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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1635
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  黒いジャガー 《ネタバレ》 
何とな~く、当時ヒットしたのはまァ分かるな~てな感じの悪くない出来にも思えるのです、が今今に観直すとちょっとあまり盛り上がらないかもな…みたいな感覚もありますかね。今作もブラック・ムービーの嚆矢の一つってコトではあるよーで、登場人物(勢力)は総じて黒人の方々が主体って感じではあります、がまずソコに無暗に人種的対立を捻じ込んでいる訳でもない様にも見えていて(=メインのバトルは黒人勢力の三つ巴!みたいな感じだし)その意味でもより娯楽的にシンプルに観てゆける作品だって気もしてますかね。肝心の主役、黒人私立探偵シャフトの(キャラやルックス含めての)総合的な魅力も、個人的にはまずまずではなかったか…と感じます。ただ、お話の内容&描写のレベルはごくクラシックなクライム系のソレ…とゆーか、重ねて現代ではクライム「アクション」とまで言っちゃうのは厳しいかも…みたいな感じでもありますかね。再び、クラシックなソレとしてノンビリ暇な時に観るなら、決して悪くはねーかも…とは思えました。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-08 15:11:16)
82.  吸血鬼ブラキュラ 《ネタバレ》 
ブラックスプロイテーションというジャンルが在るのだそーで、コレはズバリ黒人観客に観てもらう為に黒人のキャスト(+スタッフ諸々)を起用したった…という意味でのエクスプロイテーション(⇒B級映画)の一種だってコトらしいのですね。ただ、だとするとソレを「~プロイテーション」と言ってしまうのは(少なくとも)「余計なお世話」にも思えるとゆーか、ソレはナンなら全部そージャン!という気がしてしまうのも確かですね。なので、最近はこーいうのは「ブラック・ムービー」って言っちゃった方がより適切なのかも知れません(⇒ジャンルの用語としてはやや範囲が広がって+曖昧になってはしまうのですケド)。  今作は、その70年代初頭の「ブラック・ムービー」の中でも比較的有名、かつつくりがしっかりしてる方…とのコトで、観ると確かに当時(とゆーかちょっと前)のハマー・フィルムの怪奇映画…位の質感は間違い無く有していると(私も)思いました。とは言え、筋書き自体は結構ムチャクチャではありまして、何故かルーマニアのドラキュラ伯爵の城に奴隷貿易を止めさせに来た部族の長が、逆にドラキュラの呪いを受け棺に封じられ⇒そして現代のロサンゼルスに復活する…みたいな(ワリとトンデモな)ヤツですね。多少面白いのは、流石にロサンゼルスはトランシルバニアの山奥ではねーのでブラキュラがちょっと血を吸うと⇒結果的に吸血鬼がドンドン増えていく…みたいなゾンビ的要素のある種の先取りがされているコトと、そして何よりクライマックスで思ったより潔く死んでゆくブラキュラのキャラクターそのものですね。そーなのです、ブラック・ムービーだからって主役のドラキュラをブラキュラにしちゃってるってのは、よく考えるとナンか変じゃね?(逆じゃね?)みたいな気がワタシ最初っからしてたのですケドも、ソコはフツーにチャンとしてました…てコトかと思います。結論、隅々まで中々に物珍しくて面白かったので(+終盤は結構派手に盛り上がってフツーに面白く観れて居たので)ココは一点プラスしておこうかと思います。お暇ならそのうちどーぞ。
[DVD(字幕)] 5点(2024-03-05 21:34:16)
83.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
