61. シャイロックの子供たち
《ネタバレ》 池井戸経済ドラマは、面白い。 今回は、耐震偽装がバレルか、バレないかのさ中、 書類が交わされるとこがクライマックス。 でも、観終わってみると、みんなダメだった・・残念! (上戸彩ちゃん以外、みんな) それだけ人生は過酷ってことか!? 厳しいっすね、ホント。 [DVD(邦画)] 7点(2023-10-21 20:47:35) |
62. ケイコ 目を澄ませて
《ネタバレ》 ボクシング映画というより、女性映画ですね。 女性の生態がとてもよく描けてると思います。 ゆきのさんの表情がとてもリアルで、ドキュメンタリーのような自然体で、 彼女は今泉監督の時からもそうなんですけど、 なにか、ホントに画面を通して、お付き合いしている女性みたいに感じられる女優だと思います。 表情がとても生もので、僕らはあ然としてしまいます。 三宅監督は「プレイバック」でもそうでしたけど、 人間の距離感がとても現実と同じで、ホントに人と会ってきたような感じのする映画を撮る監督だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2023-10-10 00:23:47) |
63. クリード 過去の逆襲
《ネタバレ》 自分が楽しみなシリーズ物は、イギリスの007とアメリカのロッキー・クリードシリーズ。 お国柄が出てて、楽しい。 でもスタローンは今回、もう出てない。 お話は、かつてのロッキーみたいな悪友が相手。 ムショでは敵なしだったという彼は、ウォルターヒルの「デッドロック」を思い出す。 堅気の世界でのチャンピオンがムショでボクシングで叩きのめされるというもの。←面白いです♪ さて本作だが、観終わった後、違和感が残る。 結局、今の時代は、ロッキーのような負け犬伝説はあり得ないのかもしれないなぁと・・ そこを深堀りしないのが、「今」を生きるアメリカらしいといえば、そうなのだが・・ デイムにも、彼女がいて、その辺を描いてたら良かったのかも・・ [DVD(字幕)] 7点(2023-10-03 22:05:30) |
64. ノマドランド
《ネタバレ》 なんだろう、この悲しい幸せは? ずっとそんな風に思いながら、観ていた。 ラスト、それが明らかになる。 ノマドをしている人たちは、悲しみや喪失を覚えている人たち。 出会う人、出会う人、別れが来ても「さよなら」は言わない。「また、どこかで」と言って、別れるのだ。 実際、どこかの居留地でまた一緒になることもある。 そうこうすると、死別した人にも出会うかもしれない。 そこが、幸せの味なのだ。 旅をここまで掘り下げた映画も、アリだなと思った。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-10 18:48:05) |
65. シン・仮面ライダー
《ネタバレ》 面白かった。 普段、時代劇やヒューマンドラマを好んで観る自分には、とても新鮮だった。 図書館や博物館しか行かない自分に、ルリ子との時間は、 ハイブリッドカーで最新のテーマパークにドライブに行った感じがした。 ロボット刑事Kが懐かしい。 ああ、これも石ノ森さんだったか・・ [インターネット(邦画)] 7点(2023-08-10 02:24:50) |
66. みをつくし料理帖
《ネタバレ》 美味しい映画でしたね~ でもお金かかってそう~(笑) さすが、角川春樹! [DVD(邦画)] 7点(2023-08-03 23:19:09) |
67. 土を喰らう十二ヵ月
《ネタバレ》 前半、観てたら、これは幸せ過ぎると思った。 俺の生活の方が変なのか? 自分の今の生活を考えつつ、話を追ってた。 しかし、食べるばかりで、ドラマないなぁ・・と思う。 陶芸家の人がこういう生活をしながら、食生活を通して、創作へのヒントを 掴むような話の方がいいなぁと思いつつ・・ ドラマが動くのは、義母の死からだ。 喪失のあと、松たか子演じる編集者をくどいて、なびいてきたら、怖がって、ふられる。 松たか子の表情が絶品である。 思い切っての返事の後、沢田研二がびびるとこ、その時の松たか子のアップの表情。 見事としか言いようがない。 私には、この場面が一番の御馳走だった。 (エンディングの若い沢田の歌には、くすりと笑えた) [DVD(邦画)] 7点(2023-07-30 20:11:43) |
68. バビロン(2022)
