741. ジーパーズ・クリーパーズ
《ネタバレ》 前半のあまりの怖さに、一旦休憩を取ったほど。 こんなに恐ろしくて良いのか・・・と期待すればするほど後半損します。 これって監督はアランスミシーの類でしょうか?ニコイチすぎますって。 構成、展開がバンラバラ。 コッポラ制作総指揮と書いてありますけど、要するにお金に困ったときに名義貸しただけなんじゃないでしょうか・・・ [DVD(字幕)] 4点(2008-08-24 13:10:43) |
742. オープン・ウォーター
ただひたすら怖いだけ。 得るものが何もなかった。こういう映画の生活での使い方が分からない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-24 13:01:16) |
743. スクール・オブ・ロック
ジャックブラックのこういう映画って面白い。つっこみどころとかがすでに面白い。 このクラスの取り組みへの真摯さって凄く感動しました。 2時間って言う収まりの良い時間にビシッと作り上げられていて、本当に気持ちが良い映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:56:56) |
744. クール・ランニング
面白い。こういうきちんと筋が通ってるコメディ映画って良いですよね。 熱くなってしまった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-24 12:50:34) |
745. サタデー・ナイト・フィーバー
《ネタバレ》 70年代の鬱っぽい面がトロトロと漏れてくる映画です。 主人公の世代の行動が70年代のアメリカ人にしか分からないような気がします。 たぶんアメリカ人以外には伝わらないと思う。 ストーリー展開はいかにも青春ドラマで良い感じ、ダンスを別のものに置き換えてもうまくいくんじゃないかと思います。 いかにもジョン・バダム監督作品のあっさりした雰囲気なので、ラストのまとまりが押しつけがましくないのも良かったかも知れません。 [DVD(吹替)] 6点(2008-08-24 12:44:37) |
746. 息子のまなざし
《ネタバレ》 ちんまりとした世界観の中に、非常に重いテーマが乗っかるといういかにもヨーロッパな感じが好きです。 二人とも全くうち解けないんですが、そう言う張り詰め感が非常に良かったですね。 字幕を読みながら画を見なければいけないのが確定になってしまうので、ヨーロッパ映画は忙しいです。 音を台無しにしない英語か日本語の吹き替えが有るとまた印象も全く違うのもかも知れません。 [映画館(字幕)] 6点(2008-08-24 12:33:10) |
747. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
《ネタバレ》 面白い。面白すぎます。 もうバカばっかりなんですが、味が出すぎ。 イギリス映画って正直、良い機材でしょうもない水準の映画に思えるものが多いと感じていますが、これは別。 散弾銃の説明、勉強になりました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:24:14) |
748. スナッチ
《ネタバレ》 面白かったです。ほんとに面白かった。 ちょろちょろ出てくる悪趣味なジョークが実に面白いです。 プロットを少しスリムにしてある分、スピード感はこちらの方が有り。 何回みても楽しめます。 それだけに可能な限り初見では情報をシャットアウトして観たい感じです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:18:55) |
749. バック・トゥ・ザ・フューチャー
これ以降、より良い映画は無数にあるが、この時代の娯楽映画は人を昔に閉じこめてしまう。あの頃はよかったと。願望だけを満たしてくれるようなその世界から出たくなくなるのだろう。作り込まれていない世界観や意匠は明らかに異質なのだが、精神的な異質であるのかというとそうでは無く、むしろその親和性は現代の映画よりも高い。 人間の弱さや、望みとそれの土台にある理想郷のようなものへのあこがれや実態は非常にリアルに描かれている。リアルという言葉の定義が曖昧だが、より願望に忠実という意味で、より一面ではあるが精神的な写実主義というような成り立ちだろうか。 暗い部分が無いので、生活を忘れられるからだろうか。この時代の映画は、人生を忘れる2時間を活力にする物が多く、今の娯楽映画は人生の暗い部分を受け入れてそれを教訓にする物が多くそれが痛い。今の映画と決定的に違うのはその部分ではないだろうか。 当時その意図は無かったのかもしれない。