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 > かたゆき さんの口コミ一覧。43ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1891
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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841.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
カトリック教会の神父による児童への性的虐待事件――。疑惑を摑んだボストングローブ紙の記者ロビーは独自に調査を開始する。事件に関わった弁護士、金銭的リスクを恐れてやむなく示談に応じた被害者たち、地道な活動を続ける被害者支援団体、多くの関係者に取材を重ねていくうちにやがて、とても信じられないような驚愕の事実が明らかとなってくる。児童への性的虐待を繰り返していた神父の数はボストンだけで約90人にものぼり、この教区を統括していた枢機卿も事実を把握していながら黙殺していたかもしれないのだ。「この件は必ず公にしなければならない。被害者のためにも…」。ロビーをはじめとするグローブ紙の4人の記者たちは、自らの生活を犠牲にして追及の手を深めていくのだったが…。強大な権力を有するカトリック教会内で明らかにされた一大スキャンダル。本作は、そんな忌まわしい事件の真相を決死の覚悟で追った記者たちの姿を実話を基にして描いた社会派ドラマだ。非常に地味な作品である。扱っている事件こそスキャンダラスではあるものの、ドラマの焦点はそこに絞られることなく、あくまでその後に起こった出来事をただ淡々と描写してゆくのみ。主人公をはじめとする記者たちにも特別な個性があるわけでもなく、魂を揺さぶるようなドラマティックな出来事が起こるわけでもない。ただひたすら地道に取材を重ね、隠された真実を明らかにしようという記者たちの姿がそこにあるだけだ。だが、これこそがより多くの人に伝えるべき本当の真実ではなかろうか。世の中には理不尽な出来事や人間の強欲や悪意が満ち溢れ、その陰で犠牲とならざるを得ない社会的弱者が大勢いる。でも、それだけではない。彼らのような人間もまた社会には――少数かもしれないが――存在するのだ。社会の片隅で誰にも気づかれず声にならない声で泣き続けている人々。そして見返りなど何も期待せず彼らを救おうとあらゆる手段を講じようとする人々。彼らの声に耳を澄ませることもまた映画の役割の一つだろう。なかなかの力作と言っていい。地味な作品ながら本作にアカデミー作品賞を与えたハリウッドもまだまだ捨てたもんじゃない。
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-30 14:16:23)(良:1票)
842.  ウォークラフト 《ネタバレ》 
俺たちオークの故郷は滅びつつあり、生き残るためには新天地が必要だった――。ここは人間やドワーフ、エルフや魔法使いがそれぞれに同盟を結び、平和的に暮らす異世界。絶大な信頼を受ける国王の下、長い間平穏な暮らしを送ってきたこの世界にある日、邪悪な影が忍び寄る。森の奥深くに突如として開いた緑色の光を放つゲートから、凶悪なオークの一族が侵入してきたのだ。邪悪な魔術の使い手である呪術師に率いられたその軍勢は目の前にあった人間の村を瞬く間に焼き払うと、王国の中枢部を目指して突き進んでゆく。一方、いち早く危機を察知した王国の騎士団長であるローサーは落ちこぼれ魔法使いカドガーとともに、国の守護者として強大な力を有するメディヴという男の元を訪れる。彼に王国が存亡の危機に立たされていることを知らされたローサーは、オークの軍勢を撃退するために彼らのうちの反逆者と密約を交わすのだったが…。人気ファンタジーゲームを基に、SF界の俊英ダンカン・ジョーンズ監督が壮大なスケールで映像化したヒロイック・ファンタジー。細部にまで拘ったこの濃厚な世界観や、ふんだんにお金をかけただろう迫力の映像は充分評価に値すると思います。