41. シンプル・シモン
《ネタバレ》 すんげーよかった!!上映時間90分足らず。おしゃれな映像と魅力あふれる登場人物たち。最高に楽しくて素敵な物語を堪能できます。本作は、アスペルガー症候群のシモン君がとんでもない行動をするのが愛くるしくて、時に爆笑させられてしまう楽しい映画。最初は「コイツにはつきあいきれんな」と思っていたが、シモンを見ているうちにだんだんと愛着が湧いてくる。極端で理解し難い彼の行動にも、実は彼なりの筋が通っていることもわかってくる。 そもそも人と人が完全に理解しあうってのは不可能だ。サムはシモンを完全に理解していると思っていたが、実はそうでなかった。人間でいる以上、相手の事を完全に理解するなんて不可能なのである。アスペルガー症候群でないからといって、他人の感情を正確に理解できるわけでもない。 そう考えると、シモンが他人の感情を理解できないことなんて大したことじゃないんじゃないかと思える。いわゆる「空気が読めないワガママな変わり者」ってだけだよね。そういうことに関しても、ちゃんと勉強すれば問題なく独り立ちできるんじゃないかな。 とは言え、シモンみたいなヤツが近くにいたら優しくできる自信はない!だって、ちょっと触ったら突き飛ばされるんですよ? サムと恋人候補の彼女のように、海のように広い心を持ちたいものです。 [映画館(字幕)] 9点(2015-03-28 21:03:23) |
42. ライヴ(2014)
《ネタバレ》 「片腕マシンガール」を撮った井口監督が山田悠介原作の小説をどう料理するのか?という期待の元に鑑賞。またやりたい放題、ふざけ放題。原作があろうがなかろうが、ただの井口監督作品であった。水芸のような血しぶき。無駄に心の傷を持っていて、突然狂いだす登場人物達。やる気があるんだかないんだか分からないオーバーアクト。「首がしまったー!」「塩酸がかかったー!」「皮膚が剥がれたー!」と、死ぬ間際にいちいち状況を説明するアホセリフ。もっとシリアスな作品にしてるのかと思ったよ。スリラーだと思って見に来た人はポカンとするばかり。 この監督のテンションには、最後までついていけず、途中でお腹いっぱいになっちゃうんだよなー。 とてもくだらなくて、ほんとにしょうもないハイテンションバカバイオレンスムービーでした。 何というか新しさがないんだよな。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-27 23:35:36) |
43. クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
《ネタバレ》 腰痛を治すために怪しげな病院(?)に行ったら、とーちゃんがロボになってしまいてんやわんや。喜ぶしんのすけと、受け入れられないみさえ。こちらは笑いながらもこれって笑い事ですむのか?どうなっちゃの?と、心配しながら見つめることになる。社会生活もバリバリとこなし、徐々に馴染んでいくロボとーちゃん。難病のようにもう治らなくてもいっか! と割り切って付き合っていくべきなのだろうか。ここまでが前半の流れで、非常に丁寧に物語が進んでいく。 そして、後半になるとSF的にはよくあるかもしれないが、まさかこのクレヨンしんちゃんの流れでそれをやるか!という展開になる。ロボとーちゃんが必至に戦った後、みさえが夫として迎え入れるのは当然、生身のとーちゃんであるという哀しさ!! ロボとーちゃん本人としんのすけにとっては「本物」であるロボとーちゃんは、社会(みさえ)的には「偽物」になってしまう。ここが物語のラストシーンで描かれ、本当にグっとくるのである。 と、大筋の物語はクレヨンしんちゃん映画でもブッチギリの良さである。 それなのにラスボスが「五木ひろしの物まねをするコロッケロボ」って、誰が喜ぶの?うだつのあがらない父親達への問題提起からでてきたボスキャラなのに、五木ひろしと何の関係があるの? 亭主関白の象徴ってこと?それ、絶対子供わからないよね。ラストバトルが寒々しすぎて辛かった。 野原家とロボとーちゃんをこれだけ丁寧に描いているのに、なんでこーなっちゃったんだろう。ラストバトルが、凄くどうでもいいモノにしか見えなくなった。 ラスボスだけ差し替えたバージョンが見たい! [映画館(邦画)] 7点(2015-03-27 23:32:40) |
44. プリズナーズ
