1141. 青い目の蝶々さん
かなり前、テレビの深夜放送で吹替版を観ただけなんで細部の記憶あやふやなんですが、史上稀に観るヘンテコ映画でした、これ。シャーリーが夫イブ・モンタンをだまくらかす為に日本に来て「ゲイシャ」に化けるっていうバカバカしいストーリー。そもそもシャーリーがゲイシャのメイクしたって日本人に見えるわきゃないじゃないですか!彼女が日本通っていうのは有名な話だけど、もしこの映画出演がきっかけだったとしたら、何かヤですね。吹き替えの小原乃梨子さん(のび太、辞めちゃったんだよなあ・・・)のおかげで何とか観れたって程度。 [地上波(吹替)] 5点(2005-06-25 15:15:04) |
1142. 凡ては夜に始まる
ムッチムチのバスタオル姿で右往左往するシャーリーだけでも観る価値あり。同年の「アパ鍵」はどちらかといえば受け身、こっちは攻めの演技。彼女の卓越した百面相的コメディセンスを存分に楽しめます。ディーン・マーチンもいい味。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-25 14:20:30) |
1143. ボーイズ・オン・ザ・サイド
ドリューの復活はこの映画の成功が決定的でしたね。三人のキャラクターが細かく描かれていて良かったです。なーんの問題も抱えてなさそうな優等生的メアリーが、過酷な運命に陥っていく後半の展開には驚いたけど。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-25 11:39:56)(良:1票) |
1144. ビューティフル・マインド
職人監督による、あらゆる観客層を取り込む為計算しつくされた商売上手な映画。でも嫌いじゃないです、これ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-25 10:29:31) |
1145. デブラ・ウィンガーを探して
並みいる女優陣の中、ヴァネッサ・レッドグレーヴとシャーロット・ランプリングが流石の貫禄で素敵でした。ジェーン・フォンダは今年女優活動再開したそうですね、よかったよかった。ヴァー○ルのコマーシャル(←私は洗顔だけ)以来、シャロン・ストーンの自信ありげな発言は絶対信用ならんって思ってるのは俺だけ?まあ全編、一般の女性にとっては人生の道案内にもならないような内容だけど、「いい役は全部ニコール・キッドマンがさらっていく」という某・キム女優の発言を裏付けるような、ハリウッドの弱肉強食を垣間見れて楽しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-20 14:56:34) |
1146. サイコ(1998)
今から15年位前、名作モノクロ映画(カサブランカ、花嫁の父など)をカラーでプリントし直したビデオが次々と発売された事がありました。自分は「素晴らしき哉、人生!」をこの悪名高いヴァージョンで鑑賞してしまった事を一生の不覚だと思ってます。これで「サイコ」を初見された方々、心よりお悔やみ申し上げます。 [地上波(吹替)] 4点(2005-06-19 16:55:35) |
1147. メゾン・ド・ヒミコ
グロテスクに色々なモノを画面に映し出しながらも、最終的には綺麗ごとで終わってしまった印象。オダギリ・ジョーはおそらく女性が頭ン中で考えるゲイの理想像なんでしょうね、きっと。実際柴咲コウより遥かに綺麗に撮られてるし。まあ彼のファンは大満足でしょう。設定のみ同じにして「ハッシュ!」の橋口監督で観てみたかったです。少なくとも自分には彼らの抱える孤独感が画面からあまり伝わってこなかった。 [試写会(字幕)] 5点(2005-06-18 15:19:15) |
1148. 息子(1991)
寅さんシリーズもそうだけど、山田監督の映画にはほとんど悪人が出て来ない。それでいてこんな面白い人間ドラマが作れるのが凄いと思います。当時の和久井映見の笑顔には、永瀬じゃなくてもヤラレちゃいますよ。しかもキスシーンが殊のほか積極的でびっくり。ラスト親父さんが見た幻、あれこそ山田監督が思い描いてる理想の家族像なんでしょうね。これで「いいではないか!」 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 12:19:17) |
1149. 17歳のカルテ
ウービー扮する看護婦が「ここは病院の中じゃ5つ★ホテルクラスよ」とウィノナに言いますが全くその通りだと思います。だって面会に来たボーイフレンドと部屋でセックス出来ちゃったり、あわよくば一緒に逃げる事だって出来るんですよ。60年代の病院の管理体制って本当にこんなに甘かったんですかねえ。これ位の事でボーダーライン人格障害が治療出来るのか、ラストあたり非常に疑問だったけど、その他の部分は面白かったです。アンジェリーナの危険な眼光と唇には魅せられました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-18 11:17:06) |
1150. ミリオンダラー・ベイビー
打ちのめされましたよ、俺も。イーストウッド、フリーマン、ヒラリー・スワンクの三身一体中枢神経攻撃に。映画観ている間、最近とんと燃え上がらなくなっていたあらゆる感情、怒り(青い熊許さーーーーーん!マギーの家族連中絶対許せーーーーーん!)痛み、悔い、闘争心、悲しみ、愛しさみたいなもの全てが、振り幅激しくこれほど揺り動かされたのは本当に久しぶりの事でした。自分の中のこういう感情を覚醒させてくれた事だけでも、この映画には大感謝です。音楽も最高でした。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-14 11:00:27) |
1151. マンハッタン殺人ミステリー
本筋の殺人事件より(どんな事件だったかのも覚えてない)アレン&キートンの息の合った台詞のやり取りが楽しかったです。特に盗聴した証拠テープをアレンがあたふたと絡ませ壊してしまうシーンは抱腹絶倒。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 15:02:15) |
1152. ミラクル・ワールド/ブッシュマン
当時ちょっとしたブームで、宣伝に乗せられて見にいきました。でも同時上映の「MrBOO!アヒルの警備保障」のほうが中学生のガキには合ってました。なんだったんだろう、あのドキュメンタリーでも観ているような間延びしたような緩みっぱなしの画面は・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2005-06-12 14:43:22) |
1153. グリース
この映画アメリカ本国じゃ、えらく人気あるそうですね。うんうん、わかるわかる、このノー天気なノリとあってないような中身の薄さ。「テル・ミー・モア、テル・ミー・モア」とジョントラ&オリヴィア「愛のデュエット」(笑)は長らく自分の愛聴曲でした。でもどっちかっていうとこれは自分の姉貴世代の人気映画。思い入れ自体は正直あんまりない。聞きかじっただけなんで定かではないんですが、ジョン・トラの役、舞台じゃリチャード・ギアだったって本当ですか? [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 12:11:41)(良:1票) |
1154. 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
水準作。この辺まで来ると寅さんが振られる王道失恋パターンじゃなく、逆に竹下景子を袖にして逃げるって展開で、何とかシリーズに新味を出そうと作者たちが苦心している感じが伺えます。杉田かおるが垢抜けない田舎娘役で登場、役に異様にはまっていたのにも驚いたけど、これが彼女の演技力だとしたら恐るべし!裏で渥美さんにもダメ出しとかしてたのかなあ・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-11 15:41:46) |
1155. 愛と青春の旅だち
この主題歌を聞くたんびに「レッツヤン」(←知らない人はパパ、ママに聞いてね)で近藤マッチ先生と松田聖子が陶酔デュエットしてたシーンを思い出す。恥ずかしい日本語訳でとりたててうまい歌でもなかったのに・・・。ああっ、また映画の内容とは無関係な書き込みをしてしまった・・・。 [地上波(吹替)] 7点(2005-06-07 17:08:40) |
1156. ピストルオペラ
観客と清順カントクとでにらめっこ、勝ち残り一発勝負って映画でしたね、これは。「にらめっこしましょ、あっぷっぷ!!」・・・俺は真っ先に討ち死にしたクチです。 [映画館(字幕)] 5点(2005-06-04 17:04:30) |
1157. 二十四の瞳(1954)
笠智衆のおとこ先生が、夜中に奥さんと必死でオルガン練習してた「しーししーふ、みーみみー、いいいのいー」っていう唄がやけに耳に残ってます。(実は七つの子より好き)あれってなんていう曲なのかなあ・・・。唱歌の挿入が多すぎて、ちょっと感傷過多という些細な点以外文句のつけようがない素晴らしい映画。僕の中での美人の基準は、原節子でも吉永小百合でも、ましてや鈴木京香でもなく、三十年来この大石先生、高峰秀子さんって決まってます。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-06-04 16:27:27)(良:1票) |
1158. 秋刀魚の味(1962)
小津監督の遺作がこの映画っていうのはちょっと寂しい。例によって例のごとくの一人娘が嫁に行くまでの一騒動。本筋より、笠智衆たちが学生時代憧れてた恩師の娘(杉村春子)が口うるさいオバサンになっちゃってるのを見て、皆がシュンとするってエピソードの方が印象に残ってます。小津のカラー作なら自分は「彼岸花」がベストだと思うけどなあ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-04 11:17:31) |
1159. 集金旅行
我の強い女とヘナヘナ男とのディスカバー・ウエストジャパン周遊珍道中。女性のほうが終始主導権を握ってるっていう、アメリカ映画のロマンチック・コメディの基本を忠実に踏襲しつつ、日本流ロード・ムービーとしても大いに楽しめる一篇。二人が行く先々で何故か丁度郷土自慢のお祭りが開催されてたりして、なんかノンビリと観光気分も味わえました。こりゃ当時の観客には受けたでしょう。映画史に残る傑作とか名作って訳じゃないけど、良く出来た娯楽作。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-04 10:45:56)(良:1票) |
1160. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
元気がない寅さんの姿なんて見たくないなあってずっと思ってたので、「口笛を吹く寅次郎」以降の後期シリーズは全部見逃してました。でもここのレビューでの評価の高さをみるにつけ、ファンならやっぱり寅さんの最後の雄姿を見届けなくちゃいけないって義憤(?)にかられ、恐る恐る先日ようやく観てみました。(鑑賞中)・・・あれ~、導入部のお決まりの夢のシーン、なくなっちゃたんだ、うわっ、寅さんもさくらも結構年取っちゃったなあ、とらやにも若い店員さん入ったんだ、これでおいちゃんおばちゃんもようやく楽隠居出来るよなあ・・・。ストーリーはどんどん進んでいきます。既にこの撮影中、病に冒されていたという渥美さんには確かに往年とは比較にならないほど声にも張りがないし、動きもほとんどありませんでした。正直最初の時点ではやっぱ観るんじゃなかったかなって思った位。でも浅丘「リリー」ルリ子が登場してくるあたりからラストまで、僕はずっと涙滂沱状態でした。これが最後だとは意識してなかったにせよ、この作品はシリーズ最終章としての挽歌になってるんだなって思って。ストーリー上はついには結ばれなかったにせよ寅さんとリリーは奄美大島で幸せに暮らしたんでしょうね。いよっ!寅さん、あんた最後までカッコ良かったよ! [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-31 16:34:25)(良:3票) |