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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  PERFECT DAYS 《ネタバレ》 
凄く、凄く好い映画だとは思うのですよ。非常に淡々と流れてゆく(ダケの)物語ではあるのですが、ほぼほぼ終始それがまたとても心地好く流れてゆくのだなあとも思いましたし、それで居て随所でホッコリ笑えたり・トコロに依ってはグッと急に泣けそうな箇所も在ったりして、また我々日本人であればそれをごく親しみ易い身近なモノとして観てゆけるとも思いましたし・一方で外国の方なら逆に大いに物珍しいユニークなモノとして観てゆけるだろう、というその意味ではある種「多様な・多面的な」価値を擁する映画にも成っている…と思ったりしてですね(そーいう映画って、それだけでもナンか好い映画だよな…とは絶対思いますよね)。  ただ、唯々但し、この映画ってとにかく、私にはモ~ひたすらにあの『パターソン』でしかなかった⇒だから、観終わっても結局全く同じとある一つの感想しか出て来なかったのですよ(根本的なモノとしては)。勿論、まず世の中にはこーいう映画ってこの2つの他にも幾らでも在るとだって思いますし、その中で偶々私がこの2作をこの順番で観ていた+その上に私自身が『パターソン』の方をごく非常に気に入っていた、というごく個人的な事情が在ったダケのハナシだとは重々承知しても居るモノの、だとしても今作、率直に私は(逆にちょっとギョッとする位に)何故にこんなにパターソンなの?と少しモヤっとしてしまったのが本音なのですよね。なので結論、評点は(『パターソン』との前後関係を鑑みて)この位にしておきます⇒もし『パターソン』を私が観てなかったのであれば、コレは絶対にもう少し高くなっていたとは思いますかね。
[映画館(邦画)] 7点(2024-01-03 17:59:59)
82.  ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉 《ネタバレ》 
シンプルに、かなり強烈な作品ですね。映画としても、楽しめたとは全く言えないですが完全に引き込まれて観ては居ました。同時に、ホロコーストの実際の様々な事柄・要素に関して非常に明快に分り易い・勉強になるという作品に思えます⇒ナチス側が何をどう考慮し、その結果どのように具体的にホロコーストを進めたのかが好く分かる。その観点からすると、今作は(ほぼドキュメンタリと言っていい程に)会議とその前後の時間のみを描くものであるので、その外側にある状況については(端的にはナチスの組織構造や戦況、特に東部におけるアインザッツグルッペンの活動について、等)事前に少し頭に入れておいた方がより理解を深めるコトが出来るかも知れません⇒ただしその意味でも、そういったモノを学べる映画としてそのジャンルの中で確実に中核を占める様な作品だとは思われます(その意味でも、また価値ある作品だと)。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-24 17:36:40)
83.  グリーン・ナイト 《ネタバレ》 
中世イングランドの物語詩『ガウェイン卿と緑の騎士』を映像化した作品です。そもそもソレ何?てハナシをするなら「アーサー王伝説」のスピンオフみたいな感じでしょうか、主人公の騎士ガウェインはアーサー王の甥、という設定ですかね。そのお話の内容自体は、かなり高度に寓話的な…とゆーか随所に教訓めいたモノが散りばめられた物語にはなってまして、全体の構造自体はそれでもシンプルですが⇒細かいトコロは(現代的な感覚からは)ちょっと辻褄が分り難い…みたいな感じでもありますね。でも正直、そのお話の内容そのものとゆーよりは、どっちかちゅーと映像や音楽の方にこだわり抜いてるごく本格的な方の雰囲気映画…てのが表現としてはよりしっくり来る感じです(たぶんもう、アート系に片足突っ込んでる…と言っても全然好い方のヤツかと)。それでも、テンポはまたワリとまったりしてるのですがソレも相まって描き出される荘厳で重厚な空気感(世界観)とゆーのは、率直に中々のモノだったと思いますね(ある種、非常にA24ぽい…とも)。なのでそーいうのがお好みな方になら是非、という感じです⇒私自身は、かなり好きな方のヤツでした。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-24 17:34:41)
84.  バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー 《ネタバレ》 
