41. GO(2001・行定勲監督作品)
やっぱ、在日の人と恋愛するとか結婚するケースに直面すると、この問題の根深さを痛感させられる。クドカン流に会話が脚色してあるのが功を奏しており、重いテーマを扱いながらも楽しく観ることが出来る。国家のイデオロギーや歴史的背景を語るのではなく、“一応知っといてよ、気軽に考えてみてよ”程度の若者らしい感覚で彩られている。結局、窪塚の「オレはオレ以外の何者でもない」というセリフが全ての真理である。 7点(2004-02-25 18:54:23) |
42. ムーラン・ルージュ(2001)
前作『ロミオ&ジュリエット』の舞踏会シーンにも、この映画に通じる監督のシュミが見て取れる。それを堂々と表現できるミュージカル映画という舞台を得て、さらに完成させたといった感じ。19世紀に現代の歌を歌わせるとは素晴らしいアイデアである。映像の色彩美、ダンスのきらびやかさ、そしてまた出た!アクの強い脇役達。ラーマン流の演出が炸裂し、彼独自の世界観を堪能できる。ジョン・レグイザモ、ここでも好演してますねぇ。またお目にかかれて嬉しかったです。ただ、主役2人の恋には感情移入できずじまいだった。いろんな雑誌に2人の歌は生声だと書いてあったけど、未だに信じられないよぉ。 7点(2004-02-08 01:23:36) |
43. ウォーターボーイズ
タイトルのネーミングは好きだ。ぶっちゃけ、元ネタの高校生のドキュメンタリーのほうが面白い。内容自体は涙あり笑いありのベタな青春映画で平均レベルといった印象。クライマックス以外は見所を感じなかった。でも、妻夫木聡のさわやかぶりは最高レベル。竹中直人には食傷気味。 5点(2004-02-01 23:58:03) |
44. 冷静と情熱のあいだ
2人の演技はたいしたことないが、見た目は2人ともバツグンなので、しゃべらないシーンは画になる(ん?これで映画として成立しているのか?)。フィレンツェの映像美とエンヤの曲を楽しめば良い。目と耳にヤサシイ映画。ヒーリング効果はあると思う。 5点(2004-01-30 22:14:44) |
45. ピンポン
コスプレと特撮により独特の雰囲気が視覚に迫って来る。選手の試合中のポーズが、歌舞伎の見得のようにキマっているのがカッコよい。でも、ペコの強さがあまりピンと来なかった。世界に通用する逸材が同世代に苦労してちゃいけません。それにしても、窪塚は相変わらず演技がヘタ。どの役でも不自然な抑揚をつけるクセは止めたほうがよい。 6点(2004-01-25 01:25:29) |
46. ファインディング・ニモ
ストーリーが単純なうえ、結末がミエミエなのでツラかった。吹替え版で観たが、室井滋が、っていうかドリーのキャラがウザくてイライラしっぱなし。マーリンの木梨は、必死さがよく表れていたと思うので十分及第点。CGの技術進歩には目を見張るばかりで、特に水の質感は素晴らしい。これは独身の自分が観る映画じゃなかったような気がする。かといって、家族が出来たとしても一緒に観たくない。親心の押し売りのようで嫌だ。映像の美しい家庭教育用ビデオという印象を受けた。 5点(2004-01-23 18:26:32) |
47. ホワイトアウト(2000)
ハリウッド流アクション大作に挑んだ制作サイドの意気込みは買うが、企画自体が亜流だからストーリーには入り込めない。いかんせん日本ではテロリストの動機づけに限界を感じる。織田裕二と佐藤浩市は2人とも良い役者だと思っているので、この共演には満足。 5点(2004-01-23 16:36:35) |
48. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
娯楽大作として非の打ち所のない完成度の高さ。スパロウ船長が物語の主役でありながら、恋に限っては全くのカヤの外に押しやられ、若い2人を見守る側に徹するなど、キャラの棲み分けがキッチリ出来ている。そのため、主役3人が自分のフィールドで存分に魅力を発揮することに成功している。スパロウ船長はコミカルとシリアスの両面を併せ持ち、人間味あふれるヒーローという一番オイシイ役どころ。ウィルはただの片思いの男かと思いきや、物語の核心に関わる重要人物。エリザベスの美しさは申し分なし。そして、おマヌケさんは無能な海軍が一手に引き受けるという役回りも笑える。期待せずに観たが、思っていた以上に良かった。ジャック・スパロウ、新たなコスプレヒーローの誕生に乾杯! 7点(2004-01-19 22:56:29) |
49. アメリ
ショート・ショートを紡ぎ合わせたような感じで、まぁまぁ面白かった。おじいさんに励まされて、アメリの恋が展開するトコは特に。百歩譲って、アメリの住居不法侵入にもツッコミせずにおこう。現実の尺度は持ち込むまい。以前、店(←フツーのですよ)の女の子に一目ボレして手紙を渡したけど、ソッコーでフラレたことを思い出した。見知らぬ者同士の現実なんて、こんなもん。ちなみに自分の唇は薄いデス。 6点(2004-01-17 01:47:43) |
50. ダンサー・イン・ザ・ダーク
重い。重すぎる。なんて後味の悪い映画なんでしょう。特にセルマの断末魔の叫びは精神衛生上よくない…。世界遺産にも「負の遺産」として選ばれたものもあるが、例えるならそんな感じ。暗く重い映画として最高峰。自分にとっても、ここまで衝撃が深く心に刻まれた映画はない。それをもたらしたのが、負の要素(後味の悪さ)であったとしても、この作品の力を素直に認めざるを得ない。私は最後の最後まで‘救われる’ことを信じて観ていたのに…。余りのラストに、それまでのミュージカルの印象がブッとんだ。 9点(2004-01-12 01:37:01) |
