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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  スポンジ・ボブ/スクエアパンツ 《ネタバレ》 
私が子どもの時分よく観ていたTVアニメは、ご存じ『トムとジェリー』。そして現在小学生の娘たちが夢中になっているのが本作『スポンジ・ボブ』です。ハンマーで叩かれペチャンコになってヒラヒラ。傍で眺めている分には『トムとジェリー』と変わらないカートゥーンアニメに見えます。Eテレ(かつてのNHK教育テレビ)で放送ですから内容も問題無いはず。しかしこのような認識は、本作を2分も観れば吹き飛びます。一言でいうなら『狂気の毒アニメ』。安心安全なんてとんでもない。害しかありません。日本が誇る良識アニメ『アンパンマン』と同じ擬人キャラクター作品ですが、教育的要素はゼロ。お話はアンモラル&刺激過多で、社会風刺から差別偏見・下ネタに至るまで広域に渡り、基本どうかしています。とりわけギャグの手数の多さは圧巻で、ケンシロウも舌を巻くでしょう。『クレヨンしんちゃん』に眉をひそめる親御さんがいると聞きますが『スポンジ・ボブ』を観たら即死です。こんなアナーキーな作品がEテレで放送されているですから、とかく批判の多い国営放送も捨てたものではありません。 なお本作は劇場公開作品だそうで、TV版には無い『実写とコラボ』の特別仕様となっています。『ロジャー・ラビット』みたいなヤツですな。“お困りごとは全てスーパーカーがジャンプで解決”『ナイトライダー』からマイケル役のデヴィッド・ハッセルホフ氏がゲスト出演という悪ふざけが絶妙で(日本だと錦野旦みたいな肌感覚ですかね)、マイケルにはだいぶ無茶な発注がされています。おじいちゃんスターに何ってことさせるの。よく承諾したものだと感心しますが、それだけ愛されているコンテンツなでしょうね(あるいは大金を積まれたか)。いずれにしても、ギャグクオリティの高さは相当なものです。ただし、子供が30分スポンジ・ボブを観たら、2時間白湯でも飲みながらジブリでも観て精神のバランスを取らせる必要があるでしょう。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-25 18:44:46)
62.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 
隙だらけの設定、ご都合主義なストーリー、アク強めのキャラクター、やっぱり欠かせぬ家族愛。どれを取ってもB級映画のクオリティです。そう、A級ではありませんが、CやDでもありません。何と言うか、間違いのないB級なのです。サービスヌードも、ちゃんとシリコンおっぱいですし。でもそれが丁度いいのです。楽しく色々突っ込め、最後は何故かほんわかしてしまう、私が求めるB級映画を久々に観た気がします。相席スタートの丁度いいブスとか、B級グルメと同じ。高級より劣るのではなく、魅力が違う別ジャンルの趣です。いやはや、思いの外、満足いたしました。ところでラストについて。吹替版では、主人公の台詞は『無視(虫)しよう』なので、別の巣からきた昆虫あるいは人型ハイブリッド昆虫の大群を見た、なんて理解で宜しいのでしょうが、余韻も余白もある良いオチの付け方だなと思いました。単なるダシャレオチとも言えますけども。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-05 18:57:38)(良:1票)
63.  真木栗ノ穴 《ネタバレ》 
朽ちたアパートの一室で繰り広げられる背徳エロスの世界。執筆した官能小説通りの出来事が起こる怪。精神を狂わせていく主人公。一体彼の身に何が起きているのか?!作風は完全に江戸川乱歩(劇中に登場する万札が諭吉さんなので『ああ乱歩じゃないや』と確認する感覚が妙に楽しかったりします)。そして観終えてみれば、極めて古典的かつ王道の“とり憑かれ系”怪談でありました。貧乏・小説家・官能の食べ合わせが絶妙で、もはや“詫び寂び”さえ感じさせます。エロ本より、AVより、官能小説こそエロ上級者の嗜みと誰かから聞いた気がしますが、なるほどこういうことかと。粟田麗さんという女優さん、素晴らしいですね。地味系清楚和風美人の系譜。決して美形過ぎないところが、なんともそそります。一瞬、多部未華子かと思いましたが。本作の主人公を演じた西島秀俊さんの演技もツボにはまりました。棒読み、大根一歩手前の独特の演技プランが醸し出す味わいたるや絶品で、ある意味、佐藤二朗をも凌ぐ怪演であったと思います。キムラ緑子さんとのサイドストーリーが本筋以上に味わい深いのも個人的にポイントが高いです。
[インターネット(邦画)] 8点(2018-06-20 00:46:55)(良:1票)
64.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
何と言っても設定が秀逸です。子供の悲鳴をエネルギーに変えるモンスター電力会社。どこでもドア風の不思議テクノロジーで時空を超えて繋がる2つの世界。しかもドアは全て一点もの。この特性を軸に物語が組み立てられており、ハラハラドキドキ最後にキュンの熟練の脚本が堪能できます。またドア収納レーンを利用したチェイスシーンは、立体感・スピード感、共に抜群で、アクションパートの見せ場となっていました(これは是非とも劇場の大画面で観たかった!)。もう一つ重要な設定は、子供がモンスターにとって恐怖の対象であること。モンスターにとっては子供もまた“モンスター”。でも実はこれ、“思い込み”や“迷信”そして“偏見”の類の嘘八百。怖がらせたかと思えば、逆に怖がったり、ホント自己中極まりない独り相撲だったワケです。しかも笑わせた方が何倍もエネルギーになるなんて、全くもって見当違いな労力を払ってきたものです。それは、貴方たち大人の世界にも言えるのではないですか?そんな痛烈なメッセージを読み取ることが出来ます。まあ、物事はそんなに単純ではないですし、大人には大人の言い分がありますが、子供向け映画ですから不問にしましょう。個人的な好みを言わせてもらえれば、蛇足が2点。ラストの再会は艶消しもいいところ。それにピクサー恒例の(?)NGシーンは真剣に止めて欲しいです。ジャッキー映画のNGシーンもそうですが、そんなファンサービス御免です。夢の世界に浸る時間を奪わないでくださいな。
[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:58:39)
65.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
風船で家が空を飛ぶ(一応浮力はあるからアリなのかな)簡単に目的地に着いちゃいました(もしかして『キング・コング』方式ですか)犬が喋ったよ(バウリンガルですな。懐かしい)飛行機まで操縦しちゃった!(キャシャーンのフレンダーみたい、ってオイ!)。ファンタジーにおける世界観の設定は、実に繊細です。一体何処までを“許可する”のか。作り手のセンスが問われます。例えば、和製人気ネコキャラはペットでネコを飼っているそうですし、アンパン○ンは、生物・非生物の人格設定がノールールです。前者は「どうかしている」と思いますし、後者は「どうかしているを通り越して何かスゲぇ」と感じます。本作の場合は、明らかに遣り過ぎでした。というより、ファンタジーというカテゴリー分けが誤りなのかもしれません。“じいさんは夢をみた”が常識的な解。冒険ブックに貼られていた夫婦の写真(一体誰が撮影したの?)がその証拠です。カールじいさんは、夢を見ながらひっそりと息を引き取ったと考えるのが自然な気がします。しかし本作のメインターゲット=子供たちは、そんな風に思うはずがありません。夢が叶って良かったね!という理解でしょう(ちなみに我が家の場合、9歳の娘はストーリーに違和感を抱いたようですし、5歳児は純粋に冒険譚として楽しんでいました)。では、現実的な解釈が正しくて、ミラクルな物語は嘘っぱちなのでしょうか?いいえ、違います。カールの人生を“結局叶わぬ夢を追いかけた虚しい一生だった”と捉えるか“日々の生活そのものが、秘境探検に負けぬ冒険だった”と受け止めるか。それを決めるのはカール自身に他なりません。ですからこの物語も、観客それぞれの受け止め方で、間違っていないと思うのです。そんな大らかさを持った物語でした。一つだけ断言出来るとすれば、自分の人生を肯定出来たのなら、それに勝る幸せは無いということ。カールじいさんは幸せ者です。きっとおデブの少年は天使だったんじゃないかなあ。
[地上波(吹替)] 8点(2014-12-23 15:25:16)
66.  ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版 《ネタバレ》 
明らかな創作(例えばSFファンタジー)を観て「こんなの嘘じゃん。騙された!」と文句を言う観客はいません。フィクションは周知の事実。製作者と観客の間に“嘘”はありません。ところがモキュメンタリーの場合はどうでしょう。「これって、本物?」と勘違いする観客が居てもおかしくありません。図らずも(?)製作者が観客に“嘘”を付いている状態と言えます。この“嘘”が“胡散臭さ”の元凶です。ある意味、モキュメンタリーの宿命と考えます。物語を楽しむ上での厄介者“胡散臭さ”とどう付き合うか。私は常々「笑い」に転化するべしと唱えてきましたが、本作では“クイズのヒント”に活用されていました。これはアイデア賞もの。お見事です。言葉の端々、ふとした表情に隠された“含み”や、習字に隠されたメッセージを探る作業は単純に楽しいものでした。オチがまたイカしてます。こんな裏切りが待っていようとは。これほど気が滅入るハッピーエンドってのも珍しいです。インチキ・ミステリー・エンターテイメント。このシリーズもっと観たいです。
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-12 20:28:20)
67.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください……)主人公が開けた扉は、過去に繋がるタイムトラベルロード(?)の入り口でした。ただし、誰でも通れるワケでは無さそうです。絶望した人限定。“過去に遡って人生をやり直したい人”のみに再チャレンジのチャンスが与えられました。ただし、代償は高く付きます。それは過去の自分を殺すこと。主人公は過失でしたが、時間を遡った者は皆一様に“自分殺し”を経験している様子。“自分を殺すのは入場料”とのアロハ親父の見立ては、強ち的外れでは無いと感じます。確かに“自分が2人存在する”状態は世の摂理に反しています。一人を消すのが道理。しかし、よく考えてみると、自分殺しとは単に自殺のこと。当然未来に自分が存在出来るはずがありません(だからアロハ親父曰く「こちら側がお前の世界だ」なのでしょう)。というより、自殺した人間が生きている事自体あり得ません。つまり、ドアの向こう5年前の世界は“死後の世界”と推測されます。主人公は雪道で滑って頭を打ち、亡くなったのが真相。扉を開けた者は全員が死者(又は予備軍)でした。主人公のように事故死者は過失で、自殺者は自らの手で、自分自身を殺害したと思われます(隣人夫婦は心中ですね)。彼らは生前の強い後悔の念ゆえ、現世そっくりの死後の世界に縛られているとも言えます。ですからレオニーは、現実には助かっていません。覆水盆に返らず。自身を殺めることなく元の世界に戻れた妻だけが(入れ替わっていはいるものの)、現世で一命を取り留めた結末と解します。解釈は以上です。なんと切ないお話でしょうか。ドアの向こうの世界は天国か地獄かと問われれば、間違いなく後者でしょう。幸せを守るための人殺しが日常茶飯事なんて、気が狂いそうです。そんな地獄でも、主人公にとっては希望に満ちた世界でした。だって、愛する娘が生きているのですから。しかし、主人公は自らの選択で幸せを手放しました。でもそれで正解。地獄に居続ける限り、娘の魂は生まれ変われません。結局、主人公の日常は何も変わらなかったと思います。失った娘を想う日々が続くのみ。それも今度は永遠に続くのです。ただ違うのは、娘の死を嘆き悲しむのではなく、人生を謳歌する娘の姿を思い浮かべられること。これが唯一の救い。それが幻だとしても、です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-24 20:56:39)(良:1票)
68.  ファンタスティック Mr.FOX 《ネタバレ》 
キツネ父さんの主義主張は明快です。野生動物らしく生きたいということ。本能に従い、家畜は襲わせてもらいますし、欲しいモノがあれば勝手に頂戴しますよと。元来、そういうナチュラル派人生観の持ち主です。ところが家庭を持つとなると、少々話はややこしくなります。妻子を養う事が人生の最優先課題に変わります。信念に対して妥協を余儀なくされることも。その結果が新聞記者というワケ。でも血は抑えられぬもの。再び、主人公は野生動物の生き方を選択しました。これはもう生き様の問題。本来、他人がとやかく口を挟める問題ではありませんが、巻き込まれる方はたまったもんじゃありません。それでも所属するコミュニティ(野生動物業界、そして家族)から彼が排除されないのは、人徳(狐徳?)の成せる業でしょうか。おそらくキツネ父さんが理想とする野生動物の在り方とは、幻のオオカミを指すのでしょう。大自然の中で、何ものにも囚われず、自由に生きる。それと比べるとシガラミが多く、また人間文化に染まった彼のライフスタイルは、野生動物の美学に欠けるかもしれません。ただし、環境順化を拒否したが故にオオカミは絶滅に瀕したとも言えます。環境に適応しながら、かつ己が信じる生き方を貫き、そして見事に家族を守り切ったキツネ父さんは、まさしくファンタスティックな男という気がします。ただし、私なら妥協しまくってでも、家族を守る道を選びますけれども。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』ほどアーティスティックではなく、『ウォレスとグルミット』ほどアクションが切れるワケでもない、何処となく垢抜けない印象のクレーアニメ。しかし、それでも信頼のウェス・アンダーソン印。私にとってはお気に入りの一作になりました。
[DVD(吹替)] 8点(2014-06-30 19:58:05)
69.  ライフ・アクアティック 《ネタバレ》 
彦摩呂が映画評論家なら、「豪華俳優陣の玉手箱や~。これは、好きな人にはタマラン味ですなあ~」と宣いそうな映画だと思いました。要するに、コメディとして微妙な出来だと。日本人には馴染の薄い笑いの体裁ですから。例えば、ドリフターズ、ひょうきん族、吉本新喜劇、ごっつええ感じ。私世代の日本人なら、これらが代表的な笑いの教科書でしょうか。あとオールナイトニッポンかな。ボケがあってツッコミがあり、フリがあってオチがあり、スカしあり、天丼あり、ナンセンスあり……。笑いのスタイルは刷り込まれています。学習済みのオモシロ信号なら、何時だって受信感度抜群です。バッチコイ。ところが未知の笑いはチューニングが大変です。巨人がルーキー投手を打てないのと同じ理屈。中盤まで球筋を観察するのに必死でした。ついにリズムを掴んだと確信した瞬間は、研修生が斬られる場面。爆笑でした。結論。とっつきは悪いが、コメディとして十分笑えるという評価です。演出面でのお気に入りは、船の断面描写。もう無条件でワクワクです。宮崎駿監督が撮りそうな画だと思いました。音楽は文句なく一級品でしょう。音楽が素敵な映画は、それだけで採点が甘くなってしまいます。しかし、それ以上に心を掴まれたのは、主人公ズィスーのパーソナリティでした。自分勝手な目立ちたがり屋で、家来を従える裸の王様。彼の根底にあったのは孤独感だと感じました。一人ぼっちで海の中に潜っているような。降って湧いた息子に肩入れしたのも、寂しさゆえのこと。それにしても、まさかあんな別れが待っていようとは。運命とは無慈悲なものです。でもズィスーは遂に手に入れました。いや既に手に入れていたのです。どうしても欲しかった家族を。孤独極まれる深海で、そっと寄り添ってくれる仲間は、紛れもなくファミリー。富や名声よりも、ずっと価値があるはずです。エピローグも素晴らしい。お揃いの赤い帽子と制服で、今日も冒険を始めよう。一人ぼっちじゃないライフ・アクアティック。息子ネッドの魂と共に。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-31 18:57:46)
70.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 
(結末が命の映画です。未見の方は観賞後にお読みくださいますようお願いします。)  ワン監督はサスペンスにおける“どんでん返し”の使い方と意味をよく理解していると感じます。①種明かし→②フラッシュバックで伏線回収→③間を置かず終幕。出世作『SAW』と全く同じ手法ですが、その手際の正しさを再確認しました。まるで極上のマジックを観ているような。特に重要なのが③と考えます。“そう言えば○○はずっと××の側に立っていたな”とか“××の顔色は異様なほど悪かった”という監督側の言い分のみを聞かされ、驚いているうちにすかさずエンドロールへ。余韻など無し。でも、じっくり検証されると粗が見つかってしまう訳ですから、このやり方が正解。詐欺や違法商売の店舗の店仕舞いが早いのと同じ理屈です。DVDにはアナザーエンディングも収録されていますが、オリジナルが○○=自動人形(byからくりサーカス)と読み取れるのに対し、アナザーエンディングでは“魂を売り渡した人間”と定義しています。後者の方が理に適いますが、その分説明に時間を取られています。ここで重要なのは、前述した通り速やかにお話を終わらせる事。1分でも30秒でも早く。観客に考える暇を与えないために。そういう意味で、オリジナルの結末が選ばれたのも納得なのでした。また感心するのは、どう転んでもバッドエンドにしか行き着かない脚本ではなく、主人公の選択次第ではハッピーエンドも望めた点。例えば人形が届いた段階で警察に引き渡していれば、主人公夫婦は無事だったはずです。酷い目に合うには、それ相当の理由があるのも自分好みでした。キャスティングも満点級。中でもメアリー・ショウとエラ役の女優さんのハマリ具合が素晴らしく、世界観構築に大きく貢献していたと思います。主人公は彼じゃなくても良かった気がしますが。勿体なかったのは、奥さん妊娠の件をさらりと流してしまったこと。あそこは旦那(主人公)がキレなきゃいけません。ドラマ要素をおざなりにしたのは、いただけません。本作は初見が全て。内容確認のために二度観る映画ではないでしょう。手品のタネは追求しても良い事はありません。素直に騙されておくのが正しい見方かと。
[DVD(吹替)] 8点(2014-01-07 18:28:42)(良:1票)
71.  蛇イチゴ 《ネタバレ》 
『蛇イチゴ事件』は、妹が兄を悪人と認定するに至った、最初の大きな出来事でした。ですから、兄の自己破産計画の信憑性を見極めるため、妹は『蛇イチゴ事件』の検証を希望したのだと思います。薄暗い山奥。沢を挟んで手を伸ばす兄。妹は直観的に身の危険を感じたのでしょう。確かにサスペンスドラマなら殺されるパターン。間違いない。兄は悪人だ。だから警察に通報しても問題ないという思考の流れ。ところが、蛇イチゴは存在しました。兄を悪人とする重要証拠が消えたのです。心理学用語で言うところの『初頭効果』打ち消しと『新近効果』のダブルパンチ。妹の判断基準は根本から揺さぶられました。兄=悪人の図式が崩れた彼女の胸中は如何ばかりか…想像すると…笑えてきます(失礼。性格悪いですね)。そもそも兄の人間性など、自己破産計画の真贋とは関係のない話。それに兄がガンジーだとしても、香典詐欺を働いた事実は覆りません。ダメなものはダメ。物事の判断は是々非々でしないと。それに表があれば裏もあるのが世の道理。そんな当たり前の事柄に考えが及ばないのは、彼女の視野が狭い証拠です。母親が嫌悪する「あなたはいつも正しい」も、この部分を指しています。おそらく彼女は、職場で型に当てはめる作業に慣れ過ぎたのだと思います。そういう思考の癖がついたのです。問題児の発言だから信用できないという理屈。困った事に(?)往々にしてその判断は“正しい”のですが、基準を其処に置くのは間違っています。思い返せば、同僚教師も同じ価値観の持ち主でした。教師の職業病でしょうか。レッテルに頼った判断は効率的で簡便ですが、時として大きな過ちを犯す危険性を孕んでいます。おっと、教師という職業にレッテルを貼るのも間違いでしたね。危ない、危ない。反省します。人の心の汚い部分、醜い部分を描きながらも、観ていて嫌な気持ちにならないのは、監督の視点が多角的だからだと思います。絶対悪など無いように、完全正義も存在しない。だから不完全な私でも、安心して観ていられるのだと思います。いい映画でした。聞けば本作は、西川美和女史の初監督作品とのこと。処女作でこの完成度とは恐れ入ります。監督の人柄が伝わってくるのも素晴らしいです。私は『ゆれる』と『夢売るふたり』しか観ていませんが、監督の名前で信用買い出来る事が分かりました。ほかの映画も必ず観ます。宮迫はベストアクト。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-10-21 19:29:08)(良:5票)
72.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
“太陽で焼かれる”、“人血を求める”等、ヴァンパイアのメジャーな性質だけでなく“鏡に映らない”という極めてオカルトな特徴まで押さえているのはポイント高し。通常物理攻撃が無効だから、銀の矢を放てるボウガンなのですね。ハイテクノロジーを誇る近未来社会の中で描かれる正統派のオカルトホラー。えも言われぬ魅惑の世界観が広がります。一匹のコウモリから始まったという吸血鬼病。奇しくもそれは、人間にとって究極の夢“不老不死”を叶えるものでした。“人間を辞める”という犠牲を払ってでも、手に入れる価値のあるもの。製血会社の社長のように、自ら望んでヴァンパイアになった人間も少なくないはずです。また、ヴァンパイアが一定数(駆逐不可能な数)を超えた途端、人間を辞める決断をした者が多数いたであろうことも想像に難くありません。食物連鎖の頂点にいる事の重要性を、マジョリティであることの恩恵を、その座を脅かされて初めて人間は気づく。この設定にはリアリティを感じました。あなたにとって一番大切なものは何ですか。あなたが人間である証はありますか。冒頭、自らの命を絶った“老いぬ少女”の絶望を感じ取れるかどうか。観る者の価値観が問われます。ラスト、ただ吸血鬼病治癒の希望だけでなく、人類再生への具体案(自爆テロ方式ですが)を提示した点も評価させてください。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-24 17:56:34)(良:1票)
73.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》 
(本文で結末に触れています。未見の方はご注意ください。)邦題の元ネタとなったのは、言わずと知れたトロイ・ダフィー監督の『処刑人』。人気作品あやかり系(パクリ系)邦題は、セールスポイントの無いB級映画を売り込むための常套手段。駄作臭プンプンです。ところがナメてかかるとカウンターパンチを食らうこと必至の快作ゾンビ映画でありました。DVDパッケージにずらりと並んだ映画祭受賞歴も納得。さて、物語は戦場にて命を落とした主人公が、人間ならざる者として再び戦場に戻るまでを描いています。“人間ではなくなった”主人公が“人間の倫理観”で生きよう(?)と足掻く姿は、まるで峡谷の綱渡りの如く危ういもの。でも当人はその事に気づいていません。踏み外したら最後、ただ落ちるだけなのに。人なら死ぬ高さ。でもゾンビだから死にません。いや、死ねません。これが何を意味するのか。生きるのは義務。死ぬのは権利。権利を行使するためには、まず義務を果たす必要があるのだと思います。アウトサイダーである主人公の眼を通じて“世界の理”が、そして“人間の業”が浮かび上がってくる仕組み。後味は決して良くありませんが、観終えてこの結末しかないと思えます。時に可笑しく、時に哀れで、時に醜悪な主人公に我が身を重ねる事で、自分自身と向き合ってみては如何でしょう。ゴア描写も容赦ない真っ当なゾンビ映画ですが、この切り口は新鮮。『ゾンビ』という概念の秀逸さと奥深さが味わえる一作だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2012-10-12 18:52:20)
74.  ミスター・ノーバディ 《ネタバレ》 
“右のお菓子と左のお菓子、どちらを買う?”悩ましい選択です。結局、少年はどちらも買いませんでした。確かに今買わなければ“可能性”は残ります。“希望”と言い換えてもいいかもしれない。でも悩んでいる間にお金を無くしてしまったら、元も子もありません。これは人生における課題を端的に表しているエピソードでした。そして本作で伝えたかった事の全てだった気がします。父の元に残る選択、母と共についていく選択、どちらが正しかった?ニモ老人の回想はどれが本物?あるいは全部ニモ少年の空想?この答えを探すことにあまり意味は無いと考えます。大切なのは、自分の選択が正しいと信じること。いや、受け入れること、でしょうか。モラトリアム(執行猶予)も結構だけれど、残された人生の持ち時間を消費していることも忘れてはいけない。ミスター・ノーバディは、誰でもありません。それはすなわち、命ある全ての人間の事でもあります。宇宙が収縮を始め、時間が逆行するとしたら、それは希望でしょうか絶望でしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-13 18:28:39)(良:1票)
75.  HUNGER ハンガー(2009) 《ネタバレ》 
犯人は、かつて生き延びるために母親の肉を口にした経験を持つ男。幼心を襲った衝撃は少年を狂わせるに十分なものでした。彼は自身の行動が正当であった事の裏づけを求めて、拉致監禁という名の“実験”を繰り返します。しかし何度共食いの現場を目の当たりにしても、彼の気は晴れません。それはそうでしょう。“反駁”を受けぬ理論に自信など持てようはずが無い。彼が欲していたのは、極限の飢餓状況においてもなお「人の肉は食べない」という選択をする者の反証です。そんな中、ついに現れました。犯人が捜し求めていた答えを持つ者が。女医がドラム缶の蓋に書いたメッセージは、明らかに犯人をおびき寄せるための餌。それは彼とて承知のこと。だからメッセージを確認するまで、実に3日間を要しました。でも、もう抗えない。長年捜し求めていた答えが其処にあるのです。蓋に書かれていたメッセージとは「太陽に会える」。それはまさしく一つの回答であったと考えます。太陽とは希望。生きること、そのものが希望。生きるために絶望を手にした犯人の胸に、この言葉はどう響いたか。彼がその思いを口にするのを遮るように「私の勝ち」と女医。そう、犯人には心情を語る事すら許されないのです。多くの人の命と尊厳を踏みにじってきた事への報い。極論を言うなら、彼は自動車事故で死ぬべきだったのだと思います。絶望するために生きるくらいなら、希望を抱きながら死ねばよかった。そうすれば無駄な血が流れずに済んだのに。井戸から這い出た女医が目にしたのは眩い陽の光。勝者の頭上に希望が降り注ぎます。倫理も観念も吹き飛ぶ極限状態の中、人が狂っていく様を見事に描いてみせた本作。肝となる人肉食の描写はグロテスク過ぎず、かといってヌル過ぎもせず、的確な表現方法であったと感じます。ワンシチュエーションで100分のドラマを成立させた監督の手腕はお見事。設定に若干の不具合はあるものの、この完成度なら文句はありません。ただ、犯人の動機説明については明らかに過多であったと思います。本来得られるはずの深みと余韻を目減りさせるほどに。其処だけが惜しかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-12 20:59:13)
76.  リトル・ランボーズ 《ネタバレ》 
国を愛したように、国からも愛されたいと願ったランボー。本作の小さなランボーたちの気持ちも同じです。愛する家族から愛されたいということ。家族が機能していないウィルとリー・カーター。似通った境遇にある2人が惹かれあったのは必然だった気がします。フランスのインチキモテ男とその仲間をも巻き込んで、2人のアウトサイダーが作り上げた『ランボウの息子』は、神編集ながらも客観的にはダメダメでした。もしコンテストに出品していたとしても賞は取れなかったでしょう。しかし心に響きました。その映画には愛がありました。少年たちが心の底から欲していたもの。劇場のスクリーンを前に涙を流すリー・カーターにもらい泣きしました。「今日はオレの人生で最高の日だ」そんな言葉が言える日に、そんな言葉をかける相手に出会えたことに、2人とも感謝しなくては。おめでとう、ランボウの息子とトラウトマン大佐。実を言うと、観始めた当初は楽しめるかどうか不安でした。子供の喫煙とか、頭上の貯金箱をボウガンで射る件とか。でも中盤のデフォルメ表現(撮影中のハード過ぎるアクション、フランス野郎関連のエピソードの数々)が、現実感を少なからず緩和してくれていたと思います。おかげで純粋に物語と向き合う事が出来ました。それにしても主役2人のキャラクターは最高。特にリー・カーターが素敵でした。顔つきが、もう憎たらしい。でもそれが次第に愛おしく思えてくるから不思議なものです。見事な子役たちにやられた映画でありました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2012-01-10 18:26:11)(良:1票)
77.  96時間 《ネタバレ》 
シュワルツネッガー主演の『コマンドー』と同じフォーマットながら、かの作品がシュワの大味な演技とバカアクションで深刻さを打ち消してしていたのに対し、本作の方は至ってシリアスです。同じく娘を持つ父親として感情移入しまくりで、手掛かりが途切れそうになる度に胸が潰れる思いをしました。娘のためなら「エッフェル塔も壊す」と言い放つ主人公。その言葉に嘘偽りはありません。常軌を逸した行動をとり続けます。でも目には目を、違法には違法で対抗するしかないと思わせる脚本が上手いです。例えば元同僚の妻を撃つ件。彼女に非はありません。完全に遣り過ぎ。しかし元同僚は汚職について関知しないと言いました。家族のためなら金の出所は気にしないと。その理屈が通じるなら、主人公も娘を救うために手段を選ばずとも問題ない事になります。少なくとも元同僚は主人公を非難する資格がありません。彼の役名が、また気が利いていました。ジャン・クロード。言わずと知れたハリウッドアクションスターと同じ名前。窮地にヒーローは助けてくれないという皮肉。しかもあれだけの殺人を犯しておいて、主人公にお咎め無しとは。元同僚の罪滅ぼし?あるいは友情?いや保身のための事件隠蔽でしょう。悪のヒーローはとことん悪い。ご都合主義と揶揄されてもオカシクない展開の連続も、全ては主人公の実力と執念が起こした奇跡。納得出来ました。ハッピーエンド、万々歳です。エピローグは馬鹿親丸出しで、ちょっと苦笑い。でもこんな幸せな苦笑いなら、いくらでも!
