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はち-ご=さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 37歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

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41.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
あのー、アキレスが死んだ直後に「世界の車窓から」が始まってしまったんですが…。いいんですかね・・・・■それはともかく、夜の闇にまぎれてたくさんの兵士が木馬のあるトロイに走りこんでいくシーンは、ハムナプトラのアヌービスちゃんたちの動きそのものでした。まあ、パリスも自己中だけど、戦争する連中もみんな女と財宝を狙う自己中だし、まあ、どうでもいいや。
[地上波(吹替)] 5点(2010-02-07 22:59:52)
42.  オトシモノ 《ネタバレ》 
妻投稿■これ絶対ホラーじゃなくて、グエムルみたいなモンスターアクションでやれば成功したと思うんですよ。首都圏の私鉄のさり気ない暗い所に潜んでいるという設定って結構斬新ではないかと思います(男の人の始末の付け方がモロ怪獣の倒し方)。■とはいうものの、うちのルームメイトに何人か、ロケ地の鉄道沿線に住んでいた面子がいて、「おっ、またまた出てきた矢切駅」とか「秋山駅だ」「印西牧の原じゃん」とか、沢尻そっちのけで盛り上がっていました(旦那は沢尻を見ていたので、上手く棲み分けが出来ていたような)。■で、レビュワー様が「よくわからない」とおっしゃる呪いの正体。それは私にはわかります。めちゃめちゃあの鉄道高いんですよ。隣の駅まで300円。各停で10分乗っていたら600円くらいは取られちゃいます。つまりこれは通勤客の呪いの結晶。それがトンネル内で増幅してあらぬ方向に飛び火しちゃった…という事でうちらは納得しています(笑)■今度成田空港まで開通するらしいので、ぜひ車窓を見てあげてください。「安くなれ~」「おかげでうちらは東京出るのに自転車使っていたんだ~」といううちらの呪いが漂っているかも…(^_^;)。
[インターネット(字幕)] 4点(2010-01-31 04:06:40)(笑:1票)
43.  サヴァイヴ 殺戮の森 《ネタバレ》 
妻投稿■「無人惑星サヴァイヴ」というNHKでやっていたアニメシリーズが私大好きで、旦那にそのDVDをお見舞いに借りてきて(^^)/と頼んだのですが、何をどう間違えたのか、彼の借りてきたパッケージには逆さづりにされた女の子とナイフが・・・・。ちなみに旦那のメモ帳には「殺人惑星サヴァイヴ」と書いてありました。■内容は・・・なんと説明すればいいのか…何かを間違えているんじゃないかというのが、率直な感想でした。多分旦那と同じ脳味噌構造の監督なんでしょうね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-01-30 23:44:20)
44.  トゥームレイダー2 《ネタバレ》 
妻投稿■5年くらい前に見ました。サメを殴るシーンは実際には結構有効らしいので許せますが、アドベンチャーゲームの映画化の分際で仲間が次々と殺され、最後はパートナーも自分が殺すという無駄に悲劇的な内容なのが解せないです。■で「なんでこんなストーリー」なのか考えてみました。簡単にいえばこれ、「ゲームの映画化」ではなくて「映画とゲームを混合」しているんだと思います。このゲームをやったことがない私の身勝手な推測なのですが、香港のビルを滑空するシーンでは空中にコインが浮かんでいそうですし、人が無駄に死ぬのも(前回の悪役たちはある程度現実世界の住人として自分が死なないで目的を達成する技術を持っていた)、連中にとっては喜劇でも悲劇ではなくゲームオーバーなんでしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2010-01-24 15:36:57)