人間の何倍もの力を有するオーク族たちの巨大な身体なんて、今にも汗の匂いが漂ってきそうなほどリアル。こいつらが巨大な狼に跨り、群れを成して迫りくる様はなかなかの迫力でした。青と緑の鮮やかな光で表現された魔法シーンもジョーンズ監督のセンスが冴えていて、とても格好良かったですね。と、この造り込まれた世界観は確かに素晴らしかったのですが、肝心のお話の方は僕は首を傾げざるを得ませんでした。ゲームをやったことのある人には常識なのかもしれませんが、何の予備知識もない人間にとってはこの当然のように語られる邪悪な魔術〝フェル〟や、何故か国の守護者となっている謎の男の存在、オークの交雑種である捕虜となった女、魔法使いの聖地らしきキリン・トア…。この一見さんお断りな感じ、僕は正直途中から付いていくのがしんどくなりました。それに続編があるのか知りませんが、物語を投げっ放しのままで終わるこのラストもいかがなものか。せめて何らかのカタルシスを与えてほしかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-29 22:57:56)
843.  ラザロ・エフェクト 《ネタバレ》 
臨死体験をテーマにしたこてこてのホラー作品。ある研究施設で、特殊な血清を使い犬の死骸を蘇らせるための実験を行っていた科学者たち。ところがある日突然、ライバルの製薬会社の陰謀により研究がストップさせられそうになってしまう。当然納得できない主任研究員であるフランク博士は、密かにその血清を完成させることを決意する。だが、仲間たちとともに夜の研究室へと忍び込み、犬の死骸に血清を注入しようとスイッチを入れた瞬間、博士の恋人であるゾーイ博士が感電死してしまうのだった。悲嘆に沈むフランク博士は完成間近だったその「ラザロ血清」を使い、彼女を蘇らせようとするのだが…。まあありがちな設定ではあるのだけど、演出がなかなか考えられていてけっこう面白かったと思います。復活した彼女が最初は普通だったのが、徐々にその正体を現してゆく過程がいちいちいやーな感じで怖い。顔つきの微妙な変化を演じ分けたこの女優さん、なかなかいい仕事をしてますね。途中、彼女が何度も迷い込む夢の世界もいかにも悪夢的でグッド。まあ既視感は満載ですけど、エンタメ映画としては充分水準に達していたんじゃないでしょうか。ただ残念な点もちらほら。まず主人公の彼女が事故死する過程が唐突過ぎてさすがに強引さが否めないところ。スイッチを入れたらバチバチっと電流が走って停電し、再び電気が点いたらもう死んでたって…。ここ、もうちょっと説得力を持たせてほしかった。あと、演出がところどころ古臭いところも。何かくるくると思わせといて実は何もなかった…と思いきややっぱりくる!!っていう80年代、90年代のホラーで大流行りした怖がらせ方が多すぎてちょっとくどかったです。最後のオチは賛否両論分かれそうですけど、僕はまあ許容できたかな。それにしても欧米で臨死体験をテーマにすると、だいたいキリスト教の原罪がモチーフになるのってやっぱりそういう文化なんでしょうね。たまには違うアプローチのものを見てみたい気もしますけど。結論。何か肩のこらないホラー映画を気軽に観たいときにお薦めの作品でございました。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-21 22:07:18)
844.  レフト・ビハインド 《ネタバレ》 
突然、何の予告もなく、世界中から数百万の人々が消える。目の前にいた人が、たった今会話を交わしていた友達が、手に抱いていた我が子が。ただ着ていた服だけを遺して――。そんな衝撃的な現象により世界中が大パニックに陥る中、高度1万フィートを飛行中の旅客機内部も例外ではなかった。正義感の強いジャーナリスト、横柄な夫から子供と共に逃げてきた女性、宇宙人の存在を信じて疑わない若者、異郷の神を信じるターバンを巻いた男、そして宗教にかぶれた妻から逃れCAと浮気に走るレイ・スティール機長…。機内が一触即発の危機に陥る中、機長は努めて冷静に問題解決への道を探ろうとする。