最近、元ネタの方を観てから今回再見してみると、思った以上に「まんま」なんですねコレ…(⇒でも、大昔に元ネタ知らずに観た時も「古いなァ~!」と思った記憶は在りますケドも…)とは言え、元ネタは80分位なのにコッチは軽く1.5倍の尺には為ってるのでして、そしたらソリャ~こ~なりますよねって感じにグダグダしてますよね。それでもラスト30分位は、筋書き的には大まかには同様ではありつつも時代相応に(ある程度)派手+グロくはなってるので、全く使い道が無いってホドではね~かな~とも思います…ケドも個人的にはどっちかちゅーなら元ネタの方を観た方が好いかな~とも思いますかね。どのみち、アクセスし易い方を観るしか無い様な気もしてますケド。。  一点、元ネタは何となくアメリカの「田舎」が舞台なのですが、コッチはフツーにサンフランシスコが舞台なのですよね…個人的には、そーいう開放的で繋がりの薄い(=隣に誰が住んでるのか知らない…的な)コミュニティを舞台にしてんのも、却って逆効果じゃね?と思ったりもしました。まあ、アメリカだとシスコでも&この時代ならば、今の日本ホドにそーいう感じでもなかった…というコトかも知れませんケドね。
[DVD(字幕)] 5点(2024-02-21 00:53:15)
84.  日本女侠伝 血斗乱れ花 《ネタバレ》 
4作目はまた、炭鉱ブームに沸く明治の九州…が舞台なのですが、藤純子さん自身は(物語冒頭では)大阪・船場の呉服屋の女将…というコトで、まず今作では最後まで上方・大阪弁で通しているのがナンかだいぶ色っぽいのですよね。何となく京都のイメージがあったりもしたのですが(⇒ごく個人的に)元々育ちも大阪が長い…て方だとゆーのも今回初めて知りました。流石に元が呉服屋の女将さん…というコトで、今作の彼女はも~完全に堅気で、また全体としても(他の人も含めて)どっちかと言えば確実に大人し目…なお話・演出だったという印象です。その意味で、鉄火場に替わる一番の(彼女の)見せ場は「泣き落し」でしたかね⇒今作は、ラスボスが大木実でその手下が遠藤辰雄、んでソイツらの仲間だけど(その泣き落しを喰らって)寝返るのがなんと天津敏…という、ソコからしてもやや珍しい方の作品だったかも知れません。  しかし、終盤にかけてがま~た矢鱈とマロいのですよね…(テンポ的に…)前述どおり中盤も泣き落しの静かなシーンが見せ場で、その後もお涙頂戴…みたいなシーンが終始続いてゆく感じで、でもゆーてラストはまた健さんがカチコミを仕掛けて(皆殺しにして)終わる…のですケドも、そのシーンすらもな~んかゆったりテンポで哀愁の方が際立つ様な感じでもあって……個人的には、好きかor苦手かでゆーたら、少し後者の方だった…かも知れません。。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-21 00:01:19)
85.  日本女侠伝 鉄火芸者 《ネタバレ》 
シリーズ3作目ですが、今作は1作目同様にまた藤純子さんは芸者、それも「辰巳芸者」と名高い深川の芸者…というコトなのでして、諸々の出演作と比較してもまずは相当に頼り甲斐のある女傑!という様な感じの方ではありましたですね。ただ、だからとゆーか周りの人物が総じて藤純子さんに頼り過ぎなきらいがあって、個人的にはソレがちょっとイマイチにも感じられてしまいました⇒特に、彼女の第一のパトロンな筈の曽我廼家明蝶が実にだらしない…で、全体的には今作もまた(藤純子さんと菅原文太の)悲恋もの…に仕上げられていると思うのですが、この部分に関してはまあまあ悪くない出来だったかな、とも思いました(でもまあ、同じようなのも今までも散々観て来ては居ますケドも)。  一点、芸者としての(修羅場に替わる)見せ場としては、宴席での呑み比べ的なシーンがあったり、あとは恒例の日本舞踊のシーンも(当然)複数回入ってきます。今作では、深川芸者が芸を競う「羽織会」?というハイライト的シーンが終盤に設定されており、ソコで藤純子さんが踊るのが歌舞伎舞踊中の名作『保名』というヤツだそーなので。別に興味を持って(モノホンのを)観に行けば好いダケのコトではあるのですが、ソレでも思いがけず中々に貴重な経験をさせて頂くコトが出来ました。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-20 23:57:21)
86.  少林寺炎上 《ネタバレ》 
