741. 座頭市血煙り街道
《ネタバレ》 宿場で子連れの女性と相部屋になった市。ところがその女性が病気で死んでしまい、残された子・良太を父・庄吉のもとに送り届ける羽目に…というストーリー。似たようなところで「血笑旅」が思い起こされるが、そちらは赤ちゃんで、こちらは5歳だったか6歳だったか、それくらいの子供。良太は市に飴玉だと言って石ころを差し出すなど、やんちゃな面もありつつ、市を頼りにし、甘える姿は可愛らしい。大変なことになっていた庄吉を救い出し、ようやく父子で幸せになれると思った矢先、赤塚多十郎が現れ、庄吉を斬るから引き渡せってなことで、やはり二人は戦わざるを得なくなる。一番の見せ場だけあって、実力伯仲の素晴らしい戦いになるが、そこに多十郎の部下?が現れ庄吉の命を狙う。その時、市の取った行動により多十郎は負けた。自分が多十郎と同じ立場でも、やはり市を斬る事はできなかっただろう。市と良太はもともと相部屋になっただけの関係だが、いつの間にか本当の親子のような絆で結ばれていた。そこまでして守ろうとする思いには引かざるを得ない。こういう決着もあるんだなと…。近衛十四郎の映画は全然見たことないから、イマイチありがたみが分からないんだけど、松方弘樹が親父さんにそっくりなのはよく分かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-04 10:00:12) |
742. クロコダイル・ダンディー
ターザンみたいな男が大都会NYに行くのかと思いきや、それほど野生って訳でもなく、意外と地味展開。そのままズルズル終盤まで行っちゃうんだけど、ラストの地下鉄のシーンが最高に良い。最後が素晴らしい映画はそれまでがイマイチだったとしても、良いイメージで終われるからちょっと評価が高めになる。7点献上。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-01 18:12:42) |
743. 楢山節考(1958)
全編セット(最初は人形劇でも始まるのかと思った…)で撮影が行われ、舞台の手法を取り入れるなど、変わった映画という印象。俳優陣では役のために本当に歯を抜いた田中絹代に脱帽。凄まじい女優魂だ。ただ、自分に嘘をついてもしょうがないので正直に言うと、退屈だったし、セットによる撮影も逆効果としか思えなかった。今村昌平版は見ていないが、ほとんど同じ内容なら見ようとも思わない。生贄にしても姥捨てにしても、そのような文化に腹が立つだけで、感動など二の次になってしまう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-28 20:02:13)(良:1票) |
744. 座頭市牢破り
《ネタバレ》 「勝プロダクション第一回作品」と出ていて、気合が入ってるのは分かるんだけど、ちょっと重くなりすぎてしまった…。座頭市シリーズはもうちょっと楽しくいきたいもんだな~。三國連太郎の情けない斬られっぷりは見事。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-27 12:34:29) |
745. 座頭市鉄火旅
《ネタバレ》 今回はなんと長年使い続けてきた仕込み杖に寿命がきてしまう。だが、無理もない。振り返ってみれば随分無茶な使い方をしてきた…。そして、これを機に堅気になろうとする市が描かれている。しかし、それは許されない定め。一度は仙造に預けた仕込み杖を再び手にせざるを得ない事態が待ち受ける。あと一人しか斬れないという制約を抱えながら、お志津の救出に向かう市の悲壮感…。樽の中に隠れていたところを見つかり、コロコロ転がされた後の「馬鹿野郎、俺には回る目がねぇんだ!」は良かったなー。名言。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-27 12:33:35) |
746. 黒く濁る村
《ネタバレ》 割と長い映画だが、スリリングで飽きさせないし、俳優陣も良かった。ただ、観終わった後の感想は「うわー そうだったのかー!!」ではなく、「あれ? どういうこと?」。二度見ることを強要されているようでもある。難解にしすぎた弊害で通常得られるはずのカタルシスが失われてしまってた。よって点数はこの程度に。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-24 20:03:28) |
747. ロビン・フッド(2010)
ロビン・フッドについてほとんど知識がない為か、前半は睡魔との闘いだったりもして…。でも、イングランドvsフランスは迫力があり面白かった。それだけでも十分見た甲斐があった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-21 18:05:04) |
748. 座頭市海を渡る
《ネタバレ》 悪い奴らが出てくるのはいつもの事だが、今回は百姓がちょっとずるい。三島雅夫を持ってきた理由ここにありか。苦戦する市を見て、百姓衆に協力を求めるお吉だが、誰も行動を起こさない…。そんな中で一人飛び出した若者に少しくらい活躍の場を与えてほしかったが、市が彼にかけた言葉にはなるほどと思った。藤八との決戦ではやけに青い空が印象的。画的に綺麗。その他、馬の名演など見所多く、割と好きな方に入る作品だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-20 14:35:10) |
749. 座頭市の歌が聞える
《ネタバレ》 佐藤慶率いる組織が街を牛耳ろうとするが、市がこれを打ち砕いて、ばんざーいな話。他の作品と比べて特にどうということもなく、平凡な作りだと思う。天知茂が再出演しているのと、小川真由美の色っぽい演技は良かった。太鼓の音作戦は市が工夫して攻略する形を期待していたが、単純に効き目無しだったようで、イマイチな感じ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-20 14:34:28) |
750. 座頭市地獄旅