こないだのフランス製実写版『シティハンター』はまだ観てないのですが(実は『シティハンター』自体に疎くって)、アレの監督の次作品!というコトのよーですね(+その監督含む今作の主演4名は、元々コメディグループを組んでるお仲間さん達ってコトらしくて)。フレンチ・コメディってヤツの個人的印象としては、ラテン系よろしくとにかくお気楽!+特に男がチョ~軽薄!て感じなのです…が今作もご多聞に漏れず完全なるそーいうヤツ!+コテコテな近年のヒーロー映画のパロディコメディ!ではありましたかね。ごく短尺で、好みはありましょーが(個人的には)諸々のギャグも結構質が高かったと思えてまして、暇潰し用の笑えるヤツとしてなら十二分に有用(+私は実際に大いに楽しめた)という感じですかね⇒クライマックスのアベンジャーズ・ピタゴラスイッチ・大惨事!なんてかなりの爆笑!でしたですよ。  ひとつ、多少懸念点があるとしたら、思った以上にワリかしおバカ下ネタ&不謹慎ネタが多いってコトぐらいですかね(⇒全くの部外者にも関わらず文字通り「被弾」するトム・クルーズとか、パロディとしてもライミ版スパイダーマンのあの名シーンをこ~んな下品な茶化し方は好いのかな?と思ったりもしますが…)。でも、コレもコレこそがおフランスの風情…と思うのがまた正直なトコロではあります。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-17 21:53:26)
85.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
記憶に新しい監督の『ユア・ストーリー』も、私自身は途中まではかなり楽しんで観れていたのですが、最後の最後に妙な捻りを入れるから台無しに…という感じだったのですよね。んで、今作もそもそもタイトルの『-1.0』がどーにもその手の(余計な)捻りにも最初から見えてしまってたので、正直言って鑑賞意欲がイマイチ湧かなかったのです…が観てみると思いの外非常に楽しめました。娯楽作として、ドラマ部分はごくベタだったと思いますが、それも含めて全体としてごく非常に手堅く・かつ好く纏まった作品だったと思います(怪獣映画としても)。その怪獣映画としての側面においては、特に『シン・ゴジラ』でも根幹であった(+何なら初代ゴジラから受け継ぐ「原点」とも言える)戦争の象徴=人類の敵としてのゴジラをどうやって倒すか、というコンセプトの部分はまたそのまま使って⇒それでもその倒し方&状況設定の部分に更にユニークなアイデアも十分に積めていたと思いましたし、加えて怪獣映画としてのビジュアルの部分が邦画としてこれ以上無い位に好く出来ていた・迫力満載だった、というコトで、重ね重ね楽しくハラハラと観終われました。是非大スクリーンの映画館でどーぞ。  評点自体は、それでも『シン・ゴジラ』よりは一点下げてまして、理由の一つは超・単純に私自身があの「庵野節」がごく好みだというトコロの個人的嗜好の問題ですね。もう一つは、娯楽映画的な観易くハイ・クオリティな質感の映像が出来ていたとは思うのですが、一方でやや小綺麗すぎてリアリティに欠ける部分があって、コレだとちょっと(怪獣映画としては好いケド)戦争映画には見えない…と思ったのですね⇒その上で、内容的に戦争映画側にかなり深く足を突っ込んでいる感じだったのでそれがちょっと違和感に…というコトです。そこを踏まえてのこの点数としてます。     ※蛇足:とは言え、書くかどうか迷いましたがもう一つダケ、上記のとおり私も今作、途中からは完全に娯楽映画として観るコトに徹して居たので敢えて気にしない様にもしていたのですケド、それでもやはり描かれる最大の「テーマ」に関しては、正直あまりしっくり来なかったのですよね。生き残るのが何より大事、とゆーて、一つの考え方として別にそこに異論はありませんが、それでも今回はかなり高度に「たまたま」生き残るコトが出来たダケであって、だから今作はそれを「結果で語ってる」様にしか私には見えんのです。私は、それは「理念」ではなくて「綺麗事」だと、どーしてもそう思ってしまうのでありますね。
[映画館(邦画)] 7点(2023-11-07 12:22:57)(良:3票)
86.  ドミノ(2023) 《ネタバレ》 
うーん、コレはちょっと、モ~完全に全くナニも前提を入れずに観に行って+かつあまり深く考えずに本当に単なる娯楽として(気楽に)観る方が絶対に好いヤツだと思いますかね。だから正直、レビューで言えるコトはほぼ無いな…とも思います⇒ので内容については触れないコトにしよーかと。あくまで私個人としては、ワリと結構楽しめてしまいました…とダケは言っておきたく。。  ただね~、迷いに迷った挙句に一つダケ言ってしまうなら、ナニを措いてもまず今作は内容的には「B級映画」だ…ってゆうコトですよね(⇒監督とか主演とかの名前に騙されてはいけません!)。分かる人にしか分からない様な言い方でもう一つダケ付け加えるならば、冒頭から謎の敵として出てくるウィリアム・フィクナーが(私なんか途中からモ~完全に)嘗てのクリストファー・ウォーケンにしか見えなくなっていった…とでも言いましょーかね。重ねて、分かる人には分かると思うのですがそーいうヤツです。以上。
[映画館(字幕)] 7点(2023-10-29 20:52:53)
87.  死霊のはらわた ライジング 《ネタバレ》 
