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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1633
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ブラッドレイン 《ネタバレ》 
なんですかね…主に俳優陣の意味不明な豪華さに依るモノだとも思うのですが、他にもセット(ロケ地)がどれも中々に雰囲気好くゴージャスだったり、その他小物の多くも結構隅々まで(ある程度)凝って揃えてたり、少なくとも見た目は全然悪くないとも思ったのですよ(B級以上な感じ)。ただ、よーく見ると例えばアクションが非常にテキトーで陳腐だったり、演技が随所でだいぶボンクラだったり、イッテンバッハを招聘してのグロ描写もごく中途半端な出来だったり(量は豊富なのですが、そのドレもがそれぞれほんの一瞬しか映らないので結局あんましグロく感じないのですよね)、小物とかでも例えば武器(剣)なんかはよく見るとホントになんの刃も付いてないタダの鉄の板だったり(キョウビ玩具とてもうチョイ恰好を付けてるぜ、的な)、総じて「よーく見ると」かなりショボい、という映画だとも思うのですよね(隠し切れないショボさ)。取り分け、ほぼ全編アクションしか内容が無い様な作品なのにアクションがやっぱ絶望的にショボいっすよね。中でも主役のクリスタナ・ローケン、彼女のは「踊りじゃねーぞ!」ってレベルにすら達してねーもはや「盆踊り」のような代物ですよコレ。  もう一点、下衆い指摘で恐縮なのですが、終盤クリスタナ嬢が捕まって台の上に縛られてるシーン、ソコで全開にした脇に(コレもよーく見ると)青々とした見事な剃り跡が…重ねてゲスくて申し訳ありませんが、でも「脇が映る」ってのにこの状態でやって来る女優てのも、ソレを(知ってか知らずか)指摘すること無くOK出しちゃう監督てのも、どちらも(少なくとも)一流とは到底言えない、てのも個人的には間違いの無い感覚だと思ってますですね。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-09-29 21:39:00)
42.  北辰斜にさすところ 《ネタバレ》 
私は「いちおう」昭和の生まれ、位の年代なのですが、通ってた高校つーのがですね…まあクソ田舎の公立で、無駄に「伝統」に思い入れ(思い込み)があるという鼻持ちならないナンチャッテ進?学校だったのですケド、また変なトコロが古臭い(それこそ「伝統」的)つーか、そこら辺の大学張りにカッチリした援団(応援団)つーのが今だに組織されてたのですね。彼らは冬でも素足に下駄で生活してるという様な連中でして、コレがいわゆる「バンカラ」というヤツですな(もはや死語かも知れません)。そんな高校で素直に育った私は、またそこの教師の口車に乗せられて大学もいわゆるソッチ系のトコ(旧制第○高等学校みたいなヤツ)に行ったもんで、入学してみたら正に高校ン時と同じよーな援団ちゅうのがソコにもチャンと待ち構えて居りましたのですよ(頭のイカレ具合は流石に大学の連中の方が格段にレベルが上でしたケドも)。  でも、私はそーいうのがワリと結構嫌いじゃなかったのですね。そもそもお分かりかとも思いますが(どちらかと言えば)確実に「守旧派」という様な性向の方に与する人間でありますのでね。それに加えて昔は古い小説とかも好んで読んでましたし、ついでに『魁!!男塾』とかも散々読んでましたし、大学でも所謂「体育会」系の運動部にも属してましたし(援団から見りゃお仲間な)、ソコじゃあ今でもOBが集まりゃそれこそホントに「寮歌」なんてのを全員で酔っ払って高歌放吟してたりするのですよ。あのですね、いわゆる寮歌つーのは歌詞からして時代錯誤もいいトコロの相っ当にアレな!というヤツだったりするのですから、よく考えるとそーいうのって結構異様な光景だとも(今は)思います。本作でも終盤、記念試合の前夜祭が正にそんな光景でありまして、ソコは逆にある意味非常に懐かしく思いましたですね。    『北辰斜に』とゆーのは旧制第七高等学校造士館(現・鹿児島大学)の寮歌だそうで、私のトコのソレもそーですが基本的にはコレも七高健児のいわゆる「気概」を唄ったものですな。