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よしのぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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721.  7つの贈り物 《ネタバレ》 
終始愁いに満ちたムードに包まれている映画。主人公ベンはある計画を立てている。友人や弟を巻き込みながらそれを進めていくのだが、観客にはそれが何の計画なのかラストの場面になるまでわからない。これが観客に一貫した緊張感をもたらし、飽きさせない。導入部でラストの一部を見せるのもうまい演出だ。美しいハブクラゲを使った自殺方法も印象的だ。 一方ネタ割れしてから振り返ってみるとどうだろうか。ベンは不注意から自動車事故を起こし、最愛の妻を含めた7人を死亡に至らしめた。(本来なら交通刑務所のようなところに収監されているのだろうが、そこのところは無視しよう) 罪悪の観念から自殺願望に取り付かれてしまったが、お詫びのしるしに、自分の臓器を7人に提供しようと考える。弟に片肺、福祉児童課の女に肝臓、白血病らしき子供とアイスホッケーのコーチに骨盤移植をする。そして家を暴力夫におびえる母子にあげる。残るは検体。盲人に網膜を、心臓病患者に心臓をと考える。しかし誰に贈るかを決めるにはルールがあって、第一に性格のよい人、第二に困っていても自分から他人に助けを求めない人ということ。養護施設のオーナーはこのふるいに落とされ、殴られる始末。 心臓病患者のエミリー・ポーサとは打ち解け、恋仲になってゆく。だが、それで自殺の決意がゆるぐわけではなく、ポーサの延命時間が短いとわかると自殺を決行する。 迷惑をこうむったのは、後始末を頼まれた親友と、国税局のIDカードを無断使用された弟と、モーテルのオーナーだ。 一般に自殺志願者は他人のことなど考えない。ましてやストーカーまがいのことをしてまで、他人の身元調査などするエネルギーはない。そういう意味では特異のケースだ。 結論として自殺はよくない。検体のために自殺するなど愚の骨頂だろう。まねする人が出てきたら、誰が責任をとるのか。それに死んで奥さんに合わせる顔がないのでは?
[映画館(字幕)] 6点(2009-02-27 19:46:17)(良:1票)
722.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
凄惨なシーンが多すぎて楽しめませんでした。これはひどすぎます。ミャンマー(ビルマ)人をあまりに愚弄しすぎてはいないだろうか?どこか架空の国の話にしておけばよかったのだ。 さて物語は、医療ボランティアによる密入国から始まります。こんな間抜けな連中が本当にいるとは思えないので、減点対象です。少しばかりの医薬品を持ち込んだからって大して役には立ちそうにありません。本当に人を助けたいのなら、医療は継続的に行えるように計画しましょう。予想通り捕まって、ランボーが助けに行く、という安易な筋書きは許しましょう。でも村人がひどい殺され方をしているのに、アメリカ人は捕虜というのもなんだかなあと思います。アメリカ人を人質にして米政府からお金をせしめることを計画するという話なら納得できたのですが。さて、途中から傭兵が出てきた、俄然面白くなってきたと思ったのですが…。傭兵たちの人間性が十分に描かれてないので、不満が残りました。それなりの活躍をするのですから、いくつかの挿話が欲しかったところです。友情や愛、自己犠牲といったようなものにつながるものをです。彼らはどちらかというと粗暴な人間としてしか描かれていなかったように思います。スクールボーイを除いて。さてランボーについてですが、追ってくる犬を上手に巻いて、地雷で旧爆弾ごとぶっとばすというアイデアは秀逸でした。弓矢を放つシーンもかっこいいです。しかしあとは機関砲を撃ち続けるくらいでした。もっと知恵を絞った奇策などを見せてもらいたかったです。それにランボーの精神面での吐露がありませんでした。終始無口。泣いたり、悩んだりして、人間性を垣間見たかったです。ヒロインにも魅力がありませんでしたね。もっと活躍するとか、最後はランボーとからむとかにすべきでしょう。いろんな意味において、アメリカのご都合主義の目立つ映画でした。ランボーがかっこいいのに残念です。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-26 08:59:40)
723.  ミス・マープル/牧師館の殺人(1986)<TVM> 《ネタバレ》 