一方、彼の娘であるクローイは大混乱に陥る地上で居なくなってしまった弟を求めて彷徨っていた。様々な人々の話を聞くうちに、次第にこの現象は〝あの方〟が深く関わっていることを知った父と娘は…。いまやすっかりB級映画の顔となってしまったニコラス・ケイジが主演を務めた、一風変わった設定のスピリチュアル・フライト・パニックものとも呼ぶべき作品。予告編を見て、その大上段に構えた規模の大きい設定にちょっぴり興味を惹かれてこの度鑑賞してみました。感想は、「は、ははは…。なんだこれ(笑)」。最初こそ、アホほど大風呂敷を拡げたこけおどし系の愛すべきB級フライトパニックものだと思っていたのですが、途中からやたらと神や聖書の話が出てきて、「こ、これはもしかして、そっち系なのか…」と懸念を抱いていたら、案の定、思いっきりそっち系へと突っ走って行っちゃいましたね、これ。原作はベストセラーらしいですけどこれって何処かの宗教団体のプロパガンダか何かなんですかねー。だって、人々を連れ去ったと思しき神様や救世主こそ出てこなかったからまだ良かったものの、一歩間違うとこれって色んな人々を霊界から降霊出来る何とかの科学の何とか代表が作った某映画とほとんど変わらないじゃないですか。例えるなら、ヨガ教室だと思って通っていたらいつの間にか教祖様のお話を聴かされてた感じ?とにかく、胡散臭さぷんぷん映画でした。さすがにこれ系の映画に出るようになったらニコラスももう終わりだよね~。まあトンデモ映画であることは間違いないので、ネタとして観るのも悪くないかもです。時間に余裕がない人、有意義な映画ライフを送りたい人、色々あって最近精神的に余裕がなくちょっとした言葉にコロッといっちゃいそうな人、は観ない方が得策です(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2017-06-14 12:29:50)
845.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
イニャリトゥ監督の渾身の力作。とにかく映像が素晴らしい。どこまでも拡がる雄大な大自然と凍てつくような雪の大地。そこで繰り広げられるちっぽけな人間たちの醜悪でありながらも力強い生命力に満ちた愛憎劇。本作で念願のオスカーを勝ち取ったディカプリオも、息子の仇を鬼気迫るような執念で追う父親役を熱演していて見事だった。個人的には前作の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の方が好みではあるのだが、こちらもなかなかの良作であった。
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-12 00:03:57)
846.  ブルックリン 《ネタバレ》 
1950年代のアイルランド。長年にわたる不況により碌な仕事も見つからないこの国で、年老いた母と事務員として働く姉とともに暮らす若い女性エイリシュ。閉塞感漂うこの国に嫌気が差した彼女は、心機一転、アメリカへと移り住みことを決意する。母と姉に別れを告げ、単身アメリカ行きの船へと乗り込んだエイリシュは多くのアイルランド系移民が暮らすブルックリンへとやってくるのだった。支援してくれる神父の助けもあってデパート店員という職も得た彼女、夜は簿記の資格を取るために大学へも通うことに。そんな忙しい毎日を過ごすエイリシュはある日、心優しいイタリア系移民の青年と恋に落ちる。だが、そんな充実した日々を送る彼女の元に、故郷から悲しい知らせが届くのだった――。夢を抱いて単身アメリカへとやって来た若い女性の青春の日々を瑞々しい映像で描き出すヒューマン・ドラマ。オーソドックスな題材ながら全体に漂う上品な雰囲気や美しい音楽、そして何よりシアーシャ・ローナンをはじめとする役者陣の自然な演技によってなかなか品のいい佳品に仕上がっていたと思います。主人公が身を寄せることになる寮の住人達もみな魅力的だし、世間慣れしていない彼女の不器用な恋の顛末も見ていて微笑ましい。船の中で受け取った助言を最後、成長した主人公が後輩へと受け継ぐという流れも自然でうまい。