Menu
 > レビュワー
 > 東京50km圏道路地図 さんの口コミ一覧。59ページ目
東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1161.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 
よくできた中高年自分探しロードムービーである。自由には孤独があり、安定には束縛がある。どちらが良いかに答えはない。この作品も答えの提示はしていない。これは年を取り物事に分別がつくほど考えさせられる問題であり、今の生活に満足しているのか?と己の生き方を肯定したり、否定したりする。好対照な女性2人+自分の姉妹を通じて揺れ動く中高年の姿をジョージ・クルーニーが好演。打算的に男を追いかけて田舎街で就職する妥協を許さない青臭いナタリー、他方家庭に不満を持ち(旦那の稼ぎが悪いか無職?で、高齢で体力なし?)出張先で不倫する中年女のアレックス。この諦めたワリキリ中年女には迷いはなく、逃避してるだけ。そして姉は別居中という中年女は不幸という扱いになっている。妹の相手の男はマイホームがアメリカンドリームであり、旅にも行けないこれまたジョージ・クルーニーとは対照的な男。男が安定と引き換えに自由を失うことを恐れてマリッジブルーに陥るのは中々リアルだが、結構簡単に説得されてしまう。この辺で「やはり家族が大事!」みたいな展開になる事を懸念し、ジョージ・クルーニーが仕事投げ出してアレックスに走った時にはオイオイお前はナタリーかよ?と思ったが、アレックスの現実で結婚の負の部分をしっかりと見せつける。女優2人も好演しており、中盤以降ナタリーの出番がなくなり、人物の掘り下げが弱かった(こっちの自分探しも見たかった)のが残念であるが、若さ溢れる演技は印象に残る(ちなみに失業で自殺するのは圧倒的に男が多く、作中では女性が自殺したという設定になっているのは何故だろう。ここでも中年女を不幸扱いしたかったのだろうか?また、ジョージ・クルーニーも保身の為に自殺の兆候はなかったとウソを付くというサラリーマン的狡さもある。推薦文はその贖罪なのかもしれない。)。 失業の危機や家族の崩壊のリスクを考えると、この世に安定などあるはずもなく、失業の不安は家族が支えになるというのも幻想なのかもしれない。だからと言って自由を求めて孤独を貫くのも寂しくて、シンドイ部分もある。人生の永遠の課題である。両者のバランスの取り方はどうするのか?仕事・結婚・子供・家等々、無数の選択肢がある。それでも人生の行き先を選択していかなければならない。空港の巨大な行き先案内板を前にして呆然と立ちつくすジョージ・クルーニーのラストの姿がそれを表している。(結局サラリーマン続けるのかな?それも自由じゃないと思うが、奴隷の気楽さもあるだろうし?)
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-14 18:33:39)
1162.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 
公開当時に話題となり、題名だけはよく知ってる作品だったが、実話がベースという事は知らなかった。44年版のオリジナルは国債買わせるための戦意高揚ムービーだったのかもしれません。 密室劇としての緊張感はそれなりに伝わってくるのだが、青春映画としてリメイクしてしまったためなのかどうも全体的に軽く、娯楽作品としても中途半端。吹き替えのせいなのか戦地に向かう苦悩や戦場での緊迫感もイマイチ伝わってこない。フザケテ戯れているという印象をもってしまう。どうせ生還するんだろうというオチありきの作品だし、関係ないのはわかっていても、どうしても日本の空爆を連想してしまうので中立に見る事ができない。この手の連合国側の視点から己を正当化する作品というのは割切ってみる必要があるのはわかっているのだが、できないものは仕方ない。『パールハーバー』ほど酷くはないが、『父親たちの星条旗』には劣るかなというレベル。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2015-07-14 15:58:43)
1163.  若草物語(1994)
今から150年ほど前の明治元年に出版された自伝小説の映画化。題名と内容は何となく知っている程度で、こういう話だったのか、中々よくできているなあというのが第一印象。当時のアメリカにおける女性の価値観や立場・扱いが垣間見えて風俗モノとしても興味深い。津田梅子や山川捨松はこういう社会に足を踏み入れたのだなあなどと考えてしまった。4姉妹各々の生き方に人生色々と感じてしまうが、エンディング時点でまだ人生の1/3程度。今後話は学園モノとしてまだまだ続くようで、これから人生の悲哀・試練・その他諸々が待っているんだろう。という点においてはまだ序章に過ぎず、4時間ぐらいかけた長編モノとしての映像化に期待したいところ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-13 12:38:58)(良:1票)
1164.  極道の妻たち 最後の戦い 《ネタバレ》 
