Menu
 > レビュワー
 > Cinecdocke さんの口コミ一覧。3ページ目
Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 894
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678910111213141516
投稿日付順12345678910111213141516
変更日付順12345678910111213141516
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
全編POV撮影をブロックバスターに織り込んだ(恐らく)最初の作品。  一般人目線で描かれるため、何が起こっているのか分からない、 真相も一切明かされない、その混沌が恐怖を煽る。 あれほどのパニックでも頑丈なビデオカメラに、大怪我している割に結構歩ける恋人は気になるが…  怪物の正体は最後までハッキリ見せない方が却って良かった気がする。 上書きされる前の幸せだった時のビデオ映像が後味の悪さを際立たせる。 何気ない日常が明日には一瞬で破壊されるかもしれない。 怪獣はありえなくてもそんなリアリティがどこかあった。
[DVD(字幕)] 6点(2022-09-29 14:34:12)
42.  ノー・マンズ・ランド(2001) 《ネタバレ》 
戦闘シーンがほとんどない、極めて限定的な舞台なのに、却って濃密になり、愚かな戦争への皮肉が効いてくる。 ユーゴスラビア崩壊から民族独立運動が始まり、泥沼の内戦に陥るも膠着状態のままモヤモヤに終わったあの感じ。 ボスニアもセルビアもマスコミも国連も、それぞれの思惑が働き、 巨大組織の特性で身動きが取れないまま、後味悪く去っていく。 除去できない地雷を背に動けない兵士を残して。 そしてカメラも彼を見捨てるブラックさが何とも。 今の世界情勢だからこそ、より強烈に響く。  無力な個人が集合しても組織とはかけ離れた大衆でしかない。 そんな大衆を扇動するモンスター組織が暴走すると性質が悪い。
[DVD(字幕)] 8点(2022-09-24 14:43:16)(良:2票)
43.  息子のまなざし 《ネタバレ》 
多くの親なら自分の子を殺した未成年が目の前にいたら迷わずに殺すだろう。 大抵のフィクションは復讐してはいけないと綺麗事を発してやめさせるが、 むしろ復讐に徹した方が観客に受けるし清々しい。  では、ダルテンヌ兄弟ならどうするか? 悪く言えば、言葉を濁してどちらかにジャッジを下すかはしない。 あまりにも居心地の悪い関係をじっくり映し出すことに専念する。 物語を映像で語り、少しずつ地図が出来上がっていく。 「あの少年はもしかしたら、俺の息子を殺したんじゃ…」  それを象徴するのがサッカーゲームであり、少年の独白である。 本当は殺すつもりはなかったとしても、彼を更生させて真っ当な家庭を築かせることが、 息子の人生を奪われた男にとって耐えられるだろうか。 結局復讐は未遂に終わるが、それでも少年が男についていくラストが胸を打つ。 たとえ無音の漆黒のエンドロールが流れ、想像の中で再び少年に手にかけるとしても。
[DVD(字幕)] 7点(2022-09-24 00:44:47)
44.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
北野武本人も勝新太郎の座頭市を超えられるとは思ってはないし、 だからと言って変に意識しなくても良くないしで、 積み木崩しのようなギリギリのバランスで作ったのがこれ。  金髪やらジーンズやらタップダンスやら時代考証はお構いなし、 彼にしては異色のマンガチックでシンプルな勧善懲悪娯楽活劇。 勝新の豪快さと差別化するようなスピーディーで洗練された殺陣。  これだけなら良作なのだが、 人間ドラマに比重を置いている割には薄いし中弛みを感じてしまう。 もう少しストイックにコンパクトに纏められなかったのか。  実は盲目ではなかったという設定を見るに、 名前で呼ばれているのは冒頭のみで、自ら本名を名乗るシーンがなかったことから 本物(勝新太郎)とは別人のもう一人の座頭市ではないかな。
[映画館(邦画)] 6点(2022-09-16 22:11:26)
45.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》 
かつて人気子役としての絶頂からの転落、そして見事な復活劇を果たしたドリュー・バリモアにとって、 母親との確執という実体験を取り入れながらもエレン・ペイジ演じる主人公に投影していた部分は大きいだろう。 真に打ち込めるものとかけがえのない仲間を手に入れた少女の物語を元気いっぱいに描き出す。 ドリューにとって本当にやりたかった人生なのかもしれない。  確かに捻りもないくらいベタで欠点も少なくないけど、特筆すべきはエンディングで、 たとえ決勝で負けてもナンバー2と誇り高く自分たちを肯定するシーンは素晴らしかった。 演じている誰もが楽しそうで見ている側にも伝わってくるのが良い。
[DVD(字幕)] 6点(2022-09-11 00:57:14)(良:1票)
