861. 宇宙で1番ワガママな星
《ネタバレ》 いかにも、ワタシ好きするDVDジャケ。ドラマ「深夜食堂」に携わっている及川拓郎氏の脚本ということで、さらに期待が高まる。マイケル富岡の自虐ネタには笑わされましたが、ちっとも悲しい感じがしないのは、マイコーの底力ですね。ただ、エンドロール後まで引っ張る話運びをするのなら、力強く宇宙へ飛び立つ姿を見せて欲しかったです。【追記】画面に出てくると、全部彼主演の映画のように見せてしまう大泉洋氏はすごい。 [DVD(邦画)] 6点(2012-01-29 20:34:52) |
862. 相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
《ネタバレ》 各々のレビューで既に描いていることですが、ワタシは、「トリック」と「相棒」の劇場版は、レンタル店で借りるTVシリーズのファンをメインのターゲットとしているのだ、と考えています。ラストシーン。TVシリーズのファンなら見ない訳にはいかない展開ですものね。しかし、唯一、天才的な頭脳をもつが暴走しがちな杉下の手綱をさばける上司として、「相棒」をただの推理ドラマではなく、奥行き深いものにしていた小野田”岸辺一徳”官房長。彼を失って、TVシリーズ本編はどうなるのか。亀山がいなくなった時と同じくらい心配になっています。 [DVD(邦画)] 6点(2012-01-28 22:37:07) |
863. 降りてゆく生き方
《ネタバレ》 タイトルに惹かれて公民館に足を運んだモノです。今のワタシの現状、「しがみついている生き方」に揺さぶりをかけてくれるのではないか、と期待しつつ。しかし。真面目な人達が、いろんな人に会いに行って、一生懸命勉強して作っているという感じはヒシヒシと伝わってくるのですが、正直、つらいんだ。世の中が進むことにより、取り残してきたいろんなモノを、足下を見つめつつ拾い集めながら「降りてゆく生き方」、ってテーマ自体が古いのはいいこととします(普遍的なモノだと思うので)。でも、それを説得するだけの材料に乏しいんだ。「農薬・肥料を使わない栽培」「草の根選挙」「子どもたちに、豊かな自然を」って、扱っている素材が20年からそれ以上遅れ、です。残念だ。あまりに真面目な現場を、どうにか解きほぐそうとしているかに見える、お笑いパートを一手に引き受けている武田鉄矢さんが、とても痛々しくみえました。なお、主題歌は、結構心地よかったです。 [映画館(邦画)] 3点(2012-01-25 19:11:22) |
864. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 鈴木オートに笑わされ、茶川、淳之介とヒロミにグッとくる。前作同様の展開ですが、このシリーズは、本当に、だだ漏れの感情に身を任せて観ることができる貴重なシリーズです。 [地上波(邦画)] 8点(2012-01-20 23:50:54)(良:1票) |
865. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 ベタだけど好き派です。前回観たときとは別なシーンで、またこみ上げてきました。前半、コミカルすぎる吉岡氏ですが、淳之介をひっぱたくシーンと指輪のシーンで挽回していましたね。 [地上波(邦画)] 9点(2012-01-13 23:05:48) |
866. 月に囚われた男
これはいいです。SF好きのみなさんのレビューを拝見して、いちいち納得。その通りですね。なので蛇足ですが、ここでワタシは、洋の東西を問わず、また時代を超えて、オトコのひとり暮らしの暇つぶしが模型づくりはともかく、「壁ピンポン」であったことが妙に可笑しかったことだけを書き留めておきます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-07 23:31:40) |
867. 私は二歳
《ネタバレ》 高度経済成長期における若夫婦の日常を赤ちゃんの視点から描き出すということであれば、もう少しコメディっぽいものを期待してました。しかし、その赤ちゃん視点が、期待していたほどには少なく、また若夫婦の日常もおそらくとってもリアルなもの。喜劇要素なし。期待はずれ。なんにも起伏なく進むストーリー展開に、1962年のキネマ旬報ベストワンだったそうですが、「切腹」や「椿三十郎」を抑えて何故?という気持ちでいっぱいです。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-01-03 19:21:32)(良:1票) |
868. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 アクションシーンは、昔の無声映画のころのそれに近いと思います。だから、なんか懐かしい「手に汗握る」感じがよかった。あれだけの大騒ぎが繰り広げられたのに、それもまた、隠蔽された歴史の一つでしかない、とでも言いたげなラストも良かったです。【220814再見】やっぱりいいなあ。往時は冒険アドベンチャーとしてみてましたけど、今回は一級のドタバタコメディとして楽しみました。ポジティブな意味で。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-02 01:03:34) |
869. 大脱走
《ネタバレ》 本作の10年後には、壮絶な脱出劇「パピヨン」を演じるS.マックウィーンなわけです。しかし、本作は、「パピヨン」のような凄惨さや陰湿な感じがなく、非常に屈託のないものに仕上がっています。そこがいい。好きなシーンは、独立記念日のところ。大らかだ。この程度のやんちゃには片目をつむって対応するのが、捕虜処遇のリアル(のような気がする)。ただ、帰ってきた脱走兵に野球道具を放り投げるのは気前良すぎるような気がするが。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-30 01:29:02)(良:1票) |
870. バッドサンタ
《ネタバレ》 ワタシもこれは相当好きですよ。アンチヒーロー、バッドサンタ。もうちょっと早くから徐々に心変わりがあるのかと思って観てましたが、終了寸前までクズですね。素晴らしい。だから、最後が違うんだ。これは、バッドエンドの映画のはず。8発の銃弾を受けつつも、玄関先までピンクの象を届けて終わるもんだったんじゃないでしょうか。そこがちょっと残念。とはいえ、鑑賞後は、オレってあんまり「クソたれバカ野郎」とか言わずにここまで来ちゃったなあ、とか後悔させられたりして。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-22 23:36:06)(良:1票) |
871. いまを生きる
《ネタバレ》 うーん、正直分からなかったです。これは何だろう、と思いながら観てましたが、ワタシの結論としては、「アメリカ版中学生日記」。ロビン・ウィリアムズが、湯浅実さんに雰囲気が似ているような(古い?似てない?)。ラストシーン。立ちあがる子とそうでない子。立ちあがらなかった子の丸い背中が印象的でした。 [DVD(字幕)] 3点(2011-12-16 23:34:26) |
872. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 基本動作の怠慢の積み重ねが大惨事に結びつく。列車が走り出すまでのシーン、なるほどと思いました。デブの機関士がもう少しで列車を捕まえそうになりつつも、転んでしまうシーン。それを見て笑っている同僚たち。確かに。大変なことって、当事者たちが知らないうちに、静かに始まっているもんなんだと思う。ただ、後半は単調なんだ。乗り手が二人しかいない御柱祭り(でも大規模)、とか変なこと考えながら見てました。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-12-14 21:27:50) |
873. 天空の城ラピュタ
好きなシーンは、数あれど。なかでもひとつあげるとすれば、王道ですけど、フラップターでのシータ奪還シーン。今回再見して、いい年して少々恥ずかしいけど、これがワタシのオールタイムベストワンかもしれん、と思いましたよ。【190830・再見】面白いのはわかってたけど、あらためて見てキレイだよ。 [地上波(邦画)] 10点(2011-12-09 23:30:58) |
874. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 初見時より、本作のことを思うたびに、心に浮かぶのは原日出子さん。十数年ぶりに再見。本作のネガの部分を一手に引き受け、ポジである竹中直人氏、渡辺えりこさん、草村礼子さんらの輝きを一層強く引き出している原さんの素晴らしい演技を再認識。そして、本作はおしゃれで、切ない。つつましやかで、かわいらしい。しかも、爆笑パートもある良質コメディ。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-12-04 08:14:25)(良:1票) |
875. 赤ひげ
《ネタバレ》 児童虐待やら、サイコパスやら、「幸せになってはいけない」という思いこみなど、今日的なモチーフがふんだんに使われており、古くささを感じさせません。好きなシーンもたくさん。ただ幾度となくおとよに薬を飲ませようとする赤ひげ先生。布団干し場での内緒話。お別れを告げにくる長坊。左八とおなかが再会を果たす風鈴の場面など。香川京子の狂女っぷりも忘れられません。清濁あわせ飲み、しかも変人で、なおかつ腕も立ち、そこはかとなくかわいげのある赤ひげ先生は魅力的。あと、加山雄三氏を初めて、「男前じゃん」と思えたのも収穫でした。って、どんな収穫だ。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-03 09:40:05) |
876. エイリアン2/完全版
「エレン・リプリー」ってタイトルにすれば良かったのに。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-27 21:05:41)(笑:1票) |
877. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 可能であるならば、観賞後、もう一度開始10分を観てみることをおすすめしたい。パラダイスの滝に連れて行ってないことに気付いたときのカールじいさんの表情。あらためて胸が詰まります。今回の風船旅行は、子どものころからの夫婦の約束を果たすことが目的なワケですが、もう戻らないことを覚悟した上でのものでもあったと思います。いっしょに観ていた子どもが、途中見舞われるトラブルの際には、「こんな、かわいそうなのは見ていられない」とジタバタしていました。だから、おせっかいな足手まとい達のおかげで生きて帰ってこれたことに安堵しています。 [DVD(吹替)] 8点(2011-11-27 08:58:36) |
878. U・ボート ディレクターズ・カット版
《ネタバレ》 例えば、機関室。むきだしのクランクシャフトのようなものがずらりと並んで、時々火花を放ちながら、一生懸命潜水艦を動かしているところ。計器類が全部アナログなところ。スパナ、針金、材木などで修理できるところ。そういう昔の「機械」的な潜水艦はかっこよかったです。また、ドイツの軍隊というと、無機質な感じの描かれ方をされることが多いなか、本作では、統率とれつつも人間くさい感じ。そこもよかったです。しかし、あのラストシーン。まるで、Uボートを沈めて、体よく映画を終わらせるためにのものにしか見えません。帰港後、生まれたばかりの赤ん坊に会いに行く、恋人の元に帰るなど、それぞれの時間を過ごす。その後、しばらくして、あんな目に遭いつつもまた性懲りもなくUボートに乗り込むもの、あるいはそれを見送るもの。また次の航海が始まる…。といった感じでもよかったのではないかと思います。つかの間の休息が、戦争の無情さを際だたせるかと思いますので。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-20 07:40:36) |
879. RPG
《ネタバレ》 どうしようもない女に愛想を尽かされ、他の男に走られつつも、ただ陰気に追いかけていく主人公。本作は、徹頭徹尾、お話しが暗い。この手のものは、本来、徐々に陰惨な方向へエスカレートしていくタイプのものじゃないでしょうか。この設定なら、前半部分でいくらでもお笑いパートも入れられたはず。メリハリなく、辛気くささの一本調子。カタルシスなし。頼むよ。こっちも、現実逃避のために映画見てるんだからさぁ(泣)。 [DVD(字幕)] 2点(2011-11-17 16:17:22) |
880. [リミット]
《ネタバレ》 これは、いいんじゃないんでしょうか。いたって平凡な男であるローリーは生き延びるために、また、家族のため思い残すことがないように、普通のお父さんならするであろうことを全部やります。犯人はもとより、国防省、雇い先から絶望的な状況しか知らされないまま。涙流しながら。残念ながら、容赦ないラストもこれしかないものと思います。なお、おそらく低予算だと思いますが、そのことをことさら喧伝しない、またもしかしたら、いわゆる「実話ベース」かも知れませんが、そのことにエクスキューズを求めない配給会社のいさぎよい姿勢も好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-17 01:43:42) |