うーん、やっぱ最近は全世界的に、スプラッタを名乗るならコレ位やんなきゃモ~話になんない…みたいな感じになって来てますよね(好いのやら悪いのやら)。シリーズ?としては2013年のリメイクもかなりキレキレにグログロ・激イタでしたが、今作も終盤は比較的にも相当なるキレ味を誇ってました。その終わらせ方=でっかい異形のラスボスがゴージャスに出て来るコト+血糊の大盤振舞い(洪水ぶり)の辺りがかなり満足度高かったコトもあり、結果的にはこの評価としております。重ね重ね、こーいう「力技」で、かつシンプルにイタくてグロくて「見るに堪えない」系のホラーがお好みだって御仁ならば、全力でオススメ出来る代物ですかね。是非々々。  と、ひとしきり褒めた後でいちおうネガティブ方面の気付きとして、まずはこのシリーズってやっぱ「ワンシチュエーション」が基本構造としてあるので⇒今作もシチュエーションに入ってからは走りっ放しで多少メリハリを欠くきらいがある…というコトですかね(所ドコロで息継ぎは入るのですが、ソレも逆にテンポを損なっている気もしたりしなかったり…)。あともう一つ、過去作と違って今作は主人公がひと家族で子どもが三人居て、でネタバレ的にはその子ども達にもごく容赦が無い方の(空気を読まない)ホラーだった…と⇒ココに関しては、あくまで個人的には、幾らキョウビの(やりたい放題な)スプラッタとは言え、やっていいコトと悪いコトはあると思うよ!(もし最後にキャシーまでズタボロにヌッ殺してたら、多分この点数にはしてないよ!)というコトですかね。とは言え重ねて、パンチの効いたホラーをお好みの方は一見されても好かろうかと。
[DVD(字幕)] 7点(2023-10-21 00:05:44)
88.  グランツーリスモ 《ネタバレ》 
どだいクルマにほぼほぼ興味が無い人種なので(⇒免許は持ってるケド教習車しか運転したコト無い)、当然モータースポーツにも疎いですし+原作のゲームもやったコト無いですし、だからそもそも今作が(思ったよりワリと結構な範囲で)実話だ…とゆーのが全然理解できてないままで観に行ってしまったのですね。しかしソレでも、カーゲーマーとゆーのは(あくまでシミュレーションではありつつも)概してその運転時間=プレイ時間がトンデモないから、その経験値を武器に現実のレースに挑んでゆくコトだって出来るかも…という根本的な映画のコンセプトについては難なく理解できましたし、その部分でチャンと「一捻り」があるから(こんなシンプルなレース系スポコン映画で+映像技術の進歩を唯々見せつけるのが目的だ!みたいなヤツでも)いちおう娯楽作品としては十分に成立していたかな…とも思いました。とは言え、共感もし易くて観易い…とゆーて相っ当にベタベタな話ではありますね。特に、各種「フラグ」が随所で立ちまくってく様子なんかは、まるで効果音でも付いてるかの如く…といった感じでしたですよね(次に何が起こるか手に取る様に分かってまう…)  重ねて、ベタなストーリーですが映像の出来も全然悪くないので、車好き向けの娯楽コンテンツとしては全然上々なヤツだと思います⇒公開のタイミングも好かったですかね(もし競合があったらこのシンプルさだとそりゃ厳しくなる+ちょっと雰囲気『トップガン マーヴェリック』にも似てるのでまだその余韻がある今時分がタイミングとして最適だったかもと)。ただし、ニ点ほど指摘したいコトがありますね。一つは、コレは単に私が(前述どおり)モータースポーツに疎いからだとは思うのですが、主人公がアカデミー卒業後に参戦したレースってのは一体どーいう位置づけ(ランクづけ)のモノなのでしょーか?+ソコからいきなりル・マンに出るコトになるのですがル・マンとゆーのは出ようと思えば出れる…というヤツなのですかね?(スミマセン全くココら辺の知識が無く…)⇒ソコがもうチョイ分かり易いと好かったな~という単なる個人的な希望ですね。  もう一点、乗り物映画は4Dだ!というコトで池袋で鑑賞しましたが、今回の4Dは特に序盤~中盤の「椅子の動き」がちょっと雑だった様な気がしました。あんな舗装の綺麗なサーキットで走ってて⇒でこんなに横にグラングラン揺れる?というコトでして、イマイチ主人公の車の動きともリンクしてないので臨場感が乏しかったです。まあ、高い追加料金取ったうえであんまり椅子が動かないのもソレはソレで微妙…かとも思うのですが、少なくとももうちょっとメリハリがあると好いな…と(=本当に車が揺れた時だけ大きく椅子が動く様に)。でもしかし、流石にラストでル・マンのレースに入ってからは(荒っぽい展開にもあまりならなかったので)気持ち好く走行してるドライブ感の方が大いに感じられて+風も気持ち好くて十分に楽しかったですケドね⇒池袋だとScreenXの三面マルチプロジェクションでもあるので、その点での臨場感は(終始)好かったと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2023-09-17 17:03:20)
89.  ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 《ネタバレ》 
このシリーズって、監督がこの人になってからは見事に「右肩上り」を遂げていると思ってましたが、今作もまた確実に向上が見て取れたかな…とゆーのは最初に申し上げておきたいトコロですね。でも一方で、テーマ(=ナニをどーするコトで世界を救うのかって部分)からすると意外なマデに「アナログ」な質感のアクションが揃ってた印象も在るのですが、コッチはトム・クルーズ自身の「ポリシー」てなコトでして、私自身もコッチの方が好みなのでソレもまた好かったです。でまた、今風で時流的な「ラスボス」を配しているコトに比してもメインのミッションはコレも実にアナログに「(物理的な意味での)鍵の奪い合い」という内容的にはもはや古典的なアクション・スリラーだったとも思いますが、いちおう、映画として今作が超・長尺なコトに対しては⇒比較的にも敵味方がかなり複雑に入り乱れて⇒誰がナニを企んでいるかの部分に多少「仕掛け」みたいなモノが在るという構造なので⇒アクションが高品質なコトも踏まえると十分に楽しく最後まで観切れるクオリティではあったかな~と思います。