41. 北陸代理戦争
《ネタバレ》 北陸版「仁義なき戦い」。雪積もる北陸が舞台ということで閉鎖的な感じはうまく出てます。ただ実録路線も末期のころの作品だからかそれほど勢いは感じない。それに豪華キャスト作だけど、西村晃が金子信雄だったらもっとニヤニヤみれたかなと思う。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-03 23:50:47) |
42. 博徒外人部隊
《ネタバレ》 10年ぶりに出所した鶴田浩二が六人の仲間を連れて沖縄で一旗あげようとするお話。返還直前での沖縄ロケが注目か。返還前のせいか演出なのかまるで外国のような雰囲気でした。終始サングラスしてる鶴田浩二は渋いっちゃ渋いんだけど、今見るとエージェント・スミスに似てるなとか思ったりw もちろん最後は例によって特攻します。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-03 23:50:22) |
43. 人斬り与太 狂犬三兄弟
《ネタバレ》 「現代やくざ 人斬り与太」の姉妹的な作品で今回もラストは菅原文太が蜂の巣になって死ぬ。ちなみに狂犬三兄弟は菅原文太・田中邦衛・三谷昇。今まで見てきた深作欣二の中でもコメディ色が強い作品で前作のように「仁義の墓場」的要素もある。深作欣二は基本的に男を描く人だと思うけど二作共に体張りまくる渚まゆみがいい。特に今回は前作のようなけばけばしさがなく、見てきた中では一番かわいいと思う。それでいてあの大胆さは凄いっす。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-03 23:50:18) |
44. 現代やくざ 人斬り与太
《ネタバレ》 「一度負け癖の付いた犬はそれっきり噛み付くことさえ忘れちまうんだ」というお話。なんか「仁義の墓場」風なところがあって個人的にはあまり好きじゃない。調べてみるとまだ「仁義なき戦い」前の作品なのね…。みんな走りまくってた印象が強い作品。地井武男・小林稔侍は今から見ると確かに若いけど「まだガキじゃねぇか」って言われるほど若くはないのが気になった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-03 23:50:15) |
45. 軍旗はためく下に
《ネタバレ》 深作欣二がこんな作品撮ってたとは意外。第二次大戦中のある軍曹の死についての謎を解いていくドキュメンタリー風の作品で、メグ・ライアンが出てた「戦火の勇気」にちょっと似てる。決して後味の良い作品じゃないけど、まだまだ戦後をひきずっている人たちがいた時代を感じることが出来る作品。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-06-03 23:50:11) |
46. 小早川家の秋
《ネタバレ》 いつもの小津組に東宝のスター達も出演してる豪華キャスト作品で新鮮だった。内容も関西が舞台だからかコメディタッチで面白い。中村鴈治郎・浪花千栄子・山茶花究辺りは流石の演技。小津作品で森繁はちょっとどうなのかとは思ったけど。あと気になるのは家族関係がややこしい。途中まで何で原節子だけ標準語?とか思ってたし。杉村春子・遠藤辰雄・加東大介はどういう親戚なのかわかんないしw それとラストのカラスがなんか不気味だった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-05-31 23:33:03) |
47. 宗方姉妹
《ネタバレ》 今回さらに小津作品にはずれなしと再認識。田中絹代・高峰秀子・上原謙の評価急上昇です。特に高峰秀子、今まで彼女の出演作ほとんど見たこと無くて今回初めて意識して見てたけどちょっと心奪われちゃうね。上原謙がずっと微笑んで見てるだけなのもわかるというか。まぁあの性格は好き嫌い別れるだろうけど...。小津映画史上最悪なんじゃないかと思う男を演じた山村聰も良かった。ただラストに関してはもうちょっと爽快感が欲しかったかな。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:46) |
48. 早春(1956)
《ネタバレ》 小津作品の中では最も長い作品(144分)とか。小津作品では珍しいと思う不倫を扱った作品で夫婦を描いた作品。夫婦ものでは「お茶漬の味」とか「淑女は何を忘れたか」もあったけど、また違った印象。ありがちな妻を迎えにいって仲直りというわけでもなくさりげなく終わらせてる。特に見せ場というシーンもないけど飽きずに楽しめた。終始プンスカしてる淡島千景が良かったなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:31) |
49. 晩春
《ネタバレ》 小津と原節子が初めてコンビを組んだ作品とか。前半はそんな面白いと思わなかったし小津作品では珍しくはずれかと思ったけど、能のあたりから面白くなった。「クマタロウ」とか真面目に言ってる杉村春子がおかしいし、なんと言っても笠智衆。原節子に「夫婦」を説くシーンもいいけど、やっぱり嘘のシーンの表情が素晴らしい。フィルムの状態が悪いのがちょっと残念な作品。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:18) |
50. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 見終わったあとで小津の遺作と気付く。久しぶりに小津作品見たけどやっぱり素晴らしいね。テーマはいつもの娘の結婚を描いたものだけど何故か凄い面白い。どのシーンとってみても絵になってて実に鮮やか。テーブルの上や背景の小物一つ一つに目が行きます。いつものメンバーの演技も流石。個人的には清純な岩下志麻よりもツンツンしてる岡田茉莉子がたまらない。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-05-31 23:31:28) |
