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塚原新さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  Avalon アヴァロン 《ネタバレ》 
頑張って作っているのは伝わってきますが、全体的に話が薄い感じです。30分程度の長さなら、かなり面白いと思ったはずです。106分という時間ならば、劇中の世界の状況や、ゲームの位置付け、ゲーム関係者以外の登場人物と主人公との関わり、謎の二重三重化、等といったストーリーやドラマの幅を広げる要素が必要だと思います。 また、映像のイメージ的にも、インパクトや斬新な感じが見られなかったのが残念です。 映画の軸になる「アヴァロン」というゲームですが、バーチャルな戦場でのバトル、つまり戦争ごっこというモチーフは、あまり魅力的ではない(やって見たい!と思わない)と感じました。なぜなら現実にゲームセンターで似たようなゲームを体験できるからです。360度バーチャルな3D空間での戦闘か、モニターを通してのバーチャルな3D空間かという違いも、映画として見ている分には大して変わりないという印象でした。 オンラインゲームなど、現実世界のゲームが発達している今、もっと思いきったイメージが必要なのではないでしょうか。「ハリー・ポッター」シリーズのゲームなどは、ファンタスティックな魅力にあふれていますし、「トロン」(古いですが)のバイクバトルも、インパクトはありました。 ちなみに冒頭の、爆発が平面素材だったという演出ですが、複数のプレーヤーが同時に存在するフィールドでは、立体でなくてはおかしいのでは?と思ってしまいました。 主人公の女性が、ゲームだけの生活と言うのも話の薄さ、狭さにつながっていると思います。何か目的のためにゲームで資金を稼ぐ、違法なゲームを探るためにプレイヤーになった捜査官、などといった要素があれば、ゲームに取り込まれていく演出にも面白みが出たと思います。 また、多くの方がご指摘の通り、同じカットの多用は作品を安い印象にしていると思います。 この作品を見た後に、「ダークシティ」(1997年製作)というSF映画を思い出しました。少しだけ似た印象の作品ですが、「ダークシティ」の方が、話の密度も、斬新なイメージも数段上でした。 個人的には、隠しエリアこそが現実世界だった、というオチにして欲しかったです。
[DVD(吹替)] 3点(2006-12-30 01:43:15)(良:1票)
42.  大統領のカウントダウン
「ロシア映画が、ハリウッドばりのエンターテイメント化!」などと、夕方のニュース等で「ナイト・ウォッチ」と共に注目作として紹介されていましたが、出来はかなり荒っぽい作品でした。 アクションシーンこそ派手な作りでしたが(個人的には、冒頭で落下した軍用ジープは爆発して欲しかったです)、脚本がお粗末だった感は否めません。主人公の行動理由や、性格など、ドラマに関わるものが描かれていなかったため、ストーリー的にも盛り上がりに欠ける感じです。展開も、観客不在のまま進められ、主人公が途中長い間画面に現れないなど、基本的な見せ方が出来ていないという印象を持ちました。 封切り以降、ロシア映画の話題がピタッと止まったのが、無言の評価をよく表していると思います。ロシア製エンターテイメント映画を否定するわけではなく、むしろ将来への期待を込めた、「未熟な作品」という言葉がこの作品にぴったりの位置付けではないでしょうか。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-12-30 00:35:25)
43.  M:i:III 《ネタバレ》 