犯人の二人組はミス・マープルに自分達の行動を観察させておいて殺人をおかす。そして、お互いをかばうように見せかけて自首し、その後ミス・マープルの証言によって容疑者リストから早々にはずされる。よって最後まで誰が犯人かつかめない。非常に頭のよい犯人である。気の弱い副牧師が何を告白しようとし、殺害されそうになったのかわからなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2009-02-08 22:37:48)
724.  ミス・マープル/鏡は横にひび割れて<TVM> 《ネタバレ》 
余韻の残るミステリー。大女優は妊娠中にはしかを移されて、生まれてきた子供が障害者になる。その精神的ショックで精神病となり、銀幕の世界から引退。何十年か後にはしかを移したファンが偶然現れる。女優はとっさに復讐を果たす。妻が犯人であることを知った夫は、妻が逮捕されると彼女の精神がもたないと案じ、自殺にみせかけて安楽死させる。ミス・マープルはそれを見逃す。それが彼女が女優としてカムバックする映画を製作中であり、そのことが悲劇を盛り上げている。トリックはなきに等しいが、犯行動機が出色。 この殺人に、女優の夫を愛する秘書とかつて女優に捨てられた養子をからませて、鑑賞者をけむりに巻く。単なる謎解きミステリーとは一線を画す作品。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-08 00:46:59)
725.  ミス・マープル/動く指(1985)<TVM> 《ネタバレ》 
ミステリーの登場人物のうち、いかにも怪しそうな人物、偏屈な人物、変人タイプ、これらはフェイクであり、真犯人ではない。ここではそのような人物があまり登場しないところに好感を覚えた。あらゆる場面で犯人が女性であることをミスリードさせる手法はさすがだ。犯人の意外性もぴか一。二つの恋もうまく描かれている。ミス・マープルに関して言えば、ほとんど役に立っていない。「いやがらせ手紙」の犯人探しを依頼されるという形で最初から登場するにも関わらず、これといった推理もせず、一向に成果は上がらない。第一、第二の殺人が起きても、おかしいというだけ。証拠も手がかりもなく、最終的には娘に危険をおかさせる「おとり捜査」というお粗末さ。名探偵ならば遅く登場して、名推理を披露し、ばっさり解決すべき。カタルシスが得られない。それと別人が出す「いやがらせ手紙」はやりすぎ。それにしても第二次世界大戦中でロンドンは空爆されているという設定なのに、のんびりしてますな。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-07 20:59:22)
726.  セブン ソード 《ネタバレ》 
天山に巨大な火の玉が落下!ははあ、この隕石で剣を作って、などと予想しましたが、はずれ。何の意味もありませんでした。大ボスが「伝説の千年の剣」などといってもったいぶっていましたが、これも意味がなかった。このように無駄な場面が多い。老馬の福来のエピソードや毒水のエピソードなどカットすべきでしょう。「天地会をどうして憎むんだ」という場面があったが、そんな風には描かれていなかった。内通者もどういう理由で裏切ったのか不明のままである。肝心なところを描いていない。 ところで七剣士ですが、助けを求めに来た3人を含めて七剣士というのはどうなんでしょうか?唖然としましたよ。ちょっと手抜きじゃないの。村人二人はどうやっても無理でしょう。それも余分な三角関係まで付けちゃって。意図がわかりません。それにリーダー格が助けを求めに来たおじさんとはね。それから剣の紹介はちゃんとしようね。どういう特徴があるのかがわからないままでした。磁石の剣があったりしてね。 長髪の高麗人チュウは目立っていたが、悪党の財宝の場所を知るとどうして緑珠を連れて、二人っきりで乗り込んだのか?意味不明の行動です。それにどうやって緑珠は戻ってこれたんでしょうね。不思議です。 それに大ボスが奴婢の女に緑珠に執着したり、女が死んで泣いたりしちゃだめでしょ。もっと強くなくちゃ。それと悪役の強そうな武将たちがほとんど中盤で死んでしまうのはもったいない。武器も目新しかったし、女剣士もいたのに。もっとストーリーにからめるべきでした。終始エロ、グロ路線の上に、内通者がいたりで、暗い展開がつづく。結局村人はほとんど死んでしまいました。救いようがない映画です。軽い勧善懲悪のアクション映画に徹したほうがよかったでしょう。それでこそ、闘いの場面が浮き立つというものです。狭い通路にまたがりながらの戦闘シーンは秀逸でした。 「七人の侍」には遠く及びません。中国人は本当にこの映画に感動を受けたのでしょうか?
