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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1021.  座頭市(1989)
勝新による「座頭市」シリーズ最終作で、勝新本人が監督・脚本・製作も兼任するという相当な意欲作。シリーズとしてはテレビシリーズを経た久々の劇場公開作品ということもあってか、勝新の並々ならぬ意気込みが感じられる映画になっていて、勝新の座頭市への思い入れの深さも伝わってくる。勝新の殺陣はもうこの頃は晩年だというのにスピード感があり年齢を感じさせないほどの凄まじい迫力で、とても見ごたえのあるものになっているし、「座頭市二段斬り」に出演していた三木のり平(この人の起用はなんか嬉しい。)とのやりとりなども見ていて微笑ましく、かつてのシリーズのようにさりげなく笑えるシーンを挿入しているなど娯楽時代劇としてはじゅうぶん満足いくものになっている。しかし、昔、勝新の追悼番組でテレビ放送された際も見ている作品だが、大映のシリーズをほとんど見た状態で改めて見てみると妙な違和感を感じてしまうのも事実で、市を演じる勝新に貫禄がつき、一層渋みが増しているのはいいのだが、それがかえって市のキャラクターが大映のシリーズとどこか違うなと感じてしまい、また流血シーンのリアルさは黒澤明監督の「用心棒」や「椿三十郎」を意識してるのかもしれないが、「座頭市と用心棒」でも少し思ったんだけど今回はそれ以上にやりすぎ感があるような感じがするし、樋口可南子との濡れ場も大映のシリーズを見慣れているとかなり違和感がある。それに主題歌が英語というのもこのシリーズにはそぐわない感じがしたのが残念。とはいえ、さっき書いたように純粋な一本の娯楽映画としては存分に楽しめる出来になっているので見ていて退屈はしない。でもやはりシリーズとしては大映時代のもののほうが好きだな。(2009年12月17日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-07-18 21:20:34)(良:1票)
1022.  マルサの女2 《ネタバレ》 
シリーズ第2作で伊丹十三監督の映画の中では唯一の続編映画。前作もこの間久しぶりに見ているが、以前に何回か見ていて覚えている部分が多く懐かしさを感じながら見れた前作に対して、この続編もテレビで昔一度見ているが、あまり覚えておらず、その分では新鮮な気持ちで見る事ができた。ただ、それは良いのだが、悪役として登場するのが地上げ屋や新興宗教といったスケールの大きな敵になっていて、その上、前作に権藤(山崎努)の電話の相手として名前だけ呼ばれた漆原(中村竹弥)をはじめとした国会議員も登場し、前作よりも社会性が上がっているが、前作にあったコミカルさが薄れ、どうしてもシリアスさが増していて、爽快感もないので、続編として見てしまうと微妙なのだが、あえて前作と違うことをやろうという伊丹監督の意図は理解できるし、マルサ側が負けて終わることで後味はよくないにしても、これが現実だというリアリティを見せつけられた気がした。でも今回はマルサ側よりも敵である新興宗教側に視線のウエイトが置かれていて、前半から雰囲気が重苦しい感じがするし、マルサ側の活躍も少なく、なにやら伊丹監督自身も力んでしまってる気がする。今回の悪役である鬼沢であるが、演じるのが三国連太郎とあって前作の山崎努のような軽妙さがなく、演技自体はもちろん上手いのだが、ただの憎たらしい悪役にしか見えずそこがちょっと残念で、最終的にも生き残る展開でないほうが良かったかも。管理課長役が小林桂樹から丹波哲郎に代わっているのも前作とは別人だろうけどなにか違和感を感じるが、しかし、この課長の見せ場となるシーンは丹波哲郎だからこその迫力と貫禄がある。テーマ曲も前作のものは使っておらず、新たに書き起こされた曲になっているのが凝っているが、しっかり前作を含めたイメージを壊さず違和感のない曲になっていてこちらもお気に入りだ。(2022年10月2日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-07-15 17:45:16)
