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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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921.  宇宙からのメッセージ 《ネタバレ》 
当時リアルタイムで見ていたら、どう思ったか判ったモンじゃありませんが、今となっては逆にかなり楽しめるステキな作品。「『スター・ウォーズ』を東映&深作監督でやろうとしたら、時代劇とやくざ映画とJACのエキスが大量に混入してカオスになっちゃいました」っていう、「そりゃそうでしょうよ!」と楽しくツッコめる作品です。リアベの実がそこら辺の連中をてっとり早くテキトーに選んだみたいなお手軽な脚本とか、宇宙カンカン帽や宇宙ちゃぶ台や宇宙関西人の味わいとか、そこだけは映画史から抹殺した方がいいんじゃないかってくらいの宇宙ホタルのシーンとか、チバちゃんやタンバや成田三樹夫の定番ポジションっぷりとか、お姫様まで血が騒いだのかクライマックスで大暴れとか、あれこれ計画したワリに最後は勢いだけで勝利とか、色々とお楽しみツッコミポイントに溢れております。私と違ってまだ汚れていないキレイな瞳には悪夢に映るかもしれませんけど・・・。でも、操演を駆使したミニチュア特撮はなかなかに素晴らしくて、ラストのガバナス戦艦が炎上しながら落ちてくる画などは特撮屋の気概を感じさせてくれました。ミニチュア特撮部分に関しては神格化されてる本家の方も実はショボい画が多かったりしますしね。リアベの実が映されるたびに流れるテーマ曲とスターデストロイヤーを意識し過ぎなガバナス戦艦の底面ゴーッっていうのがクドいのが難点ですが、今となっては貴重な東映オールスター超大作っぷりを堪能させて頂きました。ありがとう、iTunes Store(コレ、近くのレンタルDVD屋に置いてなくて)。でも、せっかくHDの方をダウンロードしたのに画質荒いぞ。
[インターネット(字幕)] 7点(2010-11-17 15:34:09)
922.  マチェーテ 《ネタバレ》 
ロドリゲスのセンスってどうにもこうにも好きになれないですし(ごく一部だけシュミがガッチリと合うところがありはしますケド・・・)、「まだ『グラインドハウス』ノリを引っ張るワケ?」とは思ったのですが、ちゃんと娯楽映画になっていて楽しめました。ワザとB級なノリを出して馬鹿馬鹿しさをメインにしていたり、毎度の常連さんを出して内輪ウケを狙ったりはしているものの、キチンとその馬鹿馬鹿しさを楽しめ、そしてこれまでに色々見ていれば見ている分だけ更に楽しいと。デニーロが狙撃される政治家を演じ、だけどクライマックスにはタクシー運転しちゃう、みたいなネタを楽しめるのならば、美味しいご馳走に溢れた映画と言えます。なんだかすっかり『二十世紀少年』の石ちゃんみたいな風貌になっちゃったセガールの省エネバトルもネタと思えばまた楽し。あくまで負けたりしないですしね。無敵のセガールが「殺されて終わり」であるハズがありませんもんね。もっとも、やっぱり個人的には「セクシー姐さんカッコいいウハー!」ってところにこの映画の価値の大部分があったりするワケで(そこだけは毎回ロドリゲス最高ですわな)、だからクライマックスの馬鹿馬鹿しいほどの姐さん達の活躍っぷりに、「マチェーテ、肝心のクライマックスにパッとしない」って欠点も些細な事にしか感じなかったりするのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2010-11-16 11:05:15)(良:2票)
923.  エクリプス/トワイライト・サーガ 《ネタバレ》 