45.  アルティメット・エージェント(2007) 《ネタバレ》 
妻投稿■ギャグでバタバタ100人以上人が殺される割りに、なぜラスボス悪党は生きて逮捕されるんだ? この人の映画。
[インターネット(字幕)] 5点(2010-01-17 01:30:22)
46.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 
妻投稿■ドイツ連邦共和国では「民主主義を否定する民主主義は認めない」政策のもとで、ヒトラーとかホロコーストとかそういうものを描くことが禁止されているけど(ヒトラーが役者で演じられた「ヒトラー最期の12日間」も公開できるか否か非常に議論された)、基本的には自由の国なので「間接表現」という形でホロコーストの狂気を描く秀逸な作品が表わされたりするが、この映画もその一つではないかと思う。旧戦勝国のアメリカのスタンフォード監獄実験をモチーフにしている(と、当局に思わせている)というもが凄く皮肉が利いている。現実の実験では人が死んでいないのにこっちは殺され放題なのも、実は抽象的にナチの浸透や暴力を描いているのだから関係ない。■現実のスタンフォード実験はあくまで「心理実験」だったようだけど、この作品はどう考えても「暴力の構造的構築実験」のように見える。つまり「異常な心理状態で人間がどのような行動に出るか」というものではなく、「暴力や尊厳のはく奪は人間にどのような変化を与え、どのように利用しえるようになるか」という確信犯的な実験みたいに見えるのだ。これはまさに暴力を構造的かつ能率的かつ効果的に使ったヒトラーとナチスの話だ。
[DVD(吹替)] 8点(2010-01-04 23:36:39)
47.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 
妻投稿■一応食べ物を扱う仕事をしているので、沖縄出身の同僚と予備知識なしで見ました。■で、結論。この映画、①こういうやり方で「命の大切さ」なんて学べるわけがない。②そもそも「命の大切さ」なんて学校で学ぶ事ではない。③そもそも「命の大切さ」なんて人間の作った幻想であり偽善であり傲慢でしかない…という点で三重に間違っていると思います(「映画」というより「教育方針」というべきかな(^_^;))。私自身その同僚の実家に行ったとき一緒にヤギやブタを潰した事はあるけど、「生き物を殺す」という行為は決して、この映画みたいに清潔な教室で清潔な服を着た子供たちが先生のご指導のもとで生殺与奪を決定する事によってなされるものではなく、「そうせざるを得ないから」するものだと思います。■私は「人間だか動物だか微妙なポジション」にいる(かもしれない)知的障害者なんで、生きていて「人間の生を生きる」権利があるのかないのか微妙な事件や罪悪感に遭遇する事もあるけど、でも「人間だけに生きる権利がある」というのは傲慢な話で、「全ての動物には自分や仲間に危害を加える他生物を殺す権利がある」というのが私なりの正解です。だから「他生物を殺す」という業は実は物凄い返り討ちのリスクやストレスや恐怖を感じることで、そこを清潔で安全な教室で「かわいい」「かわいそう」というコンセプトで「生殺与奪」を議論させることが「命の大切さ」を教育する事だと本気で考えている事に、私は逆に物凄い肌寒さを覚えます。■こういう教育、少年犯罪やモラル低下を憂慮してなされるもんなのでしょうけど、私は今少年犯罪や大人の世界のいじめやリンチで問題なのは「命の大切さ」というより「支配」だと思います。「支配」そのものは社会を円滑にするために必要だと思うけど、人間は「支配」というものの「楽しさ」を覚えてしまった厄介な生き物です。この映画は支配をする相手にどんな必要や感情を抱くかで処遇が決まる・・・やばいですよ。
[DVD(吹替)] 4点(2010-01-04 22:42:44)
48.  コドモのコドモ 《ネタバレ》 
