61. さよならをもう一度
《ネタバレ》 女癖の悪い中年男と適当でやる気のない若造。どっちとくっついたって幸せになれるわけはなく、救いのある映画ではありません。ラストシーンは印象的且つ、象徴的。でも、それ以上にイブ・モンタンのスケベ顔が脳裏に焼き付いて離れない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-29 14:23:03) |
62. エル・シド
《ネタバレ》 古い映画とは思えないような所謂現代的なアングルからの映像が結構あったように思う。その点でもなかなか楽しめる。王に疎まれ、反逆者としての扱いを受け続けるのに、飽くまで忠誠を示し続ける男。死してなお、軍を鼓舞するラストシーン。なんとも骨太の男の話だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-23 18:09:30) |
63. 袋小路(1965)
《ネタバレ》 だだっ広い風景に白黒の画像は良く合い、映像は美しい。初っ端のギャングの登場が妙にアホっぽくて面白いが、しかしこのマフィア、そんなにマフィアらしくない。妙に礼儀正しかったりする。ちょっと悪めのおっさんちゅうぐらいの印象。あんまり地位の高くない三下らしいけど、それにしてもこんなもんかね。序盤は面白かったが中盤からなんだか良く判らんもんが随分挟み込まれる。いったい何がしたいのだか。設定も設定ながら、色々強引です。なんとか話はまとまってはいるけれど、ポランスキーってこういう映画撮る人なのねと軽い衝撃。とりあえず、あのガキは蹴飛ばしたい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-20 20:30:37) |
64. 華麗なる賭け
《ネタバレ》 随分ともったりとした感じ。何だかんだ言っても結局は金持ちの退屈の紛らわせの犯罪。しかもそれほど計画が練れている感じもしないし。退屈任せの癖に、社会との戦いだなどと大見得切るのが大いに気に入らない。こじつけも甚だしい。映像は画面を分割したりして、当時としてはかなり斬新な映像だったんだろう。全体に雰囲気は良く、それを楽しむ映画とも思える。まんま絵に描いたようなマックイーンの笑いが止まらない状態のシーンが妙に印象的。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 18:11:18) |
65. 座頭市二段斬り
《ネタバレ》 シリーズ10作目。屋台の親父の話では師匠は一太刀で殺されたという話だったが、回想シーンでは3度も斬られているという整合性のなさ。この程度の初歩的な整合性くらいはとっておくべきだろう。内容はだんだん初期の頃の色合いが薄れてきていて、どんどんTVドラマ的になっている。悪代官とヤクザの結託は悪徳商人との結託のそれと変わらず、その二人が話しているところに、どこからともなく座頭市が現れるという構図は、もう遠山の金さんやその類の時代劇と変わらない。そしてダラダラと二人を生かして、大立ち回りを演じたあとで斬り伏せるというのは切れ味がなさ過ぎだろう。当然爽快感もなし。エンディングの引っ張り方なども含めてやはり切れ味にかける。妙にこざっぱりした賭場など胡散臭さも薄い。三木のり平の壷振り師はさすがにコメディ感が強くて上手いが、座頭市自身のおとぼけ感は薄めになってしまっているのが残念だ。三木のり平の娘役の子がどっかで見た顔だとずっと思っていたが、配役名を見たら小林幸子だった。なるほどね。 [DVD(邦画)] 4点(2008-02-22 17:50:46) |
66. テキサス
《ネタバレ》 西部時代を舞台にしたコメディ。序盤は結構楽しく、これは期待も出来るかと思ったがその後急激にテンポダウンしてつまらなくなる。主役二人が色々ありながら進んでいくのかと思うとそうでもなく、直ぐに離れ離れで別行動。恋に落ちる動機も意味不明。町をインディアンから守るんだという大きな目的も曖昧になってしまう。何故こうもぼやけるのか。しまらないコメディ。でもインディアンの酋長が喋ると絵の字幕がでるというのは面白かったよ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-21 17:44:18) |
67. サラリーマン清水港
《ネタバレ》 小林桂樹さんもこういうちゃめっけのある役をやってたんだなぁと意外で楽しかったり、森繁さんも面白いが、なんと言っても三木のり平さんが面白い。優秀なコメディアンだなぁと感心します。とはいえ、全体としてはあまり笑えるところはなく、ちょっと退屈。ストーリーは結構適当だけど、女と会っていても、いざ一大事が起こると社長自ら駆けつけるという姿勢に、一本通ったものを感じさせくれるのは良かった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-14 20:55:08) |
68. ティファニーで朝食を
《ネタバレ》 オードリー・ヘプバーンはとても美しい。しかしキャラクターに魅力がない。自由奔放、その自由を束縛されることを極端に恐れるのは良いが、結局身勝手なだけで終わってしまう。弟の学資の為に金持ちと結婚する必要があるというのはいいとしても、その弟が軍の基地内での交通事故で死んでしまった後も金持ちと結婚することを望みとしているのはどういうことか。動機が変わってしまっています。その辺の筋は通しましょうよ。それにしても初っ端か登場する変てこ日本人。特別日本人である理由はまったくないのに、何故日本人なんでしょう。このワンシーンだけの登場ならともかく、結構ちょこちょこ顔出すのね、この人。出てくるたびに嫌~な気分にさせられます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-11-05 18:03:55) |
69. 逆転
ノーベル賞授賞式が舞台というのはなかなか変わっていて良い。しかしサスペンスとしてはかなり緩く、詰めもつっ込みも甘い。ヒッチコック作品の劣化版のようなイメージ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-08-27 22:50:58) |
70. 新選組始末記
