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ムランさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  テッド 《ネタバレ》 
 他のレビュアーさんが言っているが、確かに自分の中でも一番近い印象を受けたのは『宇宙人ポール』で、あれを恋愛と友情メインのホームドラマにして宇宙人をテディベアした感じ。もしくは『アルフ』が世間に知られた後のお話とかが想像しやすいかも。  CMでもネタ出ししていたが、ソコ以外にも同水準の笑えるネタがソコソコ入っており、主人公(35歳)が少年時代見たであろうテレビのパロディが結構入っており、そっち系に詳しい方なら私以上に楽しめるかも。私自身TV放映していたナイトライダーは見ていたので着メロで吹いてしまったが、周りはキョトンとしており、実はマイナーな事に少しショックだった。  ただ、ギャグ以外のドラマ部分は至って普通。恋人とぬいぐるみどちらを取るかとかそれが原因で恋人と大ケンカとかぬいぐるみを狙った異常者による誘拐等どれもこれもベタベタで見てて面白くは無かった。  そして、ホットショットの様にストーリーから何から何までコメディとかなら気にならないし、アクションにコメディを多めに配合とかならソッチを頑張れば見どころもあるので良いのだが、本作の様に一応真面目かつ平凡なホームドラマを下地にコメディを繰り広げるとなると、コメディ以外見所が無く、話を進めるため笑いの無い部分が退屈で自然と笑い密度の薄さを感じてしまう。  そしてこう言った作品の場合、毛色がかなり異なるが、そこそこのストーリーと『製作費』の少なさを高品質かつ何より圧倒的な密度のギャグでカバーしている鷹の爪団と比べてしまい物足りなさを感じてしまった。
[映画館(字幕)] 6点(2013-01-19 13:23:43)
82.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
 ラストのオチに関してはコレまで見た時間ものの中では1番良かった。しかし、それ以外は駄目。  今の自分が未来の自分と違う行動をとる等のタイムパラドックス的説明を『話すと長い』の一言で放棄してしまっており、折角大事な記憶が少しずつ塗り替えられてしまう事に対する未来主人公の葛藤にも感情移入し難い。  そもそもタイムトラベルの設定も『未来だと殺した人間は追跡され絶対隠ぺいできないので、犯罪組織が証拠隠滅のため過去に送って殺す』的な内容だが、その犯罪組織自体みらいでは悪名が轟いてるのだから別に殺人の一件や二件隠す必要無いんじゃない?  二人の主人公も接点がなく、中盤は全然違う事をして絡まずどっちもあんまり面白味のないドラマを繰り広げられ退屈。  上述したがラストは悪くない・・・だが、視聴者が『なるほど!』と簡単に予想できる結末に対して現在主人公の独り言でナレーションするのが凄く寒くて雰囲気ブチ壊された。    総評  珍しく広報が嘘付かなかったし頑張った。確かにラスト20分『だけ』は凄かった。
[映画館(字幕)] 4点(2013-01-18 19:52:06)
83.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
洋画では珍しいアクションも派手CGもSFもない純粋にストーリー勝負の作品・・・なのだが、この手の作品を米自体が作り慣れていないので粗が多い。 まず主人公は当初盗みに失敗し奪われたノートを取り戻すためにヒロイン祖父の元で働く。ここは少年の更生も描くべきだが、その描写が少なく結局話を進めるだけになってる。ノートの行方も曖昧。 登場人物も駅を舞台に皆がハッピーエンドに向かうのだが、本筋と絡まない。例えば少年を追う警官が最後花屋娘と仲良くなるが、それも逮捕対象の少年と娘が仲良しで、少年をきっかけに仲良くみたいな方が良いし、別の老人老婆なんて絡みすらなく『何でこんなシーン入れたの?』と疑問レベル。 重要人物も伏線無しで突然登場したりとお粗末。 本筋は映画史を振り返りながら初期活躍した監督の栄光と挫折と悪くは無いが、結局主人公達は推理等せず老人に詰め寄り本人から語られあっけない。 少年が色んな人と係わり、その人共々ハッピーエンドへと集約していく演出は良いが、その描写が弱かったりチグハグだったり投げっ放し。 上述した洋画が得意な設定や演出も無く少女との恋愛描写も無いので、本当に『話』が面白くないと誤魔化しようがない。 それこそ『映画好きな主人公と映画史』と言う設定を活かし追手犬を怪物にしたり住んでる時計塔をダンジョンにしたり(ザ・ビーチ的演出)等画的に面白くすれば良かったのに。 そして本作は内容的に比較対象がアクション等他の映画ではなく、本作にはできなかった『集約』ができてる日本の有名な『漫画』や『アニメ』等との比較になるのでどうしても粗が目立つ。 