81. ドラキュラ デメテル号最期の航海
《ネタバレ》 かなりの長期間に渡って温められ続けた企画…だってコトらしいのですケド、端的にその理由は、想定される「コスパの悪さ」にあったのではねーかな…と(まずは)思われてしまいますかね。第一に、原作どおりにやったら当然「歴史もの」ホラーみたいなコトに為らざるを得ませんし、何よりほぼ全編で「船の上」を舞台にするしか選択肢も無いのですし。モチロン、その上でも、そーいった費用高を補って余りある抜群に面白い脚本が目の前に仕上がっている…とゆーなら話は別なのでしょーケドも、観終わっての結論を先にバラしてしまうのならば、多分そーではなかった…としか言えないって始末なのでございまして…… とは言え、私も(何とか最後まで観切るってーと)マ~~ソコっまでメッチャクチャにポンコツってワケでも(ギリ)ねーかな~~~位には思える程度の重厚な(方の)ホラーだったかな、とも思われますし(⇒前述どおり結局そこそこカネは使ってそーな質感だしで)、そもそもが超の付く名作怪奇小説の映画化で⇒だから根本的にはフツーに相っ当に「恐ろしい話」だとは思われるのですね。ただね~~特に前の半分は如何せん余りにも「状況がガッチガチに固定的=自由度が皆無」みたいな感じでもあって、とにかく「想定外」が一つも起こらない…てのが実に超・退屈な空気感を醸してしまってましたよね。それでも、半分過ぎ位からは映像的にもかなりショッキングな描写が無くもなかったですし、クライマックスは(少しダケ)想定外な展開にも為っていったりもして、だから後半は前半よりは多少好かったかな、とは思うのですケドね。 ただし、もう一点どーにも解せないとゆーか意味不明なのが、例のドラキュラ伯爵のビジュアルなのですよ。別に、怖さが全然無いってワケじゃあない…のですケドも、なんちゅーか『魔界村』のレッドアーリマーみたいな系統のバケモンとゆーか、とりあえず「高貴さ」みたいなモノが全く感じられない(雑魚めの)モンスターにしか見えんのですよね。私なんかそーすると「コレ吸血鬼映画なん?」とどーしたって思ってしまうのは否めませんし、その感覚って結構(逆に残念ながら)共有可能なモノだとも信じて已まれませんですね(彼の伝説の名作『吸血鬼ノスフェラトゥ』を何故にココまで無視出来んのかェ?と)。まあ、オーラスの描写の為にも、ドラキュラをごく自然に「飛び回らせ」たかったのかな…てなコト(なダケ)にも思えちゃったりはするのですケドね。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-30 20:02:29) |
82. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
《ネタバレ》 告白すると、少なくとも六割がたはスカヨハ目当てで観に行きましたよ。しかし、コレが中々に当たってたとゆーか、ちょっと前までの「ブラック・ウィドウ」を大いに彷彿とさせられる「女傑」的なキャラだとゆーか、日本人的な感覚からすると(ド初っ端でセコく変装してる感じなんかからしても)正に「峰不二子」的なちょいアウトロー的&ファム・ファタール的なま~たドンピシャなる役柄なのですよね。チャニング・テイタムも結構コメディに親和性高いコト(⇒思えばこないだも『ザ・ロストシティ』とか出てたし)も含めて、今作って(コレも意外に)ジャンルとしては結構純然たるラブ&コメディって感じだったのですケド、それでも全然フツーにかなり面白く観終われたって感覚は確実にありますよね。お好きなら是非。 ただし……一方で今作、感覚的にはまたドンピシャで完全にブロックバスター級って感じの(メッチャ金掛かってそーな)大作級の面構えを擁して居るのですよ。ケドも重ねて、中身はフツーにラブコメでかつ、ソコに所謂アポロ計画に係る「陰謀論」みたいなモノも織り交ぜての「アイデア」とゆーのは持ち込まれて居るのですケド+そーいうのも踏まえてかなり整った全体の流れとゆーのを備えても居るのですケド、逆にそれ等がやや整い「過ぎて」いて余りにも予想外とかアップダウンに欠けている…みたいな感覚も(また確実に)在りましたのよね⇒んで加えて結構尺も長いし。有り体に言えば、こ~んな重厚長大ハイコストで撮る映画な~んか?とは、少なからず思わざるには居られない…みたいな。特に終盤のクライマックスの緊張感みたいなモノが余りにも薄っぺらかったコトを勘案して(全然フツーに楽しめたとは思えども)評価としてはこの位にしておきます。個人的には正に、カウチポテトにこそピッタリと嵌る様な作品かな~と。。 [映画館(字幕)] 6点(2024-07-22 21:00:49)(良:1票) |
83. 花椒の味