楽しいこと、受け手が感じる楽しさや力を最大限に絞り出した努力は間違いなく八十年代には注ぎ込まれていた。 しかし、楽しい記憶に迷い込んで出られなくなるようなそんなちょっとした怖さがあったりする。本当の楽しさはここにあるのか、本当の世界につながる物語はどんなことが起こるのか。考えがそこに至らないほどに、八十年代の映画は享楽に満ちている。 そして、バック・トゥ・ザ・フューチャーはまさにその作品群の頂点の一つにある映画で、これを見ている時間、私はこの世界にいなくなってしまう程に耽溺を楽しむのだが、それが恐ろしい。 完全に形をなしてしまったストーリーは、未だ現代作品への昇華も、それに対して止揚も果たしていない。 私は「これで良いのか?」と思いながら、 今日もまた二時間過去に没入する。 [DVD(吹替)] 8点(2008-08-23 14:25:21) |
750. サイン
《ネタバレ》 宇宙人の造形はあえてプアな物に変更されているそう。それとメルギブソンが神父役、というあたりものすごく記号的。単純な信仰論ではなく、メルギブソンの様な極端なクリスチャンが巻き込まれたら、というだけで人それぞれの予兆という物が数限りなくある、それをただ信じるか自分自身で理解するかというところか。神父にメルギブソンを使うあたり意味深。 キリスト教のモチーフは映像的な装飾としてとらえた方がおもしろい。隠喩の様に画面に映し出されるキーワード的な部分はそれほど意味を受け取らずに流し見しておいたんですが、その方が面白いかもしれない。変に意味を深読みするよりは、主題の方におもしろみを求めた方が集中できると思う。国産アニメのように一意で連結する謎解きを期待しているとたぶん楽しめない。 そういう意味で、映像的なわざとらしさがなぜかかわいらしく、そのあたりもねらいだろうがしゃれの通じない人には全く通じないようだ。シャマラン初期のどんでん返しやトリックというものよりも、常人の日常に何かが浸食してきてしまったときの反応を俯瞰するという味が強いので、そういうものを見たいときでないとおそらくつまらない。 シャマラン作品が好きならかなり楽しめるが、嫌いな人には訳が分からん。恐らくそんなところだろう。監督や俳優陣への予備知識や、過去の関連作品や社会性等、要求する予備知識が多すぎて一本の映画としては不完全だとしてもそのテーマとラストにひどく感動してしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-21 23:08:01) |
751. アンブレイカブル
《ネタバレ》 傑作ではないのか。傑作でしょ? ……傑作だと思うんだけどな。だんだん自信がなくなってくるこの味わいに絶望する。何回見ても面白く感じてしまう。 普通の人の人生を何かが浸食する。いや、していた。けれどそれは全く確証が無いし、確認しない方が良い。危ない、死ぬかもしれない。主人公は過去の自分大きさと、自分がしたことへの後悔にとらわれてそのままうだつの上がらない人生に引きずり込まれてしまった。 ここで、このまま彼が普通の人生を歩むと人生を転げ落ちていくのだろう。使い古されたネタが普通の人に襲いかかる。苦悩と非現実を、現実っぽい世界で打ち破る。アメコミなら本当は。でも彼はそうしない劇中はただでさえ悩み過ぎなアメコミよりも更にシリアスなのだ。 漫画的な顛末を拒否した主人公は超人として前向きに社会で役割を果たしていく用に見える、そこに至るプロットがヒーローものと同じなのに表現が全然違う。これは痺れるわ。あかん、面白いでしょ? マンガやファンタジーの世界がたとえ壊れたとしても、受け入れられなかったとしても、ストーリーが気に入らなくても、たとえ希望が無くても意志があれば生きていくことはできる。 あかんでこれ良い話や。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-21 22:41:59) |
752. 太陽を盗んだ男
何年も前、DVDを購入してまでかじりついた映画です。 なんて言うんでしょうか、ものすごい不況の時代にいろいろ考えたくなかったんでしょうか? はまった自分がわからない。 つっこみを入れまくる場所がいっぱいあるんですが、今みるとそこにつっこんでも大しておもしろくないんですよね。 計算してめちゃくちゃにしたという形跡が無くって、そのめちゃくちゃさが良かったのかなぁと。 なんか周波数が合っちゃうとはまる人が多そうな作品です。 でもいつまでも合っているとは思えない、そういう映画ではないでしょうか。 [DVD(邦画)] 4点(2008-08-17 01:34:49) |
753. マネキン