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-06 23:42:53)
727.  魍魎の匣 《ネタバレ》 
原作はミステリの金字塔ともいうべき傑作。脚本は原作とかなり変えてある。まさかあの素晴らしい「消失トリック」を省略するとは夢にも思わなかったが…。まず言いたいのは、カット割りが多すぎるということ。多カット割りは、めまいを感じさせるようなシーンにだけ使えばいいんです。どうでもいいシーンに使っても見づらいだけです。センスなし。こまかいことを指摘する気にもなれないが、簡単に感想を。時間を逆行させるのでストーリーがわかりづらい。雑誌社に送られた腕に何の意味が?榎木津が超能力を発揮すればするほどミステリーとしては弱くなる。木場は拳銃をぶっぱなす必要なし。京極堂には神秘性をもたせてほしい。久保の体が箱館とどうつながっているのか意味不明。あ、耽美さを出していた美術さんはそこそこがんばっていたと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2009-02-06 08:23:12)
728.  ミッドナイトイーグル 《ネタバレ》 
スケールが大きな邦画で、好感が持てました。脚本の人脈の構成が巧みと思いました。戦場カメラマン西崎にあこがれて記者になった後輩の落合(山仲間でもある)、西崎の義理の妹で記者の有沢(姉の病死に関して西崎を許せない)、西崎の写真に感銘を受け自衛官になった佐伯。それぞれが事件に深くからみ、重要な役割を果たします。米軍機が某国工作員により墜落させられ、機載の特殊爆弾の起爆装置が作動し、百万人規模の生命が危機にさらされる、それを三人で防ぐという大まかなプロットは佳いと思いました。戦場カメラマンとしての自信を失った西崎が、最後に誇りを取り戻すというサイド・ストーリーもいいです。しかし映画の出来としては芳しいものではありません。まず某国はどうして核兵器を日本で爆発させたかったのでしょうか?動機が不明瞭です。アクションの撮り方がヘタですね。工作員は遠くから小銃を撃って来るだけで工夫がない。リアリティがないんですね。最初にテントを遠くから撃ちますが、本当ならば近づいてテントの中を撃つでしょう。それにいくら撃っても、撃っても西沢たちには当たりませんね。西沢たちも何の工夫もなくただ逃げまわるだけです。知恵を絞って立ち向かう工夫が欲しいところ。重武装した外国工作員が雪山にうようよ出てくるのも不思議。そもそも彼らはどうやって墜落現場を自衛隊より早く特定できたんでしょうか?またステルスを落すのが目的ではなく、核爆発させるのが目的ならば横田基地で行えばよかったですね。起動の暗号チップまでどうやって奪ったんでしょうか?時限タイマー装置付き核爆弾というのも変ですね。その解除パスコードを自衛隊が知っているのはもっと変。それに米軍が天候を理由に動かないのはなぜ?日本より必死になるはずですが。裏切った工作員もどうして裏切ったのか、よくわからないまま。あの女なぜ何もしゃべらないの?有沢らが工作員を奪還するシーンで、ガソリンに火をつけますが、最低一人は見張りをつけるでしょ?有沢と息子はなぜ首相のいる絶対機密である対策室につれて来られたの?総理はどうして最初から無精ひげなの?総理がトマホーク発射命令だせるの?そしてナパーム弾爆発シーンがないのは大きな欠点。悲劇を盛り上げる絶好の材料だったのに。最後に有沢に「許せない」といわせた脚本が「許せない」。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-06 05:12:21)
729.  ブレイブストーリー 《ネタバレ》 
