61. 花嫁はエイリアン
原題は「わたしの継母はエイリアン」。夫じゃなく娘の視点なんだね。 たしかにコレ、夫の視点で観るより、娘の視点で観たほうがずっと面白く感じる映画だと思う。 ともかく、見た目通りのユルーいハートフルコメディ。 こういうの作らせるとアメリカは上手い。終盤になってもシリアスや泣き落としに傾かない、良い意味で不真面目なバランス感覚に好感が持てる。 今の感覚からするとボケがくどいところもあるが、ちょくちょく良い間で仕掛けてきた部分もあった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-22 04:00:19) |
62. ダークナイト(2008)
ノーラン版バットマンの二作め。 構成面、演出面などは前作からあまり進歩がない(格闘アクションに至っては退化しているかも?)が、ヒース・レジャー演じる新生ジョーカーの魅力だけで、十分に観る価値がある。「実写ジョーカーはジャック・ニコルソンしか考えられないよ」と決めつけている人にこそ勧めたい。 武術もできなければ特別なメカを持っているわけでもない「単なる凶悪なチンピラ」に、ヒーローのバットマンが圧倒されてゆくさまは、もはや痛快だ。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-22 01:38:17) |
63. バットマン ビギンズ
クリストファー・ノーラン版バットマンの第一作。タイトル通り、バットマンの誕生を描いている。 内容は可も無く不可もなく。 強いて長所を挙げるとすれば、ゴッサムシティの貧民街の雰囲気と、要所要所でかかるメインテーマ曲のカッコ良さ。それから、ストーリーライン的には無理矢理ねじ込んだ感じが否めないものの、バットモービルのアクションもなかなか迫力があった。 また強いて欠点を挙げるとすれば、前半、忍者組織の中で修業をするくだりが長く感じる(実際の尺はそこまで長くない)ことと、格闘シーンの殺陣が少し野暮ったいこと……くらいか。 総じて「わりと面白いアメコミ原作映画」の部類に入ると思う。 続編のダークナイトと比べるとキャラクターの魅力面で落ちるが、決して悪くはない。あまり期待しないで観る分には良い娯楽作。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-22 01:12:13) |
64. タイム・ソルジャーズ~愛は時空(とき)を超えて~
明代の近衛兵と極悪人が、現代にタイムスリップして戦う映画。思ったよりずっと面白い。 どうやら「方向性としてはハイランダーっぽい感じにしたいなあ」と思って撮ったようなフシがあるのだが、香港ならではというべきか、良い意味で全然違うものに仕上がっている。やっぱり格闘シーンをやらせたら香港映画はすごい。 また、お約束ではあるものの、昔の人がセーターにニット帽の出で立ちで家電にびっくりしている姿はやっぱり面白い。まあ同じ立場だったらみんなびっくりするよな。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-11 20:01:41) |
65. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
全てにおいてわりと良かった。「ここがすげえ良い!」っていうポイントが無い代わりに、これといった欠点も無い。わりと長いけど、途中で嫌にもならなかった。原作が読みたくなる映画。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-11 17:28:16) |
66. ボーン・コレクター
話はザツだがキャラの立った映画。漫画的。緻密なサスペンスを想像していると痛い目を見るかもしれない。 どうでもいいけどデンゼル登場時の、右からスッと入ってくるカットに笑った。いや、お前が主役なのは分かったけど、なんつう始まり方するんだよと。5点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-02-11 17:16:26) |
67. デジャヴ(2006)
えらく雑だが、雑ならではの面白さがある娯楽作。「ちょっと待った!」と言いたいところがあちこちにあるのに、妙な勢いがあるので何だかんだで最後まで見られる。もしかして娯楽に必要なのは、この妙な勢いなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-21 20:04:32) |
68. セルラー
「ソウ」のヒットで「ソリッド・シチュエーション映画はニワカ映画ファンに受けがいいぞ!」と味をしめた日本の配給会社が、何でもかんでもソリッド・シチュエーション風に売り出しそうとしていた時期の映画だからだろうか。さも「密室に閉じ込められた女が電話一本で事態を切り抜ける物語」ふうのパッケージをしているが、基本的には携帯片手に東奔西走する若者の必死な戦いを中心とした、かなりアクティブな映画。ウィリアム・H・メイシーの横っ跳びガンアクションが見られるのはたぶんこの映画だけ。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 08:01:08) |
69. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
「俺たち~」っていう邦題はひどいが良い映画だった。教師の手に負えない、頭の良い不良学生みたいな作品。無軌道なようで知能犯。好き。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-29 07:58:00) |