ドラマ系映画でも本作のように本筋に謎要素があり『オチ』が予想できない作品は嫌がおうにも期待値が上がるが、その期待に応えられる内容でもなかった。 初めて映画を見た人々が飛び出してくるのかと思った汽車映画を本当に3Dで飛び出させたり等、監督の演出やキャラを通して感じられる『映画への愛』は十分伝わったがそれ『以外』の1時間以上の出来が悪い。 しかし、この様なラブやアクションに頼らない『ストーリー重視』な作品が米でも作られるのは嬉しい。 本作自体『歴史を交えたヒューマンドラマ』なのに、予告の汽車シーンやタイトルで変にファンタジー(ラストアクションヒーロー的映画と現実の融合)を期待させる作りにした広報にも問題。てかヒューゴの発明じゃないし。
[映画館(字幕)] 5点(2012-12-31 08:37:54)(良:2票)
84.  ハングリー・ラビット 《ネタバレ》 
『恨んでいる人間(犯罪者)を殺す代わりに組織の仕事を手伝わせる』と言うマルチ商法的手段で構成員を増やす組織と、それに巻き込まれ逃亡する主人公の話。 設定自体はそこまで悪くないが、正直活かし切れていない。 主人公が組織の手伝いを拒んだ際あの手この手で脅しをかけ、その方法も組織の全知全能的な凄さを演出しておきながら、いざ主人公がちょっとでも予定に無い行動を取り逃げだすとあっさり見失ってしまいご都合主義的に弱体化しすぎ。 上記のマルチ商法で集められた末端構成員もヨボヨボのおじいちゃんまで混じっており(しかもそいつ一人に主人公追跡をさせるからあっさり返り討ちにあった)穴あり過ぎ肥大し過ぎ(劇中で主人公も『私は人殺しが出来る様な肝っ玉は無い』と言っているように人選にも問題あり)。 上記に関しては、幹部は少数精鋭のためそこが暴走すると誰も止められなくなると言ってはいるが、そもそもそんな人間を幹部にする時点でおかしい。 終盤の逃走まではそれなりに順序立てつつ無理なく話が進むようになっているが、最後の幹部との直接対決があまりにノープラン過ぎ(切り抜けられたのは『友情』と監督のさじ加減で決まる微妙なもの)で締めがイマイチ。 光るモノこそあれど同じ位ダメな部分もあり結局中間の作品になってしまった。実におしい。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-12-29 22:09:54)(良:1票)
85.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
※※※これはあくまで『字幕版』で観賞した感想です※※※ 『何を』求めて観に行くかで評価は分かれそうだが、『最初はバラバラだったヒーロー達が次第に結託していき、最後は力を合わせ敵と戦う』と言うお約束ながら熱い展開が好きなので十分楽しめた。  能力的に見劣りするキャプテンは軍隊経験を活かした指揮や避難誘導、アイアンマンとハルクは意外な共通点で仲良くなる等全キャラにそれなりの活躍シーンや差別化を心がけた演出がされていた。  チームとしてまとまっていく過程やきっかけは用意されているが、それを明確にするシーンや台詞な無く、コレに関しては変に説明臭くなっておらず良い。  マーブル映画お得意のユニーク台詞やシーンも健在。特に色んなキャラに恨みを買っていたロキが最後ハルクにボコボコにされる所は捨て台詞も相まって愉快爽快。  ラストの決戦はド派手なCGは勿論、各キャラが能力を組み合わせるアクションが随所に盛り込まれており『力を合わせて戦っている』感が分かりやすく且つ格好良く描かれていた。  ただ敵勢力に名前有りの幹部が一人だけで基本ザコ退治ばっかりだったり、確かに強そうだが『地球の戦力を圧倒的に上回る最強最悪の軍団』と言うキャッチコピーは大袈裟すぎる気がした、実際核爆弾一発で撃退されちゃうし。まぁそこら辺は第一弾だし、ドラマパートも意外と面白かったので次回に期待。 あと弓の人が終盤まで敵組織にいるので彼目当ての方には注意(ただし、味方サイドに戻った際自分の行動を悔いている等細かい演出が光る)。 ある程度参戦キャラの単品作品が前提になっているので本作のみの視聴だと何が何やらわからないが、それを説明し出してしまうと尺を圧迫してしまうしので正しい判断と評価、まぁどの作品も面白いので『のべ数十時間単位の前振り』と思って観てみてはいかがでしょうか。  総評 突っ込み所や描写が足りない部分も無くは無いが、それを差し引いても期待通りの『スーパーマーブル大戦』でした。結構離席してる人が多かったですが、最後の最後まであるのでEDはしっかり観ましょう。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-19 23:29:51)(良:4票)
86.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
