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sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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821.  デッドコースター
確かに前作から十二分にパワー・アップしてて、この手の映画としては驚く程(↓)皆さんの支持も高く、続編の使命は十二分に果たせたんじゃないでしょうか。90分ポッキリの時間でテンポ良く、スプラッタ度の増した死に様を見せ続けるだけというのも潔く、前作に少し不満を持った私も溜飲を下げることが出来ました。アーシア・アルジェント風ルックスのA・J・クック嬢も好みです(「ヴァージン・スーサイズ」の次女役だったの?)。それにしてもこの邦題だと、「ファイナル・デスティネーション」じゃなくて「マーダー・ライド・ショー」の親戚だと勘違いする人もいるんじゃないかな…、6点献上。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-02 00:07:28)
822.  28日後...
新機軸を期待させながら、結局はありきたりの着地点に向かってしまうので、個人的にはかなりがっかり。人間は本質に於いて「感染者」と変わらない…なんてこと、もう言われなくても百も承知してます。同じテーマでも、もう少し話の作り様はあった筈。本当にこれじゃ「ゾンビ」のまま。クライマックスに軍人の狂気を持ってくるのも陳腐だし、感染者の襲撃も少な過ぎて恐怖感やバイオレンス感も薄い。特に気に食わないのが、感染者同士が殺し合わないこと。感染者同士が殺し合ってる横で、非感染者同士が殺し合う。この方がずっと絶望感に溢れてると思うけどなぁ…、5点献上。
[DVD(字幕)] 5点(2005-06-02 00:07:05)(良:1票)
823.  月のひつじ
私は逆に、本作からオーストラリアっぽさを感じることは出来ませんでした。演出も(駄洒落じゃなくて)月並みだし、特に音楽はハリウッドで量産されてる、ほのぼの系映画や軍隊モノ等で使われるのと全く同じ曲調。現在のサム・ニールを全く描かないのに、何でわざわざ回想形式にしたのかも解りません。月面着陸に関与するオーストラリアの田舎町という舞台は特殊ですけど、田舎町の一瞬の高揚の中で描かれる人々の喜怒哀楽というのは、特に目新しいテーマとも感じません。確かに悪い映画じゃないですけど、個人的には面白いとも思いませんでした。という訳で、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-02 00:06:39)
824.  ミュリエルの結婚
ブリジット・ジョーンズが可愛く見える程、ミュリエル・ヘスロップのダメっぷりに容赦が無いのが凄い。何しろ、一家揃って痛いんです。そして、レニー・ゼルウィガーがスリムに見える程、トニ・コレットの太りっぷりが凄い。細面ながら元々体格の良い人ですけど、もうパツンパツン。で、映画のテーマはお馴染みの「変身願望」。最初のミュリエルは味噌っかすの芋虫。やがて自分の周りを嘘で塗り固めて、マリエルという名のサナギになる。最後にその殻を破って出てくるのは、華麗な蝶ではないですけど、少なくとも成熟した大人になったミュリエル。この辺が最後まで成長しないブリジットとは違う所。アバの楽曲も抜群のセンスで挿入され、物語を彩ります。これは負け犬予備軍の皆様方に、自信を持ってお薦めします、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-02 00:06:16)
825.  ロッキー・ホラー・ショー
何故か現在まで鑑賞する機会に恵まれず、最近ようやく観ることができました。これは「SF映画二本立て」を観に、実際に薄汚い名画座へ足繁く通った経験を持つ方なら感涙モノの作品だと思います。私もタイトル・バックの“Science Fiction/Double Feature”でがっしりと心を掴まれ、“The Time Warp”で異次元へと連れ去られ、“I'm just a sweet transvestite from Transexual, Transylvania”(何て馬鹿馬鹿しい歌詞なんだ!)という哀愁に満ちた歌声に涙しました。やっぱおたくってのは世界中に、そしていつの世にも存在してたもんなんですねぇ。溢れる映画愛に謹んで7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-02 00:05:49)