1023.  ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM> 《ネタバレ》 
今回はモロッコを舞台にしているが、ルパンがヒロインであるララと砂漠をラクダに乗って移動するシーンは絵柄もよく、印象的だったし、流砂での二人のやりとりも良かった。女性キャラクターの露出シーンが多いのも、子供に媚びず、あくまで大人向けのアニメを目指しているようで、今回、テレビスペシャルのシリーズの監督では今のところ唯一脚本にも参加している杉井ギサブロー監督はファースト以前のアニメ化企画段階に参加していたとあっていつものテレビスペシャルとは傾向の違う作風も納得。でも、全体的なストーリーとしては物足りない部分も多いのはいつものテレビスペシャルと同じ感じなのである意味安心。五右衛門と同門のオカマの殺し屋である貞千代を野沢那智が演じているが、やっぱり最初にアニメでこの人の名前を見たのがハイグレ魔王だったせいか、洋画の吹き替えではブルース・ウィリスやアル・パチーノのイメージがあるのに対して、アニメだとこういう役がよく似合うイメージで、この役もよくハマっている。ルパンの声がクリカンに代わって間もない頃の作品のためか、ルパンが物まねをするシーンが多いのも、シリーズ的には少し違和感があるものの、まだクリカンもスタッフも試行錯誤の中でクリカンらしいルパン像を作っていこうというのがよく見えて興味深い。昔リアルタイムで見た時はララを演じる久川綾が歌う主題歌をバックにララが踊るエンドロールがものすごく印象に残ったのだが、やはり今見ても今回はこの部分がいちばん印象に残る。(2018年11月8日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-07-07 00:58:41)
1024.  男はつらいよ 葛飾立志篇 《ネタバレ》 
最初に出てきた桜田淳子がマドンナなのかと思ったら、そうではなく樫山文枝が真のマドンナ。寅さんが勉学に目覚めるという内容なんだが、頭のいい人はメガネをかけているみたいなことを聞いてメガネをかけてみたりする寅さんが笑える。(ちょっとこの辺、うろ覚えかも。)今回の恋敵は小林桂樹演じる大学教授 田所(「日本沈没」とは関係ありません。念のため。)。結局最後は二人ともふられてしまい、最後二人して歩いてる姿が印象的だった。
[地上波(邦画)] 6点(2005-07-02 00:06:31)
1025.  ゼロの焦点(1961) 《ネタバレ》 
先月久しぶりに見た「砂の器」に続いて本作も15年ぶりくらいの再見。(以前も見たのは「砂の器」の後だった。)本作は野村芳太郎監督にとって2作目の松本清張原作映画になるのだが、脚本に「砂の器」と同じ橋本忍と山田洋次監督を起用しており、「砂の器」を見た後だとどうしても期待してしまう部分があり、以前に見た時はその期待が大きすぎたのか、イマイチに感じたのをよく覚えている。それを今回はそういう期待を抱かずに見た。主要人物となる女性三人の人間ドラマは魅力的だし、本作でも印象に残る海の美しさはやはり野村監督らしいと思うし、三人を演じる久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子の演技もそれぞれ良いし、白黒の映像も良い雰囲気を醸し出しているものの、脚本的にはあらすじを追っているだけというような印象があり、ややダイジェスト的になっていてドラマとして深みが感じられず物足りない。展開もスピーディーで、もっとじっくりとドラマを描いてほしかったところ。クライマックスの断崖での推理シーンは今では同じシチュエーションが2時間ドラマでもおなじみになっていて、本作がその先駆けというのは有名な話だが、けっこう歴史的なことだと思う。