61. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 なかなかジョニーが出てこないので、ひょっとしてこの村長が変装したジョニーなのでは?と疑惑の視線を向けてみる、という無駄なことをしてしまった。それにしてもチョコレートって食べることの官能を象徴する食べ物だとつくづく・・・「赤い薔薇ソースの伝説」を思い出したが、こっちの方がよほど平和でお子様もOKな感じ。死ぬまでツッパリ上等の不良婆さんアルマンドの生き様が格好いい。ちなみに唐辛子入りのチョコといえば「一味唐辛子キットカット」というのを食べたことがあるが、確かに意外なほど違和感のない味で美味しかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-31 00:21:53) |
62. サンシャイン・クリーニング
丁寧とは言い難い出来ではあるが、思うようにならない人生を、汚れ仕事をしつつも地道に歩む人を描くこういった作品はとても好きなジャンル。エイミー・アダムスは某ディズニー映画では若作り空回り的な痛さがやや鼻についたが、こういう役どころだと素直にその不器用さを応援したくなってくる不思議。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-30 23:11:47) |
63. 愛を読むひと
《ネタバレ》 朗読プレイが結びつけた奇跡の恋が描かれるのかと思いきや、その一見激しい愛は結局最後までそれぞれが利己的に追い求めた自己愛でしかないように見えた。マイケルは無論若さ故の肉欲優先、対するハンナは彼女のアイデンティティとも言える最大のコンプレックスをあえて刺激しつつ癒すような、痛気持ちいい時間を捨てがたかったのではないだろうか。どっちもどっちで相手より自分の立場と欲望を優先させる二人。度々それを思い知るようなエピソードが挿入され、いつまでたっても主演二人のどちらにも感情移入できない寒々しさが残った。さらにラストが最悪。父親の自己満足の為に今更どうにもならん重い話を聞かされる娘が不憫すぎる。私にとっては愛の話というより人間の身勝手さと業とを描いたなんともいたたまれない話だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-30 23:01:39) |
64. スクール・オブ・ロック
音楽的には決して嫌いなジャンルではないのだが、ハッチポッチステーションのグッチ裕三と同じく、主演キャストのキャラがくどすぎて苦手。彼が生理的にOKかどうかでこの映画の評価はがっつり別れてしまう気がする。それと他にも言及している人がいたが、それぞれのパートを妙に小器用に演奏してみせる子役達を見ていると、友人宅で親バカホームビデオを延々と見せられるような居心地の悪さをどうしても感じてしまう私はよほど心が狭いのだろうか…。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-29 00:21:42)(笑:1票) |
65. おろち
木村・中越の演技力で3点、赤の綺麗さに1点。他に見るところがなかった。ホラーとしてもサスペンスとしても中途半端だし、なんでここ太郎さんなの?という疑問も。原作を読んでいたらさらに低い点になったような気がする。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-08-21 15:40:54) |
66. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 ロボットやらブロックやらが大好きな小学生男子が「すっげー!!」とか良いながらCGの完成度に驚愕しつつワーワー観るのに丁度良い単純なストーリーに加え、登場する女子がやたらと肉食系という「男子向けサービス」が豊富に盛り込まれたまさに中2男子あたりにぴったりな内容。今回はじいちゃんロボットやスケベ心で寝返ったチンピラロボットなど、脇役のキャラがなかなか面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-21 13:42:50)(笑:1票) (良:2票) |
67. 私の頭の中の消しゴム
《ネタバレ》 これまで韓流ラブストーリーにあまり興味がなく、これが王道なのかどうか知らんが、昼ドラ並みに豪快なご都合主義と昭和の少女マンガ的な展開に苦笑。笑えるほど間の悪いところへ登場した恋人の元不倫相手に対し、何もそこまで…と思うほど、有無を言わさずボコボコにする主人公。どんだけ血気盛んなんだよと思うが彼らにとってはあれが自然な流れなのか?と思うと国民性の違いをひしひしと感じる。それにそれでも最後にはしっかりお涙頂戴演出に乗せられてしまう自分が何だか悔しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-21 13:31:48) |
68. 父、帰る
肉親と共にいることが、こんなにも不安で心細いなんて。つい子どもの気持ちに感情移入してしまって心がヒリヒリするような痛みを感じながら観た。戸惑いながらも、兄・弟それぞれのやり方で不器用に父親との絆を確認しようとする様がいじらしくて、涙が出た。父親の方は子ども以上に不器用で、このまま心通わすことなく終わるのかと思いきや、一番哀しい方法で父と息子達にそのおぼろげな絆を再確認させるという、予想以上にヘビーな話だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-21 13:19:02) |
69. たそがれ清兵衛
《ネタバレ》 日頃ほとんど時代劇を見ない私からすると、妻に先立たれた中年公務員のシングルファーザー奮闘記・・のように見え、思いがけず心穏やかに鑑賞できた作品だった。上司から行政代執行を任されて現地に赴いたところ、立ち退きを迫った相手に苦労話を聞かされて戸惑いつつも思わず同調して茶飲みに応じてしまう人の良い小役人とか、本当にいそう。あの小屋のシーンは、そこだけで8点あげたいぐらい展開が秀逸だった。その分エンディングがあっけなさすぎて肩すかし感のまま終わってしまうのがやや残念。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-08-21 13:14:38) |
70. フラガール
方言丸出しの地方女子が前向きに生きる姿を描いた作品はいろいろあるが、こちらは決して笑いをとることでお茶を濁すことなく、しっかりとしたドラマを見せてくれる秀作。ベタだけど何回か涙した。松雪泰子はあまり好きじゃなかったがハマリ役をしっくりと演じていて見る目が変わった。そして何と言っても蒼井優がいい。ただ可愛いから好きだったのが、いつの間にか心から尊敬する大好きな女優になってしまった。彼女の魅力だけでプラス1点。フラもタヒチアンダンスも露出度はさして高くないとは言え、超ナイスバディの女子が踊ったら別の映画になってしまうだろうが、バレエダンサー系ボディのリーダーを中心に、ごく普通ボディの炭坑女子が懸命に踊る姿がなんとも清々しく、華やかさと爽やかさを備えたステージになっていた。それがそのまま作品の好印象にもつながっているような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-16 15:23:53)(良:3票) |
71. トム・ヤム・クン!
勢いで付けたようなタイトルに全く期待しないで見たが普通に面白かった。タイの人々にとっては文字通り象は大切な物の象徴なのでしょう。愛する象を助けるのだ!なんて一見カワイイお話と見せかけてハードな肉弾戦をこれでもかと見せるあたり、激甘と激辛が渾然一体となったタイ料理のような癖になる複雑な味わい。夏場にみんなでビールでも飲みながらワーワー観たい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-15 15:32:57) |
72. 水の中のつぼみ
《ネタバレ》 ああ女子って面倒くさい。中学生頃のヒリヒリするような女子つきあいを思い出して何となく痛い気分。一番大人ぶってるフロリアーヌが一番ガキだってこと、勘の良い女子にはすぐ分かるはず。この娘が鬱陶しすぎて途中で何度も挫折しかけたが、ミックジャガー似のヒロインの痛みの行く末が気になって最後まで見てしまった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-15 12:28:57)(良:1票) |
73. たみおのしあわせ
最初から最後までイケメン台無しのイケてない役作りのオダジョーが惨め(笑)。大竹しのぶと麻生久美子は女のえげつなさ・怖さの象徴。同性から見てもいやあ~な感じ。登場人物の誰一人にも好感が持てないままズルズルと鑑賞を続けてはみたけれど、何その逃げオチ?かなり残念な作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-08-15 12:17:54) |
74. サイン
《ネタバレ》 昔テレビでやってた宇宙人特番と同じぐらいのドキドキ感&ガッカリ感。水の惑星に何しに来たんだ彼らは。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-08-14 00:47:03) |
75. バーバー
淡々とした日常が続く人生に一花いや一石を投じようと踏み出した主人公が陥る皮肉な末路。それこそ淡々と静かに展開する映像に退屈するかと思いきや、ラストまで一気に見てしまった。全然明るくもハッピーにもなれないエンディングなのに、確実に心に残像を残していく作品は、まるでゴーリーやバクスターの絵本のような味わい。やっぱり私はコーエンが好きなのだなぁ・・。どこ切り取ってスチールにしても絵になるようなスタイリッシュな映像にもうっとり。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-14 00:39:25) |
76. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
割と好きなジム・キャリーがやな感じだった。かなり嫌いなメリル・ストリープがいい感じだった。世界観や絵は割と好きな感じだけに、ストーリーの尻切れトンボ感がいただけなかった。子供向けとしても大人向けとしても中途半端でつまらなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-12 22:14:39) |
77. サイン・オブ・デス
序盤に大風呂敷広げちゃったせいで、エンディングのちいさーくまとめちゃったね感が際だってしまって残念。詩人が予言を告げるような中世っぽい演出は舞台ぽくて面白かった。寒色系に傾いた映像はなかなかスタイリッシュで、嫌いじゃない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-11 14:31:07) |
78. トランスポーター
まあまあ、細かいことはいいじゃない娯楽作品なんだし。私はお洒落で格好良くて好きです。ベッソンが幼稚って意見に反論はしないがそこがいいんだってば。同じ馬鹿アクション映画でも、脳みそまで筋肉でできていそうな熱血で一本調子のヒーローがバンバン正攻法で敵を片付ける純粋アメリカンな作品よりも、ところどころに入るお洒落キック的演出が愉しいベッソン映画が私は好き。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-11 13:54:41) |
79. ホルテンさんのはじめての冒険
こういう小さなエピソードを淡々と重ねるタイプの作品は、キャストが超魅力的とか映像が超絶的に美しいとか、何か引っ張る物がないとただただ冗長に話が流れていってしまうような気がする。残念ながらこの作品はそこどまりだったような。ホルテンさんが度々訪れるレストランでのエピソードが好き。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-11 13:37:00) |
80. 幼獣マメシバ
《ネタバレ》 子犬目当てで見ると良くも悪くも期待を裏切られる内容。痛々しいほどに小心者でダメダメの引きこもりの主人公が、成り行き上イヤイヤながら外へ踏み出していくうちに富士山にまで登ってしまうと言う強引な展開といい、そしてマメシバを皮切りにそれら全てが息子を想う親の愛によって仕組まれていたという意外にもしっかりしたドラマ設定といい、カワイイ系動物映画とは一線を画す、しっかり味のある邦画だった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-08-11 13:30:54) |