1161. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 サスペンスはこうあるべきと言う緊張感が見事。特に、トムが商店街の魚を見ているシーン。海に放り投げたフィリップがその中から出てくるのではないかと思わせる魚の見せ方は本当に素晴らしい。他にも主人公が追い詰められていく様は見事で、逃げ切ったと思った途端のどんでん返し。何となく予想はついていたが、どこかニューシネマのような結末。照り付けるいっぱいの太陽の中、気分が最高の中捕まってしまう青春犯罪劇。アラン・ドロンと音楽のカッコよさに痺れながらまた観たくなる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 11:34:17) |
1162. 新幹線大爆破(1975)
《ネタバレ》 ○2016.02.23久しぶりの鑑賞。○新幹線、犯人、警察と主に3点から話が進む。犯人の過去は健さんだから見られたものの特になくていい。海外がここをばっさりカットしたのは頷ける。○新幹線内部は必要以上に騒ぐ乗客と、胎児が亡くなるところが余計かな。○国鉄内もなぜ全員が倉持側でないのか。仮に爆破させるにしてもそれは国の役割。○あと、警察は無能すぎる。犯人逃すは殺すは…もう少しいい脚本にならなかったのか。○なんだかんだで最後まで観られたが、惜しい作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-04-18 23:28:05) |
1163. 仁義なき戦い 頂上作戦
《ネタバレ》 今作は広島死闘篇並みに菅原文太の出番がなく残念。代わりといっては何だが、松形弘樹が何食わぬ顔で復活している。そして、シリーズを追う毎に政治色が強くなり、ラストのナレーションは妙に印象深くなっている。ストーリーとしてある程度の終息を迎えているようには見えるが、完結篇でどうなるかに期待がかかる。 [DVD(邦画)] 8点(2008-04-18 11:41:28) |
1164. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 これぞ娯楽大作。文句の付けようがない。三船敏郎はカッコいいし、面白い。ピリッとした決闘シーンに、してやったりの決着。そして、このまま終わると思いきや、まさかの決闘シーン。びしっと引き締めてエンディング。緩急を非常に上手く使い分けている。約1時間半と言う尺でもこれほどのものを作れる辺りが黒澤明の強さだろう。本当に後世に残したい作品だ。 [DVD(邦画)] 9点(2008-04-15 11:17:24) |
1165. 砂の器
《ネタバレ》 後半の病気の描写は映画の中心要素だから仕方ないが、音楽を交えてお涙頂戴チックになっているのはあまり好まない。前半から中盤にかけてのサスペンスだけでも見応えがあったため、音楽シーンが長く、くどく感じた。そして、無駄に字幕が多い。無くてもわかる所は極力廃するべきだった。 [DVD(邦画)] 5点(2008-04-15 10:55:11) |
1166. お茶漬の味
《ネタバレ》 冷め切った夫婦関係を描いている作品だと思ったが、このまま離婚して終わりなんてないだろうから、どんな展開になるかと思いきや、いきなり仲直り。この結末しかなかっただろうが、そこの辺りの展開が急すぎる。もう少しそのあたりの描写があれば良かったと思う。それにしても、ヒロインの役に節子という名を付けるのはどうか。よほど原節子に出演してほしかったのだろうか? [DVD(邦画)] 6点(2008-04-11 23:35:10) |
1167. チャップリンの冒険
当時のチャップリンの短編コメディとしてはある程度の集大成を迎える作品となっているだろう。終始小ネタが満載で、笑いどころがたくさんある。話としてはあまり収拾がついていないが、アイスのシーンにしても、ドアのシーンにしても、非常に面白く、エリック・キャンベルは今作でも存在感を発揮している。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-03 17:35:29) |
1168. チャップリンの移民
後半はタイトルの「移民」から少し逸れてしまった気がするが、船でのやり取り、レストランでのやり取りはそれぞれ皮肉交じりだが面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-03 17:06:12) |
1169. チャップリンの霊泉
《ネタバレ》 徐々に皮肉の入ってきたチャップリン短編コメディ。今回は聖なる水が酒に代わっているというオチ。コメディは回転ドアにマッサージと多少しつこい部分もあったが面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-03 16:55:06) |
1170. 荒武者キートン
《ネタバレ》 前半は思っていたよりも笑いどころがなかった。しかし、後半はなかなかの盛り上がり。崖のシーンは冷や冷やさせられたし、滝のシーンも凄い。この体当たりのスタントは相当な評価に値するだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-29 10:46:24) |