ボンドはピアーズからのならほぼ見てる程度です。 ダニエル007は初体験だが、顔からしてあんまし『プレイボーイ』っぽくなく、もう少しストイックなスパイの方が雰囲気に合ってる気がした。 そこを気にしてなのか、今まで見たのに比べると女絡みのシーンが少ないが、結果ボンドガールと言える程露出の多いキャラがおらずあっさり退場したりヤるだけヤって撃ち殺されちゃったりと活躍が少ない。 敵に関しては歪み切った愛憎をMに向ける元部下と言うのは悪くないが、能力が凄腕のハッカーとありきたりだしその能力を活かす描写も少ない。散々回りくどい事しときながら結局は『数人の警備しかいない審問会場に乱入して撃ち殺そうとする』と計画性皆無。ちなみにこの作戦も失敗し、ボンド&Mが実家に逃げたのを追跡しまさかのプチホームアローンをした時は笑った。てかコレの上映前日にホームアローンTV放映してたがたまたまかな?ラストはバトルも銃撃戦も無く後ろから投げナイフでズブリと最後まで見せ場無し。 アクションはまぁ無難。 そして本作最大の難点は犯人を捕まえた前と後の繋がりの無さ。 Mに関しても序盤は非情な命令を出しつつも所々柔軟な対応を見せていたが、後半はまったく触れられず、逆に後半判明したボンドの過去も触り程度で終了と話全体を通してなにかを演出しておらず、中途半端な映画を二本見ているようだった。 総評 OPだけ良かった。
[映画館(字幕)] 3点(2012-12-02 17:12:01)(良:2票)
87.  ロックアウト(2012) 《ネタバレ》 
衛星軌道上に存在する極悪犯専用刑務所で暴動発生、たまたま視察に来ていた大統領娘を助けるべく単身乗り込む主人公・・・とあらすじは普通なのだが。 『主人公は当初投獄される予定だったので、囚人に扮するかと思ったら普通に浸入』『浸入方法が囮のネゴシエイターが乗ったシャトルからのダイブ・・・宇宙空間だよ?』『しかも浸入してるところを見つかり浸入後初登場のシーンでいきなり敵にボコられピンチとなさけない』『個室に篭城する大統領娘と護衛→室内の窒素濃度上昇→ピンチ→空気節約のため護衛自決→酸素濃度上昇→ん???』『刑務所の軌道修正は『人』が管理、コンピュータだけだと衛星と衝突し地球に落下しちゃう』『遂に軍(?)による刑務所への攻撃、スターウォーズバリに対空砲火をかいくぐりコアブロックに時限爆弾を仕掛け木っ端微塵に・・・・普通に遠距離からミサイル攻撃とかじゃ駄目?』『その爆発に巻き込まれて敵ボス死亡、主人公とのラストバトル無し』『宇宙服で大気圏突入』etc・・・  ・・・と、正直突っ込みどころは満載。  しかし、巻き起こるアクシデントこそ間抜けだがそれがしっかり話を進める材料になっていたりテンポも悪くない。登場人物の行動や思考にも上記演出に突っ込みこそしないがそれなりにムチャやこじ付けは感じられなかったので不快感は無かった。  そういう意味では流石A級B級映画クリエイターのリュック・ベッソンと言った所か。  あと主人公の印象も一言で表せば『若干ヘタレ、コメディ成分が増したバイオ4のレオン』みたいで結構好き。オチに関してもご都合主義ではなく、戦力の質や量の差を考えれば『最低限』の結果した得られなかったのも変にリアルで面白かった。  総評  突っ込み部分こそ多いが、何でそうなるの(笑)と笑える内容なので、本当良く出来たB級映画だった。  逆にCGやアクションは普通で、話の配分やバランス、テンポはむしろ良いので変な部分をなくせば普通に見れるアクション映画になれたかもしれないと考えると少し残念。まぁいまさらリュックに真面目な映画撮れと言うのは酷かな。
[映画館(字幕)] 4点(2012-11-27 20:47:17)
88.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
コレまでの近未来的なギミックと異なる飛行戦艦と言うファンタジー演出でいきなりゲンナリ、その後も空飛んだりケーブル無しでファンネル飛ばすエヴァに超違和感。ATフィールドが推進利用されたりもうミノフスキー粒子状態。 その後もたら抽象的だったりふくみを持たせた会話が多く全容が見えない。TV版でも似た演出はあったが、『使従との戦闘』と言う囮が機能しており気にならなかったが、謎部分を前面に出す『エヴァの演出を真似てるアニメの駄目な所』をしてる。最悪ミサトは前回背中を押したんだし、説明する義務があるはずなのにまたダメ大人に戻ってしまった。 他に再び鬱るシンジや笑わないアスカ、『今度こそ・・』と意気込んでたら騙され退場するカヲル等破で築いた人間関係や伏線が意味を成していない。 話は完全オリジナル展開なため次回へ向けての状況展開がメインだが、上述したような不明瞭な演出が続くため退屈で意味不明&説明不足。画は綺麗だがアクション演出は普通、終盤のエヴァ戦も今までの見上げ型ではなく、人間同士が戦っているみたいで迫力が無い。 今回は起承転結の『転』らしいが、SWやBTFの様に各章で完結する起承転結が無く丸々『転』なので、本作一本でも楽しめるように作られていない。TVやOVAならまだしも映画と言う媒体でこの構成は嫌い。やったからにはマトリックスみたく間を空けないで欲しい(元々Qと次は同時公開だったらしいので、監督も気にはしてただろうか)。
[映画館(邦画)] 4点(2012-11-25 22:56:08)(良:1票)
89.  009 RE:CYBORG 《ネタバレ》 
謎の存在『彼』の声を聞いた人が人類滅亡を企てる。サイボーグ達は彼の謎を追いつつ暴走した人間の行動を阻止するために戦う・・・以下欠点。 ○009達の行動が後手後手且つ基本戦わず暴走者(非悪人のため)の行動を阻止するだけなので爽快感が無い。それを気にはしてるのか、基地に攻めてきたサイボーグとの戦闘があるが目的がこじつけたっぽくて必要性を感じない。 ○映像は綺麗だが。はやり『金』をかけているだけで動きやカメラワークにに『魅力』を感じない。 ○『彼』の存在も解明せず終了、だけならまだいいが、中途半端に(長々と)仮説が入り視聴者が推測しようとするのを邪魔される。 ○その仮説も遺跡から天使化石を発掘した008の考えのみ、しかも整合性が無くご都合いい加減矛盾無理矢理な上論理の飛躍が凄過ぎて笑った。それを作中で指摘されたがその回答は『分からない』爆笑した。 ○肝心の008は序盤前述した仮説ノートを残して失踪。出番終了。 ○私的仮説:人間の脳には一定条件下で自滅を促す自己暗示(彼の声)が発動し、彼らの行動を阻止し自己暗示を打ち破る強い人類を作りだす機能があり、その試練をクリアすると人は高みの存在(天使)になれるだと考えたが、正直その域に達したのが劇中で『9』のみで、他の人間は絶賛暴走中で解決できてない。と思ってたら突然不思議空間で全員集合『ここは?』『きっと誰かが望んだ世界よ』『天使の化石とは?』『きっと彼の声を聞いても暴走しなかった強者よ』エンディング・・・は? ○宗教アニメっぽい。 ○せめてラスト、フランソワーズがお婆ちゃん化してたらその間に色々あったり、中盤彼女が発した台詞と相まってもっと好意的に感じれた気がする。 etc・・・ 多分エヴァや押井作品的抽象・哲学的作品を作りたかったんだと思うが、決定的に制作者にそれらを演出するスキルが欠乏しておりただの『曖昧でワケの分からない作品』でしかなかった。ひょっとしてちゃんと見て考えれば分かるかもしれないが、そう言った努力したくなるほど根本的に面白くない。 ここまでなら3~4の自己満足作品で済ませられるが、それを『故人の偉作』と言う他人の褌で相撲を取っている事が大問題。 マシな所もあるが悪い所が多すぎて書く気が起きない。てか、上記の欠点全てを抜きにしても、全員活躍させられる内容じゃないのなら009なんて大所帯作品を単発の劇場作品で扱うな。
[映画館(邦画)] 1点(2012-11-03 15:04:22)(良:1票)
90.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 
女王がエステしたり白雪姫にチクチク嫌味を言ったり、財政難な王国を立て直す為イケメン王子と結婚しようとしたり等全体的にオバサンチックになっていたのは面白かった。 所々入るギャグも悪くは無く、何より本編中で結局1人も死ななかったりそれでも納得できるよう改変されているのは中々上手だった。 ただ終盤はお約束のシリアス展開に少し残念、どうせなら白雪姫も18年間引きこもっていた結果、根暗腹黒なワガママお嬢様にして『姑と小姑の低俗対決』的ライトなノリで最後までいってくれた方が良かったかな。 あと散々女王に仕えていた大臣が何のお咎めも無かったのも不満、まぁバッタと×××されてるんだから罰は受けたと言えば受けたかな? 総評 どうせならもっとギャグに走った方が良かったと感じてしまった惜しい作品。コンセプトは悪くないんだけどなぁ。まぁ少なくてもちょっと前にやっていたスノウ○ワイトよりは面白かった。
[映画館(字幕)] 5点(2012-09-18 00:16:10)
91.  天地明察 《ネタバレ》 
