1041. トラフィック(2000)
構成の試みとしてはなかなか面白いのだが、とにかく長い。いや、長いのはいいのだが、行けども行けども同じようなことを繰り返しているばかりで、話が少しも前に進んでいかないので、見ていて気が滅入ってくる。途中、30分くらい抜いても分かんないんじゃない?俳優たちの役作りはなかなか気合が入っていて、その部分で作品を何とか成り立たせている。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-09 02:34:47) |
1042. ムーラン・ルージュ(2001)
全然期待外れでした。ニコールもユアンも全然発声ができてないし、「歌っている表情」にもなってない。カメラと編集は悪趣味なほど遊びすぎで、見ていて酔いそうになる。ロックやポップスの有名曲をアレンジしてちりばめた趣向も、はっきりいって安直なだけ。ミュージカルが持つべきスピード感やビート感などゼロで、2時間が異様に長く感じました。点数は、何とか画面を成り立たせてくれた美術と衣装に対して。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-06 00:41:56) |
1043. スウィート・ノベンバー
前半と後半は別の話ですね。ラストへ向けての都合の良い展開も、えらく薄っぺらい。つまり、オータム・イン・ニューヨークとまったく同じ。タイプとしては好きな話なので、低い点がつけられないところまで同じ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-04 22:26:54) |
1044. 誘惑の接吻(キス)
《ネタバレ》 脳天気な邦題に反して、割と地道で切実な内容。主人公の少年がヘタレな一方である一線以上は動じず冷静であるのが、現実味があるようでもあり、面白みを削いでいるようでもある。「みんなから白い目で見られるとき、どう行動したらいいかは分かるわよね。私の子でしょう」というママの一言はいいですね。しかし、君はかつて「初体験/リッジモント・ハイ」で、ここでの息子の彼女とほとんど同じ役回りをやっていなかったかね、ジェニファー君。そりゃ叱れないでしょ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-01 03:15:40) |
1045. チェイシング・リバティ
ローマの休日の現代ラブコメ+ロードムービー版といった趣で、ありがちとはいえ面白くなりそうな設定なのだが、主演の2人が演技下手すぎ。主人公にとっては、お嬢様生活では経験していない体験を経るはずなのだから、もっといろいろ表現があると思うけど、そこまでは考えなかったのでしょうか。脚本もやや中ダレ気味。着地部分も少々もたついている。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-28 22:19:50) |
1046. スズメバチ
終始、暗い照明の中でちまちましたやりとりが行われているだけであって、しかも誰が何をしようとしているのかが異様に分かりにくいため、何の面白みもない。弾丸の使い方にもまったく迫力なし。最後の方でちょっとずつ個々の役割が出てきますが、そこまででした。 [DVD(字幕)] 3点(2005-08-24 03:08:06) |
1047. 夏休みのレモネード
やろうとしている描写の対象自体はなかなか興味深いのだが、内容においては、それっぽい会話と説明的な場面が延々と続けられるだけ・・・というのは、グッド・ウィル・ハンティングとまったく同じパターンではないかい。カトリックとユダヤ教の相容れなさというのも1つの重要な要素になっているはずなのに、実際の双方の言動や思考回路にそれが反映されておらず、単なるご近所さん同士のやりとりの描写にしかなっていない。したがって、少年の行動の意味も、裏付けを欠いたものにしかなっていないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-08-22 03:11:04) |
1048. デンジャラス・ビューティー2
普通にやればそこそこの内容にはなりそうな話なのに、自らつまらなくしようとしているとしか思えない製作の杜撰さによって、目も当てられない出来になってしまっている。多分、作った側は、リーサル・ウェポンとかメン・イン・ブラックみたいな、「適当に喧嘩しながら何だかんだいって名コンビになっていくアクション・コメディ」にしたいのだろうが、サンドラ・ブロックが切れ始めるとマジで陰湿で自分勝手な人物にしか見えないし、レジーナ・キングには残念ながらコンビの片方を張るほどの力量はないし、そもそも2人の息が全然合っているようには見えない。台詞も1つ1つがわざとらしく、見れば見るほど冷えるしかない。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2005-08-19 16:47:05) |
1049. Be Cool/ビー・クール
エアロスミスのメンバーはえらく小綺麗なお坊ちゃんルックスになってしまったなあ、という程度しか印象に残らない。内容的には、マフィア系でもちょっと目新しい路線でやろうとした結果、演出の腕が伴わず、かえって何もできずに終わってしまったという感じでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2005-08-19 16:37:43) |
1050. 恋のおかたづけしましョ!