PART1ではありますが、しっかり盛り上がって+しっかり区切りがついて(+次ナニをやればいいのかもしっかり明示した上で)終わっているので、その意味でも観切った感は十分に在って好かったかな、とも。個人的にもう一つ、女優さん連中がかなりゴージャス・ハイクオリティだったのもまたシンプルに高ポイントですね。結論、全然オススメ出来る作品です(映画館で是非)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-30 21:26:46)
90.  Pearl パール 《ネタバレ》 
個人的に前作は、なんとな~く『サイコ』っぽいな…とも思ったのですケド、コッチはナンと『何がジェーンに起ったか?』の方でしたですね(笑)。  でも、あの作品のベティ・デイヴィスって実際、実物としても完全にバケモノじみた糞ババアだったじゃねーですか(色々な意味で)。今作、似た様なコトを現時点のミア・ゴス…な~んてピッチピチに若くてカワイイ女の子に演らせてるモンだから、ラスト付近までは正直(比べちゃうと)その狂気の「説得力」という部分に少し弱さが在るかもな…と思って観てたのですよね⇒中盤以降は既に全然躊躇も無くって、でソレってもはや取り返しのつかない地点まで到達しちゃったキ○ガイだと思っとけば好い…のかも知れないのですケド、私には逆に単なる演出のミスじゃネ?(描写が軽すぎるダケなんじゃネ?)とも思えてしまってまして…  しかし、クライマックスの例の(圧巻の)一人語りに因りまして、そんな疑念は粉微塵に吹き飛んでしまいました。そっから先はも~エンドロールまでを含めて、唯々ミア・ゴス凄いな…という感情しか湧かなかったです。このホラー三部作は、完全に彼女を活かす為ダケにつくられた、というコトで好いでしょう!(前作では、ゆーてソコまでだったかな…?とも思ってたのですケド、今作を以て完全に理解・納得したトコロです)  まとめますと、今作は(描写の物理的なレベル、等々踏まえると)ホラーと言うよりはサイコ・スリラーの範疇に在る作品だと思いますし、お話の大筋自体はワリとオーソドックス、かつごく一本道であるとも思われます。が重ね重ねミア・ゴスの素晴らしき熱演・怪演に因って立派にワンランク上の作品に仕上がっていた…てのが私の結論です。次回作+彼女の今後も含めて、楽しみが尽きませんね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-16 22:14:21)
91.  破戒(2022) 《ネタバレ》 
60年ぶりの再映画化でありますが、前二作と比べてもまた独自の展開運びの工夫(エピソードの取捨選択)とゆーのが全編に施されており、結果的には今作は丑松の内面の苦悩と、あと志保との恋愛の側面にフォーカスした作品になっていたと思います(多分に青春映画的とゆーか、でもその雰囲気には主演の間宮祥太朗は諸々とかなりハマってたと思いました)。個人的には、父・猪子蓮太郎・銀之助、等々との関係性などはだいぶ大胆に簡略化したな…という印象もあるけれども、全体のバランスとしてはかなり良好に仕上がっていたかなと⇒変に目立ちすぎているトコロが無いという意味では観易い≒もう少ししっかりと観たい…という物足りなさのある個所も無くはない…と。あと、シンプルに非常に分り易い=未読者や中学生高校生とかにも伝わり易い質感だったかな、とも思いますね(⇒ソレだけでも今、再映画化した意味は十分に在ると)。  ただし、その分り易い(=ソレを重視した)シーンとして一つだけ、猪子蓮太郎の演説会のシーンは流石に少し違和感も覚えましたかね。コレはそもそも、支持者が集まっているモノなのだから正面切って妨害しようとしたって分が悪いのだし、その数名の手下を従えたド真ん中に高柳利三郎本人がふんぞり返って居るとゆーのも(コレは)在り得ないコトだ、と。結局、このシーンは少し気が入っていない・上滑りしている様にも感じられました。猪子蓮太郎の登場シーン自体がごく少ないという今作の構成上からは、個人的にはやや残念なコトにも思われましたね。  もう一点だけ、蓮華寺の和尚が竹中直人…てのは、コレも流石にチョイ違和感の方が強いです。そもそもやっぱり、彼は「見かけは立派だけど…」という人には見えないのです(ギャグかと)。まあ、全編通してもごく超マジメな質感なので、その意味からの一つの「外し(スカシ)」としては好かったのかも知れません。
[DVD(邦画)] 7点(2023-07-01 09:58:28)
92.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
