81. ゴッド・ディーバ
《ネタバレ》 ツボに入りました。近未来物としては「ブレードランナー」に匹敵するおもしろさでした。映像が良い、ディテイルの作りが良い、小物が良い、色彩が良い、レトロな香りが良い。シニカルにコミカルに大袈裟なところがまた良い、適度にグロテスクなところもまた良い。主要人物(主人公2人、担当女医)以外の描写は、(まともな人間ではなく、)滑稽であり大胆であり独特であり、ディズニーチックであったりB級ホラーのモンスターのようであったり、各キャラの個性が際立っていて良い。ストーリーについては、アイデアほ良いものの少し中途半端な感はありましたが、そんなことは気にならないぐらいにおもしろい映画でした。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 02:30:07) |
82. ザスーラ
《ネタバレ》 楽しめました。兄弟が良かったです、たいした子役ですな。宇宙飛行士がどこか破天荒だと思ったら、まさかお兄ちゃんとは。大人でも充分に楽しめるでしょう。出演者は化け物以外は5人だけで複雑さもなくシンプルで良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-22 05:06:07) |
83. コラテラル
《ネタバレ》 トム・クルーズに限らず、男優なら一度はやってみたい役柄なんでしょう。クルーズもがんばってはいたが、やはり物足りない・・・、この人は、俳優としてオスカーを手に入れることはできないのでしょうか?一方のフォックスは、人間くさい良い味を出していたとは思うが、実際に戦っちゃったらちょっとリアリティが欠けるし、しかもプロの殺し屋に勝っちゃうんだからラストは?でした。むしろ、クルーズが仕事を終えた後、フォックスを殺す気だったのか?殺すのかどうか?を描いてほしかった。(当然に殺す気だったとは思うが、)フォックスの母親の見舞いにまで行って(母親に顔を見せて)たわけだし。キレた殺し屋と夢見がちなタクシードライバーの掛け合いを描いた中盤までの展開は良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-20 02:54:06) |
84. エクスペリメント<TVM>
《ネタバレ》 青春映画ですね。監獄の中ではあるが、心の葛藤の中でプログラム=訓練を完遂していく過程が描かれてる点は、「愛と青春の旅立ち」っぽい作り。主人公が最後に教官に「ありがとう」と言っちゃうあたり、アマアマの友情&家族愛の映画と言えるでしょう。ま、可もなく不可もなく・・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-04-20 01:30:03) |
85. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 謎解きよりはアクションと映像を楽しむ単純活劇として見れば痛快劇として充分に楽しめる。細かなプロットや謎解きの過程等にやや緻密さは足りないとは思うが、アメリカ発祥の観光巡りをしながら、最後には「ウォール街とブロードウェイの交差点」の下というNYのど真ん中にお宝があるという夢物語を単純に楽しむ映画だろう。テンプル騎士団やフリーメーソンが題材として出てくるが、史実を重視したシリアスタッチの「ダ・ヴィンチ・コード」等とは異質なフィクション物語として見る娯楽映画としては高レベルではないか。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-19 11:54:54) |
86. エム・バタフライ
《ネタバレ》 クローネンバーグ作品は好んで見ているが、描写はちょっとらしくない感じがした、実話がベースならしょうがないが・・・。生理的に合わないカテゴリーであるため、ジョン・ローンを男と知って見るとどうも気持ち悪さは抜けない。ただし、後半、特に裁判所シーンあたりからはおもしろい、ジョン・ローンは護送車の中で主人公に何を求めたのであろう?愛情?同情?からかった?本当に好きになっていた?ゲイか?主人公は本当に男だとわかってなかったのか?男でも女でも、どうでもいいと思っていたのではないか?そうじゃないと、子供ができたことを納得できないのでは?思い込もうとしていたのでは?出会いでは、女装した中国スパイと騙された仏大使館員であったが、その関係は大きく変わっていたのであろう・・・。クローネンバーグらしいグロテスク感はないが、映画全般を包む雰囲気や破滅的でタブーな根本的テーマは、この監督ならでは、と言えるのかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-14 00:21:36) |
87. ドミノ(2005)
《ネタバレ》 スタイリッシュではあるが、実話を何もここまでフィクションで膨らますことはないのではないか?ドミノが、なぜ賞金稼ぎになったのか?どんな仕事・暮らしをしていたのか?等々を、もっと淡々と描いてほしかった。映像・音楽とも一級品とは思うが、プロット、アクションともに、あまりに現実離れしており、実在したドミノ・ハーベイの凄みというのはイマイチ伝わってこなかった。 [DVD(字幕)] 3点(2006-04-13 03:10:55) |