新しいキャラが登場して、これだけ広がった風呂敷を更に広げる気?と心配になりましたが、実際は一応少しはたたみかける方向に行ってましたね。ただ、赤毛のお姉さん一人のために傍流みたいなエピソードを本筋にして映画一本費やしたようなものですが。でも、そんな本筋も3割ほど。7割は延々と毎度の人間と吸血鬼と狼男の三角関係話。話が本題に入るまで1時間弱、物語が転がり出すまでに1時間半くらいっていうノンビリ展開もお馴染みのパターン。いい加減グダグダ・・・って思いそうなのですけど、これが3作目ともなると、キャラにも馴染んで、お気楽にその世界を楽しんでる、ワリとハマってる自分に気付いたりして。エドワードの草食っぷりやベラの男心弄びまくり天然悪女っぷり、ジェイコブの自信過剰っぷりも楽しければ、他キャラの毎度お馴染みな変化しなさっぷり(父ちゃん、今回もまたずっと親バカモード)もまた楽し。アリス、ステキだしね。話としてはちっとも面白くないのですが、キャラを楽しむ分には面白い、って元々海外ではそういうところがウケてるんですかね。日本ではお馴染みなワケですけど。三角関係で好きだのキスだの言ってる部分こそがこのお話の本体で、種族間の長年に渡る闘争とその行く末なんてのは、ほんのエッセンスみたいなモンなのかもしれませんね。そしてそういうカタチもまた映画としてアリなのかも。もう一度見たいとも思いませんけど。
[映画館(字幕)] 6点(2010-11-14 16:49:17)
924.  リトル・ランボーズ 《ネタバレ》 
『ランボー』を元に映画を作ろうという少年達の一連の行動はコミカルで楽しいのですが、映画の芯に流れる姿勢は謙虚で真面目。厳格な教義と堕落の間で揺れ動く少年の姿を、イマジネーション豊かな内面表現と共に描いた秀作でした。自分にとって本当に大切なものを見つけてゆく、その喜びと共に痛みも伴った道程を、彼を取り巻く環境を克明に描く事で浮彫にしてゆきます。私も中学1年の頃にみんなで映画作りをして、そして挫折した経験があるので(あの頃はまだビデオではなくて8ミリでしたが)、懐かしい感覚に包まれました。ただ、よくあるマジメで大人しいタイプと不良タイプが出会う物語、映画の視点はその双方をフォローしようと揺らいでしまい、さらにフランスの交換留学生とその取り巻きにも色気を出し過ぎた感があり、どうも今一つ映画にノレてゆけないもどかしさがありました。特にクライマックスで調子に乗ってしまった主人公が発した言葉、更にその行動は「さすがにそれはないわ」と思ってしまい。そこでこの映画のテンションも切れてしまった感があり。ラストシーンの盛り上がりに繋げるための引き算ではあるのですが、結果的に計算高い映画の作り方ゆえに大切なものを大切なまま描ききれなかったんじゃないかって気がしました。
[映画館(字幕)] 7点(2010-11-14 16:28:37)
925.  ビッチ・スラップ 危険な天使たち 《ネタバレ》 
もう最初からバカっていうのは判ってるような映画なので、あとはどれだけそのバカを楽しめるか、バカにつきあえるかって状態なのですが・・・。『未知との遭遇』からスタートしてしばらくはバカを楽しめるのですが、映画パロディとおっぱいとお尻と、ってそれだけで出来てる映画なので、すぐ飽きてしまいました。テレ東洋画劇場風味なセクシーB級映画にバズ・ラーマン作品や『スカイ・キャプテン』や『300』や『シン・シティ』や『007』などを思い出させる映像をブレンドして、やりたい事いっぱいやってまーすって状態は、最初は微笑ましいけれど、そろそろ本題に入ってくれないか?と。だけど、結局最後まで本題に入らないまま終わります。ひたすらやりたい事をやるだけ、シュミを共有できる人だけ付いて来てくれりゃそれでいいのよ、と。回想で舞台があちこちに飛ぶものの、メインはたった一つの場所で繰り広げられる物語、ゆえに登場人物が限られ、オチも予想の範囲内、バカやエロや映画パロディはコッテリ盛り込まれてますが、肝心の芯となる物語はちっとも弾まず退屈で。基本ドリフ調でも(爆発しようが燃えようが、焦げたり鼻血出したりしてるだけ)映画の芯はちゃんとしていて欲しいなぁ。刑務所コンビの長い長いキャットファイトなんて、1回で十分ですよ。勘弁して下さいよ。4桁の数字で「1138」を出したり、レミドド↓ソ↓の5音階鳴らしたり、「I'll be back」ってセリフ喋らせたりするのはオタク的にさすがにもう恥ずかしい部類に入るので、どうかと思います。
[映画館(字幕)] 4点(2010-11-10 21:57:16)(笑:1票)
926.  マザーウォーター 《ネタバレ》 
コーヒー店、ウィスキーだけの店、豆腐店、銭湯。この水に関連する4つの店を、ただ登場人物がお互い行き来するだけの映画。それだけ。あまりに何もなさ過ぎ。いや、あるにはあるのですが。水に誘われるように川の町に集った人々(三人の女店主が当初それぞれ面識はなく地元の人々との関係も薄い状態から見て、他所から最近やって来た事を匂わせます)が、そのひとときを共有し、またやがては別の時を生きてゆく、生生流転、と。その各人の居場所のモチーフとして沢山登場する椅子がキーになっています。だけど、固定もしくはゆっくりとした移動の長回しでその時を観客に共有させようって映画にしてはあまりに撮り方が雑。たとえば豆腐屋の店先が描かれるのは大抵朝なのですが、太陽の影がもうバラバラ。せめて店の表は朝は日なたなのか日陰なのかくらいは統一すべきなのに、それすらできていません。椅子を外に出してから豆腐を手に取るまでの間の、手を洗う描写を長回しゆえに映像に収めてなかったりしますし。風呂屋では飲み物をケースから出して冷蔵庫の手前に並べてしまっていますし。奥から入れなきゃぬるいの売っちゃいます。また、タイアップゆえでしょうが、具体的な商品が登場します。ウィスキーはまだしも、ラストの方で登場するビールはそれまで空想させていた数々の料理の味とは異なり、ハッキリと味が判るモノで空想もへったくれもなく、私自身がその銘柄をあまり好きでない事も手伝って(酸味が強すぎて。個人的には同じブランドでも無印の方ならばまだ良かったのですが)興ざめしてしまうのですね。このテのリアリティのない映画だからこそのデリカシーというものが必要だと思うのですが、そこが雑ゆえになんだか映画全体が繊細なフリをしながら随分と雑な生き方をしている人々の物語に思えてしまいました。
[映画館(邦画)] 4点(2010-11-08 20:55:53)(良:1票)
927.  カンフー・パンダ 《ネタバレ》 
豪華な声優陣、かなり丁寧にカンフー世界の設定をしているなど(虎拳、猿拳、蟷螂拳、蛇拳、鶴拳と)、見所いっぱいありそうに思えつつ、あまりにストレートにカンフー映画リスペクトしてしまい、意外に楽しみどころが少ないとゆー。物語はアニメ的な誇張とギャグを除けばあまりにオーソドックス。そしてキャラに今一つ魅力がないのですよね。動物キャラものって、アメリカ産CGアニメの定番ではありますが、ただ擬人化されただけという感じで、動物だからこそ面白いという訳ではなく、あれが人間のキャラで描かれていたとしても大差はなさそうで。せめてキャラ同士がもっと絡んでいれば面白味が出たのでしょうが、パンダと5人の弟子の交流はあまりに薄く。アクションの面白さなどは、逆にアニメである事でスポイルされてしまっているようにも思えましたし。アニメならば描けて当たり前な極端に誇張されたアクションよりも、動きの流れを細かく追った方がむしろ凄く思えるんじゃないかなぁ。パンダがあんなにも強かった5人の弟子達よりも更に強くなった理由というのが曖昧な描写でハッキリしなかったのが残念でした。あれって結局は訓練の賜物と言うよりは、ぶよぶよしているがゆえに相手の力を殺し弾き返せる、それに気付いただけ、って事ですよねぇ。一方、作品の主題に積極的に東洋的な思想を盛り込むあたりは面白かったです。老師が必ずしも教えに対し真っ直ぐではなく、自らも疑問を抱きながら弟子と歩む事になるあたり、西洋的な視点から見る東洋の理解、みたいな感じになっていて。まあ、それゆえに二組描かれた父子のドラマ、そのケリの付け方がドライ過ぎなのがひっかかりましたが。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-11-03 21:07:29)
928.  ガメラ対宇宙怪獣バイラス 《ネタバレ》 
えーと、ブルーレイ版は81分で、そのうち過去作からの流用部分は18分です。それはともかく。子供がグループで出てきて舌っ足らずな演技で子供騙しなドタバタを繰り広げるのが映画の核というフォーマットはここからですね。これ以降の昭和ガメラは全てこの作品のリメイクみたいなもので。でも、子供の頃はコレが好きだったワケでしてねぇ。そりゃ、今の子供は騙せないかもしれませんが、製作当時の子供だった私はコロッと騙されてたワケですよ、コレに。今見ると、相当に粗悪なシロモノなのですが、駄菓子屋のお菓子喜んでた、白黒テレビで怪獣見てた頃、これは間違いなくご馳走だったワケで。リアルにその時代を生きていた昔を回顧するとあーんまり悪くは言えませんねぇ。いやいや、宇宙船の内部の状況も判らないのにメカニズムのプラスとマイナスを逆にしろと子供に指示しちゃう無茶な大人とか、GPSも真っ青なメカを発明した子供とか(方角はともかく距離が判るの)、子供二人の命と全人類の命を引き換えにする国連とか、色々スゲーなこりゃ、って映画ではあるのですが、秀逸な宇宙船のデザインとか、光る眼とか、アレはアレでキュートなバイラスとか、完全否定するには忍びないワケです。良し悪しはともかくとして、コレも幼い頃の私の心に刻まれたものの一つですからねぇ。チクロ入りのお菓子を食べちゃってた身としては、あの味を今になって完全否定できるか?っていうと無理、みたいなモンで。ええ。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2010-11-02 17:03:48)
929.  大奥(2010) 《ネタバレ》 
最後まで見終わって「よく耐えた、頑張ったよ、俺」って思いました。何度途中で見るのやめて外に出ようと思った事か。もう元が馬鹿馬鹿しいじゃないですか、大奥の男女逆転って。お笑いにしかならないネタをそれなりに地位のある役者達がマジメにやってる状態が、非常に居心地が悪いというか、キモチ悪いというか。基本があり得ないんですよ。男が少ない世界で、なんで将軍が女で大奥が男だらけになるのか?というのが説明されてはいても全く納得できるものではありませんし、女が男らしく、男が女らしくなってゆく理由も理解できません。なんで大奥の男共がオネエ状態であらねばならないのか、と。そういうおかし味を「おかしいね」って楽しませて貰いたいところなのに、一体何をトチ狂ったのか、阿部サダヲがあくまでシリアスだったりするのを始めとして、いちいちマジで(しかも演技も殺陣もCGもギクシャクと)展開してゆくワケで、すっげー居心地悪い映画。せめて、そのネタ世界を煌びやかに、ゴージャスに美しく飾ってみせるならば、まだ納得もゆくのですが、ここに登場する男達、あんまり美しくないし。最初の方で、主人公が唐突に大奥に行く!と決めるあたり(大奥と主人公の接点がその決意までに一切描かれてないの)で「この映画、ヤバい」と思ったのですが、大奥内部のドロドロさ加減とか、独自のしきたりとか、オチとか、何から何まで「ネーヨ」としか思えず、笑う事すらできず。「こんなの見にきちゃってどうしよう」って感じで。腐女子って男ヲタに比べたらなんだかんだ大っぴら状態で市民権得てるのが不思議だよねー、とか思いながら呆然と眺める以外になす術はなかったのでした。
[映画館(邦画)] 2点(2010-11-01 19:03:54)
930.  怪盗グルーの月泥棒 《ネタバレ》 
安定した出来のCGアニメ。悪く言うとそこそこ。スラップスティックが基本なので、もう少しスラップスティックに徹しても良かったんじゃないかと。この映画独自のルールが今ひとつ統一されておらず、受け止める方はちょっと物語を掴みかねてしまうところがあるんですよね。死の恐怖はあっても死は存在しない世界みたいな感じで。グルーと孤児達の物語はベタながら楽しく、ミニオン達は愉快で愛らしく。そして、それ以外の部分に関しては徹底的に弱く。博士や母親の存在はとてもハンパですし、敵も小物過ぎ。話が大ゴトなワリに物語は広がってゆかずに小さくまとまってしまった感がなきにしもあらずです。それに、孤児院が最終的に放ったらかしなのが気になりました。CGのレベルも他よりちょっと劣る気がしましたが、オモチャ箱みたいな世界の描き方はイイ感じでした。そのカラフルで賑やかなデザインが3Dのキワモノっぷりによくマッチしています。それにしても、『くもりときどきミートボール』『ヒックとドラゴン』そしてこの作品と、片親で、親と対話が成立せず、親に認めて貰いたいエンジニア肌の主人公って設定で共通しているのは、アメリカの男達が自信を失ってきているのか、親子関係が希薄になっているのか。
[映画館(吹替)] 6点(2010-10-29 17:47:36)
931.  シュレック フォーエバー 《ネタバレ》 
東京国際映画祭で鑑賞。『ヒックとドラゴン』を51回見た結果、セットで必ずくっついていた長ったらしい予告編を合計5時間57分見るハメになった映画。本編の方がずっと短いわ!って状態ですが、実際にはあの予告編は物語の半分もバラしてはおりませんでした。ディズニーへの皮肉に満ちているように思えながら、その実、ディズニーよりも余程保守的な道を歩んで、シリーズを重ねるごとに「小市民的な幸せこそが最高」と小さな枠に納まり退屈なキャラになっていったシュレック。今回もそのスタンスは予告編からして丸出しで、とても面白い映画にはなりそうにないと思っていました。ですが、完結編ゆえか、小市民的キャラなりの頑張りっていうのを見せてくれるので、つまらないという程ではなく。脇の方がよっぽど魅力的だったこれまでと違って、シュレックを立てる展開になっていて、その置かれた状況により、これまでのキャラ同士の関係がリセットされているがゆえの緊迫感や笑いが生まれて。ただ、もちろんそれは、これまでのシリーズを全て見ている事が前提となる面白さなのですが。獲得した地位をいかに守るかというスタンスばかりで作られるのでは、これ以上続ける事も苦しいので、ここらが潮時なのかもしれません。シュレックというキャラ、そして作品世界のサイズを最後に再確認して幕を閉じるといった風情でした。ラストシーンからエンドクレジットにはシリーズが重ねたその9年の時を感慨深く思った(一作目も東京国際映画祭で見ていて)ものの、そりゃ作品の面白さとは別のセンチメンタリズム。
[試写会(吹替)] 6点(2010-10-28 22:44:13)(良:1票)
932.  スープ・オペラ 《ネタバレ》 
人と繋がっている状態はいいね、という事を語りつつ、その実、孤独もいいんじゃない?というのがこの映画のポイントなんじゃないかと思いました。孤独になった主人公の元に人が集ってきて、心地良いひとときを送る事になる。でも、人と人との関係が、ある線を越えてしまうと、その心地良さは失われてしまう。ちょうどいいヌルさは、そう長くは続かないと。坂井真紀の、あまり前に飛び出さない程度の存在感が映画のトーンにぴったりとハマっています。正直なところ、スイーツ版『上海バンスキング』ですが。心地良さは感じられたけれど、一連の去勢されたようなスイーツ系映画から一歩抜きん出たようなところは何もなく、毎度のリアリティーのカケラもないファンタジー。それでいいんですけどね。だけど、人と繋がってゆくたびにバンドが組み上がってゆくとか、最後の夢のシーンとかは、さすがに見てる方が恥ずかしく感じちゃうなぁ。
[映画館(邦画)] 6点(2010-10-27 17:04:14)
933.  大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス 《ネタバレ》 
私が映画館で見た映画の中で記憶に残る最も古い映画。映画館の暗がりの中の、暗い画面に輝くガメラのジェット噴射とギャオスの超音波メス。かなり怖かった印象があるのですが、今見るとワリとヌルい感じです。『バルゴン』で大きく進歩したと思ったら、またちょっと一作目のノリに戻りましたって感じの作品。トンデモ博士の怪獣退治作戦映画ノリが戻ってきましたよって状態で。まあ、少年は一作目の少年に比べたら結果的にタナボタ式とは言え役に立ってますし、ドラマも強欲爺さんが改心する話って事で、なーんにもなかった一作目よりは楽しめます。ギャオスの超音波メスによるヘリコプター真っ二つ、タクシー真っ二つは実寸でのライブの見せ場(ドリフっぽいですが)。でも、大がかりなミニチュアセットは怪獣映画でお馴染みな山中以外は名古屋のみと淋しく、ガメラシリーズの宿命と言えるスケール感のなさがここで決定付けられているようで。怪獣同士がモタモタと、闘っているんだかもつれてるんだかって状態もガメラの負の伝統芸みたいな感じで表れてますし。だけど、こんなガメラでもゴジラよりずっと好きだったんですよね。ガメラはもしかすると予算の関係で弱かったのかもしれないけれど、弱さを見せ、血を流し、ボロボロになりつつ、ギリギリのところで奮闘する姿は応援のしがいがあったのでしょう。ガメラって目に力がないの。どこ見てるかよく判らないような目で。その曖昧な視線が自信のなさみたいに見えて、とてもじゃないけれど強そうには見えなくて(子供を背中に乗せてる時だって目が泳いでるし)、そんなぼやーっとした弱さこそがガメラの魅力、って言ったら言い過ぎかしら? 言い過ぎです。はい。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2010-10-26 22:10:17)(良:1票)
934.  酔いがさめたら、うちに帰ろう。 《ネタバレ》 
東京国際映画祭で鑑賞。鴨志田穣、西原理恵子の著書の数々をがっつり読んでいるため、逆にこの映画をなかなか客観的に捉える事ができないのですが、至極真っ当な映画化という感じで、それは決して褒め言葉じゃなく。妙にマイルドな、薄い仕上がりになってしまったような気がしてなりません。アルコール依存症になった男。その影響で離婚し、けれどそこから再生を目指す家族。それぞれが当事者でありながら何か達観したような、他人事のような視点で進んでゆく・・・。実のところ原作及び西原側の視点から描かれた諸作からしてそんな感覚があった訳ですが、それはエッセイという、自らの体験を一度客観視して人に向かって発信するための課程を踏む、そしてそこに作家の独自性を盛り込むゆえのもので、映画はそこを汲む必要があるのだろうか?という。あまりにも波乱に富んだ実話に対して、いかにその特異さを抑え込むかに腐心したような映画とも言えます。確かにアルコール依存症は監督がティーチインで語ったように、特殊な人の特殊な病ではなく、日常の中から生じてゆくものでしょう。でも、結果的に妙に軽い病に見えてしまい。1つの家族を崩壊に追いやろうとしたものとの闘争、そこにもう少し重きを置いても良かったのではないかな。主人公の過去の行状があまり明らかにならないゆえ、彼の母や元妻が彼に対して軽々しく発する「死」がどうも残酷に響いてしまうのは、この映画の本意ではないハズですし。それでも浅野忠信が表現した渇望は上手く伝わってきたと言えるのかな。今日は思わずシーフードカレー食べちゃったし。
[試写会(邦画)] 6点(2010-10-26 21:42:16)
935.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 
カメラはフレームの中のフレーム、鏡に映った顔、影が一部を塞いでいる等、凝った映像を見せる一方、スタジアムのシーンではダイナミックに駆け巡って。脚本は過去と現在を行き来しながら混乱はなく、ドアやタイプライター、写真立てなど、物語を動かす小道具を散りばめて。その饒舌なテクニックの披露は素直に面白いと思いました。だけど、なんかひと味足らないと思ったんですよね。例えば、瞳は嘘をつかないとか、情熱だけは変わらないとかって抽象的なセリフと、写真立てに愛する人の写真を飾っていれば、そしてそれをずっと続けていれば愛の証しですみたいな記号、それじゃ納得できないんですね。具体的に愛の情熱を映像として見せて欲しかった訳です。それを打ち砕かれた男、秘め続けた男、それぞれのココロがそーんなには響いて来なかったというのが正直なところ。ミステリーであるという大前提がそれを許さなかったのでしょうけれど(その、重要な二人の男すら物語の最後を迎えるまでは信用できないのがミステリーですからね)、どうせ事実とは異なる映像も混じっている映画なのですから。主人公に小説を書きたいと思わせた動機、その悲劇に囚われ続ける事になる発端、そこがどうも弱い感じがしてしまい、それは被害者の生きた証しが生々しく伝わっては来ないからなんじゃないかな、って。ミステリーとしては面白く出来てる映画ってところで、それ以上のものには思えなかったな、と。
[映画館(字幕)] 7点(2010-10-25 17:09:20)(良:2票)
936.  大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 《ネタバレ》 
ブルーレイの映像ってペカペカしてデジタル臭くてイマイチ好きになれないのですが、この映画で鮮やかに大映ブルーが甦っている状態は、子供の頃のトキメキを思い出させてくれて感動しました。殊に闇に映えるガメラのジェット噴射のまばゆいブルー。平成ガメラはあの色を再現しようとしてなかったのが不満だったんですよね。さて、このシリーズ二作目、一作目とは比較にならないほどに贅沢に、そして丁寧に作られています。東宝特撮ものに引けを取らない程にスタジオセット、ミニチュアセットが存分に組まれているあたり、とても予算がかかっている事が伺えるのですが、際立つのはドラマ部分と特撮部分、どちらも同様に照明と色彩設計がとても凝っていて丁寧だという事。琴を弾く和装の人々や、原住民の民族衣装など、ドラマシーンでの煌びやかさと、怪獣シーンでのモノトーンとが対比されていて唸らせます。特にバルゴンを殆どモノクロに近い色彩で描いて、倉庫の上に浮かび上がらせたり、紫色の血を流したり、夜のシーンばかりのモノトーンにして、そこに光源や鮮烈な色を置くというビジュアルのインパクトは素晴らしく。ドラマシーンでも洞窟での灯光の変化や、店での格闘シーンでの室内照明の乱れなど、映像テクニックの見どころが沢山。まあ、ガメラの出番が少なすぎるとか、バルゴンと殆ど闘ってないとかいう部分は不満ですけれど。でも、バルゴンの生物的描写が秀逸で、むしろバルゴンが可哀想と思ってしまうくらいの存在感があって。人間のドロドロとした欲望をテーマにした、とても子供向けとは言えない映画なものの、あの一作目からよくもここまでレベルアップしたものだという感じのしっかりと作られた怪獣映画でした。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2010-10-24 21:56:36)(良:1票)
937.  雷桜 《ネタバレ》 
ハンパな映画。J-POP流れちゃうようなスイーツ時代劇でも、それはそれでいいんですよ。もうベタベタにスイーツに徹すれば。自信がないからヘボい殺陣入れたり、カメラをガタガタ動かしたり、血飛沫のCG入れたりしちゃう。そんなもん排除して、もっとキレイキレイに撮ればいいのに。みんなどうせ、とてもあの時代の人々にはみえないツルンとした顔してるんだから、中盤の狐の面を取る大切なシーン、あそこでお面の下から出てくる蒼井優の顔はウソっぽいキレイさでいいんです。なのに思ったのは「ん?イモトアヤコ?」って。いや、イモトはイモトでいいんですが。ヘンに甘いんで、おかしなところいっぱいですし。バカ殿はいちいち一人で外に出ちゃうし(全員切腹モノじゃね?)、切腹してる人間をこと切れるまでみんなでぼーっと鑑賞してるし(惨いなぁ、ちゃんと介錯してやれよ!)。そうでなくて烈しい愛を描きたいというのなら、あまりにヌル過ぎな映像ばかりですしねぇ。タメにタメたクサい演技満載ですが、そういういらんトコ全部カットしたら、1時間そこそこになるんじゃないかという。タメまくったので上映時間長くなりました、みたいなダレダレ映画でした。
[映画館(邦画)] 3点(2010-10-24 14:35:26)
938.  大怪獣ガメラ 《ネタバレ》 
「理由なんてない、ただそこにガメラがいるから。」そんな映画です。博士を始めとするプロの人々と少年とガメラとが、それぞれに好き勝手に思い込みや屁理屈や意味不明な行動を暴走させ、しかしお膳立ては偶然によってどんどん整ってゆき、最終的には1つの形を成す。安易な流れに囚われない、整合性のないエピソードの羅列によって混沌を極めながらガメラという芯によって瓦解せずに作品が成立するという、ヌーヴェルヴァーグの影響を色濃く映した映画と言えます。勿論、こじつけですが。子供の頃、日テレの日曜午後によく放映されていたこの作品、当時は楽しんで見ていた記憶があるのですが、今見るとぎこちない部分ばかりが目立ってしまって。主役のいない群像劇は結局誰にも気持ちを向ける事ができず、ガメラをいかに退治するかのみに絞られた主旋律は面白味に欠け、ガメラのスケールが不明なカットが多いのが怪獣映画としては痛い、と。その分、散りばめられたツッコミネタは楽しめますけど。安易な現場での核攻撃判断とか、人為的海洋汚染とか、それはないわ!ってネタがたっぷり。でも子供の頃から大好きなガメラですからねぇ。この作品では怖くもカッコ良くもないけれど愛は感じます。坂を上がってゆく四足歩きのガメラはキュートでいいわぁ。大々的に人殺しをするガメラって、これと平成ガメラの3作目だけなので、最初の作品でありながらシリーズの中でも異質ではありますけど。お腹減ったから人を殺すという理不尽な凶暴っぷりは、以降の作品ではあり得ないですからねぇ。最終的にドラマが何一つ転がらないという理不尽が常識な世界ではガメラもまた当然のように理不尽な存在でしたという、ちょっとシュールな映画でした。
[ブルーレイ(邦画)] 5点(2010-10-23 22:28:54)(良:1票)
939.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
出オチ映画。うわーい、ヤツが出てきたー!ってトコを楽しんだら、あと、なーんにもないという。映画として独自の面白さを見せようって気はさらさらないようで。だからクライマックスなんか、別に『ランボー』や『コマンドー』や『ホットショット2』のフィルムから流用しとけばそれでいいんじゃね?って程度のもので。それらより劣ってますもんねぇ、アップ過ぎたり、カメラ振り回し過ぎたり、カット割り細か過ぎたりで。位置関係や物語の推移はおろか、誰が誰と闘ってるのかさえ、ちゃんと描けてないのはねぇ。機内の描写の次に、もういきなり要塞に潜入しちゃってる状態は省略し過ぎですし。80年代B級アクション映画を、懐古主義的にただ再現するだけ(殺戮シーンは『プライベート・ライアン』以降のそれですが)じゃなくて、今の時代を映して、かつアクション映画としてもキチンと丁寧に仕上げて欲しかったですねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2010-10-18 16:10:53)(良:2票)
940.  REDLINE(2010) 《ネタバレ》 
意外なほどに刺激されるものが少ないアニメでした。兵器搭載型レースっていうのが題材的に古い上(映画やアニメやゲームにどれだけ存在している事やら)、そこに乗っかる設定やドラマも期待したクサいカッコ良さには程遠く、古典的なベタベタしたウェットさ。レースシーンでの極端にパースのついたメリハリのあるアニメートと、それに被さる音楽はなかなかステキでしたが、あの作画、金田伊功氏がまだご存命ならばなぁ、つくづく残念だなぁ、みたいな。正直なところ、似たような題材の『スピードレーサー』の個性に及んでないんですよね。実写がアニメをアニメ的表現で越えようって時に、アニメはもっとスゲー事しなくっちゃダメなんじゃね?みたいに思ったり。いや、これはそれなりにスゲー事をしようとしてるアニメではあるんですけども。でも、『ルパン三世』のパロディで笑わせる程度ならばともかく、『ナウシカ』や『アキラ』からの半端な引用やっちゃうようなのは作品のレベルを落としちゃうので、もっと突き抜けた独自性で勝負して欲しかったですね。それがたとえハッタリをカマす程度のものであっても。石井克人作品としては、これまでの実写作品の方がよっぽどハッタリ効いてますよね。
[映画館(邦画)] 6点(2010-10-17 21:51:25)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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