妻投稿■■ミリオンダラーベイビーでも書いたけど、私の知的障害仲間で性的虐待で出産したダチがいるし、私自身11歳くらいの知能ながらレイプ被害の経験がある。個人的に「性」の問題をタブー視するほど人間世界は平和とはとても思えないので、こういうテーマを扱う事に関しては共感できるし、映画ってのは脚色や美化をするものだから(観客がそうじゃないと思う事の方が怖いと思う)、重いテーマが脚本家によって純粋ドラマからドロドロドラマにまで広がるのはむしろ大歓迎だ■■が、それでも私はこの映画を許す気にはなれない。理由は「くっつきっこ」の一点だ。赤ちゃんを「ジュブナイル」のテトラや「のびたの恐竜」のピー助みたいなポジションにしたい都合上、「性の意味を知らないでやっちゃった」という脚本にしたかったのはわかる。だが、実際は7歳だろうと8歳だろうと「性」の意味がよくわからない知的障害者だろうと、性器を触られたりひっつけたりされる事はPTSDや解離性障害などという形で、大人になってからも一生「生存」「幸福」「希望」の概念が根本からひっくり返されるくらいの生傷を心に負う事になる。ガキだろうと砂利だろうと絶対に一個の人間が「くっつきっこ」なんて自分からやるはずがない。これは美化や脚色ではなく題材に対する悪質な「ナメている」だと思うし、「小学生の禁断の性愛」を描いていた方が何百倍もマシだと思う。■■とりわけこの映画は「命の大切さ」を描く話らしい。私個人は「命の大切さ」を共通前提の存在として無邪気に信じると大変なことになると思うけど、でもどうしてもそういうテーマを描きたいなら、上記の「くっつきっこ」は本末転倒だろう。どうも最近「命の大切さ」を描く話だと「タブー」を扱う事が許される空気があるようだが、「タブー」は多くの場合「命の大切さ」が通用しないからタブーなのだ。脚色や美化の仕方を間違えると、相反する矛盾を描いた作品ゆえにとんでもない間違いを引き起こすいい例だと思う。
[DVD(邦画)] 2点(2010-01-02 05:16:03)(良:1票)
49.  仏陀再誕 《ネタバレ》 
妻投稿■「すいている」という理由でマイナーな映画をよく映画館で見ていた私とお母さんですが(蓮如物語とか)、この映画もご多分にもれず宗教映画とはつゆ知らずに(皆さんのレビューで初めて知った)、「おっ、掘り出し物のアニメに出会えたかなフフフフ」というノリで見た。■感想はズバリ「あれはなんだったんだ」が多すぎる。とはいうものの「わかりやすい」だけが名作ではない。観客が自由に想像することで名作になる作品もある。とりあえずあの背後霊とufoと花が何だったのかを考えてみた。お母さんの荷物持ちで映画館に来ていた旦那は、それぞれをウルトラQに出てくる「悪魔っ子」「バルンガ」「マンモスフラワー」だと解釈していた。私はウルトラマンは見てもウルトラQを見るほどマニアックではない(はず)なので、「これはメフィラス星人じゃん!!」と主張。大バトルになった。■でも3人が映画館を出たときには、確かにこういう共感があった。「侵略されたね」「うん、侵略されていたね」。それが映画の中の人たちだったのか私たち観客自身だったのかはわからない。でもひとつわかったこと。こういう頭を抱える映画は大勢で頭を抱えた方が楽しい!(←3人とも奇特な面子ばかり故真似した場合の意義は保障しかねます(^_^;))
[映画館(邦画)] 6点(2009-12-31 19:52:19)(笑:1票)
50.  バーバー吉野 《ネタバレ》 
妻投稿■■旦那は服装や髪形、要は他人にどう思われるかという点において興味がないため、1000円の散髪屋に行っても「サラリーマン風」としか言ったことがないらしく、吉野刈りだろうと吉野ヶ里だろうと、それで自由だの人権だのにアプローチする原理が理解出来ないようで(よって「バーバー」という単語も理解できず、「ババア吉野」と間違ってました)。■■でも「てめーみたいな奴に●●する権利はない」という言葉は旦那(および他の自閉症者)は散々言われ続けてきた言葉なんですよね。「お前は幸せになる権利はない」とか「お前は俺の暴力を拒否する権利はない」とか・・・。でも彼は私と結婚してルームシェアまで作ってとりあえず普通とは違うけど他人(行政含む)のすねをかじらない生活を手に入れました。これは「誰から許されて」やったわけではなく「やっちゃった」事なんです。■■この映画が風刺していることは、自分の行動が「共同体に許されている」という事を求める日本人の特性ではないでしょうか。【sayzin】さんもおっしゃっていますが、日本は決して服装は自由な国ではないです。そうした中で、もたいまさこと子どもと街の人がほぼ平等に滑稽に思えるのは、「自分の権利や主張が通る」事ではなく「相手に許して認めてもらう」事を実はお互い求めている(そしてそれが上手くいっていない)からなんだと思います。自分の権利や主張が通るという事はそれで少なからず相手が困ること。憎みあい軽蔑されあうのは当たり前。いいじゃんそれで。今の社会はそうした一面を見ようとしないからね。
[DVD(邦画)] 8点(2009-12-30 17:58:17)
51.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
妻投稿■突然だけど一時期「なんで人を殺してはいけないのか」という質問が日本で流行りましたよね。それに明確に答えられない大人を辱めるか、そんな質問をする子供を非難するか、当時の世論はどっちかだったと思う。ちなみに私の答えは「そういう選択を人類がしたから」。だから人が選択するのをやめさえすればいつでも「人殺しオッケイ」になるのだと思う。■実はそういう結論に私が達したきっかけがこの映画だったりする。作中のアメリカ人は銃を持つか持たないかという選択を迫られている。つまりは「自分が人を殺す」という状況を想定しているのである。私にはそれが衝撃的だった。日本だったら「人の生殺与奪を個人が握るなんてとんでもない」という「良識」が社会を支配しているらしいから。・・・けど、考えてみれば日本だって国民の大半は死刑にノリノリだし、「一個人が死ななければいけない理由」なんて(「うざい」とか「きもい」とか)社会にいくらでも転がっているようにも見える。■実は犯罪率は減っているという事実、やたら不安をあおるメディア、カナダとの比較、福祉制度と貧困の絶望(チャールトン・ヘストンの部分の趣旨はよくわからなかったけど)など、映画の言いたいことはたくさんあると思う。だけど日本人がこの映画から受け取るべき事は、「人を殺してはいけない倫理なんて明日には吹っ飛びかねないはかない倫理」だという事と、「暴力は相手を支配するためではなく、相手を痛めつけるためにあるわけでもなく、確実に殺すためにある」という事の2点ではないだろうか。ムーアの編集でイカレポンチの集まりみたいに描かれているアメリカ人だが、この2点は日本人よりはるかによく自覚していると思う。■9条、銃刀法法違反…私は賛成だ。でも平和ボケはしていても、人の痛みに鈍感になったツケは、この映画が否が応でも教えてくれる。■マイナス点は、マイケルムーアがこの解決策を「敵を作る」ということに求めていることかな。
[DVD(吹替)] 7点(2009-12-18 21:58:36)
52.  隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS 《ネタバレ》 
妻投稿■まあ、予告編見ればアイドル映画だって事はわかるし、原作映画があるんだからぶっ飛んだリメイクが嫌いな人は見なければいい。でも金曜ロードでやっているとついケチをつけたくなるのが性・・・・(^_^;)■旦那は「なぜ長澤まさみが脱がない」「そこは刀で辱めるのがセオリーだろう」とふざけた事をぬかしていたけど、そこは私にはどうでもいい。ただ、少なくともあの毛深い松潤を延々と見せられ、それも「アイドルだぞーアイドルだぞー」と見せられても困ってしまう。あれはどう見ても中世山岳民族の髭と着衣ではなく、芥川の「羅生門」でお婆ちゃんの裸を見ようとした下人がドラえもんあたりに「毛生えクリーム」を顔射された状態だ。そいつに「俺たちはいつも一緒だ」と言われたら、私なら速攻で「髭をそりやがれ」と喚いてやりたい(←さりげなくそういう妄想(^_^;))。あと「泥臭さ」の描写。戦国大合戦や山田洋二の時代劇、黒沢映画の泥臭さは「一生懸命生きてきた証」が刻まれている気がする。この映画の泥臭さは黒沢の「墨汁雨」を意識したらしいとはわかるが、どうも「インキンになるそうだね」という気しかしない。■アイドル映画ならアイドル映画をちゃんと撮ろう。それだけ。