826.  SWEET SIXTEEN
イギリス社会の最下層に生きる少年が、更に転落していく様を描く青春映画。主人公は自暴自棄になってる訳でも、裏社会でビッグになりたい訳でも、小遣い稼ぎをしたかった訳でもない。しかも自分がジャンキーになるつもりはなく、他がやらなかった事業を始める才覚があり、大手と提携する交渉術も持つ非常にしっかりとした男。彼のモチベーションは「家族で一緒に暮らす」というささやかな希望だけ。15歳の少年は、自分達の置かれた境遇を金で解決できると思い込む。しかし問題は金ばかりじゃなかった…。これは“SWEET”と言うには余りにも“BITTER”な結末です、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-25 00:10:26)
827.  モーヴァン
うっ…、意外にも評価が高い…。ということは皆さん、この映画に描かれていたことが理解できたんでしょうか? 私には最初から最後まで何がどうなってるのやら、さっぱりと解りませんでした。モーヴァン・カラーはエモーショナルな部分や目的意識等を一切削ぎ落とした、一種の無垢な人間ということなんでしょうか? そうなると、便宜上、常識的な善悪に分類して考えれば、もちろん彼女から「悪意」を汲み取ることは出来ませんが、これは性悪説に則って人間を描いてることになりますね。それにしても、サマンサ・モートン以外の人の台詞が全く聞き取れなかったなぁ…、2点献上。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2005-05-25 00:10:07)
828.  ナビゲーター ある鉄道員の物語
1993年に始まる英国鉄道分割民営化の過程を、ある保線区の鉄道員達の視点を通して描く労働者映画。厳しくなる一方の労働条件、歯が抜け落ちる様に退職していく仲間達、毎月の様に変更される企業方針や社名、そして外注化されていく、鉄道の安全を下支えする保線業務等、効率化の名の下に行われるリストラの実態が淡々と、リアルに描写されていく。やがて鉄道員達は、その誇りさえも捨てざるを得なくなる。ここに描かれることは、今回のJR福知山線事故と根っ子は同じ。特に事故電車に乗り合わせてた運転士2名が、現場に残らずノコノコ出勤したという事実は、何よりも利益を優先する体質が、誇り高き鉄道マンをセコイ作業員に貶めてしまう実態を如実に現してたと思う。失敗に終わったとされるイギリスの民営化に対し、成功と言われてる我が国の民営化ですけど、果たしてそうだったのか、今一度立ち戻って考える時期に来ているのかもしれません、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-25 00:09:49)
829.  天使にさよなら
昔気質の父親と、何故か天使になることを夢みる思春期少年との反目と和解を描く、ファンタジックで少しヘヴィーなファミリー・ムービー。「リトルダンサー」を書いたリー・ホールのラジオ・ドラマの映画化ということですが、例によって父親が失業中の労働者階級という設定は見飽きたし、テーマ自体も別段目新しくは感じません。特別信心深そうに見えない息子の趣味も良く解らない(父親が息子をゲイと勘違いするのも、むべなるかな)。そして私自身は、この結末をどう受け止めて良いのかも解りませんでした。大天使ガブリエルは、この結末に納得してるんでしょうか…? 5点献上。
[DVD(字幕)] 5点(2005-05-25 00:09:27)
830.  ブレッド&ローズ
ロサンゼルスのビル清掃業者(ビル管理会社)で働く南米からの不法就労者達の実態と、彼らの権利獲得までの闘争を描く労働運動映画。今現在の重要なテーマであるにも関わらず、内容が内容だけに、古臭い左翼系映画を髣髴とさせてしまうのが難点か。雇用主による不法就労者の扱いは不当には思えるものの、正規の労働者と同等の権利まで与えるのは、私には甘やかしにも見えてしまう。ま、こういう形での労働力が既に実体経済に組み込まれてることを考えれば、致し方ないのかもしれませんが…。私的には労働運動自体よりも、主人公の姉のエピソードが印象的。アメリカで地歩を築くのに地獄の暮らしを送ってきた姉。それでも祖国を後にする人間が後を絶たないんですから、問題の根は深いです、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-25 00:08:59)
