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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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821.  翼よ!あれが巴里の灯だ 《ネタバレ》 
なかなかよかったです。あいかわらず小道具の使い方がうまいですね。今回は犬とかカレイとかハエとか……これって小道具? 神父さまのペンダントは予想通りですが、「やはりそう来たか!」と嬉しくなってしまいます。回想を使ったのも、時系列順に話を進めるよりよかったでしょう。ただ、最後はむりやり盛り上げたような気もします。当時は画期的な行為だったのでしょうが、やはりピンと来ません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-20 19:27:12)
822.  ラ・スクムーン 《ネタバレ》 
やはりベルモンドが主演した『勝負をつけろ』を、原作者のジョゼ・ジョヴァンニがリメイクしたもの。前作が筋を追うので手一杯だったのに比べると、さすがに見せるところをわきまえています。各人物のキャラクターが立っており、ロベルトの仲間のミグリや、もともとビアノバの手下だった2人組など、いい味を出しています。ザビエの妹も比較的出番が多く、それがラストに影響してきます。また、監獄での場面が前作より長く、必然的にロベルトとザビエが顔を合わせるシーンが多くなっており、2人の友情物語であるということに説得力を与えています。脱獄計画など駆け足気味のところもありますが、全体的な仕上がりはたいへんよいです。ラストはハッピーエンドではなくむしろ悲壮ですが、なぜかさわやかさを感じさせます。少なくとも、前作よりは日本人好みの終わり方でしょう。 ちなみに、原作はジョヴァンニが監獄に入っていたときに知り合った男をモデルに書かれたようです。
[DVD(字幕)] 9点(2010-08-19 19:44:22)
823.  勝負をつけろ 《ネタバレ》 
裏街道を生きる男と男の友情物語……だと思うのですが、肝心の2人の関係が強いとは思えません。つまり、そこまでして助けようとする理由がわからず、見ていてフラストレーションがたまります。話はサクサク進むのですが、どうも表面的に筋をなぞっただけという感じで、ここぞというポイントがありません。クリスティーネ・カウフマンはとてもかわいいし、ベルモンドも格好いいけど、どうも雑な仕上がりになっています。最後も後味が悪いのですが、これはフランスの暗黒街映画独特の味でしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-19 19:20:25)
824.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
うーん、テオとかコットンとか非人間のキャラクターはいいのですが、やはり人間はゲームの中の住人にしか見えません。特に遥パパは正直気持ち悪い。ホッタラケの島は、異世界としてはなかなか面白いと思います。しかし、存在意義とかそこに住んでいるキャラクターの由来とかがよくわからず、ひたすらストーリーだけを進めていったのは、よかったのかどうか。そういうものがないから、3人組にしろ男爵にしろ、単なる脇役・悪役で終わってしまっています。もっとふくらませたら、面白くなりそうですが。遥の鏡だけが特殊な存在だというのも、よくわかりませんし。そういうわけだから、終盤でテーマらしきものが提出されても特にどうという感興も湧かないわけです。アニメーションとしては、非常によく動いていてよろしいですが、ある意味動きすぎかも。なんか物語り・動き共に力業で強引に持っていった感じで、もっと緻密な仕上がりだとよかったと思います。それにしても、これが開局50周年記念ですか。フ~ム。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-18 19:54:15)
825.  ホルテンさんのはじめての冒険
言いたいことはわかるのですが、どうも淡々としすぎているような気が……。個々のエピソードは悪くないですが、「悪くない」止まりで積極的に評価しようという気にはなりません。やはりというか何というか、最後の爺ちゃんの話が印象的です。隕石の旅はまだ終わっていない……。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-17 19:34:36)
826.  情婦 《ネタバレ》 