ああ、ダメダメアニメです。剣、宝玉集め、ドラゴン、女神などどっかからもらってきた素材をお子様向けに料理しただけの印象です。スケボーは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、もう一人の自己との対決は「ゲド戦記」のぱくりでしょう。こういう冒険ものファンタジーに生活感をだしてはいけません。「両親の離婚」や「無理心中」とファンタジーが融合しないのです。そのせいでダークなシーンが多くなってしまっています。こういう冒険譚の王道は、未熟な主人公が試練を受けながらも知恵を勇気で打ち克ち、仲間を作りながら成長していく過程を描くというもの。ワタルは特に苦労もせず、「女の声」によって危機を乗り切っていきます。それじゃあだめなんです。ぶざまでもいいから自分の力でなんとかする姿勢こそが観客が望んでいるものです。しかも「女の声」の正体が女神滅亡を望むカエルというオチには心底脱力しました。 芦川ミツルは冒頭屋上シーンですでに魔法が使えましたね。あれは不要でしょう。一度あの扉に入ったら宝玉を集めるまで帰ってこれないはずです。失敗して死んだはずなのに、現実で未知の転校生として登場するのはご都合主義すぎませんか?うまく説明できませんね。 宝玉集めですが、他の宝玉はあまり意味がなく、「闇の宝玉」のみが重要です。この玉を閉じ込めている宮殿を破壊し、魔物をよみがえらせ、そのことがヴィジョンの世界を崩壊させてしまうというとんでもない代物です。これを採るのは、土台無理というものです。それで冷酷キャラのミツルに破壊させ、主人公に渡すという設定にしたのでしょう。ちょっとずるいですね。ミツルはここでも苦労してませんね。 旅の仲間達のキャラはなかなか魅力的ですが、彼らと宝玉集めがからまないのが欠点です。目標がばらばらなんですね。父に会いたいとか、悪者を捕まえるためとか。だから一体感がでないんです。彼らの一人が犠牲となって宝玉を入手するシーンなどあれば大いに盛り上がったことでしょう。 全体的にセリフが説教くさいのもマイナスです。ハラハラ、ワクラクのファンタジーにそんなものはいらないのです。主人公の行動こそに感動するのであって、愛とか勇気とか友達とかいう言葉は不要です。 前半はテンポが悪いですね。とぎれ、とぎれの印象が残ります。宮殿を破壊するあたりからテンポも作画もよくなりました。特に雲がよかったです。
[DVD(邦画)] 4点(2009-02-04 23:56:29)
730.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
ネビル博士は人類で唯一の生存者。ダークシーカー化している人間を救うために血清を作り出そうと研究している。この設定だけでも疑問がいくつも出てくる。どうやって人類が滅亡していったのかがちゃんと描けていない。人類滅亡の過程を詳しく紹介すれば見せ場の一つになったのに。ネビルは銃と拳銃と犬を持ちながら、鹿狩もできない。車で追っかけてどうする。待ち伏せか、トラップを使え。知能がない凡庸な人間として描いてあるので設定と矛盾する。ダークシーカーの罠にひっかかるわけである。博士は自分に免疫力があるのを知っている。ならば、それで血清を作ればいいのである。ダークシーカーを救うためといいながら、彼らを車や銃で殺しまくっている。捕獲も麻酔銃ですればいいのに。 人類が滅亡しているのに電気、ガス、水道が完備しているのはどうして?ラジオ放送までできるではないか。 ネビルはどうしてニューヨークに残ったのか?これも描けていない。ウイルスを作ってしまった女博士を主人公にすれば感情移入できたのだ。自分の責任なのだから必死に研究するはずで、それが自然の流れである。 ダークシーカーは知能があり、統率も取れているのだが、何を食って生きているのだろうか?すでに人間はいないのだ。ゾンビ犬を飼いならしているのには苦笑するしかない。なに、紫外線に弱い?ちゃちい設定だ。UVカットの服を着たり、日焼けクリームを塗ればいいではないか。 人間、犬、ネズミは感染するが、鹿、ライオンは感染しないのだろうか?ゾンビライオンやゾンビ鹿を見てみたかったぞ。 犬との愛情物語はよかったが、人間が出てくると彼らとコミュニケーションがうまくとれない。男の子は何もしゃべらない。女は「すべては神の計画よ」「どこそこにサバイバル村がある。理由はないけど知っているの」などと完全に電波系である。ゾンビが出てきても震えているだけ。よく生き残ってこれたものだと口あんぐり。(それにしてもあの侵入ゾンビは、なぜ天井を破壊していたのか?下を探せよ) ラストシーン、ネビルは自爆する必要なし。シェルターに朝まで隠れていればOK、ハッピーエンド。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-03 01:26:03)(良:1票)
731.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 《ネタバレ》 
このシリーズは、たいてい寅次郎が世間の人から馬鹿にされるシーンがあります。そのときは不愉快な気分になります。コメディなのだから、そのようなシーンは不要と思います。 冒頭の夢シーンはそれ以上に不要です。何の伏線にもなってません。監督のセンスを疑います。 寅次郎の熱いハートとずっこけぶりに焦点を絞ってもらいたいものです。 この作品では、青観という有名画家が重要な役割を果たします。が、過去に老婦人とどのようなかかわりがあったのか、今度どうなるのか、など不消化の部分が残ります。画家は、絵は真剣に描くものだ、売っぱらったことはない、などとして寅次郎の依頼を断りますが、実際に絵を売っていますし、子供にも絵を描いてやったりしており、矛盾を感じます。また市役所が依頼した絵の顛末も不明のまま。なんかもやもやしますね。お金持ちなのに、お金を持たずに飲み屋に入ったのはどうして?どうして絵を売ったことがないのに神田古書店のおやじを知っているの? ぼたんの芸者シーンは、いかにも演技で笑っているかんじでなじめませんでしたが、後半のお金を騙し取られて苦悩するシーンからはよい味が出てました。他のマドンナと違い寅次郎と同じ世界の住人に感じられるところが異色です。別世界に咲く高嶺の花ではないわけです。美女すぎないところが、寅次郎と似合っているのでしょう。 寅次郎がぼたんの境遇に同情するシーンが最大の見せ所ですね。意を決して悪党と対決に行くのですが、場所を知らないというオチ。依頼を断った画家を叱るシーンが熱いですね。あれに感動したので画家は絵をぼたんに送ったのだと納得がいきます。最後の感謝のシーンでもオチがありますね。泣いて笑わせる。すばらしいですね。
[DVD(邦画)] 6点(2009-02-02 06:40:07)
732.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
完成度の高い娯楽アクション作品と思います。敵が強ければ強いほど面白くなるのですが、ここでは米国の現役海兵隊員、ボスのハメルはベトナム戦争の英雄。反乱に到った経緯も描かれており感情移入できます。少女を逃がしてやったり、侵入兵士に情けをかけてやったり、人情派でもあります。これが「ダイ・ハード」などの善悪完全対決型映画と違うところ。 これを迎えうつ正義の味方が、ちょと頼りなくて、ビートルズマニアのFBI化学兵器スペシャリストのグッドスピード。個性があっていいですね。妊娠している婚約者が人質同然となります。二人が愛し合っているのを丁寧に描いていますから、感情移入しますね。 そして成功の鍵を握る人物が、刑務所にいる老いた元英国諜報部員メイスン。占拠された場所がアルカトラスで、そこをかつて脱出したことがある経験の持ち主。この設定は秀逸。今回は脱出ではなく、侵入という奇抜さ。後半で牢屋からの脱出方法も見せてくれます。最初は協力をこばみ、脱走をします。が、ただ逃げるのではなく娘に会うためというのが泣かせます。やがて捕まり、グッドスピードに恩義を感じたのと、娘がやはり人質同然となることから協力するようになります。そしてこの人物が超人的な活躍を見せるのですから、誰しもこの人物にも感情移入してしまうでしょう。彼が刑務所に入れられた経緯にも同情できるようになっています。 侵入してすぐに二人だけになってしまうのですが、その後の展開はややご都合主義が見え隠れしますね。ここがちょっと残念なところ。それでも何度訪れる危機を何とか乗り切ってゆく姿には魅せられます。 最後のミサイルの発射になってからも緊張感は持続します。