81. ギフト(2000)
《ネタバレ》 ケイト・ブランシェットがホントにいい。佳作。 病んだアメリカを描ききった問題作。 ギフトの意味は深い。彼女の天から与えられた予知能力であり、 そして、最後はある男からのギフトによって救われる。 ラストは本当に泣かせます。音響は最強。テレビで観ては怖さ半減。 9点(2004-01-10 02:12:16)(良:1票) |
82. ホワット・ライズ・ビニース
《ネタバレ》 怖!これはマジで怖い。サスペンスホラーの大傑作。ハリソンも新境地。もっともっと評価されてもいい。 音響は最強。是非ともホームシアターで味わってください。 ラストの墓の道にも顔が浮かび上がり、おお!(◎_◎)となりました。みんな気付きましたか? 9点(2004-01-10 02:07:12) |
83. 兵隊やくざ
座頭市と並ぶ勝新の傑作。田村とのコンビが最高!必見。 ああ~、昔の邦画はこんな面白いものを作ってたんだ・・。 9点(2004-01-10 01:54:03) |
84. 北斎漫画
隠れた傑作。ただ単純に気楽におもしろい。脚本も良く、笑えるシーンもかなりある。脇役陣も西田がいいし、樋口は美しく妖艶。田中も素敵だ。これもビデオで録って繰り返し見た。結構、北斎の真実に迫ってるかもね。 DVDでの発売を希望! 9点(2004-01-09 16:28:13) |
85. ツィゴイネルワイゼン
ビデオにとったものを何度繰り返し見たことか。 こういう前衛的な映画は、クソつまらんものと面白いものがあるが、なぜにこれは面白いのか、これはつまらないのか自分でも尺度がよくわからない。陽炎座はつまらないが、これは抜群に魅力的だ。なぜだ? 9点(2004-01-09 16:23:05) |
86. 座頭市物語
昔の時代劇は黒沢ばかりじゃない。 黒沢にはないエンターティメント性、別種の迫力、人間味、かっこよさがある。こういうのは・・・もう今の日本人じゃ作れないだろうな。早すぎる天才の死を悼む。 9点(2004-01-09 16:13:25) |
87. 12モンキーズ
《ネタバレ》 大傑作。ホントにイカレテルように見えるブラビもすごいが、 ヒロイン、 マデリーン・ストーの演技があまりにも素晴らしい。 パニックとなっていく演技もすごいし、 ラストのスローモーション。 それまで冗舌だった脚本が一瞬の無言・空白となるが、 彼女の複雑かつ微妙な表情の変化で、この物語を一本に集約、語り尽くしてしまうかのようだ。 日本女優にこんな演技が出来る人がいるだろうか。 9点(2004-01-07 23:33:06) |
88. ダイ・ハード2
2のほうが「今も」楽しめます。爽快。 アイディアも1に負けない。おもしろいんだけど、いつもどっかイマイチなレニーの、 ロング・キス・グッドナイトと並ぶ最高傑作。 9点(2004-01-07 23:22:40) |
89. 七人の侍
以後、黒沢は結局これを超えることができなかったと思う。 映画の全てのエッセンスが詰まった作品。 絶対テレビの小画面でみて評価してはならない映画。 これこそ、シネマックスで大公開すべきだろう。 9点(2004-01-02 11:33:59) |
90. マルホランド・ドライブ
リンチの久々の傑作。でたらめといい加減と前衛は違う。 これは立派な作品。リンチにしては非常にわかりやすい。 ある仕掛けに気付かないとこれもなにがなんだかわからないが 一旦気付くと非常に単純な構成。 ナオミがいい! ジョランドーの歌が強烈に心に響く。 9点(2004-01-01 20:35:55) |
91. セブン
《ネタバレ》 ラストのブラピのものすごい表情に尽きる。 なんの説明がなくても、ものすごい衝撃を伴って 彼の気持ちが伝わってくる。 やはり素晴らしい役者だ。 但しその後にフリーマンのナレーションで終わるのは蛇足かもしれない。 オープニングの偏執狂的な映像は、この後かなりいろんなところで真似されたのもわかるくらい素晴らしい。 9点(2004-01-01 18:01:06) |
92. 悪魔のいけにえ
ホラーというよりは猟奇。一番怖いのは幽霊でも妖怪でもなく、人間である。怖すぎる作品。 9点(2003-12-30 14:10:33) |
93. ラスト サムライ
どうせ毛唐が作った侍映画など、変に決まってる。 うわべだけをなぞっただけかも・・・と思っていたら絶句。 これはもう、水戸黄門やNHKの時代劇で満足してしまってる日本では絶対作れない。 日本人こそ侍の遺伝子が喪失してしまったのだと実感。 たぶん、これも考証がどうのとかいう知ったかぶりの輩が 出てくるはずだが、もはや、あずみや赤影や水戸黄門や忠臣蔵やふぬけた大河ドラマなどしか作れない日本人が、文句たれてる姿など、私は恥ずかしいだけだ。 最近作でこれに勝る日本の時代劇を私は知らない。 小雪とのラブシーンの深さ。(妻はこのシーンに号泣) 天皇とトムの最後のセリフ。 なにもかも深い。深すぎる。 逆に今の日本人こそ、この深みがわかるだろうかと 思ってしまった。 殺陣もすごい。もはや踊りか体操と化した昨今の日本の時代劇の殺陣とは全く違うスピード感。カメラアングル。 真田とトムの練習試合すら凄まじい。 本年度ベスト1。たぶんトムクルーズの最高傑作。必見。 9点(2003-12-22 22:54:15) |
94. 害虫