まあ連続テレビ小説みたいではあるけれど、これはこれでいいかもと見ていたのですが…。やっぱり引っかかるのは、主人公が故郷へと帰ってからの展開でしょう。すぐに帰るからとアメリカの恋人に誓ったのに、彼女は故郷で再会したかつての友人にも惹かれてゆくのです。彼への手紙も返さず友達カップルと一緒にダブルデートしたりするエイリシュ、でもアメリカに恋人がいることはひた隠しにします。え、ちょっと待ってください、これって完全に二股ですよね?なのに最後、嫌みなおばはんにそのことがバレると「忘れてたわ。ここはそういう街だった」とアメリカへ帰ることを決意するって…。いやいや、そんなんアメリカで散々待ちぼうけを食らってたあの彼氏からしたら、「俺への愛情を取り戻したから帰ってきたんちゃうんかい!!」と腹立ってしゃーないと思うんですけど(笑)。少なくとも僕ならそう思います。前半の展開は良かったけれど、後半の主人公の自己チューっぷりが気になって僕はどうもダメでした。5点。
[DVD(字幕)] 5点(2017-06-08 18:35:12)(良:1票)
847.  アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 《ネタバレ》 
児童文学の古典的名作を大胆なアレンジで映画化したファンタジー大作の第2弾。監督がティム・バートン御大から新人さんへとバトンタッチされて、ディズニーということでただでさえ抑え目だったアクの強さがますます薄まってますけど、まあ暇つぶしで観る分にはぼちぼち面白いんじゃないでしょうか。なんといってもふんだんにお金をかけただろうCG映像は迫力満点!!それを見るだけでも充分楽しめます。ストーリー自体はどうってことないですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-07 01:16:10)
848.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 
ジェイ、こんな酷いことをしてすまない。ただ、君にこれが現実だと知ってほしかったんだ。落ち着いて聞いてくれ。ある〝もの〟がつけてくる。俺が感染したそれをさっき車の中で君に移した。それは様々な人の姿を借りて君についてくる。時にそれは君の愛する人の姿を借りて現れることも…。逃れることは出来ない。だが、それは常に歩いてやってくる。頭はいいが動きは鈍い。逃げ道はいつでも確保しろ。殺されたくなければ、なるべく早く誰かと寝て相手に感染させろ――。ブロンドヘアがキュートなティーンエイジャー、ジェイ。最近できた、優しく格好良い彼氏と車の中で結ばれた彼女だったが、直後に睡眠薬を嗅がされて気を失ってしまう。車椅子に拘束され、何処かの廃ビルの片隅で目覚めたジェイは、豹変した彼氏にとても恐ろしい事実を聞かされる。もちろんすぐには信じられないジェイ。だが、夜の闇から〝それ〟は現れ、ゆっくりとだが確実に彼女に迫ってくるのだった…。とてつもなく怖いと口コミで評判となり、全米で異例のスマッシュヒットとなったホラー作品。なるほど、確かに怖いですわ、これ。低予算ながら、無駄を削ぎ落したシンプルなストーリーで、とにかく観客に怖がってもらおうという監督の意図がばっちり決まってます。半裸の女の子がおしっこ漏らしながら迫ってくるとこなんて、こっちが漏らしそうになったし(笑)。主人公の背後、最初は遠いところにいたそれが徐々に近づいてくるとこなんかもじっとりと怖い。これまでのハリウッドのように恐ろしい怪物がドカーンと襲ってくるんじゃなくて、じわじわと迫ってくるこの怖さはどちらかというと日本的かも。こういうB級ホラーに不可欠なエロ要素も下品になり過ぎないちょうどいい匙加減でした(主人公の下着姿、なかなか健康的なエロ具合で大変グッド笑)。ただ、残念なのはやはり最後のプールの展開かなぁ。もうちょっと盛り上げてくれたら文句なしの傑作だったのにね。でも、独特のカメラワークとか音楽とか独自のセンスをビシバシ感じるし、もしかしたらこの監督将来バケるかも。うん、今から次作が楽しみな才能に出会うことが出来ました。7点!