(テレビドラマではなく映画が先駆というのが意外な気もするが。)この推理シーンはさすがに緊迫感もあり、引き込まれる部分でもあるのだが、少し間延びしてしまった感もなくはなかった。事件の発端となる禎子(久我美子)の夫である憲一(南原宏治)の行動にもいささか納得しかねる部分があり、ここの部分をもっとしっかりと描かなければいけなかったのではないだろうか。また、「砂の器」同様に暗い過去を持つ犯人だが、彼女を通して元パンパン(米兵相手の売春婦)だった女性の悲劇も描きたかったようで、むしろそれが本作のテーマでもあると思うのだが、やはりこれらのドラマを丁寧に描くにはとても95分では足りずにあとせめて一時間くらいは必要だったと思う。やっぱり今見ても全体的な印象は薄く、物足りなさの残る映画だったが、それでも以前見た時よりは楽しめたし、けっしてつまらない映画でもないと思う。田沼久子を演じる有馬稲子は明るい顔立ちをしているが、「東京暮色」しかりこういう悲劇的な役柄が意外に合っているような気がする。犬童一心監督版も見てみよう。(2018年9月15日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-18 00:03:56)
1026.  GO(2001・行定勲監督作品) 《ネタバレ》 
昔話題になっていた当時に見た時はイマイチに感じた映画だが、今見るとそこまで面白くない映画という感じはしなかった。「これは僕の恋愛に関する物語だ。」と主人公・杉原(窪塚洋介)のモノローグが三回ほど入るが、実際は在日の主人公青年のアイデンティティーに関する物語で、そのテーマをシリアスになりすぎず、癖のある笑いの中にオブラートに包みながら、しかし社会派映画としての真面目さも忘れないというクドカンの脚本はうまく、行定勲監督の演出もそれにうまくハマっていて重くなりがちなテーマを軽快な娯楽映画として描くことに成功している。クドカンらしさが出たのは民族学校のシーンで、校内で日本語を使ったことを責める教師(塩見三省)と元秀(新井浩文)の激しい応酬は本来ならこちらもちょっと萎縮をしてしまうようなシーンなのに、元秀が使った日本語の内容に思わず笑いをこらえることができなかった。それに本筋と無関係な平田満を使った小ネタもいかにもクドカンといったところ。杉原が自分のことを桜井(柴咲コウ)に告白し、拒絶されて別れた後の巡査(萩原聖人)との会話も救いがあってなんか良い。しかし、今見ると在日に対する差別意識の描き方に古さを感じてしまい、今ならこういう描き方はしないだろうなと思った。杉原の昔からの友人(細山田隆人)が殺されてしまう展開は、描写は軽めなのだが、切なさがちゃんと描かれているのがいい。桜井が杉原を受け入れるラストはこの手のテーマを描いた映画としては後味が良く、ちょっと感動的でもあるのだが、桜井がなぜに杉原を受け入れるに至ったかをちゃんと描いてほしかった気がする。出演者ではやはり杉原の両親を演じる大竹しのぶと山崎努(かなり歳の離れた夫婦だなぁ。)の強烈なコンビぶりがすごく印象に残る。(2017年9月28日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-14 21:54:43)
1027.  海底軍艦 《ネタバレ》 
小学生の頃、マンダ目当てに見たが、出てきてすぐに凍ってしまい、あまり活躍しなかったのが残念。ストーリーも戦争とか絡んで小学生(当時の自分が頭悪かっただけかもしれんけど。)が見るにはちょっと難しかった。でも轟天号はやっぱカッコよかった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2005-06-09 16:45:01)
1028.  北の国から '83冬<TVM>
「北の国から」スペシャル版第一作。ラストの笠智衆がすごく印象に残っている。だけど、作品全体の印象はけっこう薄い。
[ビデオ(邦画)] 6点(2005-06-06 14:58:31)
1029.  
