Menu
 > レビュワー
 > とらや さんの口コミ一覧。49ページ目
とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
>> カレンダー表示
>> 通常表示
961.  大いなる西部 《ネタバレ》 
原題”the big country”、邦題「大いなる西部」そのままに、アメリカも、世界も今よりずっと広かった頃の西部のダイナミックな、どこまでも続く大地と空が印象に残る作品です。  東部からやってきた知性と強さを兼ね備えたマッケイを演じたグレゴリー・ペックがカッコよすぎです。誰にも見られない場所と時間に荒馬を乗りこなしたり、スティーブとの決着を付ける。男は黙って・・・の世界。  決闘や抗争に勝った者が水を得るのではなく、皆で貴重な資源を共有するという彼がもたらす新たな考え方。マッケイの婚約者のその後が忘れられてしまっているのは残念ではありますが、見る者も、本作の西部の開拓地の一部の人間も次第に垣間見える彼の男気、勇気に惹かれていく。  テリル家とヘネシー家は共に一家の大黒柱を失った。虚しさも感じますが、この土地は次第にマッケイの考え方、彼がもたらす新しい価値観が浸透し発展していくのかもしれない。それは次第に西部の開拓地の至る所でも。こうしたこともアメリカの歴史の一部なのでしょう。3時間近い長尺がそれ程気にならない西部開拓の地の人間ドラマでした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-16 14:20:51)
962.  親愛なるきみへ
僕のお気に入りのハルストレム監督の新作。しかし、考えてみたらこの監督のバリバリの恋愛映画って珍しいな、という思いもありました。  ラブストーリーを作品の軸に据えながらも、主人公の陸軍特殊部隊に所属する青年と自閉症を抱える父の親子愛のドラマが印象に残る作品でした。この父子が登場する最初のシーン。薄暗い部屋でコインを眺める父をガラス越しに複雑な表情で見つめる息子。微妙な距離感を感じるシーンです。その事情は少しずつ語られますが、このコインがこの父子の絆の象徴だったんですね。  本作には色々な手紙が登場しますが、息子が父への最後の手紙を読むシーンが感動的でした。ここで戦場で意識が薄れいく息子の冒頭の姿が思い出されます。(と同時に邦題はコレでよかったのかな?という思いも・・・)僕の好きなハルストレム監督作品は「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「サイダーハウス・ルール」「ギルバート・グレイプ」といった作品です。いずれも色々な事情を抱える少年や青年の成長を描いた作品。やはり本作も軸であるはずのラブストーリーよりも主人公の若者と父のドラマが印象に残りました。  しかし、すっかり売れっ子になったアマンダ、本作でも彼女の爽やかな魅力がよく出ています。「マンマ・ミーア」でも感じましたが海辺や潮風が似合うし、歌も上手ですね。そして9.11に人生を翻弄された人の姿がここにもありました。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-03 21:37:43)
963.  人生、ここにあり!
