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はち-ご=さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 37歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

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61.  グアンタナモ、僕達が見た真実 《ネタバレ》 
妻投稿■物凄く素朴な疑問として、こういう拷問で手に入れた情報って価値があるんだろうか…と思う。こういう取り調べてあげられた証言って、ここから出たいばかりに尋問兵士の「納得する答え」をそのとおりに言ってしまうものなんだから、こんなんでテロリストのアジトやメンバーなんてわからないような気がするんですけれど。■でもこれを見ていると、囚人たちの極限状態はもちろん、看守側の米兵たちの、強いては米国社会の声が聞こえてくるような気がする。「お前たちは悪い奴なんだから、楽な姿勢でいる権利はない」「隣の人に話しかける権利もない」。なんというか、アメリカとそれに追随する国や社会…そうじゃない社会もそうなんだけど、憎む相手を必要としているんですよね。そうして作り出した「悪い奴」の人間としてのおしゃべりや食事、排泄、宗教、運動を全部支配下においてしまう。看守の「テロリストの名前を言え」というのも「お前たちは俺たちが必要としている悪役なんだ」という言葉の倒錯なんじゃないかと思えてきちゃいます。■ただ冒頭のアフガンで捕まる場面は、無謀。危険地帯を行き当たりばったりで移動するのは、一番やってはいけない事です。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 01:35:38)
62.  光州5・18 《ネタバレ》 
妻投稿■よくツタ屋で「戦争の狂気」という題目で売られている映画。私はこういう分野の映画には2種類あると思っていて、1種類目は「ジョニー・マッドドッグ」や「ホテル・ルワンダ」みたいに、私が映画を見て、「遠い世界で行われる人間の狂気を知って恐怖を感じた気になって」、「まあああいう国に行かなければいいや」と夕食を続けるタイプの映画。もう1種類目は「狂気」というものを感じさせない割には「こういう事が目の前で起こったらどうしよう」という生理的恐怖を感じさせる映画。私にとってこの映画は後者のタイプだ。■突然軍隊がやってきて市民を無差別に殴り殺す。パンツ一丁でトラックに乗せられる。政治的にはいろいろあったけど経済的には日本と同じシークエンスを経ている(つまり風景がちょっと前の日本と似ている)世界でこういう事が本当にあると言うのが言いようのない暴力の恐怖をストレートに伝えて行く。この映画の上手いところは「何でそんな事が起こったのか」「人間の狂気」「戦争の狂気」なんて鼻から論じるつもりがない事。もう「何で?」なんて関係なく殴られ殺される。その点が「暴力の理由なんて後から理由づけされるもの」という歴然たる戦慄を上手くあらわしていると思う。■後半市民軍が結成され、解放区が作られてワイワイガヤガヤやっている風景や、そうした団結が軍隊の圧倒的力の前には脆くも潰されてしまうという無惨すぎるラストは、「暴力」「軍隊」と言うものの本質をストレートにぶつけていると思う。軍隊や自衛隊は主権国家なら必要かもしれない。でもその本質はああなんだから、ちゃんと国民は管理しなきゃね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-05 04:11:45)(良:1票)
63.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
