81. パリで一緒に
《ネタバレ》 劇中劇「エッフェル塔を盗んだ娘」同様に本作脚本のテキトー感が痛々しい。オードリー・ヘプバーン&ウィリアム・ホールデンだったからこそ最後まで付き合えました。音消して字幕消して環境映像として観る分には良いのかも。本作にトニー・カーティス、ノエル・カワード、メル・ファーラー、そして何とマレーネ・ディートリッヒもチョコッと出演しているのに「へぇ」連発であると共に無駄遣いに腹が立ちます。鑑賞後に知った、ホールデンがアルコール使用障害で撮影に臨み皆に悪影響を及ぼしていたというのに、作品に感じた締まりのなさの原因をみたところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-08 01:43:18) |
82. 柔らかい肌
不倫関係に陥る時間のあまりの短さに苦笑。一方的な接し方で且つ端正な顔立ちで知識人としての品があるのが嫌らしい男。予感があった惨めな結末の斜め上を行くシチリア・マフィアそこのけのフランス女性に唖然。子供の行く末を思わされる後味悪い作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-21 01:27:36) |
83. 駆逐艦ベッドフォード作戦
《ネタバレ》 リチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワチエ共演とくれば「復讐鬼」のような対決を大いに期待したのですが、共に灰汁に欠けて手に汗握れません。チープ感漂う映像でのメリハリない展開をボーッと観ていたせいかソ連船が核を搭載していたのが分からず(恥)、ラストショットで「あ~、そういう事か~」という体たらく。ミサイル発射ボタンを押しちゃったというのに、そんなアホな話があるかいな、いやしかし、ありえないとは言い切れない。思いがグルグル巡ったところに加点。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-18 19:53:50) |
84. いつも2人で
激しすぎる時系列の入れ替わりについて行けず(アルバート・フィニーが年齢を感じさせない顔というのも一因か)全く興に乗れません。音楽、台詞が洒落ていただけに普通に展開すればしみじみさせられた筈なので残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-02-28 13:27:55) |
85. 七人の特命隊
欲どうしい男達(女性は一人も登場せず)の裏切りに溢れる物語。結構辛気くさい筋立てなのですが、アクションシーンの力の入り具合がなかなかのもので、工夫が無いにしても、キャストとスタッフの気合を感じる力作でした。 [DVD(字幕)] 6点(2022-02-27 21:58:32) |
86. 賭場荒し
7人の男女がモンテカルロカジノ大金庫から400万㌦盗み出すお話。長年に亘って計画を練ったエドワード・G・ロビンソン、実働部隊リーダーのロッド・スタイガー。思わぬ展開から明らかになった二人の因縁にホロリと。警備の緩さに「ん?」となったものの、なかなか手の込んだ作戦にハラハラさせられました。「なんじゃそりゃ!」な結末に苦笑いでありました。 [映画館(字幕)] 7点(2022-02-27 21:37:40) |
87. 太陽はひとりぼっち
90分で収まるところが2時間超えになったような各シーンのダラダラ感が苦痛で苦痛で。お顔とスタイルの美しさに目を瞠るモニカ・ヴィッティを音を消して眺めているぶんには楽しめる映像美ではありましたが。 何にも価値を見いだそうとしない、感謝することもない、不毛だ不毛だと喚いているばかりの作品にヘトヘトになりました。 アラン・ドロン人気にあやかってひねり出したかのような邦題に苦心の跡が窺えます。 [DVD(字幕)] 3点(2022-02-22 14:00:44) |
88. 唇からナイフ
ピンポ~ン、ドッカ~ンからの作戦会議に当たりかもと寄せた期待は空振りに終わりました。よく分からない筋立てを感情が籠もっていないお芝居(お目当てテレンス・スタンプ然り)で見せられて退屈でした。 私的に三大ダメ邦題「意味不明」「詐欺的」「ネタバレ」の中で本作の意味不明ぶりは超絶であり意図を伺いたいものです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-02-22 13:47:46) |
89. いのちの紐
《ネタバレ》 先日94歳で大往生を遂げられたシドニー・ポワチエ出演作で共演がご贔屓アン・バンクロフトに惹かれての鑑賞。 眼力が持ち味の両優ガップリ四つな演技に釘付け。一度も相まみえることが無かった演出は粋ではありますが、そのシーンが見たかった欲張りな思いが止まりません。テリー・サバラスを始めに脇を固める面々も機能しており、一人の身勝手な女性を救うべく一丸となる協会、警察、電話局の仕事ぶりにハラハラし通しでした。 錚々たるキャスト・スタッフを束ねる31歳シドニー・ポラックの監督デビュー作というのに「へぇ」が無限大。良作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-30 18:47:44) |
90. 華麗なる激情