何故に少林寺が炎上するかとゆーと、コレを危険な反乱分子と見做した清の五代雍正帝が大軍を派遣して焼討ちにしちゃうからなのですね。で、どーすんのかな?と観てるってーとナンとも意外、大砲をしこたま運んできて遠隔攻撃で滅多矢鱈に爆撃するのですよ!このシーンは中華風なお城のミニチュアをご丁寧につくり込んで、ソコで火薬がパッカンパッカン爆ぜるのを俯瞰で観てる…てこーゆうの最近ナンかで観たよーな…と思ったら『ドクター・ストレンジ2』のカマー・タージ襲撃(by スカーレット・ウィッチ)シーンっすよね。おお、驚くコトにあのライミ御大は、このマイナーなカンフー映画を嘗て観ていたのだと考えて間違いは無いでしょう(嘘)。  で、ただただ右往左往する少林寺軍団ですが、ゆーてどーしよーも無いので秘密の抜け道(何故やら2系統用意されている)から逃げようとするのです、がその隧道ってのが脱走防止の為に仕掛けがしてあったりデカい岩が邪魔だったりで通れない…という危機管理能力の低さなのですよ。とは言え、ソコは教祖様がその身を犠牲にして岩をどかしたり、あと(詳細な理屈はよー分かりませんが)デカい釣鐘をブッ叩いてみせたりして幾ばくかはどーにか脱出に成功するのです。コレもな~んかデジャブ…と思ったらコッチは『バキ』の少林寺勢、ドリアンやら烈海王やらにそーいうエピソードありましたよね(ゆーてまあ、岩に関しては「砕く」ワケではねーですケド)。ああ、信じられないコトに板垣恵介先生もまた、この誰も知らない香港映画を愛して止まないという御仁だったのだと私は確信しております(冗談)。  で、結局お話としては「やられたらやり返す!」なヤツでしかねーのですが、率直にこの(起承転結で言えば「承」くらいなモンの)焼討ちのシーンが30分強とダラダラ長すぎて(⇒だって最大の見せ場=カネ掛けたシーンなんだよ!てのは重々承知ですケド)結論的には全体としてかなりダルいのですよね。んでまた結局、少林寺軍団はイマイチ誰が誰やらも分からない様な(主人公も特に不在の状態で)進行してゆきますし、終いにラス前にゃ「裏切り者は誰だ!」みたいな話になってくのもま~たダルいのですし(知らねーよ!と)。主人公不在…という意味では、ド初っ端に如何にも主要人物ヅラで出てきて15分間暴れに暴れ回った女のコが、ドコで再登場すんのかな~と思って観てたら出てきたのはナンと残り70秒になってからでした…と。コレとかだって、流石にちょっと感情移入ってのが困難に為りすぎて(お話としては)だいぶんイマイチですよね。  もう一点、カンフーとゆーてもアクションの大半は武器術が占めており(まあ相手が正規軍だから当然と言えば当然ですが)よく見ると体術自体はまあまあモッサリ、かつ振付けとかも正直雑だな~と思えました。スピーディで(アクション役の人数的には)ボリューミーで、かつ全体としてもアクションシーンの分量自体は決して悪くもないのですが、個人的には(その辺含め)アクション面も少しイマイチ…でしたかね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-18 23:51:59)
87.  危険を買う男 《ネタバレ》 
今作のベルモンドは「ハンター」と呼ばれる裏家業の男で、政府から汚れ仕事を請け負って報酬を得ている。役自体には中々ハマっていて、悪過ぎない悪さやカッコよさ、そして茶目っ気や色気もふんだんに醸し出して、やはり魅力あるな~と思いましたね。悪役の極悪犯罪者「タカ」を演じるブルーノ・クレメルの存在感と(コレも)悪辣さも中々高度で、その点は好かったと思います。  残念なのは2点、まずベルモンドとコンビを組む若造が…なんか「教訓」とかってのをベルモンドが彼に語り込んでゆく感じは『怒りの荒野』のリー・ヴァン・クリーフぽくもあったのですが、今作の若造はかの作品のジュリアーノ・ジェンマの様には成長してゆかなくて、基本終始ベルモンドの足を引っ張りっぱなしで結局…つーのは観ていてチョイと面白くなかったと感じます。もう1点、私がしっかり観てなかった…のかも知れませんが、若造にこだわってたのはタカの顔を知ってる唯一の目撃者だからなのですよね?であれば、オーラスでベルモンドがタカの正体を知ってるのは何故なのでしたっけ?ストーリー全体としてもちょっと雑な感じではあったかと思えてまして、ソコも少し残念ぎみかと感じました。まあ、時代相応なクオリティのアクション・スリラーかとは思いますケド。
[DVD(字幕)] 5点(2022-03-26 19:53:45)
88.  犬神の悪霊 《ネタバレ》 