《ネタバレ》 根っこのトコロでは、ゆーてまぁベタな…とゆーか(=少なくとも「観たコト無い」って話ではねーかと)、でも火鍋がコンセプトって話なワリにも語り口が絶妙にまろやかだった…みたいな気もしては居りますね⇒諸々と、中々に奥ゆかしい質感・空気感であったのではねーかと。なので、描かれる「好ましきモノ」のそれぞれ自体は、確かにままオーソドックスかな…とは思えども、その奥ゆかしさ故に「コレでも喰っとけドーン!」みたいな明白で明透けで月並な表現にまでは決して為ってなかった…とも思えて居りまして、当然に外国映画であるコトも相まって少なからずユニークさも感じつつ、ちょっと意外な感じでシンプルに面白く観れたという気がしてます。再度、個人的には実に思いがけず超心地好かったのは確かなので、オススメ出来るか否かと言われれば確実に前者です。是非々々。 またやはり、社会構造や文化・風習などかなり似通っている(⇒ナンなら更に似通って来ている)…とは思えど、しかし絶妙に本邦とは異なる部分も(まだまだ)其処彼処に在る…のではありまして、そーいうのも=そーいうのを再発見できるのも、映画の面白みとしては中々だったと思うのですね。あと、主演は女優さん三人とゆーコトになるのですが、三名とも個性的かつフツーに魅力的なのもモチロン好いのですケド、どーでも好いコトかも知れませんがまた三人揃って(観てる間は)年齢が好く分からなかった…とゆーのが、個人的には(それすらも)ちょっと面白く感じて観れてましたよね⇒実は、後で調べてややビックリ!みたいな。好く「欧米人はアジア人の年齢がよく分からない⇔逆もまた然り」とか「ナンだカンだやっぱし日本人と韓国人と中国人は見るダケで区別できる」的な、私も未だに理由が分からないその辺りのコト…がまたココでも起こっていたのかな~なんて思ったりもします。 [DVD(字幕)] 7点(2024-07-19 13:48:56)(良:1票) |
84. はざまに生きる、春
《ネタバレ》 誤解を全く恐れずに言えばやはり、非常に独特なある種の「居辛さ」とゆーのがまずまず全編に行き渡っている…という映画ではあります。ただ、それは今作がまた、ごくマジメな・真摯な映画であったコトのそのものと、そして主演の宮沢氷魚さんの役作りも相当にしっかりみっちり仕上がっていた…というコトの証左であるとも思うのですね。詳細は伏せますが私自身の非常に身近な経験からも、だいぶ特徴を捉えたという演技に仕上がっている…という実感はありました(⇒台詞自体のみならず、喋り方の抑揚や所作の感じなども)。 再度、比較的真摯にこのテーマを取り扱うという社会的=問題提起的な質感を全編で擁している中で、やはりその「避けて通れない」様なエピソード・シチュエーションを幾つか描き込んでゆくトコロなどには、オーソドックスさ(或いは多少の月並な感じ)も覚えられるのですよね。しかし、類似作品(⇒私が観たものだと『シンプル・シモン』とか『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』なんか)と比べても、今作は(映画としての)ストーリーのメイン部分が恋愛ものであるという、ソコには(それ自体に)まま意外性が在ったとも思われますし、加えてその「恋愛映画としての展開」自体にも思いがけず意外な・意表を突く様な部分が在ったとも思えていて、その辺に関してはシンプルに映画として少なからず面白みが多く在ったとも思われるのですよね。 冒頭に述べたとおり、やはり少し「居心地が悪い」様な箇所が在るのは確かにそうなのですケド、一方で(特に恋愛映画としては)その面においてちょっとキツい様なシーンは(却って)バランシングとしてマイルドに描かれていた様な気もして居ますし、全体としてもソコまでハッキリと諸々の「白黒」を付けずにまろやかに描き切っていた…という風にも思えるのですよね。その辺のバランス感覚や前述の「恋愛映画としての意外さ」も踏まえると、個人的には映画としては十二分に面白く+興味を沢山持って心地好く観終わるコトが出来たとも感じるのです。ただ、他方で、本来のその社会的なテーマの部分については、更にもう少し突っ込んで具体的な議論や(或いは)批判をしてゆくことも当たり前に可能だとは思われる(⇒逆にある意味、そういったコトが可能であるというレベルの質感&完成度だ、というコトでもある)のですケドも、いったんソコに係るアドバンスドな議論は脇に置いた上で、あくまで私としては、その面を含めても、凡そ全編を通してごく好ましい方の質感がつくり込まれていた…とは思っております⇒なので、一点プラスしておきます。 [DVD(邦画)] 7点(2024-07-19 13:46:45) |
85. 恋するシェフの最強レシピ
《ネタバレ》 食と笑いって何となく似てると思ってて、取り敢えずは美味しければ or 面白ければ(=笑えれば)ナンだってイイじゃん!とゆーか、且つはソコって完全に個々人の嗜好でしかないから(尚更)「結果=その時その人にハマるかが全て」みたいな感じかとは思ってたりするのですね。とは言え、つくり手側としたって個々の「理想・こだわり」とゆーのは有るものだとも思っていて、幾ら他人が=「摂取側が」美味しい or 面白いと思って呉れるかが全て…とはゆーて、余りに一貫性も無くただ迎合してても(流石にそれじゃあ)仕方が無い…とは思ったりもしますよね。なので、本作でも描かれる様に、その面でのフィーリングがピッタリとマッチする…というコト自体は、高度なつくり手に為れば為る程、他の全てを吹き飛ばしてもソレそのものが為に恋に落ちてゆく価値の在るナニか…なのかも知れないとは思わずには居られないトコロなのですよね。 