DVDをレンタルしたのに続いて、2回目の鑑賞。さすがに最初の時のような驚きはありませんが、随所に見られる小道具の使い方のうまさを堪能できます。ミス・プリムソールの存在も大きい。まあ、これを最後までミステリものだと思って見たら、それほど評価は高くないかもしれません。しかし本作の真価は、法廷ものだと思っていたら、最後に男と女の激しい憎悪の物語に転換するところでしょう。さらにヒューマンな締めくくりでダメ押しです。それでこそ素晴らしいどんでん返しと言えましょう。ディートリッヒはもちろんですが、嫌味な男を演じたタイロン・パワーも好演でした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-16 19:28:37)
827.  ハロー・ドーリー! 《ネタバレ》 
こりゃあもう、主役の2人に魅力が感じられないのが痛い。若手3組はラブコメの脇役だから見られますが、肝心の主人公があれではダメでしょう。お互いなんでこんな相手と結婚したがるのか、まるでわかりません。レストランでのシーンも、ドーリーがなんであんなに賛美されるのかわからないので、かえって白けてしまいます。あれじゃあバーブラ・ストライサンドのプロモーションビデオでしょう。ファンなら別でしょうが、そんなもの見たくないんだって。ミュージカルであろうとシナリオが第一であるという、ごく当たり前のことを確認させてくれる映画でした。いい歌もありますが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-15 11:42:19)
828.  続・座頭市物語 《ネタバレ》 
1作目に比べると、ずいぶん殺陣が増えました。しかしそれを見せるのがメインになって、ドラマ性は後退したようです。その分ドラマチックに兄弟対決にして、おまけに演じているのが実の兄弟という話題作りを狙ったのでしょうが、いかんせん薄味です。やはり市の居合い抜きは、クライマックスのとっておきにしておいた方が効果的でしょう。最後もずいぶん投げやりですが、ひょっとしてすでに3作目が決まっていたのでしょうか。いずれにせよ、急遽作ったというのがありありとわかってしまっては、まずいのではないでしょうか。
[地上波(邦画)] 6点(2010-08-14 17:47:44)
829.  座頭市物語 《ネタバレ》 
座頭市という人にスポットを当て、言動からその人間性を浮かび上がらせています。それがあればこそ、最後の助五郎への啖呵も無理なくこちらの心に響いてくるというもの。その市のキャラクターが魅力的。義理より人情を優先する態度が全編で徹底されており、首尾一貫しています。飯岡と笹川の出入りや、市と平手酒造との対決など、アクションが目的でなく手段であり、映画を盛り上げるうえで効果的に使われているのもいいです。また、モノクロの特性を生かして光と影を使った演出も見どころ。市がロウソクを2つに切るところなど、長いカットを適度に入れているのもうまいと思います。
[地上波(邦画)] 7点(2010-08-13 11:50:22)
830.  ダンボ(1941)
いやー、動く動く。セルアニメでこれぐらい動いてもらうと気持ちいい。長い鼻を手のように動かすのも、誰でも思いつきますが、これほど巧妙に動くのは難しいのでは。ダンボ母子が喋らず、周りのゾウやティモシーが喋りまくるというのも面白い。シルエットを使った演出も秀逸です。ただ、本筋から脱線して映像だけを見せつけるようなところがあったので、後半は少々飽きてきました。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-08-12 11:22:22)
831.  夏時間の庭
遺産として残された美術品をどうするか~とかいうお話がメイン。それに家族のエピソードとかからんでくるのですが、それほど引きつけられるものでもない。まあ、「花器は飾っておくのではなく、花を生けてこそ」というのが印象に残ったくらいでしょうか。で、見終わって調べてみたら、〈オルセー美術館開館20周年記念作品〉として作られた作品で、出てくる美術品はすべて美術館の所蔵品らしい。要するに、美術品を見せたかったのですね。人間ではなく美術品が中心の映画なんて、見ていて面白いわけがないですわ。納得。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-11 12:27:17)
832.  がんばっていきまっしょい(1998) 《ネタバレ》 