51. 武蔵野夫人
《ネタバレ》 今まで見てきた溝口作品では「楊貴妃」に次ぐ凡作かと。せめて「楊貴妃」のようにカラー作品だったら武蔵野の風景でもうちょっと楽しめたかなぁと。それに全体的にミスキャストな気が・・・。田中絹代は年齢が行き過ぎてるし、片山明彦はあれで復員兵はないでしょ。そのせいか違和感がありすぎて理解しずらい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-28 00:10:12) |
52. 噂の女
《ネタバレ》 黛敏郎の音楽といい、作品の舞台、終わり方も後年の「赤線地帯」と似たような作品だけど個人的には「赤線地帯」よりも質が上かなと。能のシーンでの田中絹代の表情、娘に対する嫉妬も良かった。大谷友右衛門の卑怯ぶりは木村功に似たものを感じた。↓久我美子は確かに「イージー」言ってます。あの時代に「イージー」なんて言うなんて...まぁオードリー風の格好からしてアメリカかぶれだったのかもw [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-28 00:10:09) |
53. 秋津温泉
《ネタバレ》 岡田茉莉子映画出演百本記念作品とか。急に岡田茉莉子が見たくなってその代表作といわれる本作を見てみる。代表作と言われるだけあって、今まで見てきた岡田茉莉子の中でもめちゃめちゃ可愛くて綺麗でした。ストリーのほうもメロドラマの名作といっていいと思う。映像美・感傷的な音楽も効果的。17年間の変化を演じ分けた演技も素晴らしい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-28 00:10:06) |
54. スター毒殺事件
《ネタバレ》 相変わらず新東宝らしいタイトルでこれだけでなんか見たくなっちゃった作品。監督も知らないし、出演者で顔と名前一致するのは天知茂・万里昌代・沼田曜一ぐらいか。天知茂は相変わらず屈折した役がうまい。そんな感じで見てたけどやっぱり新東宝だなぁ…。これといって収穫なし。タイトル的にミステリーかサスペンスかと思ってたけど見終わるとアクション映画っぽい・・・。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-05-28 00:10:03) |
55. 日本暴力団 組長
《ネタバレ》 「仁義なき戦い」前の深作作品初体験。冒頭のナレーション、ラストシーンの撮影とか後の実録路線を思わせる作り。ただまだまだ義理人情の任侠路線の作品っぽくてそんなに面白くなかった。なんかノリが悪いというか。ああいうのが鶴田浩二の魅力なんだろうけどね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-28 00:10:00) |
56. 斬る(1968)
《ネタバレ》 「椿三十郎」と似た感じの時代劇。「椿三十郎」よりコミカルな作品でスピード感もあるけど、華やかさと重さが足りないかなぁ。ただ仲代達矢と高橋悦史掛け合いが見ていて楽しいし見て損はないかと。一番印象残ってるのは冒頭の凄まじい砂塵シーンで、これが風が吹けば桶屋が儲かるってくらいの風かと思った。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-27 23:30:57) |
57. 侍(1965)
《ネタバレ》 桜田門外の変を扱った時代劇。重厚なストーリーで面白かった。新珠三千代もよかったし、東野英治郎も好演。「何故 何故 何故」って死んでいく小林桂樹が切なかった。ただちょっと気になるのは三船敏郎がそんな繊細な人物には見えないというか。若い頃のシーンも無理がある。まぁ三船じゃなきゃこれだけの迫力は出ないけどね。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-27 23:30:53) |
58. 四谷怪談(1965)
《ネタバレ》 仲代達矢の伊右衛門...まぁ想像通りのちょっと過剰な感じです。「大菩薩峠」の演技と似たような感じ。お岩さんが幽霊になって復讐するというよりは、伊右衛門が勝手に自滅していくみたいな内容でホラー度は低め。キャストの豪華さを楽しむぐらいの作品かな。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-05-27 23:30:50) |
59. 待ち伏せ
《ネタバレ》 夢の四大スター共演作。想像していた時代劇と違って軽い感じの作りになってて意外と楽しめた。なにこの脚本・・・とかは思ったりしたけどw やっぱりこの四大スターに浅丘ルリ子が共演ってだけでドキドキもので、これに市川雷蔵でもいたらもっと最強だったろうなぁとか思ったり。四人の中では中村錦之助が一番印象的。ああいう役は弟の中村賀津雄の得意分野で流石兄弟と...。三船敏郎はなんか「三十郎」もどきキャラな気がした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-27 23:30:46)(良:1票) |
60. 風林火山
《ネタバレ》 三船・錦之助・裕次郎...こういう作品は大抵あれだから期待してなかったし実際面白くはなかったけどやっぱり凄い時代劇。合戦シーンなんか凄いエキストラ数だし、セットも大掛かりでこんなお金の掛かった時代劇いまの邦画じゃ撮れないなぁ…と思う。馬は転がってないけどラストサムライにも負けてないと思う。史実として見るにはちょっと...だけど娯楽として見るにはそこそこ見れると思うし。ただこのストーリーで淡々と160分は流石に長すぎる…。特に三船・佐久間のロマンスは退屈だった。意外な所では子役時代の中村勘九郎(ちょっと肥満児w)、寡黙で無骨な中村賀津雄あたりが印象的。田村正和は見事に存在感なかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-05-27 23:30:39) |