イタリアで精神病院が閉鎖されていくきっかけとなる実話をベースにした作品。難しいテーマですが、登場人物の個性のバランス、程よいシリアスさとユーモアの配分がよく、イタリアらしい陽気さが時には重くなりがちな空気を巧く和らげています。精神病院の入院患者達一人一人の名前を聞き、対等に付き合い、語り合い、投薬に頼る治療だけではなく個性を尊重し、喜びも悲しみも共有する。本作の主役のネッロさんは素晴らしい指導者であり彼らのパートナーでした。この作品が日本では話題になったり多くの人に観られることが無いのが残念ですが、イタリア映画らしい泣き笑いがある人生賛歌であり人間賛歌でした。 
[映画館(字幕)] 7点(2011-09-30 21:17:04)
964.  テルミン 《ネタバレ》 
恥ずかしながら、僕は本作でテルミンという楽器とテルミン博士の功績を知った。アメリカに渡り多くの人に愛された楽器の素晴らしさは、実際に博士と楽器の魅力に触れた人達が語る回想が全てを物語っています。  まずは冒頭、その不思議な楽器に驚かされました。箱状の物体の前に奏者が立つ。奏者はその箱状の物体に指1本触れず、その前で指揮者の用に両腕を小刻みに動かす。すると箱状の物体は何とも温かみのある音を生み出す。  温かみを感じる一方で、作中でも引用されますがヒッチコック作品をはじめ多くのサスペンスやスリラー映画でも実に効果的な音を生み出す。更にブライアン・ウィルソンが登場します。作中でも使われる代表曲”good vibration”の不思議な音色がテルミンだと分かり感慨深いものがありました。これらのエピソードの全てがテルミンという楽器の奥深さを如実に物語る。  その後KGBなどのソビエトのシステムに利用され、波乱の人生を生き抜き、すっかり年老いた博士がアメリカを再訪し、かつて博士が愛したテルミン奏者と再会する。奏者は博士に最大限の敬意を示す。博士がかつてこの奏者に贈ったテルミンの音色があっという間に長年の空白の時を埋めていく。その様子は実に感動的でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-24 13:59:13)
965.  花様年華 《ネタバレ》 
トニー・レオンとマギー・チャン。見るからに狭く暑苦しいアパートに似つかわしくない2人。互いの妻と夫の顔を徹底的に見せない。それぞれの住む部屋の間取りも見せない。  しかし狭い廊下で何度となくすれ違う2人が印象的です。「最近ご主人を見かけないね」「海外に出張よ」「最近奥さんを見かけないわね」「親の看病で実家にいる」互いの結婚相手の不倫、孤独ということ以外私生活が見えない。赤みがかったクリストファー・ドイルの映像の中の2人は熱っぽくもありますが、一線を踏み越えない2人の関係にはリアリティも感じられます。  暗がりで一人ふかす煙草、一人の夕食、人気の無い夜のオフィスの残業、雨の夜。描かれる孤独な人間模様に、平凡な生活の中にある幸せについて考えてしまった。ただ、まったりとした展開から急激に時の流れが加速する終盤からラストは色んな事を簡略化しすぎている気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-15 20:20:28)
966.  オペレーション・ワルキューレ<TVM> 《ネタバレ》 
どうしてもブライアン・シンガー監督作「ワルキューレ」と比較しながらの鑑賞となりました。 ブライアン・シンガー版は原題も「ワルキューレ」で本作の原題は「シュタウフェンベルグ」となっています。「ワルキューレ」はシュタウフェンベルグ大佐を中心としたワルキューレ作戦を描き、本作はワルキューレ作戦の中心にいたシュタウフェンベルグ大佐に軸が置かれていたように思います。  TV用に作られ予算的制約もある本作とスーパースター、トム・クルーズを起用した大作「ワルキューレ」。どうしても一つ一つのシーンの迫力は「ワルキューレ」に軍配が上がる。しかし、「ワルキューレ」ではよく分からなかったシュタウフェンベルク大佐の上官であるフロム大将の微妙な立ち位置などは興味深い所でした。また、計画が破綻して以降、最期の時までの数時間の迫力ある人間模様の描写は本作に軍配が上がると感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-23 21:11:20)
967.  レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち
連合軍のノルマンディー上陸をめぐる、歴史の教科書には出てこない現代史の裏側を描いた力作。街中の至る所にドイツ兵が配備されたナチス占領下のパリの緊張感ある描写に、最後まで緊張感が途切れることなく敵との攻防が描かれるテンポの良い展開も見事です。  ただ、既にレビューされている方が触れられていますが、ナチス側の重要登場人物であるハインドリッヒ大佐が非常にソフトな印象になってしまっている点があまりにも惜しいところです。  本作はフランス製作ですが、対独の実話をベースにしたヨーロッパ映画には独特の重さや凄みがあります。どうしてもやるせない犠牲を伴うことになるので、本作もそうなのですが話は非常に重いです。主演ソフィー・マルソーの熱演が光りますが、ソフィーにマリー・ジランらのお姿が久しぶりに見られたことも嬉しい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-21 00:39:25)
