41. ヲタクに恋は難しい
《ネタバレ》 この映画って、さも面白そうには見えます。でも実際には、高畑充希、山﨑賢人の顔芸と、佐藤二朗、斎藤工のエキセントリックな芝居と、ヲタク心をくすぐる小ネタ (演出) の数々、、そういう一発芸的な笑いを延々と羅列しているだけで、その中身はスカスカで薄っぺらい、と言わざるを得ません。 「ヲタク」について掘り下げているわけでもなく、それすらも、やはり笑いのネタとしての「ヲタク」であって。 高畑充希のミュージカルパート、そこだけは例外的に良かった。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-03-25 10:46:11) |
42. ディア・エヴァン・ハンセン
《ネタバレ》 エヴァン・ハンセンが自分宛に認めた手紙、彼のギプスに書かれた "connor" のサイン、そしてコナーの死によって、そこから思わぬドラマが生まれていく、、という、ストーリーは面白いけど・・。 困ったことに、コナーという人がどういう人間だったのか、あれだけでは全くわかりません。まず彼のことを確りと描くべきだったと思うし、彼のこと、その苦悩や人生感に共感できるからこそ、このストーリーに感動できると思うのです。 彼の両親たち。どうやら悲しんでいるようだが、なんだか白々しくて他人事のようにしか見えない。 学生たち。彼らの行為は全て「クラウドファンディング」という金集めが目的にしか見えない。 なぜなら、この人々と生前のコナーにまつわる描写を怠ったからであり、これでは関係者たちが「自己満足」に浸っているように見えても仕方がありません。 全体的に、地盤と基礎を手抜き工事して見た目だけは豪華に装った建物のように、ハリボテの薄っぺらい映画でした。 私は同監督の「ウォールフラワー」が好きで、かなり期待したのですが、本作はダメでした。思えばあれは、エマ・ワトソンとエズラ・ミラーという最強ヴィジュアルに、デヴィッド・ボウイの名曲「Heroes」の組合せがあまりにも完璧すぎた。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-03-20 17:15:31) |
43. 前田建設ファンタジー営業部
実話ベースであり、アニメをモチーフにした映画ですが、この映画自体が実写映画のノリじゃなくて、出演者たちの過剰すぎる演技とか、BGMや演出面の全て、完全にアニメの見せ方を意識してる (笑) でも、それはアクが強すぎて、せっかくよいストーリーなのに、好き嫌いをハッキリさせる決定打にもなっているように思えます。私はハッキリと、この映画のうるさいノリが苦手でした。 エピソード自体はすごく好き。でも、この映画は苦手。なんか、評価難しいな。 [DVD(邦画)] 4点(2020-11-09 11:11:10) |
44. 弥生、三月 君を愛した30年
《ネタバレ》 始まってすぐ、黒板に病気を落書きされたサクラ (杉咲花) を、「これ書いたの、誰よ!!」と弥生 (波瑠) がただ一人でかばいます。こんな感じで冒頭から激しくドラマが動きますが、全く感動できません。なぜなら、二人の絆や親友としての歴史を、この映画が描いていないからです。 結局は、そこが最後まで尾を引いたままで、あまり (映画に) 入っていけなかった、というのが正直な感想。 また個人的に、弥生と山田くんが浮気した件、あれがどうしても軽率な過ちとして受け止められない。誠実な歯科医の夫を裏切って、彼は無念のまま大震災でお亡くなりになりましたから。しかし、ラストを見る限りでは、弥生は既に彼のことなど忘れてしまって、すっかり幸せそうだ。 弥生の3月、サクラは満開、そして頭はお花畑、、ってところか。 [インターネット(邦画)] 3点(2022-03-11 22:27:18) |
45. 犬鳴村
犬とか、幽霊とか、トンネルとか、廃村とか、石橋蓮司さんの顔とか、私が怖いのはそこじゃなく。 自分、登山をする者なので、ああいう軽装備で山ん中をウロウロされるだけで、妙に不安と言うか、危なっかしくて怖くて見ていられなかった。せめてローカットの登山靴でいいから履いてくれ~~、ってずっと思ってた。足痛めるし、山をなめちゃいかん。 心霊スポットもいいけど、まずは装備から、そこ基本、そこ重要。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-09-21 11:24:47)(良:1票) |