51. グリーン・デスティニー
ワイヤーアクション以外に見所を感じなかった。それすらやり過ぎの感がある。ストーリーは連続ドラマを総集編としてつなげた感じ。BGMの二胡の音色は心地よかった。結局、伝説に入り込めなかった。最後も泣けないよぅ。 4点(2004-01-11 00:20:35) |
52. スナッチ
“ロック、ストック~”のリメイクだからハズレでないのは確か。安心して観ることができた。キャラも存分に楽しませてもらった。余談だが、タイトルの意味をなぜか「拳(こぶし)」と勘違いしていた。「ひったくる」という意味だったのね。 7点(2004-01-09 00:17:57) |
53. ロボコン
直球勝負のコテコテ青春感動ストーリーを、ここまで堂々と臆面もなく見せられた日にゃ、マイッタというしかない。落ちこぼれ主人公が、涙と笑い、努力と友情というお約束を経ながら成長していって、しまいにゃ全国大会で…。なにもかもベタすぎ!でも悪くない。ロボコンを題材にして、青春映画を撮ろうという監督の着眼点に感心した。将来は『湘南爆走族』みたいなお宝映画になっていることを期待する。 7点(2004-01-05 18:36:01) |
54. 模倣犯
なんで若い女優にミョ~に抑えた演技をつけるのか?もっと若々しい自然体の演技をさせるべきでは?タレントのカメオ出演やり過ぎ。宣伝効果を狙ったあざとさが見えて鼻につく。内容は途中までは面白かった。時間を巻き戻して犯罪の手口や登場人物の経緯を描く見せ方は良い。だが、それもピースがマスコミに登場するまで。後半失速した。それだけに勿体ない。やはりラストはしっかり締めてほしかった。監督は連続殺人を題材にしながら、死体や残酷な殺人シーンを極力省いている。一貫して血を描かないポリシーは見て取れた。それに不満であるなら、大衆の感覚がマヒしているという監督からの警鐘もあるのではないか。結局、鞠子はどうして事件に巻き込まれたのかが不思議だ。コレ観てかえって原作読みたくなった。 5点(2004-01-04 15:51:32) |
55. トゥームレイダー
なんかゲームっぽいな、と思いながら観ていた。元ネタがゲームとは全然知らなかった。それにしても作りが乱暴すぎる。説明不足や脈絡のない展開、荒唐無稽なストーリーは確信犯なのね。とにかく面白くなかった。いっそのこと、他の星の設定のほうがスッキリする。すっとぼけた親子共演にもゲンナリ。映画館で観なくてホントよかった。 2点(2004-01-02 16:59:08) |
56. ブリジット・ジョーンズの日記
確かに面白い作品ではあるが、なんか釈然としない。だって主人公、元々カワイイじゃん。太ってるってそれ程でもないじゃん。十分セクシーボディだよ。全っ然、危機感を持つレベルじゃないと思った。そーだよ!俺はポッチャリ好きだよ! 6点(2003-12-30 16:42:01) |
57. みんなのいえ
八木亜希子の姉さん女房ぶりがいい。演技もすごく自然体で、ソツなくこなしている感じを受けた。ボクもあんな奥さん欲しい。ココリコ田中も、ああいったオドオドキャラは適役。でもストーリーは、まぁまぁ面白いといった程度。数年後に思い返しても、八木亜希子のコスプレしか印象に残ってないと思う。 5点(2003-12-24 23:58:09) |
58. チャーリーズ・エンジェル(2000)
大衆娯楽作品として十分合格点。アクションも楽しいし、ギャグも笑える。個人的にウレシかったのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパパ役にお目にかかれたこと!今まで何してたのさー!と思わず感激してしまった。「アクション頑張ってるなぁ」とか「セリフしゃべってくれー」など本編から外れて見入ってしまった。 6点(2003-12-23 15:08:19) |
59. ビューティフル・マインド
心を病んだ者に向き合う苦労は大変である。治る保障もなく先の見えない不安。自分の人生まで侵されているような焦り。相手が演技しているのではないかという猜疑心。映画では、奥さんが夜中に叫んだ場面があったけど、本当は一度だけではなかったはずだ。結婚相手が精神に異常をきたしたらフツー離婚すると思うのですが…。赤ちゃんにまで危害が及ぶとなればなおさらでしょ。映画では2人が離婚してないので、そのへんに違和感があった。あと、ラッセル・クロウは数学者なのに体格が良すぎ!ジェニファー・コネリーはキレイすぎ!初デートの色香は大学生のソレではない!心のリハビリに付き合ってたら、もっとやつれるって!でも、やっぱり素晴らしい映画には違いない。途中まで一流のサスペンス映画としてグイグイ引きこまれた。諜報員と精神科医、一体どちらが正しいのか。ナッシュが雨の中、現実に気付く場面の見せ方は見事!感動のラストにつながる、後半のゆっくりとしたテンポとBGMは、優しい時間の流れを象徴していて心地よかった。私は、あまり予備知識もなく観て、ラストで実話だと気付いたくらいなので、この映画を満喫できた。 8点(2003-12-23 01:20:01) |
60. 少林サッカー
《ネタバレ》 かなり笑えた。こーゆーの好きです。試合でトーマス旋回(!)の嵐には個人的にツボにはまった。不覚にも(?)決勝戦の最後に、ムイが太極拳でシュートを止めるシーンには涙がホロリ。普通、大会本部に事前の登録がないと、いかなる選手であっても試合に出ることはできないのですが…今さら言うこっちゃないな。 7点(2003-12-20 15:41:23) |