それは今やもう完全に消えてなくなった様なある種のエリート意識とゆーか、(今作が描かんとする青春の時代であれば完全に)自ら「国家」の礎たらんとする様な共同体に於ける目的意識を唄い込んでいるものかと思います。別に今作はそこまでそーいった価値観を見せつけてor押し付けてくる様な作品では決してなくて、あくまで戦中に青春を過ごした方々(そしてその幾ばくかは国家に殉じて散っていった方々)の青春映画、ではあるのですが、ただそーは言ってもどーしたって非常な懐古主義(それも前述どおりのある種のエリート意識を多分に含まざるを得ない様な)に支配された作品なのも確かであり、やはり「今どき誰が観るんだよ!」という類いの作品なのも間違いないとも思います。それに私自身(ですら)、コレも今どきこういった「寮歌」に唄われる様な「気概」とゆーのをキョウビの若者が持ち得る(或いは持ち得るべき)とは、もはや全く考えていません(つーかそんなモン無理に決まってんじゃねーですか)。そしてそれこそソレとゆーのは人によっては若干眉を顰めるよーな類いの価値観であるのも、全くもってそーなのだろうとも重々承知・納得しているのですし。  でも、そーであっても尚、私自身は今作で何故にこんなに泣けるんだろうというホドの感動と、そして実に爽やかなノスタルジックを感じ取ることが出来ました。正直、それが何故なのかは自分でも好く分かりませんですね。重ねて、私自身が(自分で考えているよりも一層)「古い」人間なのだ、というコトだとも思うのです。ただ同時に、私はこの映画自体にもそれでも何某かの普遍的価値、それこそ「気概」とでも言うべきモノが描き込まれていたのだと信じたい。そしてそーいうモノをこのような作品として形に残していただけたことには、僭越ながら深い感謝を捧げたい、とも思うのですね。
[DVD(邦画)] 8点(2021-09-05 00:52:22)
43.  ダニエル 悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 
リメイクですが、まんまのリメイクというワケではなく大きな違いとして、旧作ではド初っ端からアクセル全開で大暴れだった怪物赤ちゃんが、今作では本気を出し始める(=ダニエルが怪物だという周囲の認識が決定的になる)までにかなりの時間を要します(残り30分くらい迄ですかね)。ただ、それ自体は別にイケてない工夫というコトでもなくて、とゆーかホラーとしてはこっちの方が普通でしょう。そもそも旧作とゆーのは、冒頭からホラーを観る我々側の「警戒レベル」とゆーのが長時間変化しないのでメリハリの面に弱点があったとも思ってますし、ソコは確実に改善されてるとも言えるでしょう。  しかし、新たにひとつ大きな疑問点ができちゃってる、つーのが赤ちゃんの母親なのですね(今作ではこっちが主人公です)。結論からゆーとこの人、ダニエルが怪物だとゆーのには中盤でいち早く気付いてる様なのですが、我が子可愛さのあまりその後は息子の犯行を隠してゆく側にいとも簡単に回ってしまうのです。それはまだギリ分からなくもないですが(旧作準拠だと言えなくもねーし)、しかしこの母親に関しては息子が怪物だという事実自体について思い悩んだりorそれを甘んじて受け容れると腹を括ったり、という心理面の描写・印象付けがまるで皆無なので、結果的に非常にいい加減で倫理観の薄っぺらい愚昧なちょいワル女に見えてしまってるのですよ。旧作の両親には少なからずシンパシーを抱くことも出来た、という意味では、キャラのつくり込みという面では今作は旧作にはハッキリ劣りますね。もう一点、旦那の弟が旧作のクリスの役割で配置されてるのですけど、彼が無意味に車椅子なのも謎or無駄or取って付けだと思いました。  怪物赤ちゃんを(ホラーモンスターとしては)極力「見せて」ゆかない、という旧作から引き継いだホラー演出面のコンセプトはまずまず巧く表現できていた、とも思ったのですケドね(こーいう奥ゆかしいのはワリと嫌いじゃないですね)。ただラストも旧作に比べるとこれもちょっと薄っぺらいし、とにかくリメイクなのにシナリオが退化してる、つーのにはガッカリ感もひとしお、という感じでさーね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-08 18:22:29)