[DVD(字幕)] 7点(2017-05-28 15:53:24)(良:1票)
849.  心霊ドクターと消された記憶 《ネタバレ》 
記憶は自分に都合のいいように嘘をつく――。都会の片隅で小さな診療所を営む精神科医ピーター。だが、彼自身もまた一年前に起きたとある出来事により、心に深い傷を負っていた。自分の不注意から、最愛の一人娘を事故で失ってしまったのだ。そんな辛い記憶を隠し、来る日も来る日も患者たちの声に耳を傾けていたある日、ピーターは謎めいた少女の来訪を受ける。明らかに正常な精神状態とは言えない彼女にピーターが何か言葉をかけようとした瞬間、彼女は忽然と姿を消してしまうのだった。そしてそのことをきっかけにしてピーターの周りで不穏な出来事が起こり始める。何かのメッセージを残すようにして現れては消えてゆく心霊たち、一見無関係と思われていた患者たちに共通するとある数字、恩師と信じていた人物もまた彼に意味深な問いを残して消えてゆくのだった。「自分の記憶には明らかに嘘が混ざっている」。ピーターは自分の過去に隠された真実を探るため、故郷の田舎町へと足を向けるのだが…。孤独な精神科医が彷徨いこむそんな記憶の迷宮をダークに描き出すスピリチュアル・ミステリー。まあありがちな設定ではあるのだけどこれがなかなか手堅く作り込まれていて、新鮮味はないながらも普通に面白かったと思います。トラウマを抱えた精神科医を演じたA・ブロディがまさに嵌まり役で、そんな彼をあの手この手で怖がらせる心霊たちが大変イヤーな感じで観ている僕にも知らぬ間に冷や汗が…(笑)。ホラーとしては充分及第点であったと言っていいんじゃないでしょうか。なのですが、主人公が田舎に戻り、ことの真相が明らかにされた辺りから、残念ながら僕は急速に冷めてしまいました。何故って、さすがにこの真相は無理があり過ぎません?こんな大変な事故を起こししかも自転車という有力な証拠を残していながら、警察が二人の犯行に気付かなかったとは到底信じられないんですけど。映画を通してずっと空気のような存在だった主人公の奥さんが最後に急に出てきて無理やりオチをつけるのも強引に過ぎる。あと、サム・ニールが演じたあの大学教授のような霊はいったい誰だったのでしょうか。と、いろんなところが気になって、観終わったあとしばらくモヤモヤが収まりませんでした。このダークでおどろおどろしい雰囲気はけっこう好みだっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2017-05-28 10:03:21)
850.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 
あの伝説のSFおバカムービーが、規模も製作費もCGもつまらなさもアホらしさも何もかもスケールアップして帰ってきました!4点!!
[DVD(字幕)] 4点(2017-05-28 09:33:07)
851.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 
超つまんなかったです。『ユージュアル・サスペクツ』と『ファイト・クラブ』を足して五十倍から七十倍ほどに薄めたような映画でした。とほほ。
[DVD(字幕)] 3点(2017-05-26 15:05:10)
852.  花とアリス殺人事件 《ネタバレ》 
傑作『花とアリス』のあの二人にまた会える!!しかも二人が出会うまでの前日譚、それを美麗なアニメーションで表現してみせた監督にもう感謝感謝。内容的には相変わらずなんてことないお話なのだけど、そうそう、これがいいんですよね~。このゆるーいふわふわ感、最高でした。大傑作だった前作と比べるとちょっぴり小粒感は否めないですけど、こちらもなかなか面白かったです。誰も居ない夜の駐車場、星空の下で二人がバレエを踊るシーンが特にお気に入り。花、最後の最後に愛の告白(独自の解釈と妄想が過多ですけど笑)をされて良かったね!!