妻投稿■突然だけど一時期「なんで人を殺してはいけないのか」という質問が日本で流行りましたよね。それに明確に答えられない大人を辱めるか、そんな質問をする子供を非難するか、当時の世論はどっちかだったと思う。ちなみに私の答えは「そういう選択を人類がしたから」。だから人が選択するのをやめさえすればいつでも「人殺しオッケイ」になるのだと思う。■実はそういう結論に私が達したきっかけがこの映画だったりする。作中のアメリカ人は銃を持つか持たないかという選択を迫られている。つまりは「自分が人を殺す」という状況を想定しているのである。私にはそれが衝撃的だった。日本だったら「人の生殺与奪を個人が握るなんてとんでもない」という「良識」が社会を支配しているらしいから。・・・けど、考えてみれば日本だって国民の大半は死刑にノリノリだし、「一個人が死ななければいけない理由」なんて(「うざい」とか「きもい」とか)社会にいくらでも転がっているようにも見える。■実は犯罪率は減っているという事実、やたら不安をあおるメディア、カナダとの比較、福祉制度と貧困の絶望(チャールトン・ヘストンの部分の趣旨はよくわからなかったけど)など、映画の言いたいことはたくさんあると思う。だけど日本人がこの映画から受け取るべき事は、「人を殺してはいけない倫理なんて明日には吹っ飛びかねないはかない倫理」だという事と、「暴力は相手を支配するためではなく、相手を痛めつけるためにあるわけでもなく、確実に殺すためにある」という事の2点ではないだろうか。ムーアの編集でイカレポンチの集まりみたいに描かれているアメリカ人だが、この2点は日本人よりはるかによく自覚していると思う。■9条、銃刀法法違反…私は賛成だ。でも平和ボケはしていても、人の痛みに鈍感になったツケは、この映画が否が応でも教えてくれる。■マイナス点は、マイケルムーアがこの解決策を「敵を作る」ということに求めていることかな。
[DVD(吹替)] 7点(2009-12-18 21:58:36)
64.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
妻投稿■■寓話ってのは多かれ少なかれ「子供にこうあってほしい」という大人のプロパガンダだと思います。多分バードン監督は「この映画は通常の寓話じゃない」というメッセージとしてチャーリーにネコババさせたのだと思います。このシーンがなければ、「わが・ばかな子供の末路に大人が拍手喝さいを送る」だけの映画になったんじゃないかなと思います。■■ところでこの映画でなんで冒険するのは子供だけではなくて親と一緒になんでしょうか。原作がそうだからと言ってしまえばそれまでですが、普通は子供たちだけで冒険するでしょう(スピルバーグみたいに)。そんで悪い子が親元から離れている間に成長して、主人公チャーリーと協力してピンチを切り抜けるというシチュエーションになるでしょう。■■そうはならないのは、この寓話は「子供用の寓話を欲しがる連中本人に逆に捧げられた寓話」だからではないでしょうか。私はバードン監督のファンではないけど、多分この監督は「みんなで力を合わせればどんなピンチでも乗り越えられる」という内容を寓話に要求する大人社会が全然そうなっていないことに気づき、だからこそ5組の親子にグロテスクに飛ぶ人形=「大人が望むようにかわいく回らない人形」の洗礼を与えたのだと思います。「大人の思う通りにならない」というキーワードはネコババやウイリーの過去にも適応され、「大人の思い通りになる」事で我儘な特権を得ているチャーリー以外の親子と対比することで、共依存など親子の問題を皮肉っているのだと思います。■■親子で楽しく見る映画じゃないですね。あの小人の歌は子供という宝物を侮辱することで親を徹底的に攻撃しています。旦那が勤めている会社に呼び出され、旦那が殴られるのを上司に見せつけられるような戦慄です。「寓話」という矛盾に対するとんでもない皮肉です。
[地上波(吹替)] 7点(2009-11-12 01:43:10)
65.  新宿インシデント 《ネタバレ》 
妻投稿■2回目見て少し感想が変わりました。■この映画はアジア人が見た日本のイメージを反映していると思う。日本人は世界で日本が一番安全だと思っているが、実は殺人発生率は決して低くはない。私の友人のお母さんは、わけあって身元不明遺体相談で遺体のページをペラペラめくった事がある。多分考えられているより高頻度で死体が路上に転がっていることが分かったと言っていた。あれが全部殺人だったとは言わないが、生き倒れや餓死というわけでもない。日本は死体を解剖しない国だから「弱い立場の人を殺しても殺人とは認知されないんだろうな」と背筋が寒くなった。作中で死んだ人、ニュースになったのだろうか・・・日本の暴力団を除き、アジア人が日本人の目につくところで死ぬシーンは全くない。これがアジア人が見た日本なんだろう。「暴力、拷問、リンチ。実はすぐ近くにあることなのに誰もがそんなもの自分の生活圏にないもんだというように隠すのが日本社会なんだ」とこの映画は言いたいんだと思う■しかし、出てきた人間、ジャッキーの香港国際警察の悪党ですよね。ジャッキーは明るい喜劇映画。香港国際警察2004みたいな重い映画でも相応の優しさはあった。なんていうか、その優しさが引きずられている気がする。演技路線に入るにしろ、ジャッキーにやくざと悲劇は似合わない。
[インターネット(字幕)] 7点(2009-08-28 05:41:11)(良:1票)
66.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 
妻投稿■■この映画はよく「千尋の成長物語」と紹介されることが多いが、もしそうだとしたらこの映画は最悪だ。両親がブタにされ、両親の命を人質に名前を番号にされて働かされる。これが成長の礎だと思える日本はどんだけ平和なんだと叫びたくなる。では何で欧米でこれが評価されたんだろう■■私が思うにこの映画は、起承転結の「起」で全てが帰結する状況探検映画。主人公の女の子の視点で見た不思議世界を提示し、クレヨンしんちゃんのような明確な感動やカリオストロのようなエンターテイメント性ではなく、主体の視点で全てを語る「静」の映画だと思う。その証拠にこの映画、主体である日本の10歳の女の子千尋を徹底的に分析し、その行動、内面をリアルに描くにはどうすればいいかについて半端じゃない追い込みをかけている。ひとえに彼女がいなければ、宮崎十八番の上下空間描写の冴える不思議な銭湯だってアニメ史上美しいシーンと言われる電車の風景だってハクやカオナシなどの八百万の化けものだって絵的に死んでいたんじゃないだろうか■■「成長物語」というとダメな主人公が新たな世界観に一方的に啓蒙されるという印象が強い。そうではなく「夜と霧」にあるように主体である千尋が「能動的」に様々な物を見て、感じ、やがて勝利していくシークエンスは、千尋という女の子の魅力に引っ張られる形で見事に描かれており、ある意味ロリータの匂いさえする。7点なのはどうしても宮崎のおじさまが「今時の家族」に対し上から目線で見ている気がするから(その証拠に両親の冷血動物みたいな人間描写はかなり醜悪だと思う)。ロリコンと蔑まれようが主人公の女の子に本気で恋するつもりで(野郎向けの萌えという意味ではない)描いてくれたら、私は間違いなく10点をつけたと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2009-08-04 08:51:14)(良:2票)
67.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 
妻投稿■この映画のメッセージはすでに最初の青瓦台の食事のシーンで出ています。子供の喧嘩において、自分は悪くないのに謝らされ、それに抗議すると大好きな父親に殴られ、でも裏でその父親が偉い人に殴られ、銃まで突き付けられるというシーンです。もし私が子供のころ、私のお母さんが上司に殴られ、ナイフを突き付けられていたら、私は大人の世界を一生信じられなくなったでしょう。■そして物語後半はナガンが連れ去られ、歩けなくなるという出来事を父親の視点から見つめる構図に変わります。自分の息子がわけのわからない理由で行方不明になり、歩けなくなるまで拷問されるという悲しさ、怒りが描かれます。■この2つのシーンの後に理不尽な暴力で心を破壊された親子がおんぶしながら、韓国の空と美しい木の下を歩くシーンがありますが、そのシーンには親子以外人間が画面に映らないのです。私はそこに「人間を殴ったり後遺症を残す大けがをさせる『権威』というものがあっても、それは馬鹿な思考(マルクス病とか)でドンパチする人間世界のみ有効で、この世にある自然や親子愛とは関係ないんだ」というメッセージを感じるのです。
[地上波(字幕)] 7点(2009-06-22 22:53:40)