一発目がハメルの心変わりで逸れて海底へ、二番目はロケットマン。グッドスピードの成功の連絡が遅れて、味方のプラズマ弾が命中しますが、奇跡的に助かります。これもメイソンを逃がす口実になります。実に、うまいですね。 そして最後の味付として、フーバーFBI長官の秘密のマイクロフィルムがあります。 興味がありますね。 難点をいえば、あの毒ガスの装填方法でしょう。葡萄のようにぶらさげた状態にしておく理由がありません。誤爆を防ぐために、しっかりと固定されていなければなりません。 とはいえ、さまざまの伏線がいかされていることを考慮し、この点数です。
[ビデオ(吹替)] 10点(2009-02-02 03:04:31)(良:2票)
733.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
まあなんていうか、ジェイソンがなぜ不死身なのか分かりませんが…。フレディが夢の次元での生物(悪霊?)なので勝負がつくわけもなく。むごたらしいシーンを延々並べているだけですね。 二人と対決する人物が弱すぎるのだ。体格も、度胸も、知恵もない。薬を取りに侵入した病院でマリファナ吸ってどうする?よそ者の警官が唯一頼りがいがありそうだったが、あっさりやられてしまった。 企画物としては成功したほうだろう。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-01 23:19:02)
734.  エラゴン/遺志を継ぐ者 《ネタバレ》 
非常に退屈でした。ドラゴンものの冒険ファンタジーで、VFX(視覚効果)もそこそこのレベルに達しているのにも関わらず、ストーリーや登場人物、小物に工夫がなさすぎです。というか、節操なく他の物語や映画からぱくっているだけですね。ドラゴン、ドワーフ、エルフ、魔法、女王、剣(ドラゴンキラー)。原作者は才能なしです。 三部作の最初ですから、ここはドラゴンの誕生と成長、ドラゴンとの絆、師匠との修行を交えての人間として、ドラゴンライダーとしての成長などをじっくりと描くべきです。これらすべてがおざなりにされています。ドラゴンはすぐに大人になり、エラゴンは呪文を覚えただけで魔術が使え、師匠との心の交流も少なく、自らの無謀さで師匠が死ぬことに。 エラゴンがドラゴンの卵を売りにいくのはやめましょうよ。神秘的な何かを感じて大切にとっておくという展開にしないとね。ドラゴンとの絆が物語の重要なキーなのですから。 中ボスは唯一迫力がありましたが、途中で大ボスの前でびびる場面があり興ざめ。大ボスは悪相の頭の悪い囚人みたいなやつで、カリスマ性がありませんね。 また、エラゴン役の役者が演技べたなのも大きなマイナス。苦悩、悲しみ、怒りが伝わってきません。 ドラゴンの造詣はよかったですが、人間の女性の声で日常語をしゃべっちゃだめしょ。神秘性をもたせましょうよ。ぺらぺらしゃべって威厳なし。 ところで反乱軍の隠れ場所ですが、あんなのは魔法ですぐに居場所がわかると思うんですがね。 それに中ボス?の息子がからんできますね。でも、いてもいなくても展開に変わりはありません。出す必要なし。 最後の戦いはとくに見せ場もなく、敵、味方ともにドラゴンの炎で消し去られて終わり。 おまけに夜の場面が多く、暗くて何が起きているかわかりにくい。続編はもう作らないのでは。    
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-01 19:56:22)(良:1票)
735.  マインドハンター 《ネタバレ》 
犯人はあの島でいろいろと下準備をしていたわけだが、そんなことはどうやって可能だったのか?ハリス教官をいつ捕まえ、ビデオを撮り、手の込んだ死体人形を作成できたのか? ハリス教官を残してヘリはどうして去っていったしまったのか?また犯人は、全員を殺害できたとして、どうやって脱出するつもりだったか?あるいはどう言い訳するつもりだったのか?それにつけても、動機が弱すぎる。殺人を楽しむためにわざわざFBIに入ってプロファイラーになりますか? それとサラ以外はプロファイラーらしくない。意味もなく人を疑って銃を振り回しすぎ。犯人と知能比べをして欲しかった。暗号らしきものがでてきたけど、結局ほとんど意味をなさなかったのには苦笑するしかない。 ところでラス前、犯人は誰に撃たれたのか?黒人か?そうは見えなかったが。自作自演だろうか。 サラ、もっと前にみんなの手を調べようよ。時計が戻されているのがわかった時点でね。 プロファイラー訓練生が次々と殺されるという設定と、残忍な殺害手口に新らしみがあるという点だけが取柄。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 19:54:40)
736.  黙秘 《ネタバレ》 
男社会において弱い立場の女性が、男に翻弄される不幸な境涯から、何とか逃れようと必死でもがく物語。ヴェラはお金持ちだが、夫から無視され続けていた。それで使用人達につらく当たる意地悪な性格となってしまう。ついに耐え切れず、愛人宅から車で帰る夫を事故に見せかけて殺害する。 セリーヌは男性が信用できず、恋人関係にはならず、行きずりの関係で終わってしまう。ジャーナリストで出世の為に体まで許した男性上司に冷たくあしらわれ、ついには裏切られる。母親が父親を殺したと考え、家を飛び出し、何年も音信不通の状態。精神的にぼろぼろで薬に頼る毎日。後半には父親から受けた性的虐待の記憶がよみがえる。 ドロレスはアル中の夫からつねに侮られ、暴力を受ける。夫が娘セリーヌを性的虐待しているのを知り、娘と逃避しようとする。が、娘の学費貯金はすでに夫が引き出していた。泣き崩れるドロレス。 ヴェラはドロレスの境遇に同情して、”事故にみせかけた夫殺し”を暗示する。 このことでドロレスはヴェラに恩義を感じ、そのため、ヴェラがぼけ老人になっても、住み込みで親身になって面倒を看つづけた。22年もの間だ。ふたりは普段はいがみ合っているが、これは自尊心を取り戻すための”生きるよすが”。それが証拠にヴェラはドロレスに全財産を譲る遺言を作成している。気高いヴェラは老衰しきった姿で生き続けるのに耐えられず、自殺願望が芽生える。そして階段から墜ちるという自殺を試み、未遂で終わるとドロレスに殺してくれと嘱託殺人を依頼。 これにドロレスを執念深く追い詰める老刑事をからめ、物語は複雑さを増していく。 物語は、夫の死とヴェラの死の真相という謎を中心に展開。キングにしては珍しくミステリー仕立てで、細部まで練られた完成度の高い。 難を言えば、謎の真相が半ばで、あらから見当がついてしまうこと。 第三の殺人や悲劇が起こる気配がまったくなく、安心してみていられる。つまりハラハラしないのだ。 ドロレスやヴェラをもっと不気味なキャラにし、観客に何かが起こると期待させた方が良かった。 またドロラスは娘の身の上をずっと案じていたにも関わらず、長い間、音信不通になっていたという設定は、少々不自然。連絡がつかない何か理由がほしかった。 俳優達の演技はみな光っていました。特に夫は、ほんとうに憎らしくおもえるほどでした。影の功労者でしょう。 
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-31 01:23:24)
737.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
この監督はアクションシーンの撮り方がよくわかっている。多角度からのカットバックをどんどんつなぎ合わせて流れるように撮るのだ。スローモーションは最小限におさえ、リズム感を大切にしている。ぴたり、ぴたりと決まるカメラワークも心地いい。車、バイク、モーターボート、飛行機とアクションでげっぷがでそうだ。イタリアで追いかけっこをしているときに競馬シーン、オペラ座でのアクションシーンに劇トスカのシーンを挿入しているのも成功している。これで映像に深みが増すというものだ。 人間もよく描けている。過去の007シリーズと最も違う点は、主人公もボンドガールもトラウマを負っている点だろう。ボンドは恋人の復讐、カミーユは家族の復讐に燃えている。 かわいそうなのはフィールズ。殺される理由がないのだ。それも石油まみれになって。意味がわかりません。 悪役グリーンはキャラが弱い。将軍は最後にどうして「お前の母親も恐怖にふるえていた」などと口走ったのだろう?覚えているはずがないのに。カミーユが説明したのだろうか? 娯楽映画として十分堪能できる作品に仕上がっています。 ついでにいうと、悪党達がトスカを観劇しながら無線で打ち合わせをするのはどうかと思いました。そんな必然性はないでしょう。
