61. 恋におちたシェイクスピア
アカデミー賞と設定の妙で期待して見に行き、大いに裏切られた一品。なんだ、あの男装は! 全然サマになってないじゃないか。ジョセフ・ファインズがそもそも好きでないのも大きいのだろうが、魅力のない二人の主役のラブストーリーは退屈そのもの。グウィネスってそんなイイ女優か? 表情も乏しいし、大根に思える。良さがサッパリ分からん。キャストが違えば、もっと素敵な映画になったろうに。惜しい。 [映画館(字幕)] 4点(2007-09-25 17:02:03) |
62. 点子ちゃんとアントン
他の映画を見に行ったときの劇場予告で黒柳徹子氏のキンキン声のナレーションに毒され、ついこないだまでDVDを店先で見ても、到底見る気がしなかったのだけれど、勇気を出して見てみたところ、「もっと早く見ておけば良かった」と若干後悔。子供が主役の映画は、自分の中でもかなり好き嫌いがハッキリ別れるのだが、この映画は好きです。ドイツ映画っぽく、ちょっと暗い雰囲気は漂っているけれど、点子ちゃんもアントンも、とても可愛く、すんなり心に入ってくるキャラに描かれています。特に、点子ちゃんが夜の地下街ショウウィンドウの前で歌い踊るシーンは秀逸。感動します。後半は、若干都合よくまとまりすぎな感もなくはないけれど、それを差し引いても、良い映画だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-25 12:23:39)(良:1票) |
63. 私家版
《ネタバレ》 表情一つ変えずに復讐を遂げる、その恐ろしさ。せっかく仕上がってきた本の束を暖炉の火に掛けてしまった瞬間は、ギョッとしたけれど、その理由も後で分かり、全てが計算しつくされた、小粒でピリリのサスペンスでした。ただ、制作したあのお店から“アシがつく”ってことは絶対にないのだろうか? と、チラッと思いましたが・・・、ま、良しとしましょう。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-13 11:03:38) |
64. 嵐が丘(1992)
見ながら「うーん、ヘレナ・ボナム・カーターが適役なんじゃないか?」と思っていたのですが、同じことを思った方がやはりいらっしゃいましたね! これこそ、彼女の出番の役だと思うんですけど。ヒースクリフ、最後までレイフ・ファインズに見えなかったけれど、これがデビューだったのですね。でもちょっとイメージ違うんだよなぁ。ま、どうにもならないことにケチつけても仕方ないですが、映画としてはのっぺりしていてつまんなかったです。もっと愛憎絡み合う濃厚な人間関係が展開されて欲しかった・・・。でも、独特の暗い雰囲気と、音楽は良かった、ということにしておこう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-10 16:30:49) |
65. マスク(1994)
笑いあり、歌あり、ダンスあり、チョコッとロマンスあり、ついでにワンコ大活躍、ということで、内容的には大満足な一品。ジム・キャリーの顔芸は感動モノで、キャメロン・ディアスがとっても可愛い。マイロがハイジャンプを何度も試みるシーンはサイコー。何より、音楽&ダンスは素晴らしく、下手なミュージカルよりよほど楽しめる。何度見ても飽きないです。サントラも買っちまいました。ちょっと心が疲れた時なんかにボケーッと見るには最適の痛快コメディ映画。 [映画館(字幕)] 9点(2007-09-04 10:57:27) |
66. ダメージ
その昔、何気なく深夜放送で見ていたら、「おっ、ジェレミー・アイアンズさまだ!」とついつい最後まで見てしまった映画。ジュリエット・ビノシュってあまり好かれていない様ですが、私は結構好きです。それも、この映画を見て好きになりました。こうやって、男の人生をいとも簡単にズタズタに出来るオンナって、ないものねだり重々承知で少し羨ましい。そして、その魔力から解き放たれて冷静になった男がふとそのオンナを見て「普通のオンナだ・・・」と感じてしまった時の心情を想像すると、これってある意味ホラーじゃないか。「何であんなオンナに」って、どこか「雨月物語」に通じるものがある気がするのです。そしてまた、こういうダメな優男を演じさせたら右に出るものナシのアイアンズ。エロと恐怖を堪能させてもらえる、結構好きな映画の一つです。 [地上波(吹替)] 7点(2007-08-09 16:24:21) |
67. アンダーグラウンド(1995)
2時間半はアッという間に過ぎ去るのですが、見た後もの凄く疲れる映画。なぜ疲れるかというと、それはこの映画があまりにもパワフルだからです。エゴ剥き出しの描写、戦争による狂気、シニカルな笑いと、もうあらゆる要素が詰まっており、恐らく内容的には4時間モノの映画に匹敵する濃密さ。これを最初から最後まで全力疾走で見せられるのはメチャメチャしんどい。でも、見ている間はそれを感じることなく、見終わった後にグッタリしてしまうのです。また、印象的なシーン、美しい絵になる構図が多く、鮮明に脳裏に焼きつきます。さらにジプシー・ブラス系の音楽も圧巻。もう、この映画を凌ぐ圧倒的なパワーを持った映画に、この先出会うことなんかないんじゃないか、とさえ思わせる、もの凄い映画です。【2011.10.10追加】15年ぶりのリバイバルに馳せ参じたところ、予想に反して大混雑(連休だったからだね、きっと)。小さい劇場とはいえ、なんだか嬉しかった。もちろん、15年ぶりに大画面でまたこの映画を見られたことはもっと嬉しい。何度見ても思うが、見ている最中はゼンゼン長さを感じない。終わった後、心地良い疲れが襲ってくる。そして、何度見ても感動し、面白いと心底思う。こんな映画に、生きている間に出会えたなんて、本当に幸せだと思う。期間限定のリバイバルだけれど、もう一度行っちゃうかも。今度いつスクリーンで見られるか分からないもんね。DVDで見るのとはやっぱり違うんだ。ああ、本当に素晴らしい映画!! [映画館(字幕)] 10点(2007-08-08 17:14:50)(良:2票) |
68. 白銀に燃えて
犬モノはついつい見てしまう~。内容はお約束で、ラストはちょっとしつこいくらいの作りだったのですが、犬たちの素晴らしさに感動。リーダー犬のガスが大怪我し、走れなくなってもソリに乗っけられて一緒にレースに参加している図は、ついつい「おぉ、ガンバレ」と叫びたくなってしまった。ディズニー映画は概ねつまらん、という先入観があるけれど、これはまあ、正視に堪えました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-08 12:11:02) |
69. 蝶の舌
当時、沢木耕太郎氏が新聞にこの映画評を書いており、称賛の言葉と「衝撃的なラスト」とあったので、当時はまだ氏を敬愛していた私は迷わず劇場に足を運んだ。この時点で、期待し過ぎていたというのがあったせいだが、見終わった後、拍子抜け。こ、これのどこが衝撃のラストなわけ? だって、途中で察しがついてしまうではないか! 余談だけれど、その後、あれがありこれがありして、氏への敬愛の念は壊滅したことが我ながら寂しい。 [映画館(字幕)] 4点(2007-07-28 18:46:52) |
70. 101
犬モノは好きなのだが、ここまで犬に “人間くさい”芝居をさせると、やや興醒め。スゴイなー、とは思うけど。なのでその後のシリーズは見ていない。しっかし、私は“義理デートに映画”が多いなぁ。試写会が当たって、それが義理見合いと重なり苦肉の策で見合い相手を試写会に連れてったんだけど、隣で男は結構大笑いしていた。そして、後日「もっと若くて美人がいい」と見合い話を断わって来た。顔も歳も最初から分かってたことだろーが! と思ったが、こっちもどーでも良かったので怒りも感じなかった。あの男も映画で時間つぶせてホッとしてたんだろうな。ありがたく思えよ、今さらだけど。 [試写会(字幕)] 5点(2007-07-27 15:16:11) |
71. ベイビー・オブ・マコン
うん、これは、好きとは言い難いが、結構イイ。グリーナウェイの中ではまだ分かりやすい方なのかな。ラストは正視に耐えない、ってほどでもないが、かなりグロ。でも、なぜかグッと来た。美術が素敵。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 14:46:19) |
72. ピーター・グリーナウェイの枕草子
さすが、グリーナウェイ。視聴者置いてけぼり映画作らせたら、第一人者ね。よく考えれば、これも劇場に義理デートの時間つぶしのために見に行ったんだった。男の脳みそをウニみたいにしてやったことが、ちょっと快感だったな。これは、グリーナウェイの中でもかなりの駄作に入るでしょうね。何が言いたかったんでしょう、彼は。いまだにナゾ。 [映画館(字幕)] 3点(2007-07-27 14:38:29) |
73. 愛を乞うひと
程度の差はあれ、実の母親に折檻された経験のある者にとって、これは客観的に見られない映画です。なぜ豊子が照江にあそこまで暴力を振るうのか最初は分からないのだが、徐々に明らかになっていくにつれ、豊子も哀しい人なのだと思わざるを得ない。特に後半は自分の体験とオーバーラップし涙で画面が見えなかった。あんな母親にでもやはり愛されたかった娘・・・。哀しい。哀し過ぎる。照江から深草へ連鎖しなかったのはまだしも救いであるが。公開時、劇場にも見に行ったのだが、なぜかその時はここまで心に残らなかった。というより、衝撃が強過ぎてショック状態だったような気もする。母親と精神的に訣別することの苦しさが蘇り、今度見るには勇気がいるだろうなー、と、見終わった後、しばし呆然としてしまったのでした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-26 10:44:10) |