全体的に誇張を押さえた地味な描写で、個人的にはいいと思います。特に主役5人の女の子は、マンガチックにならずに個性を主張していて、好感が持てる。コーチ役の中嶋朋子も地味にいい。ただ、クライマックスでスローモーションにして歌を流すというのは、あまりにもありきたりだし、それまでのリアルな描写とそぐわない。あれで盛り上げようとしたのでしょうが、逆にあざとすぎて興ざめしました。病気や恋愛など、部活動以外は中途半端な扱いで、悪くはないけど、なくてよかったかも。題材としてはいいと思いますが、もう少しなんとかならなかったものか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-10 08:51:44)
833.  モンスターVSエイリアン 《ネタバレ》 
こういう、過去の作品に多くを負っているものは、評価が難しいですねぇ。パロディとかオマージュといえば聞こえはいいですが、要するによそからアイデアを借りてきたわけですから、二番煎じ感は否めません。本作に関してはパロディ要素てんこ盛りで、ここまで詰め込めばむしろご立派だと思います。いろいろなところから引っ張ってきて、無理なく一本の映画にまとめた手際も鮮やかかと。なんといっても、蠅男・大アマゾンの半魚人・人喰いアメーバ・モスラがチームを組んで戦うという発想が楽しいです。惜しむらくは、前半巨大ロボットとの戦いはかなりよかったのですが(特に金門橋は名場面!)、それに比べると後半の敵円盤内での展開がいまいちでした。わかりやすいテーマを軽くさらっと入れて、基本的に娯楽に徹したのも結構でした。小難しいことを考えず、90分間気楽に楽しむにはもってこいです。CGアニメはあまり好みではないのですが、これは見て損をしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-07 16:52:34)(良:1票)
834.  気分を出してもう一度
ありていに言えば、アイドル映画です。つまり、とにかくB.B.をかわいくセクシーに撮れれば成功なわけですが、それにとどまらず、コミカルなミステリーとしてもうまくできています。かわいいB.B.に、夫や父親や警視といった男連中が振り回されるのが可笑しい。事件に首を突っ込んであちこち引っかき回したあげく、意外と真相に近づいていくところが面白いです。ミステリーとしては、犯人がすぐわかってしまうのが難点ですが、まあそれが眼目ではないので、大目に見ましょう。B.B.の爆弾娘ぶりを笑って楽しめる快作。これは拾いものでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-04 19:13:08)
835.  黄金の腕
シナトラの演技には敬意を表するものの、どうも主人公が自業自得という気がして、同情できません。まあ、周囲に問題があるのは事実でしょうが。注目すべきはエレノア・パーカーが演じた奥さん。こういう人は現代もいそうです。というか、当時より昨今の方が、こういう人は増えているかも。最期に「あなたを愛しすぎた」とか言っていますが、実は自分しか愛していないんです。その利己主義ぶりにはイライラさせられました。というか、登場人物の大半がイライラの元。音楽はかなりよかったと思いますが、映画自体の内容はそれほどでも。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-03 18:30:50)
836.  薔薇のスタビスキー 《ネタバレ》 
これは、脚本・演出に問題ありでしょうか。最初は普通に進んでいくのですが、途中で時折挿入されるカットがあるのでなにかおかしいと思ったら、国会の証人喚問(?)のような場が舞台でした。そこでの証言を元に、スタビスキーの人物像を浮かび上がらせようという趣向のようです。しかしそれならそれで、その趣向を最初から明らかにしておけばいいと思うのですが、あえて観客に隠しておく理由がよくわかりません。トロツキーもなにか関係があるのか、単に時代色を出したかっただけなのか、わざわざ持ち出してきた理由がわからず不可解です。スタビスキーという人物には謎めいたところがありますが、この映画自体も謎めいています。 1930年代のレトロな雰囲気が出ていたのと、アニー・デュプレーがお美しいので(ちょっと厚いですが)、おまけで+1点。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-02 18:04:47)
837.  海外特派員 《ネタバレ》 