実際に前半半分に関しては殆どホラー的な描写が無いコトも含めて(後半~最終盤はそこそこ派手なアクションホラーになってはゆくものの)全体としては極めてSF的な雰囲気の強いホラー作品だ、とは思うのですよね。その意味では、内容は先の『チャイルド・プレイ』最新作なんかにもかなり似通っているとも思うのですが、ソレでもコッチはまたやっぱ「時流」に乗り捲ったとゆーか、2022末からのChatGPTの隆盛+その技術的なキモである高度な学習機能、なんかにも物語上のキー要素もろもろがズバリと重なってくるが故に、多くの人々が何とな~くそーいうモノに対してそこはかとない不安・恐怖を抱いているコトも含めて、ホラーとしてもSFとしてもごく非常にタイムリーな質感を面白く感じて観てゆけた…という作品だとは思うのです(少なくとも、今今にコレを観たのであれば)。  ただ、個人的には、そのメインディッシュたるSF部分に関しては若干ながら「雑だよな…」と思ってしまったトコロもありまして、ソレは例えば主人公が(大した苦労も工夫も無いのに)ごく唐突にこ~んな突出してハイスペックなAIロボットを完成させてしまって、しかしあろうことか(実世界ではコレだけ皆で「AIの倫理」についても議論に議論を重ねている…という状況にも関わらず)恐らくシンプルにチューンナップが好い加減なロボットを子供に預けた所為で(案の定)悲惨な結果を招く…という、この月並みなプロットにすらも説得力とか納得感がちょっと不足しちゃってると思うのですよね⇒正直、あの主人公ってこんなんつくれるタマのエンジニアじゃねーだろ!と思っちゃうのですよ。どだい、軍事用AIってならともかく子供のオモチャをつくろうとしてて⇒でナンでこんなコトになんねんな!と(アホかと)。コレも正直こんなんならまだ「ブードゥーの秘術」とか「偶然の落雷の所為」とか言われた方が(筋書きとしては)しっくり来る…てなモンなのですよね。あと一つ、コレもごくシンプルにこの主人公って、姪っ子への態度ダケを見てても人として全く共感できないのですよ(頭も好くて美人で金持ちなのかも知れませんケド、ちょっと関わり合いにはなりたくない…というレベルで)。  とは言いつつ、まずはその主人公のキャラといった部分についてはある種の「伏線回収」がラストで為されていたとも思いますし、ホラーとしては比較的マイルドな質感ながら映像の出来なんかも結構気合が入ってたと思うのですよね(⇒そもそも、ホラー的主役のミーガンちゃんは、アレってCGなのか実写なのか中々好く出来た質感の映像でしたよね)。加えてやはり、とにかく時流に乗った話であるが故にホラーとしてもSFとしてもかなり「奥行きの在る」物語になっていたのもまた確かだと思うのです(重ね重ね、今現在にコレを観たならば)。結論、ココは観終わった時点の満足感に素直に従うコトにして、いったんこの評価としておきます(オススメできますね)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-06-28 23:58:05)(良:1票)
93.  百花 《ネタバレ》 
原作未読ですが、ソレでもたぶんかなり「削ぎ落されてる」という感じを受けてまして、内容自体はかなりシンプルな作品だ…という感想になっているトコロですね。結果的に、そのごくシンプルな「親子観」と、その作中での帰結、といった辺りに(コレもシンプルに)納得・共感が出来たという個人的な事情からのこの評価となっては居るのですが、ソレでも、その内容そのモノ以外の部分…とゆーのも、まずまずのクオリティで揃っていたのではねーかなと思ってますね。コレも個人的なコトかも知れませんが、特に原田美枝子さんの過去のパートの諸々=80~90年代の日本の街や一般家庭の情景、だとか、或いは現代のパートでも古びた・でも小綺麗にしている団地の一室の空間とか、あとはごく田舎の花火大会の様子だとか、そーいう色々のノスタルジィに『トロイメライ』が混り合ってくるこの感じには、正直ワタシちょっと「弱い」のかと。  そしてもう一つは何と言っても原田美枝子さんの演技の仕事ですね。重ねて、ごく繊細・曖昧な内容(ともすれば「薄い」と言えるかも知れない)を擁する作品ですが、だからこそ逆に、彼女のこの奥行きのある演技はむしろ効果的だったのではねーかと思いました。個人的に、この人の映画は今後も観る、と決めている方ではありますが、今回もそーして正解だったと思いますね。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-06-13 18:16:36)
94.  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 《ネタバレ》 
観終わって一番に感じるのは「世の中カネさえ積めばナンでも出来る!」てコトだとゆーか、後で調べたら製作費3.4億$!てなモンでモ~全編クルマとアクションとスターの顔見世!のみで構成されているという映画でしたすね。別に、シリーズ通して(特に最近は)ごく「ストーリー?ナニそれ?」という感じだった…とは言え、今作ではソレは更に際立ってました。が重ねて、兎にも角にも見せ場とアクションを詰め込めるダケ詰め込みさえすれば娯楽作としては完全に成立するのだ!とゆーコトを(逆に悔しいホドに)見せつけられてもーた…という感じすね(正直、今般の『マリオ』よりも更にナニも考えていない映画…かと)。ただ少なくとも、確実にチケット代の元くらいは十分に取れると思いますので、コレは映画館で是非。  オーラスがまた実に爽快!+爆笑!(←またとにかく、何処も彼処もソレを「車でやる」必要が無い…というコトに対して)だったのでソコで一点足したのですが、全体としてもう一点は加えられなかった…とゆーコトの理由としては、今作のラスボス・モモアさんについて、個人的には流石に少し「スベってる」と思っちゃったコトですね(悪趣味すぎる)。結局このシリーズって「輩」の映画なのであって、だから敵役は最近は(逆に)総じて小綺麗・スタイリッシュなヤツが多かった様な気もしてますが、ソコから方向性を少し弄ってのコレってのは、私は少なくとも好みではありませんでしたかね(こんなんならモ~、モモアさんじゃなくてジャック・ブラックにでも演らせたら好かったのに…な~んて)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-19 23:35:38)