44.  THEM ゼム(2006) 《ネタバレ》 
本質的には極めてシンプルな襲撃スリラー(前半はホーム・インベイジョン系、と言って好かろうかと)ですが、個人的な感覚としてはその面の出来は「可も無く不可も無く」程度かと思いました。主人公夫婦てのは中々「出来過ぎな」ロケーションに住んでるなあ、とゆーか、だだっ広い(その割に小汚くてイイ感じに雑然とした)屋敷に住んでて、家の外は森で、地下には入り組んだ迷路が在って…なんて感じで。ショック描写もごくシンプルですが手堅く、かつロケーションを活かした展開運びにはスピード感もあり、スリラーとしては前述どおり別に決して悪くはないかと。  このうえ、更に今作を高く評価するに至るかは、犯人の意外性、というトコロに掛かってくるかと思います。個人的には率直に、さほどコレが意外だとも感じられず、全体的な私の評価としては「ソコで加点が無いのでこーなりました」という感じですね。やはり少しだけ犯人の正体を隠すために前半で描写に「無理」をしており、そのワリには衝撃度が高くなかった、というコトに感じられますし、終盤の「遊んでくれなかった」と宣うガキについては、正直ちょっと何がしたいのかよー分からん、というコトでもあります。  全体として暇潰しには十二分だと思いますが(サックリ観れるし)、それ以上では無いとゆーのが結論です。観るとしても、絶対にネタバレ厳禁で観るべきですかね。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-22 00:53:44)
45.  死霊のいけにえ(2000) 《ネタバレ》 
定期的に記憶を整理しとかないと都度こんがらがる、とゆーのがあるのでして…   ・『悪魔のはらわた』:ポール・モリセイ(アンディ・ウォーホル)のシュールで変なホラー。 ・『死霊のはらわた』:サム・ライミの出世作。散々シリーズ化・リメイクもされてる良作。  ・『悪魔のしたたり』:ジョエル・M・リードのクソオブクソオブクソ映画。史上最低映画の最有力候補の一つ。 ・『死霊のしたたり』:ユズナ&ゴードンの良作コメディホラー。こちらもシリーズ化。  ・『悪魔のえじき』 :公開時は『発情アニマル』というタイトルだったリベンジスリラーの佳作。最近リメイクされてる。 ・『死霊のえじき』 :ロメロ(旧)三部作の三作目、原題『デイ・オブ・ザ・デッド』のこと。  ・『悪魔のいけにえ』:トビー・フーパーの出世作にして史上最高のホラー映画の一角。死ぬ程シリーズ出続けてる。 ・『死霊のいけにえ』:???   ※調べると他にも『悪魔(死霊)のシスター』とか『悪魔(死霊)のささやき』だとか、こーいうのは結構色々ある。  ※余談だが『悪魔のシスター』はデパルマのそこそこな有名作であり、私はこれを観ようとして『地獄のシスター』という全くの別作品を観てしまったことがある(『死霊のシスター』は割と最近の完全なる別作品であり、『死霊館のシスター』のバッタもんなのは言うまでもない)。  ※これも余談だが、アンドレアス・シュナースの代表?作『ヴァイオレンス・シット』シリーズも邦題は『悪魔のえじき』を基本としている(『悪魔のえじき+~』みたいにサブタイトル付くけど)。まあ、どれもどーでもよい出来ではあるのですが…   戯言・冗談はさておきまして、本題は今作『死霊のいけにえ』である。これまた割と最近、同じタイトルの別作品が出て来てしまっていることもあり、上で挙げた作品の中では格段に印象が薄いのも事実であろう。ただ観てみると、ある意味今作を「無かった」ことにしてこのタイトルを別作品に付けちゃった理由もすぐに分かるとゆーか、そもそも何故に今作にこのタイトルが付いているのかもすぐに分かるとゆーか、今作は一言で言うと『死霊のはらわた』の何十番煎じかのひとつ、でしかない(それもごく最低レベルの、という)。  個人的見解としては、殆ど丸パクリなのだからせめて元ネタの精神(スピリット)、つまり「グロ描写はあくまで派手に、それ故のチープさ・粗さはカメラワーク・見せ方といったトコロのテクニックでカバーする」というコンセプトは継承しておいて欲しい(でなきゃ「意味」が無い)と思うのです。今作はソレが全く出来てないのですよね。監督さんよ、お前さんはいつもどーいう心構えで他のホラーを観てるのか、と。(根本的に)中身の無いホラーを表面的に観て満足する、なんざまるでプロでも何でもないですよ、と。色々と「キビシイなあ~」と思っちゃう一作でしたすね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2021-07-17 12:33:32)