女が見るヤクザ映画。男がしょうもないから女が立ち上がるというワンクッションがあるので、純粋な組同士の対立というよりは男女関係がメインになているような。また、これは実録なのか任侠なのかイマイチ判別がしにくい。女優4人の四者四様の生き様は際立っており、女性観客相手に女の生き様を提示はしている。不器用なかたせ梨乃、バカな夫に見切りをつけて筋を通す岩下志麻がメインではあるのだが、カネのために男の庇護狙いの石田ゆり子や岩下志麻に復讐する若きキムラ緑子の腹の座り具合・しぶとさも中々ではある。要するに、女の敵は女であるという事か。そして、高倉健で山口組を撮ってきた山下監督が、晩年近くでこのヘタレ四代目を撮る事になろうとは・・・。時代の変化を感じる作品でもある。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-07-11 11:20:05)
1165.  ファンボーイズ
各々が悩みを抱えた青春群像劇で、死期迫るの友人の為に冒険旅行に出かける。いい話でキレイにまとまってはいるけれど、ドタバタコメディーにしてしまった為内容的な深みに欠けるかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-11 09:27:28)
1166.  マーキュリー・ライジング
せっかくの題材・設定なので、ドンパチで決着つけてしまわずに、もうちょっと組織同士の対立・内紛とか頭脳戦・心理戦にすればよかったのに。真相究明も主人公が謎解きしていくわけでもなく、内部通報という安易な方法でされてしまうし。子役の自閉症演技はよかったと思います。
[地上波(吹替)] 5点(2015-07-10 10:53:24)
1167.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
死ぬならガンがいいらしい。ゆっくり死ねるのでいろんな事ができるから。死に際で後悔するのはやはり「家族との和解」なんだな。無念でない死などあるはずもないだろうが、特に事故死や突然死は何もできずにある日突然命が奪われるので無念極まりないのだろう。で、成仏できずに彷徨う。テーマは悪くないのに、変な恋愛要素を盛り込んだり、サスペンス系とかドンデン返し系にしてしまった事により、類似作品と比較され低評価されてしまう残念な作品ではある。
[地上波(吹替)] 5点(2015-07-09 15:40:30)
1168.  春琴抄(1976)
原作未読ですけど、健康美と好青年のカップルではどうも雰囲気違うような。設定や世界観は面白いしある種の変態愛なのでもっとエキセントリックな役者でリメイクして欲しいです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-07-09 09:53:46)
1169.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
しつこいぐらいの後出しジャンケン的なネタバレの繰り返しは結構楽しめたのだが、オチで萎えた。あんだけ無差別テロしといて、子供一人ひき殺せないってのはどうなのよ?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-08 11:34:58)
1170.  グッバイガール 《ネタバレ》 
仕事で失敗・失業した相手への同情からヒモ生活。今で言うダメンズ。こういうのに弱い女もいるのかと。他方、女の方も夫に逃げられたシングルマザーでパッとしない生活。互いに若くもないのに演劇での成功を夢見る夢男・夢子でもある。子供がよいアクセントにはなっていて暗くはないが、要するに傷の舐めあい。ここまではありがちな話でリアルなのかなあ。最後はご都合主義的な大逆転のハッピーエンドでファンタジーではあるけれど。
[地上波(吹替)] 5点(2015-07-08 09:53:34)
1171.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
なんか不思議な作品だった。ああいうう時代に子供生んだら、親子で政治利用されるのは明らかで、逆に利用するって言うか、ただ逃げるんじゃなくて、もうちょっとやりようがあったような。主役の男は政界とのパイプもあったみたいだし、なんか稚拙というか、頭が悪いっていうか、タダ巻き込まれて逃げてるだけの主体性のなさに、ちょっと見ていてイライラする。それでもまあ「これどうなっちゃうんだろう?」っていう興味関心で最後までみれるんだけど、結局オチもないし、なんか奇妙な作品だった。<追記>7年ぶりに再見したが、あまり印象は変わらない。昨今は少子化であっても子供の声が騒音問題になっている。沖縄戦では子供が泣くと自分の命が危ないので殺させた。よって騒乱状態で赤ん坊が水戸黄門の印籠のようになってしまうシーンも、偽善的でなんかシラケル。人の命を何とも思わず散々殺し合いをしてるクセに。みんな自分の生活や命が大事なわけで、年金もらえて逃げ切れるなら子供なんてどうでもいいというのが本音だろう。自分の子供を除いては。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-07 19:31:41)
1172.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