キャロル・リード、チャールトン・ヘストン、レックス・ハリソンをはじめとする錚々たる顔ぶれながら、「日曜美術館」の再現フィルムのような内容に「ああ、そうですか」以上の思い無く。味気ない上に長尺ときて「まだか、まだか、終らんのか」グッタリとなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2022-01-23 19:33:42) |
91. 猿の惑星
《ネタバレ》 初見。チャールトン・ヘストン出演以外の知識無し。 言葉を発せられなく猿に先祖返りしたような人間達とオランウータン、チンパンジー、ゴリラの上下関係を持った人間さながらな猿達の対比が興味深い。 結末に唸らされると共に千年万年単位の地球の有り様や生まれてこれまでの自分の有様に思いを馳せる余韻の深いSFの名作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-17 15:29:49)(良:1票) |
92. 雨のしのび逢い
お目当てジャン=ポール・ベルモンドは「モラン神父」同様にアクション無しコメディ無しでも魅入ってしまう繊細な姿で満足。 工場長の妻と工員の7日間のお付き合いが描かれた作品は、一から十まで説明する英米流とは違います、想像して下さいと言いたげな作りで雰囲気は悪くないのですが、ジャンヌ・モローの持ち味(違いますか?)な欲求不満の有閑マダムぶりが一本調子でこちらの感情の起伏も無く。なので「はぁ?」な結末もそれほど目くじら立たず。凡作でした。 [DVD(字幕)] 4点(2022-01-09 00:43:18) |
93. 風の視線
誰一人として魅力を感じない登場人物全員が不倫していて、「三角関係だから角が立つ、みんなで角を丸くしよう」が浮かんだグダグダ模様。序盤の思わせぶりなシーンが悪質なサスペンスのサの字もない昼メロよろめきドラマ。鑑賞後の予告編にはアホクサとしかいいようがありません。清張らしからぬ駄作。 [DVD(邦画)] 3点(2022-01-06 01:30:03) |
94. 暗くなるまでこの恋を
《ネタバレ》 やたら不安を煽る音楽にこれはサスペンスものでカトリーヌ・ドヌーヴの怪しさが想像出来ます。ジャン=ポール・ベルモンドの心模様が無理筋でついてゆけません。収拾がつかなくなったかのような結末にも唖然とするところです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-12-31 23:00:38) |
95. 肉体の盛装
京都を舞台にした芸者の「金の切れ目が縁の切れ目」な生き様が描かれています。男の恨み節に対して「こっちは大事な体を提供してまっせ」に説得力があった佐久間良子。この手の役どころは若尾文子の右に出る者無しが覆る絶品さでありました。市役所勤めの妹役が藤純子。真逆なキャスティングでも違和感無いのは流石名女優。トーンダウンの結末にずっこけましたがまずまずの良作です。 いつも通り鑑賞後に観た予告編がネタバレ全開でびっくりしました。こんなのダメでしょう。 [DVD(邦画)] 7点(2021-12-31 02:14:49)(良:1票) |
96. リオの男
意外としっかりしたストーリーに於いて理屈抜きで彼女救出に奮闘するジャン=ポール・ベルモンド。その全力疾走シーンに惚れ惚れ。突き抜けたアクションにも体を張って全力で挑んでいるのでしょう。大満足の良作です。 [映画館(字幕)] 8点(2021-12-27 01:42:35) |
97. カトマンズの男
ドタバタアクションコメディで躍動するジャン=ポール・ベルモンドの突き抜け感がアッパレ! なのですが、思い返してみてここぞというシーンが浮かんで来ないのはどうしたことかと困惑しています。 [映画館(字幕)] 6点(2021-12-27 01:26:59) |
98. 狙撃
冒頭での狙撃シーンに2点、岸田森の屈折ぶりに1点、お目当て森雅之さんの目だけは笑っていない微笑に4点。 加山雄三の持ち味(失礼)棒な台詞回しに苦笑するも寡黙な人物が幸いして観るに堪えるものでした。ただ、浅丘ルリ子との絡みは邦画史に残る珍シーンを始めとするグダグダな演出で開いた口がふさがらないものでした。製作者の独り善がりというか思い入れを感じる記憶に留まりそうな珍作です。 [DVD(邦画)] 7点(2021-12-25 04:22:25) |
99. 女王陛下の007
初見。雪崩シーンを筆頭にスキー追跡シーン、テレサ奪還突入シーンの超ド迫力、並びに、呆然状態のラストシーンにスパイ活劇として秀作。ジョージ・レーゼンビーに矜持を持って粋で洗練されたボンド像が見られないのがマイナス。序盤のモタついた展開も白けるところ。ホロリとなったマネペニーの涙以降の結末にシリーズ異色作として記憶に留まる評価に迷う作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-30 12:22:59) |
100. 007は二度死ぬ
初見。舞台の殆どが日本なのは嬉しいところなのですが、ツッコミどころで埋め尽くされた脚本でのショーン・コネリーが痛々しくて楽しめず、まさかの怪作珍作愚作に呆然状態です。ケン・アダム流石の仕事ぶりに+1点。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-11-22 03:46:59) |