46.  エクトプラズム 怨霊の棲む家 《ネタバレ》 
いちおう実話ベースということらしいのですが、お話に高度にリアリティが保たれているとかそーいう感じでもなく、ごくごく普通のアメリカン・ホラーという風ですね。しかし、実話ベースの弊害的側面とゆーか、今作のメインの怪奇現象はその分類としてはポルターガイスト系(+幻覚)というホラーとしては若干地味めな方のヤツで、序盤から怪異のシーンは割と豊富にチョコチョコ入り続けるのですが、正直あまり怖い・恐ろしい、という感じでもねーのですよね(とりあえず、スラッシャーとかで容易に発生する「命が危険」という意味でのシリアスなシーンなどは殆ど無かったりで)。  序盤30分くらいが完全にそーいう感じのジミ~な展開であんま面白くなくて、中盤は徐々に謎が解き明かされてゆくので序盤よりはマシですが凄みはやはり欠いていて…ただ、終盤はそれでもまあまあでした。今作の一番のウリは登場する亡霊の見た目の禍々しさだと思うのですが(耳無し芳一状態の死霊どもは日本人にとっては見た目ポピュラーですが、やっぱ中々に気味悪いし)、そーいう死体が屋敷の真ん中にワンサカ隠されていた、とゆーのは中々どーして怖気が走ります。何故かアッサリとグッド・エンドに倒れてしまう結末も、これもなんかアメリカンだなあという感じですが、こーいうの悪くないね!という人も比較的多いのではないでしょーか(個人的にも、アリか無しかで言えばギリ、アリの方かなあと)。
[DVD(字幕)] 5点(2021-06-25 21:11:17)
47.  セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
邦題に偽り無く、8割がたが『セクシー・キラー』の話で残り2割くらいが『リベンジ・オブ・ザ・デッド』の話である。かつ、どっちにせよかなりコメディ寄りのおっちゃらけた雰囲気、そしてそもそも話にもさほどの内容は無く、基本的に主演のマカレナ・ゴメスの魅力に頼り切り?とゆーよーな映画である(前半は特に)。  要は、それって根本的にどーなの?という作品でもある。マカレナ姐さんは確かに美人ではあるが、ややメンヘラ臭が強すぎるというか、本作の役ドコロのサイコパスにはハマリ役ではあるものの、そこまで(=映画1本それだけで撮れちゃうホドに)魅力的かと言われるとだいぶん微妙かと思う(いちおう女子大生役なのだが今作時点で30歳だし、チョイと薹が立ってると言えなくもねーし)。終盤のゾンビ展開は(かなり在り来りだが)そこまで酷くもないが、前半は相当に退屈、という感じで。暇潰しとしても少し物足りない程度の出来かと。
[DVD(字幕)] 3点(2021-06-16 21:49:46)
48.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
血飛沫スプラッシュなおバカ・和製スプラッタですが、随所のつくり込みにはかなりのこだわりが見て取れます。その熱意こそが、こんな低俗なB級作品にこんなに熱烈なファンがこんなに沢山居る理由かと(しかも世界中に)。  まず、血飛沫の派手さで大いに誤魔化されてもいますが(それも当然狙いのうちでしょうが)人体破壊描写のアイデアには中々にユニークなものが散見されます。個人的に面白かったのは、板前のけじめ寿司だとか、マシンガンで敵の胴体に風穴を空けておいてそこから後ろの敵を撃つシーンだとかですね。オーラスも(ちょっとグロすぎてエフェクトかけてますが)かなり派手かつシュールでユニークなシーンだったかと思います。  もう一つ、やはりカメラワークがかなり面白いですね。