61. 闇金ウシジマくん
大島優子がよく出たなと思っていたが、全然汚れ役でもなんでもなく、彼女のシーンは全部カットでも成り立つ。片瀬那奈はテレビ版を見ていない人には意味不明。肉蝮との対決は原作通りにシンプルにしたほうが凄みが出たはず。無駄な格闘シーンで安っぽくなった。まぁ原作ファンとしては、山田孝之(ちょっとタッパが足りんがそれなりの迫力)と林賢人の頑張りにプラス1点。けどハッキリ言って、テレビ版のほうが原作にない笑いを盛り込むなど数段良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-27 11:31:57) |
62. 崖っぷちの男
《ネタバレ》 何故、弟達はスパイ張りのアクションができるのか?どうやって金庫への到達路を調べたのか?何より脱走できなければ計画はおじゃんの筈なのに脱走手順があまりにずさん。最後はやっぱり飛び降りて、一発殴ってダイヤを取り上げ、目出度し目出度しって…。ラストの取って付けた様な大団円もショボ過ぎ。CG全盛の今、高層ビルの上からの映像くらいではハラハラドキドキできるはずもない。 [映画館(字幕)] 4点(2012-07-13 15:43:45) |
63. スノーホワイト(2012)
ただ単に「白雪姫」を映画化しただけ。そんなのはディズニーに任せておけばいいのであって、すべてにおいて中途半端。「本当は怖いグリム童話」などで本来の物語がかなりおどろおどろしいものだとみんな知っているのだから、もっとバイオレンスに、もっと残酷に、もっとエロティックに、もっと下品に。言うなればもっと大胆にできたはず。シャーリーズ・セロンの美しさに+1点。途中に出た怪物はいったい何だったんだろうと思ってたら、3部作を考えているとのこと、で納得。2作目、3作目はテレビで十分。 [映画館(吹替)] 5点(2012-06-17 13:56:33) |
64. テルマエ・ロマエ
期待してた分、ガッカリ度高し。本場イタリアでの重厚なセットばかり派手で、古代ローマと日本の銭湯を行ったり来たりして話しを小出しにしているだけ。同じくタイムスリップを扱った「サマータイムマシン・ブルース」のせせこましくも軽やかな展開と比べると雲泥の差。 [映画館(邦画)] 4点(2012-05-14 16:59:17) |
65. 幸せの教室
ラブコメということだがほとんど笑えなかった。最後のスピーチは良かったが。 [映画館(字幕)] 4点(2012-05-14 13:35:15)(良:1票) |
66. ロボジー
ソニーのアシモなど人間型ロボットのスムーズな動きに「着ぐるみ!?」とつい間接部分を注目してしまうアトム世代には嬉しい出来栄え。ちょっと怪しい動きが気になりだした頃に行った大学でのロボット工学の講義シーンが一気にリアリティを生み出したし、何より「ニュー潮風」という、まるで洗濯機や冷蔵庫のような白物家電風なネーミングがキュート。「鉄腕アトム」じゃないけど、やっぱりロボットは人類を幸福にさせるものなんだと再認識。大いに楽しませてもらった。 [映画館(邦画)] 8点(2012-02-08 10:18:04)(良:1票) |
67. 不知火檢校
ピカレスクロマンの傑作。よくあるようなニヒルで痛快でカッコ良い悪ではなく、本物のワルというか、弱者を苛めぬいてそれを踏み台にする、云わば弩Sの悪漢物。特におはんを絞め殺すシーンは映像的にも秀逸。ただ検校に登り詰めてからは普通の悪代官クラスになってしまった感も。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-14 09:24:34) |
68. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
三谷監督作品に共通するのが、観る者をちょっと戸惑わせる一風変わったシチュエーション、こじゃれた笑いの得意げな押し付け、芸達者な役者を集めての学芸会的小芝居。今回もそのパターン。あまり入っていなかった劇場だったけど、笑い声も起こらず、ラストの余計な感動シーンもみんな冷めて観ていた感じ。三谷作品、決して嫌いじゃないんだけど…。 [映画館(邦画)] 6点(2011-11-23 08:44:53)(良:1票) |
69. 人情紙風船
初めて観た戦前の日本映画ながら、全然古臭さを感じさせず、最後まで見飽きなかった。髪結新三の惚れ惚れするような機転と度胸、その逆に不器用で気弱な浪人又十郎、その周りの貧乏ながら精一杯不敵に生きている長屋の連中。悲劇なのは確かだが、観終って清々しさを感じさせられた。若い加東大介も確かな演技で魅力的。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-14 16:18:01) |
70. スマグラー おまえの未来を運べ
《ネタバレ》 アクションシーンは笑ってしまうようなところもあるが、結構見応えあり。何よりチャイニーズマフィアの殺し屋コンビである背骨と内蔵の存在感は圧倒的。ただ拷問シーンはちょっとやりすぎ。クワイ河マーチを口ずさみながらオムツ姿で行進するのははじけすぎかも。何より気弱な善人にしか思えない主人公がなんでそんなに拷問に耐えられるのかが説明不足。ただ原作漫画も読んでみたくなったのは確か。不思議な魅力はある。 [映画館(邦画)] 7点(2011-11-02 12:03:38) |
