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81.  ラスト・ショー 《ネタバレ》 
登場人物の何気ない日常生活を追っている中で、まるで一つの街が静かに消滅する断末魔の過程を抽出したかのような、実は壮絶なドラマ。吹きすさぶ風に舞う砂、およそ人通りのまったくない街並みで統一したトーンが、その容赦なさを浮かび上がらせている。それでも最初はそれなりにがやがやといろんな人がいたはずなのに、いつの間にか一人ずついなくなり、最後は気がつけば荒涼とした光景だけが残っている。その中で、若者たちにスポットを当てながら、同時に周辺の大人たちの人生を巧く絡めている周到な重層的構成が、作品の価値を高めている。●最初に見たときは、青春映画のヒロインのくせしてこのジェイシーの最悪さは一体何なんだ、と思っていたのですが、彼女はもともと、このスモールタウンには存在しえない都会の象徴だったのですね(なので、最後に「8月からは戻ってきていない」と語られている)。そう考えると、位置づけや行動原理がぴったり分かってきます。一方で、クロリス・リーチマンの中年の色気はもちろんのこと、まさにジェイシーの血筋はここからだろうと思わせる母親(エレン・バースティン)もよく見ると結構可愛いし、食堂のおばさんにすぎないアイリーン・ブレナンも魅力的に撮られているし、この辺の細部への気遣いが、作品に輝きを与えています。●最後、行くところがなくなった主人公がどこへ行き、そこで何が起こったか。このラストシーンもまた、物語の着地点として、何度見ても秀逸です。
[DVD(字幕)] 9点(2021-07-27 00:47:42)
82.  ニコライとアレクサンドラ 《ネタバレ》 
主人公がニコライ2世であるというだけで、もう最後の悲劇は分かってしまうので、前半の壮麗な光景の数々も、そして4姉妹の無邪気な笑顔も、見ていて何とも言えない気分になってしまうのですね・・・。●前半の(映画上の)MVPは、何といっても怪僧ラスプーチンです。華麗な衣装の各キャストの中に、凶報を告げるカラスのごとくひっそりたたずむ黒マント。長身と目力、長髪と髭。この人の名前を聞いて反射的に「ラ!ラ!ラスプーチン!」とつい歌ってしまう私達にも、正確な姿と、そして歴史上の位置づけを伝えてくれます。●レーニンやスターリンも本物そっくりの役者を使っているのも唸りますが、最初にちらりと出てきたそのボルシェヴィキ連中が、中盤過ぎまで画面から姿を消していながら、政府の崩壊とともにあっという間に権力を掌握する逆転の構図。その間の転換点となっているケレンスキーの描写も的確で、既存体制に対する革新側と思っていたら、いつの間にか革新される側になっていた、という皮肉も込められています。●それと反比例して進行していく、皇帝一家への容赦ない扱い。そして最後、あらかじめ分かっていたそのシーンの手前、無音・無言の間がもたらす、絶望的な暗黒のインパクト!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-14 00:06:32)
83.  カサノバ(1976)
どこまでも不条理系の描写が続く。リアリティを放棄し、デフォルメをあちこちにくっつけた手法は、半分舞台劇を見ているようでもある。しかし、それによって何か面白い世界が完成しているかといえばそうではないし、2時間半は長すぎ。制作者と役者はこの監督の妄想爆発によくお付き合いしたなあ。
[DVD(字幕)] 3点(2021-06-08 01:05:43)
84.  スター誕生
ジュディ・ガーランド版もレディー・ガガ版もあまり面白くないと思っていたので期待していなかったのですが、意外に悪くありませんでした。何といっても、バーブラの弾丸のごとき真っ直ぐな存在感が違う。また、ステージの丁寧な撮り方が違う。というわけで序盤はなかなか勢いがあったのですが、途中からやっぱり他の作品同様ダラダラになってしまいました。そもそも尺が長すぎですよね。●それにしても、この2人ってどこまでいっても究極の相互依存症カップルでしかないんだけど、何でこんな話が物語として語り継がれて、何回もリメイクされるんだろう・・・。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2021-06-07 01:29:13)