俳優さんは女性も多くて決してアクションが本領という人ばかりでもないと思いますが、戦闘シーンにはかなりの迫力が出せていますし構図その他に意外性も多分に感じ取れます。予算的にどーしようもない部分は潔く諦めますが、出来ることには妥協しないという姿勢にも、とても好感が持てるとゆーか。  更に一点手を抜いてないのが、随所で「キメ」のポーズをチャンと考えているコトですか。これは何つーか、日本の特撮や戦隊モノを好んで観てきた人たちだから出来ることだ、という様にも感じます。これも所謂「文化的レガシー」と言ってよいヤツなのかも知れないと思ったりしますね。  正直、邦画ってカネ掛かってないヤツの方がユニークで面白かったりすることがままある、と思ってます。その中でもかなりアウトサイダーな作品なのは確かだと思いますが、日本の映画文化全体においても地味に結構重要な作品だった、とも思うのですね。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-14 21:20:46)(良:1票)
49.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
コレ、私はオリジナルの日本版も決して嫌いじゃないのですよ(お話が単純に結構よく出来てますよね)。ただ日本版に関しては、終盤の力技な恐怖描写、何よりクライマックスのデロデロゾンビが「コレは和ホラーとして絶対に違う!」と思えてしまって、個人的には完全にイマイチ(ガッカリ)という作品なのですよね。  今作、話の内容はほぼリメイク元どおり、そして全体の質感は完全にアメリカン・ホラーに変わってますね。その上で、終盤の展開・演出は分かり易さを重視してだいぶシンプルになってます(=コッチの方が観易いのは多分間違いないかと)。その意味では、その時点である種の観る価値は備えているリメイクだと思いますし、個人的に他に好いと思った点(というか日本版と雰囲気が違って面白かった点)は、アメリカの低所得者層向け住宅とゆーのは、日本の団地とはまた違った「嫌らしさ」がある、というコトですかね(たぶん治安が圧倒的に悪い、というトコロから来る危険な空気、とでも言いますか)。  逆に少し残念なのは、肝心のナターシャのホラーモンスターとしてのつくり込みですかね。デロデロゾンビにしろと言ってるのではないのですが(むしろ当然の様にそーしなかったアメリカ人の方を褒めるべきかと)にしてもただ可愛いだけで恐ろしさも凄みも哀しさも何も無いではありませんか。そもそも前述どおりお話の進め方は向上してる気もしますが、ホラー描写は多少派手になってるだけであまり怖い・恐ろしいというものでもなく、ココは率直にやや期待外れという範疇かと。  だから結局私が今作にこの合格点以上の評価を与える理由は、重ねての話の出来と、あと地味に豪華なキャストの質、ということになるのかと思います。「Mr.チャランポラン」ジョン・C・ライリー、「クソオブクソ管理人」ポスルスウェイトに加え、これも地味にティム・ロスまで出てるとゆーね。ジェニファー・コネリーのヒステリックな様子も悪くなかったですし、その面は結構見応え在ったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-09 23:43:07)
50.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
うーん、決して悪くはないのだケド……単純なホラーではなく、悪魔憑きホラーと法廷劇の二本立て、というかメインは法廷劇の方、といった感じで、だからというか、まずホラー面はかなり地味で分量も大したことないのだよね(確実に『エクソシスト』のレベルにも達していない、つーか)。これは当然、ホラー描写があまりに派手で「つくりもの感」満載すぎれば、リアリティが命の法廷劇との両立は無理だから、つーことだとゆーのもよ~く分かる。  ただ個人的に、そーいう取捨選択を工夫として施したトコロで、そもそもこの法廷劇は成立してるのか?と大いに疑問があるのですよ。主人公の弁護士は神や悪魔の存在を前提とした議論を吹っかけてゆくワケだけど、コレ日本なら確実に門前払いだよね、とゆーかさ。