831.  キス★キス★バン★バン
タイトルや音楽や美術等は確かに粋な感じはしますけど、話の設定自体は絶対に馬鹿映画のそれだと思う。従って、本作は「粋で馬鹿な映画」…の筈。なのに、どーしてこうも湿っぽくなっちゃうんでしょ? これが四六時中、曇天に覆われてる英国流ってヤツなの? この微妙な雰囲気にハマれれば楽しい映画なのかもしれませんが、私は最後まで受け止め方が判ずに終わってしまいました。従って、誠に申し訳ありませんが4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-05-25 00:08:31)
832.  ぼくの国、パパの国
「ベッカムに恋して」は現代のインド系家族の話でしたけど、こちらは70年代のパキスタン系家族の話(私はこっちの方が酷い邦題だと思う)。ことさら宗教等を意識しなければ、封建的な父親と家族の葛藤という、日本人にも馴染み深いテーマだと思います。私的に不満なのは、父親と母親の関係に今一踏み込みが足りなかったこと。これだけ祖国の文化にこだわる男が、そもそも英国女性を娶ったのは何故なのか?(しかも、経営してる店は選りにも選って「フィッシュ&チップス屋」) 多分この父親は自分の過去を後悔し、子供達に同じ轍を踏ませたくないんだと思う。対して母親の方は初志貫徹、理不尽な伝統を振りかざす男に最後まで着いていく覚悟。どんな文化に於いても、かくも男は弱く、かくも女は強いのです、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-25 00:08:05)
833.  プランケット&マクレーン
何の気なしに観たので、製作総指揮ゲイリー・オールドマン、そしてリドリー・スコットの息子のデヴュー作だとは思いも寄りませんでしたが、雰囲気的にはイギリスの西部劇って感じですかね(「マカロニ・ウェスタン」風に言えば「フィッシュ&チップス・ウェスタン」?)。この手の時代設定だと貴族社会の中だけの話か、若しくは下々の暮らしを追うだけの話というのが多かったと思いますけど、この「紳士強盗」が両者を行ったり来たりするので、当時の風俗を縦断的に描く独特の作品という感じはしました。息子としては演出手法も独特なものを目指したのかもしれませんが、リアルで重厚に作りたいのか、ポップでファッショナブルにしたいのかが良く判らず、こちらは成功してるとは言い難いです。もう少し頑張りましょう、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-25 00:07:42)
834.  リトル・ヴォイス
派手で強権的な母親の下で、亡き父親の思い出の中に引き篭もって暮らしていた女性が、真の意味で親離れするまでを描くファンタジック・コメディ。単に歌が上手いのではなく、モノマネという題材は新鮮でした。映画のクライマックスはもちろんマイケル・ケインの「破滅の歌」(命名:私)になりますけど、実質上のクライマックスは、ステージ上から父親の幻影を見たLVが自信に満ち溢れて歌い出す瞬間。従って「エブリバディ・フェイマス!」等とは違って、以降が尻すぼみの印象を与えてしまうのが本作の大きな弱点でしょうか。ところで私には、ジェイン・ホロックスの歌よりも蚊の鳴く様なアニメ声が衝撃的。日本の声優も歌の上手い人が多いから、この手の声の持ち主は基本的に歌が上手いんでしょうね。そんなことで、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-25 00:07:16)
835.  エリザベス
何が起きてるのか非常に判り難い薄暗い映像の中で、終始陰鬱に描かれるのは英国王室の伝統と血筋と宗教と、そしてそれらを取り巻く権謀術数。肝心のエリザベスが、それを描く為の駒の一つでしかない様に見えるので、この映画は欧米人を除けば、エリザベス一世当時のイギリスの社会的・歴史的背景にかなり明るくないと面白くないと思う。極東の地に暮らす歴史に無知な私も例外ではありません。もう少し一人の女性の物語として見せてくれれば、私の様な者でももっと楽しめたと思います。という訳で、これが出世作となったケイト・ブランシェットの白塗りに、5点献上。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-25 00:06:46)
836.  誰も知らない(2004)
