41. ブラックホーク・ダウン
「ロバート・キャパ賞」だったか、「国際報道写真賞」だったかで、地元民に引きずられた裸のアメリカ兵を見た時、思わず立ちすくんでそこから動けなくなった。あの時の衝撃はきっと忘れないだろうと感じた。でもこれを観た時、映像のすごさには見入ったのだけど、あの写真のような衝撃は受けなかった。多分、ベトナムの時と同じで、ソマリア介入の意味が全くもって出てこなかったからだろうと思う。ソマリア人が全面的に「悪」として描かれているのも原因かもしれない。悲しいかな、これは「戦争」ではなく「内戦」なんだろう。どのように解決したよいのか一番難しい。「今の気分は?」「・・・何も感じない」。ものすごく印象的なセリフだと思う。 6点(2002-11-20 17:12:19) |
42. ハイヒール・エンジェル
もっとおバカなものを想定した自分としては意外に楽しめた。けどやっぱ作りとしてはB級だよな~。(笑) 5点(2002-11-16 23:12:36) |
43. セレンディピティ
思ってた以上に良い作品なのにかなりびっくりした。何でだろう~と考えてたら、スタッフほとんどイギリス人じゃん。なるほど~・・。ほどよくロマンチック、ほどよくコメディで、いやあ久々にいい恋愛映画を見させて頂きました。(笑)ケート・ベッキンセールがほどよく美人で、またあのイギリス英語が心地よくて、でも何よりいいのは、ジョン・キューザックの笑顔が素敵だった。「偶然」じゃなくて、「幸せの偶然」っていうのがいいね。ただ、意図的だったのかどうかジョナサンの”仕事”が前面に出てこないのが残念だったなあ~・・。ジョナサンとハリーの家族が妙に上流っぽいのも田舎者の自分としては出来過ぎって感じだった。(笑) 7点(2002-11-13 22:25:26) |
44. ドグマ
自分的には単純に笑えておもしろいのだが、冒頭のコメントはいらないと思う。わざわざ、騒ぎが起こるのをあらかじめ想定していて「関係ない」って言ってるようなもんだし。何だか内容にものすごく自信がないように感じてならない。そんなに自信ないなら最初から作んなきゃよいっつうの。でもおもしろいんだなあ。(笑) 6点(2002-11-13 22:08:41) |
45. ぼくの神さま
ユダヤ人迫害の映画、本を色々と見てきたが、宗教(特にキリスト教)を絡めた話は初めてかもしれない。生き延びる為にクリスチャンになるのがいいのか、それともユダヤ人の誇りをもって死んでゆくのか、どっちがいいのかは分からないが、どれを選ぼうとどちらも責められないとゆう事だろう。将来ロメックは「ユダヤ人」である自分をどう感じるのか、むしろそっちの方が心配になってしまう。 6点(2002-11-07 01:17:17) |
46. エスター・カーン めざめの時
何よりもサマー・フェニックスのキャスティングが良いのと演出が丁寧なのが良い。ただ妙に長い。途中で舞台を投げ出そうとする姿勢にも正直キレそうになった。 6点(2002-11-06 23:47:12) |
47. アトランティスのこころ
いい話、なんだけど。何かスティーヴン・キングの「いい話」系の割に妙に半端な気がする。 6点(2002-11-01 00:37:26) |
48. エネミー・ライン
あれ、実話だったの?!しかし、こてこて軍隊モノじゃないので見入った。オーウェン・ウィルソンって何か妙な俳優だなあ。どうでもいいが冒頭のフットボールの遊び、あんなの実際にやってんのかな・・。 6点(2002-11-01 00:33:55) |
49. シャンプー台のむこうに
イギリスのダサさが随所に出てくるのが何とも心地よい。見てて「何年前なんだ?!」という錯覚も楽しい。一番うけたのが段々調子にのってくる市長。いかにもイギリス人な容姿もよし。 7点(2002-10-30 16:53:19) |
50. オースティン・パワーズ
下ネタは別にいい、笑えるし。でもそれ以外は笑えない、ひく・・。 5点(2002-10-30 16:52:28) |
51. チェイシング・エイミー
予想に反しておもしろかったなあ。やっぱり、ベン・アフレックはインディーズ系でうだうだやってる方が性にあってると思う。妙にしんみりしたラストも予想外だった。 6点(2002-10-30 16:51:36) |
52. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
不器用な人間たちの再生物語。「アメリカン・ビューティー」がブラックユーモアで家族の危機を喜怒哀楽の表情で笑いとばしていたなら、「ロイヤル~」はシュールな無表情な感覚で家族の危機を笑い飛ばす。この全体を包むゆるーい、けだるい感じが何とも心地よくてたまらず、タイミングのいい笑い、独特の美術。何もかもが自分の中にぴったりとはまってしまって何とも忘れられない作品になった。一見変な家族でいて実は変じゃない家族。テーマは普遍的なだけに一歩間違えると失敗になる。何よりいいのは、余計なセリフがなく、それでいて感情がよく伝わってくること。グウィネスってどうにも嫌いだが、本当にこの人っていい作品に出るよな。ちょっと悔しい。(笑) 8点(2002-10-26 01:21:08) |
53. アモーレス・ペロス
2時間半もあるから最初どうなるかと思っていたが何とも予想を裏切るストーリー。あの荒削りさが何となくソダーバーグっぽさを感じ、”メキシコ”だということを途中から忘れて没頭してしまった。メキシコ映画は初めてだったが、何とも衝撃的な作品だった。 7点(2002-10-25 01:47:28) |
54. アイス・ストーム
ものすごく寒々とした空気と、あの親父の「親父ぶり」が何ともイタくてサムいのと重なって本当に寒い。やりきれなさが漂う。みんなそれぞれ問題がある。よく分かる。が、あの感じは寒い冬だからこそ助けられた部分があるように思う。悪くはないんだけど・・。 6点(2002-10-23 23:24:25) |
55. ロード・トゥ・パーディション
想像力の膨らまない小説を読み終えた感じ。決して悪くないのだが、入り込めない。演技も脚本も良い。特にジュード・ロウが出てくると、画がイキイキして急に活力(?)が出てくる。そうなると、やはり演出が問題。いかせん演出過剰気味、な気がしないでもない。個人的には冒頭の家族の寒々しい食卓シーン「アメリカン・ビューティー」じゃん!(笑)最後もまさかな~と思いつつ予想通りのラストでかなり残念。ただ、あの夫婦が出てきたのは救い。 6点(2002-10-17 23:08:06) |
56. アメリカン・スウィートハート
くだらん大作映画かと思ったけどそうでもなくなかなか楽しませてもらいやした。しかしこの手の作品は下ネタでも入れないと笑えないなんてある意味悲しいっす。個人的にはハンク・アザリアのスペイン訛りには笑ったっす。 6点(2002-10-17 01:13:12) |
57. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
すごくおもしろくあっという間に終わってしまった。ものすごくヘドウィクが魅力的で音楽も良い。最後は自分的には”男女”とか”かたわれ”とかそういう次元を通り越して”自由”になったという風に感じたんだけど果たしてどうなんだろうか。「愛の起源」なかなか感動した。(笑) 7点(2002-10-17 01:04:18) |
58. サイン
演出・ストーリーが丁寧で実にいい。だけど、ラストは見たくなかった。と、いうより「はあっ?!」っていう感じ。なぜにそうなる?!せっかくのそれまでの丁寧な演出と、それまでのメッセージがラストになって全てわざとらしく感じてくる。何かなあ~、「アンブレカイブル」も何となく不快な気がしてきたけど、この作品も近いものを感じる。「シックス・センス」もある意味非科学的だった。でもこういうのもありかなという納得感があった。でも今回のこれは納得感がない。「ええっ!?」というのが率直な感想。 6点(2002-10-17 00:25:00) |
59. キリング・ミー・ソフトリー
何とも表現しようのない映画。90分前後なのがせめてもの救い。 4点(2002-10-11 00:56:23) |
60. マルホランド・ドライブ
う~ん、これぞリンチワールド。一筋縄でいかんストーリーなだけにちょっと理解しにくい。というより、理解してはいけないものなのか?!何だか手品の種明かしをしても7割ぐらいしかしないで「以上です」と言ってる感じで、不愉快とかいうより腑に落ちない感じなのだ。確かにすごいのだが、手放しで「素晴らしい」とも言えない。まさしく「府に落ちない」!! 7点(2002-10-04 02:46:44) |