968.  地球は女で回ってる
男と女にセックスにユダヤに・・・。これまでも作品の中でアレンを悩ませてきたテーマがテンコ盛りで、アレンが演じる悩み多きうつ病の作家(まあ、お馴染みの役どころですね)を中心に繰り広げられる現実と虚構が入り混じる群像劇です。  実にアレンらしいネタや楽しい無駄を次々にこれでもかと言わんばかりに挿入してきます。それにしても豪華なキャストですが、中でも笑ったのがピンボケでしか登場しないロビン・ウィリアムス。ラストまで一人ピンボケで登場したところでは思わず吹き出してしまいました。  テンポよく、を通り越してかなり早口で現実と虚構の世界が入り混じってくるので話と登場人物を整理するのが大変ではありますが、もう1つのアレン映画の特徴でもある小難しさは無いので気軽に笑える作品となっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-11 22:41:29)
969.  刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM> 《ネタバレ》 
犯人は作戦通り警部にパイルを掘らせる。しかし警部も作戦通りパイルを掘っていた。結末を見ればそう気付かされますが、途中は犯人のしたたかさ、その上を行く警部のしたたかさ、その攻防戦の見せ方が見事でした。  本作は誰よりも警部のことを理解しているピーター・フォーク自らが監督した作品。それだけに警部のしたたかさ、しつこさ、役所で待たされ部署をたらい回しにされるくだりの笑いドコロも含め、コロンボ警部らしさがとてもよく出た作品です。  ピーター・フォークさん、コロンボシリーズをはじめ色々な映画で本当にいっぱい楽しませていただきました。日本のウイスキーのCMでの粋なバーテンダーの姿も忘れられません。ご冥福を心よりお祈りします。 
[CS・衛星(吹替)] 7点(2011-07-08 15:28:32)
970.  北ホテル
パリの下町の運河沿いに建つ北ホテルに集う人々や運河沿いに暮らすパリの庶民の描写は、マルセル・カルネ監督が映画史に誇る名作「天井桟敷の人々」でも感じられますが、作品ごとに描かれる時代を生きるパリ市民の息遣いが生き生きと伝わってきます。それは「天井桟敷の人々」のラストのカーニバル、本作のラストの夜通し歌い踊る宴の中にも感じられます。そんな町の活気を演出する耳に心地よい音楽も良かった。そして主演のルイ・ジューヴェ。終始無表情で抑揚の少ない演技ですが、そんな中に確かに喜怒哀楽や人間臭さを感じさせてくれる。それでいて気品を漂わせる凄い演技でした。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 21:22:00)
971.  ヘッドライト
寝る間もなく暗闇の中を走り続ける長距離トラックのドライバー。希望も安らぎも無い好転しない日々を生きる中年男の悲哀。そんな男が出会う薄幸の女。彼女もまた安らぎの無い日々を生きていた。  冒頭、暗闇の中を眠気をこらえて運転するジャン。ヘッドライトに照らされてぼんやりと見えてくる路傍の看板。まるで先に希望の見えない日々を生きる登場人物の日々のようでもある。  冒頭から結末まで虚しさが支配する映画は好みではないですが、妻だけでなく、娘とも関係が冷え切っている中年男ジャンと家庭に恵まれず父がいない若い女性クロ。こんな2人の日常描写から抑え気味の台詞の中にも一見釣り合わない父と娘ほど年の離れた男と女が互いを必要とし、安らぎを求め合う思いが伝わってくるギャバンとアルヌールの2人の姿が印象に残る作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-19 00:07:52)(良:1票)
972.  カッスル夫妻 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース。映画史に残る名コンビを解消した作品にしてこのコンビの作品としては異色の作品。  実在した夫妻を描いた伝記ものであり、このコンビの作品はアステアがロジャースに恋をしてなんだかんだありながら最後は大ハッピーエンドとなるのですが、本作の2人は早々と結ばれる。さらに世界を戦争の暗い影が覆い、悲劇的な結末が待っています。  いつも素敵なダンスと音楽に乗せて夢のように優雅で幸せなドラマを見せてくれたこの名コンビが活躍した時代も第2次大戦の暗い影が迫っていた時代。しかしそんな事を忘れさせてくれるかのような2人の姿と素晴らしき予定調和のハッピーエンド。やはりこれが良かったんですね。本作の儚げな姿の2人が踊るラストシーンは、一世を風靡した名コンビの解消(本作の約10年後に一度復活を果たしますが)という寂しさをも感じさせます。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-17 21:15:11)