[地上波(邦画)] 4点(2009-11-23 23:49:37)
53.  16ブロック 《ネタバレ》 
ちょっと最初が緩いかな。電話の位置特定になぜ気づかないとか、なぜ屋上にいることに気がついたとか、そういうところに知恵と知恵のぶつかり合いをメリハリきかせてくれれば名作になったと思う。
[地上波(吹替)] 6点(2009-11-23 23:21:35)
54.  ナイト・オブ・ザ・スカイ 《ネタバレ》 
妻投稿■「空を飛ぶ相棒の物語」・・・・ある意味別の意味でそうだと思いました。ストーリー構成で、てっきりメイン勝負だと思ったのが敵のフェイクで、敵の本当の目的が別にあって、真犯人が二転三転して、無能で責任逃れに終始する上層部や悪いことをしても捕まらずににやーっとする美女が出てくるところが・・・・確かに空を飛ぶ「相棒」物語だなと思いました。ストーリーが破綻している仏さまアクション映画の数々の中ではまあまあ面白いかな。■ところで「俺が勝負してやる」といったアフリカ東部の(戦闘機の航路がリビアという具体的地名が飛行機がソマリアあたりに進むと「アフリカ東部」になっているのは眉唾ですね)悪の親玉が、ハリウッドだったら飛びたってドックファイトなお約束が、地上でボーンとやられたり、ラストのパリ上空の闘いがあっさり敵が脱出しちゃうところとか、いよいよ盛り上がる・・・・というところで失速・・・という場面多いですね。ハリウッドだったら大コケめちゃくちゃアクションで映画を長引かせると思うが、このフランスの映画、「面白いシーンが撮れないと思ったらあっさり勝負を決めちゃうよーん」という映画ですよね。本物の戦闘機シーン、評判いいんですけど、これは映画の尻すぼみ覚悟の大ネタじゃないかと思います。結構粋。
[地上波(吹替)] 6点(2009-11-15 23:20:13)
55.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
妻投稿■■寓話ってのは多かれ少なかれ「子供にこうあってほしい」という大人のプロパガンダだと思います。多分バードン監督は「この映画は通常の寓話じゃない」というメッセージとしてチャーリーにネコババさせたのだと思います。このシーンがなければ、「わが・ばかな子供の末路に大人が拍手喝さいを送る」だけの映画になったんじゃないかなと思います。■■ところでこの映画でなんで冒険するのは子供だけではなくて親と一緒になんでしょうか。原作がそうだからと言ってしまえばそれまでですが、普通は子供たちだけで冒険するでしょう(スピルバーグみたいに)。そんで悪い子が親元から離れている間に成長して、主人公チャーリーと協力してピンチを切り抜けるというシチュエーションになるでしょう。■■そうはならないのは、この寓話は「子供用の寓話を欲しがる連中本人に逆に捧げられた寓話」だからではないでしょうか。私はバードン監督のファンではないけど、多分この監督は「みんなで力を合わせればどんなピンチでも乗り越えられる」という内容を寓話に要求する大人社会が全然そうなっていないことに気づき、だからこそ5組の親子にグロテスクに飛ぶ人形=「大人が望むようにかわいく回らない人形」の洗礼を与えたのだと思います。「大人の思う通りにならない」というキーワードはネコババやウイリーの過去にも適応され、「大人の思い通りになる」事で我儘な特権を得ているチャーリー以外の親子と対比することで、共依存など親子の問題を皮肉っているのだと思います。■■親子で楽しく見る映画じゃないですね。あの小人の歌は子供という宝物を侮辱することで親を徹底的に攻撃しています。旦那が勤めている会社に呼び出され、旦那が殴られるのを上司に見せつけられるような戦慄です。「寓話」という矛盾に対するとんでもない皮肉です。
[地上波(吹替)] 7点(2009-11-12 01:43:10)
56.  紀元前1万年 《ネタバレ》 