 日本の暦を作った男を題材にドラマ性を強めた『劇場版プロジェクトX』だった。  ただの碁打ちでしかなかった主人公が色んな人と出会い、色んな切っ掛けを貰い、壁にぶち当たりながらもその才能を活かして成功に導かれる段階がしっかり描かれており、映画特有の『上手くいき過ぎ』感が良い意味で感じられなかった。  ただ、上記した出会いや事件、ひらめきが本当にまんま『プロジェクトX』なので、あっと驚くような展開やどんでん返しが無く、悪く言えば『予定調和』でしかなかったのは残念。また、上述した丁寧な描かれ方をしているのも主人公のみで、脇は人数も描写も少なく感情移入しにくかった。  尺も2時間半と長めで無駄な部分こそ無いが、『頑張れば2時間位に収められたんじゃないかなぁ』と感じてしまう程度には薄くなっており、とびきり良かったと言うようなシーンがなかった。  あと劇中10年以上時間が経過しているが、老けの描写が全然なく凄い短い期間での出来事のような錯覚を受けてしまったのもマイナス。  総評  出来が悪いわけではないのだが、洋画の様なド派手さや邦画の様な強烈なメッセージ性も無いので、『映画』として見るといささかインパクトに欠け、正に小説なり連続ドラマ向けな内容だった。  いっそうのこと脚本時代のツテと知名度を利用してで劇場アニメ(上述した老けの描写もできるし)とかにした方がもっとインパクトがあったかな。
[映画館(邦画)] 6点(2012-09-16 00:06:45)
92.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 
『裏切り者の元CIAを確保中敵に襲われ新人スパイ1人で護衛を担当したが次第に打ち解け最後は彼の遺志を受け継ぎスパイ界の汚職を暴露する』と言う桃太郎級の定番ストーリーを何の捻りも無くやったのは潔いと言えばいいのか脚本無能過ぎと言えばいいのか。  それでも演出やアクションがしっかりしていれば観れるのだが全てが3流以下。  物語もそれなりに順序立てて進むのだがその切っ掛け(見失ったデンゼルの追跡方法等)が唐突且つ強引過ぎで場面場面の接着能力が弱く、場面が切り替わる度に『え~!?』と冷めてしまい没入できない。  アクションも出演者は一応戦闘のプロなのだが、私自身素人なので詳しくはないがそれにしたって迂闊な行動が多すぎで、『ボーンシリーズ』の様な説得力のある動きではなかった。  カメラワーク等細々した演出もほとんどどっかで見たことあるかそれの劣化版。  終盤のデンゼルと新人の会話はそれなりに良いのに、『無関係な人間を巻き込むな』とか言ってるんだが、コイツ序盤金で雇った赤の他人身代りにして殺してるので茶番・・・てかそれくらい話に整合性持たせろよ。  デンゼルワシントンも久しぶりに見たが激痩せしていてビックリ。役作りなのかもしれないが、過去作で感じられた迫力や威圧感はゼロで、『全く光を発しないモーガン・フリーマン』みたいでショックだった。  総評  観る『価値』が無いとは言わないが観る『必要』は無い。   ラスト、危険だからと別れた彼女とよりを戻さなかったのは偉いが、そこで姿を見せずにメッセージを渡した時点で立ち去っていれば+1だったのに残念。
[映画館(字幕)] 4点(2012-09-07 23:54:52)
93.  最強のふたり 《ネタバレ》 
 雰囲気的には『最高の人生の見つけ方』に近いが、実話を基にしているためか、あちらに比べると悪く言えば確執や別れと言ったドラマ性は低く、良く言えば誰も死なずに最後まで二人の友情を温かく安心して見守れるので、そう言った構成が好きな方にはむしろこちらの方が合うかも。  ただ黒人が雇われるまでの展開が若干長く、仕様がないとは言えほとんどのシーンが彼絡みで展開し、富豪さん単独で何かする所が無く、二人を主人公と取るにはバランスが悪かった。  総評  上述した『最高の人生』からドラマ性を取る代わりに、二人がやりたい事をやっているシーンを増やした感じ。  詰らなくは無いが、やはり『映画』としての盛り上がりが少な過ぎたためこの点数にします。
[映画館(字幕)] 6点(2012-09-02 08:07:37)
94.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 
 旧作の設定や構成を程良く利用しつつも、あまりにご都合過ぎたり説明がなかったシーンにそれなりの説得力が出るように手直しが加えられており、話自体もしっかり本作独自のモノになっており面白かった。  序盤はアジアンテイストのブレードランナーチックな町が、中盤以降はアイロボットやマイノリティリポートチックなガチガチの近未来都市が舞台になっており雰囲気がガラリと変わる、SFギミックも『高速道路の表と裏を走れる磁気自動車』『3次元エレベーター』『マントルを突き抜けるフリーフォール』等豊富に用意してあった。  アクションは『ボーンシリーズ』を見やすくした感じで、多才かつ激しく動くがしっかりどう動いているのか理解できた。 ・・・と、『映像』を売りにしているだけあり視覚的な楽しさはかなり良かった。  ただ『弾圧からの解放』と言う本作のテーマに関してだが、前回が『地球』が『火星』を『空気』と言う手段で圧政を強いていたのに対し、今作は汚染された地球で僅かに生存可能な『裕福エリア』が『貧困エリア』を『ロボット兵士』で圧政を強いている、と明らかにスケールダウン。解決方法も『空気を生成』から『交通手段破壊』と根本的な解決にはなっておらず、実はたいした事をしていない主人公。  総評  旧作の欠点を補いつつ、主人公が『過去の自分』と『今の自分』の間でちょっとだけ苦悩しながら事件を解決する『SFアクションアドベンチャー』としてはそれなりの出来に仕上がっている。それだけにオチの弱さが悔やまれる。個人的には地球をテラフォーミングするみたいなオチを期待していただけに残念。  超ネタバレ  ED終わっても何もありません。
[映画館(字幕)] 6点(2012-08-11 00:38:31)(良:1票)
95.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
 内容は3点だが、後述する理由により大減点。  予告見た時点で『ボーンみたいだな』と感じていたがまんまボーン。  変更点としては主人公の所属が『CIA』から『暗殺集団の幹部』に変わっただけ。  他にも謎の究明に尺がかなり割かれており主人公が記憶ごと『暗殺技術』を忘れているためアクションは少なめ。確かに演出や謎の明かし方は『中盤』までは悪くないが、それでも『パクリ』作品に好印象は受けない。  ボーンと比較しない場合でも終盤が駄目。折角徐々に謎が分かりかけてきたのに突然『イレギュラー排除』の名目で登場した組織の幹部がベラベラと喋って雰囲気台無し。組織の存在も、紹介された探偵が元諜報部員で『風の噂』程度に組織の存在を知っていたと酷過ぎるご都合展開。  妻役だった暗殺者も『暗殺失敗のため爆弾を回収しに行ったら時間切れで爆死』ともはやコント。『偽りの記憶をリアルに感じてしまっている主人公が妻を目の前にどのような行動を取るのか』と言う最大の山場を丸投げってどんだけアホだよ。  監督の狙いとしては『主人公は本当に頭がおかしくなったのでは?』と言う結末を客にも予想してもらいたかったと思うが、それなら序盤の夫婦でいるシーンをガッツリやらず断片的にしたりする等の演出をしなければ駄目。そうじゃないと『確実に妻とは面識があるのにとぼけている=陰謀』と言う結末しか思いつかない・・・・てか、ソレくらい分かれ。  そもそも主人公の記憶喪失が『暗殺対象に近付くため科学者になる練習をしていたら事故のショックで演技の記憶を本物の記憶と間違える』と、だからそれコントだって。  最後に主人公は途中知合った女性と逃避行するがここがここが最悪。ボーンに関しては国のためや暗殺対象が基本悪人と同情の余地はあるが、こいつの場合『金で雇われた暗殺者』であり、凄腕と言うのだからコレまで何人もの罪無き人を殺してきたはず。だったら『俺の手は血に塗れている』的理由で女性とは別れるべきで、『何のうのうと旅を楽しんでんだよ!?』呆れました。  総評としては『中盤まで良かったがラストの出来が悪い』で『3点』。ストーリーが『おまけ』的な作品の場合は良いとして、本作の様にメインとなる部分が最早パクリレベルで、こんな作品作れるスタッフの面の皮の厚さに嫌悪感を示し1点とします。
[映画館(字幕)] 1点(2012-08-10 12:36:55)(良:3票)
96.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
 シングルマザーとして色々気を使いながら子育てする母親と、野性児だった雪(姉、可愛い)が成長と共に人として生きていこうと頑張る姿はそれなりに描写されていた。子供二人のシンボルカラーが、心境が変化した時に入れ替わる(雪:服の色が赤→青、雨:瞳が赤色化)所と、『狼と人どちらでも立派になって欲しい』と願っておきながら、いざ息子が狼として旅立とうとすると『狼の10歳は大人かもしれないけどあなたは・・・』と口篭るシーンは良かった。  ただ『雪のクラスメイトである男子の問題が投げっ放し』『途中出てきた狼が何の関係も持たず終了』『父親の退場方法がいい加減、あっけなく死んだ的にするなら交通事故で十分』『全体的に緩急、浮沈が少ない』『傷だらけになる程の姉弟喧嘩をしておきながら、それ以降確執が生まれる等その後の展開に活かされることも無く気付けば仲直り』『主登場人物が多すぎて各人の描写が浅い』等展開のぶつ切り、中途半端、未補完な部分が結構多い。  特に雨(弟)が狼として歩んでいこうとする描写が雪に比べ唐突で雑。きっかけになった『先生』の設定も上記の狼に当てこみ、捕まったのを逃がしたお礼に自然の事を教えてもらうとかじゃ駄目だったのかな。 ただ表面的にはそれなりに整っているので、ここまでなら6点なのだが、序盤母親が病院に行くのを止め、『自然出産』の本を手にするシーンがあり、『ああ、狼が生まれてきたら大変だもんな』と思っていると、『狼が生まれてくると大変なので自然出産をする事にしました』と、所々ナレーションが入る、個人的にコレは『映像作品で絶対にやってはいけない表現』だと考えている。  そう言った事は『映像』で表現すべきで、『分かりやすくするための説明』なのかも知れないが、もうすこしボカして言えばいいのにズバリ言い過ぎ。その結果、映像から人物の感情を読み取る等と言った『感受性を使う楽しみ』が潰されている、上記の良かったシーンもそういった細かい説明が無かったからこそ良かったのに・・・・てかそこはちゃんと演出できてるのに何でそうなっちゃったの?   総評  色んな事をしようとする意気込みは感じられたが無駄なシーンが多く『トトロ』の劣化版になってしまった。個人的には本作が面白いと思ったら『ももへの手紙(点差の理由はナレーションの有無と人物描写の深さと構成がしっかり筋が通っている)』をお勧めします。