74. アメリカン・ビューティー
さして面白いわけではないのだけれど、かなりイタい映画。ベッドで隣に横たわる夫がふと気が付けば自慰にふけっているシーンには笑えました。こういう夫婦、洋の東西を問わず結構多いんでしょうね。ケビン・スペイシーより、奥さん役のアネット・ベニングの方が光っていたと思う。ミーナ・スヴァーリも魅力的。でも、感動したわけではないので、いささか低めの点数で。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-11 14:47:13)(良:1票) |
75. ライフ・イズ・ビューティフル
初見、公開時に劇場で見たときは素直に感動しました。が、数年経って、BSで再見したときは全く違う印象でした。「なんだかな・・・、このオヤジ」と。これほど見た印象が異なる映画も珍しい。つまり、このお父さんは我が子を愛するあまりでしょうか、とても勝手だと思ってしまったのです。でも、初めて見たときはそれが感動の要素であったのに、再度見たら鼻につくのはなぜなのか分かりません。また、初見時には感じなかった見る側への“媚”みたいなものも感じられ・・・。恐らく所見時は7点くらいを付けたと思うのですが、やはり再見時の感覚の方が信用度が高いと思うので・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-25 13:48:31) |
76. 39 刑法第三十九条
当時は堤真一が好きで、公開直後に劇場に飛んで行って見た。途中、隣の隣に座る高校生(?)ギャルのケータイが何度も鳴り、挙句そのギャルは電話に出た! 隣席の友人が堪り兼ねて「電源切ってください!」と小声で注意・・・、というハプニングを差し引いても、見終わった後、配給元会社に「カネ返せ~」と電話の一本も入れてやりたくなる気分。もう、本当に、私は森田芳光という監督がダメ・・・。あの意味のない演出の数々、特にどの映画でも“ボソボソ喋り”を俳優陣に強いる意図は何? スクリーンの中で、堤真一も鈴木京香も“死んで”いた。ストーリーもイマイチ。見終わった後、徒労感と疲労感だけが残った映画でした。 [映画館(邦画)] 0点(2007-06-20 11:57:31) |
77. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 思い起こせば10年前・・・。好きでもないオトコとの断われないデート。あんまり会話したくないので「映画でも・・・」と誘って見たのがコレだった。話題作だけあって劇場はほぼ満席。途中、ラブシーンで隣のオトコがこっちを気にしているのがメチャメチャ腹立たしく、しばらくして、あちこちからすすり泣きの音の嵐とわざとらしい音楽にイライラし、ラストは「結局、アンタだけ助かったわけね」と心の中で毒づいた、思い出深い映画です。極めつけは、劇場を出た後、オトコの言った一言、「あ~、感動したッ!」。ゲゲーーッ! その後、見た環境が悪過ぎたと、数回、TVオンエア&DVD等で鑑賞したものの、何度見ても、私にはダメな映画。これの一体どこが泣けるの? 非日常空間での恋ほどアテにならないものはないのだよ。しかも、お相手がお亡くなりとくれば、なおのこと。でも、映像は、劇場のスクリーンで見たときはなかなか迫力があり良かった・・・、のだが、ブラウン管で見たら、ちゃちかった・・・。あー、つくづくイイとこなし。 [DVD(字幕)] 1点(2007-06-18 11:53:35)(良:1票) |
78. トゥルーライズ
何の予備知識もなく、誘われて見に行き、なかなか面白かった映画。スクリーン&ドルビーサラウンドで見ると迫力満点。同伴者は「カネかけてんなー」と感心してました。その後何度も地上波で放映され、その度についつい見てしまう。J.L.カーチス、最高! [地上波(吹替)] 6点(2007-05-31 13:23:26) |
79. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
こういう欧米の時代物好きな私にとっては、視覚的に楽しめて良かったです。アトス、どこかで見た顔だなー、と思っていたらマルコビッチだった。そっかー、あの髪と髭で分からなかったよ。オジサン4人組、イイ味出してました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-24 14:22:28) |
80. トレインスポッティング
《ネタバレ》 面白い、とは思ったけど、好きじゃない。何より、汚いのは苦手で・・・。最後レントンの持ち逃げも読めちゃったしなー。評価高くて少し期待していたのが良くなかったのかも。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-03-26 22:10:19) |