いや完成度という意味では、決して褒められたモンじゃない作品なのは確かですよ。ただ、この行き当りばったり感というかチグハグ感というか支離滅裂かげんというものについて、これが何故にこーなったのかを考えるのはホラー愛好者としては中々に面白いことであったりもするのですよね。あと単純に、こんなホラー世界中探しても今作くらいしかないでしょうし、今後こんなのがつくられる可能性も限りなく低いでしょう。その意味では、あくまで珍品としての鑑賞価値というものは今後も衰えることもないものか、とも思ったり。  まず本作、質感としては(現代劇ながら)50~60年代の「怪談」系の邦画ホラー映画の影響を色濃く残すというか、ショック描写その他にしても諸々矢鱈とおどろおどろしいです(正直あまり怖くありません)。同時に妙にややっこしい(その一方でイマイチ繋がりの悪い)展開運びも、我が国古来の怪談ばなしをどこか想起させるというか。落語や講談の世界に残る「怪談」というのを幾つか聴いてみても思いますが、この国のソレの根底にあるのはただ「怨念」なのであって、その怨みつらみに重みを与えるべく、とでもいうか、その手の怪談というのは思いのほか筋が複雑なのですよね(有名な部分というのはごくダイジェスト的に切り抜かれたものだったり、という)。  ド初っ端からウランがどーたらゆってたりちょっと風変わりな作品にも見えますが、根本的な部分は色々と実に古典的で日本的な作品だと思うのですよ。その今作がある種「失敗」している最大の要因は、コッチが恐らく70年代の洋画オカルトホラー(『エクソシスト』とか『オーメン』とか)の影響なのでしょうが、より迫力・凄みのある描写をしこたま入れてやろうという強い目的意識と、それをこの日本的怪談ばなしとどう整合させるかというノウハウの欠如、ということなのでしょうね(その部分について、割かし気合の入った製作だということも完全に裏目に出ていますね)。本作のショック描写というものは所謂ホラーのソレではなく(少なくとも後にJホラーという形で価値あるものとして結実したソレではなく)、なにか別のジャンル(アクションとかカンフーとか任侠ヴァイオレンスとか)のものになってしまっているのですよ(何故か爆発シーンも多かったりとか、ラストのアレとかもそーですし)。結果、スゴくチグハグで統一感の無い作品になってしまっている、ということですね(もちろん、現代のホラーに観られる「人を怖がらせるために必要なノウハウとしての統一感」が無い、という意味です)。  以上、駄文はご容赦願いたいですが、結論です。重ねて本作、珍品枠あるいはホラーのお勉強として観る分には大変参考になる作品かと思います。エロシーンも(中盤までは)結構多いので、普通に観るにも全く無価値、というワケではないですし。
[DVD(邦画)] 5点(2020-12-30 23:03:18)
89.  青い体験(1973) 《ネタバレ》 
男どもはとにかく揃いも揃ってバカばかり。特に主役の中坊のバカさ加減は深刻で、将来絶対ロクな大人にならないのを請け合ってもいい(いくら私でもこいつよりは多少マシだったろうと自信を持って言える)。しかし、肝心なお姉さんの方も決して聡明とは言い難い、というか、ほっときゃいいのにこのバカガキに付き合って張り合ってしまうのだよね(冷たく突き放さないだけある種優しい人なのだろうね)。本作に描かれるものというのは、おバカな男と女のマウントの取り合い、つまり、男を黙らせる一番手っ取り早い方法としてのエロ、という訳だ。  個人的には、主演のラウラ・アントネッリは見た目的には超タイプ。であるし、年齢も絶妙(いわゆる二十シッパチ三十凸凹、という乙なヤツですね)。地味に撮影は名匠ヴィットリオ・ストラーロで、よく見ると中々に凝ってる画づくりが秀逸、なのも相まって、女優の性的魅力というものは確かに出色にも感じる。しかしお話の方は前述どおり、ちょっとバカ過ぎて観ていてだいぶん苦しかった。映画としてはいい大人に勧められる作品とは到底言えないかと。  むしろ、実は子供向けなんじゃねーか、とも思う。観ていて唐突に思い出したが、私もこの映画中学生の頃観てましたわ(多分深夜に)。今作、中学生がコッソリ観る分には実は適切なエロさ加減かとも思う(というか、これぐらいで我慢しとけ、という)。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-09-16 21:30:06)
90.  怒りのガンマン/銀山の大虐殺 《ネタバレ》 