88. 蝋人形の館
《ネタバレ》 スプラッタ系は苦手で、モダンホラーと思って借りたら、まいった!エグい、痛い!でも、楽しめました。特に、映画館のシーン、ラストシーンの演出はなかなかです。ディテイルにもこだわってたし、アロンアルファでヒロインの口を封じちゃうのもおもしろかった!(それ以降のヒロインは、ずっと口が血だらけでしたが・・・)ラストのバトルで、双生児の蝋人形を二つに切るシーンや双生児2人が元の状態のように重なり合って死んでいくシーンも良かった。ただのオバカ系ホラーじゃなく、見て損はないでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-12 02:51:58) |
89. ミート・ザ・ペアレンツ2
《ネタバレ》 まずは、下品。しかし、その下品な映画を演じてる役者がすごい。デ・ニーロとホフマンの共演なんて、映画好きかたみれば、涙ものです。2人とも(バーブラも加えて3人か)年をとったな~と感じざるを得ないですが、さすがさすが!これからも元気でいてほしい。映画では、堅物オヤジをデ・ニーロが下品オヤジをホフマンが演じていたが、この逆の配役でも一本作れば良いのに・・・、それはそれでまた味があるだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-11 03:42:51) |
90. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 スター俳優2人を起用したオチャラケ系の薄い映画かと思っていたらそうでもなかった。あの状況になれば、そりゃ結婚した時に愛があったかについては疑心暗鬼になる、そのあたりは2人ともうまく演じていたんじゃないかと思う。映像はきれいで大袈裟、ハイテクも駆使し、アクションも豊富で、まさにハリウッド映画。アンジェリーナは魅力満載ではないか。退屈しのぎには、お勧めできる一本。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-11 01:33:36) |
91. CUBE ZERO<OV>
《ネタバレ》 ビミョーですね。斬新さはないが、それなりには良くできている。でも、名作「CUBE」の後付けで作られた臭いがプンプンします。「2」がつまらなかったのは現実離れしたから。本作でも、元軍人がチップの影響で人間離れしちゃうのはやめてほしかった、登場人物が最後にどうなるかを考えるのがこのシリーズの楽しみなのだから。わからなかったのは、最後に助かったヒロイン、彼女はどうなったの?結局は助かったの?それとも、そもそも政府側の人間だったの?僕には読み取れなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-10 23:17:31) |
92. クライシス・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 大作ですね、オカネがかかってる感じします。俳優陣も演技派ぞろいですごかった。メリル・ストリープやジョン・ヴォイドも良かったですが、あの息子役は素晴らしかったです、回りの大物俳優を食って、この映画の中心にいたと思いました。しかし、デンゼルは好きな俳優なんですが、今回はちょっと・・・、どんな役でもこなせる男優だとは思うんですが、どうも普通すぎて・・・、物足りなさを感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-07 02:58:08) |
93. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 「密閉された地下鉄の駅」というロケーションはおもしろいが、確かに突っ込みどころ満載!細かい部分は置いといて、ストーリーにおいてイントロダクションは大事、設定に至る必然性を考えると、「終電5分前に居眠りして駅に閉じ込められる」「終電が終わって無人の駅に突然きた電車に駆け込んで乗り込む」ようなバカな人間はいないでしょう?導入部で主人公の閉じ込め方ぐらいはもう少し考えてもらいたいですね。とはいっても、評価できる点もある。①モンスター物ながらCGを使っていない(予算がなかったんでしょうが・・・)②モンスターの生い立ちについては、いろいろ考えさせられる→あの高い鳴き声はねずみから学んだ?何の実験ベービーだったんだろう?医師のマネをして子供の取り出しゴッコをしていた、実験を見ていたから生物を檻の中に入れるのが好き?等々③エンディングは良い→結局生き残った犬が良かったし、乞食に小銭を上げなかった主人公がお恵みされていまうのは欧州らしいエスプリが効いている。退屈しのぎや突っ込みあいたい人には良い映画かもしれない。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-06 02:00:55) |
94. スケルトン・キー
《ネタバレ》 めっけもんでした、この映画。いけにえ=交換とは気付きませんでした。黒人女性も老婦人も、これ見よがしにタバコを吸っていて何か変だな、とは思ったのですが、まさか身体を乗り移ってるとは、ラストでケイト=主人公がタバコに火を付けたところで「はっ!」とわかりました。身体が老いていくと新たな身体を探すということだったか・・・。HELPと書かれたシーツや呪文のレコードをケイトが黙って隠し持ってたのを見つけながら、なぜ老婦人は何も言わないのだろうと思ってましたが、すべてがフードゥーを信じさせるためのシナリオだったとは...。ディテールも良くできている。例えば、若い弁護士とケイトが話しているのを老婦人が見つけて皮肉たっぷりに文句を言うが実際にジェラシーだったわけだし、若い弁護士が老婦人に言った「僕にはキミしかいないよ」という言葉はジョークっぽかったが本音だったわけだし...。寝たきり老人が、「ここから、逃がしくれ~!」というが、ラストシーンでも、ケイトの精神が移ってしまった老婦人が「ここから・・・」と言う、『ここから』とはそういう意味だったか!とわかる...。出演者は少なく約5人、ケイトの演技も捨てたものではないが、脇役に名優を揃え脚本の良さを引き立たせたと思う。完成度の高い映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-05 02:53:37)(良:1票) |
95. NOTHING ナッシング
《ネタバレ》 よくできた映画だと思う。基本的にはコンプレックスを持った幼馴染の友情の話。エンディングの後どうなったかは置いといて、本物の友情が生まれたってことでしょう。状況設定抜きにすれば、1人よがりで傲慢な男が相手の気持ちがわかるようになり、引きこもりで気弱な男が自覚に目覚め強くなっていくという青春映画の基本を描いている。ナタリ監督作品ではあるが、CUBEと比較すべきジャンルの映画ではないし、むしろナタリだからこその楽しい描き方であったと思う。 [DVD(吹替)] 7点(2006-04-04 03:23:27) |
96. アセンション 終焉の黙示録
《ネタバレ》 難解。意味のあることを意味なく描写したかったのか、意味のないことを意味があるように描写したのか、もわからない。女性3人(&一瞬だけ出る謎の男)以外は死体だけと出演者も少なく、ロケ地も廃墟となった建物だけなのに、作品全体の雰囲気はあった。しかし、テンポがどうにも遅すぎて、自分にはマッチしなかった。 [DVD(吹替)] 4点(2006-04-04 01:26:41) |
97. フォーチュン・クッキー
《ネタバレ》 名作ですね、現実離れした設定ではありますが、相手の気持ち・考え方を理解するには相手の立場になればわかるという子供の頃から言われていることがわかります。ジェイミー・リー・カーチスの演技は最高! [DVD(字幕)] 7点(2006-04-03 00:24:34) |
98. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 まあまあですが、ちょっと崩しすぎの感あり。重い男と軽い男を比較対照しながら展開する話は、教科書どおり重い男に軍配が上がるが、この二人の「お約束」のケンカはいかにも情けなく現実的で良かったです。しかし、ブリジットは太りすぎでちょっと気持ち悪かったし、続編としてはイマイチでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-03 00:16:34) |
99. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 いいですね~、今風と違う香りが。手作り感もあり、エスプリも効いてましたが、何よりも良かったのが、無理に怖がらせようとしない姿勢です。グロい描写も、制作サイドが楽しんでる感がありました、この監督なら許されるって感じで。色彩も妙に暗くなく、脅かすような演出も多くない。楽しんで見る映画でしょう。ゾンビの捉え方もいろいろあるでしょう、例えば、害虫と考える、群れで襲ってくるところはまさに害虫で、ライフルが殺虫剤と考えてみても、ゾンビだろうがイナゴだろうがアリだろうが集団で襲ってくる恐怖というのはありました。また、ミュータント、新種の生物と考える、その新生物は人間が牛豚鳥を食べるように人間を食べる、ラストシーンでもあったようにゾンビという新生物が自らの永住地を探す生き残りの物語という見方もできるでしょう、今回は知能的にも学習し成長してましたし。まあ、ゾンビはホラー映画界の永遠のテーマでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-01 00:43:21) |
100. スピーシーズ3 禁断の種
すべてにおいて中途半端。このシリーズは徐々にグレードダウンしている。女優のレベルも落ちてるし。まさかシリーズ4は作らないでしょう・・・ [DVD(字幕)] 3点(2006-03-31 02:36:10) |