[DVD(字幕)] 9点(2017-05-22 13:25:02)
853.  サイの季節 《ネタバレ》 
なんやよーわかりまへんでしたわ。映像はそこそこ良かったですけども。
[DVD(字幕)] 5点(2017-05-10 00:09:22)
854.  ノック・ノック 《ネタバレ》 
愛する家族とともに順風満帆な生活を送っていたエンジニア、エヴァン。ある静かな夜、彼の家に雨でずぶ濡れになった二人の若い女の子が訪ねてくる。「あたしたち、どうやら道に迷ったみたいなの。すぐに出ていくので電話を貸してくれません?」。妻や子供は泊りがけで出かけていて帰ってくるのは二日後の朝だ。そう、家には自分一人しか居ない。多少の下心もあって、エヴァンは思わず彼女たちを家へと招き入れる。すると、彼女たちは明らかに思わせぶりな言動でエヴァンを翻弄し始めるのだった。当初は断り続けていた彼もとうとう理性の壁が崩れ、思わず男一人女二人のセックスへと雪崩れ込む。だが、彼はまだ知らなかった。そこから悪夢のようなゲームが開始されたことを――。悪魔の如き二人の訪問者によって巻き起こされるとある男の地獄のような二日間をノンストップで描いたサスペンス・スリラー。キアヌ・リーヴス主演ということで今回鑑賞してみたのですが、まあこの題材だけで最後まで突っ走ったところはなかなか潔いと思います。けっこうどぎついエロ&暴力描写が延々と続くのに最後までそこそこ観ていられるのは監督のセンスがなせる業なんでしょう。とはいえ一本の映画として観れば、さすがに脚本に捻りがなさすぎます!普通プロが創った映画って、こういう単純なストーリーでも最後は観客を唸らせるような一捻りをくわえてくるものなのに(優れた脚本家ならさらに二つも三つもひねってきて観客を圧倒させるものです!)、なんなんですか、このテキトーに考えたようなぬるいストーリーは。「そんなモン知らねーよ。とにかく客はエロと刺激がありゃ満足なんだろ!」とでも言わんばかりの監督の開き直りっぷりが僕はとにかく不愉快千万でした。そして、胸糞悪いだけの悪趣味なあのラストなんてもう…。女の子二人組のなかなか男のツボを心得たエロっぷり(僕もこの二人と3Pしてみたい!笑)に+1点。
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-24 13:57:54)
855.  X-ミッション 《ネタバレ》 
頭空っぽ脳みそ筋肉なおバカ映画。自然大好き環境保護テロリストと彼らを追うFBI潜入捜査官、そして大自然を敬う伝説的人物が後世に課した偉業オザキ8。大企業にテロで制裁する傍ら、大自然への敬意を払うために空を飛んだり崖を登ったり滝に飛び込んだり…。主人公も捜査そっちのけでそれに付き合っちゃうとか、まあバカバカしいというほかありません(笑)。この作品の失敗は、こんなおバカな話なのに妙に真面目に作っちゃってるところでしょう。もっと突き抜けたバカ映画にしてくれたらまだ見られたかもしれないのにね。あと、どうしてその伝説的英雄が日本人なんだろうと思っていたら、途中から語られる反捕鯨思想…。なるほど、捕鯨国である日本のマーケットへの配慮というわけね(怒)。2点!!
[DVD(字幕)] 2点(2017-04-24 13:28:38)
856.  LOVE 3D 《ネタバレ》 
単なるエロビデオやん!これまでのギャスパー・ノエって、こういうエロ&バイオレンス描写の中にもしかしたら深いものがあるのかもしれないという何かを感じさせるものがあったのだけど、本作は単に刺激的というだけで物凄く浅いと思います!勃起した男性器から精子が飛び出るさまを画面いっぱいに映し出された日にゃ辟易するしかなかったっす!ゲロゲロ!