[映画館(邦画)] 5点(2012-08-06 20:19:08)(良:3票)
97.  プロメテウス 《ネタバレ》 
宇宙船での移動や遺跡内調査の『起承』部分は1や2を彷彿させるが、シーンの1つ1つが長くダレる上、『砂嵐に巻き込まれピンチになるが何とか助かる』等それにより人物同士の関係や心境が変化する事も無く、本当に何のために入れているのかわからないものも多い。 終盤ようやく事件(転)が起こるが、『変な薬飲んで変死』『変死した男と交わった女性が何故かエイリアン身ごもるが切開で助かりエイリアンも閉じ込められる』『フェイスハガーっぽい奴に襲われた男が何故か蘇生凶暴化するがすぐに焼却処分』『友好的と信じていた宇宙人(創造主)も変に暴れてヒロイン追いかけて上述したエイリアンに寄生され死亡』等どれもパッとしない上整合性も無く、起こると同時に解決してしまうので旧作にあった様ないつどこから襲われるかわからない恐怖が無い。たぶん『スフィア』みたく恐怖が押し寄せてくる的演出だと思うのだがとにかくショボくて印象も弱い。 オチ(結)に至っては脇キャラに『地球のために死んで』と言っておきながら自分はちゃっかり生き残り旅を続けるヒロインと後味最悪。 パクってはいないだろうが、宇宙人の設定もまんま『ガイバーの降臨者』だったのでインパクトゼロ。 登場人物にも悪人がおらず、エイリアンVS主人公VSお持ち帰り希望組と言う『お約束の三竦み』が無く、目的もエラく庶民的(軍事利用や儲け話ではなくただ単に永遠の命が欲しい)で全員『薄い』。 多分本作で一番描写が細かいアンドロイドも、その描写を活かす(自制心が目覚めたり、命令より良心を優先する)事無く普通に主に従い殺され『2』の状態になり終了。 デザインは基本微妙で、良いと思ったモノに関しても『どっかで見たことある』感が強い。 総評 相変わらず撮り方は上手く映像も綺麗なので見てる最中は退屈しないが、視聴後集中して見れた割に思い出すと全然面白くなかった事に驚く。 『VSプレデター』を含めたエイリアンシリーズの中でも1番詰らないし、独立したSF映画として見ても全く独創性が無く、なにより中途半端にエイリアンっぽくしているのも駄目。 余談 女雇主の宇宙服姿がどう見ても『結び目が少し下になっているゼロスーツ着たサムス・アラン』だったので是非次回は彼女を主役にした『メトロイド』を作ってほしい。 
[映画館(字幕)] 3点(2012-08-05 05:40:40)(笑:1票) (良:1票)
98.  メリダとおそろしの森 《ネタバレ》 
 劇場アニメと見れば秀作、ピクサー作品として見れば佳作。  終盤入る王女の演説が唐突過ぎる気がするが話は良くまとまっているし、相変わらず画は綺麗で良く動き迫力もある。  地味ながら『悪人が一人もいない(魔法使いや凶暴熊も悪気自体は無い)』と言うのも童話を意識していると考えれば上手い構成だと思う。  ・・・・のだがここら辺はいつものピクサーなら当り前で、そこにいつも入っている『もうひと工夫』が無い。  個人的にもう少し女王が熊になって王女と共に過ごす時間を長めに取り、友達感覚で過ごす内に『友情』が芽生え『愛情』に変わっていくようにすれば良かったかな?  ただ上述したように、ピクサー作品と言う理由でどうしてもハードルが高くなってしまっているだけなので、十分面白いですし、ファミリー向けとしては押さえる所は押さえています。  本作だけなら『6.5点』位だが、お馴染み短編の『月と少年』が思わず声を出して唸ってしまった。星関連で『映画ドラえもんの土星の輪で昼食』『ドリームワークスの月で釣りをする少年』等の演出が好きな方なら必ず気に入ると思います。  なので+1点の五捨六入で7点。
[映画館(吹替)] 7点(2012-07-23 20:29:03)
99.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