《ネタバレ》 猿も木から落ちる、弘法にも筆の誤りってなもんで、丁半で大損したり、5両もした薬を落としてしまったりと、いつもと少し違う市さん…。その圧倒的な強さで目が見えないハンデを忘れさせてきたヒーローだが、すぐ近くにある薬を見つけられず落ち込んでる場面は盲目のつらさ、悲しさを感じた。今回の敵は成田三樹夫。こりゃまた渋くていい。二人は最初から敵対するわけではなく、むしろ友情のようなものまで感じさせる点では、一作目の平手造酒らにも通じるところがある。それだけに二人の勝負があっさりついてしまったのは残念… 接戦、激戦が見たかった。7.5点。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-20 14:33:51) |
751. 座頭市逆手斬り
座頭市になりきって金儲けをする百太郎(藤山寛美)がとても面白い。後は普通…。飽きたわけじゃないけれども、どうにも物足りない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-20 14:32:11) |
752. 座頭市二段斬り
《ネタバレ》 三木のり平演じる伝六とその娘お鶴の物語がいい感じ。全然気付かなかったけど、お鶴を演じているのは小学生の頃の小林幸子だ…。お鶴は父想いでかわいい子だけど、市から杖を盗んで、全然罪悪感を持たないのは違う気がするので、涙のひとつ程度は見せてほしかったと思う。最後は痛快にまとめてくれる安心の物語。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-20 14:31:11) |
753. 座頭市関所破り
《ネタバレ》 飲んだくれのおっちゃんに父親をダブらせる市…。ちょっと悲しい話だった。今回のゲストは平幹二朗。渋くていいな~。もう一人、一両で雇われているのほほんとした用心棒も出てくるが、こちらの扱いがよく分からなかった。最後になにかあれば良かったんだけど。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-20 14:30:31) |
754. ライムライト
カルヴェロとテリーの励まし励まされの関係は美しい。生きること、老いることについて考えさせられた。バスター・キートンとの共演も実現し、まさにチャップリン映画の集大成。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-16 20:01:00) |
755. 砂の器
《ネタバレ》 少々の中だるみこそあれど、「宿命」に関しては全然長いと思わなかったし、加藤嘉の叫びには心が震えた。凄い映画だと思う。三木殺しの動機については原作を読んでいない立場であるからしてこの映画のみで考えなければならないが、差別を受けた者にしかわからない恐怖が和賀を犯行に駆り立てたのだと考える。恨みもあったかもしれないが、殺意までは…。大人だったら甘受せにゃならんこともある。 [DVD(邦画)] 9点(2011-11-14 00:05:09) |
756. 八日目の蝉
原作未読。TVドラマ版はNHKさんがまとめて再放送してくれた時に一気に見た。そのドラマも良かったし、こちらの映画も良かった。小豆島の旅で愛された記憶が蘇っていく過程の感動は大きい。子供を生むこと、生めることがどれだけ幸せかって…。ラストは恵理菜が「母」になれた瞬間なんだろうね。 [DVD(邦画)] 8点(2011-11-14 00:03:40) |
757. 座頭市血笑旅
赤ん坊との旅がなんともほほ笑ましい。それほど強い敵は出てこなかったが、最後の戦いでは火で攻められて大変なことに…。勝さんも本当に熱かったんじゃないかと思う。現代ならCGで片付けちゃうんだろうけど、やっぱり工夫して撮られた本物はありがたみがある。見応えがあり、面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-13 17:31:32) |
758. 座頭市あばれ凧
《ネタバレ》 市が超大盛りのご飯をかきこむ場面や、座敷を汚しまくる場面などはなかなか笑える。ストーリー的にはもの凄くどもる人=竹屋の安五郎が出てきて、そいつが悪い奴なんだけど、結局安五郎の思惑通りになってしまい、その後で市の怒りが爆発する訳だが、その前に何とかしてほしかったのが本音ではある…。しかし、つまらないわけではない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-13 17:30:36) |
759. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 「宇宙戦艦ヤマト」への思い入れは無し。というか、TVアニメ版や劇場アニメ版も全然見ていないので、ストーリーや登場人物さえほとんど知らない。そういう立場からすると、この映画はヤマトファン向けだと思った。最初から戦いの連続で、なにやら一喜一憂してるけど、よく知らない人たちが危機を乗り越えたからといって喜べるはずがない。付いていけない。とはいえ、最後の方はそれなりに盛り上がり、熱い。スティーヴン・タイラーの曲を聴きながら、死んでいった人たちの姿を見ていると意外と感動していることに気付いた。不満はやはり前半、中盤。宇宙戦艦ヤマトを知らない人でも楽しめる2時間の構成であってほしかった。もしくは宇宙戦艦ヤマトに頼らない形、完全オリジナルでも良かったのではないかとも思う。そのような映画が日本で受け入れられるかは分からないし、自分自身もどういう目で見てしまうだろうと不安だが、本作は「名作アニメに頼ったからこの程度で済んだ」、「名作アニメに頼ったからこの程度だった」のどちらとも言える気がする。映像の面では頑張っているだけに、いろいろ想像することがある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-09 20:01:33) |
760. 座頭市千両首
《ネタバレ》 再出演の若山富三郎演じる仙場十四郎は馬に乗って市を引きずり回すなど、なかなかの強敵。相変わらずそれ以外の者は雑魚なので、市が襲われたってもう怖かない。それより山を下ってる時のほうがずっとヒヤヒヤした。子供を背負ってたせいもあるだろうけど。よくありそうな悪代官もので工夫が感じられないストーリーについては期待外れといわざるを得ない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-06 12:04:06) |