構成が良くないと感じました。冒頭の、捕われたイーサン・ハントの目前で奥さんが撃ち殺されるシーンは、きわめて陰惨なイメージを観客に押しつけています。 そのため、終盤の奥さんが殺されていなかったと判る所まで、ずっと暗い雰囲気が続いているように感じてしまいました。特にヘリのチェイスでは、工作員の女性が悲惨な最期をとげて、敵のえげつなさが強調され、陰鬱さに拍車をかけています。 冒頭のシーンの存在があるために、全ての展開で「このミッションが成功しても、イーサンは捕らえられ奥さんが殺される」と観客に想像させてしまい、素直に楽しめなくなっているのではないでしょうか。つまり、各々の見せ場のカタルシス=爽快感が、冒頭のシーンによって台無しにされているということです。 しかも、奥さんが生きていたと判ってからの見せ場は、イーサン・ハントの全力疾走と雑居ビル風病院での銃撃戦程度。とてもそれまでの陰鬱さを吹き飛ばすパワーを感じさせるものではありませんでした。 あのシーンを冒頭に持ってこなければ、どのアクションシーンも素直に楽しめたと思うのですが… また、橋のシーンは明らかに「トゥルー・ライズ」とイメージが重なっています。違うジャンルの作品ならいざ知らず、同じ「アクション大作」で、似たようなモチーフを使用するという行為は、私は製作者側のプライドを疑ってしまいます。 ラストの、奥さんが殺人を犯しているにもかかわらず、平然としている演出にも、疑問を呈したい.と思います。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-12-29 22:35:32)
44.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
もはやCGの戦闘シーンを延々見せられても、盛り上がらない時代になったと思う。巨大ターミネーターとの戦いも特に目新しいものを感じなかったし、中盤あたりから退屈になる。 結局、ビジュアルよりも心に残るのはドラマであると思うのだが、最近のハリウッド映画同様、本作も薄味。特に登場人物のキャラクターでは、マーカスの人間性やジョン・コナーのリーダーの資質といった、核となる要素が全く描かれていない。あるのは「子供は助ける」「説得すれば皆味方になる」といった陳腐な図式のみ。 マックGの素質は、結局「パロディスト」ということで全て語れると思う。ラストの工場やシュワ、溶鉱炉などの「ターミーネーター」へのオマージュが一番印象に残り、本筋は特に語るべきものはない出来。
[DVD(字幕)] 2点(2009-11-26 00:25:12)(良:2票)
45.  アルティメット
売りのアクションは確かに爽快感はあるが、冒頭がピークで、徐々に退屈になり最後は余計に感じる始末。また、残忍なバイオレンス描写が、所々嫌悪感を感じる。 設定の古臭さや、話の幼稚さには辟易とさせられる。見る年代を選ぶ作品でしょうね。 
[DVD(字幕)] 2点(2009-09-23 22:17:49)
46.  ブラックサイト 《ネタバレ》 
前半は盛り上がったが、後半はグダグダで結局肩透かしの印象が強い。マイナス点は、先の方々のコメント通りです。 自分が気になった点は、「サイバー捜査官の必要性がない展開」だという事です。冒頭、主人公が違法サイトを摘発するも、以降は技術を使う展開が全くなく、拍子抜け。観客は当然「犯人とのハイテクサイバー対決」を期待するのだが、完全に裏切られる。しかも最後は、あまりにもご都合主義的。 また、「ソウ」的なグロテスク路線をメジャー映画に取り入れたのも、成功しているとは言い難い。メジャー作にグロを期待している観客は多くないと思うし、俳優やスケール感で魅せて欲しかった。 あと、自分としてはD・レインがあまり魅力的ではなかったのが残念な点。
[DVD(吹替)] 2点(2009-07-10 07:26:32)
47.  フィクサー(2007)
この映画の致命的な欠点は、「主人公が有能なもみ消し屋である」事を描くシーンが全く無いことだ。また、被害者側の苦しみも具体的には描かれない。そのため、主人公の悩みや行動など、全ての展開に実感が湧かず、盛り上がることが無い。 企画自体に、血が通ってない印象を強く受けた。 ジョージ・クルーニーではなく、無名の俳優だったら30分も見られなかったであろう。
[DVD(吹替)] 2点(2009-06-29 23:06:15)(良:1票)
48.  大決戦!超ウルトラ8兄弟
一言で言うと、前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の劣化再生産。旧作ファンには、お遊び満載の前作で充分昇華されているので、今回は全体が蛇足に感じる。 今回登場の平成シリーズのファンなら楽しめるかもしれないが、脚本が低レベルすぎて、何も残らない内容。「こうしときゃ盛り上がるだろ」的な作りが前面に出ており、ドラマが全く重視されていない。だいたい、リアルタイムで初代を見てた主役たちって、何歳の設定なんだ?(笑) 一応「夢を持つこと」がテーマになっているのに、街のミニチュアでバンダイ系の看板がやたらと目立つように配置されているのは、夢を砕く行為だと思うのだが…