[映画館(吹替)] 8点(2009-01-29 03:06:11)(良:1票)
738.  闇の子供たち 《ネタバレ》 
 あれれ、臓器売買がテーマじゃなかったの?売られてきた子供たちの売春シーンが延々でてくるけど、肝心な臓器売買シーンはほとんどでてきません。病院につれてこられた女の子が助かったのかどうかも確認できません。(ラストシーンで水辺で遊ぶ子がいたけど、それがその女の子だったか確認できませんでした)  それに南部の自殺というオチ。自殺の原因は、実は南部は小児性愛好者であり、罪の重さで自殺したと暗示されています。こんな余計なエピソードを入れるからややこしくなるのだ。南部がその男の子の写真を大切に持っていたのも不思議といえば不思議。(男の子はどうなったんだろうね?)又東京に戻っても自分の妻や娘にも会わないのはどうしてだろうか?  もっとも不思議なのはゲーオの行動。ボランティアを装っていたが、その正体はマフィアの手先で、邪魔なNGOを潰すのが仕事とか。仲間と一緒に公園のデモにやってきたのはいいが、一方的に自分の正体をばらしたかと思うと警察官に発砲する。まさに自殺行為である。デモの邪魔をするか、NGOの代表者を殺したように、女も殺せばいいはずである。射殺されるときも普通でない表情をしていたね。(わざわざスローモーションで)  そういえば、女衒の若者も警察に手錠をかけられて連行されているときずっと笑っていた。このように違和感の有るシーンが多すぎる。  思うに、車に乗るシーンや車から降りるシーンなど、無駄なところが長い。だからテンポが悪くなるのだ。テーマを決めたら、カットすべきところはカットして、テーマに沿って素直に撮ろうよ。あれもこれも詰め込もうとするから失敗になってしまうんだね。  最後にもう一つ。病気になった子供を始末するのに、黒いビニール袋にいれてゴミ運搬車に投げ込むだろうか?病気とはいえ、ビニール袋くらい自力でやぶけるはず。それにゴミ業者が気づくでしょう。すぐに警察が調査に乗り出すはず。マフィアにしてもあまりにずさんすぎますな。
[映画館(邦画)] 5点(2009-01-27 23:59:14)(良:1票)
739.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
どーも緊迫感がないなあ。テロ組織との死に物狂いの戦いなのに、クロウはお気楽すぎる。都合悪くなると殺される末端の協力者はあわれです。レオナルドも自分の恋人にだけは必死だ。所詮そういう組織ということですね。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 00:08:01)
740.  時代屋の女房 《ネタバレ》 
幾組かの男女の恋愛をのぞきからくりのように描く映画。 時代屋の主人、喫茶店のマスター、喫茶店のウエイトレス、クリーニング屋の主人、盛岡の女みさと、沖田演じる若者、時代屋の主人の父の妾。決して幸せではないが、目の前の小さな幸福にしがみついて生きている、そんな下町の平凡な人たちの生き様を描きたかったのだと思う。 しかし、渡瀬恒彦と夏目雅子のからみ以外は魅力がない。どこか演技がうつろなのだ。せつなさが伝わってこない。夏目雅子の明るくて、神秘的な魅力でもっているような映画。ただ、盛岡の女みさとを夏目雅子が演じる必要はなかった。一気に冷めました。 
[DVD(邦画)] 6点(2009-01-14 11:49:52)
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