70. アイ・アム・レジェンド
なかなか面白い景色を見せてくれる映画だったが、ラストがひどすぎる。伏線全部無視、ストーリーの整合性も壊滅。あまりにも変なので調べてみたら、ギリギリで差し替えたんだとか。例の戦争の影響なのだろうか。フィクションでそういうことしてほしくないね。 [DVD(字幕)] 3点(2012-12-29 07:54:18) |
71. 交渉人(1998)
ともすれば頭脳戦を必要以上に意識してしまいそうな設定でありながら、派手さとのバランスも忘れない、良くも悪くもプロらしい作り。ジャンルとしては、ダイ・ハードの第一作に代表されるような、シナリオ重視のアクションといえるかもしれない。なかなかの娯楽映画。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 07:50:11)(良:1票) |
72. アンジェラ(2005)
ストーリーは有って無いようなものなのに、なぜか最後まで見てられる。Rie Rasmussenのルックスと仕草のおかげか、ベッソンの上手さなのかは分からない。ラストがベタなのか裏切られたのかも分からない。総じて言えばまあまあ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-29 07:45:58) |
73. エージェント・コーディ
典型的なティーン向けのオフザケ映画。ぶっちゃけ二十代終わりごろにもなってこんなもの見て、レビュー書いてる自分に対してどうかと思う。 本来なら4点。けどヒラリー・ダフが可愛いのと、悪役にイムホ(アーノルド・ヴォスルー)がいたことを考慮して5点。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-29 07:41:07) |
74. ナチュラル・ボーン・キラーズ
発想はいかにもタランティーノなのだが、メガホンをとったオリヴァー・ストーンが理性的すぎるのか、やや出来上がりが綺麗すぎる感がある。全体的に丸いというか、ハジケようとしてハジケている感じ。でも良く言えば見易い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 07:36:34) |
75. SFソードキル
ズレているといえばズレているけど、全編にわたって真剣そのものなので、笑っていいのか悪いのか分からない。そう、まるで藤岡弘さんご本人のような映画である。侍が単なる戦闘マシーンみたいに描かれていないという点は、この時期のアメリカ映画にしては珍しい。総合的に言えば5点くらいだが、個人的には味わい深くて好き。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-29 07:34:11) |
76. 導火線 FLASH POINT
分かり易く言えば格闘アクション満載の暴力映画であり、分かりづらく言ってもそうである。もちろん見どころはアクションしか無い。 全編にわたってヒリヒリした緊張感が漂っているのが特徴。 「SPL(殺破狼)」等でもそうだったが、近年のドニー・イェンが演じる殺陣は、殴る蹴るばかりだった従来の香港アクションとは違い、投げや絞め、また首相撲なども駆使した、よりケンカ的でバラエティ豊かなものである。一言でいえば掴み合ってからの攻防が多い。 ともすれば必要以上にリアル寄りになってしまいそうなコンセプトでありながら、ちゃんと「夢のある格闘」を組み立てているあたりは、さすが香港映画といえよう。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 07:28:46)(良:1票) |
77. ローマの休日
テンポの良い萌え映画。単純ながら飽きさせない構成、印象的なセリフの数々、キャラの立った登場人物たちに引っ張られて、いつの間にか見終えている。ヘプバーンの美しさばかりが語られ、そして実際に彼女は美しいのだが、映画としての骨組も非常によく出来た作品。 [DVD(字幕)] 9点(2012-12-29 07:27:12) |
78. 悪魔のいけにえ
偶然なのか狙いすました結果なのかはよく分からないが、結果としてよく出来た雰囲気の映画。「野暮でない」ということの重要さがよく分かる。モダンホラーの歴史を変えた一作だから、好む好まないに関わらず観ておいた方が色々な作品を楽しめるかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-29 07:23:21) |
79. ウォンテッド(2008)
あまり書くことのない映画。正直、なぜ今レビューしているのかも分からない。 ええと、アンジェリーナ・ジョリーがエロくて綺麗で魅力的。 この映画の最大の見どころは、ジェームズ・マカヴォイ演じる主人公に「どいてくれ!」って言われて、「はいどうぞ?」って感じで通してあげる時のアンジェリーナの仕草と表情。 他には取り立てて言うことも無いが、つまらなくはない。暇なら観よう。 ラストカットのノリの軽さはちょっと好き。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-29 07:13:41) |
80. マルホランド・ドライブ
悪質なギミックの仕掛けられた映画。つげ義春的ともいえる意識の表現を上手く使った二層構成で作られており、初見ではその特殊さに翻弄されるが、結末(真相)が分かった上でもう一度見ると、色々なシーンで切ない気持ちになる。 リンチ映画の中ではストレイトストーリーの次に分かり易い作品。優れた映画。 [DVD(字幕)] 9点(2012-12-29 07:03:00)(良:1票) |