何ともしょぼいラブコメ。掘り下げればいくらでも面白くできそうなのに、脚本が明らかに力不足で、各登場人物の意味合いをまったく処理しきれずにいる。全体がさらさらと流れていくだけで、まったく印象に残らない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-27 03:28:01) |
1051. シャンハイ・ヌーン
かなりひどい作品。アクションには全然切れがない、というか、ジャッキーが妙に重ね着してるのって、もしかして太ってるのを隠してたんじゃないの?ルーシー・リュウも、全然お姫様に見えません。スー族の美女に2点。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2005-07-27 03:12:49) |
1052. スウィングガールズ
前半は映画としてはかなりあぶなっかしいのだが、みんなが演奏の楽しさに目覚めて「いい顔」になってからの展開は、やはり良い。演技力や脚本部分の欠落を演奏でカバーするなどというのは、映画としては邪道ではないかとも思えるのだが、それでも、ラストの演奏会でのカタルシスは、そんなことを吹き飛ばすほどのパワーがある。さっぱりと切り上げるエンディングもよい。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-22 00:28:01)(良:1票) |
1053. トゥー・ブラザーズ
ひたすら虎の動きを追い続けた映像は絵柄としては新鮮だが、ストーリーは誰でも思いつく範囲のものでしかなく、工夫が何にもない。動物図鑑の映像版としては楽しめるかも。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2005-07-17 01:56:47) |
1054. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
起伏に乏しい話がだらだら続くだけの無意味な作品。映像もいろんな意味で安っぽすぎ。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2005-07-14 01:51:20) |
1055. フリーダ
隅々までなかなか力が入っているが、あれもこれも盛り込もうとして、結局、細切れのシーンが連続しているだけになっており、ストーリーを貫く一本の線が存在しない状態になっている。サルマ・ハエックは、気合と根性は十分だが、それぞれの場面においての人格表現や感情表現を適切に行うまでには至っていない。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-12 02:12:08) |
1056. 恋の方程式/あなたのハートにクリック2
パンの演説の場面とか、いくつかは光る部分もあるのだが、それ以外の部分がすべて凡庸なため、映画の出来としては全然大したことはない。80分少々でコンパクトにまとまっているため、暇つぶしにはいいかも。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-10 18:41:22) |
1057. モナリザ・スマイル
製作者の自己満足シーンを適当につぎはぎして都合の良いラストシーンにもっていっただけのしょうもない作品。すでに多々指摘されているが、生徒たちがどこでどのように主人公から影響を受けたのか、さっぱり分からない。ジュリア・ロバーツの無表情鉄仮面演技も大問題(この種の設定の主人公で、なんであんな演技になるんだろう?)。唯一、ジュリア・スタイルズのさりげなく安定した堅実な演技は良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-07-10 02:38:22) |
1058. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
もっと軽快な突っ走りコメディを想像していたので、やたらとズルズルした場面が多いのにがっかり。両親との絡みの部分など、はっきり言ってほとんど不要だったと思う。肝心の詐欺の手段にしても、唸らされたのはホテルの部屋でのご対面を切り抜けた場面のみで、それ以外はすべて、金をかけて手段を講じているだけ。つまり、この種の話に必要不可欠な、相互の知能戦のやりとりという部分がまったく欠けているのである。レオとハンクスの個人技でそこそこのレベルには達しているので一応ぎりぎりこの点数だが、本来はもっと面白くなったはず。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-05 03:24:09) |
1059. ル・ディヴォース~パリに恋して~
DVDの装丁はいかにもライトなラブコメという感じだったのだが、いつまでたっても話がちっとも前に進まずにじめじめとしたシーンが展開されるだけで、終わった後も、「えっ?この話の結論たったそれだけ?」という感じだった。後で監督名を見て納得しました(しかし、それだったらあの装丁は詐欺では・・・)。親権や財産分与の話など、そんな当たり前のことを当たり前に延々と描写されても何の面白みもないわけで、何でこの話をわざわざ映画化したのか不明。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-03 19:12:10) |
1060. ミリオンダラー・ベイビー
筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-25 22:48:47) |