本作、彩りの頗る優れた料理に係るシーンもごく興味深かったですし、コメディとしても(意外なマデに)シンプルですが相当に面白かった・笑えたと思うのです(⇒主演二人の様子ってのはコメディ的にも好い仕事だったと思いますし、そもそも両名とも結構エキセントリックなキャラながらまたシンプルに非常に魅力的に仕上がってたとも思うのですよ)。しかし、特に終盤に掛けてはちょっと余りにも「混ぜこぜが過ぎる」とゆーか、取分け金城武の側の仕事とか人生とかってナニもかもをひたすらに「美味しいから」で片付け過ぎな様に思われました。コレも本来、恋愛だってそもそもはそーいうモンじゃん!(=好きなら理由なんてどーでもイイじゃん!)てコトなのかとも思ってみたりはするのです…ケド、ソコは流石に私くらいの年回りに為っちゃうと「理解は出来ても共感は…」みたいな感じなのもまた確実なんすよね(⇒少女マンガじゃねーんだから…的な)。結論、全然フツーに恋愛コメディとしては面白かったので評価はこの位にしておきますが、もう少しダケ整合性と、そして「深み」みたいなモノが在っても好いって感じかなァ…という心残り感も在りますかね⇒女のコはともかく、金城武さんは40過ぎだろ?みたいな、とゆーか…… [インターネット(字幕)] 6点(2024-07-15 21:11:45) |
86. そして、神はカインに語った
《ネタバレ》 監督のアントニオ・マルゲリティって御仁は、あの『地獄の謝肉祭』の監督アンソニー・ドーソンその人なのですね。全体的にテンポがまろやかでソコが少しダケ眠気を誘う…みたいなトコロも有ったかとは思うのですが、嵐の一夜の暗い画づくりの中で姿無き復讐者=クラウス・キンスキーにバッタバッタと皆殺しにされてゆく悪党ども…とゆーのには、カタルシスとゆーよりはホラー風味の方がより高度に感じられたので(後から聞いたら)然も在りなん…みたいなコトではありましたね。タイトルにもなっている締めの台詞も含めて、ハードボイルドで陰惨で、だからホラー的でも在りつつも(言い様に依っては)詩情的…みたいな雰囲気重視のマカロニ・ウエスタンかも知れませぬ⇒そしてその意味では、主役のクラウス・キンスキーはとにかくソコにメチャクチャに嵌ってたな~と思いますね。佳作。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-07-15 13:01:01) |
87. フリージャック
《ネタバレ》 観終わるととりあえず、この頃(or ちょっと前くらい)のSFアクションの諸作品の混ぜこぜ…とゆーか、悪徳大企業が~的なトコロは『ロボコップ』、記憶=魂を移植して~みたいなのは『トータル・リコール』、んで主人公が(ある種の)タイムスリップをして~辺りはそれこそ『ターミネーター』てな感じで、要は量産型の廉価版の粗悪品!みたいな印象になってしまうのは既に否めない気もします。ただ、3作品挙げましたが、根本的に一番には『ターミネーター』に近いヤツかな…とゆーのが、過去⇔未来の方向(&転送対象)は異なるモノの、到着した先で状況は好く分からないままに何やら「追いかけっこ」がオッ始まる(+その攻防を掻い潜りつつ真相を解き明かしてゆく)という全体構造については彼の作品からほぼ丸パクリ…みたいなトコロだと思うのですよね。まあ、映画自体の全体的な質感としては『ロボコップ』に毛の生えた程度のB級+αだと思ったりもしますが。。 しかし、まずその観点からしてもあの名作との相違として、その「追っかけて来る脅威」とゆーのがシュワちゃんとミック・ジャガーじゃあ全然話が違うジャン!としか言い様がありません…し、加えて特に中盤は正直あんましテンポが好くないので緊迫感という意味でも(総じて)比較の仕様が無い…みたいな有様でございますね。あと真相を解き明かす…とゆーて、冒頭からもどう見たってアンソニー・ホプキンスが黒幕にしか見えないコトも含め、見事なマデに終始「たぶんこーいう話だろ?」って範疇を超えてゆく瞬間が皆無なので(その意味でも)重ね重ね廉価版のバッタもんとしか言えないって感じですかね。オーラス=大オチも、ちょっと余りにも酷いチャランポランぶりっす。アクション自体はそこそこ悪くなかったとも思いましたし(⇒でもぶっちゃけ一番凄いのってド初っ端のF1のクラッシュシーンだとも思ったりもする…)、レネ・ルッソ女史も(好い歳の頃合いで)まずまず魅力的な感じではあったのですケドね。 [レーザーディスク(字幕)] 4点(2024-07-14 22:42:51) |
88. 悪い子バビー