ヒッチ作品はだいたい見ていますが、これは初鑑賞。スロー・スターターですが殺人が起こってからは、傘でうまく表現した逃亡や風車小屋のサスペンスなど、かなり見せます。終盤ではアメリカに帰って終わりかと思っていたら簡単には帰れないなど、サービス満点でお腹いっぱい。ただ、少々長いと感じました。最後のイギリスからの放送は、時局柄とはいえよけいに思えます。あまり日本では知られていないようですが、主人公カップルの知名度が低く地味だからでしょうか。しかし映画の完成度は高いと思います。いろいろな要素を取り入れた欲張った作品ですが、それを破綻なくまとめたのはお見事。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-01 19:56:54)
838.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 
以前から見たかった映画。評判通りの秀作でした。まず、キャスティングの妙。人物一人ひとりがはまっています。そして主役は主役として、脇役は脇役として適切に自己主張しており、出しゃばったり引っ込んだりしていない。これは出演者の好演だけではなく、やはり監督の演出があるのでしょう。ストーリーも犯罪ものですが、品のよいユーモアがあってたいへん結構。とし子刀自が誘拐されて以降の展開もアイデアがあって面白いです。そうかと思えば、最後に“お国”に対しチクリと刺すところもいい。これがさりげなく語られるというのが重要で、大々的に押し出すよりも印象に残るでしょぅ。そんなわけで、ハートウォーミングでさわやかな後味さえ残す映画に仕上がっていました。欠点を挙げれば、車が通る道もないというヘリの着陸地点に、雷童子たちがどうやってたどり着いたのかが謎。そのあとの爆発も意味がよくわかりません。他がよかっただけに、あの場面は気になりました。 それにしても、この映画が制作されてから20年近く経つのですか。出演者も故人が目立つようになりましたね。昨今では、本作のように若い女の子があまり出てこない映画は、企画自体が通らないかもしれません。そう考えると、いい時期に制作されたと思います。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-07-31 18:34:18)
839.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 
見ごたえのあるよい映画でした。ちょっと長いとも感じましたが。旧いものと新しいものの対立と時代の推移、ユダヤ人への迫害など、いろいろと考えさせられます。特にテヴィエが、娘と異教徒との結婚を絶対に認めないところ。ああいう価値観が、宗教戦争の根本原因になっているわけですね。この映画を見ると、えてしていわれなき迫害を受けてさまようユダヤ人に同情してしまいますが、旧いしきたりに縛られた負の部分もキッチリ描かれているところが非常によかったです。ミュージカルとしては、やはり「サンライズ・サンセット」に尽きる! なぜあの音楽で泣けてくるのか、よくわからないがとにかく泣ける曲です。逆にテヴィエの夢の場面(本当は作り話ですが)には、大爆笑しました。あと、やはり撮影がすばらしい。特にオープニングの夕焼けは美しすぎるほど美しい。1970年代は朝陽と夕陽ですねぇ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-30 20:37:38)(良:1票)
840.  クララ・シューマン/愛の協奏曲 《ネタバレ》 
途中からむちゃくちゃ眠くなった。睡魔と戦いつつなんとか最後まで見ましたが、やめちゃえばよかったかな。たしかに睡眠不足ですが、いい映画なら眠気も吹き飛ぶものですし。 とりあえず、撮り方が凡庸。お話の方も、単なるプラトニックな三角関係に終わっていて、シューマンに対するブラームスの尊敬の念とかほとんど伝わってこない。ブラームス自身も子供に人気のある陽気な兄ちゃんで、あまり芸術家らしく思えません。最後まで見終わっても、結局なにが言いたかったのかよくわからんし……。 あとクラシックをよく聞いている人間として気になったのは、劇中に登場するオーケストラの楽器配置。チェロが指揮者の右手側にあり、そうなるとおそらくヴァイオリンは第1と第2が並んでいるのだろうと思いますが、これって20世紀になって指揮者のレオポルド・ストコフスキーが採用してから一般的になったというのが通説なんです。それまではヴァイオリンを指揮者の左右に置く、いわゆる「両翼配置」が主流だったんですね。この映画での配置が史実通りだとすると、デュッセルドルフのオーケストラはずいぶんと進歩的だったようですが、その辺どうなんでしょうか。この映画、どの程度「史実に忠実」なんでしょう?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-07-27 22:32:02)
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