85.  狼よさらば 《ネタバレ》 
何が凄いかって、最後、「街を出る」ですべて片付けてしまっていること。これって、都市型復讐サスペンスと見せかけておいて、実は裏テーマは、「ウエスタンを現代の社会に再構築させたらどうなるか」だったんですね。主人公と警視の関係は、ガンマンと保安官っぽくもありますし、それを考えると、最後に主人公が警視に発する一言も意味深です。そもそも主人公が復讐に立ち上がるきっかけとして、ウエスタンの撮影風景を見る、という分かりやすい一幕も挿入されています。
[DVD(字幕)] 5点(2021-06-01 00:45:47)
86.  あゝ声なき友 《ネタバレ》 
復員兵が戦友の遺書を配って歩く話なのだろうな、と思いながら見始めたら、最初の小川真由美との絡みが妙に長い。何だこれは、と思っていたら、それが本筋にすっと絡んでくるトリッキーさ。そして本題の遺書配達では、一番ぞくっとしたのは、倍賞千恵子や市原悦子のパートのように、「結局たどり着けない」部分をきちんと盛り込んでいること。そう、全部が全部たどり着けたら、それはおかしいというか、都合良すぎるよね。それから例えば、いざ配達できても、相手先からは感動とか涙とか感謝のリアクションは全然ない。このトーンの統一も、作品に気品と節度をもたらしています。一方で、最初は進駐軍放出鍋の街頭販売を一緒にやっていながらその後着実に出世していく財津一郎が、いい感じのアクセントになっています。●作品としてのキズは、輪島のパートで主人公が突然正義の味方になってしまう点かなあ。この部分だけ、急にテンションが高くなって浮いています。ここは、真実はあくまでも灰色の向こう側にしておいて、それでも長山藍子はすべてを飲み込んで江原に寄り添っていく、とかの方が心理の綾が出たのではないかと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2021-05-12 15:32:20)
87.  ラスト・シューティスト 《ネタバレ》 
これはもう「俳優としてのジョン・ウェイン」の壮大な葬式ですね。それだけのために作品が一本作れてしまうところに、彼の偉大さを感じます。作品としては、最後の三重対決から逆算したのがミエミエなのですが、こういうのはそれでいいのです。もっとも、ローレン・バコールは、あまりにも存在感が強烈すぎというか、この主人公とめぐり会っても会わなくても完全に自己完結して何も変わらなそうなので、ウェインとのやりとりにも叙情性が今ひとつ感じられないのですが・・・
[DVD(字幕)] 6点(2021-05-11 00:14:41)
88.  ファンタスティック・プラネット
シンプルであるがゆえに衝撃的な作画、シュールさを突き詰めたかのような各シーンの進行、そして当たり前のようにすべてをひっくり返した世界観。とにかく、強烈なものを見てしまった、という以外の感想が出てこない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-08 00:23:36)
89.  セイヴ・ザ・タイガー
主人公が特に脈絡なくあっちこっちでいろいろ人と喋ったりどうしたりしているのを、順次継いでいっているだけの作品。ジャック・レモンがオスカー受賞!というのが、かえって売り出しの障害になったのではないだろうか。何も知らずにこれを見たら彼が誤解されるから、国内未公開なのは実は正解だったのかもしれない。
[DVD(字幕)] 3点(2021-03-10 01:29:33)
90.  大地震(1974) 《ネタバレ》 
地震で部屋とか街中が散らかるのはやむをえないのだが、映画そのものがとっ散らかってはいけないだろうに・・・。導入部から、特に個性のない人たちの特に何も際立ってないストーリーがばらまかれ、そのまま地震へと突入する。よってその後も、みんながワーワー騒いでいるだけにしかなってないのです。●それとあの決壊するダム、流水がそのまま下部の住宅街(?)を直撃しているんだけど、普段の放水はどうしていたんだろう?