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-22 21:24:06)
857.  ウォーリアー 《ネタバレ》 
総合格闘技の世界で互いに確執を抱えた兄弟がそれぞれ命を削ってまで戦い抜く姿を描いたスポーツ群像ドラマ。見所は、トム・ハーディやニック・ノルティをはじめとする男くさい役者陣の文字通り血沸き肉躍る熱い演技のぶつかり合いでしょう。天才肌の弟と不器用ながらも家族のために必死になって戦い抜く兄貴、そして過去に色々と問題を抱えたしまった父親…。ベタながらも最後まで熱いドラマが展開されていきます。ただ難点は、いくらなんでもエピソードを詰め込みすぎなところでしょうか。例えば兄貴。難病を抱えた娘の治療費がかさんで家を手放さざるをえなくなる。何とか借金を返すために身一つで昔なじみのジム経営者の元を訪れ格闘技の世界に挑むのだけど、そのために教師の職をなくしてしまう。ぎりぎりまで追い詰められながらもトレーニングを重ね、やがて世界最高峰の大会への切符を手にする。かつての教え子や上司も次第に勝ち進んでゆく彼に少しずつエールを送りはじめ、そして、最後まで反対していた妻も…って、これだけで映画一本いけますやん(笑)。例えば弟。イラクからの帰還兵である彼は、常に謎めいた存在で何か心に闇を抱えていることを窺わせる。でもその天才的な格闘技のセンスでもって大会を勝ち進んでゆき、世間の注目を集めるように。すると彼の戦場での過去が明らかにされ、実は仲間の命を救った英雄であることが判明する。入場曲を持たない彼のために自主的に集まってアメリカ国歌を歌う海兵隊員たち。だが、決勝進出を決めた直後、さらに衝撃の事実が明らかとなるのだった…って、こっちもこれだけで映画一本いけますやん(笑)。そして彼らの父親。かつては子供想いのよき父だったのに酒が原因で身を持ち崩し妻に暴力を振るって今や何もかもを失ってしまった。せめて孫と穏やかな時間を過ごしたいと決死の覚悟で禁酒しているのだが、彼の息子たちは決して父の過去を許しはしない。そんな彼にまたもや酒の誘惑が…って、これも映画一本いけますやん(笑)。さらには弟にスパーリングでボコボコにされリベンジを誓うヤツやら今や伝説となったロシアのチャンピオンやら、いろいろ出てきて後半はもう何が何だか分かりません。もっと軸となるお話に焦点を絞って、無駄なエピソードを削って、もっとスリムに出来たんじゃないでしょうか。観客に楽しんでもらいたいという監督の有り余る熱意だけは伝わってきたので残念でなりません。
[DVD(字幕)] 5点(2017-04-21 15:10:23)(良:1票)
858.  ロブスター 《ネタバレ》 
奇妙な物語である。舞台は深い森に囲まれた一軒の豪華なホテル。見るからに冴えない中年太りした男がこのホテルへとやって来たことから物語は始まる。男の手にはリードに繋がれた一匹の犬、彼の説明によるとこの犬はかつて人間でどうやら自分の兄であったという。一見頭のおかしな男なのかと思いきや、彼を迎え入れたホテルの女性支配人から驚くべき事実が告げられる。このホテルにはパートナーの居ない独身の男女が多数集められており、45日以内に相手のパートナーを見つけ相思相愛にならなければいけないらしい。しかも、もし見つけられず独り身のまま期限を迎えてしまうと、その人物は動物にされてしまうというのだ。そう、彼の兄もかつてこのホテルへとパートナー探しに訪れたものの失敗し犬に変えられてしまったのだ。戸惑いつつも男は一匹の犬と幾多の独身男女と共に共同生活を始める。ホテルを取り囲む森には愛を否定する反体制派が跋扈し、男を含む収容者たちは毎日猟銃で反逆者狩りを続けながら来る日も来る日もパートナー探しにいそしむのだった。ただ無気力に日々をやり過ごす男の唯一の希望は、自分がもしパートナーを見つけられなければ一匹のロブスターに変えてもらいたいというものだった――。