 『関係者に正体がバレる』『協力者との出会いと別れ』等、前回3部に分けた内容を1本の作品に凝縮した感じ。  キャラクターも旧作と比較し。ピーターは根暗から強気インテリにして視聴者の不快感や変身後の性格の変化を少なく滑らかにし、ヒロインは可愛く父が警官なため無理無く絡みを増やし、その父も偏見でなく冷静な分析の結果スパイダーマンを逮捕すると共感が持て、いじめっ子すら伯父の死に悲しむピーターに気を使えるナイスガイになっていたりと、適度な改善がなされていた。  展開が多く早いため、伯父との絡み等若干尺が少なくなっている部分もあるが、それでも十分登場人物の心境の変化を理解できる描写になっている(留守電話は特に良)。  アクションやCGは相変わらず『流石』の一言。目まぐるしく動きまくるが、『早過ぎて分かんなくならないように』と言う配慮がされており上手い。特に定番の摩天楼アーアアーは終盤までしないが、代わりに序盤の伏線を絡めることで非常に熱いシーンになった。  そして何より勧善懲悪の描写方法。  ピーターは敵博士に対しても常に説得を行い結局誰も殺さなかった。博士も最後は人の姿と心を取り戻して彼のピンチを救い、罪を償うべく逮捕されるオチに関しては、悪党への罰=死が多かった洋画においては良い具合に『人間臭さ』が出ており好印象。  最後、ヒーローとして戦い続ける『痛み』を知りボロボロになったピーターが、増長していた際、叔母とケンカし忘れていた卵を買って帰るシーンには泣けた。こう言った細かい所で伏線を張っており、ちゃんと映画が『一本筋の通ったの作品』となっているのにも関心。  難点としては、終盤ピーターに別れを切り出されたヒロインが最後の最後で再び仲良くなり笑うシーンがあるが、『時期』を考えると少々浮かれ過ぎな気がした。小さい事だが、完成度が高いからこそ気になってしまった。  あとエンディングは日本人歌手だが、『LUNASEAのSweetest Coma Again 』や『T.M.RのWeb of Night』程のパンチを感じなかった。    総評  前作も完成度は高かったが、その経験をしっかり活かしてリブートされているので旧作ファンなら納得できる出来。  失踪した父親の行方や謎の組織、そして伯父を殺し逃亡中の犯人等続編を作る気満々なので、このクォリティー以上を目指しつつ頑張ってほしい。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-24 20:51:09)(良:3票)
100.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 
CMからして『アダムスファミリー』的なブラックコメディを想像していたが全然違う。 まずコメディ要素がメインどころか味付けと見ても少なめ(CMで全体の半分位消化)で、200年ぶりに目覚めた吸血鬼のデップがお家再興に奮闘したり恋したり魔女に妨害されたり誘惑されたりするが、結局お家再興は失敗し魔女退治と恋人作りに成功しただけ・・・・用は関係者全員ロクな目に合わなかった。 こう言った話の吸血鬼って血を吸わなかったり輸血パックで代用が多いがコイツはガンガン吸いまくる(殺しまくる)。おまけに邪魔な奴も殺したり催眠術で騙したり、家族は大切にすると言っておきながら結果長男は父親を追い出されてしまい散々。しかも魔女に誘惑されるとあっさり『レッツ小魚作り』!これに対しては『恋人が呪われないため仕方ないんだ!』、ちなみに吸血殺人も『この呪い(魔女)のせいで私も苦しい』と女々しさ爆発のヘタレ発言。 そしてそう言った悪行になんの反省も報いも受けずにハッピーエンド。個人的に『因果応報』が微塵も成り立っていない作品は嫌い。 あとあらすじ見てもそれほど山場は無いのだが、無駄に場面がコロコロ変わりその1つ1つも掘り下げが出来ていないわり異常に長い。構成が悪いわけではないのだが、用は超うす味のスープを5ℓ位飲まされた感じで印象的なシーンが無い。 序盤からデップの恋人の前に現れ『助けて・・』と呟く長男の母親の幽霊も何かの伏線かと思ったら、『誰も助けてくれないんじゃ自分で何とかする!』と魔女にゴッドボイス発射で撃退、助けを求める必要無いじゃん。 あと娘の秘密が唐突過ぎ。これも周りのキャラの掘り下げが出来ていないことからくる弊害。ちなみに上述した『異常に長い』はデップ絡みのみで他キャラメインのシーンはダイジェストみたく駆け足なので全然魅力を得られなかった。そう言う意味ではデップ好きには嬉しいのかな? 雰囲気としては『永遠に美しく・・・』が近いが出来としてはあちらの方が皮肉が効いていて面白い。てか終盤の魔女とショットガン女の戦いなんてまんまそれだし。 少なくてもCMみたいな作品を期待すると損します。『ジョニー大好き!ジョニーが出てれば他なんてどうでもいい!ジョニーが幸せにさえなればオールOK』なら面白いかも。てか監督自身が『ジョニーLOVE』過ぎる、プロモじゃないんだからさぁ。 てかまた広報にだまされた。
[映画館(字幕)] 3点(2012-05-20 07:11:33)(良:4票)
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