初めて見た黒澤明監督のカラー時代劇。白黒時代の「用心棒」や「椿三十郎」、「七人の侍」を既に見ていて、娯楽作を当然のように思い浮かべてたら、なんか重苦しいだけの退屈な作品でさっきあげた三本と同じ人が監督だとはちょっと信じられない作品だった。しかし、合戦シーンは黒澤映画らしいダイナミックな迫力で見ごたえがあるし、楓の方を演じる原田美枝子の激しい演技が強烈に印象に残る。でも、やっぱり黒澤監督の時代劇としてはそんなに好きな作品ではない。本当は4点ぐらいでもいいのだが、さっきも書いたように原田美枝子の演技があまりにすごいので、彼女に2点ほどプラスしておくが、前作の「影武者」のほうが個人的にはこの映画より好きだな。
[地上波(邦画)] 6点(2005-06-01 18:22:06)
1030.  BROTHER 《ネタバレ》 
たけしが日英米合作で手がけたロサンゼルスを舞台にしたヤクザ映画。見るのは今回が2回目だが、「アウトレイジ」シリーズを見た後になって改めて見てみると、本作のほうがたけしらしさは出ていて、寡黙な主人公や全体に漂う独特の雰囲気はいかにもたけし映画という感じがする。ストーリーは分かりやすく、「アウトレイジ」シリーズのように娯楽色が強くなっていて、たけし映画の中では比較的見やすい作品に入ると思うし、実際娯楽映画としてはそこそこ面白く見られる。しかし、合作ということを意識しすぎたようなシーンも多く、中でも大杉漣の切腹シーンは確かに強烈で印象には残るけれどもほとんどストーリーに無関係なシーンのためか、なんか浮いて見えてしまったのは残念。しかし、たけしはじめ登場する男たちはカッコよく、いかにもハードボイルドな印象。中でもたけしの舎弟を演じる寺島進演じる加藤が良く、「ちょっと用が。」と言い残し、たけしたちの乗るリムジンを見送る姿にこれから自分の命を投げ出す覚悟のようなものが見てとれるし、このシーンの演出もたけしらしさが出ていて良かった。タイトルの「BROTHER」とは本来はたけし演じる主人公・山本と彼がロスで出会う黒人青年・デニー(オマー・エップス)のことを指していると思うのだが、それ以上に山本と加藤の関係の深さがこのシーンを見ただけで分かり、「BROTHER」というタイトルはこの二人のことでもあるのではと思えてくるほどの名シーンだと思う。ただ、その後の後半の展開はけっこうグダグダしていたのが惜しかった。(2014年1月16日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-01 18:12:41)(良:1票)
1031.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。以前見たときはシリーズ最高傑作といわれている作品とあって期待しすぎてそれほどでもない感じだったのだが、改めて見てみると「ドクター・ノオ」よりは工夫があるつくりになっていて、シリーズ最高傑作というのにはやっぱり疑問符があるものの、以前に見た時よりも面白かった。ボンドガールのタチアナは前作のハニー・ライダーよりも魅力的だし、悪役のロバート・ショーも存在感があり、やはりこういう映画は主人公と対等な悪役の存在があってこそ面白くなる。しかし、タチアナがボンドに寝返る展開があっさりしすぎているし、ボンドとグラントの列車内での戦いも緊迫感があるわりに決着はあっけなく、このあたりをもう少しなんとかしてほしかったかな。それにグラントを倒してからが少し冗長に感じてしまった。シリーズで初めて主題歌がついた作品で、このシリーズの主題歌はオープニングに流れるというイメージが強いが、本作ではエンディングに使われているのが異色で、それが見終わって深い余韻を残すことに成功していると思う。シリーズ最高傑作だとは思わないが、本作はシリーズを軌道に乗せたという意味で重要な作品ではあると思う。(2013年9月4日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-01 17:42:27)
1032.  ライフ・イズ・ビューティフル
この映画はファーストシーンとラストシーンだけは昔見たことがあったのだが、今更ながら全編見るのは今回が初めてだった。確かにいい映画だとは思うけど、正直、そんなに世間が騒ぐほどいいとは思わない。後半の収容所に送られてからの描写がなんか軽く感じた。この後半よりもむしろ主人公夫婦の馴れ初めを描いた前半のほうが印象的だった。でも、決してきらいな映画というわけでもないのだが。ほんとは5点にしようかと思ったが、前半部分がけっこう気に入ったので6点。
[ビデオ(吹替)] 6点(2005-05-31 02:13:03)
