81. オールド・ボーイ(2003)
個人的に韓国映画は好きじゃないどころか嫌いなんですが。いやー、これはちょっとやられました。おもろかったです。 ストーリーはちょっと雑。演技も病的なところがあって、序盤はわけわからんなぁ、中盤はグダグダやなぁ、と投げてしまいそうになりながら観てたんですが。終盤、オチは直前に読めたにも関わらずけっこう衝撃。気が付いたら、いつのまにか、おもっきり引き込まれてました。 バイオレンスあり、ちょっとエロありで、このストーリー。タランティーノ監督が賞をあげた気持ちが分かる気がします。でもこの映画は、韓国人が見たほうがもっと衝撃ですよね。宗教的に。あと、ヒロインの子(カン・ヘジョン)がかわいかったのも、この映画を放り投げずに最後まで見れた要因かもしれません。おっぱいも拝めたのでもう言うことないです。よかった。 というわけで、7点。いや、8点か。うーんどないしよ・・・やっぱり7点で。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-31 05:51:25) |
82. Ray/レイ
おもしろい映画でした。レイチャールズあたりの音楽が好きだったので、なおさらかな。 ただ、この映画を観てもっとおもしろいと思うためには、当然ながらレイチャールズについて知識があった方が得するわけで、彼についての造詣に深くなかった俺はちょっと損した気分になっちゃいました。 でも、もう少し勉強してから見直したいと思わせただけでもこの映画を観た価値はあったんじゃないでしょうか。それが「伝記」の目的でもあるわけで。 焼き直しとか伝記モノが批判されがちな昨今ですが、ちゃんとした演技にちゃんとした作りであれば、150分以上にも及ぶ映画でも退屈せずに観られるいいお手本になっていると思います。というわけで、7点です。ちゃんとレイチャールズについて勉強して、彼のことを大好きになって帰ってきたら、8点にも9点にもなる可能性があります。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 05:45:06) |
83. ソウ
《ネタバレ》 この映画でいちばんおもろいのは最初のシーンです。そっからじりじりテンションが下っていく出オチみたいな映画。最初のシーンとオチを思いついたもんやから、これでいったらあとはどうとでもなるはず!とノリで肉付けしていった映画です。 怖いかと聞かれれば怖いです。ああ怖い。でもただそれだけです。オチへの伏線の張り方がすごく弱くて、一度分かってしまうと二度と観ることはないのでは?真ん中に死体が転がっていて、「犯人は現場を見ている」とヒントが与えられて、他にも似たような現場がありました、とくれば、そこそこ映画勘のいい方であれば観てる途中で何となくこうかな?とオチが分かってしまうのではないでしょうか。それはこのテの映画としては救いようのない致命傷です。 同じホラー・サスペンスなら、「CUBE」や、作風はぜんぜん違うけど「ミザリー」のほうが評価できますね。というわけで、前半8点・後半4点で6点です。何も考えずに映画を観られる方にはオススメです! [DVD(吹替)] 6点(2005-10-31 05:32:48) |
84. ターミナル
こういう困った人ってか間抜けな役はトムハンクスが適役ですね。つかみは良いです。初めての海外旅行、ロンドンの空港の税関で英語でいろいろ質問されて、友達とふたりで途方に暮れたことを思い出しました。良いです。 でもそっからがあきまへんわ。都合が良すぎてまったく入り込めません。まず、ふたりのくっつけ方がものすごく適当。むちゃくちゃですやん。空港で何回か会って「you」とか言ってチュー。んなアホなーほなら俺もスッチーとチューしたい。俺も空港に住みますよ!って話で。だいたい、スッチーってひとりであんなとこうろうろするんですか? ムリにこんな恋愛の要素を取り入れる必要はないと思います。空港でサバイバルな生活送るほうに重点おいたほうがいい。けどそっちも各々のエピソードが弱いせいで生かせてません。けっきょく、なにをやりたかったのか伝わってきませんでした。 というわけで、前半6点後半4点で5点。よほど暇でない限り観る必要はないかと思います。 [DVD(吹替)] 5点(2005-10-31 05:27:58) |
85. 笑の大学
三谷幸喜氏の作品は、「12人の優しい日本人」と「ラヂオの時間」が好きです。でもこらあかん。上記ふたつをそのまんま足して2で割っただけです。しかも割り方がまずくて中身が薄くなっています。水っぽい。さむいです。 稲垣クンも役所さんと並べるとどうもなぁ。アンバランスな気がしました。その役所さんのほうも、検閲室で走り回るシーンは本格的にさむいです。劇中で修正されてく台本もおもしろくない。ベタを意識しすぎてすべってしまうパターンではないでしょうか。 その「ベタ」な台本を「おもろい」ということにしといて、この物語に説得力を持たせようとしたものの、見事に破綻した感が。 で、最後は「ほら、この映画は笑わせる映画じゃないんだよ。泣かせる映画なんだよ」ってのはずるすぎます。逃げもええとこやん。はい「不許可」。というわけで、5点です。いや、4点でもええかな。じゃあ4点で。 [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 05:14:53)(良:1票) |
86. ドラムライン
隊列移動のシーンで、ふと「ウォーターボーイズ」を思い出しました。 ただ、異なる点は「ウォーター」のほうは全員凡人なのに対し、 こっちはひとりの異才が全員を巻き込んでいくっていう構図。 アメリカのスポ根青春ものって圧倒的に後者が多いよなぁ。日本で生まれ育った良い子ちゃんの俺には前者がお似合いです。でも後者にあこがれたり。 ラスト手前まではベタながらもそこそこ楽しんで観ることができましたが、ラストは両チームともに「すごいドラム叩き合戦」の鑑賞会みたいになってしまって、「おいおいどっちがすごいねん」と、ただぼーっと眺めるだけでした。ベタならベタでオチまでしっかり徹してくれてもよかったかなぁ。個人的には中盤のドラムソロのシーンがよかったです。 というわけで、5点。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-31 05:07:59)(良:1票) |
87. いま、会いにゆきます
セカチューにとても失望したので、観るつもりはなかったのですが。ここでの評価が高かったので観てみました。が・・・。 頭の弱い親子3人だけでだらだら進む、なよなよファンタジーにイライラ。つっこみどころ満載のまま「感動の」と評されるラストに突入。オレンジレンジが流れてきた瞬間、プレステ2のスイッチ切りました。 この後、中村獅童と竹内結子はできちゃった結婚したわけで。現実はこんなもんです。純愛?そんなもんは、存在しないんですね。だからみんな惹かれます。電車男しかり韓国ドラマしかり。それをウリにした「純愛ビジネス」が、あざとい感じがしてとても嫌いなんです。 まぁそのへんは「映画はビジネス!」として割り切って観ても、最初の「博報堂・小学館・TBS・東映」の字幕を観ると、やっぱり萎えてしまいます。テレビドラマ化前提のテレビ映画かいな、と。というわけで、4点です。 [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 05:02:58) |
88. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
むかしハマった懐かしい「エヴァンゲリオン」を久々に観てみたいなぁ、とふと思ったときに、ざっくり振り返るにはちょうどいい総集編ではないでしょうか。きっと「ああこんなシーンあったなぁ」と、とても懐かしむことができると思います。ただ、それ以上でもそれ以下でもないのが難点ですが。 自分はテレビ版を観てからこの作品を観ているので、公平な判断ができないです。観てない人が観れば、まったくもってわけのわからない総集編かもしれないですね。個人的には「お手軽総集編」として好きなんですが、あくまで総集編でしかない(ちょっとくどいですね)ので、映画としてはどうかと。というわけで、5点です。 [DVD(吹替)] 5点(2005-10-31 04:55:03) |
89. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
評価がとても高かったので観てみました。いちおう子供向け?、の映画としてはショッキングなラストに少し歯ごたえを感じました。でもここまで評価が高い理由はさっぱり分かりません。クレヨンしんちゃん好きですし、この作品もおもしろいですけどね。ここまでとは・・・どうも・・・うーん。観ながらそればっかり考えてました。というわけで、うーん、6点です。 [DVD(吹替)] 6点(2005-10-31 04:47:59) |
90. スーパーサイズ・ミー
実はここ3年くらい、ほぼ毎日ラーメンを食べ歩いてます。3食ラーメンっていうわけにはいきませんが、たまに1日で5杯とか6杯とか食べます。これも相当体に悪いはずですよね。でもぶくぶくに太ったり、極端に体調を崩したり、ということはありません。何が言いたいかというと、それだけマクドって恐ろしい食い物なんやなぁということです。1ヶ月マクドだけを食べるつづける。こんなん好きやわー。 しかしアメリカ人ってなんでこうも両極端なんでしょうか。やることも、表現することも両極端。そのへんはマイケルムーアとも似てるよな気もするけど、あくまでB級なものを対象にしているので、あっちよりは「悪意」が感じられず、バカバカしくて好感触です。 この映画が終わったあと、便所に駆けこんで、観ながら喰ってたポテトチップスをぜんぶ吐き出しました。それくらいのインパクトはあります。というわけで、8点・・・はあげすぎかな。じゃ、7点で。べつに献身的な彼女に嫉妬してるわけではないです。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 04:42:38) |
91. ビヨンド・ザ・マット
アメリカのショービジネスの裏側、ってものに興味があったので、なかなかおもしろく観ることができました。 「プロレス?ヤオやろ?」と頭ごなしに否定してしまうけれども、でもちょっとだけ「なんでプロレス好きはヤオと分かりながらプロレスを愛するのだろう」と気になってる人は、ぜひ観てください。 テリーファンクの話と、ラストのスタンドバイミーがとても印象的でした。「人を楽しませるために自分を傷つける」というある意味で自虐的な行為が、自分の感性にぴったり当てはまって、たまりませんでした。光あるところには陰があるんです。何に対しても言えることだと思いますが、プロの根性って尋常じゃないですね。プロレスじゃなくても画になると思います。 というわけで、7点?プロレスに興味がなければ6点か5点くらいでしょう。 [地上波(字幕)] 7点(2005-10-31 04:31:41) |
92. スチームボーイ STEAM BOY
もうぜったいに「AKIRA」と比較されますよね。そして俺も、比較しながら観ていました。いやぁーひどいです。おもしろくなかったです。 映像はめちゃくちゃにキレイなんですがね。それだけ。誰ひとりとして魅力を感じないキャラクター、なんかいまいちパシっとこない声優、「いまさらなんでこれなん?」っていう感じのテーマ、とまぁなんだか。 これを観るなら「AKIRA」を観たほうがいいですし、他にもいっぱい観るべきアニメはあると思います。そんなにアニメ観てない俺が言うんですから、それくらいの出来なんです。というわけで、ちょっとカラクチですが5点か4点か迷って、4点。 [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 04:23:32)(笑:1票) |
93. Mr.インクレディブル
さすがピクサー。芸が細かい。手堅くおもしろいです。でも展開があまりにベタで、わりと簡単に先が読めてしまった。どうも手堅すぎるんじゃないかなぁ、とも思ったり。まぁそのあたりの安心感が、おもしろさのひとつの要因でもあるんですが。 個人的には同じピクサーなら「モンスターズインク」のほうが好きです。でもこれを観て退屈する、ということはたぶんないと思います。なにもすることがないヒマな休みの日に、酒でも飲みながらどうぞ。というわけで、7点。 [DVD(吹替)] 7点(2005-10-31 04:17:31) |
94. ディープ・ブルー(2003)
周囲の評価が高かったのですごく期待してたんですが、開始10分くらいで「あーちがうなぁ」と思いました。ドキュメンタリーっていうジャンルはけっこう好きなんですけどね。 映像はすごいといえばすごいけど、ただそれだけ。淡々とつづく「どやっすごいやろ!」の連続があまりに単調で、少々退屈しました。胎教音楽、もとい胎教映画のような感じで眠かった。これくらいの演出のなさが「真のドキュメンタリー」だとしたら、俺はドキュメンタリー好きを公言しないほうがいいですね。 そんな俺は、NHKやケーブルの動物チャンネルでいいです。映画館で観れば、また違ったんかもしれませんが。というわけで4点。 [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 04:04:39) |
95. SURVIVE STYLE5+
ユニークさはあまり感じないが、カラフルな色彩やデザインはそこそこ楽しめる。アイデアのセンスも、あるような気もする。でも中だるみが尋常じゃない。とちゅうで昇天しそうになった。もうちょっと短いほうが見やすい。 あと、この映画の「主題」と思われる部分を、少年の「語り」だけでさらっと伝えるんじゃなくて、映像を通して伝えていってほしいと思った。ずるいやん、語りで済ませるって。 CM出身監督特集!ということで「茶の味」と同時に観たのだが、どちらも全体的に散漫な作りになっていたと思う。「あまり脈絡のない短編の集まり」のような。でも、ラストへの収束の仕方はこちらのほうがよかった。あと味も、こちらのほうが良い。 レビューの平均点は、こちらのほうが低いけど。点数も、平均点より低いけど。ラストあたりがちょっと好きなので、ギリギリ6点。 [DVD(吹替)] 6点(2005-10-31 03:15:06)(良:1票) |
96. 茶の味
ようするに短編集。ショートコント集。全体的にほのぼのとしたシュール、というかナンセンスな空気が漂っている。それがことごとくさむくておもしろくないので、たまらない。アイデアが先行してしまってて、そのほかの部分がぜんぜんついていってない気がする。 監督はこの映画を「俺のセンスが分かるやつだけついてきてくれたらいい」という意気込みで作ったんじゃないだろうか。「俺はこんな画が撮りたかったんだよーほら観てくれよ」と。でも、その意気込みにまったくついていけなかった自分にとっては、観ているとちゅうで息絶えてしまいそうなくらい、むだに長くて、つまらなくて、けっきょく何をしたくて伝えたいのか、さっぱり分からない映画だった。 「茶の味」と銘打ってほのぼの感をアピールするのは悪くない。でも、「ほのぼの」というのは、たいしたフリもヤマもオチもない、ただただぼーっとしたモノのことを指すのだろうか。そうじゃないと思う。たとえそうだとしても、「映画」という場でそれをやってまうのは、俺のセンスには合わない。だからついていきません。3点。 [DVD(吹替)] 3点(2005-10-31 02:57:25)(良:2票) |