「過去は存在しない」にも関わらず過去に生きてしまう老年の悲哀、そして焦り。生きる時間が長ければ懐かしい思い出や別れは自分を縛る事もある。「老いとは他者の侵入である」らしいですが、本作ではそれを”野獣”と表現しています。これがキーワード。肉体は衰えているのに気持ちは衰えない。その乖離と苦しみ、老いていく事の焦り。スタローンにとっては、ロッキーこそが野獣であり、その決別をしたかったのでしょう。30年ロッキーを演じてきた60歳のスタローンだからこそ書ける脚本です。一歩間違えると暴走老人なんですが、これは暴走を止め、内なる野獣に決着をつけるための戦い。要するに「皆年をとる、過去に縛られず、年相応に今を生きよ」という還暦ロッキー(スタローン)による諦観のメッセージであり、そこには悲哀と諦めがあります。が、過去や野獣と決別するためのリングファイトはやはり感動的でもあり老人として生きる再出発への希望もある。30年の大河ドラマの終結。非常に素晴らしいエンディングです。決して、「挑戦を忘れるな」という団塊世代向けの応援メッセージではありません。が、勘違いする人も多いだろうし、罪な作品だとは思います。難点は息子がいい子ちゃんだったので父子の確執と和解の盛り上がりに欠けるところ。他の母息子とのややダレる絡みを入れるぐらいなら、もうちょっと実父子の関係を詳しく描いてもよかったような。60歳になったらもう1度見たいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-07 13:03:52)(良:1票)
1173.  ロッキー5/最後のドラマ
ロッキーが中年の悲哀に苦しむのかと思うと感慨深い。まずは肉体そして精神が変化していく。育成と称してコピー作りしたり、さらには究極のコピーである息子に己を託し、こうやって人は老いていくんだな。6は未見だが、この後息子にも裏切られるのだろうか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-07 09:57:17)
1174.  ランボー 《ネタバレ》 
子供の頃見て、このサバイバル能力に圧倒され、とても印象に残る作品でした。が、数十年経過した今でもその印象が色あせる事なく見る事ができるのは奇跡的作品の証(山中での格闘はちょっとデキスギでオイオイと思う所はありますが)。また当時の記憶では警察署に立てこもり、200人相手にぶっ放してガンガン戦っていたというイメージがあったのですが、そうではなく上司の説得により投降していたというのは新たな気づき。さらには、子供時代には理解できなかった、ベトナム帰還兵の苦しみを理解できるようになった事により、単なるアクション映画ではなく、問題提起するドラマでもあった事にも気づかされ、あらためて素晴らしい作品だと再認識。国の命令で戦い、苦しい思いをし、帰国したら悪者扱いというのは何とも理不尽な話。ささいな行き違いから田舎町ならではの閉鎖性が生んだ悲劇(ランボーももうちょっと初動をどうにかしてれば・・と思わない事もないですが、心の病気なのだから仕方ないのか)。「俺たちの戦争は終わってない!」という叫びがとても切ないです。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-07-06 15:33:03)
1175.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
60過ぎてランボーを演じる事への期待と不安があったが、チーム救出劇という体裁にしてしまったため、スタローンの活躍は少ないし、躍動感もなく、火薬やカメラ等々の仕掛けでどうにか緊迫感を維持していたという印象。25年前と同じ動きをするのはさすがに無理があったのでしょう。目を背けたくなる残虐シーンも多かったのだが、白人の扱いだけは違う事には違和感があった。現実社会と理想社会での暴力と非暴力の対比のようなメッセージ性は感じられたがどうも中途半端。1作目では誰も殺していないランボーが殺しまくっているのも、どうも繋がりが悪い(2,3を見てないor忘れているので)。実際にはテロリストとは交渉もしないし、救出劇もないので、人質は殺される運命にあるという現実を目の当たりにする現代社会。そういった現状に対するメッセージをもっと出して欲しかった。(ありえない救出劇を皮肉として描いているのなら、ひとつのメッセージではあるが。)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-06 12:03:34)
1176.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
ラブマシーンは知識欲によりアカウントを乗っ取り膨張しているだけ。世界征服とか世界破滅や権力への欲望はない。そもそもラブマシーンには意思がない(ハズ)。知識欲というのは一番厄介な欲であり、満足する事がない。だから終わりがない。まさにモンスターである。物語はこの欲の塊にどう対峙するのか?が焦点となる。第2次上田合戦等々をモチーフとした暴力対決はズレてるなあと感じていたので、電脳空間での長ったらしい暴力シーンは冗長であり見ていて退屈した。ここは子供向けのサービスシーンだから仕方ないのだろう。結局ラブマシーンはギャンブル欲により破滅(自滅)する。知識欲を植えつけただけのラブマシーンがなぜゲーム好きになってしまい、射幸心が生まれたのかがよくわからないのが難点ではある。が、知識欲はギャンブル欲に負ける(破滅する)というのは中々面白い結論ではある(ギャンブルはどこかで止めない限り最終的に破滅するという情報は乗っ取りしたアカウントからわかりそうなものだが、この辺の制御にバグがあったと解釈するしかない)。ただし、知識欲が原発等々の便利でもあり、破滅へと追い込むモンスターを作り上げたのも事実ではある。モンスターがモンスターを攻撃するという展開は皮肉が利いていて面白い(が、ラブマシーンが攻撃性や意思を持ってしまった原因もよくわからない。突然変異なのか?ありがちな機械が成長して意思・感情を持った系なのか?結局は意思を持たせてしまったというバグであると考えるしかないが)。この問題を家族の絆とか人との繋がり等々の助けによって解決してしまうというのは安直で説教臭い所もあるが、子供向けアニメとして考えれば悪くはないのだろう。