元ネタの事件は1970年代、かつ場所もドイツというカトリック信者も多い土地柄だし、そもそも最初からキリスト教の信仰・素養の全く無いと言ってよい我々日本人にはピンと来ないハナシだ、というよーにも少し思えますね。なので結局、私自身はどーにも話に入り込めなかったのです。  ただ、ラストは鮮やかに爽やかに救われましたね。重ねて、コレが法論理的に正しいのかどーかは分かりませんケド、ここに関しては非キリスト教徒の私も十二分にホッとできました。ラストの感じが好かったコトに+1しておきます。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-09 21:14:40)
51.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
非常にオーソドックスな青春恋愛ものだし、邦画でもスゴ~くしょっちゅう観るよーな内容(欧米人には日本映画か台湾映画か分からないのではないだろーか)。ほんの少し百合要素が含まれるが、ソコも掘り下げがあるワケでは全くなく、どーいうコトだったのかもこれからどーいうコトになるのかも、全て曖昧にトロかしてしまっている。  要は、雰囲気映画ですよね。ソコは、キャスト(特に主演のコ)は中々に美麗な大陸系・アジアンビューティ、といった感じの見た目(性格も若干ながら変わり者系)なので、その部分には少しだけ(この手のを観飽きた人でも)ユニークさとゆーのを見出せるかも知れない。まあでも、アジア系の映画でもやはりよく観る内容なので、それすらも至極微妙なトコロかも知れんケド。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-03 20:50:19)
52.  ブレンダンとケルズの秘密 《ネタバレ》 
画の出来は文句無しに凄い。同じアニメでも、これは相当にカネの掛かってる方のヤツだし、誰にでも出来る仕事ではない。そこには大いに観る価値があるだろう。  ただ、お話の内容は前半から決して面白いとは言えないレベルで推移し、終盤はかなりテキトーでもはや不可解、という有様。典型的なある種の片手落ち映画で、万人向けとは言い難い。ポイントを絞って観にいく必要がある。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-04-17 08:59:15)
53.  腐女子彼女。 《ネタバレ》 
前半は腐女子の生態ネタでバカにハイテンションに大騒ぎしまくるが、一転して後半は重っ苦しい恋愛展開で以降はひと笑いも無い。ちょっとバランスとゆーのが悪過ぎるし、だから特にラブコメとしては率直にかなりのポンコツだと思ってしまう。  どだい、2人の恋愛にも前半で積み上げたモノというのが(あんまり)無いので、いきなり後半でシリアスなコトを始められても…ちょっとスッと頭に入ってこない。あと何より前半の腐女子ネタに関しても、松本若菜はヒジョーに頑張ってるとは思うケドやっぱチョイと「無理をしてる」感がプンプンで観ていてだいぶん辛い(コレもどだい、全くキャラに無いコトをやっているのが明白であり)。  どーでもいい事ですが、大東駿介は10年後の伊藤健太郎にソックリすね(丁度十歳くらい差らしく)。頭ン中でなんか時空がバグりかけましたわ。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-04-05 23:24:58)
54.  マイ・サマー・オブ・ラブ 《ネタバレ》 
身の上に「ワケ」の在るふたりの女子。彼女らがめぐり逢い求め合うひと夏の恋の物語、と思いきや…かたや本気、かたやは全てがつくりごとのO・A・SO・BI。非常にシンプルな「ガール・ミーツ・ガール」と見せかけて、実は非常にシンプルな「不均衡な恋」のお話、という。コレを彩るはエディット・ピアフの『群衆』。乱痴気騒ぎの挙句の失恋を歌い上げた名曲が添えられれば、思い返せば徒花の如き女同士の情交も昼夜の語らいも、ただ真夏の夜の夢、というコトなのだろう。正直「アレは何だったんやねんなお前!」とゆーのが私の感想の第一位。  とは言え、主演の女優さん2人は中々に爽やかで、かつ中々にエロくて好かったすね。中盤は思ったよりもだいぶんエロかったですし、この監督にしては珍しくハンディカム多用によって臨場感・生々しさの方まで鮮烈で。個人的には前述どおり、根っこのトコロで呆気無さすぎて拍子抜けてまうやろー!なタイプの話ではあれど、暇潰しには十分使えるかとも(尺もサックリですし)。