《ネタバレ》 娘を誘拐され、逆上した父親は明らかに怪しいのに釈放された男(ポール・ダノ)が 犯人に間違いないので、とっつかまえて拷問して居場所を吐かせようとする。警察は、別の方面からも捜査を行い、真相にじわじわと近づいていく・・・。と言った感じで、2時間半、緊張感が持続する重厚なサスペンス。 もう1人の被害者の親は巻き込まれ、犯人じゃなかったら、どうするんだ?と怯えるものの加担せずに通報もせず、好きなだけやらせておいて居場所がわかれば儲けものという無責任な立場をとる。これもまた人間らしい姿でもあり、極限状態においての ある種冷静な判断とも思えてしまい、一概に責められない。 とは言え、余計なことを言ったがために、ボッコボコにされるポール・ダノさんの印象が強すぎて、細部が思い出せない・・・。悲鳴だけでもダノ臭全開。一言喋っただけで強烈な印象を残す彼の存在感はすさまじい。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-27 23:27:30) |
45. ファイ 悪魔に育てられた少年
《ネタバレ》 少年が葛藤するシリアスドラマかと思いきや、割といつもの韓国バイオレンス。鬼畜殺人親父5人に育てられた少年が、オヤジ達が本当に鬼畜だったことに気づいてめっちゃ怒るお話。 一番ダメなのは、主人公がどのように育てられて、5人の親父とどういう関係性を気づいてきたのかがほぼ描かれず、いきなり現代になっちゃうところ。 だから、この家族はどんな家族なんだろう?どうやって成り立ってるんだろう?とか思ってる間に話がドンドンすすんでいくので、気持ちが全然入らない。主人公ももっと色々葛藤するのかとおもいきや、いきなりオヤジの1人をぶっ殺しちゃうからビックリする。 本作は、そんな細かいことを考えなくても良いタイプの映画だったのだ。 たくさんの人が無惨に景気良く死ぬバイオレンス映画なのだ。これでいいのだ。 そういう観点で見ると、お父ちゃんが5人いたのも無駄ではない。殺され要員も考えると、5人は必要だよね!『凶悪』のピエール瀧そっくりなイカレオヤジは必見! [映画館(字幕)] 7点(2015-03-27 23:25:25) |
46. アクト・オブ・キリング
《ネタバレ》 インドネシアであった大量虐殺の加害者に、当時のことを再現しながら演じてもらうというドキュメンタリー。今まであまり大っぴらにされていなかった歴史的事実にこういった形で切り込むというのはそれだけでも意義があり、興味深い。 撮影を続けるうちに、最初のうちは純粋にノリノリだった加害者アンワル・コンゴ達に、変化が起こっていく。暴動のシーンや、悪夢のシーンで、加害者がふと放心したような顔をしたりするところを捉えているので、その度にハっとさせられる。 終盤の拷問シーンに至っては、いままで自分には罪の意識なんかないと豪語していた男が恐怖に怯え、 身体に異常をきたす。そして彼は涙ながらに・・・って、どうもできすぎに感じてしまう。 カメラを回していないところで、演技指導もしくは何らかの誘導があったのではなかろうか。 そこで唐突に終ってしまうので、「大量殺人者である彼らも人間である」という結論ありきの作品だったようにも見えてしまった。 遊び半分で残酷なシーンを演じる前半の彼らには嘘くささはなく、心底ゾっとさせられた。エンドロールに並ぶ、Anonymous(匿名)の多さには脅かされた。 [映画館(字幕)] 8点(2015-03-27 23:21:45) |
47. ぼっちゃん
《ネタバレ》 これは嫌い。やりたい放題のレイプ魔をだれも通報しなかったり、非モテの友達が可愛い子をあっという間にメロメロにさせてしまったり、主人公の鬱屈がすべて表示されてしまったり、想像力が貧困。勝手に分かった気になって秋葉原の事件と関連付けちゃダメでしょ。 [DVD(邦画)] 3点(2015-03-27 23:14:14) |
48. MONSTERZ モンスターズ(2014)
ひたすら藤原竜也の顔芸が楽しくてしょーもない映画だった。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2015-03-27 23:12:39) |
49. キリングゲーム(2013)
《ネタバレ》 ヒゲを生やすとトラボルタのトラボルタらしさが薄まって良くない。 脚縫いが痛い!ほっぺ貫通にびっくり! 上映時間は短いものの、アクションというよりシリアスな反戦ドラマ要素が強い。時間配が足りなかったのでは? もっともっと殺し合いが観たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-20 10:03:52) |
50. アメリカン・ハッスル
《ネタバレ》 話の大筋自体はそんなに面白くはないが、見どころは「世界でひとつのプレイブック』と同じく口論シーンかと。警察でありながらもっとも憎たらしいブラッドリー・クーパーのブチ切れっぷり、有能な詐欺師でありながらヨレヨレで情に流されやすいベイルさん、引っ掻き回すジェニファー・ローレンス、男を翻弄し男に翻弄されるエイミー・アダムスが本音でわーわーケンカするのを観ているのは非常に楽しい。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-07 09:39:24) |
51. ヌイグルマーZ