映画自体は7点くらい。 しかし、宮崎あおいが信じられないくらいいいので 2点上乗せ。 どこにもいそうで、どこにもいないような少女。 佳作ラブ&ポップも彼女がやっていたら・・・と思ってしまった。 9点(2003-12-19 05:35:41) |
95. 怪獣大戦争
ゴジラがシェーをしたり、造形もイマイチ。 新しく撮ったキングギドラの動きも悪い。 (古いフィルムを使い回してるが、そこで堪能できる昔の操演技術力の素晴らしさ!なぜに特撮技術が落ちてしまった?) しかしながら、そういう難点をものともしない脚本の面白さ。 セリフのカッコ良さ。 そして土屋さんによる統制官のラストの叫び。 個人的には今もってゴジラ映画の最高傑作なのだ。 9点(2003-12-17 02:09:55) |
96. ターミネーター3
《ネタバレ》 TXのクリスタナ・ローケンの演技・可愛さはさいこ~! 彼女に敬意を払って、甘いが9点を進呈。 ジョンの血を舐めて、今まで無表情だったのが 一瞬驚き、おののくシーンは素晴らしい。 アクションシーンも2のすごさが印象的だったが 今一度2と3をDVDで見直して欲しい。 3のほうが上。 (ホームシアターをやってる皆さん、音響もはるかに上だ!) 難はある。しかし難は2にも感じた。説教臭いのよ,2は。 3ではもっとTXの女性型としての特徴を出して欲しかった。例えば、誘惑するとかね。TXの最期もあっけない。 もっとしつこくてもヨカッタ。 髪もまとめないほうがよかったなあ・・。 9点(2003-12-16 02:00:11) |
97. the EYE 【アイ】
現代ホラーでは「リング」と肩を並べる大傑作。 怖い、そしてせつない、正にコピー通りの作品。 「私のホラーは、単純に怖いというより、愛を描きたい」など監督が思ってると、どっちつかずで、つまらん映画になってしまいがちだが、これは奇跡的に両立してる希有な映画。 9点(2003-12-14 16:29:27) |
98. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 なかなかの問題作でした。 私は怪獣ムートーに感情移入してしまった。 自然のバランスを守るなどという大義名分で、ムートーの子供たちを虐殺するシーン。 何様なんだろう、人間は。人間=自然なのか。 虐殺された子供を見て悲痛な叫びをあげる怪獣。 ゴジラのメタボ的造形はどうかと思ったが、動くとなかなかいい。 岩が動いてるかのよう。巨大さもいい。 日本のゴジラは最初、キグルミ感~平成になってフィギュア感が出て嫌だったが、 これはきちんと生物感がある。素晴らしい。 正攻法の凶暴さも出てる。凶暴さを出すために白目にしましたなどという安易な子供だましじゃない。 背びれが徐々に光ってエネルギーを吐くときのかっこよさ! これも日本の平成ゴジラのようにサービス過剰、垂れ流したりしない。 ここぞというときに使う。そのかっこよさにトリハダがたった。 日本のスタッフはよく予算を口にする。ハリウッドは予算があるからねえなどと。 そんなもんは負け惜しみだ。仮にハリウッドに匹敵する予算をもらっても 日本映画人の映像感覚じゃこの迫力ある映像は無理だ。 ただ、多くの人が指摘してるのだが、怪獣たちは、いわば全編チラ見せ、寸止め攻撃なのだ。 ほんとにいいところで、やっと全部露出するという憎い演出。 日本ゴジラのモロ出しショーに慣れた人たちは欲求不満が爆発するだろう。 私は大いに気に入った。 モロ出しゴジラに飽々してたので。 次回は是非キングギドラをだしてほしい。 この技術でキングギドラを見ることができたなら!!! [映画館(字幕)] 8点(2014-07-26 19:52:40)(良:1票) |
99. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 戦闘シーンは特筆もので、スターシップトゥルーパーズとプライベートライアンが混ざり合ったようなものすごさ。そういえばクリーチャーもスターシップ的だ。 トム・クルーズの演技が素晴らしい。成長していくにつれナチュラルに表情が変化していく。 日本人俳優ならわざとらしい、あざとい演技になってしまうだろう。 ヒロインはあまり魅力を感じなかった。ゆえにトムとの悲恋もあまり感情移入できなかった。 力不足、オーラ不足。 内容は、ゲーム。ある面を攻略するために何度もリセットしたという経験はないだろうか。まさにそれ。 ラストのオチは途中からわかってしまったのが惜しい。 この手の時間ものなら、バタフライ・エフェクトをお勧めする。こっちのほうが上。心をえぐられるだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2014-07-12 20:26:50) |
100. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 一番感動したのはレミーでもリングイニでもなく、評論家のイーゴだ。 自らの評論家生命を絶たれようとも、いいものはいいと書いた彼の評論家魂に敬服。感動。 絵はとにかく構図がすごい。 ジブリのアリエッティが子供だましに見える。 日本タイトルはネタバレの原題よりイイと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-10 11:58:05) |