41. 首(2023)
《ネタバレ》 アウトレイジの作風で本能寺の変前後を描くというのですから、退屈するはずがない。今回特に目を引く要素が武将同士の男色ですが、歴史を動かしたのは男性間の愛情や嫉妬という解釈もありと思わせるもので納得できました。ただ、三角関係の一角である荒木が崖から捨てられて終わりなのは残念。もっと決定的役割を与えられなかったものか。そして一番の問題は信長の書状。あれだけで本能寺の変起こってしまいますよね、男色関係なくなってない?とプロットに疑問を感じました。 [映画館(邦画)] 7点(2023-11-26 09:58:42) |
42. 死霊のはらわた ライジング
昨今のホラー映画のテンプレートに地面スレスレを走るカメラ、死者の書をぶち込んで一丁上がりという感じですね。いかにも二次創作的で工夫がなく志の低い作品作りにうんざりします。監督は今作で自分でないと描けないものを描いたと思ってるんでしょうか。死霊のはらわたのオリジナルを10回観てホラーファンから今でも熱烈に支持される理由を学ぶべきと思います。 [DVD(字幕)] 1点(2023-11-05 16:16:08) |
43. 7月4日に生まれて
愛国心に燃えてベトナム戦争に参加した若者が身も心も傷つけられて反戦運動家となる。正直です。観ていて痛々しいほどですが。 [DVD(字幕)] 6点(2023-11-05 00:34:21) |
44. スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
スパイダーマンの世界観に全然興味ない人間が映画館で予告編を観てつい手を出したのが間違い。そりゃ映像は奇抜ですごいと思いますが、ストーリーがさっぱり頭に入ってこないので苦行に似た時間でした。そして140分かけて面白くなってきたかな?というところで「つづく」。自分が悪いんですが、久々に映画を観てガックリしましたね。 [DVD(吹替)] 2点(2023-11-04 23:45:19) |
45. トールマン
《ネタバレ》 主人公が誘拐の当事者になる展開は驚きましたけど、独善的な行為であることは否めずモヤモヤします。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-31 23:37:08) |
46. 紙の月
《ネタバレ》 一見ありふれた横領事件にも特別な背景がありましたという話。なるほど、あの手癖は犯人のパーソナリティーに根差したものと分かりましたが、感情を揺さぶるものではない。梅澤さんは終始自分の都合だけで動き、お金を盗んだ相手に罪の意識を抱く風もない。これはサイコパスの物語ですよね。 [DVD(邦画)] 6点(2023-10-08 14:14:04) |
47. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
歴史上の事件と絡めて観客を振り回す手法はさすがタランティーノ監督。ラスト30分はどうなるのか?とドキドキしました。しかし、そこまでが長い。これといった見どころがないですし。 [DVD(吹替)] 5点(2023-10-01 22:11:53) |
48. 徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑
ソドムの市みたいな変態・胸糞悪い映画が日本にもあったとは。しかし川谷さんが間違いで殺されてしまうのには、ちょっと笑ってしまいました・ [DVD(邦画)] 7点(2023-09-13 21:50:09) |
49. SAND LAND
《ネタバレ》 原作はドラゴンボールの後に連載された鳥山先生による全1巻の中編。ドラゴンボールのような派手さはないけど、起承転結のキッチリまとまった佳作、というのが当時雑誌で読んだ私の印象でした。で、今回20年以上経って映画化された同作品を観たのですが、予想を超える傑作と思います。104分とは信じられないほど身が濃い。原作通りの、ラオ達キャラクターの魅力、砂漠のどこかにあるという水源を探すというストーリーの分かりやすさ、その過程であぶりだされる悪党をやっつける爽快感はもちろんなんですが、メカニックのアニメ表現のこだわり、カッコよさが大きい。これを観た子どもは戦車を運転したり、砲をぶっぱなしたくなるんじゃないかな。 [映画館(邦画)] 10点(2023-08-26 02:42:50) |
50. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 お金持ち家に4人が順に取り入り、長男がこの家の女の子と結婚したら・・・と妄想を語るところまではコメディタッチ。しかしもう一組のパラサイト家族の登場から一気に不穏となり、これはただでは済まないと目が離せなくなります。お金持ち家は事情が一切分からないまま凶行の餌食にされて気の毒の一言。地下室のにおいという、見えないけれど確かに神経に障るものを富裕層とそこから遠く離れた人々との断絶の象徴として利用したのは上手いと思う。 [DVD(吹替)] 8点(2023-08-20 20:55:19) |
51. MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
《ネタバレ》 ただループを脱出してめでたしめでたしではなく、個人としてもチームとしても成長したという結果に爽やかな後味がありました。最後にもう1回巻き戻すんなじゃないかと心配しましたが、そういう嫌がらせはなかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2023-08-11 00:01:16) |
52. 母性
《ネタバレ》 ここで言いたいこと言えば状況が好転するのに、みんな言わないんだな~というストレスフルな時間が大半を占めます。でも、禍が転じて福になったという終盤は悪くないです。私があの世界にいたなら、とりあえず哲史の馬鹿に蹴りを入れます。 [DVD(邦画)] 6点(2023-08-08 22:46:49) |
53. 君たちはどう生きるか(2023)
先に観た人から聞いた通り、物語の本筋が途中から分からなくなります。それでも観ないまま終わるのは勿体ない作品です。なんとなくハッピーエンドですしね。 [映画館(邦画)] 8点(2023-08-04 23:28:14) |
54. 釣りバカ日誌
《ネタバレ》 1作目だけで良い話として完結してますね。スーさんと和解して3回目の釣りに繰り出すと思っていたら、それはなし。もうちょっと見せてほしかったところで終わるさじ加減が良いのですかね。 [DVD(邦画)] 7点(2023-07-23 20:59:23) |
55. 追想(1975)
《ネタバレ》 オラドゥール村の虐殺事件を題材にしているのですね。この事件に限らず、ナチスによる蛮行が裁かれないまま終わったケースは多くあるはずで、この映画はその被害者たちの復讐心を刺激するものです。「我々も連中にこんな風にやり返したかった!」と。城内に張り巡らされた抜け道を駆使してのナチ軍人への攻撃はスリリングです。中盤から、主人公が最後までやり遂げるのか?と目が離せません。 [DVD(吹替)] 7点(2023-06-08 16:28:51) |
56. カーズ
《ネタバレ》 登場人物が全員自動車だということにまず戸惑いますが、すぐに慣れます。ストーリーはすごいベタです。しかし、マックイーンの精神的成長、町と老レーサーの再生を一度に描くお手並みは見事です。 [DVD(吹替)] 8点(2023-06-08 16:05:53) |
57. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 ドイツの支配地では、ユダヤ人であるというただそれだけの理由で無造作に殺される1940年ごろの話。主人公も状況の中、抵抗できるわけもなくただあちこち逃げるのが精一杯。最終的に助かったのはたまたま運が良かったとしか言えないものです。主人公がある目的に向かって主体的に動くことがないので鑑賞していても爽快感に欠けますが、軍人にもレジスタンスにもなれない人がいかに過酷な生活を強いられたか、よく分かります。終盤に主人公を助けてドイツ将校ですが、他にも救った相手がいると知り驚きました。個人レベルではそういうケースもあったんですね。 [DVD(吹替)] 7点(2023-06-08 15:43:39) |
58. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
《ネタバレ》 漫画・アニメ・小説が映画化された時、それを観たくなるのは原作の出来が素晴らしいと思うからです。映画化に当たりアレンジが施されることがありますが、出来れば原作に忠実に作ってほしい。アレンジはどちらかというとマイナスに働くことが多いというのが個人的な印象です。この作品では絵画の贋作に関わる部分がその一つですが、原作の本筋から浮いていると感じました。また、脱出後、泉さんがエマにかける言葉も陳腐そのものです。と、色々とがっかりする点はありますが、NHKドラマ版に引き続き岸辺露伴ワールドの再現度も俳優たちの演技も素晴らしい(特に高橋一生は近年稀にみる当たり役と思います)ので6点です。 [映画館(邦画)] 6点(2023-05-30 23:40:48) |
59. フレンジー
《ネタバレ》 シリアルキラーを追う物語ですが、主人公が直前に関わった女性が悲惨な死に顔をさらす(それも何度も!)のがショッキングです。これはもう何としても犯人が捕まって終わってもらわなければと感じます。終盤は、主人公が先を読んだ犯人に又はめられたのかとドキドキしました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-05-21 22:38:58) |
60. きさらぎ駅
《ネタバレ》 既にネットで「きさらぎ駅」のあらましが分かっているので、一生懸命話を盛っているのが見えて気の毒なくらい(ゾンビ物好きだな!安易!)ですが、2週目はどんな終わり方するのか気になって最後まで観られました。オチには笑いました。 [DVD(邦画)] 4点(2023-05-15 21:50:54) |