《ネタバレ》 かなり強烈な映画で、冒頭から30分位のグロテスクさ(⇒中身も外身も)には何となくあの『ネクロマンティック』的なヤバさをすらも思い出してしまって居たのですが、根本的には今作は、昨今だと『哀れなるものたち』とドンピシャで同様なテーマを擁している…という作品だったかと思うのですね。その上で今作は、その『哀れなるものたち』と比較して、完成度とか表現の洗練度とかって面では確かに敵わないか…とも思うモノの、逆にその最も描くべきエッセンシャルなナニものかの「熱量」とか或いはソレが「観た人々の心をどれだけ抉れるか・傷つけられるか(⇒ソレこそが今作の最大の目的だとして)」という面においては、全く引けを取らないとゆーか端的に勝っている・優っているとも思えたのですよね。先に、評価としては彼の作品と前後関係を付けずに、この点数としておこうかと思います。 中盤、バビーが元の家に戻って来るシーンが好きですね。「ママの言っていたコトの意味が分かった」私も思うに、世の中は須く「表裏一体」の構造を擁するモノなのであって、そのコトを(嫌と言うホドに)実感させられるとゆーのが、ある一つの重要なステップアップ⇒むしろ「スタートラインに立つ」コトにも近いのかな、と思ったりしてます。今作は、地獄の様な世界ダケしか知らない主人公のバビーが、却ってその「裏表の意味」を知るに至る中盤までの展開には意外なホドのテンポの好さと、そして脚本上の緻密さもが存在していた様にも思えていて、だからこそ後半でその「後」までをチャンと描き切っているコトも含め、全く以て志の高い=人間性のごくエッセンシャルな部分を描き抜くコトに果敢に挑戦している、という意味における素晴らしい作品だと思ったのですよね。 重ね重ね、序盤の描写の衝撃度・尖り具合に比べれば、拍子抜けするホドに平和で平穏なる今作のこの終い方自体とゆーのは、ある種の「尻窄み」「整合性の無さ」や「終わらせ方に対する迷い」というモノに見える様な気も(一瞬)してしまうのがまた確かかとも思います。ただ、私は実はその感覚って『哀れなるものたち』を観終わった時にも何となく感じられたモノだったと思い出したりもしたのですし、その上でソッチと今作と2つ並べて観てみるとゆーと、それってそもそも実に「難しい問い」であったのだな…というコトにも、何となく気付けたと今回思ったのですね。今作(或いは『哀れなるものたち』)のラストに描かれるべきモノとゆーのは、真に「人間性は何処に辿り着くべきか」という、それこそ「神のみぞ知る」という答えにしかなり得ない…と思わされたのです。その意味では最後に、今回の今作のこの終い方とゆーのは、今現在(或いは有史以来で)比較的に最も「妥当なる」この映画のラストシーン=その答えだったのではないかと、私自身は結構納得していたりもするのですよね。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-07-14 15:48:55) |
89. キングダム 大将軍の帰還
《ネタバレ》 4作目は徹頭徹尾、王騎大将軍=大沢たかおさんの話でしたね。ココまで来ると最早、漫画原作のバトル・アクション…の範疇を超えた、実に見事な「人間の物語」を観せて貰えたという思いにもなります。漫画原作なのだから単にリアル…とゆーのとも違うとは思えども、体格含めた外形的な表現に加えて迸る内面的な役づくりの質も含めて、邦画では(⇒否、その範疇のみならず)近年稀に見る…と断言してしまうべき素晴らしき男優の演技だったと信じて已みませんです。中盤の一騎討ちが個人的には最高でした⇒スクリーンサイズもそーですが、このシーンに関して言うなら音響の方にもこだわった劇場での鑑賞を全力でオススメしたいです(凄まじい臨場感・空気のそのものとゆーか)。今年最高の邦画になるって気も大いにしておりますので、是非劇場で。 [映画館(邦画)] 9点(2024-07-13 20:02:15) |
90. 少林寺
《ネタバレ》 冒頭に日本の少林寺拳法を紹介するような描写が入ってるのは、実際にエキストラとして日本から高段者を大勢連れて来てたからだそーで、好い宣伝になったでしょうね。しかし、ゆーてジェット・リーさんも含めて中国側の主要キャラもほぼほぼガチの拳法家だそーで、チョコチョコ入る実際の武術の動き・型をやるシーンは、そのクオリティと言いヴァリエーションの物珍しさと言い、かなりユニークな観る価値を擁していたとも思われるのですよね(まあゆーて所々に多少、正に「花拳繍腿」みたいな「その動き無駄でしょ?(どういうシチュエーションで使うワザなの?)」的なヤツも在ったかとは思いますが)。また特に、ジェット・リーさん自身も(相当に若く見えましたが)シンプルに中々なモンでしたよね(⇒躰もバッキバキだし)。その時点で既に、見逃すのは惜しいという作品にも思えますかね。 ストーリーは、唐王朝創成期の史実エピソードを下敷きに置いている…とのコトらしいですケド、そのワリにも全体的にごく好い加減で正直どーでも好いって感じかも知れません(⇒まあゆーて取り立てて酷いのは、件の犬のエピソード位…かとも思いますが、別にそれを挽回できる様な好いエピソードも無かったし)。あと、アクションに関しても、少林寺vs極悪非道の王将軍軍団!とゆうコトで他対他の大騒ぎがハイライトになってくるワケですが、その辺は(まあ仕方無いとは思いますが)振付けの質的にも雑なトコロもあるな~とは思いましたかね。ただ、今作は明確に主人公としてジェット・リーさんが居てそのクオリティは(重ねて)高かったコト、他対他と一対一が(まずまずのクオリティで)両方観れるとゆーのも寧ろ悪くないと思われたコト、加えて、師父役のおじ様が(この人もモノホンの武術家だそーですが)何か凄く好い~雰囲気・佇まいだったコト(⇒技量と人格のどちらも高そうな、正に「師匠」みたいな)も踏まえて、ちょっと加点してこの評価としておきます。お暇なら是非。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-30 11:44:37) |