68.  チョコレート・ファイター 《ネタバレ》 
妻投稿■(大好きな俳優だけど^^)阿部寛のエピソードはいらない。畳部屋の戦いで彼が出てくる意味が分からない。この人の無駄なチャンバラのせいで死者の数が何倍にもなっている気がする。で、結局お母さんが助からないうえに「彼は愛を知った」なんてエピソードで占められても、この映画において全く活躍しない阿部寛の内面なんてどうだっていーっつうの。この映画はジージャーの映画なんだから■あと、痛い映画を見せたいのは分かるが、やたら人体に物が刺さる痛さは誰も期待していないと思うよ。■とは言うものの知る人は知っているプラッチャー・ビンゲーオとパンナー・リッドクライのコンビの凄さは健在です。今回戦うのは女の子という設定ですが、彼女は自閉症の当事者で、テレビの格闘シーン(マッハやトム・ヤム・クンのシーンが出てます^^)を見ただけでそれを実際にやってしまう身体能力と記憶力の持ち主という設定。その演技は同じ無口キャラのトニーと比べ迫力の桁が違います。特に彼女が健常者の理不尽な暴力を受けた時や自分の家族を酷い目にあわせた奴と戦う時に見せる目は、トニーのように火が燃えるだけの虚構に満ちたものではなく、困惑と恐怖と悲しみと怒りといった複雑な感情が目の前のものに力集中して出来るギラギラしたものになっており、健常者に対して純朴な障害者を描くことを求められる日本映画では絶対表現することが許されない、「健常者秩序に対する反抗心」が表現されていたと思います。■監督はその反抗心をマサシの孤独な心と共鳴させることでラストを美しく締めようと考えていたのだとも思えますが、残念ながらそれは失敗しています。それが中途半端になるくらいなら、「ジージャーがお母さんを取り戻す!!!!!マッハガール!!!!!!」でやってくれた方がよかったです。そっちの方が得意でしょ。
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-02 23:00:10)(良:1票)
69.  大統領暗殺 《ネタバレ》 
妻投稿■■悪趣味な私たち夫婦にふさわしい悪趣味な映画ですね~(V)o¥o(V)この映画が生リアルなドキュメンタリー手法をとっているのは、要は「ブッシュ死ね」「しんじゃえー」と思っている人が、その仮想現実をリアルに体感するためにあるので、民主党共和党イランイラクシリア北朝鮮家族愛裁判人権など実はどうでもいいんです。ラストシーンで「ブッシュへの怒りが暗殺を許したんだ。おっと、これは失言だ」と公安の人間が言っちゃっているのがその証拠です。無意味な映画ということも出来ますが、たぶん無意味な目的で見に来る観客を想定しているのでこれでいいんでしょう。■■日本でも「麻●首相暗殺」なんて偽ドキュメンタリーを作ったら、うちらみたいな人間が無目的な溜飲下げ目的で大勢見に来るんでしょう。
[DVD(吹替)] 7点(2009-05-06 01:35:17)
70.  コラテラル 《ネタバレ》 
妻投稿です。旦那と会話しながら観ました。■■■■旦那:「トムクルーズどこに出てるの?」私:「黒人じゃないほうよ」■私:「うわー、人が降ってきたよ!」旦那:「上で何があったんだろう」私:「この豚は60億人の中のたった1人だって」旦那:「そんな当たり前の事言われてもわかんねえよ■私:「なんかパソコン壊しちゃったからパシリされてるよ?」旦那:「自分でやればいいのに」私:「そうだよね・・ゴルゴ13だったらさりげなくやるよね」旦那:「ほら案の定大騒ぎになっちゃった」■私:「あれ? ニホンオオカミってまだ生き残っていたっけ?」旦那:「絶滅したよ。でもここはアメリカだから普通のオオカミじゃない?」■旦那:「なんか白髪が黒人にお説教している」私:「そういう奴って多いよね。他人を酷い目にあわせておいて、お前がああだからこんな目にあうんだって言うやつ」■旦那:「おおー事故っちゃった」私:「殺し屋が逃げていくー。実は弱虫なんだね」旦那:「あれ? なんか黒人の女の人を殺そうとしているみたいだよ」■旦那:「うおおおお、白髪がくる、白髪が来る、白髪が来る」■私:「撃った? 撃たれた?」旦那:「白髪が負けたらしい」私:「殺し屋って言っても大したことはないねえ」旦那:「地下鉄に置いていっちゃうんだ。これじゃあ、あの黒人殺人罪で捕まるよ?」私:「黒人の女のひと検事だから大丈夫じゃん!」旦那:「あ、朝になった」私:「考えてみればこの映画、夜の数時間の話なんだね」■私:「この映画と私が小学校で今度読み聞かせる絵本『でてきて おひさま』とどっちが感動した?」旦那:「俺はこの映画かな。この映画、結構教訓になるよ。機会ばかりみて言い訳しないで、信念を持って行動せよって!」私:「私は絵本のほうかな。私は逆に、言いわけばっかで信念を持って行動できない人間に平和で平凡な生活は送れないと思う(つまりタクシーの運ちゃんは殺し屋にとやかく言われる筋合いはない)し、信念よりも『朝太陽の下で生きたい』がためにおひさまのいる山に行く動物さんのほうが立派だと思うよ。『当たり前がわからない人間は当たり前を要求するな』と戦っているんだよ!」旦那:「でも引きこもりのおひさまを空に出すのって、『太陽よ!少し近づいているので離れてくれ』という某サル踊りヒーローより難しいからね」私:「あれ、うちら、何のレビュー書いていたっけ汗」
[地上波(邦画)] 7点(2009-03-05 06:50:03)(笑:1票)
71.  プロジェクトBB 《ネタバレ》 
ジャッキー・アクションに限りがあるかな。■その1、トランポリンのシーンは、ジャンプの最中に敵を叩き上げて慣性の法則を使ってはるかかなたに吹っ飛ばすアクションが欲しい。■その2:ジェットコースターのシーンはクレヨンしんちゃんの栄光の焼き肉ロードを見習ってほしい。ただ鉄の塊が動くだけではなく、コースターが上がって行って恐怖が大きくなる瞬間とこんな所に追い詰められたピンチ感が、その後高速で動きだすコースターと一緒にハラハラドキドキのアクションに繋がるという「アクションの舞台をアクションに組み合わせた」演出は、ジャッキーは得意なはずなのに、その部分が何か物足りない。■その3、マンションのベランダから落ちそうになるシーンが多すぎる。あれは1回でいい。■いろいろ文句言ったけど、この映画は面白いです。赤ちゃんはかわいいよね。でもデカイ・・・。
[インターネット(字幕)] 7点(2009-02-18 09:52:21)
72.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 
テーマは純粋・・・。その主語は村人ではなく兵隊さんたちだろう。私の旦那の行動(あるいはその他の映画レビュー)を見てからこの映画を見ればわかるが、村人さんたちはどう考えても自閉症者なのだ。つまり場の空気が読めない。壊滅的に・・・。私の予想ではたぶん自由主義にとっても社会主義にとっても邪魔な発達障害者が1948年建国直後に両者の秘密合意でここに住まわされ、忘れられた結果この村が誕生したという裏設定があると思う。冒頭で傷病兵を殺すシーンと、「子供のように純粋な」という健常者の確信犯的な偽善すら感じる村の名前が、その伏線に見える。そういう村人に対し、戦争が出来る頭の回転の速さと人間を殺すよりも実は服従させる事に使われることの多い「銃」を持っていながらも、結局何の悪さもしなかった・・・最後に彼らを守ろうとした兵隊さんにこそ「純粋」という代名詞がふさわしいと私は考える。ラストシーン・・・真っ暗な夜空からその虚ろなシルエットを現わすアメリカ軍の飛行機は、日本の内地で人々を追い回した艦載機P40と絨毯爆撃をしかけてきたB29だった。B29の絨毯爆撃のシーンは、爆弾の雨がどんどんこっちに迫ってくる、おそらく昭和20年に多くの日本人が感じたであろう絶望を一瞬だけ表現していた。監督が意図したかどうかは想像の域を出ないが、私はこのシーンと、その後ろに続く村人が「花火」と楽しむシーンにこそ、この映画のメッセージが込められていると思う。南北兵士が戦ったのは結局は愛する人が爆弾が迫ってくる絶望にさらされないためなのだというメッセージだ。つまり彼らは絨毯爆撃を花火に変えたのだ。もう一度言う、ファンタジーなのは村人ではなく兵隊さんなのだ。■■凄いいい映画だと思ったんだけど、知的障害っぽい女の子(ちなみに私も知的障害者です^^)の使い方が間違っていないかな? あそこで死んでしまうのはファンタジーとしてやってはいけないと思う。あとあのラストサムライ・・・必要なの?