《ネタバレ》 出だしの主人公と恋人との会話を前半は恋人のアップだけ、後半は主人公のアップだけで済ませる撮り方は面白く、これは結構期待できそうだと思ったが、進むにつれてどうにもつまらなくなる。平凡な時代劇。近藤だ土方だ沖田だと有名面子がイメージに合わないのは仕方ないとしても、所々に見られる目を引く演出がまったく物語に影響を与えるものとして機能せず、ただあるだけの使い捨てな扱いで残念。これでは寧ろ目障りにも感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-07-23 19:24:39) |
71. 眠狂四郎 殺法帖
《ネタバレ》 所々これはギャグでやってるんだろうかと思えるような、かなり間の抜けた演出が見られる。足早というか、各要素が挿入感やあっさり感も強い。円月殺法の描き方も含めて、全体に殺陣もアクションも見所なし。この手の時代劇でこれは問題でしょう。唯一、中村玉緒が印象的。やはり着物を着るとこの方は映えます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-09 20:13:18) |
72. オーシャンと十一人の仲間
《ネタバレ》 全体にふざけた感じが漂う内輪で楽しむような会話やシーンなどが、リメイク版に通じるものを感じる。随分と簡単に盗めてしまうので拍子抜け。尺も長めで、観ていてだらけてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-09 22:35:40) |
73. プロフェッショナル(1966)
《ネタバレ》 それぞれ特技を持った4人だけで砦を攻めるという設定だけで面白そうなのに、これがまったく盛り上がらず退屈でがっかり。最後の数十分になってやっと面白くなったが、本当にそこだけです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-08 20:52:30) |
74. クイック・ガン
《ネタバレ》 主人公が風采があまり出来る男には見えなめ。話もところどころ無理め。あまり格好良さも爽快感も感じられなかった。馬鹿な神父のせいで保安官が死にイラっとします。そんなに説得したけりゃ、自分で行きなさいよ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-13 18:37:10) |
75. 特攻大作戦
《ネタバレ》 どうしようもない連中が、次第に連帯していき能力を発揮する所は定番とはいえ見ていて楽しい。しかし、実際ドイツの施設を襲う段になってからがいただけない。頭のおかしい隊員の為に計画が大幅に狂い、最後は女だろうと見境なく、極悪非道な殺しっぷり。ただの虐殺になってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-12 18:39:25) |
76. アルフィー(1966)
主人公の性格がかなり悪く感じる。プレイボーイがそうそう性格が良い訳ないんで、その分リアリティがあるとも言える。出て来る女性にあんまり綺麗な人がいないなぁなんて感じるのは、ただの時代的な美観のズレなのかな。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-22 15:10:03) |
77. 水の中のナイフ
淡々と別段盛り上がりがあるわけでもないストーリー。ストーリーの土台含めて、動機の見えない行動がやたら目に付く。こんなものが根幹にあっては、どんな心理描写をやっても語っても説得力が無いです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-20 20:41:35) |
78. クレオパトラ(1963)
お金は掛かってるのは判るが、前半も後半も特別引き付けられるものがない。これじゃぁコケても止む無し。クレオパトラが何を求めていたのかも明確に見えてこない。ある程度男を焚き付けてはいるが、そんなに権力欲があったようにも描かれず、なんか中途半端でぼやけ気味。その時々で目指すものが違うような。最後はメロドラマで綺麗に終わるけど、なんだかね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-04-20 18:11:42) |
79. 侍(1965)
《ネタバレ》 監督岡本喜八、脚本橋本忍ということで、やや期待しすぎたことを割り引いても、ちっとも面白くない。何処かの藩に仕官するために計画に参加し井伊直弼を斬りながら、それが侍の世を終わらせる一歩になるという皮肉な構図は良かったし、岡本喜八らしさも時折見られもするが、この程度では不満度の方が高い。面白そうなところでも、やたら入ってくる説明ナレーションがとにもかくにも煩わしい。実験に失敗したってことでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-02-28 18:13:30) |
80. 剣
《ネタバレ》 三隅研次監督が現代劇を撮っていたんだということにちょっとびっくり。これ以外は時代劇しか見てないけれど、とても安定した監督さんで今作も現代劇とはいえ安心して観ていられます。話も悪くはなかったが、最後の死でどっちらけ。何故そこで死ぬのか。たかが自分の指導が部員が無視したというだけですよ。たかが大学の部活。死ぬほどの意味があるわけもない。それで自分には指導力が無い、人の上に立てないなどと悲観するというのはどうかしている。あまりに弱い。弱すぎる。原作は未読ですが、この結末は同じなんでしょうかね?だとすれば、この主人公に死に走らせることに対して、なんら違和感を感じなかっただろう原作者の三島由紀夫。三島と自分との死というものの捉え方、価値観、あるいは理念の違いを思い知らされる展開だ。これを是とするのは自分には無理。死という物を美化しすぎ。主人公が死んだ後の部長の口上など聞いていても、ぷんぷん臭う。そんなもので本当に人が変わると思うのだろうか。そして、そんなもので人が変わることに意味があると思えるのか。前時代的発想としか思えない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-13 17:44:09)(良:1票) |