《ネタバレ》 雰囲気はかなりバカ映画なのに中身が意外とマジメなため、見どころの薄い映画になってしまっている。ベタなドラマが笑いにも感動にもならない。大人しか見ないような作品なのに、子供向けみたいなつくりなのが何だか気持ち悪い。 どこか振り切るところが必要だったと思うんだけどなー。 [DVD(邦画)] 4点(2014-08-21 01:32:42) |
52. 俺たちニュースキャスター
《ネタバレ》 前半はヒジョーに退屈な上、男たちの男尊女卑っぷりが酷くて引いてしまった。 あんな男に最初から惹かれているっていうのもどんだけ男に都合の良い世界なんだと。 が、中盤にさしかかり、バトルが始まってからはもう何でもあり。そこからはノンストップで非常に楽しく見れた。 [DVD(字幕)] 6点(2014-08-21 01:15:17) |
53. 永遠の0
《ネタバレ》 空戦のシーンは悪くなかったが、現代パートがどうもかったるいんだよなー。 現代の主人公の春馬くんが感情的すぎて、ここ泣くところですよーとばかりに泣いちゃうのはどうかと思う。更には、岡田君現代に参上&登場人物たちに一言ずつしゃべるっていう演出がクソダサくて鳥肌モノ。 人情モノの要素を強調したかったんだろうけど、宮部さんのエピソードが終ってからの結末のわかっている染谷君エピソードは退屈きわまりない。 もっと人命軽視の大本営批判をガンガンやってくれないと腑抜けた映画にしか見えない。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2014-08-05 00:46:45) |
54. 青いソラ白い雲
《ネタバレ》 東京とかにいて大した被害を被ったわけでもないのに「震災以降すべて変わってしまった…」と物憂げに言う人や「こんな時だから助けあわなきゃ」と必要以上にシリアスになりがちな人達への違和感ってあるよね。 そんな不穏ムードに暮れていた日本を笑い飛ばすような、気持ちの良いコメディ。 皮肉のバランスが絶妙で嫌味がほとんどない。こういう感覚で震災と向き合っている映画は他に見たことがない。素晴らしい。 [映画館(吹替)] 8点(2014-07-20 18:10:22)(良:1票) |
55. 二代目はクリスチャン
《ネタバレ》 前半のコメディパートは、ほぼ笑えず退屈。 後半の血みどろ展開は燃えるが、結局復讐しちゃったらそれこそ子分達が犬死にでは…。 それでもいいんだけど、こんなにためたならシスターならではのスーパーパワーなりなんなりで無双して欲しかったところ・ [DVD(字幕)] 7点(2014-06-22 15:11:22) |
56. ションベン・ライダー
《ネタバレ》 横スクロール力が凄い! 見どころの多い映像が盛り沢山。これで話がもう少しちゃんとしてればなぁ…。なんだ、あの脱力テロップは。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-11 00:24:11) |
57. 清須会議
《ネタバレ》 キャストは魅力的だし、つまらなくはないんだが、地味。 いかんせんダラダラしている。盛り上がり所も笑いどころもほとんどない。旗取りゲームのくだりとか、必要だった? 90分位にまとめて密度の高いドラマにしてほしかった。 [DVD(字幕)] 5点(2014-06-11 00:22:31) |
58. 絶叫屋敷へいらっしゃい
《ネタバレ》 退屈なお化け屋敷。恐怖も笑いもない。 [DVD(字幕)] 4点(2014-06-07 18:50:11) |
59. トンマッコルへようこそ
《ネタバレ》 前半はとても良く、和解のキッカケになるイノシシ狩りのシーンはバカバカしいながらも感動的。冗長な部分もありますが、全体的に好ましいと感じる一方でどこか釈然としない。 結局、人間同士キッカケがあれば仲良くなれるが、殺し合うことも避けて通れないという現実を突きつけられるのが辛い。リアル志向ならそれでも良かったが、トンマッコルという架空の地を舞台にしてコメディタッチかつアニメっぽい演出をするのであれば、もっと違ったアプローチを観たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-05-18 00:55:45)(良:1票) |
60. ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
《ネタバレ》 安定剤のせいで「ちょっとおかしな」どころか「カオスティック」な葬式になってしまった!ほのぼのコメディと思ってたら、休む暇もないドタバタ具合で疲れた。が、と登場人物の皆さんがとても良い顔して、本気でドタバタしてたので、とても面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-17 20:13:27) |