41. ガーフィールド2
なんなんだろう、この作品全体を覆う居心地の悪さは・・? 前作の悪い所がより大きくなってます、凄まじいご都合主義と作品カラーの統一感の無さ・・ツッコミ気質で関西人の自分には最後まで観賞するのはちとほねでした。動物2匹がカバンに隠れて渡英なんて出来るわけ無いし、動物たちが厨房で騒いでラザニア作っても誰一人人間が来ない、動物達だけのプールサイドパーティーなんて誰がセッティングしたんだ? ・・などなど安易なシナリオ進行の為に人間が都合の良い黒子状態です。 ガーフィールドと瓜二つの猫以外の動物はすべて実写なので違和感ありすぎます、特に今作ではガーフィールドの漫画的な動きが増えてるので尚更実写パートと統一性がとれていない・・いっそ動物はすべてCGにすべきだったのでは?。 ほぼ同じ要素により構成された映画「スチュアートリトル1&2」は素晴らしい出来栄えなのにこちら「ガーフィールド1&2」は残念ながらスタッフに恵まれなかった残念なシリーズでした・・・。 [DVD(吹替)] 3点(2007-03-26 20:44:27) |
42. ソウ3
グロさが増したという意見を各所で聞いてて期待してましたがそれほどとは感じませんでした・・というか、刺す、裂く、折る、切る、など基本的な事は同じで少し飽きがきてるし被験者に感情移入出来るようなキャラも居なかった・・だから単なるグロシーンの羅列に見えるのではないでしょうか? で、今回もっともよかったと思うシーンはなんといっても「腐乱豚ミックスジュース漬け」です・・あれが人間の腐乱死体でもっとウジ虫まみれならなお良かったのに・・まだシリーズは続くらしいので単にグロさに走るよりこういうバカバカしいシチュエーションにも期待したいです。 [DVD(吹替)] 5点(2007-03-19 22:58:26) |
43. ガタカ
スターウォーズやエイリアン公開以降、たとえ宇宙を行き来する科学の進んだ世界といえども「人」が生活していればハイテク機器満載の空間でも自然と生活観が漂い、汚れていく・・SF映画においてそれが今では当り前になり説得力のある演出となった。しかしこの映画ではそんな流れに逆行し、かつて皆が未来世界をもっと夢のある世界と信じて頭の中で想像していたような画で表現されている、油臭さや汗臭さの感じない世界・・手塚治虫が漫画の中で描く未来社会を忠実に映像化したらきっとこんな感じなんだろうなあぁと思いますね。 そして脚本も手塚治虫の漫画同様、未来世界でも人は普遍で愚かでもあるが無限の可能性を秘めていることを語ってくれています。 [DVD(吹替)] 9点(2007-03-17 01:30:03) |
44. CASSHERN
個人的に邦画はあまり見ないし公開時に酷評も多かったので大して気にも止めていない作品でした。しかしDVDが出てからしばらくして見てみました・・なかなか良い作品じゃないですか?否定派に「ストーリーがわからん」「これはキャシャーンではない」「ミュージックビデオの延長」などなど言われておりますがたしかにその通りです。しかし1作品として何かを感じましたし素直に面白かったです・・だからと言って否定派勢に意見するつもりも無いし未見の人に特別推薦する理由も見当たりません。最近監督の私生活がワイドショーで話題になっていたのでふと気になりレビューを書いてみました、監督の次回作はあるのでしょうか・・? [DVD(邦画)] 9点(2007-03-04 22:28:43) |
45. 地球最後の男 オメガマン
不必要な武器によって崩壊した世界の物語・・その主演俳優チャールトンヘストンが全米ライフル協会の会長に祭り上げられ「銃はアメリカ人の文化云々・・」などと公言しているんだから・・まったく愚かで壮大な皮肉です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-15 05:21:04) |
46. 森のリトル・ギャング
《ネタバレ》 人が動物と接する際にしてはいけないことのひとつは「人間の食べ物を絶対にあげてはいけない」ことです。野生動物に手持ちの食べ物を善意のつもりでもあげてはダメだし、それは広い意味で動物達の生活圏を侵してはいけないことでもあります・・しかし現実問題として緑地開発は止むことは無いしその結果飢えた動物達が町に出没しゴミを漁ったりするのが現実です。劇中にそういう問題に対し多少皮肉っている箇所もありますが動物達が人間のジャンクフードを貪る描写が数多くあり鑑賞中ずっと気分が悪かった・・しかしそれでもオチできっとその点を戒めてくれるだろうとガマンして観ていたら・・無かった、最後の最後までジャンクフード食いまくってました。これではこれを観た子供や心無い人たちが野生動物や野良猫にエサを与えるのを助長させていまうのではないだろうか? 改めて環境破壊とジャンクフードが蔓延する食文化破壊の王国アメリカの無神経ぶりを見せつけられました。 [DVD(吹替)] 1点(2007-02-06 01:14:20) |
47. ザ・グリード
「蟲っぽい化物に人が食われる」というシチュエーションが大好きなので僕にはたまらない一作です。やたらとTV放送をよくやりますがテンポも良く何度観ても面白いですね・・悔やまれることに続編の企画が無くなってしまったのは本当に残念です。 [映画館(字幕)] 9点(2007-01-27 00:42:54) |
48. 奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険
《ネタバレ》 素晴らしい前作から一転、おかしな方向に飛んでます。前作は大自然の中で迷子だったから今度は大都会で迷子・・という発想はわからないでもありません。 問題は擬人化が進みすぎて都会の犬達とのやり取りが会話中心なので動物映画を観てる気分が冷めます。何より不満な点はラストに主役の犬と恋仲になったメスの成犬(※野良犬)が主人公たちの飼い主宅におしかけてきてハッピーエンド・・なのですが普通に考えると人間の視点からすればすでに大型犬2匹と猫1匹を飼っている家庭がある日突然、庭に大型の野良犬がいたらどうするでしょうか? もちろん犬の言葉など判らないので家の飼い犬と恋仲などということは知りません・・・もしかして飼うかも知れませんがそうでなければ・・・? 想像するとものすごく後味が悪いです。 [ビデオ(吹替)] 3点(2007-01-23 00:39:18) |
49. ガーフィールド
こういうファンタジー動物ネタを映画化してくれるハリウッドが大好きです・・が、このガーフィールドはなんというか詰めが甘いです。動物映画って多少のシナリオの不具合も「頬が緩んでしまう可愛い映像」で全て吹っ飛ばすくらいの気迫が欲しいんですがこの映画は絵作りがイマイチです。映像に統一感が無くCG造形は浮いてるし実写動物もあまり可愛く撮れてないし人物に魅力が無い・・それでも動物映画大好きなので応援してます。 [映画館(吹替)] 5点(2007-01-16 00:12:23) |
50. スーパーサイズ・ミー
これを見て確信したことは人々は「体に良くない食べ物」を「食べている」のではなく大きな勢力によって「食わされている」ということです。人間ならば「知性ある食事」をすべきです。少なくとも今の日本であれば少しの手間で体に良くて「本当に美味しい食事」がちゃんと出来るのですから・・言い過ぎかもしれませんが手軽さと中毒性のある化学調味料に負けてその挙句自らの体を破壊し、伝統ある和食文化を荒廃させ、ジャンクフード企業のお偉いさんの懐を肥えさせる・・それでもまだジャンクフード食う人は・・・かわいそうな人です。 [DVD(吹替)] 8点(2007-01-07 18:48:00) |
51. マダガスカル
自然回帰への憧れと文明社会への依存・・そのギャップに苦しむというのは面白いテーマだと思う。だからこそ!その決断の時どちらを選ぶにせよもっと感動的なシーンが作れたんじゃないかと思う・・しかしその辺が妙にあっさりしていたので凄く残念に感じました・・やはり、あちらでは「アニメ」は子供が見るものであってあまり意味深な演出はご法度なんでしょうか・・?まあ、でもさすがというか音楽やキャラの可愛さ、ストーリーのテンポの良さなどは素晴らしい作品です。何回見ても飽きません。 [DVD(吹替)] 8点(2007-01-04 00:09:27) |
52. サイレントヒル
「魔女狩り」という忌まわしき風習は一見過去の歴史のようですが現代においても一握りの悪意ある者が一般大衆の恐怖、差別心、欲望を掻き立て先導し他国、他民族を「魔女」に仕立て上げ火あぶりにし、その光景を恍惚の眼差しで眺め自らは純粋無垢の正義と疑わぬ民衆・・この映画においてもっとも恐ろしい光景はモンスターの登場シーンでもスプラッタシーンでもない、少女を焼き殺せと連呼する村人達です。 [DVD(吹替)] 7点(2006-12-26 04:51:06)(笑:2票) (良:1票) |
53. スチュアート・リトル
これぞファミリームービー!本当に素晴らしい作品です。素直な心と少しの勇気があれば人間も猫もネズミもみんな家族になれる・・そういうもんですよ。 [ビデオ(吹替)] 9点(2006-12-25 01:05:50)(笑:1票) |
54. 奇跡の旅
会員登録初レビューとしてこの作品を選びました。本当に何度見ても良い映画です。 犬や猫の可愛さも重要ですが主役の動物達の冒険譚と同時進行する人間ドラマパートが良く出来ています。よくあるネタですが母の再婚相手になつかない連れ子達となんとかその子供達の気を引こうとするが空回りする義理の父・・そしてその家族が居なくなった動物達を探す過程で深まる家族愛。両パートを含め世代、種族、血の繋がりなどは相手への思いやりがあればそれらを乗り越えて家族になれる・・いや、なりたいと思うのがアメリカ人の心の根底にある願望じゃないでしょうか? しかし悲しいかなアメリカという国の現実は異文化への攻撃、不理解に覆われ日本もまた家族の存在意義が消失しようとしている・・そんな世界の現状に悲観せずこの映画を見て今一度家族というものを再考してみるのも良いかもしれません。 [ビデオ(吹替)] 9点(2006-12-21 01:35:35)(良:1票) |