特異な状況に置かれた男女の葛藤の日々を乾いたユーモアを交えて描いたシュルレアリスム劇。コリン・ファレルやレイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリーという豪華な役者陣共演ということで今回鑑賞してみました。この作品のポイントは、この独特のシュールな世界観を独創的と捉えるか、それとも監督の単なる独り善がりと捉えるかによって大きく評価が分かれるだろうというところでしょうね。僕はぎりぎり後者です。ユーモアとシュールさ、そして意地の悪いシニカルさでもって観客を煙に巻くこの監督の絶妙な匙加減は嵌まる人にはたまらないと思います。が、僕のような嵌まらなかった人間にとっては苦痛以外の何者でもありませんでした。ひたすら退屈。とにかく頑張って最後まで観ましたが、後に残ったのは極度の疲労感のみ。この分かったような分からないような大人のための寓話、興味のある人はまあ一度観てやってください。僕はもういいです(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-21 14:20:58)
859.  白い沈黙(2014) 《ネタバレ》 
深い雪に覆われたカナダのとある田舎町、造園業を営むレイン家の長女がある日、何者かに誘拐されるという事件が発生する。父親が9歳になる娘を車の後部座席に残したままパイを買いに行った僅か数分間の出来事だった。目撃者も物的証拠も何もなく、捜査は難航を極める。一時は父親であるマシューさえも疑いの目で見られ、レイン家は次第に崩壊してゆくのだった――。数年後、容疑者の目星すら立たないまま、事件はこのまま迷宮入りするものと思われていた。そんなある日、事態は予想外の展開を見せ始める。別居中のレイン夫婦の元に犯人からの挑発ともとれるメッセージが届き、ネット上に成長した娘と思しき画像が発見されるのだった。さらには事件を追ってきた担当刑事も謎の失踪を遂げてしまう…。果たして犯人の目的とは?何故娘は誘拐されねばならなかったのか?そして、少女は無事に両親の元へと帰ってくることが出来るのか?一人娘をさらわれた両親、彼女を決死の覚悟で追う刑事たち、そしてネット上で暗躍する児童虐待組織との攻防を淡々と追ったサスペンス・ドラマ。何の予備知識もないままに、ただ予告編がけっこう面白そうだったので今回鑑賞してみました。なんですけど、完全に騙されましたね、これ。びっくりするくらいつまらなかったんですけどー。この映画、結局何がしたいのか、何が言いたかったのか、最後まで観てもさっぱり分かりません。犯人捜しを目的とするミステリーにしては肝心の犯人が早々に登場するし、異常心理に鋭く迫る猟奇的事件を描いたサスペンスにしては犯人の目的がいまいち意味不明だし、娘を失った父親の哀しみを描くにしてはドラマが薄っぺらいし…。どれもこれもがとても中途半端というしかありません。さらには時間軸をバラバラにしてお話が進行していくのに、監督の力量がそれに全く追いついておらず、果たしてこれがいつの時代の話なのかすごく分かりづらい。おかげでとてもイライラさせられます。そもそも時間軸をバラバラにする意味が分からない。正直言って、この監督さん、まったく才能ないよ。3点っす。
[DVD(字幕)] 3点(2017-04-17 08:14:46)
860.  ミラクル・ニール! 《ネタバレ》 
宇宙人によってなんでも出来る奇跡の力を与えられた男が巻き起こす騒動を描いたブラック・コメディ。うーん、いまいち笑えなかったかなー。なんか脚本に突っ込みどころが多過ぎて…。
[DVD(字幕)] 5点(2017-04-07 21:16:51)
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