今みたらつっこみまくりそうなんですが、15年前子供の頃にみた自分が言っております。 名作であると。 スターシップの主題歌が今でも大好きで時々鼻歌歌ってます。 懐かし補正はこの映画だけ、思い出の映画です。 と思ったけれど、突っ込まない。この映画は突っ込んじゃいけない。 なつかし補正も気にしない。 良いモノは良い。 大事なモノは大事。そうじゃなきゃいけない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-17 01:21:57)(良:1票) |
754. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 絵が綺麗ということと、止め絵がほとんど無いこと。技術がおもしろいこと。全部良かったですね。ストーリーもこれまでのエヴァンゲリオンで、何一つ結論を考えていないのを改め既存設定を最後まで造り直す決意みたいなのが感じられて良かった。 テレビ版も旧劇場版もそれなりに面白いんですが、前者は映像フォーマットが古くて今のテレビだと不満がありますし、劇場版は結局思いつかなかったんでしょ的なラストが不満です。新劇場版は両者に共通する、キャラ達の異常性が修正されているんで、物語としてのおもしろさはそこじゃないだろという部分に注意が行かないように配慮されてるのが良いと思う。 気持ち悪い人物描写という飛び道具がなく、ストーリーが変更されていないので、より効果的な技術で作り直されることは大歓迎。テレビ版の切り貼り感が無いのは、6話までの映画化だから20分×6話で120分。各話5分から10分くらいは(場合によっては一話丸ごと)無駄なシーンだから実際は90分で再構成しても尺はかなり余裕があるからだろう。 また同じことを繰り返して少しずつ主人公が変わっていく話なので、ヒーローものや超人願望を満たす話を期待する人が感情移入できないと思うけれど、そういう層までは欲張らないちゃんとした作りは好感が持てた。 もっとも、既存作品が心に隙間のある子供ををあからさまに狙ったマーケティングの固まりのような番組だっただけに、当時子供だった人間を、大人になってもズルズル品を変え商品戦略の駒として使い続けている。内容の変化はそういう風に人を使い捨て続ける様には少々気持ち悪さを覚えたのかもしれない。 新しく出たBDは映像が非常にきれいで、やっと液晶テレビに追いついた。 でも、後から後から継ぎ足しで商品を出す手口は変わっていないんですよね。こうやっていったいいくつ同じものをたいそうな値段で買わせるのか。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2008-08-17 01:17:59) |
755. ディセント
《ネタバレ》 同人映画ですね。 夢オチの時点で金取るの?っていう感じです。 おもしろいと言われてみてみましたが、見事に商売の道具にされた~(笑)的な映画でした。 よせばいいのに進んで戻れなくなる話は、定番なので映像で引っ張るしかないですが、ちょっとひどいなぁ。 話の腰とかラストが思いつかなかったら作んなきゃ良いのに。 地底人って・・・とか、結局出口無いの?とか。そもそも最初にやっぱり戻れる準備がないわけ?とか。 なるほど、教えてくれた友人はつっこみどころの語り合いたかったわけですね。 でも、そういう映画として取ってしまうと意外と楽しめるんですよ。 映画自体は3点くらいでしょう、かなりこけ具合を誰かに話したいですから。それでもみた後ファミレスでつっこみどころを延々と語り合うとかなり楽しみが広がります。 そういう意味でレンタル代くらいは払っても良かったな、と思えます。 [DVD(字幕)] 4点(2008-08-17 01:07:00) |
756. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 おもしろかったです。 初見ではアメコミだし、と特に気にしていなかった忍者軍団ですが、もうちょっと考えようがありますね、今なら。アメリカ人が考える忍者っていうものの様式って、おそらく日本人が考える西洋騎士くらいブッ飛んでいるんだと思いますが、作っている側はそのブッ飛び具合がどれほどの物かは気にしていないんでしょう。 日本人からすると変的極まりないんですけど、日本人だけが観るわけじゃないですから市場的にはちょうど良いキャラ作りなのかもしれませんが、欲を言えば脚本をノーラン兄弟で練り直してリメイクもしくは差し替えエディションを、と望んでしまう着想ですよ本作は。 今なら普通に忍者軍団じゃなくてテロ組織に入ってしまったという流れでも良いような気がしますし、忍者なら忍者なりに作り込んでも良かったのかもしれません。 それにしても監督のシリアス路線の撮り方、職人芸です。もったいないなぁ、今の脚本技術ならものすごい話に化けそうなんですよね。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-17 00:54:13) |
757. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
《ネタバレ》 この版は、時間的に映画として成立してるとは思えませんが、要するに時間を全く気にしない原作ファンへの、超豪華挿絵として可能な限り漏れがないように作られていると思います。 ですから、尺を気にする必要はありませんし、長すぎるという声もまたちょっと違うわけです。通常版のあのラストから、さらに神話の世界が幕を引いていきますが、これがなんて切ないことなのかと本当にグッとくる作品です。 ディスクが2枚に分かれているので、好きな方からみてしまうというのも有りですし、とにかく原作を読み直すよりずっと早く場面を探せ、資料としてすんごく役に立ちます。 [DVD(字幕)] 9点(2008-08-16 14:54:10) |
758. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 リアルすぎる映像技術が取り上げられがちだけれどメッセージ性の強いストーリーも良かった。 イラン戦争以降、現地と無関係な人が制止を押し切るようにボランティアに行って、信じられないような方法で虐殺されるという形で命を落としています。そう言った事に多くの人が抱いていた正直なところを描いています。 80年代の第1作では先進国の中にある実体を伴わない悪というものと、何がそうなのかよく分からない悪にされてしまった者の感情を代弁していました。20世紀が終わったとたんもう時代がはっきりしない悪というものを見極めるのが上手になったのか、はっきりしない部分は民間人ではなく司法で裁くべきという心理が正常に働き始めているからか、ランボーも保安官もそれに荷担した人間達も事情があろうと悪は悪だし、きちんと司法に任せなきゃ、という方向のストーリーが非常に増えました。 本作はそこを行き着くところまで行ってみたという設定でしょうか。言葉が全く通じない狂気丸出しの現実世界に存在する悪。事情のあるなしに関係なく悪。危ないから近づかない。殺人は狂気でしか行えない。しかるべき人間でない者がしかるべき理由もなく余計なことをしてはいけない。 これをリアルな映像で表現したら、見事に反テロリズム意識の強い映画になった。ラストの銃撃戦は気持ち悪すぎて爽快感ゼロですが、あえて狙ったのでしょう。現実世界では、身勝手な人たちのためにこんなに人がミンチみたいに死んで、無関係な人間がたまたま解決して、無機質なものです。 こんなものは実際は英雄じゃないよ彼らは職業としか考えていないんだ。という至極まっとうな主張が感じられました。 [映画館(字幕)] 8点(2008-08-16 14:41:35)(良:1票) |
759. 酔拳2
《ネタバレ》 プロジェクトAとか、スパルタンX。ナニナニ拳シリーズ。こういうところまでは大好きだった。夢中でビデオを観た。 でも、それ以降のジャッキー映画をどう楽しんで良いのか分からない・・・。 ファン心理とか、事前情報なしじゃ楽しめない映画ってどうなんでしょうか。とはいえジャッキーがナニナニ拳をまた作った。心底楽しめなかったですが、つまらなくはなかったです。 なんか違う。なんかが違うんですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-16 14:05:48) |
760. バットマン(1989)
コミック原作モノを、説明的になりすぎない演出や、超人が勧善懲悪をする話ではないというところのストーリーをこういう完成度で初めてやったというところがすごい。 アメリカでは80年代にすでに説明的なキャラ作りや場面展開を脱却しているのに、これが出来ていない日本の原作ものやロボットものの体たらくが悲しい。金が掛かっているはずの映画で必要のない説明を人物にベラベラしゃべらせたり、伏線になる過去を回想シーンでそのものズバリ入れちゃってみたりコスプレ大会してみたり、日本の脚本、演出技術はまだまだよちよち歩き。ドラマに至っては戦後数十年丸ごとアメリカに後れを取っている。 必然的に私も含め受け手も説明やメリハリをついつい要求してしまう。良くない風習。 でも、この映画はそんなことを気づかせると同時にそのことをあっという間に忘れて突然映画の世界に放り込んでくれます。 ダークナイトの完成度はこれの何枚も上手ですが、現実路線のヒーローモノの下地を作ったという意味で大変な価値を持っています。 それを抜きにしてもティムバートンらしいかわいらしさが所々混ざっているのも大きな魅力。 [映画館(字幕)] 8点(2008-08-15 15:25:12)(良:1票) |