[DVD(邦画)] 2点(2009-06-18 12:49:26)
49.  ローグ アサシン 《ネタバレ》 
 一言で言うと、「観客の期待に全く応えてない映画」。ジェットとジェイソンのアクションスター競演なら、格闘・肉体派アクションをふんだんに見たい。そんな当然の観客の期待を無視しつつ、何がしたいのか全然分からないまま話が進む。  終盤の「意外な事実」も、いたずらに観客を混乱させるだけ。いきなり主役が変わるというのは、「意表をつく」ではなく「つまらないから誰もやらない」展開。  刀のアクションは『ラッシュアワー3』などでも分かるように、どうしても単調になる。本作もその例に漏れず。一番の見所はジェットVSケインかな~(笑)
[DVD(吹替)] 2点(2008-12-29 02:20:31)
50.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
 私の感覚では、「ぎりぎりアウト」です。判断基準は、ネタ割れした後に「あ~そうだったのか!…で、この後どうなるんだ!?」と感じるか、「え~っ今までのは何だったの!?…もう、この後はどうなってもいいや」と感じるかで、本作は後者になってしまったからです。  また、多重人格の治療法についてはかなりSF的なものであるにもかかわらず、話の中では何の論議もされずに(観客に対しても説明は不充分)、死刑が撤回されてしまうなど、荒っぽい部分が多いと思います。  「多重人格者の脳内での戦い」というアイデア自体を活かすなら、最初の30分以内に観客に提示するべきだと思います。そして、脳内バトルを医師たちがモニターしながら、殺人者の人格を倒すべくリアルタイムで治療をしていく話などにすれば、正統な構成になったと思います。  (余談ですが、口直しにブライアン・デ・パルマの作品を見て、その力量を改めて感じることになりました)
[DVD(字幕)] 2点(2007-09-09 22:40:08)(良:1票)
51.  クライシス・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
 まず、ブツ切り音楽が連続する不快なオープニングから、危険な臭いを感じました。湾岸戦争の謎から始まり、副大統領選にからめたミステリアスな流れは、スリリングになるはずでしたが…いかんせん、主人公・デンゼルが魅力に乏しく、全く興味をそそられませんでした。一体デンゼルは何がしたかったのか?漠然としか伝わってこないのです。それは、この映画全体のストーリーがどこへ向かっているか、全く不明な所によるものだと思います。  湾岸戦争での部隊の謎を解明するのか、副大統領選の陰謀をあばくのか、人間をコントロールするチップを追うのか…全てが中途半端に感じました。そして、結局は「母親が息子をコントロールする」という陰謀(欲望)を核に、企業や政治家の利権がからむという、半端なスケール感の結末。あの手術を湾岸戦争の戦場で行うのに、どれほどの手間や困難、組織力が必要なのか、それを考えると観客が期待するスケールの結末には程遠いと思います。  ほとんど見所や盛り上りを感じられず、最後の30分は眠気と戦うのに疲れてしまいました。唯一良かったのは、やはり多くの方が指摘するように、メリル・ストリープの存在感だったと思います。
[DVD(字幕)] 2点(2007-09-09 22:27:26)
52.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