46.  ブラックブック 《ネタバレ》 
バーホーヴェンの映画をあまり見てないので何とも言えないが、悪趣味度は控えめな印象。 ただ、この地味さが第二次世界大戦中の欧州と上手くマッチしていて、 レジスタンス=善、ナチス=悪、としてステレオタイプに描いていないのが良い。 回想形式のため、主人公が助かるのは最初から分かるが、 二転三転する脚本の妙で飽きなかった(チョコレートの使い方には唸る)。 ホロコーストを題材にしている割に意外と娯楽作であっさり。 ある種の気持ち悪さがないのはバーホーヴェンなりの誠実さからだろうか。 強かに生き抜いてきた彼女の苦難と戦いは映画が終わった後も続く。 ユダヤ人を被害者として終わらせず、かと言って主張しすぎない絶妙な切り上げ方だ。
[映画館(字幕)] 7点(2022-08-27 00:48:30)
47.  ブラインドネス 《ネタバレ》 
原作既読。 地の文と会話文を区別しない、改行のない独特の文体が、 目の見えない混沌の世界を的確に表現するにはうってつけだろう。 名前のない登場人物がどんな姿形をしているのか、如何に凄惨な描写なのか、 文字だけの小説ではただ想像するしかない。  問題は目の見えない世界を如何に映像にするか。 ノーベル賞作家の偉大さを恐れたのか、メイレレス監督がドSなのかは知らないが、 万人向けに大幅に脚色できず、 かと言って原作を中途半端にトレースすることしかできなかったのがその答え。  例えば、唯一ヒロインだけが見えているのだから、 極限状態とはいえ屈服するくらいなら王を殺すべきだったし、 全員が(一時的に)失明したのが資本主義に驕った人類への天罰だったら何でもありになってしまう。 寓話と言えばそれまでだが、ディテールの甘い観念ドラマにただただフラストレーションが溜まるだけだろう。 R18指定になるにしてもやるなら徹底的にやれ。  カフカや村上春樹といった非現実な小説と同じで、 文字でしか表現できないものがあることを逆説的に知らされる形になった。 つまらなくはないが、陰惨すぎて二度と見る気がしない。
[映画館(字幕)] 5点(2022-08-27 00:46:41)
48.  アフタースクール
前作の『運命じゃない人』が良かったので、リアルタイムで映画館に足を運んだ次第。  確かに面白いけど、思い込みを利用したどんでん返しが巧いだけで物語性は弱いかな。 期待値が高かったかもしれない。  一度っきりの鑑賞なので、二度目を見る機会があれば、違う感想が出てくるかと。
[映画館(邦画)] 7点(2022-08-23 21:13:51)
49.  アンブレイカブル
『シックス・センス』を見た後に本作を見ると、"衝撃のラスト"が途端に陳腐に見える。 話の切り口は面白そうなのに最後でぶち壊しになるのがシャマランの特徴である。 単品のみしか見てないので、後の2作品を見たら印象が変わるだろうか?
[ビデオ(吹替)] 2点(2022-08-13 22:46:09)
50.  インビジブル(2000)
一言でいえば「サイテー」。 VFXで透明化していく過程も、透明人間になったあとの目的も、 流石バーホーベン監督らしい悪趣味さ。 ただ、本人がスタジオに不満を持ち、ハリウッドから去ったように、 本当はもっと突き抜けたことをしたかったのかなと。 どこか消化不良感が強く、予想を裏切る展開が欲しかった。 中途半端な「サイテー」映画だ。
[ビデオ(字幕)] 4点(2022-08-13 22:33:31)
51.  六月の蛇
カラーだったら下品だし、かといってモノクロでは物足りない。 そのどちらでもない青いモノクロが、女の内なる性をエロティシズムあふれる美の世界へと解放させる。 ストーカーの顛末等、分かり辛い個所は少なくない。 それでも青い画面が閉塞感あふれる6月の東京に湿り気をもたらし、追い詰めるようにじんわり濡らしていく。 再び性に目覚めていく女が美しい、ただただ美しい。
[DVD(邦画)] 8点(2022-08-02 22:25:09)(良:1票)
52.  ルナシー
ヤン・シュヴァンクマイエル特有のアニメーションは章に挟む程度で控え目。 正気と狂気の境目を行き来する主人公が体制に翻弄されていく。 自由を掲げる左側も、管理を掲げる右側も極端すぎて、 いや、その両方を含有する狂った世界に自分は生かされている現実を突きつけられる。  人によっては「それで?」で終わってしまう作品かも。 主人公同様、どうすることもできないから。
[DVD(字幕)] 6点(2022-07-05 22:46:41)
53.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
"V"は象徴である。 彼を演じるヒューゴ・ウィービングは最期まで素顔を明かすことはないし、 実は女性と匂わせる表現もあるが定かではない。 つまるところ、誰もが社会を変えられる"V"になれるということ。  もちろん"正義"のためなら非道行為を厭わないテロリストの側面を持ち、 自由と権利を手に入れることは各々が自覚し血を流すことだと言える。 数多くの犠牲を経て民主主義を手に入れた欧米の歴史そのものだ。  あの大爆発で強烈なカタルシスを感じたが、良い未来になるとも限らない。 権力者の言うことを受け入れて平穏に暮らしたいか、 抑圧を跳ね除けて閉塞感を打ち破りたいかは一人一人が決めること。  見たのはもう昔の話であるが、現在の社会情勢と大きく重なる。 侵攻を続けるロシア政府の姿勢を自国民がどう選択するのか。 そして日本も同調圧力に従うままどこかで諦めていて、緩やかに悪い方向に進みたいのかと。
[DVD(字幕)] 6点(2022-06-28 22:10:08)
54.  ホテル ビーナス
遠い昔に視聴。 草彅剛が"チョナン・カン"を名乗る韓国人という設定のテレビ企画から始まり、 一本の映画にしたという記憶がある。 全編韓国語、ウラジオストクを中心とした撮影ロケ、モノクロに近い青みががった映像と 邦画らしかぬ無国籍感漂う雰囲気で奇を衒いたかったのだろう。 その証拠に、ストーリーが印象に残らず、全てのエピソードがとっちらかって終わってしまった印象。 ラストの演出も如何にもあざとく、これでは感動できません。
[DVD(邦画)] 4点(2022-06-27 21:43:19)
55.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
潜入捜査官ものは映画でもよく見かけるが、同時にマフィアも警察に潜り込んでいた、という設定が斬新。 その設定に溺れることなく、善と悪の境界線でもがく二人をドラマティックに緊張感たっぷりに描き出していた。 チンピラとして無残に死んでいく潜入捜査官のヤンを他所に、裏社会のボスと仲間を裏切って消し去り、 "善人"として生きていこうとするラウの対比がやるせなくもたまらない余韻を残してくれる。 それでも血で洗った過去はいつまでも追ってくる… この無常観は確かに因果応報を望む欧米の価値観とは相容れないだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2022-06-24 22:41:45)
56.  ディパーテッド 《ネタバレ》 
『インファナル・アフェア』とはどうしても比べざるを得ないのはリメイクの宿命か。 ドラマチックな要素を排除して、ひたすら冷徹にドライに描いたため、同じ内容でも別物に見えるが、 無意味に血生臭いだけで無味無臭、長く感じてしまった。 仮にこちらを先に見たとしても十分厳しい。 見ていて何も残らない。  キャリア最高の映画でもないのに消去法的にオスカーを貰ったスコセッシが一番不本意ではないか。 スコセッシとはどうしても相性が悪いんだよね。  いろいろ文句は言ったが、オリジナルとは違い、 ディカプリオの名誉が死後回復して、デイモンが落とし前を付けられて巡査部長に消される。 ある意味、ハリウッドらしい溜飲の下がるラストだった。 そして、窓の向こうの議会議事堂と一緒に映るネズミ…
[DVD(字幕)] 3点(2022-06-24 22:20:27)
57.  グラディエーター 《ネタバレ》 
捻りもない王道なまでの復讐劇でストーリーは弱め。 その代わり、長尺を飽きずに見せるリドリー・スコットの演出力と、 ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの熱演、豪華絢爛な美術で見事に押し切る。 暴君を倒した英雄の滅びの美学が光る。 それを堪能する作品かと。
[DVD(字幕)] 7点(2022-06-08 22:38:26)
58.  スズメバチ
シチュエーションには惹かれる。 戦争映画さながらの絶望的な籠城戦で面白くないわけがない。 でも、やはりストーリーが弱すぎて、アッサリ終わってしまった。 雑なのは仕方ないにしても、それを吹き飛ばすくらい、もっと派手に撃ちまくってほしかった。
[DVD(字幕)] 4点(2022-06-01 20:26:51)
59.  アメリ
パリ・モンマルトルの魅力を最大限に引き出したポップな映像美とコミカルな内容とは裏腹に、 子供には見せられないような際どい描写も結構多め(実際そういう区域らしい)。 原作付きとは言え、奇人変人だらけなのもジュネ監督らしい。 この映画はオドレイ・トトゥの魅力によって大成功したと言っても良い。 可愛らしく、不思議で、至福に満ちたガーリッシュ・ファンタジー。
[DVD(字幕)] 7点(2022-05-28 00:08:01)
60.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
最初に見たデヴィット・リンチの映画がこれだった。 冒頭からバッドトリップしたような映像に引き込まれ、不可解なストーリーがゆったりとしたテンポで展開する。 一回見ただけではよく分からないし、体感時間が2倍くらいに感じる、個人的には苦手なタイプの作品だ。 ただ、青い箱が現実に引き戻す真実の箱だとしたら、 華やかに見えるハリウッドの残酷さと儚さを一層際立たせていると言えるだろう。 偽りでもいい、このまま夢のような世界でいたい。 そう願って夢に破れた女性の願望。 あの孤高のバラードが哀切なまでに胸に迫る。
[DVD(字幕)] 5点(2022-05-28 00:04:21)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS