641. X-メン
後に作られる作品、中でも評判が良い「ファースト・ジェネレーション」への期待からだろうか、意外と面白かった。オビ=ワンとダース・ベイダーを見るように、プロフェッサーXとマグニートーの過去を想像するだけでワクワクする。ウルヴァリンの過去を描いたスピンオフもあるようだし、いたれりつくせりのシリーズだなぁ。それらすべての始まりである本作に敬意を表し6点献上。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-10 20:00:30) |
642. パラノーマル・アクティビティ2
《ネタバレ》 1作目は楽しめた口だが、これはダメだった。2作目にして早くもマンネリ。引きずられるとか、憑依とか、同じようなことやってるだけだから飽きる。3も同じ調子でやってるのかな~? [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-05-09 16:09:07) |
643. ニッポン無責任時代
《ネタバレ》 「平均」と書いて「たいら・ひとし」。「遅刻しちゃいけない会社に就職しないよ~」と言い放つ怠け者、モラル不足で、犯罪まがいのこともしでかす。上司も社長もクビも怖くない、明日は明日の風が吹く~。ってか。不思議と大体のことは許せてしまうし、出世街道を驀進する姿は愉快でもある。ただそんな中で、ひとつだけ許せなかったのが若い二人への裏切り。「娘の居場所を教えるから、その代わりに…」って、これは不快感しか残らなかったので少し減点、7点。それと最後の場面、大島さんは何に対して拍手をしているのかがよく分からない。まさかもう許した? それじゃダメだ。もう少し減点、6点。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-05-09 16:09:03) |
644. 恋人たちの予感
アカデミー賞の司会をしている時のビリー・クリスタルは好きだけど、この映画のビリー・クリスタルはいまひとつだった。そのせいもあってかハリー&サリーの事もあまり興味が湧かず、最後も「まあ、そうなるだろうな…」といった感じで意外性も無し。名作らしいけど、イマイチ楽しめず。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-08 19:18:40) |
645. フェイク
《ネタバレ》 潜入捜査の緊張感はもちろん、1970年代という少し古いマフィアの世界の掟や義理人情が描かれていて面白い。そしてその世界で上に立てないだけでなく、金にも困っているようなちょっと気の毒な男をアル・パチーノが見事に演じているんだけど、最後にはカッコイイと思わせてくれるのが良かった。なかなか面白い作品。他人に薦められなくもない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-07 19:41:03) |
646. お早よう
面白いな~。「大人だって余計なこと言ってるじゃないか」のくだりが特に笑えた。描かれる笑いは一般的な家庭の日常にあるもの。なんだか子供時代を思い出して懐かしくなる。部分的な笑いだけではなく、会費の件、子供たちの抵抗、宮沢さん(東野英治郎)の件が繋がっていくストーリーもしっかりしたもので、全く飽きさせない。杉村春子、高橋とよは中学生の母親にしてはちょっと年を取りすぎかなと思わなくもないが、この人たちだからこそ、ご近所同士のちょっとした会話も面白い。これが役者の上手さなんだろう。そんなベテランに負けず劣らず子役二人も見事。特に勇役・島津雅彦はこの時期の小津映画にちょくちょく出てくる子役で、黒澤監督の「天国と地獄」にも出演しているけど、それだけ人気がある子役だったのも納得だ。笠智衆はまったりしてて温厚なイメージがあるから、怖い顔して子供を叱ってるだけで面白い。何かを蹴飛ばす勇にお父さんが「こら!」、これだけで笑えるって凄いこと。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-05-03 20:11:46)(良:1票) |
647. ザ・タウン
《ネタバレ》 主人公とその仲間は犯罪者、しかも凶悪な強盗なんだけど、やっぱりダグはクレアと幸せになってほしいし、ジェムも足を洗ってまともに生きてほしいわけです。でも、この映画がハッピーエンドにならないのは嫌でも予想がつくし、ダグは多分死ぬんだろうなと思いながら観ていた。そこは違っていたけど、終始切なく、悲しい映画と言える。ただ、その中でクレアの一言にこれほど救われるとは思わなかった。伏線回収のお手本みたい。まあ最後の最後で「お金はレッドソックスに返せよ」とつっこまざるを得ないのはマイナス点だけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-01 23:31:33)(良:1票) |
648. 蜘蛛巣城
矢が飛んでくるシーンは思わず声が出た。CGがない時代によくやるよなぁ、、三船敏郎が「俺を殺す気か!」と怒鳴るのもしょうがない。そんな命がけの三船さんには悪いが、蜘蛛巣城は山田五十鈴の映画なのかなと思う。「俺の心には何も無い」と言う武時に「それは嘘です」と返す浅茅。ここにこの女優の凄さが凝縮されている。「取れやしない・・・ 嫌な血だね~」 怖や。 [DVD(邦画)] 9点(2012-05-01 12:19:21) |
649. 乱
《ネタバレ》 「影武者」はもう一回観ようとは未だに思えないが、「乱」は観たくなった。そういう訳で二度目の鑑賞。やはり良くできているんじゃないか、というのが率直な感想。モノクロのイメージが強い黒澤監督だけど、カラーならカラーで色鮮やかに撮る。大自然の緑や衣装、旗の色、夕焼けなど、とても印象的。俳優陣は仲代達矢はもちろん、三兄弟(寺尾聰、根津甚八、隆大介)、「蜘蛛巣城」で言えば山田五十鈴のポジションに近い原田美枝子など、皆好演していると思う。そしてストーリーは憎しみの連鎖、戦争の虚しさなどを描いたもの。黒澤監督、最後の大作であり「人類への遺言」と位置付けた作品。かなり見応えがある。 [DVD(邦画)] 7点(2012-05-01 12:18:26) |
650. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 人違い誘拐発生。タウンゼント(ヴァンダム)の目的は? キャプランは何者で、今どこにいる? そしてロジャーの運命やいかに…と興味を引く冒頭からの流れだったが、ヴァンダム側の立場から物事を見ると、人ひとりを殺すのがそんなに難しいだろうかと思わずにはいられない。チャンスはいくらでもあった。ロジャーを隠れる場所が無い広大な畑地に呼び出しておいて、飛行機から攻撃するなんてのはその象徴で、あまりの効率の悪さに苦笑い…。こういうのはご都合主義として映りイメージが悪い。イヴ救出は面白かったが、大統領の顔が彫ってある岩での攻防はイマイチ。みんな動きが鈍いからね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-01 12:15:24) |
651. 風の谷のナウシカ
世界終末時計なるものがあって、1981年に4分前、1984年には3分前を記録した。冷戦、核兵器、環境破壊…ナウシカはそういった時代背景から成り、人類に警鐘を鳴らす。壮大なスケール、作画レベル、声優陣、素晴らしい音楽、ほとんどパーフェクトな作品だと思っている。 [地上波(邦画)] 10点(2012-05-01 12:14:25) |
652. それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌
《ネタバレ》 母(と思い込んでいる)ブラックノーズから教えられた「本当の幸せ」を広めようと「暗闇の笛」を吹くカーナ。しかし、メロンパンナやアンパンマン、その他、外の世界のみんなとふれあう中で、幸せの価値観が180度変わっていく。美味しいものを食べて、歌って、踊って…そういうことが幸せなんだと気付くわけだ。それどころか笛を吹くことで逆にみんなを苦しめていると知ったカーナはついにブラックノーズに「やめたい」と伝える。ここまでは良い。しかし、ブラックノーズがそれをあっさり承諾してしまうのは残念。これはバイキンマンの悪知恵によって、カーナを使い続けなくとも世界を自分のものにできると判断したからだが、これが完全に余計。見たかったのは、あれこれ理由をつけて続けるよう説得するブラックノーズと、板ばさみになって苦悩するカーナのはずだ。あっさり自分が「悪」だと認めてしまうブラックノーズ、利用されていただけだと知ったカーナ。こうなってくると、あとはアンパンマンがどうやってブラックノーズを倒すかという話になってくるわけで、それ以降は見るものが無かった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-04-30 00:02:35) |
653. スリーピー・ホロウ
《ネタバレ》 黒幕は誰だ!?なんて事より、もっと首なし騎士を見ていたいなぁと思った。もともと剣の腕が立つうえ、死んでるから不死身みたいなものでかなりの強敵。教会には足を踏み入れられないみたいだけど、なんと外から…。これはインパクト大、ちょっと惚れた。その首なし騎士にびびりながらも立ち向かうジョニー・デップも面白い。ティム・バートンとの黄金コンビで独特の雰囲気を作り出している。楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-29 11:07:09) |
654. 赤ずきん
《ネタバレ》 主人公の姉が狼に殺されたのは自殺、あるいは殺人だと暗示し、いかにも怪しい人ばかり登場させる。一風変わったサスペンス劇場だ。さらにゲイリー・オールドマンの登場からは「人狼」なる怪物が村人の中にいるという話になってきて、みんなが疑心暗鬼に陥るというストーリー。別につまらなくはないが、人狼の正体が明らかになり、なんやかんやと聞かされても腑に落ちない。自分が人狼の立場ならもっと楽に目的を達成できると思えるからかな。童話「赤ずきん」に出てくる有名なセリフを無理やりねじ込んだり、狼の腹に石を詰めるエピソードで締めくくったりは意外と好き。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-28 13:15:52) |
655. ヒア アフター
《ネタバレ》 何を言いたいか、伝えたいかはともかく、面白みは薄かった。ピリッとしない。ジェイソンとの交信やマリーとの出会いも引っ張ったわりに盛り上がりに欠けた。でも、クリント・イーストウッドの丁寧な仕事ぶりからは、相変わらずの映画愛を感じる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-27 21:00:18) |
656. 蒲田行進曲
時代設定はリアルタイムの1982年なんだろうけど、明らかに邦画全盛時代を意識している(汐路章のエピソードが基だから当たり前か)。松竹映画でありながら、スターと大部屋俳優の明確な上下関係を必要とするため、スターシステムで有名な東映を舞台にしているのも面白い。そんな古き良き時代(と言っちゃっていいものか…)を思わせる映画界に生きる大部屋俳優ヤス。そのエネルギッシュな生き方はおかしくも悲しいものだ。映画はスターだけでは成り立たない。普段、日の当たらない端役を輝かせたこの作品に映画好きの端くれとして低い点は付けられないって気分。そして意表を突いたラストシーンに+1点。この頃の松坂慶子は魅力的。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-04-26 00:31:00) |
657. ミスター・ノーバディ
《ネタバレ》 このオチは結構好き。というのもこの映画、初めは面白いんだけど、だんだん飽きる仕様になってる(?)。「くどいな~」「どうするんだこれ…」って思い始めた頃の種明かし。あっ そうか、そうか。なんかスッキリした。そして思う…「ニモの人生に幸あれ」と。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-23 18:30:53) |
658. 一枚のハガキ
99歳の新藤兼人監督が最後と決めて世に送り出した映画は戦争への憎悪に満ちたものだった。この国では夏になると各局こぞって反戦ドラマを作るのが風物詩だが、この作品はその手のドラマと同じようなものだと思う。ただ、一つ違う点があるとすれば監督が戦争体験者だという事。戦争体験を語れる人が少なくなってきた今日の日本にあって、その数少ない一人である新藤監督が後世へ残した最後のメッセージ、しかと受け取りました。先に書いたとおり、同類の映画や2時間ドラマと比べて特別何かが優れているとは思わないため、点はこの程度に。最後に、日本の俳優には絶望したよっ! [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-23 18:10:02)(良:1票) |
659. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 「交通事故に遭い、4日間の昏睡から目覚めると 妻は自分を「知らない」と言い、見知らぬ男が自分を名乗っていた!」←こんな不可思議な話の真実が(大筋では)矛盾なく出来ているってだけで、そこそこ満足。「おかしいだろ」と思っていた事がひっくり返って合点がいくのはなかなか気持ちが良い。ただ、やっぱりラストはいただけないな。何も自殺しろとまでは言わないが、そこにあるのは罪を背負った男の姿であってほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-20 17:30:46) |
660. 太陽がいっぱい
主人公トムがドジじゃ話にならないけど、あまりに切れすぎても多分ダメなんだと思う。そのあたりが絶妙で思惑通りに行くこともあれば、想定外のことに焦ったりもする。そうして緊張感が維持された物語はとても面白いものだった。アラン・ドロンをスターダムに押し上げた作品として有名だが、そりゃ人気出るだろうな…というカッコよさ。マリー・ラフォレもなかなか。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-18 15:10:25) |