95.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
率直に、思ってたのとはだいぶ違う映画だったとゆーか、観る前は何となく、ある種の「社会派的な」+「具体的で個別的な」内容を描いた作品、を予想してたのです。がギッチョン!何つーかドコか確実に「寓話的」な方で、そして実にごく「普遍的」な方でもあるお話…だと思ったのですよね(個人的には正直、相当に高度に共感できてしまいましたね)。  まあゆーて、私も普段やってる仕事の「本質」ってのは、正に「ストレスに耐えるコト」であって、でその「ストレス」ってのも結局は大体が「自分の目的を叶える為に⇔自分が『悪人』と化すのを如何に耐え忍ぶか…というコト」だと思ってますからね(⇒まァ私自身は幸いにも、悪人…とまでは言わなくとも人に「嫌われる」よーなヤツ、というレベルで済んでは居るのですケド)。だから今作で描かれるズバリそのモノ、とゆーのも、私にはソレこそ「物質的な安寧を得る為に⇔精神的に地獄に堕ちるコト」乃至は「高潔な精神世界を揺蕩う為に⇔悲惨な現実の中でのたうち回るコト」というトコロの”トレードオフ”だと見えていたのですね(⇒その二つが、この世界では中々「両立」してゆけない…というコトにこそ、今回私はイチバン共感したのだと)。  じゃあ何故、ソレが両立できないのかと言えば、端的には物質的=経済的=カネ、というコトだから…なのかと思います(⇒ぶっちゃけ、この世が「資本主義」だから=所謂「善なる人間性」と「社会のメインの目指すモノ」が異なるからだ、と言っちゃって好いかと)。そーすると例えば、社会の仕組みを「『善人』で在れば⇔『満足』いく生活が出来る」とかに”無理やりにでも”変えてしまえば、意外とウマくいったりしないのかな?と思うのは、ソレも(ある種また)当然かもな、と。でも、いちおう大人に(=大人と言われるトシに)為ってみると、ソレって多分ウマくはいかないだろーな…とだって(またまた)思うのですし、ソレは何故かって、そのクリティカルな理由はおそらく、その「善人」とは?も或いは「満足」とは?も、どーしたって結局「定義できない」=「万人が納得する答えが見出せない」からだろーな…と。極論、善人なんかでなくても(=悪人に為っても)モ~全然イイ!から「他人より好い」生活をさせろ!=「他人を見下せる理由」を寄越せコンチクショー!という輩が、この世界から根絶されるコトなんて決してない…とも思いますし。あと、結局、カネほど「客観的な物差し」って、他に世の中に存在してない…てコトなんだろーな、とも思います。結論、やはり世の中とゆーのは「徹底的に+構造的に」ごく世知辛いモノだと思いますよね。  だからまた、当然の如く、今作でもラストにそのコトへの「答え」が出てる・出せてる、なんてコトは全くなかったと(チャンと)思いましたよ。なのでまたまた、だからまァ確かに「投げっ放しな・不親切な」映画だよな~とも思ったりもするのです(が、でもゆーて、もしそーじゃない…テンなら逆にちょっと「怖く」ねーですか?とだって、ね=何故ならソレって多分モ~「宗教」だから、とね)。でも、でもでも、そのラストで横浜流星が如何にも「テーマ的な空気」を醸しつつも吐き捨ててゆく「こんな村、なくなってしまえば好い…」という台詞は、しかしコレは何故かミョ~に、私自身には「突き刺さった=貫かれた」という感覚があるのですね。ソレは、実に逆説的な意味で「ソレって多分『村』じゃないんだよ…」というトコロとして、実に際立つよーに感じられたのだろう…な~んて(ちょっと、かなり不思議な感覚でしたですね)。  で、最終の結論は、色々な意味で確かに「ネガティブな=ネガティブな方に(結果的には)突き進んでいく」映画だ、とは思われていて、だから本質的には+個人的には本来絶対に好みではない「ハズ」の作品だ、とも思うのですよね(⇒ソレは私の「ポリシー」として、ですね)。でも、しかし、中々どーして、何故か実に面白く観れてしまったのが本当に正直なトコロ、なのです(⇒自分でも、コレは相当に意外です)。単純に、映画自体の性質は、総じて諸々と(比較的)分り易い・シンプルな・典型的な方、のヤツかな…とも思いました、がでも、ソコを無駄に洒落込む…となると、コレも無駄に(=必要以上に)分かり難くもなるかもな…とも思うのですよね(⇒だからコレも、結局はごく「適切な」コトだったのではねーかな、という感覚の方が強くてですね)。重ね重ね、最終の結論は、シンプルなコトとしてオススメ出来るか・出来ないか、で言えば、個人的には確実に前者ではある作品なのですよね。観て損は無いかな…と。
[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 10:31:17)