[DVD(字幕)] 3点(2021-03-09 01:26:55)
91.  ウエストワールド 《ネタバレ》 
何というか、どこまでもあふれ出て暴走する創作イメージを、辛うじてその時点での技術(と、もしかするとこの作品の予算)で可能な範囲で具現化しました、という印象を受けます。1つの作品としてまとまったこと自体が奇跡かもしれません。見ているときは何じゃこれ状態だったのですが、終わった後でじわじわしみ出してきます。全体のあからさまな人工物性がもたらす違和感的恐怖は、後に「トゥルーマン・ショー」あたりに受け継がれたような気がしています。●それにしても最後の囚われのお姫様(当然のように手錠がすぐ外れる)、やっぱりそういう設定ニーズもありなんかい!とちょっとウケてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-03 01:06:13)
92.  フェリーニのアマルコルド
冒頭、延々と続く火祭り(?)のシークエンスはなかなか期待させましたが、その後は、思いつきで設定しただけのようなシーンが継ぎ接ぎで最後まで続いていくだけでした。
[DVD(字幕)] 3点(2021-03-01 00:44:06)
93.  ブルジョワジーの秘かな愉しみ 《ネタバレ》 
各シーンの顛末とか次のシーンへの流れ方なんかは、ことごとく予想を外してくるんだけど、なぜか最後まであるようなないような一本の筋でつながっているという、何とも困った作品。終盤の○オチ連発も、何か技巧に走りすぎていて鼻白む気がしないでもないが、そんなことも制作者の想定内なのだろう。こんなアホな人物たちの現実なんてどうでもいい、というシニカルな視線すら感じられる。
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-28 18:27:58)
94.  候補者ビル・マッケイ 《ネタバレ》 
若き弁護士ロバート・レッドフォードが選挙戦に出馬して現職に挑む!という出だしでいろいろ想像するのですが、予想に反して、敵が何か汚い手段を使うとか、それに対抗してこっちもとか、そういうのはまったくありません。裏切り者やスパイが登場してどうとかもありません。ひたすら地道な(といっても時には派手な)選挙戦の姿を追っていくだけ。その中で例えば、山火事が起こってここでアピール!と駆けつけたら敵の腕の方が一枚上手だったとか、集会場にお客さんが全然いないとか、ここぞというときにマイクのトラブルとか、静かに集中したいときに用件やら何やらでイライラさせられたりとか、そういう「日常感」の描写のバランスが絶妙です。●振り返ってみれば、主人公も決して中身空っぽの操り人形というわけではなく、それなりのことは考えていました。しかしそれをじわじわと満潮のように浸食してきていつしか濁流となっていく、それが選挙戦なのです。この作品はその全体構造のとり方が優れていますし、そうであるからこそ、あのラストが着地点としてしっかり決まっています。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-25 00:48:06)
95.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
映画製作の裏側をこれでもかというくらい見せて(再現して)くれるのは、それはそれで興味深いのですが、そのまんま何のひねりもなく最後まで行ってしまわれると・・・。鑑賞の対象が「この映画はどうなるのか」ではなく「作中の映画はどうなるのか」になってしまいます。ジャクリーン・ビセットの美しさを保存した功績に+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-24 01:01:00)
96.  ゾンビ/ディレクターズカット完全版
