41. スーパーマン(1978)
公開当時ものすごくときめいた映画のひとつです。SFXへのなじみもまだ殆どなかったし、恋愛にもまだ夢多き年頃だったからか。でもきっとヒネてしまった今でも楽しめるはず。空を飛ぶという原始的な憧れを一番くすぐってくれる映画はやっぱりこれです! 7点(2003-09-06 20:48:17) |
42. 顔のない天使
今までメル・ギブソンに関心をもったことは全くなかったけれど、この映画での演技に圧倒されてからは一番気になる俳優に。「教師の資格を失っても私は教師なんだ」と言い放ったシーンかっちょいい~^^ あの少年もナマイキな口調とは裏腹のはかなげさや、心がどこかへ飛んでいってしまう姿が抱きしめたいほど愛おしい。教える、そして学ぶということは、本来紙の上に書かれたものを丸暗記するだけの薄っぺらいものではなく、「気づく」「推察する」「体感する」「ひらめく」といった体験から生まれるものこそホンモノなんだと再認識する映画でもある。受験のためだけに覚えたものなどは数ヶ月もすれば薄れてしまうけど、体と心に刻まれた教えは決して消えない。あんな先生に出会いたかった。異父姉妹との確執もデリケートなものをはらんでいて、姉が家を出る少年に最後に見せる表情がいい。 9点(2003-09-04 14:18:33)(良:1票) |
43. グレン・ミラー物語
すごくせつないストーリーなんだけど、名曲にふさわしい軽快なテンポと明るさでさらっとみせてしまうところがさすが。夫婦の会話もチャーミングで微笑ましく、古き良きアメリカってこういうことなんだろうな。ジューン・アリソン演じるところの妻は最初、ん?っと思うほど地味で自分の意思ってものが感じられ無い娘さんに見えたけど、結婚してどんどん魅力的になってきて、白いドレスに真珠のネックレスをした姿なんて彼女自身がまさに真珠。 9点(2003-08-19 00:00:37) |
44. パリの恋人
こだわりのある書店のインテリ店員ジョー(オードリー)が、退廃的なカフェでタガがはずれたように踊りまくるのがなんだかおかしい♪まるでイモ虫、とデザイナーに評されてる頃のジョーもセミロングヘアやジャンパースカート姿が素朴でドキッとするほど可愛い。もちろんファッショナブルに変身した後はため息の連続です。しかしファニー・フェイス=へんな顔と訳すのはどうなんでしょね?アパレル会社の女性たちの色とりどりのファッションや、アステアが乗っていた小さなおもちゃみたいな車とか、まるでディズニー映画を観ているみたい。そういえばオードリーは白雪姫って感じですね。おしゃれ好きな人にはたまらない映画だと思います。 7点(2003-08-09 14:32:59) |
45. スウィートホーム(1989)
こちらでの評価はさんざんなようですが、面白いです。怖いです。かなり前に観たのに色んな場面が鮮明に思い出されて、もしもう一度機会があったとしても、ひとりで観る勇気はありません。豪邸のセットも邦画にありがちなちゃちさを感じなかったし、キャストもはまってると思います。伊丹十三と宮本信子が競演している、というだけでも、今となっては貴重ですね。 7点(2003-08-08 17:41:06) |
46. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
原作は日本人の泣けるツボを心得ている作家さんらしくぐっときました。映画は・・・う~ん健さんが出ているので「素晴らしい!」と言いたいところですが、小林稔待とのカラミがどうにもこうにもクサイ。「オレは男としてアンタ(健さん)に惚れ込んでるんだよ~」ってそんなに言いたいかなあ。広末涼子がミスキャストという意見多いですね。確かに素朴な田舎娘っぽくないかな。遠野凪子あたりじゃダメだったかしらん。健さんの嫁役は田中裕子であってほしい。個人的に。 5点(2003-08-07 22:33:45) |
47. ティファニーで朝食を
名曲ムーンリバーに支えられた映画という印象です。化粧室にお金持ちを誘って何ドル・・・とかいうオードリーは、どうしてもミスキャストに思えて最後まで違和感がぬぐえない。最初はモンローの設定だったとか。もしそのキャスティングが通っていれば、こんなにファッショナブルな映画にはならなかったろうけど、おバカなのに憎めないホリーの哀切みたいなものはもっと伝わったと思う。猫に名前をつけないところがホリーの人生を象徴しているようでせつない。 6点(2003-08-06 20:07:33) |
48. オリーブの林をぬけて
「友達のうちはどこ?」があまりにも好きなのでキアロスタミ監督の映画を続けて観たが、この「オリーブ・・・」だけはう~んとうなってしまった。純愛がテーマ・・って、あまりにも青年側の思いこみ(に見える)は激しいし、少女の頑固さにいたってはもう「お手上げ」状態。たぶんイランの人達の価値観とか恋愛・結婚観をもっと知れば、うなずける所もあるんだろうけれど、とうとう最後まで言葉を返さない彼女をジグザグの道を走って延々追いかけたみたいな気分で・・疲れた。この監督はいつもはっきりした結果を見せず余韻を残してエンドロールで、そういうところは好みだし、素朴な映像がいい。 [映画館(字幕)] 6点(2003-07-27 18:13:50) |
49. マディソン郡の橋
自分がほとんど中年の域に足をつっこんでいるので、主人公の気持ちにいたくシンパシーを感じてしまいました。もっと若い頃なら母の不倫日記を見つけた時に「自分の母親のそんな話聞きたくもね~よっ!」っとすねてしまう息子の気持ちにうなずいてたかもしれないけど、今は「母親だって女で何が悪い!」って感じです。まして最後には家庭を選んだわけだし・・・なぜか好感度という点ではあまり上がってこないメリル・ストリープですが、人生投げたような中年女から初恋を知った少女のように初々しく変わっていく演技はやっぱり素晴らしい!キンケイドについて行っても必ずしも幸せな生活が続くとは限らないと見ぬいている所もやっぱり大人。でもいくつになっても恋がしたくなります♪ 8点(2003-07-23 18:38:39) |
50. 火垂るの墓(1988)
14才と4才の壮絶な体験と死。今おもちゃを叩きつぶすように人の命を奪ってしまう少年達はこの映画を観たら何を感じるんでしょう。「妹なんておっぽって自分だけ逃げる」くらいの事は言いそうで空恐ろしいです。戦争はどんな理由をもってしても肯定したくないけど、いったい人の心の荒廃はあの頃と今とどちらがすすんでいるのかと思うと言葉を失ってしまいます。 8点(2003-07-22 22:40:06) |