1033.  ぼくの生まれた日 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第5作。誕生日に両親にこっぴどく叱られたのび太がドラえもんと一緒にタイムマシンで自分の生まれた日に行くという話。確かに良い話で感動的ではあるけど、「おばあちゃんの思い出」までの三本ほどではなく、5作目ともなると息切れ感もあり、失速という印象で、本作がこのシリーズ最終作となったのもなんか納得できる。でも、メインの長編作品ではあまり話に関わることのないのび太の両親(これが「クレヨンしんちゃん」劇場版との最大の違いかも。)がのび太とともにメインの登場人物として描かれているのは同時上映の短編とはいえ「ドラえもん」劇場版ではとても珍しい気がするし、本作の趣旨とは違うのだが、だからこそドラえもんを含めた野比家の面々が夕日を眺めているラストシーンはとても印象に残った。さっきも書いたように本作で感動短編シリーズは完結なのだが、個人的には「ぞうとおじさん」とかもやってほしかったなぁ。(2023年3月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-05-25 23:14:06)
1034.  男はつらいよ 寅次郎の休日
一応、寅さんの恋も描かれてはいるが、前作同様満男と泉のエピソードのほうに重点があてられている。泉の父親役が寺尾聡で一緒に暮らしている女性が宮崎淑子。「雨あがる」の主人公夫婦を思い出した。
[地上波(邦画)] 6点(2005-05-23 22:49:13)
1035.  釣りバカ日誌2 《ネタバレ》 
シリーズの事実上のスタートとなった作品。前作のラストで四国に帰ったはずの浜ちゃんがなぜか東京でみち子さんと生活しているのが初めて見たときちょっと変な感じだった。だが、現在のシリーズに比べるとこの頃はやはり西田敏行も三国連太郎も若くて、映画も面白い。
[地上波(邦画)] 6点(2005-05-23 22:08:06)
1036.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
川島雄三監督の助監督だった浦山桐郎監督のデビュー作で、同じく川島監督の助監督だった今村昌平監督が一緒に脚本を担当している。吉永小百合の人気を決定づけた映画として知られる(今考えたら吉永小百合主演映画の脚本に今村監督が参加しているのはかなりの異色に感じる。)が、内容はこれがデビュー作とは思えないような重厚さのあるいかにも社会派監督らしい作品になっていて、浦山監督の映画はこれ一本しか見ていないが、既に作風が確立しているような気さえする。物語はもちろん吉永小百合演じるジュンのエピソードを中心に描かれていて、今の目からすると古臭く感じたりする部分もあるのだが、けっこう退屈することなく見れたし、この映画で吉永小百合がブレイクしたというのもとくにファンではない目からしても頷ける。でも、なんか貧乏な家の娘には見えず、役柄的にはその辺がアンバランスに感じる。昔初めて見た時もそうだったのだが、本作はそれよりも脇のエピソードであるサンキチ一家が帰国事業で北朝鮮へ渡るというくだりはやっぱりインパクトがありすぎてほかのエピソードが霞んでしまう。この部分は当時、日本において在日朝鮮人の北朝鮮への帰国事業というものが本当に身近で普通に行われていたことがよく分かると同時に今見るとやっぱりとても怖い部分でもあり、フィクションとはいえ、あの一家の行く末を思わず案じてしまうのだ。ほかの出演者について少し書かせてもらうと、ジュンの担任教師を演じている加藤武が良い味を出していて印象的だった。それからタカユキ(市川好郎)の最後の成長ぶりが目をみはるが、この子役が大人になって東映ヤクザ映画の常連になろうとは本作の彼からは微塵も感じられない。(2023年6月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-05-15 14:19:49)
1037.  男はつらいよ 奮闘篇 《ネタバレ》 
今回のマドンナは青森の養護施設を脱走した知恵遅れの花子(榊原るみ)。その関係で何かいつもとは雰囲気が違ってて、ちょっと重苦しい。花子との結婚を決意した寅さんに向かってとらやの面々が「あの娘は普通の人じゃないんだぞ。」というシーンはかなり衝撃的だった。私的なことを書くようで悪いんだけど、僕も養護学校に通った経験のある障害者で、外出時には車椅子を使用している身。だからこの映画は見ていてちょっと辛かった。シリーズ初期の作品で面白いことには変わりないんだけど、そういう事情で点数は少し低目とさせてもらいます。
[地上波(邦画)] 6点(2005-05-02 11:08:12)
1038.  古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM> 《ネタバレ》 
