761. 愛の選択
純愛もので泣ける話だと思うんだけど泣けないし、なんか印象が薄い。心に響いてこないし・・・ 5点(2003-10-08 21:02:36) |
762. 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
まだ戦争ごっこに憧れてるような高校生が、意気込んで本物の戦争に参加し、その恐ろしさを初めて知って遊びじゃないと、恐怖に震えながら巻き込まれて死んでいく。戦争の生々しさをこれほど現実的に教えてくれる映画も珍しい。ドイツ映画だけど戦時下の庶民の生活は驚くほど日本のそれとも似ている。生活用品は不足し、戦いに怯え、子供を戦争にかり出される悲しみや恐れ、教師は子供に戦争参加をあおり立てる。ただ一度、テレビ放送で見ただけなのに戦争の愚かさ、むなしさ、悲しさがこれほど強烈な印象で記憶に残ったのも少ない。 9点(2003-10-05 14:09:56)(良:2票) |
763. アルカトラズからの脱出
脱獄ものならショーシャンク・・やパピヨンのほうがずっと面白かった。人形の頭でだませるものかなぁ?ってちょっと疑問。でも抜け出してて、看守が頭に触ったところ、あ~~っと思ったら本人が戻ってる。随所にハラハラドキドキのシーンがあってスリルがある。脱獄に向けてまっしぐらの苦心の数々を、丁寧に描いて見せてくれる。 7点(2003-10-01 15:47:18) |
764. 素晴らしき哉、人生!(1946)
いかにもキャプラ作品らしい人間賛歌。主人公は善人だし、彼が窮地に陥ったクリスマスには多くの知人達が彼を助けてくれる。理想の極地ではあるが、あまりにも「過ぎて」しまって感情移入とまではいかなかった。でも「あなたが居たからこの世界がある」というメッセージは今も心に残る。人を信じられる理想社会はますます遠い昨今だけど、こういう世界を多くの人に見て欲しいと思う。 8点(2003-10-01 15:31:47) |
765. プラトーン
すごい衝撃です。ベトナム戦争の真実の一端が、まるで当時の戦場を目の当たりにするようなリアルさで展開します。殺すか殺されるかという恐怖の中、狂気が人を支配すると誰彼かまわず殺してしまう。人間の尊厳も理性もない。ある村での虐殺、レイプ、放火や味方同士の殺し、ドロの中、雨の中でのたうち回るその悲惨さ。安全な所でこれらを眺めていると、戦争はいかなる理由があろうと正気の沙汰ではない。アメリカ人で戦争の真の姿の一端を見せてくれたストーン監督もすごいが、これをアメリカがアカデミーで評価したことも今思えば驚き。それなのに懲りもせず同じ事を繰り返してるアメリカって・・・絶句! 9点(2003-09-25 23:34:56)(良:1票) |
766. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
何も考えずに楽しめばとっても面白い娯楽作品です。ディップはユニークで楽しいキャラだし、ヒロインのキーラはきれいで逞しく見せ所がたっぷり。骸骨CGも良くできてるし、音楽がワクワクと気分を盛り上げる。お話があれっと思う粗雑な部分もあるが、これだけ楽しませてくれれば気にならない。家族で安心して見られます。 8点(2003-09-20 21:28:09) |
767. 座頭市(2003)
今までの作品が理解できなくて好きじゃなかったんですが、これは思いっきりエンタメで分かり易い。殺陣の早さや迫力は素晴らしいです。全編を貫くリズム感や新鮮な感覚は独特の才能を感じさせます。でも全体を見ると受けねらいが見えてしまってしらける。浅草の小屋のショーをちりばめて笑いをねらい、殺陣で目くらましをしているけど、最初から最後までやたら切りまくり殺しまくる「見せる殺し」が好きじゃない。黒澤の用心棒を思い出させるが、見せてるだけで中身がなくて物足りない。3者のショットをめまぐるしく切り替えるカット割りも落ち着かなくて気になった。役者のたけしはセリフがまずいし・・・脇の岸部一徳はここでも存在感がある。 6点(2003-09-20 20:35:48) |
768. はつ恋(2000)
原田美枝子の母と初恋の真田広之が25年ぶりに病室で再会するシーン。突然でびっくりする母、どう話をしたらいいかとまどう男。ぎこちない雰囲気。脚本があっても、それをどうしゃべって表現するかは俳優の器量なんだってことがよく分かりました。この二人はさすがにうまいですね~ 「間」のとり方がなんともいえません。 フレッシュな麗奈ちゃんが自然体で好感度大です。桜の木の下に来たのがお父さんだったというのがいいですねぇ。初恋は想い出で、今を生きるのは家族なんですね。とっても素敵な話でした。 8点(2003-09-20 17:38:35)(良:1票) |
769. HERO(2002)
私はこれを一言で「芸術的アクションファンタジー」と勝手に呼ばせて頂きます。いえ、感想はとても一言では言えません。美しい映像、衣装、壮大なロケシーン、秦軍の膨大なスケールのシーンそして全編ワイヤーアクションの剣術シーンなど目を見張る素晴らしいものがあります。俳優さん達はさぞ大変だったことでしょうね。イーモウ監督の力の入れようがひしひしと伝わってくるようです。最初の騎馬シーン、膨大な矢の飛ぶ矢ぶすまシーンなどに黒澤監督の気配を感じました。暗殺者が究極の剣の心を会得して、それが天下統一=平和だったという持っていきかたもいいです。単なる娯楽アクションものではなくちゃんとしたメッセージを持っているんですね。以前あった「始皇帝暗殺」という作品と比べると明らかに違いが分かります。暗殺者も始皇帝もそれぞれりっぱな人間であることが描かれています。ひとつ言えばワイヤーアクションは半分にして、あとは俳優自身の生の実力で見せて欲しかったと思います。彼らならきっとそれでもできただろうと思うので・・・ 8点(2003-09-05 21:38:52) |
770. 楢山節考(1983)
親が子を思い、子が親を思う。それを断ち切っての残酷な親捨ての話だが、私は嫁姑の思いの深さのほうが印象的だった。貧しい暮らしの中での女同士で男には分からない、感じるところがあるのだろう。嫁のあき竹城がよかったね。 7点(2003-08-31 14:19:00) |
771. 奇跡の人(1979)
サリバン先生といえばアン・バンクロフト、ヘレンといえばパティ・デュークというくらいイメージが定着。そのパティがサリバン先生、ヘレンは「大草原の小さな家」のメリッサ・ギルバートでしたっけ?話はおなじみだから演技力を比べられやすい。なかなかいいですよ。だいたい誰がやっても感動的な話なので、結局感動して泣く、と言うおなじみのパターンでした。 8点(2003-08-30 21:36:23) |
772. 鉄道員(1956)
頑固で酒浸りの父親、そんな父をひたすら尊敬している可愛い末っ子、不良息子、頑固親父に反抗する娘、ひたすらやさしい母親、貧しくどこにでもありそうな一家が淡々と描かれる。可愛い坊やと哀切な音楽がこの映画の泣き所をさらに刺激する。この頃のイタリア映画は日本人にも共感しやすい同じ土壌があったんだと思う。 8点(2003-08-29 16:21:20)(良:1票) |
773. 理由なき反抗
たった3本のジミーの作品では一番若い青春もの(高校生!)。ここでも繊細な役柄を、役作りなのか本質なのか分からないほどナイーブに演じている。まことに彼あっての作品だし、彼ならではの作品だと思う。 7点(2003-08-29 16:06:21) |
774. 地上より永遠に(1953)
ハワイが舞台の軍の非人間的なイロイロが描かれている。社会派のジンネマン監督らしい作品である。主演のモンクは反骨精神があるばかりに、上官からしごかれたり苛められたりする。味方のフランク・シナトラもいびられとうとう脱走すると射殺されてしまうし、真珠湾攻撃の混乱の中でモンクは味方に撃たれて殺されてしまう。何とも暗くて救いようのない話ばかりだが、唯一バート・ランカスターとデボラ・カーの海岸での不倫シーンはロマンティックで、ここばかりが有名になっている。しかしメインはあくまでも軍隊という特殊な環境の中で、いかに人間が軽く扱われそれが異常な状態であるかということを描いていることである。豪華なキャストのそれぞれが見応えがある。 7点(2003-08-29 15:24:12) |
775. 我等の生涯の最良の年
第二次大戦が終わって帰還した3人の兵士の戦後を描くこの作品は、戦勝国のアメリカでも戦後様々な人間模様や心の傷があったこと、戦争が人間に及ぼしたその後の苦難を各個人を通して描いて、戦争に勝っても負けても後の苦難があるのは一緒なのだと教えてくれる。ある者は新婚の妻が家を出て家族はバラバラだし、独身のホーマーは腕を失っていて恋人はショックを受ける。銀行員だった男は平和な家庭があったが、娘が妻に去られた戦友と恋仲になる。とまあ、それぞれの生活が戦争の前後では変わってしまい、生きていく一歩を踏み出すのにもイロイロ葛藤や問題が起こる。ワイラー監督はそんな彼らを暖かく包むように描いて、人間味があるいい後味になっている。義手のホーマーは本当に腕を失っていて、アカデミーの助演男優賞を受賞した。他、監督、主演男優、作品賞など総なめ状態で、アメリカでも戦後の人間の苦悩に対する共感が大きかったことが分かる気がする。 9点(2003-08-29 14:28:28) |
776. 白雪姫
何十年の時がたっても古さを感じさせない。むしろ最近のディズニーより私は好き。なめらかな動きが見ていて気持ちがいい。キャラクターもかわいらしい。ディズニーアニメの原点に敬意をこめて! 10点(2003-08-28 22:54:18) |
777. ツイスター
主役は竜巻だから十二分に迫力ある映像だけでも見て損はない。アメリカでは本当にこういうすごいのがあるらしいから、日本人よりよりリアルに感じるのかもしれない。 6点(2003-08-20 21:50:08) |
778. ファイト・クラブ
D・フィンチャー・バイオレンスっていうだけで引いちゃうんだけど、この話は意外性があって面白い展開だった。ノートンもブラピも良かったが、やっぱり暴力的描写は私の好みではないのでこの点数です。 6点(2003-08-19 21:04:02) |
779. ブリジット・ジョーンズの日記
レニーちゃん大好き人間としてはブリジットのキャラに彼女がマッチしてて楽しめた。コメディだからね、まっ話はあんなのでもありなのではないかと・・・(単純・気楽に見たの)。ヒュー様といい、なんだかキャラが限定されてくるようなのも苦しいと思うんだけどね。 7点(2003-08-19 18:41:57) |
780. フラバー
3点評そのまんまです。 3点(2003-08-19 18:25:25) |