91. carmen.カルメン
《ネタバレ》 ビゼーのオペラ版『カルメン』には(ソレこそ)親しみまくって居るのですケド、原作の小説の方には正直お付き合いがねーのでして、その上で(小説準拠の)今作を観てみるってーとマ~、かな~りジト~っと暗~いお話なのですよね……ただ、それ故にその深刻で深遠で不条理極まるって「人間の感情」のそのモノ自体は、より真に迫って我が心をも抉って来るとも思われたとゆーか、個人的には(オペラをあんだけ観てるってなら)コッチを観てみても全然好かったな…とは思えましたよ。中々に面白かったと思いましたのでこの評価としておきます。 で正直、中でナニが一番…とゆーなら、やっぱ主演のパス・ヴェガが筆頭な感じではあるのかとは思いますケドも、彼女のクオリティはフツーにやっぱ中々って以上だったかな、とは思いますよね。美人ですし、その上で(カルメンだ!てなら尚更に)非常に肝要なる「アバズレ」感+(間違い無く)アバズレで在りながらの魔性の魅力…とゆーのも十二分に醸せてたと思いますし、加えてナニより素晴らしい脱ぎっぷりの爆乳っぷり!てなモンで御座いまして。あと、流石著名なる名作小説…とゆーか、随所でお洒落な「地の語り」がイイ~雰囲気でしたよね。「女と猫は、呼んでも来ないが、呼んでも居ない時に限って来るものだ」とか、オーラスもまた「愛と苦しみこそが人生の支配者⇒貴方は、生れ変わってもまたこの人生を望みますか?」に対する主人公のシンプルな答え。ああ、このドロドロとした物語を、こんなシンプルな言葉とショットでこんなにアッサリと終わってゆく…な~んて、ナンとも洒落てんな~~~と思わざるには居られませんでした。もう一点加えるか悩んだ挙句、いったん変えずにおきます。 [DVD(字幕)] 6点(2024-06-29 00:28:35) |
92. クワイエット・プレイス DAY 1
《ネタバレ》 うーん……流石に、コレはもうちょっとホラーだと言って好いのかどーかすら…… 確かに、私も個人的に、一作目は傑作と言って好い出来だったかと思いますし、ソコから続く三作目までの展開の仕方も(ある種)オーソドックスとゆーか、メインコンセプトに加えて描かれるのは「局所的なシチュエーション」「最初の一匹目をどう倒すか」から⇒二作目だと「(キャラに付属する)ストーリーの続き」「(所謂)安息地への脱出」とか⇒そして今作で見られるトコロの「スケールアップ=大都市でやってみたら?」とか「騒動の(そもそもの)端緒」とかって、その辺は嘗てのゾンビ映画の発展の仕方にも酷似してるってヤツだな~とは思うのですよね(⇒またある種、非常に手堅い手法だな…とは思わずには居られないのですよ)。 しかし、今作は少なくともその「スケールアップ」が為されてる…だろうと大いに期待して観にいったものの、結果的にはそれが全然そーではなかった…とゆーか、寧ろ圧倒的にココまでの三作の中でもごく非常に地味だったとゆーか、特に終盤はよ~分からん人間ドラマを描いて時間を潰してた…みたいな感じで個人的な感覚として全く以て「ホラー観た」感とゆーのが無かったんすよね。思うに、結局このシリーズってホラー的に「怖いシーン」とゆーのが、タイトル通りに「静かなシーン=ひしと静まりかえったシーン」にしか為り得ないってコトであって、だから根本的にスケールアップが難しい…って方のヤツだったのではねーかなと⇒結局、その静かなシーンの中で動いてるのは=動かせるのは一人二人三人…位に留めて置かざるを得なくって、だからスケールアップとゆーても単なる背景画像の切り替え=バリエーションに過ぎなくなっちゃうのではねーかなと。 重ねて、ホラーとは思えない極めてまろやかなる100分を過ごしてしまうコトになってしまって、チョイ迷いましたが(低めに寄せて)この評価としておきます。重ね重ね、まあまあ好きなシリーズだったんすケドね…… [映画館(字幕)] 4点(2024-06-28 23:00:19) |
93. 人生は二度とない
《ネタバレ》 かの名作『きっと、うまくいく』を大いに彷彿とさせる様な、非常に爽やかな青春ものドラマだったかとは思うのですが、これも実は似てる?と思うのが(内容に比すれば)主役三名の年齢にはちと違和感が在る…(調べると十年前とは言え全員四十絡みなのですよね…青春映画とゆーには少~し…) しかし、その『きっと、うまくいく』よりは本作の方がまた少~しお気楽でリラクサブルなトコロとして、全編が明確な旅行映画として仕上がって居るコトなのでして(⇒所謂バチェラーパーティならぬバチェラー旅行、的な三人旅なのですよね)単純に風光明媚なスペインをノンビリ旅しながらナニしてゆくってダケでもかなり快適で映画としての面白みも十分だったと思うのですよね。加えて、インド映画らしく直接的な踊りは、無い…ケドも替りに思いっ切り「歌で半分語らせる」みたいなシーンがそれこそ5、6回は思いっ切り入ってたかな~という感じでもありまして、その辺もごく快適にノリノリで観てゆけたと思うのですよね。異論はまた有るかと思いますが、多分これも「長尺な方が=ダラダラしてる方がむしろ良い」ってちょっと珍しい方の映画だったかとも思いますよね。 とは言え、前半は少し(いやかなり)ダラダラと+結構しょーもないイタズラやイザコザもやらかしながら進行してゆくので、いくらナンでもチョイ冗長…なんて思ったりもしました、がソコでやっぱレイラが登場した辺りからはフツーに俄然面白くなっていったと思いますし、その辺からは同時に主役三人にしっかりと人生における軽からぬ悩みが在るってのも見えてきて⇒でオーラスに向けてはナンだカンだソイツ等が統一的なテーマとしてチャンと収束してカタが付いてゆく…みたいなトコロにも、個人的には十分に共感するコトが出来ましたよね。重ねて、少し長い映画ではあるのですが、諸々と決して悪くない出来だったと思いますので是非々々。こーいうシンプルにポジティブな人生観をひたすらに語る…なんてのって、今今の邦画だと中々やるにやれないよね…とも…… [DVD(字幕)] 8点(2024-06-23 22:45:19) |
94. バッドボーイズ RIDE OR DIE
《ネタバレ》 結論から先に言うとかなり楽しめました。娯楽アクションとしてはごく手堅い…のもう少しだけ上をゆくクラスとゆーか、諸々と実にソリッドなクオリティだったと思います。前作に引き続いて雰囲気自体はややシリアスめな方かとも思いましたが、前作ほどはシリアスではなかった+マーカスが冒頭から唐突に変なキャラを付けられて且つソレに徹してるって部分でコミカルさ自体はチョイ増し…みたいな感じでもあるので、第一にバランスは前作より整ってたかな~とも思いました。 一方で、お話の内容の方はよりシンプル…とゆーか(コッチは)やや有り勝ち・月並な感じに思えたのは正直なトコロなのですが、コレも個人的には率直にソコにそんなにこだわる必要もあまり感じられてなかったので寧ろ分り易くて気楽で好いかな…とも思いましたよね。一点ダケ、今作を観るなら前作=3作目は多分観ておいた方が好いですね(⇒かなり直接的な続編だと言っても過言ではねーです)。プラス何よりメインのアクション(+その面での撮影)の出来ってのが、ココは前作よりも確実に向上してた様に思われるのですね⇒前作も(2作目程ではねーものの)相当に派手だったと思いますが、今作はソコに仄かに斬新さ・ユニークさってのが更に感じ取れた様な気もしました。再度、全体的にシンプルでバランス好く&一番肝心なアクションにも十二分に面白みが在るという良作に思えました。コレも是非映画館でどーぞ。 [映画館(字幕)] 7点(2024-06-23 22:40:35) |
95. リボルバー・リリー
《ネタバレ》 ヤバいねコレ。私としては、前年の『大怪獣のあとしまつ』にも匹敵するってクラスだと思われてしまいましたよ(⇒殊に、内容「以外」は・役者とかセットとか小道具とかの質にはメッチャ金掛けてつくり込んでるってトコなんか瓜二つだとも思われましたよ)。こんなモンを毎年毎年つくってるよーだと、流石にちょっと憂慮せざるを得ません。俳優さんが可哀そうですよ。 ゆーて、映画自体の大筋とゆーのは非常にオーソドックスなコトだった様にも見えて、だから過去のサンプルだってしこたま有るだろーし、加えて肝心な綾瀬はるかさんの魅力だってコレは十二分だったと思うのですよ(+アクションも綾瀬さんの個別の部分に関してはまずまずだったと思ったりもしますよ)。ただ、原作は600ページを超える長編・かつ国家的陰謀に関わる歴史サスペンスだったってコトなのでまま複雑な内容だったのだろうとは思えて居て(⇒原作未読)だから映画化にあたっては諸々の調整・端折りと(多分大幅な)改変も在ったのだろうとは思うのです。でも、それでも、何故にここまで支離滅裂な・リアリティの皆無なこんな内容に化けてしまうって必要性があったのでしょーか?個人的には、冒頭からの大立ち回りの後、どー考えても陸軍が血眼で二人を追っかけてるって状況でフツーに東京(玉の井)に平然と戻って来て、で案の定ファランクスみたいなのがやって来て街中で大戦闘おっ始めた⇒ケドほぼ無傷で済んだわラッキー!のトコロで既に完全にココロが折れてしまいました。こんなんモ~、リアリティでもナンでもないファンタジー=大正ロマネスク的なナニか、としか言えねーですよ(⇒多分、魔法を掛けないと鉄砲の玉が真っ直ぐ飛ばせないって世界観なんでしょーね+んで最後まで観てたら綾瀬さんはやっぱリジェネ重ね掛けしてるとしか思われないって有様だし…)。 もう一つダケ、コレは冒頭・始まった瞬間からも気になりまくってましたが、とにかくテンポが悪くてタルくて我慢が出来ないって映画だったのもどーにかして欲しかったですね(⇒コレも結局最後まで、全く完全に一貫してアクションのテンポ・間合いではなかったかなと)。コレまた多分、アクションのみならず内容に描くべきモノがチャンと在る(=少なくとも原作には在る⇔ケド実際には映画には無い)という解釈に基づいての明確なる方針なんだろーな…とは思うのですケド、ちょっと流石に機能してないよコレ!と。その所為で、2時間を優に超える大長編なのに内容は斯くの如くスカスカの薄っぺらで⇒ソコに更にプラスしてその長時間がホントに唯々かったるいダケの映画になってもーてたと思っちゃうのですよね。私は正直、観終わるのに二晩掛かりましたよね。 何となく、綾瀬はるかさんは去年おととしと何か「勝負」を掛けて来られてたのかな…という気もしてましたが、少なくとも映画の分野においてはかなり残念な始末になってしまったという感がありまして、ソコは私も至極残念なのです。最初に述べたとおり、他の方々についても、やはりソコが最も哀しまれるのですよね⇒鈴木亮平さんなんて、哀しいを通り越してモ~痛々しかった…(コレじゃあ続編なんて絶対あり得ないだろーし…) [ブルーレイ(邦画)] 3点(2024-06-23 12:26:38) |