マカロニ晩期とも言える70年代ものですが、随所で暢気な音楽も含めて、つくり自体はもっと古い時代のウエスタンを思わせるというか、年代も考えれば率直にややダサいです。リー・ヴァン・クリーフ演じるクレイトンにしても、少し勿体付け過ぎ、カッコ付け過ぎです。お話の構成要素もかなりオーソドックスで、かつそれホド展開運びも上手いとは言えません。クレイトンが何故フィリップに肩入れしているのかは終盤までサッパリ謎ですし(ラストまで観ると理由はチャンとあるのですが)、フィリップが生き長らえている唯一の理由であろう金鉱の場所の話も途中からどーでもよくなってしまっていたり、やや雑ですね。  ただ、流石に70年代ものだけあってアクションは西部劇としてはそこそこ派手な気もします(特に序盤とか)。あとラストの決闘も、これも極めてオーソドックスですが、ここは流石のクリーフだけあって緊迫感はまずまずで気持ち好く観終われたというか。結論、別にそこまで糾弾する程に出来の悪い西部劇、とは言えないと思います(個人的には、暇潰しには十二分でした)。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-08-23 04:28:27)
91.  サンゲリア 《ネタバレ》 
昨今のヴァイタリティ溢れるゾンビを見慣れた身からすると、フルチのゾンビというのはやはり少し方向性が違う、という風に思う。結果的にゾンビ映画というのは「人が人を喰らう恐怖」「その属性が感染していく恐怖」を尖鋭化する方向に進化していった様に思われるが、フルチのゾンビは単純に「死んだ人間が動く」ということの恐怖を最前面に押し出している。要は、死体って気持ち悪いし、それが動いたら尚更気持ち悪いでしょ、ということだが、その分、グログロに腐り果てたフルチのゾンビはもはや動くのもやっと、というモタモタ加減で、その意味でも今現在これを鑑賞すると、ある種の「オツ」な味わいを感じ取れるとも言える(偶にはこういうのもイイかも、的な)。ただ、結局のところそれは恐怖描写の中でも最も低級というか、本質的にはただ「見た目が気持ち悪い」ということに留まるものであり、進化の方向性としては底が浅く、あまり後続が続かなかったのも然もありなんと言えるのだろう。  とは言え、目に一杯にミミズを湛えた腐敗ゾンビのインパクトなどは確かに凄まじく、その他のグロテスク描写の切れ味も中々で、本作がかつてヒットしたのは重々納得できるクオリティだと言える。加えて、後続のフルチ作品に比べれば展開運びも(極めて陳腐ながら)ある程度筋の通ったものであり、観易いか観易くないかで言えば確実に観易い。フルチ入門としてはある意味完璧な作品だと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2020-07-17 00:42:46)
92.  ドリアン・グレイ 美しき肖像 《ネタバレ》 
あのヘルムート・バーガーがドリアン・グレイを演じた作品、と聞きつけ、勇んで鑑賞。結論から先に言うと、そこまで悪くはない…よーにも思うのだ、ケド……  舞台は(製作当時の)現代に翻案されており、ゴシック・ホラーとしての雰囲気は(あくまで当時の)モダンなものに置き換わってしまっている。筋書きもほぼ原作踏襲だが、あまり製作費が無いのかも知れないけど演出はどれも安上がり(例えば、肝心の肖像画なんかも相当に適当なクオリティの代物だったり)、かつ、特に心情表現の部分などには深みも感じられない(とりわけ、ドリアンの心情表現とかがかなり適当で、殊に肖像画が次第に醜くなっていくことへの畏怖であるとかは殆ど伝わってこない)。  あと、最も重要なヘルムート・バーガーの出来だが、これもかつてのヴィスコンティ作品で魅せた芸術とも呼べる様な美貌、とまでは言えない、と率直に感じる。特に序盤、正直言ってあまり何も考えずに演技している場面とかが中々に残念な出来に思えた。ただ、中盤以降のシリアスなシーンで傍目にも気合が入ってくると、途端に素晴らしい容貌になるのは流石と言える。監督に言いたい。ヘルムート・バーガーを起用すればそれで良いのではない。ヘルムート・バーガーにも常にヘルムート・バーガーを演じさせるようにしなければならないのだ、と。
[DVD(字幕)] 5点(2020-07-14 23:23:59)
93.  娼婦ケティ 《ネタバレ》 
サブスクで観れる様になってたので…  ですが、前作『危険な愛』と似たよーなのを似たよーなキャスト(ルトガー・ハウアーとモニク・ヴァン・デ・ヴェン)で…ってゆうヤツなのだろーとは(ハナから)思っては居れども、正直それ以上でない…ケド全力でそれ以下…とゆーか、どだいルトガー・ハウアーなんてかな~り後半にならないと出て来もしないですからね。終わり方とかもメチャ中途半端な感じですし、そもそも原作の流れを追ってるダケで結局ナニが言いたかったのか=人間ドラマとしてのテーマたる描き出すべく「人間性」とは一体ナニ・ドレだったのか、みたいなトコロは率直に相当に微妙…と言う他無いですね。重ねて前作『危険な愛』には全く及ばない⇒端的には粗悪な「二番煎じ」としか言い様が無い…みたいな感じっすかね。無念……  唯一、それでも何らか好いトコロを捻り出してみるならば、コレも前述どおり主役は完全にモニクさんの方になってるので、彼女の魅力…みたいなトコロは(少なくともボリュームとしては)今作の方が上回るか、とも思います。それでも、その「質的な」部分は決して全く上だったとも思えないトコロではあるのですが、珍しく彼女のファンなら観ても好いかも…位の感覚までなら無くはないとも言えますかね。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-05-17 21:55:29)
94.  残酷女刑務所 《ネタバレ》 
うーん…面白くないな……映画のどんなジャンルでも、多少なりとも経時変化としての「陳腐化」とゆーのは避けて通れないコトかとも思うのですが、比較的に顕著なのがアクションとかかな~とも思ってましたが(意外と)ポルノ系統も高度にそーなのかも知れませんね。女優さんが(揃ってまあまあ美人なうえ)トップレスまでは平気で見せてくれるのでありますし、セックスシーンや折檻シーンもチャンと在るには在るのですが、今観るととにかくどれも「生温い」のですよね…まあ、今どきならAVとかで幾らでももっとハイレベルで、かつ(間違い無く部分的に)ホンモノ度も高い描写が観れる状況なワケではありますし……  いちおう、建付けからの監獄もの⇒で終盤は脱獄もの、でもありまして、ラスト付近はアクションぽい展開にもなってゆくのです、がコレも(年代的には珍しい方の女性ものアクションてコトで)やはりキレ味は欠いてますし……まだあまり研究出来てはいませんが、同じ年代の同じジャンルなら邦画の方がより尖鋭的…である気もしますね(⇒ちょっと他のも観てみましょう)。
[DVD(字幕)] 4点(2023-08-17 23:04:35)
95.  ハロウィン(1978) 《ネタバレ》 
コイツと、あと『13日の金曜日』の一作目とゆーのは、随分昔に観たんですケド「え⁉全然面白くないジャン⁉」てな記憶しか正直残ってなかったのですよね⇒ほか薄っすらと覚えてるのが、『13金』は兎に角まァ肝心のジェイソンが出て来ないし…でコッチに関してはまた兎に角「エンジン掛かるまでが長すぎる」というコト位で。今回、チャンと観直してみてもその記憶は当たってて、残り30分チョイ前位からチョコチョコと殺しのシーン自体は入ってゆくのですがソレとて単発⇒で主役のローリーがデンジャラスな状況に陥るのがきっかり残り15分になってからという体たらくなのです。ソレ以降はまあまあ…とは言え、じゃあ我々は75分もナニをやってれば好いねんな!と。。  ※いちおう、今般ではエクステンデッド・エディションなる100分版が流通しているよーで、今回の再鑑賞も出来ればソッチを観たいな…と(当初は)思ってたのですが、調べると結局ショックシーンが足されてるワケではないよーなので、オリジナル版を観るコトで好かった(てかコッチのがまだマシだった)のだろうと思ってます。。  ただ、今回観直して思った(とゆーよりは捻り出した)私なりの答えとゆーのは、今作ってそもそもハイテンションなスプラッタ…とゆーよりはどっちかと言えば不可解さを怖がる方の雰囲気系ホラー、を指向してた作品じゃねーかな、と(音楽とかの感じなんかも含めて)。確かに、ごく得体の知れないマイケル君のローリーへのストーキングが序盤から3,40分は続くのですし、コレを初めて=ナニも知らずに観たのだったら「ナンか知らんケド不気味だな…」と思うモノではねーでしょーかね。しかし、そこら辺が頭に入ってる私なんかが今今に観るとなると、逆にも~笑っちゃったりなんかしてしまいましてですね…(奥ゆかしいな~マイケル君!てなモンで…)その意味でも、平成生まれ以降の人たちが今更観る様な作品ではないのかな…と思ったりもしますね(続編・リメイクの方を是非どーぞ)。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-10 21:53:38)
96.  地獄の私刑・黒い欲望の報酬 《ネタバレ》 
かなり安手な70年代英国産サスペンスで、サイズからしてもごくコンパクトなヤツ…ですかね。率直に、八割がたのグダグダと、残り二割がサスペンス的アイデアを一発カマしちゃれ!てな感じの成分構成になってまして、そのアイデアが炸裂するオーラスには(ゆーて)そこそこの面白みは在るかな…とも(否、炸裂するってホド鮮やかでもねーかな…とも)。ただ、とにかくその他のグダグダが余りにもグダグダ、加えてまた少しバカっぽ過ぎるのもありまして、中盤は正直ちょっと(いやかなり)ダレてしまいましたよね。。マジで、多少なりとも「段取り」てェのを整えるコトの出来る人間 or 感情に流されずに理性的に判断の出来る人間、つーのが一人として出て来ないのですよ。正直、好くコレでサスペンスに仕上がったな…とも(否、コレも本来はブラック・英国・コメディとして捉えるべき作品なのではねーかな…とも)。殆どロハで観れたから好い様なモノの、カネ払ってまで観る価値が有るかとゆーと…うーん……  ただし一点、本作の数少ない「ウリ」の一つであるジョーン・コリンズさんは、シンプルに相当にエロっぽい美形ですし、終盤手前には(またごく無駄に)ホットなランジェリー姿を披露して呉れても居るのですね。しかし、脱いでやったんだからモ~私の仕事は終わりよ!とバカリにその後は(不自然なマデに)急激にフェードアウトしてまうのですよね。。重ねてそんなトコロも含めて、本当にアイデア一発!なサスペンスで人間ドラマとゆーのには皆目成り得て居ない…てレベルの作品なのもまた間違いはねーですね。はい。
[DVD(字幕)] 4点(2023-03-05 23:22:31)
97.  恐怖と戦慄の美女<TVM> 《ネタバレ》 
この頃売れていたカレン・ブラックを前面に押し出してのテレビ映画(3作品のホラー・オムニバス)であるが、時代&フォーマットを考えてもかなりシンプルな(≒陳腐な)話が雁首揃えている印象。コレで肝心なそのカレン・ブラックが絶世の美女!だとか言うなら現代でもま~だ観る価値が在るのかも知れないが、そーとも言い切れない正直微妙なルックスの方でして…ただ、ソレもあってかホラーとの相性はそもそも好さそうな女優さんだとも思いますし、どの話も結局彼女が黒幕…てヤツなので(3話めも結果的には最後の彼女の顔が一番ブキミなワケで)キャスティングの意図自体は間違ってないとも思いますケドね。  1.ジュリー(26分) 意外性重視(なダケ)のオチが全てという作品で、不可解ではあるが筋は全く通らない…というある種古風なホラーかも知れない(キョウビあまりこーいうのも観なくなったな…と)。物理的描写にも全くホラーっぽいのが皆無なので、実に薄味…とゆーか無味無臭だよねコレ。まあ、結論から先に言ってしまうとこの3作だと『アメリア』をトリにするしかなくて、じゃあこの『ジュリー』を1話にするか2話にするか…だったらまァ1話かな、と思ったりも。  2.ミリセントとテレーズ(21分) ホラーとゆーか根本的にはミステリーだし、だから『ジュリー』よりも更に波風が立たない(静まり返った)お話。そして、流石に現代に至っては(否、おそらく当時でさえも)最初のシーンでミリセントがあーだこーだ愚痴ってるのを聞いてるダケでもオチの予想はなんとなく付いてしまうのだし、で次のシーンでテレーズが出て来た瞬間ソレは確信に変わるのである。悩ましいが、コレを効果的にやりたいなら少なくともテレーズは顔を終始隠しとかないといけなかったのではねーか…と。まあ、カレン・ブラックに色々やらせるってコンセプトからもずれちゃうのでやっぱ微妙(無理)なアイデアだな…とも思うのですケドも。  3.アメリア(24分) 3作目は比較的しっかりホラーしてくれてるものの、本当に本当の意味でワンシチュエーションでしかないので、現代の一般的なホラー映画だったらコレで引っ張れるのは精々10分である、が今作ではソレを20分位繰り返し繰り返しやったってるので、ま~冗長なコト!(何部屋あんだよ、と)ただ前述どおり、オチのカレン・ブラックの顔自体はまあまあ気持ち悪かったので、3作の中では一番印象に残る作品なのは間違いないか、とも。とゆーか、コレも1・2作目みたいなのだったら正直ヤバかったと思いますね(ナニが『TRILOGY OF TERROR』や!と)。
[DVD(字幕)] 4点(2022-10-08 21:23:02)
98.  タランチュラのキス 《ネタバレ》 