973.  リスボン特急
不必要な台詞を極力排し、いや、ひょっとしたら必要な台詞すら排しているのかも知れません。しかし目配せや、時には静かに見つめあい、時には睨み合う目が凄く印象的な作品。それで伝わってくるものもある。非常に地味な演出ですが、見事にそれに応えるキャストの静かな好演が素晴らしい。この雰囲気のままラストを迎えますが、アラン・ドロンの様々な思いが入り混じったように見える無表情とその目がまた印象に残ります。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-13 21:06:48)
974.  ダーティハリー
まずは冒頭の市長との面会とその後の銀行強盗でハリー・キャラハンとは何者なのか、そのヤバさ、タフさを実に簡潔に見せる。演じるイーストウッドの面構えも、台詞も、マグナムを構える姿も、ツィードのジャケットのスマートな着こなしも、全てがシブくカッコいい。  1970年代初頭。アメリカン・ニューシネマのムーヴメントの中に登場した、最高にヤバくてタフなダーティ・ヒーロー像は広く受け入れられ、長期にわたりシリーズ化されることとなります。  最近見た、本作のすぐ後に製作された「狼よさらば」の町を徘徊するワルを撃ち殺していく”アマチュア刑事”ことポール・カージーを思い出した。ダーティハリーの影響が感じられるこの作品もまた長期にわたりシリーズ化されています。凶悪化し増え続ける犯罪と警察や法律の限度。彼らもまたそんな現実が生み出した新たなヒーローのカタチだったのでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-11 18:12:16)
975.  理想の女
序盤から繰り返される陰口や噂話の中にまずは主要登場人物の人物像を巧く織り交ぜる。それぞれがその中で語る恋愛観、結婚観などの台詞がいちいち凝っていて、特に前半から中盤はこの噂話が物語を引っ張っていく面白い脚本でした。アマルフィで夏の休暇を過ごす当時のセレブの暮らしの一端を再現する美術や衣装も見所の1つです。話の方はヨハンソンのご主人とヘレン・ハント演じるアーリン夫人の関係が釈然としないのがずっと気になってしまうのですが、本作は前半から噂話の中心になり、ウィンダミア夫妻とタピイとのドラマをその局面ごとに醸し出す雰囲気を変えながら見事に演じた、ヘレン・ハントの映画でした。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-05 16:05:40)
976.  上流社会
オリジナルは「フィラデルフィア物語」。キャサリン・ヘプバーンにケイリー・グラントとジェームズ・スチュワートという強力な布陣のコメディですが、かなり台詞の多い会話劇で字幕を読むのにかなり疲れた覚えがあります。  一方こちらはミュージカル。キャストはグレース・ケリーにビング・クロスビー、フランク・シナトラにサッチモという超一流のエンターテイナーを揃えた。彼らが歌うシーンはどれも優雅で、上流社会を演出するかのように甘くスローなナンバーが中心になっていますが、バンドのメンバーとバスに揺られながらサッチモが歌う冒頭がとても楽しい。ジーン・ケリーあたりを配し、作品に動きをつけても楽しさが増したのでは、とも思いましたが、上流社会の優雅な雰囲気を演出するにはやはり本作の雰囲気が良かったのかも。  そしてグレース・ケリー。この頃には既にモナコ大公との結婚が決まっていたんですよね。絶頂期にも関わらず本作を最後に引退しモナコ公妃となり、映画ファンにとっては上流社会どころではないほど遠い所に行ってしまいました。絶頂期の美しさを出演作の中に永遠に残して。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-04 20:20:28)
977.  キャッチ22
最前線の戦場ではなく、後方の基地の人間模様を描くことで戦争を風刺したブラック・コメディ。ロバート・アルトマン監督の「MASH」を思い出す設定です。軍務そっちのけで軍の備品で金儲けに精を出す輩や、戦闘に出るのを逃れることや脱走にしか興味が無いパイロットなど、そんな連中が次々登場する前半は笑える会話に笑えるシーンも続きますが、そんな連中の行動が徐々にエスカレートし、シリアスな方向に話が展開していきます。所々に挿入されるマイク・ニコルズの遊び心が楽しく、一つ一つの場面が変わる際の見せ方も巧い。イカれた軍隊の人間模様をコミカルに演じる豪華キャストも見所の一つです。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-29 22:08:01)
978.  ブラス!