《ネタバレ》 「ラ・ラ・ランド」のチャゼル監督の新作である。 まるで、「ラララ」で夢見たであろう少女たちの釘をさすような一本。 この映画の新しいのは、夢工場でダメになる男を描く映画は多いが、女性でダメになっていく 様子を丁寧に描いた作品は、そんなにないところだ。 最初は、スターになる女優と、それを見守る裏方の男との恋と思っていた。 いわゆる日本で言うとこの「たけくらべ」だ。 前半は、撮影現場がドラマちっくなとこを描く。 が、後半、トーキーの時代になり、時代遅れになりつつある、かつてのスターの とまどいと同時に、主人公の女性の薬やギャンブルにはまっていくとこを描く。 夢工場の影の部分を描いたチャゼル監督。 実は「セッション」の味でもある。 「ラ・ラ・ランド」の方が、彼には不満だったのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-16 20:02:31) |
69. エルヴィス
《ネタバレ》 「ムーランルージュ」のバズラーマンが、ロックンロールのエルヴィスの伝記映画を撮った! 足と腰を使ったプレスリーのダンス(?)誕生から、パートナーのパーカー大佐のギャンブル依存の浪費を カバーするため、とにかく酷使され舞台に立たされ、42歳で亡くなるまでを描いている。 ショービジネスの裏側が分かる。 疲労のため、薬や浮気などで、生活が乱れて、すべてを失う世界なんだろうというのは、 こういう世界とは無縁の我々にも、何となく伝わってきてるとこだ。 今作で新しいのは、有名人の暗殺が目立っていた頃のアメリカで、 殺人予告や警備などで、極度に心を消耗するエルヴィスの姿だ。 そして、ファンからの愛の中毒に酔いしれるのも、新鮮だ。 時代はマイケルジャクソンの前身ジャクソン5の名前をチラリと出して、 エルヴィスの時代は終わる。 また、こういう人生が続いていくのだろう・・ 「ショウほど素敵な商売はない」という映画もかつてはあったが・・※そっちは未見です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-01 20:28:03) |
70. リコリス・ピザ
《ネタバレ》 アンダーソン監督は、映画通に評価高いんだけど、 なるほど、どの作品も面白い素材を扱ってるなぁって気はしてた。しかし、 どストレートの青春もので、この質の高さは、やはりこの監督、すごいと 思わざるをえない。 年上の女性との、ひと夏の思い出って内容は、アメリカ映画で、ニューシネマが流行ってた頃も、 スター俳優を起用した映画などで、70年ごろに結構、創られ続けていた。 例えば、「おもいでの夏」など。 ツルゲーネフの「初恋」みたく、苦い思い出になりがちな内容だったが、 この映画は違う。 年下のお坊ちゃんに幻滅はするものの、やはりラストは、ヤッターって感じだ。 いいね、この鑑賞後の気持ちのよさ。 [DVD(字幕)] 7点(2023-05-28 22:48:53) |
71. 騙し絵の牙
《ネタバレ》 やっぱ、騙し騙され、最後に笑うのは誰?って映画は、観るのがウキウキするね。 それを、悪人を裁かない吉田監督と大泉洋だから、なおさらテンションMAXです! 全員悪人、って前作の「羊の木」で撮ってらしたけど、 今回、全員クセモノの実社会(出版社)を舞台に、「アウトレイジ」みたいなテンポで二転三転と描いていく! 吉田監督は、本作のような娯楽作品も悪くないけど、今までの問題意識も忘れないでくださいね~ [DVD(邦画)] 7点(2023-05-20 14:33:49) |
72. 耳をすませば(2022)
《ネタバレ》 ハッピーエンド? いや、いい話ですよ。 でも、衰退していく日本から世界に発信していくって、あなた・・ これから、聖司君の日々を考えたら、二人は晴れて一緒になったものの、 聖司君は日本の交響楽団に履歴書を書く日々が待ってるわけで、 しかし、職は見つからず、働きながらチェロをして、生活者の音楽を目指すとか 言い出したりして、それじゃ「蜜蜂と遠雷」ですからぁ~ 挙句の果ては、地球屋を継いだりして・・ ちゃんと「愛」を奏でてくださいよ! そして、世界に打って出てくださいよ! 頼みますよ、もう! [DVD(邦画)] 7点(2023-05-05 23:47:58) |
73. PLAN 75
《ネタバレ》 全国の満男たちが、あ然とする映画。 あのラストじゃなきゃ、いたたまれない。 ラストの車の暴走は、若者たちの「僕らはどうすればいいんだぁぁぁ」という 叫びにも似たものを感じた。 それを抑えつける警官に、少し笑った。 [DVD(邦画)] 7点(2023-05-05 01:32:09) |
74. 線は、僕を描く
《ネタバレ》 主人公の成長と、芸がそれに伴い、向上する映画は多い。 特に近年、成長後の芸を、観客に披露する映画も増えてきた。 絵で言えば「酔画仙」「燃ゆる女の肖像」などなど・・ こういう映画は、その国の文化の成熟を感じる。 何と言っても、江口洋介の描くライブドローイングのシーンが圧巻。 見事です。 [DVD(邦画)] 7点(2023-04-09 19:28:28) |
75. アイダよ、何処へ?