現代の東京にあってはファンタジックにさえ見えてしまうこの状況に、「実話」という重みが有無を言わせぬ説得力を与えている。しかし映画のテーマは、元になった事件そのものには無く、「子供の生存能力」と「社会の社会性の欠如」にある(私的な印象は「サラーム・ボンベイ!」や「酔っぱらった馬の時間」等に近い)。彼らは誰にも知られないのではなく、社会性の欠落した、もはや社会とは呼べない社会に生きる我々には「見えない」のです。今この瞬間にも受難の中で生きる、我々には見えない子供達が大勢いる筈です。話は変わりますが、日本の子供にも残っていたこのサヴァイヴァル力には、不謹慎ながら私は少し嬉しくなり、何不自由無いガキ共にこそ「千と千尋の神隠し」とセットで観せたいと思いました、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-17 00:37:56)
837.  ワイルド・フラワーズ
安い設定をビデオ撮りした内輪ウケ系の寒い映画だとばかり思ってたので、これには不意打ちを食らった。面白い! モチーフそのものは目新しくないベタなスポ根ドラマの寄せ集めには違いないんですけど、登場人物それぞれのエピソードが融合し、ちゃんと一本の熱い物語を形作ってる。正々堂々と丁寧に作られてるのも良いし、ビデオ撮りを感じさせない質感のある映像も頑張ってる。プロが出演してるのでレスリング・シーンの迫力も充分。鑑賞後は、思わず女子プロレスを見に行きたくなりました。次回は予算をかけて、東京ドームでリターン・マッチして欲しいです、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-17 00:37:31)
838.  極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)<OV>
「史上初のヤクザ・ホラー」という触れ込みや、「牛頭・牛頭・牛頭~」というエンディング・テーマ曲ほどには、映画自体のインパクトは無かったなぁ。この映画はもちろんホラーではなく、最初からカルトを狙った不条理コメディ、つーか、馬鹿映画。製作サイドは観客が着いて来ることなど端っから期待してない。私も所々でプッと噴き出す位で、どう受け止めていいのやら判りません。まぁ、三池崇史にとっては「妖怪大戦争」の前哨戦的意味合いがあったのかもしれない(「妖怪~」の出来も想像つくゾ、こりゃ)。本作の欠点は時間が長すぎること。どうせ訳の解んない映画なんだから、もっと勢い良く観せて貰いたかったです。それにしても、よくこれをカンヌに持ってったよなぁ。せめて夕張ファンタ位にしとけば良いのに…、6点献上。
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 00:37:04)
839.  嗤う伊右衛門 《ネタバレ》 
「四谷怪談」と言えば民谷伊右衛門が悪役な訳で、「嗤う伊右衛門」とくれば、てっきり悪人がほくそ笑む話だと思ってました。私の想像とは正反対の内容でしたが、もちろん面白いとは思いませんでしたけど、難しいとも感じなかったし、退屈でもありませんでした。原作は未読なので本当の所は判りませんが、終盤の岩は幽霊、若しくは骸だったんじゃないですかね。やっぱり化けて出てこそのお岩さん。伊右衛門に狂おしいほど恋焦がれ、悔恨の中で狂い死にした岩。彼女の「恨めしや」は「こんなに好きにさせて恨めしい」ということだったんだと思います、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-17 00:36:37)
840.  解夏
テーマは良い所に目をつけたと思う。失明の恐怖の中で生きることが「行」であり、失明の瞬間が絶望からの開放、つまり「悟り」である。しかし、そのテーマを全くと言っていいほど描けてないのには驚く。「僕の目になってくれ」等という、目を覆いたくなるくらい凡庸な台詞を吐く瞬間がクライマックスになってしまって、失明の瞬間の「悟り」がどっかに行ってしまった。それに、二人の関係に全然リアリティが感じられない。ここは惚れた晴れたを超えた、相当の覚悟を表現しなければならない。それが「行」であり「解夏」である筈なのです。ということで、「精霊流し」に引き続き4点献上。
[地上波(字幕)] 4点(2005-05-17 00:36:10)
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