第3シリーズの幕開けを直前に放送された「古畑任三郎」のスペシャル版。リアルタイムの本放送でも再放送でも見ていて、かつ自分が一番最初に見た「古畑任三郎」でもあるのだが、久しぶりに見てみると西園寺(石井正則)が事件の捜査の依頼のため、現場を退いている古畑(田村正和)を訪ねるという、まるで全く新しい刑事ドラマの第一話のような出だしで、初めて見る人にも優しく非常に分かりやすいつくりで、このおかげで本放送当時すんなりとこの後の第3シリーズも見られたのだと今になって思った。そんな今回は冒頭の猟奇的な雰囲気などこのシリーズにしては異様な感じがするのだが、その後はいつも通りの雰囲気で話が進むので、ちょっとこういうのをやってみたかっただけだったらしい。今回の犯人は緒形拳演じる監察医 黒岩だが、さすがに存在感がすごく、際立っている。トリック自体はけっこう単純で、それに2時間近くを使うまでもないと感じてしまったのか、話自体はやや冗長で単調な感じ。しかし、何回も出てくる古畑、今泉(西村雅彦)、西園寺のレストランでの事件についてのやりとりはそこそこ面白かったし、そこにウェイターとして登場する花田(八嶋智人)もまだそれほどうざさは感じなかった。それと黒岩が研究室でアタリメをアルコールランプで焼くシーンが以前見た時と同じくやはり印象に残り、ここに黒岩の茶目っ気も感じることができる。共犯者となる黒岩の助手をクリカンが演じているが、「ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密」を最近見たばかりだったので、その中でルパンが物まねをしていた縁での出演だろうかとつい思ってしまった。(2018年12月1日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-04-28 16:26:42)
1039.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいに再見。鳥が突然人間に牙を向くというストーリーは、鳥が身近にいる動物だからこそリアリティーが感じられるもので、ひょっとしたら現実にあり得ることかもというのと、然したる理由もわからないままというのにこの映画の怖さがあり、実際鳥が本格的に人間を襲い始める後半部分はドキドキしながら見ることができるのだけど、前に見た時も思ったが前半が少し冗長に感じる。序盤からその後の鳥の襲撃を予感させるシーンがあるものの、前半のラブコメ調と後半のホラー調の構成がうまくいっているとはいえず、前半と後半でそれぞれがほとんど独立してしまっている印象。明確な結末を描いていないのはヒッチコックの何かしらの意図が感じられるのだが、やはりモヤモヤする終わり方ですっきりしない。それでも、そこそこ面白いと思ってしまうのは最初にも書いた設定のリアリティーと恐怖演出の見事さ。でも、やっぱりもう少し構成をうまくやってほしかったというのはあり、そこが惜しい。(2013年12月5日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 13:21:32)
1040.  復活の日 《ネタバレ》 
20年近く前にも一度見ている映画だが、やはりコロナで本作を思い出し久しぶりに鑑賞。もちろんはじめて見たときはSFパニック映画として見ていたわけだが、今見るとなるほど現実のコロナ問題と重なる部分も多く、怖さを感じてしまうし、南極にいた数百人だけが生き残っているというのもリアルに感じてしまうのだが、一方であくまで娯楽映画として作られているのでこのご時世で見てしまうと違和感を感じる部分もまた多く、ちぐはぐな印象を抱いてしまうのだが、それはしかたないだろう。日本映画でありながら、ハリウッド俳優が多数出演していて、映画史上初の南極ロケ(それが日本映画だったことに驚き。)までしているのに角川の本作にかける意気込みのすごさが感じられるのだが、この題材に深作欣二監督というのは今になってみればなんか違うし、実際に深作監督らしさが出た映画にはなっていないような気がする。(でも、おそらく深作監督の映画の中でいちばん多く登場人物が死んだ映画ではあると思う。)「日本沈没」を手掛けていた森谷司郎監督が本作をやりたがっていたみたいだが、正直そのほうが良かったような気も少ししてしまった。昔、VHSで見たときは字幕の色と背景の雪が重なってしまって読みにくい部分も多かったのだが、DVDだとそれが改善していたのは良かった。あとは70年代のハリウッドパニック映画の常連だったジョージ・ケネディが出ていながら、同時期の日本映画のパニック映画の常連だった丹波哲郎が出ていないのはちょっと残念とか、越冬隊員の一人を演じている渡瀬恒彦はこの数年後の「南極物語」にも越冬隊員役で出ていて、間をあまり置かずに南極ロケにこのあとまた出たのかとか、直接内容とは関係のないことも思いながら見ていた。それにしても本作、ハリウッドでリメイクされたらどんな感じになるのかもちょっと気になる。(2020年8月15日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-04-19 16:45:21)(良:1票)
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