[DVD(字幕)] 5点(2021-03-31 22:01:14)
55.  惹かれあいの法則/恋の法律 《ネタバレ》 
ジュリアン・ムーア、ピアース・ブロスナンとそこそこ大物が出てるワリに、かなりパッパラパーなポンコツラブコメです。中盤、酔っ払ってノリで結婚しちゃいました!以降は、正直なぜそれがそーなってゆくのかが何から何までサッパリ分からなかったすよ(殊にジュリアン姉さまの感情の流れとか)。このジャンルで観終わって頭の中が?で埋め尽くされる、というのも、率直に中々オツなもんですね(嘘)。  まあでもワタシ、ジュリアン姉さんも結構好きなんですよね。知的美人な姉さんがビシッと決めた弁護士姿は中々素晴らしかったですし、それはブロスナンも同様です(極上にシブい)。この2人が好き!死ぬホド!という人なら、観てもギリギリ損はしないかも知れませんね。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-02-17 22:18:34)(良:1票)
56.  デビルズ・メイド/死霊家政婦 《ネタバレ》 
再生ボタンを押して3秒後には「あ、これB級のレベルに達してないヤツだ」と気づいたワケですが(今回は狙ったのではなく、ホントに知らなかったんですって)オープニングロールを観てゆくと(パペマで有名なあの)製作総指揮チャールズ・バンドと来た…というワケで今作、全体的な質感はかつてのパペマ、或いは『チャイルド・プレイ』的なチョイ低年齢層向け(=少し子供騙し)な雰囲気をいくぶん醸してるのを、これでもかと滅茶苦茶チープにした、という感じですかね(実は私、パペマの旧シリーズって観たことないんですけど、大体そんな感じじゃねーかと思ってます)。  しかし、内容は極めていい加減ですね。そもそも邦題が超絶いい加減で、主役のババアはデビルですがメイドでは更々ありません(じゃあ何なんだ、と言われてもサッパリ分からないのもまた事実ですが)。要は、このババアは人間の皮を被った悪魔で、だから背中に皮を閉じ合わせる時に出来た「紐の結び目」が在るのですよ。原題の『STITCHES』というのはそれを指しています。  とにかく、何の目的だかは分からないけどみんなが集まってる家に、このババアが特に説明も無く紛れ込む所から話はスタートします。が、あとはほぼこのババアがやりたい放題やってるだけで、家人は抵抗も疑いも為す術も無く毒牙にかかってゆく…というだけです(マジで)。諸々の描写のチープさは極め付きで、普通のホラーなら絶対あるハズのババアが正体を顕すシーン(=皮を脱ぐ)も無いという肩透かしぶり。ほぼ観る価値の無い正真正銘のC級作品に間違いはありません。
[DVD(字幕)] 2点(2021-02-17 10:58:51)
57.  何も変えてはならない 《ネタバレ》 
女優にして歌手、ジャンヌ・バリバールのライブ・リハーサルの様子をひたすらモノクロで撮ってゆくというシンプル極まりないドキュメンタリ。ほぼ全編が(練習として)歌っているシーンなので、見た目はミュージック・ビデオの一種だと言ってよいかも知れない。音楽的にも、シャンソン風のものからクラシカルやポップス調のものまで多彩な楽曲が奏でられて面白いのだが、その上に、ただ練習風景を映像に納めているだけではあるのだが、そこにしっかりと歌手が歌をつくり込んでゆく過程が端々に描き込まれており、普通に音楽を聴くのとは一味違った面白さを確実に備えた優れた作品だとも言える。無作為なようで、実に見事なドキュメンタリだと思う。  また、監督の特徴である闇を多用した画づくりもこれまた見事。こっちもただ白黒カメラを無造作に置きっぱなしにしているだけにも思えるのだが、何とも言えないエレガントな映像を撮り納めることに成功しているのだ。これも一種の才能・センスなのだろうとしか言えないようにも思えるが、どこか少し不思議な作品という風にも感じられる。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-11 13:12:12)