[地上波(邦画)] 6点(2015-07-04 12:26:18)
1177.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 
高校生がマスコミを取材して番組制作をするという実話(確か取材した男の子はその後松本のTV局に入社してたような)をベースに映画化したという少々凝った作品なので、この構造が理解できずにとまどう人が居るのは仕方ないかな。それに高校生は結果を知った上で取材をしているので、当時の混乱状況への追及がしやすいという優位性がある。ただし、目的はマスコミの糾弾ではなく、なぜこのようになってしまったのか?という真実の追求という体裁になっている。よって、この作品の本質はサリン事件の解明・説明にあるのではなく、ある事件に対する警察とマスコミの関係や姿勢、それに振り回される一般人の有り様を高校生の目線から描く事にある。いまどきマスコミが警察の情報を垂れ流しているだけだという事を知らない人はいないだろうが、一応警察の事は信じているのだろうし、ついつい第一報の刷り込みで脊髄反射してしまう状況は今も昔も変わらないように思う。 取材先のTV局の姿勢や登場人物が、どこまで実話で脚色なのかがわからない所が難点ではあるが、問題提起としてはよくできているし、さすがにラストの再現シーンは戦慄が走った。一番印象に残ったのは警察の焦りには長野五輪(のセキュリティー強化)があったという事。今後、東京五輪に向けて冤罪が発生する可能性が高くなるのでは?と心配になった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-04 11:22:30)(良:1票)
1178.  おかえり、はやぶさ
冒頭から「税金のムダ」「宇宙開発なんて生活に関係ない」等々の批判的意見が連発してくるので、これは安易なヨイショ作品ではないなと期待したし、理学と工学の違い等々細かい人間像へのツッコミが入るなあと感心していたのだが、その後の展開が敗者の父と後を継ぐ息子の父子の物語や病気の母と息子の物語になってしまった。これはこれで悪くはないのだけれども、「はやぶさ」の話に期待している人にとっては拍子抜けするだろう。これは「はやぶさ」ビジネスに便乗した、家族のフィクション物語であって、かといって「はやぶさ」に触れぬわけにもいかず、結果2組の親子の話も内容的に薄くなってしまい、中途半端な作品になってしまった。病気の親子話は切って、「はやぶさ」の話も背景程度にしてしまい、世論と戦った父の挫折やその背中を見てきた息子の物語にフォーカスすれば、もうちょっと面白い作品になったような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-07-03 12:46:55)
1179.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》 
狂言回しである竹内がちょっと目立ってしまい、肝心の他の実在の人物の造詣描写が物足りないし、やや子供向け・コメディー的なのも難点ではある。が、プロジェクトメンバーが契約切れで次々とリリースされるとか、途中で死んでしまうとか、志半ばでプロジェクトの終了を見る事なくメンバーが居なくなっていくシビアな面も垣間見えたのはよかった。また、映画ではわかりやすく「はやぶさ」が自らしゃべり映像的に動くのだが、実際の現場では「はやぶさ」の姿は見る事はできず、モニターの数字で一喜一憂する人間の想像力(モニターの数字を疑う事もなく信じる力)には科学者の狂気にも近い信念を感じた。ただし、終盤に冷静な判断をしてきた技術者である川口淳一郎が「神頼み」したのも事実なようで、科学技術のプロジェクトであっても、こうなってしまう事の良くも悪くも日本人らしさも感じられた。 自分は宇宙開発に予算をかける事には反対の立場ではあるが、100万の部品を作るカネがなくて自分で作るというのはいかがなものか。限られた全体予算の中で、もうちょっとうまく遣り繰りできないものか?直接費と間接費等々宇宙開発における予算管理のあり方に疑問を投げかける作品でもあった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-03 11:21:27)
1180.  プリティ・ウーマン
当時は現代版マイフェアレディーと言われていましたが、数十年ぶりに見ると、女が教育されていくシンデレラストーリーというよりも、カネにしか興味のないエディプスコンプレックスのマザコン中年男がプロ女相手に癒されつつ自分探ししながら成長していくという、結構痛々しい物語だったという事に気がつく。女の方はカネで外見は変化しているが、中身は殆ど変わってないし成長もしていない。既に大人の女として人間が出来上がっている。本作が「プロ女に救われた中年男の話」であるのは、ラストの台詞が象徴している。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-02 22:27:48)
040.15%
140.15%
2130.50%
31304.99%
438614.82%
566625.58%
671527.46%
744016.90%
81746.68%
9501.92%
10220.84%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS