41. 鳥(1963)
初見。ジェシカ・タンディ出演に100へぇ。ダラダラ描かれる人間模様が思わせぶりなだけで全く興に乗れず、何時になったら鳥が暴れるのか退屈でした。イナゴや砂漠飛びバッタのように理由も無く暴れる鳥の描写はなかなかでしたが、それだけの作品でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-11 19:50:44) |
42. 死者にかかってきた電話
《ネタバレ》 ジョン・ル・カレ長編小説デビュー作。事情によりジョージ・スマイリーを使えずジェームズ・メイソンがチャールズ・ドブスを演じます。「これから自殺しようとする者が翌朝のモーニングコールを頼むのか」真相に迫る展開はなかなかのものでした。ドブスは冴えない諜報員でメイソンファンとして歯痒くて身悶えですが声は素敵で耳福であります。 黒幕との対決シーンはボブ・オートン・ジュニアは本作を観たのだろうかと思えた驚きのアクションでした。 顔の迫力が凄いシモーヌ・シニョレ、結構目立ってたハリー・アンドリュースの好演も光る地味~~な小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-30 01:54:44) |
43. ゴールデン・ハンター
NATO将官でありカサノバ気取りのアンドレア。不能を自覚し精神分析医から生命に危険が及ぶ強烈な刺激が無いとコトに及べ無いという診断を受け、それならば、と色事に励む艶笑コメディ。ウットリする超二枚目のマルチェロ・マストロヤンニが伸び伸びと三枚目を演じるのは何処を切り取っても絵になる姿でした。お相手の女性陣も皆お美しく、鮮やかなオチも含めて楽しめた作品です。 演出なのか国民性なのか裁判における全員のけたたましさにアングリしつつも大笑いでありました。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-22 00:55:13) |
44. 特攻大作戦
《ネタバレ》 アルドリッチ好みの役者を揃えての十八番反骨野郎物語。盛り上がりは模擬戦闘がピークで実戦は大作戦も何もあったものでないグダグダぶりを経た結末に完全に冷めてしまいました。将官のみならず紳士淑女もろとも焼き殺すというのはアルドリッチならではでしょうか。「戦争に綺麗も汚いもあらへんで! 核爆弾で何十万人もの老若男女焼き殺しとるやないか」とでも言いたげなライズマン少佐の姿でした。いくら主役とは言えチャッカリ生き残ってるのが不愉快なところでアルドリッチそこは妥協したのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-07 15:38:51) |
45. プロデューサーズ(1968)
メル・ブルックス監督デビュー作と言うことで鑑賞。冒頭のゼロ・モステル&ジーン・ワイルダーのけたたましさにリモコンを持ったままでの鑑賞に。監督特有の生理的に汚いシーンが無いのは好感でしたが、ナチス、ヒトラーおちょくりモノとしてやり過ぎ感に口アングリながらも、肝心のヒトラー役が今一つだったのが物足りない。絶体絶命どう凌ぐか期待したのですが、やっつけ仕事のような結末が残念なところです。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-25 23:47:45) |
46. ふたりの女
美貌際立つソフィア・ローレンではありますが、台詞は三語で十分とばかりに「殺すわよ」「殴るわよ」「私が何をしたって言うの」連発で底の浅い蓮っ葉模様に白ける事この上なく。脚本も拙くラフ・ヴァローネ、ジャン=ポール・ベルモンド(出演に無限へぇ+1点)とのエピソードが尻切れとんぼにガックリ。豪華キャストに寄せた期待が空振りに終わった作品。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-01-22 06:32:26) |
47. わんぱく戦争
《ネタバレ》 冒頭、郷愁誘う音楽に期待値急上昇。隣村同士児童の小競り合い。指揮官がいて知恵袋がいて作戦があって、裏切りに捕虜に捜索隊にと盛り沢山。全編に溢れる微笑ましさと「貧乏人に恥をかかせるのが平等なのか!」等のシリアスさの塩梅が絶妙。特筆ものの胸キュンキュンな弟おちびチャンが忘れられない掘り出し物お薦めの秀作。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-11-28 14:21:24) |
48. 肉屋
犯行に駆り立てるものが何も示されず。サスペンス感もゼロ。ロマンスも中途半端。ステファーヌ・オードランの美しさ以外に見るべきものが無い「魚屋」でも「八百屋」でもいい凡作。尺の短さに+1点。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-26 23:23:37) |
49. マリアンの友だち
マリアンとヴァルが意気投合して憧れのピアニストをストーキングするのをメインに友情や親子の愛憎を交えたお話。少女らしい初心で溌剌とした言動が微笑ましく好感。憧れのピアニストをピーター・セラーズが演ずるからにはマトモで有るはず無く思いっきり不埒な男で、抑えめながらも彼らしい怪演ぶりにクスッと笑わせて貰えました。人生これから山あり谷ありよと言わんばかりのラストショットが余韻を残します。お目当てジョージ・ロイ・ヒル監督作とは思えない異色な一品。 [映画館(字幕)] 7点(2022-11-26 23:10:08) |