58.  DAGON ダゴン 《ネタバレ》 
うーん、最終盤はそこそこなのだけど、そこまでが正直クソつまらんのよね。ヨットで遊んでたら呪われたダゴンの村に流れ着きました、て導入部にしてもテキトーなことこの上ないし、そっからの展開運びもハッキリ言って支離滅裂、途中のショック描写も軒並み平凡、ラストもお話的には意味不明、と、率直にかなりレベルの低い作品だとは言って過言でないと思う。  ただ、メインのタコねーちゃんの目を瞠る美人ぶりと怪物的な雰囲気だけには少しばかりのユニークな鑑賞価値があると思うし、前述どおりラスト付近はグロ描写にせよ生贄の儀式の狂気溢れる様子にせよそこそこ面白いとも言えるので、諸々ひっくるめてそこまで耐えれれば…という作品にも思われる(そこからのラストはまたパッパラパーなので、どっちにせよムムム…という感じで観終わる羽目にはなるのだけど)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-02-08 20:59:14)
59.  コロッサル・ユース 《ネタバレ》 
『ヴァンダの部屋』の続編といってよかろう作品でしょうが(ヴァンダも再登場しますし)、テーマ自体も非常に似通っています。主人公こそ違う人物ですが、描かれるのはこれも「絶望」、前作よりはやや乾いた絶望とでも言いましょうか。  演出方針も基本的には同様ですが、少しだけ抽象的な表現を取り入れてる?というシーンが見られたり(団地の担当者との幾つかのシーンとか)、画的に非常に凝っているようなシーンも随所に見られたり、そこは前作より挑戦的な作品にも思えます。あとは、何度も何度も繰り返される詩文のひとり語りからも想起されるように、より形而上的で詩的な作品と言えるのも事実でしょう。  ただ、これも前作と同じく、個人的な感想としてはとにかく長い!というコトが最上位に来るのですよね。もう分かったよ!(許してよ!)とでも言いますか。長いことに(大した)理由が無い映画というのは、どうしたって得意にはなれない、というのが正直なトコロです。
[DVD(字幕)] 5点(2021-02-07 02:00:00)
60.  ヴァンダの部屋 《ネタバレ》 
こ~れは…映画として評価するのは正直言って中々難しいというか、個人的にも(どーしてこーしているのかは重々分かるとは言え)いくらなんでも暗すぎるし長すぎるし説明も不足してるし、とは思います。ただ、コレは……もし映画館で観ていたら更に凄まじかったろうと思いますし、どこかしろに共感が引っ掛かれば確かに唯一無二の「絶望感」というのを嫌と言うホド味わえる稀有な作品だと思いますね。  朝起きて、咳込んで嘔吐し、それを打ち消さんとするかの如くおもむろにコカインを吸引する…これだけでも、この人何のために生きてるんだろ、という絶望をこの上なく生々しく実感できるのですよね。抽象的な意味でなくて、正に「悪夢」の様な人生。麻薬はむしろそんな人生に少しだけでも「存在意義」というものを与えてくれる希望のよーにすら思われます。彼らが自暴自棄に陥らず、なんとかかんとか悪い意味での衆目を集めずに大人しく生活しているのも、ただ麻薬をやりたいから(=逮捕なんかされたらできなくなるし)なのだろうとも思われますし。事ここに至っては何が正義なのかももはや分からなくなる、とでも言いますか。強烈な映画であることは確かですね。  分類的にはドキュメンタリ(に非常に近いドラマ作品)ということのよーですが、質感はどちらかとゆーと普通に劇映画に近いです。前述どおりの部屋の暗さ、全く動かない置きっぱなしカメラ、音も皆無、という漢気溢れる演出方針が形づくる寒々しい雰囲気自体は、どこか荘厳な感じすら帯びているというか、中々オツな味わいを感じ取れるヤツだと言えるでしょう。ただ、DVDだとちょっと画質がイマイチなのですよね(残念)。
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-07 01:59:53)
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