如何にもホラーぽい見た目諸々ですし、少なくとも製作当時はそーいうつもりでつくられたヤツなのは確実かと思うのですが、恐怖描写てのはほぼ全部単なるクモ(生のタランチュラ)なのでして、まァ正直別に怖くはねーのですよね(ゆーて、タランチュラって見ように依っては結構可愛くないですか?)。そもそも主人公が(殺意はしっかりと抱いた上で)タランチュラを放つ⇒標的は皆一様に驚愕と恐怖のあまりポックリ死んでしまう…という「そーはならんやろ」な展開の繰り返しなので、ホラー或いはサスペンスとしては正直「ゾクッと」とか「スカッと」とゆーよりは「モヤッと」の方がより強く感じられる…とゆーのは(ワリと終始)そーかも知れないのですよね。  ただ、ホラーではないにせよあくまでサスペンスとして観てゆくと、まずは殆ど罪悪感も無くしこたまどんどん殺してゆく主人公の小娘のサイコパスな風情と、でもゆーてクモを置いてるダケだからなあ…というある種のキレの無さ(=ゆーてなんかソコまで悪辣に見えてこないというもどかしさ)、加えて彼女の標的となる連中の方とてこれまた皆少なからずアクドイ感情移入不能な輩どもであるコト、この辺りのボンヤリとした感じが何となくまろやかに調和して、サスペンスとしてそれなりにイイ感じにハラハラと観てゆけるかな…という気もするのですよね(ある種謂わば「針」がフラフラしっ放しで、どちらかに振り切れるというコトが無いとゆーか)。ギリ暇潰しにはならんコトもねーかな…位の感じではあります。
[DVD(字幕)] 4点(2022-07-22 02:16:12)
99.  好色元禄(秘)物語 《ネタバレ》 
うーん…イマイチ……  とは言えなにしろ、あのひし美ゆり子がガチで脱いでいるという絶対的価値はまず在るかと思うのです。そしてそのオッパイ自体だって確かに期待以上の素晴らしいモノではあったのですし(まあ『ウルトラセブン』観てれば分かるコトですよね)。しかし今作、ポルノとしては内容自体はかなりソフトですし、その具体的な内容以上に女優さん達が揃ってあんまり「気が入ってない」感じでもあるのですよね。やはり、ひし美ゆり子にせよ(今作時点では)橘真紀にせよ決してこの方面の経験値が豊富、というワケでもないコトの影響は残念ながら隠し切れなかった…てコトかな、と。  んでまた、全体の空気感もややチグハグ・不整合と言いますか…窪園千枝子なんて飛び道具を使った至極バカっぽいシーン(鶴光もココで使ってるし)だとかを散々ブチ込んでおきながら、また少なくない場面が妙に文芸気取りのポエミーだったり…と非常に一貫性を欠いているのですよね。正直、ポルノとしても劇映画としても両面でイマイチで使いドコロが見出せない凡作…という感じすね。重ねて、ひし美ゆり子ファンのコレクションアイテムとしては無価値とは言えないとは思いますケド。
[DVD(字幕)] 4点(2022-06-04 12:53:34)
100.  不連続殺人事件 《ネタバレ》 
原作は未読ですが、我が国の古今の探偵小説の中でも傑出した一作とのコトで、その事件ものとしてのクオリティ(殊に推理の取っ掛かりとなる例の「心理の足跡」というヤツ)については流石に決して悪くないモノに見えましたし、ソコの際立たせ方・あるいはオーラスの種明かし自体もソコまで悪くもなくまずまず明解でもあったか…とは思うのですね。でも、如何せんやはり映像化には向かない作品とゆーか、少なくとも映画としてはやっぱ到底表現不可能なレベルで登場人物が多すぎますよね(だから、やるとしたらある部分はオミットしていかないとどーにもならん…てなヤツかと)。個人的なハナシとしても、そもそも最近事件ものの映画自体があまり面白く観れない…とゆーか、ただ殺される為だけに用意された人物・状況設定とゆーのがどーにも浅い・軽いと思えてしまって…とゆーか、その意味では今作はその極致でもあったかな…とまた思います。正直、種明かしだけ観れば(=オチだけ教えてくれれば)あとは誰がどーなろーがどーでもイイや…という感じに途中から為ってしまいましたですね。多分、小説の方を先に読んだ方が好かったヤツかと思います(なので心置きなく1点引かせて頂きました)。  原作も読まずに何故に今作を観たかとゆーと監督が曾根中生だからなのですが、ロマンポルノからも結構大勢女優さんが連れて来られてましたね(宮下順子だの梓ようこだの岡本麗だの、大体が多門の妾だからある意味適切だとも思いますが)。結局一番目立つ役柄だったのが絵沢萠子だってのにも少し笑ってしまいましたが、中で私の好きな泉じゅんが1シーンだけ大きく可愛く映ってたのはチョイ嬉しかったですね。
[DVD(邦画)] 4点(2022-04-29 00:27:29)
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