[インターネット(字幕)] 7点(2009-02-08 05:42:34)
73.  マトリックス リローデッド 《ネタバレ》 
妻投稿。私は「格闘と映像がすごければだれが殺されたっていいじゃん」というストーリーは好きじゃないし、従ってこの映画も好きではない。駄菓子菓子! この映画のシュールさはもはや芸術的としか言いようがない。グレーがかった映像内を車が回転する姿、100人のスミスが一斉に襲い掛かってくる姿は、建築家黒川紀章さんの「黒を基調にした現代建築」に通じるような美しさと「既存の価値を破壊する」ダダイズムが見事に調和したものになっている。こういう映画に人道や「世界を救う正義」は邪魔なだけなのかもしれない。感動はしないし主人公に感情移入はしないし、トリニティーやザイオンがどうなるかなんて知ったことではない。観客にそんな感動を求める後半は見ていてうだうだした。しかしこの映画は「派手で迫力のあるアクションを見せればいいや」レベルで作られた代物ではない事は確かだ。7点を進呈したい。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-31 01:28:39)
74.  サラエボの花 《ネタバレ》 
母さんの感情移入に勤しんでいたので、あんまり子供の方は見ていなかった・・・というかお母さんの気持ちを主観的に、子供の気持ちを客観的に描いたのは、お母さんの綱渡りのような気持ちと行動を描きたかったんじゃないのかなと・・。観客が子供の信条を詳しく知っていたら、「愛があるんだもの」で片づけられかねない浅い作品になったような気がする。母と子どもに微妙な隔たり、大きくなっていく溝・・・暴力が人間の大切な愛や絆、希望全てをぶち壊すものだという事が、逆に私はお母さん一点を見る事で表現を受け取れたと思う。最後に私は子供の信条を表現した少なくとも秀逸なものに、女の子の綺麗な髪の毛が切り取られた場面を挙げたいと思う。修学旅行の楽しいバスの中で、1人だけ髪の毛のない女の子。この姿がもう一つの民族浄化「アウシュヴィッツ」の姿を思い出した。レイプとはそういうものなのだ。平和な秩序世界に飛び地のように存在する真っ黒なアウシュヴィッツなのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-26 03:09:31)
75.  猟奇的な彼女
うちの旦那、これを見て「あー、スパイダーパニックの巨大ハエトリグモになって、あのおいしそうなぴちぴちした体にしゃぶりついて、エキスを吸い尽くしてー」とか訳解らないことを言っていました。確かに映画の中のチョンジヒョンは猟奇的なようで美しいシンメトリーを強調したような服をいつも着ていますよね。頭のネジが外れた倒錯趣味の変態野郎のための映画であって、旦那の反応からしてそういう意味では成功した映画だと思うから8点なんだけど、私だって負けていないという嫉妬の意味も込めてマイナス1。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-22 04:35:38)(笑:1票)
76.  ロボッツ 《ネタバレ》 
ムカつく奴はひっぱたいてやれという創作態度が不満だが、自分の子供が箱になって届き、それをオヤジが組み立てていくというシーンから続く一連のストーリーに感動した。あれは子供映画じゃ「人身売買」や「デザイナーベイビー」といった現実世界の問題が邪魔してなかなか出来ない場面だろうが、これを入れた事で「なぜ人間(?)は生まれながらに尊い存在なのか」を人間の出産とは違った形で、なおかつプラモデル好きの僕みたいな自閉少年にストレートで伝わってくる方法で表現してくれたことを高く評価したい。「人間は粗大ゴミじゃない、1人1人が尊い存在なんだ。旧式でも壊れていても」というありきたりなメッセージを、対象を錆びついた粗大ゴミ的ロボットに置き換える事で再度大声で主張している点も、頭のネジが4本ほど抜けた池沼少年である僕にとっては特別だった。しかし「夢」というキーワードや「生存」というキーワードがおとぎ話の域を出ていない点が残念。この点も人間と違った方法で、でも人間にストレートに伝わるようなアイデア展開だと良かったと思う。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-22 04:05:19)(良:1票)
77.  グエムル/漢江の怪物
旦那に代わって妻投稿。この映画はモンスターパニック映画につきものの、大勢の犠牲者と怪獣の屍の上で感傷に浸る主人公とヒロイン連中に対するアンチテーゼではないかと思う。ガメラ、仮面ライダー何でもいい。夜道を家に帰る端役女性が突然その命を通り魔的に奪われる。次の瞬間には主人公の図々しい日常が描かれ、被害女性の今までの人生や、彼女の帰りを待っていた彼氏が変わり果てた恋人を前に嘆き悲しんだり、家族が蒸発した娘を必死で探すであろう事実はなかったことにされるような展開に、きっと制作者は違和感を感じていたのではないか。それが、この映画における葬式のシーンやラストの唖然とする結末など、頑張って努力した主人公の家族が悲惨な運命を背負う描写へとつながったんだと思う。あの女の子の遺形はモンスターを際立たせるために殺された映画やテレビの中の無名の人々の墓標ではないかと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-02 03:12:21)(良:1票)
78.  ドラえもん のび太と翼の勇者たち
ドラえもんの映画に観客は何を求めているのだろうか。僕の場合それは①ドラえもんの道具によって四方八方に広がる摩訶不思議な冒険フロンティアと、②そこで繰り広げられる、異次元ではない、しかし世界をちょっと違う視点から見つめる事によって異次元性とリアリズムが調和する骨太のアドベンチャー、③どんなフロンティアであろうと存在する人間の過ちとメッセージだ。しかし冒険フロンティアはすでにネタとして出しつくされ、ドラえもん映画は開拓された冒険舞台をさらに深く掘り下げ、発展させる段階に入ったようだ。この映画はその過渡期において悶絶するドラ映画シリーズの象徴ではないかと思う。ストーリーやメッセージはなんだか学校の先生が作ったみたいでいまいちだが、レースシーンや映画の中で一応完成される鳥人たちの世界観などを見る限り、決して惰性で作ったのではないと思う。だから僕はこの作品は嫌いではないし、視点を変えるだけで地球には無限の世界があることをガキだった僕に教えてくれたドラ映画が、これからどんな変化を遂げるか楽しみにしている。
[地上波(邦画)] 7点(2008-10-17 16:27:34)
79.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
ラストでインディージョーンズとハムナプトラを見た気分です。あとネビル君が引っかかった塔から落ちる時CGを使わずに落ちてくれたら、彼はジャッキーを超えていたのにと思うのであります(怪我するので本気にしないで)
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-16 23:34:04)
80.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
宮崎駿の映画で面白かったのはうちらにとっては、「天空の城ラピュタ」「トトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」(「もののけ」は面白いけどえぐい)で、「千と千尋」以降は21世紀版ゴジラみたいな印象しか持てなかった。そんな中でこの作品。まさにゴジラという名前のイグアナ怪獣がニューヨークを突っ走っていったような、シリーズのイメージの崩壊というか衝撃というか、まず見終わった後の第一印象はそれだった。宮崎五郎監督アナドレン。父親の作風を継承しているようでその作風をぶち壊してやがる。「働く」というキーワード、「人間の心がおかしくなっている!」といった台詞。シリーズでもさり気なく出ていたテーマを、グロテスクと形容したくなるようなあからさまさでバンバン出してくるこの行為はまさに父親である駿に対する宣戦布告に他ならない。冒頭で親父がぶっ殺されるシーンがそれを物語っている。映画はその後派手な迷走ぶりを見せるが、これは父親を殺したアレンが迷走しているのと連動しているので無茶苦茶だと思いつつも納得はでき、最終的に「未来を恐れることはやけくそを生み、後悔を生む」というテーマは少なくとも僕らにはストレートにぶつかってきた。つまりこの映画は「宮崎アニメの歴史を踏み台にして自分の目指すステップに到達する」という後継者の宿題を「額面通り」に成し遂げているのだ。問題はその「目指すステップ」をもう少し映像で誰でも納得できるようにしてほしい。次回作の「ポニョ」では宮崎駿が再びメガホンをとった。息子と対決するためだ。ジブリからは当分目が離せそうにない。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-05 00:27:13)(良:2票)
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