96.  セールス・ガールの考現学 《ネタバレ》 
青春における「成長」て、結局第一には「広がってゆくコト」かなと思ってまして、またその原動力ってある面ではシンプルに種々の「好奇心」であって、んでその意味では「性的な」ソレって大概の人にゃあ全く無いってコトはほぼ無いから、結論的にはこのジャンルが掲げるべくテーマとして非常に普遍的+共感も容易な方のヤツではねーかと(ナンならいちばんポピュラーかと)。ただ、そーいう作品て今までも幾らでも在る一方で、そーいうのってまた下ネタコメディの側面が「出しゃばってる」モノが多くて、しかしながら今作は典型的なソレである一方、同時に矢鱈と「マジメ」な映画だったな…という感覚が強力にあるのですね。中身自体は思った以上に結構エロかった(特に中盤)のです、が肝心な部分はソレでもかなり真剣+シリアスなドラマでして、そしてまたそのドラマの部分に関してゆーと一点、本作の主人公は最初そのエロ方面について(すらも)「好奇心」てのがほぼ無い=メッチャクチャにボ~っと生きてる…という点でも、昨今の「草食系○○」なんかが蔓延る日本の状況と比べてもソレってモンゴルでも同じなんだなあ…な~んて思ったりもして、ですね。  重ねて、比較的マジメ…と言っても根本的には好くある「ちょいエロ青春もの」で、その主人公の成長の度合にせよ&実際の展開運びにせよシンプル・オーソドックスな方のヤツだと思います。しかしまず一点、そのマジメなドラマを語るのにまあまあ成功してるワリに(重ね重ね)エロの方がまずまず高度なのですね。で何より、その肝心な主役のコが(オーディションで発掘した新人さんらしーのですが)冒頭は芋っ子全開で出て来るのに⇒翻って中盤以降は垢抜けて・髪型変わってナンならモンゴルの堀北真希…てなレベルに超絶可愛い!というコトなのですよ。正直、珍品好みの映画マニア…てな御仁だったなら、絶対に観た方が好い!と言いたくなるヤツです。是非是非。  最後に加えておくなら、そもそもがかなり珍しいモンゴル映画でもあって、かつ現代のそのモンゴル社会の端的な雰囲気をも確実に感じ取れるという点でもユニーク(かつマジメ)な一見の価値がチャンと在ったのではねーかな、と(⇒多分に東アジア的な空気感・質感も感じられるケド、歴史的経緯からもやはりまた東欧の旧共産圏諸国っぽい寒々しさなんかも大いに感じられたかな、と)。個人的に、類似作として最初に思い起こされた『15歳 アルマの恋愛妄想』よりは、あらゆる点でコッチの方が二段階以上に好みだ…と言いたいのです。モンゴル侮るべからず、ですかね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-07 01:54:48)
97.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
一つ言えるのは、これホド迄に「何をやるべきか」とゆーのが明確で、かつソレをやっておけば(ソレをやっておいたダケで)また絶対に大成功=大儲けできる、という映画なんて他に無いですゼ!ってコトなのですね。で実際、本作ではその「やるべきコト」をかなりの精度でチャンとやれて(取り込めて)いて、だからフツーに大成功・大絶賛(・超絶興収)ってのが実現できてしまってる…のだと。その意味では、ある意味実に「無難でつまらない」映画だな~とも思いますよね(否、映画自体が無難でつまらない、とゆーコトでは微塵もねーのですよ)。  再度、映像・アクションはフツーにハイ・クオリティの範疇だと思いますし、キャラ・世界観なんかも(根本的には)説明不要なモノばっか…なのでまずは非常に分り易い・入って来易いし+テンポも好くなるダケ好くなってるし、かつそーいう設定的なモノの映画(=ストーリー)への落し込みもごく手堅く進めて「変な失敗(=勇み足的なモノ)」なんて無かったし、ただ一方で(部分的には)少し「遊んでみた」という程度のアレンジも有るには有った(=工夫が全く無くはなかった)し、んで結論、その意味でもごく無難に大成功してた作品だな、と思います。特にファミリー・子ども向けには超・超・超・超…手堅い作品だと思うので、連休のお楽しみにはピッタリかと(是非々々)。  しかし、一応、その中に突き抜けて好かった点(≒予想以上or予想外に好かったモノ)とゆーのは、在ったか無かったかで言えば無かった「寄り」かな…てのと、あと少しダケ(備忘的に)言っておきたいコトがまた在りましたので、ソコも含めるとこの評価かな…という感じすね。以下、その指摘は箇条書きにしておきます。  ・映像は十分にハイ・クオリティだと思いますが、ソレでも例えば年イチとか、或いは何らか「エポック・メイキング」というレベルでは(少なくとも)なかったかな…と思います。特に、IMAX3Dで観たのですが、正直3Dとしての出来は(比較的にも)平凡だったかな…とゆーのは、ワリと明確な感覚としてありましたです。 ・ピーチ姫役のアニヤ・テイラー=ジョイ嬢は、今作でもその仕事の出来自体はまた素晴らしかったと思うのです。がコレは(このキャラ自体は)もうピーチ姫ではなくって、唯々アニヤさん本人!だよな…と思っちゃったのがまた×2確かで、ソコについては個人的には少~しダケ「違和感(=ツッコミどころ)」にもなり得る程度のアレンジだったかな…と。 ・あとは…まァ言わずもがな、話の中身はも~「コレしかない」というまんまマリオな話っすね。期待以下でもなく、以上でもなく…とゆーか。
[3D(字幕)] 7点(2023-04-30 17:23:16)(良:1票)
98.  聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 
今作、舞台はイラン第二の都市・北東部に位置するマシュハドで、ここは実際イスラム教シーア派の聖地の一つだ、とのこと。そして2001年に彼の地で実際に起こった連続殺人をベースとした映画であって、かつ描かれる犯罪事象そのものと、そして解決後の顛末はほぼ実話どおり、ということらしいのですね(⇒主人公の女性ジャーナリストの行動の部分が少し脚色されている、てことかなと)。実話ベースなのでサスペンス的には比較的にもシンプルな内容に思えますが、その面に関しても実話由来の凄みに加えて(サスペンス)映画としての技術的なクオリティも中々だったかな…と個人的には思ったりしますかね(演出・撮り方等、全般的にやっぱ巧かったです)。  加えて二点、まずは(コレも実際に事件当時発生した)イラン国内の事件に対する諸々の反応や、そもそもこのイスラム教の国・社会における女性の扱い、だとかいったモノを描き出してゆく「社会批判」的な部分にも、映画としての端的な「観る価値」が在ったと確実に感じるトコロであります(⇒これ故、今作はイラン国内では製作できず、実際の撮影はヨルダンで行われたとのこと)。あともう一つ、その犯人サイードを演じるメフディ・バジェスタニの演技についても、コレが中々に出色なクオリティでした。宗教的な動機が根底に在る人物だとは言え、それでも多分に快楽殺人的・精神異常的な様相を含む複雑なキャラクターの表現がかなり見事だったと思いますし、その「病んでいる」ことこそがまた、真に描き出すべき「社会病理としての犯罪」ということ(事実)なのではないかな、と思う迄に至りました。プラス、もうお一方の女優さんの方も同じく好かったと思います(+スゲー美人だったし)。ワリとオススメな作品ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-04-26 22:49:51)
99.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
人間ドラマ的に内容のありそーな題材なのですが、中盤はワリと長いコト結構オーソドックスにキラキラ恋愛映画やってるのですよね。ただ最後まで観るとその恋愛映画としては、正直あまり面白くないのです。男の方がどーにも魅力的に見えて来ないのと(外見は恰好好いですが)結局こーいう結末になってしまったのも2人にとってこの恋の「意味が違いすぎる」というそもそもの話でしかない様に見えるのでして。  ちょっとしっくり来なかったのが、いちばんのキモである松井玲奈さんの「痣」とゆーのが、その大半を占める恋愛映画の「邪魔にならない」という程度の属性にも見えてしまったコト、ですかね。ゆーて、元が松井玲奈さんレベルのルックスなら…とゆーコトにも見えますし、そもそも結局本人もソコまで気にしてなかった…とゆーコトにも(特に終盤は)見えてゆく様にも思われるのでして。んで、ラスト付近でパタパタパタっと人間ドラマの方が動き出してキレイにカタが付いてゆくのですが、全体を通しての印象は何にせよ「ライト」だな…という感じでしたかね(=好く言えば観易い、多少思い切って言ってしまえばも~少し「歯応え」が有っても好いかも…と)。  ただ、松井玲奈さんは超・魅力的でしたし、雰囲気も役柄にごく合ってましたし、演技もやっぱり中々どーして達者ですよね(最近は観るたびに何かビックリしてしまいます)。また、私は中島歩さんもやはり巧かったと思いましたし(別に全然キライな雰囲気じゃねーのです)終盤の藤井美菜さんも素晴らしく素敵だったと思いますね。観終わった感覚はかなり晴れやか・爽やかで素直に観て好かったと思いました(全然良作な方かと)。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-08 20:48:20)(良:1票)
100.  ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 《ネタバレ》 
私としては、前作をハッキリと上回る素晴らしい出来だと思いました。ふたりのドラマ(コメディ)とアクションが両立しているという点では、引き続きまた(公表されてもいる)コンセプトどおりだとも思うのですが、続編とゆーコトでそのふたりのキャラがシンプルにより深まっている…とゆーのがドラマ&コメディ面に一層効いていたかな~と。加えて、掃除屋さんが男女コンビになっててコッチも面白いキャラが確立されつつあったり、あと全体的に役者さん達の演技自体もシンプルに向上してた気もしますね⇒髙石あかりチャンとか諸々と結構「やるな…」と思いましたすよ。更に更に、続編・スピンオフも益々ドンドン期待できるシリーズになって来てますね(今後に向けての期待が止まりません)。前作を含めて、この機会に是非。
[映画館(邦画)] 7点(2023-04-04 19:30:15)
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