《ネタバレ》 国連の紛争現場での悪戦苦闘ぶりを描いた映画は、ほかに「ノーマンズランド」がある。 国連も人道的に有意義なことをいっぱいしているだろうが、 やはり映画が取り上げるのは、こういう過酷な現状である。 映画は、紛争現場の国連の動きの中で、なんとか正気を保とうとする 女性を描いてる。 きついな、と思ったのは、セルビア人との関わりの証拠を処分する中で、 夫が3年半の間、紛争の記録をつけた日記すら処分していたことである。 歴史は、このような戦火をかいくぐれなかった記録が膨大にある中で、 わずかに残った記録から形づけられているのだろう・・ [DVD(字幕)] 7点(2023-02-25 23:23:23) |
76. アキラとあきら
《ネタバレ》 主人公は2人の男とバチバチ火花を散らす。 1人は同期のアキラ。 ライバルがやがて、一緒に戦う者となる。 スポーツではありがちだが、ビジネスもので、この展開は新鮮。 もう1人は、上司の不動。 名前の通り、銀行のセオリーの権化である。 クライマックスは、一気にこの二人の男とバチバチやる。 だから、ヒートアップして、観ている者も、おおっと画面にくぎ付けになる。 巧いね♪ 女性があまり出てこないのに、埃っぽくないのは、今どきの若者の清潔感ゆえか・・ [DVD(邦画)] 7点(2023-02-01 23:45:52) |
77. MEMORIA メモリア
《ネタバレ》 アピチャッポン監督、初鑑賞。 ヘルツォークを思い出させるような文明批判映画と感じた。 人類の記憶の中に、西欧文明だけでは不可侵な分野がある、そういうメッセージを受けた。 あのラストの宇宙船が、その象徴だろう。 幻聴のする女性と、石の声が聞こえる男性。 この二人の邂逅に物語は大きく盛り上がる。 そして聞こえてきたのが・・ 砂浜での箱の中に主人公が閉じこめられていて、それをハンマーか何かで、 叩いて、箱をこじ開けようとする声だ。 これが宇宙船なのか(放射線とか言ってる)、彼女を殺そうとした別のなにかがあったのかは分からない。 (ただ素直に考えると、この女性は宇宙から来た人じゃないか?と思えるのだが・・) 、 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-28 20:55:50) |
78. ベイビーわるきゅーれ
《ネタバレ》 あはは 面白かった。 異次元ワールド「東京」に、見事この映画はハマっている。 女の子が殺し屋という話も面白い。 真面目な映画の多い中、こんな映画も楽しい。 続編にも期待が高まる。 [DVD(邦画)] 7点(2023-01-04 12:09:10) |
79. MINAMATA ミナマタ
《ネタバレ》 アメリカ人の描いた日本かもしれない。 見慣れた日本の姿とは少し違うかもしれない。 それを気にしないで観ると、いい映画だった。 酔いどれの過去の栄光に押されて生きるカメラマンが、 力を振り絞って、正義のシャッターを切る。 ジョニーデップが演じている とても「チャーリーとチョコレート工場」の人とは思えない。 人間ジョニーが感じられた。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-30 19:25:25) |
80. 20歳のソウル
《ネタバレ》 ラスト、ドッと来ます。 そして、エンドロールの曲もいいです。 [DVD(邦画)] 7点(2022-12-18 23:27:05) |