妻投稿■【やましんの巻】さんの意見を全面支持します(*^_^*)そんで私なりに明後日の方向に解釈させていただければ、この映画の時の流れはアウストラロピテクス→クロマニヨン人→紀元1万年→アレキサンダー→グラディエーターではなく、中つ国(その他ファンタジー世界)→紀元1万年→アレキサンダーなのだと思います。つまりファンタジーの世界が滅び去り、原始人になった人類が「現実文明」というものを手に入れるきっかけとなった物語ではないでしょうか。つまりこの物語の舞台は「魔法とファンタジーの時代」と「現実的歴史時代」の中間の「空白原始時代」なんです。■■スターウォーズにしろロード・オブ・ザ・リングにしろ「遥か昔の断絶した時代」として描かれた映画世界は数ありますが、「断絶」そのものを見せてくれる映画は多分これだけ。だからこの世界は考古学と魔法が絶妙に絡み合い、監督はただ圧倒的な力で翻弄されるだけの毛むくじゃら原始人に、「過去から引き継いだファンタジー世界の勇者の一面」と、「生まれつつある現実歴史時代の叡智」を少しずつ与える試みを全般にわたって追求していると思います。■■似たような試みは「ナルニア物語」や「ブレイブストーリー」みたいなのにもあるけど、それらのように「ファンタジー」と「現実」が平行世界として存在する映画の場合は、観客は主人公の内面に同行する形で冒険するのがいいと思います。でもこの映画みたいに両世界が1つの歴史として存在する場合は、観客は「歴史家」として神の目線で映画を鑑賞するのも正攻法ではと思うのであります。 ■■私は何訳わかんないこと長々と解説しているんでしょうかねえ(^_^;)
[DVD(吹替)] 8点(2009-10-26 19:04:58)(良:2票)
57.  日本以外全部沈没 《ネタバレ》 
妻投稿■この映画は断じて笑わせる映画ではないです。むしろ私にいろいろ思い出させて見ている最中ものすごい寒気を感じさせたという点では、「日本沈没」以上に人間の末路を描いた警鐘じゃないかと思います。その証拠に「もう理性的である必要はない」と思った時の大統領の狂いぶりは凄いリアルです(だからネクタイが星条旗になっているのは「倒錯したリアル」を損なわせていて減点)。■知的障害の私の経験を書くと禁止されている「卑猥で気持ち悪いレビュー」になるので、敢えて世間一般の実例を出せば「スタンフォード監獄実験」というものがありますよね。自分と相手に極端な力関係(上司と部下というレベルではない)があると、歯止めが利かなくなるというあれです。作中では「私たちの社会に適応できないとどんな目にあわされても文句は言えない」と日本人が言って、メイドさんに残飯と屋根だけでいろんな事やらせるというシーンがあります。「こういう事を実際に社会に生きる自分たちがそんなことをするはずがない」と思っている人は「下らねえギャグ」と認知するだろうし、その見方は正しいと思います。でもそういう事が「成熟した社会」でありうると知ってしまった(「思いこまされた」と書こうとも思ったのですが、一応こっちの表現にします)人にとっては、このシーンはギャグとは180度離れた場面じゃないでしょうか。■「生きるという事は、命以外を全て犠牲にすること」。これはお母さんに「この言葉が正しいかどうかはわからない」という前置きと一緒に授けられた言葉です。絶対権力者の邪悪な支配欲を満足させないと泥船に乗せられる(という形の暴力を受ける)外国人は過去と重なる事もあり他人事とは思えませんが、私は少なくとも老人ホームの米兵役みたいに相手の邪悪な心に付け込んでお金をもらう生き方はしたくないです。これがこの映画から感じたメッセージです。■減点対象は上記のネクタイとラストの蝋燭の場面。藤岡弘の最期。あんな奴らの無意味な恍惚より、素敵な絵本を書いた妊婦さんやアカデミー賞俳優とキャサリンの運命が気になります。
[インターネット(字幕)] 8点(2009-10-09 05:53:16)(良:1票)
58.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード 《ネタバレ》 
