61. フォー・ルームス
第一話でヘコタレた。第二話でアキラメた。第三話で持ち直し、第四話はおもしろかった。はあ…。 1点(2003-11-23 23:44:16) |
62. スパイ・ゲーム(2001)
何ヘンな髪型とヘンなメガネのおかげで何故にか全くロバートだと気づかず(笑)。存在感のある役者だと感心し、エンドロールではじめて知ったので、それがとてもおもしろかった。ストーリー的には多いに不満。全ての亀裂の始まりである難民キャンプの女性は、大義のためならテロも仕方ない女。この考え方はアメリカの大義と共通する。そんな彼女を愛する割に、ブラピはアメリカの大義に我慢がならないという。難民キャンプは聖、アメリカは邪というわけらしい。正当化という歪みを常に持つ「主義思想」に次第に憎悪を抱くが選ぶは似たもの同士。最終的には、国家の大儀を越えて、ブラピが女側になり、デニーロはブラピに歩み寄る。が、どうにもブラピの女性との愛に崇高さを感じない。人物設定が練り不足。描きたいものが国家を越えた男と男の絆としたかったのはよくわかる。そこできっかけとなる女性を用意しようと、後からつじつま合わせをしたような女性設定。脚本の構成は悪くないが、根底となる美学そのものが概念的で稚拙。映画全体の雰囲気はいいし、質も悪くない。監督も含め、スタッフがいい。壮大で大人向けの崇高な大作を作ろうとプロフェッショナルとして仕事をしている。そんな彼らのプロ意識を無駄使いしている作品として5点。 5点(2003-11-23 23:22:01)(良:1票) |
63. ジャッキー・ブラウン
…長いよ。金銭強奪のカラクリはサミュの死という不確かなものに因っている。気も効いていない。まあ、それでもいい。QTに整合性を求めて観ているわけではないから。原作に忠実ってことで。では何を求めて観たのか?今回のQTの失敗(そう呼んでもさしつかえないでしょ?)のおかげで私がQTに求めているものがよくわかった。「レザボア」も「パルプ」も観ている最中に映画に酔わせてくれた。ムチャクチャ場数を踏んだ人に口説かれている時の様な、酔いしれながらも、上手いな!って感心していくような気分の良さ。今回はソレがない。いつものQTの登場人物がする無駄話は本当に気分良い。だれもが、「お、コイツ、バカじゃない!」って思わせるものばかり。立場とか人種とか権威とか、そんなもの無関係に、聞き手は語り手の存在感を認める。そんな奴が大勢いて会話を交えるのだから最高だ!話の内容はおバカなんだけれどね。いや、だからこそ贅沢なのかな?だって誰ならあのオバカ会話の中に入れる?連中が銀行家でブランドのスーツを着て高級レストランで同じ会話をしたのならば、私は黙ってエスカルゴを口に運ぶ。でも街のカフェで3ドル位のハンバーガーを頬張りながら、バカには出来ないバカな話を夢中になりながらされると、私はワクワクしながらBLTサンドを口に運ぶ。QTはIQ150なりのバカでマヌケな日常と口論を提供してくれる。私達にはそれは実にクールで心地よいものに感じる。「ジャッキーブラウン」は主人公からしてその魅力に欠けていた。サミュエル・ジャクソンが唯一期待をさせた。でもブリジットが彼の存在感をひたすらに下げた。デニーロも無駄使いだった。思うに、QTの嗜好性と表現力は今回かみ合っていなかった。彼自身面白いと思っているものと、私が彼の作品を面白いと思う要素はズレているのかもしれない。彼にとって、お楽しみ要素の2次的な部分が、我々にキンキンクールに響いているのかもしれない。 4点(2003-11-23 22:47:02)(良:1票) |
64. マグノリア
丁寧に描かれている。役者も上手い。けれど描き過ぎ、語り過ぎの感。たいして興味も引かない様な事柄を行間も読む隙も与えず、延々細かく綴る綴る。そこまで細かく描かねば伝わらない?もうちょっと自由でもいいのでは?カエルのシーンはおもしろかった。聖書からの引用だとか。そういえば、世界観に聖書を感じる。正確にはキリスト教文化というか。登場人物に自由奔放な人物は存在しない。陽気なアメリカ人はどこにもいない。優等生的な共通の倫理観を持った人々によって構成されている。融通が利かない、誰もが自分を信じながら、不運を恨み、歪んでいる。12人も描くにはバリエーションが薄すぎ。「罪」と「許し」の要素で構成され、愛は二次的な感。「奇跡」よって、色々な「解」?が発生するが、彼らの今後はやはり何も変わらないだろう。彼ら自身が変わったわけではなく、ただ、第三の存在が一時的に影響を及ぼしただけであって、彼ら自身の変化や努力につながる要素は何もない。不思議体験をしたという共通認識は残るのかな?(笑)。「奇跡」のテーマ自体が私に何の感銘も与えず、なるほどとも思わせなかった。「奇跡」→「解決」のリンクに対する疑問ばかりが残ってしまった。散々待たせた挙句の「奇跡」はむしろ無力だ。そして実験意識は賞賛するが、実験としては完成されすぎてまとまりすぎ。実験そのものに広がる要素が無かった証拠。もっと色々挑戦してほしかった。 5点(2003-11-23 02:13:31) |
65. ムーラン・ルージュ(2001)
勢いと豪華さに飲まれました。好きなコンセプトです。性を売りとした、着飾った女達。「月」を象徴する女、二コール。月とダイヤモンド。彼女にはピッタリです。一緒になってハイなって楽しんで、一緒になって、涙しました(笑)。でも音楽のプロモーションビデオの女性陣の方が迫力があったかも。 7点(2003-11-22 04:08:06) |
66. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ロックですね。そして、フランス人の如き表現力を持つ絵と歌詞。愛をこんな風に純粋に表現できたらって思えて、その表現能力が果てしなく羨ましかった。でもそんな彼すら、片割れを求めてさまよい続けている。私は愛に対して、どんな表現が出来るだろうかと、ふと思い返してみたり、試してみたくなったり。こんな風に自分なりの愛の表現を模索できたならば。夢の様でいて、しかしとても素敵なコトじゃないかしらん!恋人達に捧げたい、映画全体がそんな詩の様でした。 10点(2003-11-22 03:25:06) |
67. 17歳のカルテ
精神病に興味がある人には知識欲をそそられる作品なのかも。社会に馴染めず、変わり者と呼ばれながらも、肉体的暴力性の無い人。似た者同士出会うと、居場所を見つけた様に安心するものですよね。しかし次第に社会に馴染めなかった互いの理由が互いを圧迫し始め、違和感を感じてくる。何故自分が普通の人と異なるのか、仲間に自分を投影して初めてわかってくる。ある日、まるで夢から覚めた様に、以前の自分が奇妙な考えや妄想していたのかがわからなくなる日が来る。丁度、学生時代の夢が終わり社会人になったときの様に。意外やコレって誰にでもあることなのです。精神病院には、社会で生活出来ない人が、ほんの少し、一般的な思考に歩み寄れる練習するところに過ぎないらしいですね。「17歳のカルテ」の主人公は、時間は無駄にしてしまったかもしれないけれど、自分自身に気づけるきっかけを得たことは非常にラッキーなコトかと思います。ついで、ジョリー、地で演技していますな(笑)。 5点(2003-11-22 03:03:27)(良:1票) |
68. レザボア・ドッグス
緊張に次ぐ緊張を次に展開し、全身硬直しっぱなしでした。明日は筋肉痛です。しかし、濃い。同じ服装でいながら、全員見分けがつく。歯の磨き方だって想像できる程の偏屈者達にニヤリとさせられてしまう。カッコイイ映画でした。ポンポン死んじゃうのがもったいない。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-21 00:24:00) |
69. トリプルX
主人公、キュート!!上品じゃないけれど、下品じゃない。愛嬌はあるけれど、バカに出来ない。いわゆる見事な存在感!誰もが一目置くオーラを放っておりました。ああいう人がチーム率いてくれたら、絶対上手くいくし、失敗しないんだろうなって感じです。ま、この映画のコンセプトとは異なる魅力ってコトです。俳優の脚本勝ち。 6点(2003-11-21 00:03:05) |
70. フェティッシュ
《ネタバレ》 猟奇連続殺人サスペンスの読みすぎっ娘の誰もがふけ入る妄想を楽しく映像化してくれました(笑)。 警察が糸口もつかめない様な犯人の全てわかってしまう、一枚上手の少女がここにいるっ!そして、犯人も彼女のソレを認めるっ!さあダンスの始まりだっ!女の子は可愛いですねー。最後の一言、何を言わせるのだろうかとドキドキしていましたが、それかっ!!ウフフッ♪って、それでいいのっ?!!あのカップル、上手くいくといいですねー♪ 7点(2003-11-20 23:40:22) |
71. 8人の女たち
女優人がパワフルオーラに包まれて圧巻!そんな彼女達を見ているだけで楽しい!小粋で丁寧!高価で洒落たものを見て特した気分です。ストーリーは小説「7人の叔母」的。女性特有の優しさ、いわゆる許容の母性が全く表現されていないあたりは男性視点?小さな心のゆらぎを表現する余裕の無い、舞台的な独特の世界観に徹底した完成度。食べる事を目的としていない観賞用の御菓子といったところでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-18 03:03:43) |
72. ダイヤルM
計画性が不完全な犯人が、犯罪を誤魔化す為に連続殺人する話になっていました。ヒッチコックのダイヤルMを回せってそういうコンセプトじゃないですよね?(二転三転はしますが)。何の機転も感じられなかった。題名が「ダイヤルM」じゃなければヒッチコックのヒの字も思い出さなかったと思います。 4点(2003-11-17 04:28:47) |
73. シュレック
《ネタバレ》 素直に笑いました(笑)。CGとは思えない程の美しい背景にドキリ。愛の選択肢が、ヘボ王子と醜い怪物という究極的二者択一。美男子がいても彼は選ばれたのかしらん?シュレックはせっかく選んでもらえたのだから、ゲップもオナラも止めようね。歯も磨きましょう。愛に応えるも愛の役割なのよん♪ 7点(2003-11-17 04:14:28) |
74. es[エス](2001)
《ネタバレ》 「”テスト”されているのだ。だから何としてでも乗り切るんだ!」。何の正当な理由にもなっていないのに、「テストされているから正解を導くべきだ」→「正しいからしていい」という理論に摩り替わる人間の謎の行動倫理。海外に行くと日本人バカ学生が東南アジアで窃盗娼婦相手に殴る蹴るの暴行いていて、呆然としたのを思い出しました。彼が言う分には、「正当防衛だからいいんだ!」。泥棒は悪いことですが、だからといって抵抗できない人間、ましてやか弱い女性を殴る蹴るする事の正当な理由にはならな いのに。もちろん彼は逮捕されました。(注:過剰防衛というわけではない。法律的にも窃盗と暴行は別件として起訴される。)人の心の「es」とはまさにここに導かれる衝動。自我がそれを抑えているはずなのに、都合良く上記理論で覆される。主義も思想も権威も「es」の衝動を正当化する為の理論に摩り替わる危機が常にある。映画が主張していたのはそれではありませんが、強弱の力関係の中 では我々が信じている人間性というものが簡単に覆されることが多々ある。それをつくづく実感しました。同じ様なものは、他にも、国境付近の貧富の差の激しい土地の人間関係にも見受けられます。あと、子猫に餌をあげようとして、逃げられた瞬間に、猫に本気で暴力を振るおうとしている人も根本は同じです。イジメとかも似た様な心理からなのかな。まあこの映画を見て一色々考える事が出来ました。気分悪いし、二度と観たくないけれど、考えるチャンスを与えてくれたことと、作品としての出来は良いので6点。38号が強くてスッとしたので1点(笑)で合計7点です。 7点(2003-11-17 04:00:15) |
75. タイムマシン(2002)
やっちゃいましたねー(笑)。 もっと何とかなるはずだった作品。特にはるか未来の部族の表現が。あれではインディージョーンズに登場し得る感じ。 4点(2003-11-16 02:27:26) |
76. TAXi3
夕飯時に友達とライトに楽しめる作品3。 デュックベンソン、ホントにセンスいいですね。 やっぱり今回も空飛びながら「あーーーーーーっ!!」って叫んでいるし、 高速移動後ゲロっているし、所長は女に騙されるしで、おいしいお約束満載でした。 7点(2003-11-16 02:12:30) |
77. TAXi2
夕飯時に友達とライトに楽しめる作品2。 デュックベンソン、ホントにセンスいいですね。 空を飛びながら「あーーーーーっ!!」って叫ぶ毎度のお約束は好きですねー 7点(2003-11-16 02:08:50) |
78. TAXi
夕飯時に友達とライトに楽しめる作品。 デュックベンソン、ホントにセンスいいですね。 パリコレの様な現実感の無い女優のチョイスは彼ならでは。 7点(2003-11-16 02:07:34) |
79. コックと泥棒、その妻と愛人
映像は綺麗。性と食と暴力に拠る堕落。そしてタブーへ。ショッキングな割にテーマ性はそのあたりに落ちているモノ。自己追求からの表現手段はドレ?映像芸術とグロイ内容はリンクしてるの?ソウルがワカラヌ。芸術かもしれないけれどイラネ。 1点(2003-11-16 02:01:18) |
80. ブリジット・ニールセンの ドミノという女
エロかった。きっとエロいから未だ需要があって、一年に一回位深夜に放送されるのだと思う。 2点(2003-11-16 01:56:17) |