50. サイコ(1960)
初見。監督以外の知識なく。 オープニングのタイトルデザインと音楽に「これは当たりかも」の期待を上回る紛うことなき傑作で固唾を呑んで魅入りました。 鳥の剥製が出てきた時点で「母親というのは・・・・・」予感がありました。 ノーマンの精神分析を示したところに恐ろしさの奥深さを感じるものでアンソニー・パーキンスの微笑みに凍り付きます。 キャスト、スタッフ、彼等をまとめる監督に惜しみない拍手を送ります。 [DVD(字幕)] 10点(2022-11-18 11:52:03) |
51. ワルツ・オブ・ザ・トレアドールズ
ピーター・セラーズ老将軍の見た目役作りは通常運転で流石ではありますが、艶笑コメディとして色気も無く笑えるところも無く。イギリステイストの悪い面を感じる残念な作品・ [DVD(字幕)] 3点(2022-11-17 02:18:34) |
52. アメリカを斬る
一つ一つの映像は結構な迫力がありましたが、ブツ切りのエピソードに興に乗れないまま終わった残念な作品でした。邦題は大げさというか不適切です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-15 03:00:11) |
53. アンツィオ大作戦
当たり障りない役どころロバート・ミッチャム、更に影の薄い顔見せ程度のロバート・ライアンに肩透かし。代わって戦闘に快楽を求める泥臭い伍長を演ずるピーター・フォークの「ウチのカミさんがねぇ・・・」らしからぬ姿に見入りました。大した作戦でもなく何となく続いて何となく終わる退屈な戦争映画ながら、ハエも殺せぬ者が自分が死にたくないから相手を殺すというのが戦闘の理屈なのかを考えさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-14 14:04:08) |
54. 歩け走るな!
レンタル理由が思い出せない本作。1964年の東京を舞台にしたケイリー・グラント出演のコメディという結構な珍品でへぇ連発でありました。62歳グラントは白髪以外は立ち居振る舞い、台詞回し、いささかの衰え無く、引退作というのが「どうして?」というか残念であります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-11-07 10:12:33) |
55. 鏡の国の戦争
年寄り共が寄ってたかって一人の青年を使い捨てカイロのように扱った胸糞話ですが、ラストショットに子供らの笑顔を守る為の暗闘と思うとやるせなさが募ります。アンソニー・ホプキンスの確かな存在感に比べてクリストファー・ジョーンズの線の細さが残念なところです。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-05 23:56:42) |
56. 明日に向って撃て!
小学生だった私に三人はカッコ良くてキラキラ輝いて眩しかった。40年以上の時間を経た今の私に三人は瑞々しい若さでキラキラ輝いていて眩しかった。罪と罰を見せつけるラストショットは昔も今も物悲しい。 2022.11.3追記 劇場鑑賞が叶い感慨無量の一時を過ごさせて貰えました。 [映画館(字幕)] 8点(2022-11-03 23:55:57)(良:1票) |
57. 血を吸うカメラ
《ネタバレ》 おどろおどろしさを覚悟した邦題でしたが、さにあらず。 幼少期、父親によって研究実験台にされたトラウマを抱えた青年の殺人願望がねちっこく描かれています。 カール・ベームの息子さん(無限へぇ)カールハインツ・ベームから窺える品の良さもあってか、単なる変態には見えませんでした。 恐怖におののく顔だけ見せて、その瞬間及び遺体を見せない演出に好感。 とりわけフィルムを見るアンナ・マッセイの微笑みから恐怖に至る顔は圧巻。 批評家さん達から袋叩きにされて名匠が追放された作品には到底思えません。撮影方法に問題があったのでしょうか? [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-31 15:24:57) |
58. 禁じられた抱擁
カトリーヌ・スパーク嬢のファンの方には楽しめるのかも。 1円も稼がないボンクラ同士の恋愛ゴッコを見せられてもやっぱり「アホか!」としか言いようなく。 ビックリした濃いお顔のベティ・デイヴィスのキャラが薄かったのが更に残念。 [DVD(字幕)] 2点(2022-10-18 16:49:56) |
59. 泳ぐひと
不条理劇? お伽噺? ラストショットに「じゃあ、彼は、何処からやって来たのか?」激しくワケワカメ。 何かしら社会風刺しているようですが、私には精神を病んだマッチョ男のホラー映画でありました。 [DVD(字幕)] 5点(2022-10-16 00:36:20) |
60. 勝負をつけろ
《ネタバレ》 「スーツがシワになる・・・」は昨日も聞いた台詞・・・・直ぐに気づいた、ラ・スクムーンが本作のリメイク作であるのに心底仰天。 28歳ベルモンドは体型も役柄も重量感に欠けるのは仕方ないところでしょうか。 大きく違った結末部分が絶句する物足りなさ。リメイク作に軍配です。 [映画館(字幕)] 6点(2022-09-12 00:12:06) |