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-07 19:58:25)(良:1票)
78.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
ハメを外し過ぎたラスベガスでのバチェラーパーティー。消えたのは花婿と昨夜の記憶。小さな手掛かりから次の手掛かりを見つけ、次第に明らかになっていく失われた12時間の謎。体裁は完全なミステリーです。それも結構良く出来ています。伏線の張り方は丁寧ですし、トラブルとその解決のテンポが小気味よく、退屈しません。8万ドルを工面するエピソードと花婿の居所の処理がやや雑な気がしましたが、物語の整合性を問題にする映画では無いので気にしなくてOKでしょう。爆笑タイプのコメディではありませんが、ジャブ的な笑いを絶え間なく入れてくる感じです(エレベーターでイチャついてた親父がヅラっぽいとか、どうでもいいよ!)前述の物語の進行のテンポと相まって、実に観易いと感じました。そして何より、キャラクター造形が気に入りました。イケメン風、歯もげ医者、髭デブ。まずルックス面でキャラを際立たせます。コレは意外と重要なポイント。特に洋画では人物の描き分けが弱いと判別に手間取り、物語に集中できません。もちろん人柄もいい。憎めない奴ばかりだから、素直に笑えます。ストリッパーちゃんも良い娘でしたが、個人的にツボだったのは仮名カルロスくん。基本「笑う」「泣く」「凝視する」だけですが、釘付けでした。病院で聞き込みをしている時の顔が超キュート。なお劇中で語られなかった部分は、エンドロールで謎解き。最後の最後まで観客を楽しませてくれます。このフォーマットは使いまわしが効く(いい意味でマンネリが通用すると思う)ので、続編も期待出来そうです。いや~楽しかった!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-31 19:57:09)(良:1票)
79.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
“32のルールを駆使して生き残れ!”というキャプションは少々大げさながら、確かに劇中指定のルールを破らなければゾンビ世界を生き抜くのは難しくないと思えます。事実、危機感はあまり感じられません。この温めの空気感が気に入りました。こんなに和んだ気持ちで観たゾンビ映画は久しぶり。ですから、終盤戦4人全滅モードに突入した時には焦りました。なんだよ、結局お決まりバッドエンドパターンかよと。なので、この結末で個人的には万々歳。ただしヒロインを救い出した直後のシーンに異議があります。終始徹底していた「2度撃ち」を何故この場だけやらないのでしょうか?キスの最中に頭にズドーンとやってこそゾンビ映画でしょうに。本作が米国で支持された理由の一つは、「トゥインキー」やローカルな地名、ビル・マーレーを本人役でキャスティングしたセンスに有ると思われます。このニュアンスは日本人には理解し難いところ。トゥインキーは「うま○棒」、ビル・マーレーは竹中直人あたりに置き換えてみればいいのかな?それにしても、ビル・マーレー。ゾンビメイクでゾンビに間違われて殺される。あれはある種の自殺だと考えますが、最高のギャグでした。希望の無い世界で考えるのは、どう生きるかではなく、どう死ぬかなのかもしれません。梅図かずおの『漂流教室』よろしく希望の象徴“遊園地”を目指した主人公たち。彼らだって其処が本物の楽園だとは思っていないはず。手ごろな死に場所を探していたのではないかと。「ヒーローになるな」というルール破った主人公。それは価値観の転換を意味しました。自分の命よりも大切な命の存在を認めること。世界を生きぬくためのルールは、“自分がマシに死ぬための注意書き”ではなく“家族を守るための約束ごと”に変わったのだと思います。決して4人の未来は明るくはないけれど、今彼らが抱いている希望は、本物です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-22 18:57:18)(良:2票)
80.  フィッシュストーリー 《ネタバレ》 
一握りの天才や偉大な指導者のおかげで、私たちの文化文明は発展を遂げてきたのだと考えます。その他大勢はその恩恵を受けてきただけ。何か申し訳ない気がする。人は“社会の歯車”と称されますが、自分の存在などちっぽけ過ぎて、小さなビスにも満たないと思えます。たった今、自分が消えたって何の支障もなく世の中は回っていく。それが現実。生きている意味を考えた途端に、自己の存在価値を見失う。だから、売れないロックバンド『逆鱗』のたった1曲の歌が世界を救うという筋書きに、強く勇気付けられました。自分も生きている意味がある、そう思えることが本当に嬉しい。『フィッシュストーリー』という楽曲にスポットが当たっていますが、見方を変えれば実に多くの人たちが世界を救う役割を担っていたことに気付きます。原作を日本語訳したハーフ顔の男、その本を家に持って帰ったおばさん、正義の味方をコックに雇った汽船会社の人事担当、多部ちゃんに数学の楽しさを教えた先生…。“友達の友達はみな友達だ”ではないけれど、世界中全ての人が何かの役に立っている。こじ付けかもしれない。でも、こんなホラ話なら大歓迎です。ただ、物語の構成自体はテクニカルだとは思いませんし、『アヒルと鴨~』もそうでしたが、ストーリーに中弛みを感じるのは中村監督の短所だと思います。でもキャスティングの的確さとメッセージを伝える技量の高さがマイナスを十分に補っていると感じます。今後も原作伊坂+監督中村のコンビに期待します!
[DVD(邦画)] 8点(2011-03-30 21:05:33)(良:5票)
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