71. 悪名(1961)
関西人にも聞き取りづらい荒っぽい河内弁にもまして、物語の荒っぽい展開にはついていくのがやっと。しかしながら勝新の放つ男の色気と田宮二郎の切れの良さが魅力的で、シリーズ化なったのも納得。比べて女優陣にはあまり色気も魅力も感じなかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-10-25 09:30:11) |
72. 一命
元ネタが良いのだからこれくらい出来て当たり前、というのが正直なところ。「十三人の刺客」に続き傑作時代劇をリメイクした三池監督の意図はどこにあるのだろうか。「自分ならあれよりもっと面白く描ける」とでも思い上がっているのだろうか。今度は「七人の侍」でも狙っているのでは…。とにかく後出しジャンケンはズルイっす。「12人の怒れる男」をパロディに焼き直した「12人の優しい日本人」をちっとは見習えば。それと3Dにした意味が分からない。風景シーン以外はほとんど3Dを感じられなかったし。 [映画館(邦画)] 6点(2011-10-24 14:09:32) |
73. かもめ食堂
北欧を舞台にのんびりとした情景とほっこりした展開でそれなりに楽しめた。猫を預かる話とカバンのキノコは意味不明。フィンランドと言えばサンタクロースとムーミンくらいしか知らなかったが(昔、ヨーロッパの中でもハンガリー人とフィンランド人は東洋系だと聞き親しみを覚えていたが、現在では疑わしい説らしい)、これからは「かもめ食堂」も思い出すはず。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-06 16:04:05) |
74. 大鹿村騒動記
豪華俳優の目白押しでアッという間の93分。原田芳雄の遺作ということで、決して大爆笑コメディではないが美しい信州の映像にマッチしたハートフルな展開に大満足。景清と道柴に扮した二人の絡みも歌舞伎「六千両後日文章 重忠館の段」の内容を知っていればもっと楽しめるのだろう。それにしてもアルバイトの雷音君は最後まで男か女かわからなかったです。 [映画館(邦画)] 7点(2011-09-21 11:50:10) |
75. 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
《ネタバレ》 そこそこ楽しめる脱力系コメディー。地獄の一本道、ビーフシチュー温泉、地獄甘エビなど結構笑えたが、青鬼、赤鬼の設定はよく分からん。そもそもなぜ濡れた男は大木家の炊飯ジャーを盗んだのか。けどまぁ十分元は取れた感のある一本。新婚地獄篇と言うからにはフルムーン篇など続きもあるのだろうか。 [映画館(邦画)] 7点(2011-09-21 11:22:54) |
76. 探偵はBARにいる
ラストシーンの滅茶苦茶なバイオレンスシーンにドン引き。なにより探偵ものはそのキャラクターの魅力で決まる。大泉洋では役者不足だし、そもそもこの探偵自身にあまり魅力が感じられない。「アフタースクール」の大泉は良かったが…。ストーリー自体も思わせぶりでご都合主義。独白という手法も妙に説明的で意味をなしていない。シリーズ化という魂胆もありそうだが、たぶん無理だろうな。 [映画館(邦画)] 5点(2011-09-21 10:52:37) |
77. ゆれる
演技派揃いで落ち着いた映像ながら、所々聞き取りにくいセリフが。悪い映画じゃないが、ちょっと退屈。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-21 10:34:37) |
78. おっぱいバレー
予想通りの展開。実話という話しだが、どこからどこまでが実話なのか?実話だけにドラマチックなことも起こらないということなのか!? [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-25 17:26:53) |
79. 馬
チーフ助監督となっている黒澤明が脚本、撮影、編集を担当した実質的な監督処女作。そのせいか、弟を見送るために馬で駆けるシーンや祭りの泥臭い迫力など、後の黒澤作品の香りが感じられる。ただ冗漫なシーンや聞き取りづらいセリフ(分かりづらい東北弁ということを考慮しても)、暗すぎる画面(フィルムの状態も悪かったにしても)など黒澤作品の短所も随所に見受けられ、正直、2時間9分は長すぎ。1時間40分にしていれば傑作になっていたのでは。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-08-25 15:25:07) |
80. プリンセス トヨトミ
種明かしが早すぎる。せっかくワクワクした前半、もっと引っ張っても良かったのでは。もう少し工夫があればもっと面白くなったはず。せっかくの素材を生かしきれず、原作以上の結果を出せていない(…原作は読んでいないが)。役者陣の頑張りにちょっと甘めの7点献上。 [映画館(邦画)] 7点(2011-06-01 13:59:34) |