41. メゾン・ド・ヒミコ
《ネタバレ》 ゲイの老人ホームの話をテーマに持ってくるのはかなり個性的で面白いと思う。 暗くなりがちな老人ホームだけど、明るく振舞っている人が多いイメージのゲイを おくことで逆に物悲しさが浮き出ています。 でもこれといった筋書きがないので退屈だった。無意味にエロいし、柴咲コウの演技もいつもと同じでちょっと食傷気味だった。5点献上。 [地上波(邦画)] 5点(2009-01-03 17:36:43) |
42. 叫
《ネタバレ》 自分を思い出してくれた吉岡は許すけど殺戮を続ける赤い服の女、許されていても大事な人を実は殺していた吉岡。赤い服の女に誘われて人を殺した者もやり方だけを導かれているだけで何も残らない虚しさがあります。また、古典的な怪談のようなテイストもあって不思議な感じのする映画でした。 ただ面白かったかというとかなり微妙。ホラーなのに全く怖くないのが致命的な感じがしました。最後になって一気に畳み掛けてくるのですが、暗示的な表現を残してあまりすっきりしないのもマイナス。 [地上波(邦画)] 5点(2009-01-03 13:47:53) |
43. サイレントヒル
《ネタバレ》 ゲームが原作なのでアクション的な色合いが強い。ホラーとしては今ひとつであった。 まず、30年ぐらい前に魔女狩りがあったとか、警察も含めて街ぐるみで隠しているという 設定にリアリティがなさ過ぎる。孤立させた環境を生み出すために必要な設定なんだろうけど、無理があって説得力がない。次に怖いとグロいは別物だと思うけど、グロ画像で怖がらせようとしているのは表現力に乏しい。 サイレントヒルを訪れる理由にも乏しく、最後になって全てを少女がネタバレするストーリーも破綻していると思った。 [地上波(字幕)] 3点(2008-12-31 13:01:38) |
44. 目撃(1997)
《ネタバレ》 ちょっと無理がありすぎるシナリオ。ルーサーのやっていることにも共感できず。 [地上波(吹替)] 5点(2008-12-29 21:43:30) |
45. 椿三十郎(2007)
《ネタバレ》 オリジナルは既見。全く同じ脚本で作るとどうしても オリジナルとの比較になってしまう。 特に役者の技量の比較という形で。 織田裕二は三船敏郎のモノマネをしているようで仰々しく滑稽になってしまった。 それからトヨエツはこの役にはあまり向いていないような気がした。 キャラが今ひとつでも面白かった。脚本がいいから最低限楽しめます。 [地上波(邦画)] 6点(2008-12-28 23:44:45) |
46. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 壮大なテロのようで間抜けな結末。でこぼこコンビで変化をつけようとしてみたけど あまり必要なキャラではなかった気がする。狙って不発そんなシリーズ3作目でした。 [地上波(吹替)] 5点(2008-12-28 12:45:02) |
47. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 抑制の効いた演出でとにかく渋いです。 登場人物に対する説明も感情移入を導入するような過剰な演出がなく、 ただ目的を遂げようとする姿を描いています。その考え抜かれた脱出方法 やその過程の緊迫感は凄い。刑務所内の人間模様を描かれていたことで 自然と脱獄を応援してしまった自分がいました。 派手さはないけど十分に見ごたえがありました。 [地上波(吹替)] 9点(2008-12-20 16:20:39) |
48. ガントレット
《ネタバレ》 子供のときに始めてみた際には面白いと思っていました。 久しぶりに見てみたら、アクション映画の形をとった べたべたなラブストーリー?でちょっと辛かった。 ベンはドジをよく踏んで災難にあっているしコメディなのかとも思いました。 ヘリコプターは勝手に電線に引っかかるし、ベンはあまり反撃らしいことは していないのも不満。 同じことをおっしゃっている方がいましたが、散々射撃シーンを見た後なので、 最大の見せ場のバスのシーンも緊張感が欠けてしまった感があります。 最後はコミッショナーをあっさり射殺してしまって、 後始末は大丈夫だったんだろうかと子供時代でも心配してしまったものです。 「ミッドナイトラン」を彷彿するシーンもややあったのはロードムービーの 黄金パターンなのですかね。 [地上波(吹替)] 4点(2008-12-12 21:12:15) |
49. JFK
《ネタバレ》 あまりにも有名な事件ですので、背景についてもすっきりと頭に入っていきました。 しっかりと作られているのでオリバーストーンの解釈としてのケネディ暗殺の 考察が比較的説得力がある形で見ることができました。 陰謀説は謎を解釈するうえで楽な方法なんですが、事実は意外につまらないことかもしれないんですよね。そういう意味で、2029年が来るのが楽しみになりました。 [地上波(字幕)] 6点(2008-11-24 16:16:35) |
50. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 本当に大好きな映画で何回も見ています。 まず、マービン、FBI、セラノをうまく組み合わせた綿密な脚本が見事です。無駄なシーンが全くありません。 また、キャラクターもみんなちょっと抜けていてユーモラスだから、貧乏で悲惨な逃避行も明るい。 それに、賞金稼ぎと賞金首という間柄ながら、主役の二人とも基本的に善人。 だから立場の違いを乗り越えてだんだんと友情が生まれていくのが自然に描かれていました。最後まで己の正義を貫いたジャックとマデューカスの2人を観客としても大好きになりました。 それに命がけの旅を終えての別れのシーンも本当に爽やかで洒落ていますね。 [DVD(字幕)] 10点(2008-11-22 21:52:34)(良:1票) |
51. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 テレビで失敗した刑事が汚名返上のためにテレビを利用するというのが面白いです。 前半に散りばめだれた過去の失敗を経緯とした嫌な出来事の数々が 後半で犯人を追い詰めるとともに一気に終結に向かっていくというサイドストーリーの使い方がよかったと思います。 踏みつけた周りと立場が逆転していくところにカタルシスがあります。 メインストーリーは普通の青年である犯人の追跡であり、強敵と対決するという形 でないので、そこに期待を置くとちょっと物足りなくなるかもしれませんね。 映画としてどうかというとかなり地味ですが、なかなか楽しめました。 [地上波(邦画)] 7点(2008-11-20 22:30:22)(良:1票) |
52. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 敵と味方がめまぐるしく入れ替わる展開で面白い。テンポもよくアクションも十分に見ごたえがあった。2以降とは全くの別物といえる。 [地上波(吹替)] 7点(2008-11-16 21:51:06) |
53. 奥さまは魔女(2005)
《ネタバレ》 オリジナルが結構好きだったのでリメイクの本作は不安で見ていましたが、割とよかったと思います。劇中劇という形でひねった設定もあって楽しめました。 [地上波(吹替)] 5点(2008-11-16 14:30:29) |
54. アイランド(2005)
《ネタバレ》 アクションを見せることがこの映画の存在価値であり、それを導くための細部は全く無視されていますね。 最後の潜入シーンも全くどきどきしない。一見真面目そうなテーマをつけて、結局それを軽視している扱いは不真面目だと思います。が、このようなSF的な架空の世界を相手にしているためか腹立たしさもそれほどではありませんでした。それにしてもせっかくお金をべらぼうにかけて作ったのに陳腐な顛末だったなと思いました。随分と能天気な映画ですがこれでいいのでしょうか? [地上波(吹替)] 4点(2008-11-15 00:03:17) |
55. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
《ネタバレ》 仲間を裏切った捕虜の苦悩を描いた映画としてのスタートはかなり緊迫感があったのですが、途中から全く違うところに連れて行かれてしまいました。 どんでん返しで実は脱走する予定でしたとか、マクナマラ大佐のキャラがいきなり変わってしまったりするのですっきりしませんでした。全てが大佐を立派に見せるためのお膳立て見えてしまうのです。 [地上波(吹替)] 5点(2008-11-12 00:00:10) |
56. スウィングガールズ
《ネタバレ》 よくあるテーマを扱っているので無難にできるはずなのに、これはひどすぎました。 彼女たちがなぜ音楽に取り組んだかが全く分からないのです。音楽は決して安易なものではありません。それなのに、本当に下手だった彼女たちが突然にうまくなっているのです。 映画としてみせる時間の長い短いではなく、うまくなった結論を描きたいのであれば、彼女たちの真剣さが描かれないといけないのではないでしょうか。 突然ゴールについてしまう安易さに唐突感においていかれてしまうのです。そう、本来は、夢中になって取り組むところを真面目に描くべきなのに、そこをギャグで飛ばそうとしているところにテーマに対する不誠実さいうかバカにし切った態度がでている気がしてならないのです。 下手だけど楽しかった青春モノと見せかけて安易な成功をくっつけてしまっただけで、どちらにもなることができなかったと思います。初めて0点をつけたくなってしまいました。 [地上波(邦画)] 0点(2008-11-11 22:35:02)(良:2票) |
57. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 前作「荒野の用心棒」と似た雰囲気。主役はジョーと同じ衣装だが”名無し”。 だが、本作も前作に劣らず設定が面白い。腕の立つ賞金稼ぎが二人同じ獲物を狙い、 協力しているようで出し抜こうとしている。また、賞金首も仲間を裏切る といった複雑な動きをするので気を抜けない。また、くどいくらいまでの 男たちのかっこよさの描写にしびれました。本作ではリー・ヴァン・クリーフ の役柄が一番かっこいいですね。 [地上波(吹替)] 8点(2008-10-27 23:27:20)(良:1票) |
58. ナイト・オン・ザ・プラネット
《ネタバレ》 世界の町での普通の人々の会話が中心に展開されている。 というか会話だけで話を進めていく。 それにはタクシーの中を選んだのはなかなかセンスがあると思いました。 それにその話も人生の味わいが溢れていますね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-26 15:02:47) |
59. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 一筋縄に行かない展開が面白い。荒くれ者同士の抗争を利用して 大もうけして全滅させるというストーリーがとにかく痛快。 現代人の目で見るとやや都合よさも気にならないではないのですがが、 騎兵隊の死体を利用したトリックや2重スパイとして味方?を誘拐するなど 当時としては新鮮だったと思います。それに2重スパイの地位のまま終わらせずに しっかりと決闘に持ち込んで終わらせてしっかりとジョーの実力も発揮してくれました。 顔の汗に男臭さが溢れていたり、視線を意識したカメラワークもよくできている。 イーストウッドファンの私としては出世作ということもあって甘めに見ているか もしれないですが盗作騒動も遥かに昔の話なので全く気にせずに見てしまいました。 [地上波(吹替)] 8点(2008-10-26 13:12:38) |
60. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 様々な角度から同じ事象を見せる手法の映画ははまれば面白いが、これはダメだった。 情報をわざと隠しているのが見えてしまうのはテレビドラマ的な安さが感じられてしまい興ざめしてしまった。出きればうまく処理して欲しかったところ。それに、登場人物の背景を必要としているのかいないのかよく分からない使い方も観客を意味深に期待させておいて、無視しているような気がしてしまう。最終的にはカーチェイスで解決したってのは本来目指した映画の方向性と一致していないのではないだろうか。と思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-19 14:37:49)(良:1票) |