妻投稿■変更■実は、これは統合失調症の世界を描いた映画なんじゃないかと思う。もちろん野原一家が統合失調症という訳ではないが、世界観が統合失調症の世界をモチーフにしている事は間違いない。会社や近所が自分たちの悪口を言い、テレビのニュースでは自分たちの悪口が放送され、さらに自分と言う存在が劇画的で自分じゃないように映る様子。ラストの崩壊した世界観(ぶりぶりざえもんが大量に出てくるシーン)とかがその証拠だと思う。■そしてそれがロープウェイの上で器械をつけて、「もうおしまい。みんな元通りになるんだぞ。じゃ、そういう事で」というシーンと、その後現実世界の熱海商店街をひろしが眺める場面で、男色おにいさんが土産物屋さんで土産物を探すシーン(あれはひろしを探している雰囲気ではなかった)、現実世界の電車で家に帰ると、今まで自分を苦しめていたものが何もかも存在しなかった事になっているシーン、そして「人生、参る時もある♪ そんな時こそ焼き肉がある」というBGMに「安心感」という優しさが隠れている気がするのは気のせいだろうか。
[DVD(邦画)] 8点(2009-09-27 03:42:11)
59.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
妻投稿■私の旦那は社会性とコミュニケーション能力に障害があるアスペルガー症候群なんですね。で、子供のころ先生に「みんなの夢を描きましょう」と言われて他の子供は消防士とかパン屋さんとかになっているんですけど、旦那だけ「街が水の中に沈没していて、僕は魚の女の子と友達になっている」という絵を描いたんですよ。先生は「魚になりたい」と解釈したそうですけど…これ旦那が前にレム睡眠中に見た「夢」なんですね(*^_^*)■でも、こういうかわいくて訳わかんなくてシュールな夢って、誰でも小さい頃はきっと見たと思うんですよ。この映画はそうした「夢」を映画にしたんだと思います。ただそれだけ…ただそれなんだけど、これって凄く優しいことだと思うんです。■前に旦那は「ゲド戦記」のレビューで「宮崎監督の息子は親を超えるという仕事を額面通りに成し遂げている」というレビューをしたと思うんですけど、この映画で宮崎監督は、混沌とした時代において「子供の夢」というものを「額面通り」に再現して息子に提示したんだと思いますね。■映画としては文句なしの10点なんだけど、宣伝においてやたらと「ポーニョポニョ」日本中がうるさいのには弊癖。こういう夢ってのは静かに見るものだと思うんだけど・・・・(--〆)
[DVD(邦画)] 10点(2009-09-05 04:57:44)(良:2票)
60.  新宿インシデント 《ネタバレ》 
妻投稿■2回目見て少し感想が変わりました。■この映画はアジア人が見た日本のイメージを反映していると思う。日本人は世界で日本が一番安全だと思っているが、実は殺人発生率は決して低くはない。私の友人のお母さんは、わけあって身元不明遺体相談で遺体のページをペラペラめくった事がある。多分考えられているより高頻度で死体が路上に転がっていることが分かったと言っていた。あれが全部殺人だったとは言わないが、生き倒れや餓死というわけでもない。日本は死体を解剖しない国だから「弱い立場の人を殺しても殺人とは認知されないんだろうな」と背筋が寒くなった。作中で死んだ人、ニュースになったのだろうか・・・日本の暴力団を除き、アジア人が日本人の目につくところで死ぬシーンは全くない。これがアジア人が見た日本なんだろう。「暴力、拷問、リンチ。実はすぐ近くにあることなのに誰もがそんなもの自分の生活圏にないもんだというように隠すのが日本社会なんだ」とこの映画は言いたいんだと思う■しかし、出てきた人間、ジャッキーの香港国際警察の悪党ですよね。ジャッキーは明るい喜劇映画。香港国際警察2004みたいな重い映画でも相応の優しさはあった。なんていうか、その優しさが引きずられている気がする。演技路線に入るにしろ、ジャッキーにやくざと悲劇は似合わない。
[インターネット(字幕)] 7点(2009-08-28 05:41:11)(良:1票)
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