96. 8月のメモワール
《ネタバレ》 80~90年代のアメリカ映画って、実は個人的にビックリする程観てないヤツがあり過ぎる…ってジャンルなのですが、それを踏まえた上でも私としては今作のこの質感って、諸々とかなり異質な方のヤツですよね?と思わずには居られなかったですよね。1970年、南部の最貧困地帯…とは言え、特にガキどものこの貧乏全開って感じはも~戦後のアメリカを描いた映画には思われず…とゆーか、でもそれでもやっぱし全体的な質感は(70年代までのニューアメリカンシネマとかを確実に乗越え切っての)90年代のごく明るく健やかな感じに纏められてたとゆーか、まずはその辺にも(やや)面喰ってしまいましたよね。んで内容としても、コレも結構モリモリに盛り沢山だとゆーか、反戦・反人種差別・反貧困(当然の如く)・その他諸々…みたいな過剰ぎみではあったので、その辺にも少し落ち着かない感を覚えてしまいながら観ていたのが事実ですよね(⇒ラス前のガキどものドンパチごっことて、流石にちと「やり過ぎ」感は否めませんでしたし)。 正直、結構居心地も悪い(⇒少なくとも好いシーンと悪いシーンが非常に激しい)って、その意味でも落ち着かない映画だったとは思うのですね。でも結果的にこの評価にしているのは一重に、そーいった諸々の善し悪しの中で、特にケヴィン・コスナーが描き出すトコロの「親とは何か(親が子に伝えられるコトとは何か)」といったモノに、最大級のシンパシーを感じてしまった、とゆーコトに尽きます。なんと立派な人間なのだろう…とゆーか、でもそもそも人間の立派さってそんなに複雑なコトではなかった筈なのかもな…とすら思わされたとゆーか、その部分に関しては(ココこそ作品の空気感にマッチして)実にシンプルで健全だったとゆーか⇒ソコにこの頃のケヴィン・コスナーは(やっぱ)ドンピシャに嵌ってたな…(超好かったな…)と心底思わされてしまいましたですね。もう一つ、まだ12,3歳だった筈のイライジャ・ウッドも、今作では正直凄かったです。地味に、隠れた良作…みたいな扱いの作品かとは思うのですが、機会が在れば是非々々。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-06-22 16:59:24) |
97. ザ・ウォッチャーズ(2024)
《ネタバレ》 根本的に、陰鬱な森の中に「鳥籠」とかって妙な家が建ってて人が入ってて、んでソレを「ウォッチャーズ」とかって悍ましいナニかがじっと見つめて居る…ってアイデアが多分最初に在ったのだとは思われるのですよね。そのアイデアを端緒にしたお話・設定(・世界観)の広げ方・組立て方ってトコロには、まず必然性とかってのは殆ど無いという感じだと思いますし、何なら整合性とかってのも終始相っ当に微妙…みたいな、またごく親父譲りだなコレ~って方の映画だとも(かなり高度に)思われるのですよね。ソコは私も当然、そーいうのチャンとしてる方が(凡その場合においては)フツーは望ましいだろう…とゆーのと、個人的にはもう一つ、そーいうかなり荒っぽいお話である一方で、オーラスに向けては何だか妙に丸く収めようとして来やがったな~とゆーか凄く八方美人な終い方を選択してたな~って感覚が強く有るのでして、その辺なんかも最早違和感に近い方のモノではあったのです(⇒重ねて、こーいうごく高度に辻褄が合い切らない様なお話だったならば、結末のトコロは寧ろどっちか何れかの方向に派手に破綻してゆく位の方が自然じゃねーかな…とも思ってしまうのですよね)。 とは言え、そーいう不整合で不自然なお話であるからこそ逆に確実にユニークさは備わってたとも思いますし、加えて何より結構もろもろと気合の入った映画だったのも確かであって、端的な映像の出来・パワーとゆーのは予想以上に強力だったとも思った⇒なのでコレも比較的、ストーリー上の謎を解き明かしてゆく方がメインって作品に見えて居たワリにも、少なくとも映画館で&ネタバレ無しで観る分にだったら全然ホラーにも成ってたかな、とは思えたのですよね。少しダケ甘く付けてこの評点にしておきます(⇒どーせ観るなら映画館で…)。 [映画館(字幕)] 6点(2024-06-22 00:08:55) |
98. マーベラス
