81. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 強烈な手ぶれ映像の冒頭から躍動感を感じます。ストーリーもだれることなく最後まで気を抜けません。 子どもが銃を持ち、殺しあう姿はアフリカの民族紛争とも又違った形での衝撃を受けてしまいますが、ブラジル人が作るブラジルの映画であるが故か、この事実に対してよそ者の善悪の観点から切り捨てられていないと思いました。 また、深刻で暗い話しテーマにも関わらずあくまでも映画に流れる空気は明るい。それもまたよいと思いました。 よその国の話であるから見ていられたのも事実で、仮にこれが日本の話であればまた違った感じ方もあったかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-17 18:49:18) |
82. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 長かった。実話に基づいているので予備知識があればもっと楽しめたかもというか 予備知識がないと全然楽しめないかもしれないです。 日本人にとってのグリコ森永事件とか3億円事件みたいな有名事件なんでしょう。 そのためか謎解きにしても追跡にしても表現は抑制が効いていました。 未解決の映画であることもあり踏み込んだこともできなかったのでしょうが、 消化不良です。知っている人には特定人物を犯人と匂わせたのであのラストでも 十分どきどきするんでしょうね。 ダーティーハリーのサソリのモデルだということも見た後で知ったので あの表現も楽しみそこないました。そういう意味で私は見方を間違えてしまった映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-12 23:51:14) |
83. 9デイズ
《ネタバレ》 「男版プリティウーマン」のようでもあり「ピースメーカー」のようでもある。 どちらかというと前者のテイストが強い本作。アクションもいまいちで、テロリスト の動機も最後になって明かされるがあまりにも陳腐です(またそれですかという感じ)。 製作された時期を考えると意味があるかもしれないんですが、テレビで十分です。 [地上波(吹替)] 4点(2008-02-11 13:01:54) |
84. あるスキャンダルの覚え書き
《ネタバレ》 狭く深い関係を友人に求めて一線を踏み越えてしまいストーカーになってしまうという感覚は、肯定はできないんですがなぜそうなってしまうのかはなんとなく理解できます。 自身の生活がある友人に自分の全てを受け入れさせようとして破綻してしまうんでしょう。 その常習犯である気味の悪い役がらをジュディ・デンチが見事に演じていました。 ケイトブランシェットがストーカー日記を見つけて壊れてしまった演技もすさまじかった。 演技はすごいです。でも話はドロドロしすぎてイヤでした。感情移入しながら見てしまうと 耐え難いものがあるんです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 00:42:36) |
85. 28週後...
《ネタバレ》 昔のゾンビはゆっくりと歩いていたのに、このゾンビはすさまじいスピードで 走ってきます。当然あんなのに狙われたら他人のことなんか構う余裕もなく 人々はただ逃げ惑うことしかできないだろう。そんなリアリティがこの作品にはありました。家族愛や弱い者を救おうとする気持ちが勝利には結びつかず、むしろ裏目にでてしまう 絶望的な展開で全く救いはありませんが、このような冷たい話を作れるのもヨーロッパらしい気がします。 冷静に考える余裕も与えないスピード感に圧倒されましたし、ロバートカーライルの狂気の熱演も素晴らしかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:53:19) |
86. ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
《ネタバレ》 田舎者が回りの風習を知らずに場違いなことをするというスタイルをとり、 アメリカを風刺するという形はありなんでしょうが、 いろいろな対象をちくりちくりとやる程度であまり深追いはしていないです。 だからそれほど過激な感じはしませんでしたし、弱い者いじめもないところもあってキャラクターはよかったと思います。 ある意味ではドッキリカメラなんでしょうが、周りの人の親切を踏みにじっているところと カザフスタンをバカにしている所(そこは全く改められていない)が嫌ですね。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-27 13:37:24) |
87. ダ・ヴィンチ・コード
暗号を解いていくミステリーと豪華な ロードムービーの側面を持たせることができたはずです。 なんとも安易な話の展開というか謎解きらしきものが全く感じられません。 「どうしてこうなるの?」と納得感なく消化不良になってしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-26 17:36:19) |
88. スキージャンプ・ペア ~Road to TORINO 2006~
くだらないテーマのドキュメンタリーもどき。 これがずっと続くので退屈でした。映画にするほどではなく TVの深夜枠レベルではないでしょうか。 アントニオ猪木でちょっと笑えました。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-20 20:39:58) |
89. 電車男
《ネタバレ》 男も女もあまり恋愛に慣れていない初々しい感じがでていていいですね。 特に電車男役の山田孝之の演技はちょっと気持ち悪くてうまいと思いました。 でもネットで支える周りの奴らの存在がこの話ならの特徴であり重要なんだろうけど、 安全地帯から適当なことを言っているだけに見えてしまったのはひねくれた見かた なんだろうか。夢落ちなのか不明なラストも不満。オタクでも恋愛したっていいでしょ? [DVD(邦画)] 5点(2008-01-20 00:53:20) |
90. 大日本人
《ネタバレ》 松本人志のギャグをあらかじめ理解している人のためのコント。 ばかばかしい内容をまじめくさったドキュメンタリータッチで進めていくパターンは 二番煎じで新鮮味なし。また、内容もつまんない。 CGで出てくる怪獣(有名人を茶化す形)で笑わせようとしている のも姑息な感じがしました。 そもそも映画で見せる必要はない内容。 製作にお金は明らかにかかっているのは 映画は特別なものであるという感覚からなのか既に芸能界の 大物であるが故なんでしょう。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-06 16:24:39) |
91. アドレナリン(2006)
《ネタバレ》 特に前半はテンポもいいし、色調も含めた映像も面白いです。 ストーリーはないに等しいのですが、ジェイソンステーサムのいかれぶりが面白かった。 ただ、後半からテンポが悪くなるし、ラストはギャグのつもりなんだろうけど 全く笑えなかった。ちょっと毒が強いです。R-15も納得。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-06 00:53:09) |
92. カーテンコール(2005)
《ネタバレ》 メインテーマはおそらく後半なんでしょうが 唐突に出てくるから悪い意味でだまされた感じがしてしまいます。 それに描写が中途半端で説得力もないです。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-03 18:46:13) |
93. 地下鉄(メトロ)に乗って
《ネタバレ》 ある状況で地下鉄に乗ったら過去にトリップするという パターンで貫けたら面白くできたはず。 単に父親のいいところだけを見に行くためにデタラメに タイムトリップをするなんてありえないでしょう。 ご都合主義だし、愛人が妹だった?兄はよく平気でいられたものだ。 それに、原作はバブル期の発表だったので既に2006年でやるには つらい状況だったのだから、最初から時代はバブルだったものとして やればよかったのに。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-03 18:27:02) |
94. 日本以外全部沈没
《ネタバレ》 日本沈没と同時期に公開したことだけに意味があったのか。 原作も小松左京のヒット作のパロディーの短編であり、 あまり期待しないで観たこともあり、つまんないながらも 部分的に面白いシーンをみれただけで満足できました。 とはいってもつまんないですね。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-03 00:30:13) |
95. バベル
《ネタバレ》 3つ(4つ?)の場面を織り成すという点は好きなパターンだが、 この映画ではあまり成功していないような気がします。 つながったから何?というか納得感が全くないんですよ。 一つの猟銃をめぐる悲劇という観点ではメキシコの悲劇は浮いているし、 うたれた観光客の夫の悲劇という点からは東京は関係ないというか責任はないはず。 見ている者に考えさせたい風を装っているがいやな気持ちにさせたいかのよう。 ほらお前らは不幸な人々を見てどう考えるのかって試されているようだ。 それから、あまりにも不快感を与える性的描写にうんざり。 捕らえ方しだいで面白く感じることもできるかもしれないけど、 私には嫌いなタイプの映画。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-03 00:08:44) |
96. 7月24日通りのクリスマス
《ネタバレ》 主役二人が年甲斐もない役をやってしまった。 見ているこちらも恥ずかしくて身体をかきむしりたくなる気もちでした。 [地上波(邦画)] 1点(2008-01-01 21:56:56) |
97. あかね空
《ネタバレ》 原作も面白かったし、比較的評価が高かったこともあり楽しみにしておりました。 ただ、2時間に収めるのは無理があった。説明もろくになく場面が飛んでいきすぎ。 家族の話にテーマを絞っているらしいが、家族の中の分断が生じた理由が分かりにくい。 結果的にベタな人情話になっているので残念。 [DVD(邦画)] 2点(2008-01-01 21:53:17) |
98. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 素直に面白かったです。社会派として先進国(旧宗主国のお仲間)側からの 目線はやや鼻につく感じでしたが、アクションシーンは秀逸で見ごたえがありました。 なんといってもレオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしくてよかった。 ソロモンの家族が救われ、ハッピーエンドだったのも見ていて安心です。 なんとなく安易なところもありましたが、こういう悲惨な話は最後は救われないと 見ていられないです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-16 23:31:18)(良:1票) |
99. 犬神家の一族(2006)
《ネタバレ》 リメイク作品らしいですが、特に先入観も思い入れもなく見ました。 キャストが豪華であること、なにやらお化屋敷のようなおどろおどろしい 雰囲気は楽しめました。 でも、原作が古いので、現代でのミステリーの感覚 としてはちょっと物足りないです。 [DVD(邦画)] 5点(2007-12-16 18:51:27) |
100. ディパーテッド
《ネタバレ》 オリジナルは見ていないが、潜入物ですごく怖いと聞いていたので こちらもそこそこ期待してみていましたが・・・ あまりはらはらするシーンもないし、長かった。 2人の対決もいまいちで、ラストも不可解だ。 なぜあの上司が殺しに来たのかよくわかりませんでした。 ばれたことになっているのか、一応悪は滅びた形で終わったのだが なんとも強引です。 これでアカデミー賞とは。この監督は他の作品でとっておけば良かったのに。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-02 19:11:33) |