 パニック映画において、絶対に失ってはいけない「魂」、それは「できるだけ多くの人々を助けようとする、主人公の姿勢」だと私は考えます。  しかし、この映画には全くそれが無い。主人公の男と元市長の二人は、脱出できそうだとわかるやいなや、周囲の人々を放り出して、すぐさま自分たちだけ逃げ出してしまう。救おうとするのは、自分の家族や好きな人だけである。そんな主人公たちに、一体どれだけの観客が声援を贈るのであろうか?  「リアルな人間の行動だ」ととらえることも出来るし、そこに観客は共感できるとの見方もあるだろう。だがそれは、この上なく「安い共感」であり、何の感動も得られるものではない。 たとえ「非リアル」でも、不可能と思える困難に立ち向かい、限界まで人道を追求する主人公の姿にこそ、観客は憧れ、感動するのではないでしょうか。  1972年作の「ポセイドン・アドベンチャー」は、まさにそんな映画であった。今回のリメイク版は、魂の抜けた「ポセイドン・アドベンチャー」であり、このような作品を製作するなら、もっと大胆にストーリー展開や設定を大きく変えても良かったのではないか。  最近の作品らしく、脱出シークエンスは派手に作ってあり、一応見どころにはなっていました。 
[DVD(字幕)] 2点(2007-07-25 17:03:39)(良:1票)
53.  16ブロック 《ネタバレ》 
 全体的に話が薄く、最初から最後まで、展開に意外性が乏しいと思いました。  アル中役のブルース・ウィリスや汚職刑事たちの結びつきなど、既視感の強いモチーフが多かったのも、興味をそがれる点だったと思います。  主人公が冒頭で仲間の刑事を撃ちますが、そこに至るまでの彼の心境が映画の中でほとんど描かれていないのは致命的ではないでしょうか。後に彼が以前汚職刑事の仲間だったと分かりますが、なぜ汚職に手を染めたのか?なぜ仲間をやめたのか?といった、主人公を観客が理解するための重要な要素が抜け落ちているのではないでしょうか。  また、主人公と証人との関係も、話が進むに連れ、友情による結びつきに変わっていきますが、その理由はあまり描かれていないと感じました。結局、この作品を観ながら、主人公がなぜ命を賭けてまで証人を守ろうとしたのか、最後まで判りませんでした。  例えばありがちですが、汚職刑事の背後にマフィアなどの犯罪組織があり、主人公は以前恋人を彼らに殺されたなどの設定があれば、主人公が今は仲間と離れ、すさんでいるのもわかるし、証人が彼らの罪を暴くための存在なら、主人公が必死になって守ろうとするのも説得力があると思います。また、デビット・モースはマフィアなどの圧力と主人公との友情の間で揺れ動いたであろうし、襲撃のやり方にも様々な工夫が生まれたと思います。  ラストも「ケーキを送る」と何度も言っていたのだから、あの展開では当たり前過ぎて心に残らないと思います。夕食になってもケーキは届かず、「犯罪者の約束なんて当てにならない」と言ってたところに、本人がケーキを作りに来るぐらいの展開は欲しいと思います。  
[DVD(字幕)] 2点(2007-02-24 23:18:15)
54.  キングの報酬 《ネタバレ》 
 観賞中にずっと感じていたのは、「散漫」という印象でした。  ラストに流れるビデオ機材の映像が象徴するように、テレビ討論やCMが選挙に与える影響力(=原題の「POWER」)が、この作品のモチーフであり、その危険な技に溺れる主人公が、より大きな政治の暗部に触れて人間的な心を取り戻す、というのがテーマであると思います。  そのため、主人公はまず「エネルギッシュで強引なやり手」に見える必要がありますが、リチャード・ギアがその任に適しているかは、疑問を感じます。ヒゲを生やさせたのも、迫力不足を補うためだと見えるし、優しい目つきは、最初から人間味にあふれたキャラクターとして観客に映ってしまうと思います。  主人公が善悪両面を感じられる俳優、例えばマイケル・ダグラスやメル・ギブソンであったなら、かなり違った印象になるのではないでしょうか。  また、ストーリーの主軸となるべき、「リチャード・ギアとデンゼル・ワシントンの陣営VSジーン・ハックマンの陣営」という構図が明確にされていないのも、観客を置き去りにしていると思います。  おそらく製作者サイドは、紋切り型のドラマになることを避け、あえて上記のような作りにしたのだと考えられますが、結果としてエピソードの積み重ねがカタルシスに結びつくことなく終わってしまっています。観客が望む展開までも破壊してしまっては、本末転倒といえるのではないでしょうか?  随所に盛り込まれる様々な候補者たちのコーディネート風景が、本筋と全く関係無く、また主人公のキャラクターを描くのにも役立っていないのも、大きなマイナス点だと思います。取材で得た印象的なエピソードを捨てきれなかったのかも知れませんが、劇映画である以上、観客サイドに立った構成(取捨選択)が必要だったと思います。 
[DVD(字幕)] 2点(2007-02-09 18:58:24)
55.  ドッグヴィル
 奇をてらったように感じるスタジオセットでの撮影ながらも、3時間もの長尺を、飽きさせることなく見せる演出力は、この監督の認めるべき才能だと思います。多くの方が指摘されているように、演劇・小説・映画を融合させた実験は、成功したと言ってもいいのではないでしょうか。また、グロテスクな描写を排したり、ニコール・キッドマンを主役にキャスティングすることなどで、メジャーな商業映画の枠内に滑り込ませるという、バランスの取り方も巧妙だと思いました。実際、120を越えるレビュー数は、決して少なくない人たちが観賞した証だと思います。  しかし、残念ながらこの映画を見た後で、心に感じたこと、残るものはほとんど無いという印象を持ちました。3時間ものボリュームに加え、人間の暗部を描くという重苦しいテーマにも関わらず、見終わった後に観客に対して、考えさせるものがほとんど無いという、肩透かし感を強く覚えました。  その原因は、作家=監督の意見・考えが見えてこないからです。人間の醜さや、心の闇の部分、自己中心的なふるまいなどが次々と映画の中で描かれていきます。しかし、それに対しての監督の見方は決して描かれません。「人間の暗部をえぐる」といった言い回しが使われますが、えぐりとったものを監督がどう料理するのかが、本当のドラマの部分なのではないでしょうか。言い方を変えれば、人間の暗部を提示するだけなら、誰にでもできるはずです。  「どうです、人間って醜いでしょう」と提示したテーマに対して、例えば「でも、人間にはいい所もあるから好きだ」とか「だから、醜くならないように、努力して生きよう」などの監督なりの考え方の提示が必要だと思います。観客は、そこに共感や違った意見などを感じるのであり、それこそが映画における「対話」なのではないでしょうか。  才能はあるが、対話はない。映画としては、物足りない出来であったと思います。
[DVD(字幕)] 2点(2007-02-09 18:55:42)(良:1票)
56.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 
残念ながら、脚本の出来が良くないと感じました。まず、多くの方が指摘しているように、主人公二人のキャラクターが描かれていないため、魅力が全く表現されていないと思います。また、敵方のキャラクターも同様に描かれないまま、突然各々が自己主張を始めてしまうという、中途半端なドラマが全編を覆っているため、ストーリーにも魅力を感じませんでした。 冒頭の喧嘩のシーンをはじめ、行き当たりばったりで目的もよく判らないまま、犯罪が進んで行くため、緊迫感や爽快感が無く、退屈な展開が続きます。 やはり、どんな理由で金が欲しいのか?なぜ子供が欲しいのか?なぜ汚い仕事を続けるのか?といった、人間の欲望や行動理由が描かれていないため、底が浅いドラマになっていると思います。 ラストの銃撃戦がリアルだといわれていますが、リアル=面白いではないと思います。やはり、人間と人間が戦うという事は、そこにもドラマを求めてしまうものですから。弾数や銃の扱い方よりも、人間の思い、行動、感情が観客の心を動かすのではないでしょうか。 細かい点で気になった所は、1.誘拐のシーンで一旦逃げる主人公たちを、なぜボディーガードたちは撃たなかったのか?2.その後、なぜ主人公たちは戻ってきたのか?ボディーガードたちよりも先に外に出たのに、入り口近くにいたのもおかしい。3.医師のカバンを主人公の一人がチェックしたのに、なぜ拳銃を見逃したのか?4.主人公たちは狙撃銃など多数の武器をいつのまに手に入れたのか?などでした。 好きな人たちには申し訳無いのですが、結論としては「才能があるかもしれない監督の、ひとりよがりの作品」といったところでしょうか。監督の以降の作品が聞こえてこないのも、この作品が評価されていない証といえるのかもしれません。 
[DVD(字幕)] 2点(2007-01-19 18:13:40)(良:1票)
57.  インサイド・マン
期待が大きかっただけに、失望感も大きい作品でした。オープニングこそ、緊張感がうかがわれる雰囲気で良かったのですが、数多くの方が指摘されているように、1.ジョディ・フォスターの役割がまったく不必要 2.クライブ・オーウェンのキャラクターが無い 3.トリックが子供だまし といった欠点が目立ちすぎると思います。 1.ジョディ・フォスターの役割が不必要 …本当に脚本的に意味が無いので、不思議です。もっと犯人や刑事サイドに関わる人間関係を設定すべきであり、ジョディ・フォスターをキャスティングするに足るキャラクターが全く作られていなかったと感じました。 2.クライブ・オーウェンのキャラクターが無い …この作品の致命的な欠陥だと思います。「何のために銀行強盗に入って、必要な物を盗むのか」という、目的が全く明かされていないので、表面的なストーリーだけが延々と続きます。自分の欲のためなのか?社会を良くするためなのか?復讐なのか?といったストーリーの主軸となる目的があれば、クライブ・オーウェンと他のキャラクターとのドラマが生まれてくると思うのですが。 3.トリックが子供だまし …ネタとしては、アッという驚きがありますが、あくまで軽い驚きにしか過ぎないと思います。このトリックと同レベルに位置するのは、恐らくテレビアニメの「ルパンⅢ世」だと思います。とても、3大ハリウッドスター共演の大作映画の劇中で使用されるレベルではないでしょう。 「フライトプラン」に続いて、ジョディ・フォスターの作品を選ぶセンスに、疑念を抱かざるを得ない作品でした。 
[DVD(字幕)] 2点(2006-12-29 23:44:22)(良:1票)
58.  爆裂都市(2004) 《ネタバレ》 
 香港的なバタ臭さを排し、警察VS国際テロ組織という正統派ハリウッド調アクション作を目指して製作された印象を感じました。  ですが、逆に香港映画の持つアクションへの傾倒や熱さまでもが損なわれているのではないでしょうか。冒頭の空港での暗殺未遂シーンこそ、スピーディーで引き込まれますが、中盤からの失速感はかなり期待外れの感を否めないと思います。  特にクライマックスで判明する、テロリストの真の狙いは、観ている側としては拍子抜けしてしまうぐらいアンバランスだと感じました。マカオの知事の暗殺が陽動作戦で、元CIA工作員への復讐が真の目的とは、到底納得できるものではありません、  知事暗殺をフェイクとするならば、大量殺人兵器の使用など、より大きなテロを目的としなければ、映画としての盛り上がりに欠けると思います。香港映画としてはレベルの低い格闘戦や銃撃戦、テロリスト首領役の千葉真一の存在感の薄さなどもマイナス要素につながるものだと思います。 
[DVD(字幕)] 1点(2007-02-24 23:09:51)
59.  第9地区 《ネタバレ》 
まず、話の軸となる「人間がエイリアン化する液体」について、説明も伏線も無く、全く説得力を持たせようとしていない点に驚く。これは、脚本として成立していないレベルだ。 しかも、同じ液体を同時に「宇宙船の燃料」とも設定しているから、さらに混乱を招く。 自分は、こんなずさんな作りの映画で盛り上がることは出来ないので、退屈な時間だった。 また、「ドキュメンタリー手法によって、フィクションのドラマにリアリティが出る」と思って製作しているように感じられるが、実際は全く逆ということが良く分かる。ドキュメンタリー調の演出と、ドラマ部分のチグハグさが映画に没入することを妨げている。 
[DVD(字幕)] 0点(2010-10-21 15:26:39)
60.  ハプニング 《ネタバレ》 
「自然界の出来事は完全にはわからない」…だから「この映画も完全にわからなくていいよ」ってことですか? 多くのレビュアーの方も色々な作品で訴えてますけど、「謎は解決しないけど、見ている間ハラハラしたからいいでしょ」的な映画はもうやめて欲しい。ドラマも無いに等しく、ハラハラしなかったし。いい加減頭にくるので0点にします。
[DVD(吹替)] 0点(2009-03-06 01:19:45)(良:2票)
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