《ネタバレ》 うーん……コレもまた、観終わって思い返す内容に則ってB級アクションスリラーだと捉えるなら別に全然悪くはない⇔ケド、当初から出て来る面子…等からフツーにもうワンランク上の作品だと見做すなら完全にイマイチ、みたいな作品ですかね。主演含め、まず役者の仕事は決して悪くなかった・手堅かったとも思いますし(⇒個人的にはマイケル・キートンの諸々と「流石」な感じは特に好みで)アクションも質・量ともに決して物足りないってレベルでもなかったかとは思うのですよね。しかし、同時に諸々と、そこら中がどーにも「チープ」とゆーか、展開運びの雑さやアイデアの陳腐さ、加えてマギー・Qやマイケル・キートン演じる殺し屋のカッコ好さの「見せ方(のアイデア)」とかも、とにかく「B級的」としか言い様が無い感じのモノで揃ってた…みたいな感覚が非常に強いのでしてですね。。再度、ごく娯楽として・暇潰しに使うんなら全然ナンとかなるって感じかとは思いますが、それ以上では(決して)ねーかなと。。 マーティン・キャンベルさんは、元々「職人」系の(アクション)監督かなァ~とも思ったりはしてましたが、今作に関してはちょっと余りにも「職人」に徹し過ぎてますかね。まあ、それ自体を求められての今回の仕事…てコトだって可能性とて、全然フツーに在り得るとは思うケド…… [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-20 15:51:01) |
99. ザリガニの鳴くところ
《ネタバレ》 社会に虐げられた者の勝利を描く…という意味では、コレって嘗ては(+何なら昨今でも)黒人映画の範疇において最も多く描かれた様な内容であって、一つはドラマとして(再び)それを描きたい…という作品に思えるトコロですね。あと一つはシンプルに、混み入ったって程でもないレベルのシンプルなサスペンス・法廷劇を並行で描いてゆくって作品かとは思うのです(⇒ラストで「裏をかく」感じまでを含めても)ケド、重ねてどちらもシンプル・オーソドックスな内容かとは思ったのですケド⇒ソコに添加された現代的なアップデートとゆーかヴァリエーションとゆーのは総じてまあまあクオリティは高かったかな~とは思ったのですよね。湿地 in アメリカを一人で生き抜く捨てられた(美しい)娘、とゆーのもままユニークだったと思いますし、映像的にもその湿地周りの自然の画ってのが地味に凄く綺麗で、全編で結構にシリアス・辛めな話が続いてゆく中での「箸休め」としては非常に効果的だったとも思ったのですよね。 私も確かに、ドラマとしてもサスペンスとしてもかなり観入ってしまったってのが正直なトコロではあるのですケド、前述の「裏をかく」ラストまでを観切ってしまってから考えてみると、完成度という面においては少し微妙な=辻褄が合い切らないトコロがあったかな~という気がしちゃいますかね。一義的には、最初に書いたとおり結局「2つある」お話だと思って観ていたのですケドも、その彼女のドラマ≒人間性とゆーのはまた結局「サスペンスの側に都合の好い」モノとして組立てられていた…と感じちゃったとゆーか、その意味ではだから実はサスペンス一本な方の映画だったなコレ…という風に思っちゃったってコトですかね。且つは、その組立て自体にも少し納得がし切れないトコロが在る=彼女がどーしてこーいう人間になったのかにイマイチ納得し切れない、というコトかと思います。個人的には付属的に、観る前は何か単なるサスペンスではない深いモノを求めてゆけそうな映画に見えていて⇒で観始めたらモロにそーいう映画に見えて来てたのだケド結局はそーでもなかった…てトコロ自体がちょっと「透かされた」感になっちゃったってコトかも知れないと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-16 09:32:07)(良:1票) |
100. ひみつのなっちゃん。
《ネタバレ》 ベタな様で(実は)ベタじゃない…とゆーか、昨今流行のLGBT系の映画って登場人物の背景やら過去やらをごくマジメにシリアスに描かなければならない…みたいなのが裏側に暗黙的に在るって気もしてたのですが、今作ってソレが(実は)殆ど無いのですよね。だから、私としてはシンプルにその辺の軽やかさがそもそも結構違和感になってたとゆーか、でもソレって、好い方向に捉えればごくコメディに振った方の=LGBT要素は純粋にコメディを描くためのタネだって方の映画だったのかな、という感じにも思えますかね。 とは言え、私としてはもう一つ、そのコメディの内容もまたごくベタなモノ(=ドタバタ珍道中的なロードムービー)であったってコトに加えて、単純にその面の「演技」についてもちょっとまた違和感の方が強烈に感じられてしまったのですよね。何かとにかく全編でワザとらしいとゆーか、ソレってたぶん主要登場人物+主要な脇役のほぼほぼ全員がそーいう所謂「オネエ」的な方々(=オネエを分かり易く演じてる俳優さん)だったっていう根本的なトコロに由来する様にも思えていて、やはりどーしたって「演じている」ってコト自体が見透けてしまう…(+その違和感は、一人一人のソレ自体は許容範囲の内でも、今作ではソレがとにかく沢山積みあがってゆくから…)という意味でもの根本的なコトだったかも知れないと思いますかね。特に主役の三名に関しては、個々の演技のつくり込みの質としては素晴らしかったと思うのですケドね(⇒中でも、滝藤賢一さんの女性的な所作・色気みたいなモノは凄かったです)。 [DVD(邦画)] 4点(2024-06-16 09:05:33) |