1171. 生きる
《ネタバレ》 後半は若干説教じみた話になり過ぎたかな。公園を作るために尽力し始めると思いきやいきなり葬式、と言うのは度肝を抜かれたが、そのまま普通に描写しても良かったと思ってしまう。ただ、内容としては人生の教訓にしておきたいと思うもの。自分は学生自分だが、あんな風になってしまうのではないかと常に思う。変わるべき物が50年以上経っても変わっていないのだと痛感させられた。これから50年日本はどう変わっていくのだろうか、とネガティブだが痛いほど感じてしまうそんな作品。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-28 23:56:52) |
1172. 手錠のまゝの脱獄
《ネタバレ》 やはり当時の社会状況から考えてこの内容は相当斬新だっただろう。手錠で繋がれた黒人と白人の二人はまさしく本来あるべき姿。心を開いて向かい合えば、これほどの友情が芽生えると言う監督のメッセージは素晴らしい。婦人が嘘をついた辺りからニューシネマっぽくなったが、死ななくて良かった。ポワチエの歌も良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-28 12:27:32) |
1173. チャップリンの勇敢
《ネタバレ》 終盤のドタバタはなかなか面白い。チャップリンが警官というのも新鮮で、むしろ違和感がある。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-27 14:33:40) |
1174. チャップリンのスケート
《ネタバレ》 スケートという手段を使い、いつものように繰り広げるギャグは本当に面白い。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-27 14:31:49) |
1175. 真昼の決闘
《ネタバレ》 ジョン・ウェインなどかつての西部のヒーロー像を覆すような作風は確かに斬新だ。しかし逆を返せば、主人公を疎む動機がそこまでしっくりしない。確かに主人公が逃げれば面倒はなくなるのだろうが、後で殺されたなんて知らせが入ればやりきれない気持ちになるはず。リアルタイムで進行していくため、これまでの主人公を取り巻く環境などの描写が足らず、全ての展開においていまいち納得がいかない。そのリアルタイムで進んでいくのもそんなに効果が得られていないように感じる。そして、主演のゲイリー・クーパーもオスカー獲るほどの演技だったとは思えない。しかし、内容自体はそれほど悪くないし、リアルタイムで進行すると言う設定にしなければそれなりのドラマは得られたと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-24 12:57:15) |
1176. 第三の男
《ネタバレ》 当時は死んだはずの人が生きていたと言う設定が斬新だったのだろうか。昨今の複雑なサスペンスを観過ぎているのか、ストーリーは退屈だった。ハリー・ライムが生きているのがわかる辺りは少々盛り上がったが、ラストまで続かなかった。サスペンスと言う分野で言うと古典は可哀想な気がする。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-23 22:10:12) |
1177. キートンの恋愛三代記
キートン作品にしてはあまり笑いどころがなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-23 15:22:54) |
1178. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 大したストーリーではないのに結構引き込まれた。ニューシネマに影響を与えたという雰囲気と言い、ラストと言い、非常に洒落ていてカッコいい。自分が欲しいものを求めても、今の自分に気付いていないため上手くいかない。青春モノの良さが上手く表現されており、主演の二人も素晴らしい演技を見せている。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-22 12:05:10)(良:1票) |
1179. 七人の侍
《ネタバレ》 世の映画には3時間を超える大作がたくさんあるが、その中でもその長さをほとんど感じさせない作品。ストーリーは1分あれば話せるが、この濃さは観なけりゃわからない。作品から溢れ出る力強さは他では味わえないはず。そして、何より三船敏郎と志村喬の存在感。脇も頑張っていたが、この二人は別格。本当に世界に通じる俳優だっただろう。この映画は是非後世に残していきたい。 [DVD(邦画)] 10点(2008-03-22 00:19:05)(良:1票) |
1180. 仁義なき戦い 代理戦争
《ネタバレ》 今作は1作目に比べ駆け引き重視だが、なかなか見物で脚本も上手くまとめてあり、各組の攻防はかなり面白い。そして当然、文太さんは相変わらずカッコいい。初登場の小林旭はカッコいいが少し凄みに欠けた感がある。強烈なインパクトを残したエンディングも次回作を期待させ、かっこいい締めだった。 [DVD(邦画)] 9点(2008-03-21 12:43:23) |