最初、いきなりいろんなことを当然の前提として進んでいくのがもったいない。いや、そこはあえて省略として好意的に理解するとしても、描写の仕方ももったいないんですよね。ドアの向こうでよく見えなかったり、狭い部屋に閉じこもっていたりして。この辺は、「何気なくその辺に当たり前にいる」ことの恐怖を強調してほしいところでした。●ショッピングモールに移ってからも、特に何か作戦があるわけではないし、逆に中で何かがしたいわけでもないし、登場人物が格好良くなっていくわけでもないし、やっぱりだれます。●このゾンビというキャラクター造形の功績は不朽のものがあると思いますので、点数はそこに対して。動きが緩やかであるからこその怖さ、という驚異の発想。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-08 12:07:56)
97.  恋は緑の風の中 《ネタバレ》 
タイトルからは何ともロマンチックな青春風景を想像してしまいますが、一切そんなことはありません。頭の中がエロで充満しているアホ中学生の日常生活譚です。しかもその主人公のエロアホ脳が、例えば「博多っ子純情」のような明快でストレートなものではなく、中途半端に理論武装(?)されて変に理性的なのがタチが悪いのです。さらにそのエロベクトルは、あらんことか自分の母親にまで(!)向いてしまいます(それにあながち満更でもなさそうに対応している水野久美も、むしろあっぱれというか何というか・・・)。そうそう、そのアホ生徒軍団に真面目に性教育をしようとする三田佳子の保健教諭というのも、今となっては実に貴重な光景かもしれません。で、大事なのはこれが当時16歳の原田美枝子様のデビュー作という点なのですが、意外に出番は多くないです。台詞回しなんかもまだまだ未熟なのですが、その存在感と安定感は、やはり少年少女キャストの中でも群を抜いています。作品としては、中盤過ぎまではその謎の暴走ぶりが面白かったのですが、終盤で隠れ家みたいな倉庫改造家がどうのこうのという方向に収斂して、広がりが薄れてしまったのが残念。
[DVD(邦画)] 6点(2021-01-20 00:48:41)
98.  球形の荒野 《ネタバレ》 
遠い昔にこの世からいなくなったはずの父の筆跡を、旅先の寺の芳名帳で発見・・・という実に魅力的な導入なのですが、魅力的だったのは導入部だけでした。何の工夫もなく説明台詞が重ねられ、しかもそれによって別に謎が深まるわけでもなければ、逆に何かが解明されるわけでもない。中盤では芦田伸介が盛大に登場しまくってネタバレしまくる。最後は何の心理的な綾もなく主人公と対面して終わり。いやいや、これでどこを見ろと。
[DVD(邦画)] 3点(2020-12-15 02:42:47)
99.  絞殺 《ネタバレ》 
これって、77年に発生した実在の事件を元ネタにしてるんですよね?でもそうだとしたら、何であそこまでゴテゴテとした創作丸わかりの脚色を付け加えたんだろう・・・。それに、同じ事件が題材なんだったら、石橋蓮司/宮本信子/坂上忍で作られたテレビドラマ版(何とDVD化されている!)の方がよっぽど上ですよ。●しかし、この作品でむしろ事件の部分よりも怖いのは、初井言栄率いる近所の人達軍団の、ものすごく人造マシーン的な微笑みの羅列だったりして。
[DVD(邦画)] 4点(2020-12-06 23:48:34)
100.  怒りのガンマン/銀山の大虐殺 《ネタバレ》 
進行に伴って悪そうな奴が次々出てくるんだけど、その辺がまずごちゃごちゃして整理されていない。その後雑魚は処分されて三兄弟に収斂していくんだけど、ボス格の長男は人の好さそうなオッサンだし、次男はどっちかといえば執事みたいだしで、そもそも悪の三兄弟に見えない。キーポイントとなる脱獄囚は、二枚目なのか三枚目なのか、また頭が良いのか悪いのかもはっきりしない、実に中途半端な造形。と、突っ込みどころは満載なのですが、とりあえず作品を維持しているのは、リー・ヴァン・クリーフが無敵だからです。多数の銃口の前を悠然と歩いても誰も撃たない(撃てない)、誰かが襲いかかろうとしたら一瞬で撃退。ヒーローがヒーローであって格好良ければ、こういう作品は何とか成り立つのです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-11-03 02:49:08)
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