炭鉱町のブラスバンドが主人公の音楽映画、という程度の予備知識で見たのですが、バンドの活動の描写は限られ、時代の流れと共に切り捨てられていく産業とそれを糧に生きてきた労働者階級の人々の厳しい現実と誇りを、当時の政策に対する批判を込めて描いた実にイギリス映画らしい人間ドラマでした。  特に病室のダニーに向けてメンバーがヘルメットにヘッドライト、バンドの正装に身を包んで”danny boy”を演奏する姿からは炭坑の労働者としての、バンドのメンバーとしての彼らの誇りが伝わってきます。  大会で優勝したが炭坑が閉鎖された彼らの前途は多難としか言いようが無い。恐らくダニーの命はもう長くはないのだろう。絶望し自殺未遂をおかすピエロ姿のダニーの息子のサッチャーに向けた痛烈な台詞もあった。もう十分本作のメッセージは伝わっているのですが、最後のダニーの演説はどうしても言葉で表現したかったのでしょう。  最後の最後で”威風堂々”を持って来た選曲も見事で、ラストの様々な思いが入り混じったように見えるダニーの表情は忘れられません
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-28 16:41:27)
979.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
冒頭のNY行きのバスの車中がいいですね。ジョーの無邪気に車中の人達に話しかける表情と主題歌の優しいメロディがいい。しかしこの主題歌がNY到着後はピタリと止まる。  2人が出会って以降は彼らが真面目に働くでもなくどんどん夢から遠ざかっていく厳しい現実や都会の冷たさをこれでもかと見せる。また、ラッツォの悪化していく体調は確実に救いの無いラストを予感させますが、不器用な人間臭さとユーモアのある2人の描写がそれらを上手く和らげています。ジョーが冒頭から唯一の友であるかのように頬を寄せて耳を傾けていたラジオを手放すのはラッツォに真の友情を感じたからなのか。  悲劇が待ち受けていたマイアミ行きのバスの車中のラストはどう解釈すべきかと思いますが、冒頭以来の主題歌の優しいメロディが流れている。ジョーは初めて真面目に働くという意思表示をする。冒頭の車中の無邪気さとは対照的な表情を浮かべるラストの車中のジョーに人間的な成長を感じたいと思う。厳しいがそこに希望を見出したいラストでした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-22 15:21:10)
980.  カサブランカ
ロマンスとしてはあまり惹かれる話ではないのですが、リックの店での絡み合う登場人物の様々な思惑に、絡み合う様々な視線。その人間模様の見せ方が見事な作品だと思います。  また、作品に漲る反ナチスの感情は戦時中に作られた映画なので非常に力強いものがあります。リックの店でドイツ人が歌うのに対抗し”ラ・マルセイエーズ”を合唱するシーンには特にその力強さを感じました。その時代を生きた人達によってその時代に撮られた映画だからこその力強さを感じます。  本作のイングリッド・バーグマンの美しさは強烈に印象に残ります。彼女の撮り方にもその美しさをいかに際立たせるかという相当なこだわりも感じられるし、彼女のその美しさとともに映画史に残り語り継がれていく作品なんだなと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-22 01:35:26)
000.00%
120.10%
2130.62%
3492.33%
41205.71%
527313.00%
646622.19%
757027.14%
841119.57%
91617.67%
10351.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS