1001. 名もなく貧しく美しく
《ネタバレ》 うーん。後味悪いエンディングですね。もう、監督が映画を終わらせるために、秋子さんを交通事故に遭わせたとしか思えません。目が悪くなり、さらに生活しづらくなるお母さん、それをよりいっそう力強く支える一郎君とお父さんの3人の後ろ姿で終わって良かったんじゃないですかね。 [地上波(邦画)] 3点(2010-10-18 23:08:15) |
1002. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 作中で、脚本家が「気持ちは、言葉にして伝えなくてはならない」と言う。一方、コングは「言葉はなくとも、心は通じ合える」と行動で示す。ものずごくクラシックなお話を、大真面目にやってくれてるのはよく分かるのだけれど、これだけ作り込まれると、ワタシにはむしろキツかったですね。 [地上波(字幕)] 5点(2010-10-17 14:44:11) |
1003. 東京原発
《ネタバレ》 前半の密室劇は、約20年前の名著、広瀬隆氏の「東京に原発を!」を彷彿させながら、その後の原発界隈の動きを分かりやすく教えてもらい、満足でした。広瀬氏の本が、静かなベストセラーになっていた頃も、広瀬批判はありました。本作で、榎本教授の解説したことについて。制作者側は、観客が原子力発電所についてミスリードすることを意図している、とは思えません。ただし、様々な見解の違いはあるのだと思う。本作をきっかけに、まじめな原発論争が活発になっていれば、それこそ「天馬都知事」、あるいは制作者側の意にかなうところだったのではないでしょうか。でも、まー、そんなふうにはならなかったワケですね。【追記】段田安則さんは、いい役者です。もっと、スクリーンに出てきて欲しい。 [DVD(邦画)] 7点(2010-10-09 22:46:13) |
1004. ルパン三世 カリオストロの城
《ネタバレ》 この歳になったら、最後の銭形のセリフはちょっとキツイかも、と危惧しながら観たモノです。しかし、意外とサラッと聞けた。本作では銭形警部が、(その他の作品のように)ただルパンを追い回すだけの三枚目ではなく、「有能で仕事熱心な警官」として描かれているからだと思います。なにからなにまで、上手くできている。この映画、初めて観たときから、体を壊したときは、とにかく可能な限り食物を摂るようにしているワタシです。名作。 [地上波(邦画)] 9点(2010-10-08 23:15:19) |
1005. 星の王子ニューヨークへ行く
《ネタバレ》 ザムンダ王国の婚約者にもガンバって、アメリカに渡ってもらい、NYの女性と勝負してほしかったですね。彼女も、とっても素敵ですし。小さいときから王妃となるために育ってきた彼女が、アメリカでの生活を通じ、アキームの本当の魅力を感じ、猪突猛進、王子を取り返す物語の方がよかったのでは、と思いました。正直、リサのキャラクターにあまり魅力を感じないもんで。でも、そうなると婚約者の物語になってしまいますね。 [DVD(字幕)] 3点(2010-10-02 23:45:25) |
1006. クイズ・ショウ
《ネタバレ》 いたって真面目な作りと、わかりやすい役割分担。なんだか腑に落ちない考えさせられるオチ。とくれば、まるで昔の観た、道徳の時間の教育テレビのよう。さしずめ教授は、中2男子。クイズ・ショウに一喜一憂する観客の姿のエンドロールは良かったと思います。 [DVD(字幕)] 3点(2010-10-02 08:12:46) |
1007. がんばれ!ベアーズ大旋風
《ネタバレ》 大きな期待はしていなかったですよ。ベアーズの悪たれどもにもう一度会いたい、っていう気持ち、ホントそれだけ、それで観ました。だから、エンゲルバーグ、またモノ食ってるな、タナー、なんかいつもより元気がないな、マーメッドはハンクアーロンの背番号じゃなきゃダメだったんだよな、なんて久しぶりの対面を喜んでいた前半でした。それでよし、とも思ったのですが、その後の展開はいくらなんでもダメダメすぎる。なんでこんな映画を作ったんだろう、という疑問の連続。日本をターゲットに、子どもの野球で一儲けたくらんでるトニー・カーティスと、そんなもんの片棒なんか担ぎたくないベアーズの子どもたちのふてくされぶり。まるで、映画を見ているんだか、本作の撮影現場で本当に起こっていたドキュメンタリー見せられてるんだか、わからなくなります。なんせ、3回くらい試合らしいシーンはありますが、まともに成立しているのが1つもない。野球をやらないベアーズなんて、ベアーズじゃありません。有名な猪木のシーンの寒々しいことといったら。欽ちゃんシーンなんて、別にベアーズがそこにいる必然性すらない。つまり、いらないパート。なめてんのか。唯一の救いといえば、ラスト間近。ケリーのランニングホームランのシーン。オレ、野球なんかで熱くなるタイプじゃないのに、という含羞と、でもなんだかうれしいって表情で疾走するシーン。ここだけは、往年のベアーズファンとしては、うれしかったですね。という訳で、3点。 [DVD(字幕)] 3点(2010-09-30 00:28:06) |
1008. ファイナル・デッドコースター
《ネタバレ》 「悪い予感は、よく当たる」とか言いますよね。「いくつかの方法があって、一つが悲惨な結果に終わる方法であるとき、人はそれは選ぶ」っていうのは、マーフィーの法則です。主人公が、運命に立ち向かおうとすればするほど、結果は最悪のモノになっていく。彼女の、こじつけ(妄想)に駆られた行動がなければ、起きなかった事故が、最初のジェットコースターとラストの地下鉄を除けば、全部じゃないですか。「彼女こそ、死神?」と思っちゃいました。容赦ない展開は嫌いじゃないですけど。でも、やっぱり飽きたなぁ。 [DVD(字幕)] 4点(2010-09-25 22:57:57)(良:1票) |
1009. バック・トゥ・ザ・フューチャー
初見時は、パソコンを使って、掲示板に映画のレビューを書く、または他のひとのを読むなんてことができるようになるとは思っても見ませんでしたよ。25年の時を越えて、10点献上! [DVD(吹替)] 9点(2010-09-24 23:51:32)(良:1票) |
1010. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 例の地下鉄の通気口の有名なポスター、または「そっくりさん」でしか、マリリン・モンローを観たことがありませんでした。初鑑賞。他のレビュワーさんが言うとおり、セクシーというより、キュートなんですね。あるいは、チャーミングか?いずれにしろ、ものすごい存在感がありましたね。しかし、本作では、その存在感がゆえにか、モンローのシーンで物語が止まってしまいます。歌われなんかしたら、映画そっちのけで、唄ってるモンローに見入ってしまいます。悪く言うと、モンローだけが浮いているようにも見える。モンローのための映画、といわれるゆえんかと思われます。ホント、最後、スケベ親父がみんな持っていったというか、うまくオトしてくれたと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-23 14:45:19) |
1011. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 自分のオンナに手を出させないために、隠れてボロボロに働くヒモ、っていう設定だけで、相当良かったですね。変装してまで会いに行き、二人でやったのがトランプってのも良かった。あんまり、トランプが楽しそうなので、このへん、少しジワッときました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 15:11:10) |
1012. たみおのしあわせ
《ネタバレ》 いきなり虚をつかれたラストの展開でしたが、監督は、まずあのシーンをスタートにおき、そこから物語を組み立てていったのではないかと思っています。よく考えてみると、リアルな30歳に近い息子と父親は、いっしょに服を買いに行ったり、外でご飯を食べたり、だいたい一緒に暮らしたりしません。それなのに、非常に居心地のよさそうな家や、落ち着いた暮らしぶり。変な小林薫や出てくれてとてもうれしい忌野清志郎に目がいってしまい、すっかりだまされてしまいました。これはどうかと思う一方、これはこれでいいんじゃないかとも思う。不思議な映画でした。 [DVD(邦画)] 7点(2010-09-20 09:47:29)(良:1票) |
1013. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 一流のファッション業界における丁稚どんの物語、ということでどうでしょうか?番頭さんになりかけたところで、自分の元いたところ(故郷)に帰っていく。親方は厳しい人でしたが、次の勤め先に口利きもしてくれる、人情に厚い方なのでした。 [DVD(字幕)] 4点(2010-09-18 09:37:18) |
1014. ブラック・サンデー
《ネタバレ》 公開中止はこの映画にとって、むしろ勲章でしょう。かつてはこれだけ屈託のあるストーリーの映画を米国も作っていたのですね。ワタシも、ブルース・ダーンに一票いれたい。最後は、飛行船をスタジアムの真ん中に着地させてやりたかった。そのためには、あの百円ライターでは、導火線に火をつけさせてやれませんけど。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-17 15:34:39) |
1015. デーヴ
《ネタバレ》 気持ちのいい映画ですね。是非、お休み前の夜に鑑賞していただきたいと思います。私が一番好きなシーンは、始球式でいいストライクを取るところでした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-17 07:43:12) |
1016. エレファント・マン
《ネタバレ》 良かったところをあげるとすれば、ジョンによる感謝の言葉のここちよさ。だが。確かに30年前、この作品は話題になったものではあるが、今やもっと他に、見るべき作品があるはずだ。 [DVD(字幕)] 3点(2010-09-17 01:15:53) |
1017. ELEVATED(エレヴェイテッド)
《ネタバレ》 「17,576部屋もなくても、1部屋で十分」って、言ってるような気がするなあ、監督さんが。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-16 18:59:39)(良:1票) |
1018. クヒオ大佐
《ネタバレ》 第1部は、おまけに付いてきたショートフィルムとして見るべきでは。我々にも、国際的な詐欺に遭った歴史があったんだ、130億ドルカモられたんだと(怒)。で、地味に始まる第2部以降が本作。クヒオ大佐が結婚詐欺師かというと、ただの誇大妄想狂にしか見えない。カレの妄想に振り回されつつも、それでもいいと思える人(松雪泰子)、基地外に解釈を求めてしまう人(満島ひかり)、それぞれにキツいわけです。ツラい話なんだけど、だからこそ、時々クスッとさせられてしまう。第1部のシャレにならなさと比べて…、いや、そんなこというと、弁当屋の女将さんに申し訳ないですけど。 [DVD(邦画)] 7点(2010-09-16 14:56:50)(良:2票) |
1019. CUBE
《ネタバレ》 再見。やはりこの作品は、これだけで完結すべきだったと再認識。もしかしたら、外にはもう帰るべき世界がないのかもしれない、と観客に思わせないと、最後のワースの選択が厭世主義者のタワ言に聞こえてしまいます。しかし、初見時の静かな驚きを思い返しつつ、9点献上。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-16 14:10:33) |
1020. アパートの鍵貸します
「バカな男とダメな女の物語」っていったら、日本の演歌にも通底する普遍的なパターン。我々が一番好きなフォーマットかもしれん、って言ったら大げさっすね。よかった。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-13 17:38:09) |